このページでは、こんな疑問に答えていきます。
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みんなの転職アドバイザー
ねこくん
新卒でブラック企業に入社し、耐えきれず1年で退職。その後人材系企業にて転職支援に携わる。フリーランスとして数年活動し、現在は経営者で法人3期目。
さまざまな人の転職・キャリア構築をサポートしています。
あなたは失業保険の受給対象?条件をチェック
まずは、そもそも失業保険を受け取ることができるのか、条件をチェックしていきましょう。
それぞれ解説していきます。
① 雇用保険の加入期間が離職日以前2年間に、通算して12ヶ月以上ある
まず、受給条件の1つ目が雇用保険の加入期間についてです。
2年間の間に転職などで複数の会社に勤めていた場合、その会社で雇用保険に加入していた期間は合算できます。
ただ、休職などで11日分以上の賃金を貰えていない月はカウントされないので注意しましょう。
② ハローワークに来所し、就職しようとする意思があること
次に、2つ目の条件となる「働く意思があること」についてですが、就職したいという意志があり、積極的に求職活動を行っているが就職できないでいるという部分が判断基準となります。
そのため、ハローワークで求職の申請をして実際に就職活動をしていれば、積極的に求職活動を行っているとみなされます。
失業保険はいつもらえる?退職理由ごとのタイミング
失業保険の給付時期に関しては、自己都合退職・会社都合退職といった退職理由によって異なります。
自己都合退職・会社都合退職の違いに関しては「退職前に必読!自己都合退職・会社都合退職の違いとは?」を参考にしてください。
失業保険受給までの具体的な流れは以下のようになります。
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指定された日にハローワークを訪れ、就活の状況を報告するなどの手続きを行うことで失業状態にあることの認定を受けます。
これは4週間ごとに行う必要があるので注意しましょう。
自己都合退職の場合は給付まで7日+3ヶ月かかる
まず、失業保険の支給開始までの期間に関してですが、自己都合・会社都合どちらも7日間の待機期間が設けられます。
さらに、自己都合退職の場合は待期期間が終了した後も3ヶ月の給付制限が設けられ、そのあいだは給付金を受け取ることができないので気をつけてください。
自己都合で会社を辞めたが、そうせざるを得なかった正当な理由がある場合は「特定理由離職者」とみなされ、3ヶ月の給付期限を受けることなく失業保険を受給することができます。
会社都合退職の場合は認定日から約7日後に給付
会社都合退職をして失業保険の受給資格を得た方のことを「特定受給資格者」と言います。
特定受給資格者の場合は、3ヶ月の給付制限は撤廃されます。
そのため、会社都合退職の場合は7日間の待期期間満了後から給付対象となるので、自己都合退職よりも早く失業保険を受け取ることが可能です。
ハローワークでの失業保険の具体的な手続き方法は?
失業保険の手続きは全国のハローワークで行います。ハローワークは土日祝日を除く、8時30分から17時15分まで開いています。
参考 全国ハローワークの所在案内厚生労働省ざっくりと手続きの流れをまとめると、以下のようになります。
求職申請
受給申請
雇用保険受給者初回説明会に参加
失業認定日にハローワークを訪れる
失業保険の申請に必要な持ち物は?
持ち物リスト
- 雇用保険被保険者離職票1,2
- 印鑑
- 写真2枚(たて3cm × よこ2.5cmの正面上半身のもの)
- 本人名義の普通預金通帳またはキャッシュカード
- マイナンバー確認証明書(マイナンバーカード、通知カード、住民票など)
- 本人確認証明書(運転免許証、マイナンバーカード、年金手帳など)
①まずは求職の申請を行う
就職先の希望条件や経験した仕事を求職申込書に書いてハローワークに提出しましょう。
求職申込書は手書きで記入し窓口に提出します。筆記用具はボールペンでも鉛筆でも構いません。
求職申込書の具体的な書き方はハローワークのサイトから見ることができます。
参考 求職申込書の書き方ハローワーク②窓口で失業保険の受給申請をする
この時、窓口で退職理由や残業などについて簡単な質問がありますが、問題なければ受付完了です。(この申請をした日を受給資格決定日と言います)
退職理由について質問されるのは詮索されているようで嫌な気分になる人もいらっしゃるかもしれませんが、質問には以前の勤務先が労働基準法に違反していないかの確認も含まれています。
また、手続き終了後に「雇用保険受給資格者のしおり」をもらうことができます。説明会などで必要になるので無くさないようにしてください。
③雇用保険受給者初回説明会に参加する
受給資格決定日から1~3週間後に雇用保険受給説明会が行われるため、指定された日時に必ず出席しましょう。
受給説明会では失業保険の仕組みが2時間程度で説明されます。
失業保険の受給について重要な事項の説明を行いますので、説明をよく聞いて、制度を十分に理解しておきましょう。
持ち物
- 雇用保険受給資格者のしおり
- ハローワークカード
- 印鑑
- 筆記用具
制度や今後のスケジュールについて説明を受けたら、「失業認定申告書」と「雇用保険受給資格者証」を受け取ります。
また、この際に第1回目の「失業認定日(失業しているか確認する日)」を伝えられるので、指定された日にハローワークを訪れましょう。
④第1回目の失業認定日にハローワークを訪れる
説明会のときに受け取った「失業認定申告書」に、それまでの就職活動の状況を記入し、失業していることを申告します。
ここで失業中と認定されれば、約4~7日後に指定した口座に失業保険が振り込まれます。
また、失業認定申告書の提出後に「2回目の失業認定日」が指定されます。
⑤その後は認定日に申告→手当受給の繰り返し
月に1度は「就職活動をしているのに失業中である」ことをチェックするための書類申請と面談が行われますので、ハローワークを訪れる必要があります。
【まとめ】失業保険をもらえるタイミングは退職理由によって異なる
- 失業保険を受給できるのは、雇用保険の加入期間が離職日以前2年間に通算して12ヶ月以上あり、就職の意思がある人
- 失業保険受給のためには、ハローワークで求職の申請をする
- 自己都合退職の場合、受給までに「7日+3ヶ月」かかる
- 会社都合退職の場合、受給までに7日かかる
失業保険を受けとるためには、手続きがあったり、月に1回ハローワークに訪れたりする必要があります。
手続きは面倒ではありますが、手続きを踏めば手当を受け取ることができるので、ひとつひとつ頑張って乗り越えていきましょう。
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