映像業界で働きたい求職者の中には、このような不安を感じている方も多いでしょう。
転職や就職する前に、映像業界の仕事内容や特徴などを把握しておくことは重要です。
そこでこのページでは、こんな疑問に答えていきます。
#この記事を書いた人
みんなの転職アドバイザー
ねこくん
新卒でブラック企業に入社し、耐えきれず1年で退職。その後人材系企業にて転職支援に携わる。フリーランスとして数年活動し、現在は経営者で法人3期目。
さまざまな人の転職・キャリア構築をサポートしています。
目次
【結論】映像業界の仕事はきつい(理由を解説)
ここからは、各項目について詳しく解説していきます。
映像業界は労働時間が長い
映像に限らず、クリエイティブ系の仕事は労働時間と成果が直結しにくい側面があります。(受注単価が安いのに多くの編集時間を要するなど)
実際、クライアントは成果物に対してお金を払うので、制作過程でどれだけ時間がかかっているかは関係ありません。(納期に間に合えばOK)
このあたりはプロデューサーがクライアントや代理店と調整しますが、スケジュールの都合を無視してどんどん仕事を取ってきてしまうケースも多々あります。(仕事を選びにくい中小の制作会社に多い)
- 労働時間と成果が直結しにくい
- そもそも人手が足りていない
- キャパオーバーなのに仕事を受けてしまう
- ディレクターやクライアントによっては手直しが大量に発生する
- 締め切りがある(タレント起用の場合はタレントにスケジュールを合わせる)
上記のような理由から、基本的に深夜まで作業が及びますし、休日が無いというケースもあります。
映像業界は給与が安い
映像業界では基本的にみなし残業の制度が採用されています。
例えば「みなし残業80時間」だとしたら、残業代として月80時間分は確実に支給されます。(80時間以内の残業だとしても)
自分で残業代を計算して申請するという方式を採用している企業もありますが、休日出勤手当などは日当で数千円などもあり、業界全体として待遇が良いとは言えません。
【職種別】映像編集(エディター)やコンポジター、制作(PM)がきつい理由
ここからは、各職種ごとに大変なポイントを解説していきます。
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映像編集(エディター)やコンポジターがきつい理由
- 拘束時間が長い
- ディレクターやクライアントの意見に左右されやすい
- 作業者によってやり方が異なる場合がある
エディターやコンポジターといった技術職も拘束時間が長いです。
特にディレクターとの相性が大切で、ディレクターの説明が下手だったり、無駄にこだわりがあったりすると手直しが膨大に発生する可能性があります。
また、キャリアの最初は編集アシスタントなどでスタートしますが、エディターによってやり方が異なるため、それに合わせなければいけないので大変という事もあります。
制作(PM)がきつい理由
- 代理店からの連絡待ちなど、待ち時間が長い
- 全行程を追わなければならない
- プロジェクトをいくつも掛け持ち
- 無駄になるかもしれない作業が発生しやすい
- 雑用が多い
プロダクションマネージャーは制作を上手く進行させることが仕事なので、制作の全行程に絡まなければなりません。
そのため、撮影準備~完成までいろいろな雑務をこなす必要があります。(ロケハン、弁当発注、小道具発注など)
もちろんミーティングの資料なども作りますし、映像の参考資料なども用意しなければなりません。
映像業界で働くメリット【悪いことばかりじゃない】
- 携わった作品が世に出て、一生残る
- スタッフ同士の仲間意識が高かったり、達成感がある
- 芸能人や有名人と会える
- 深夜作業などの飲食代が出ることも多い
- 技術職の場合は技術がつくと指名されやすい
- 技術職はスキルが身につけば独立も可能
- 深夜に終わった場合はタクシー代が出る
- 同僚と趣味が合いやすい
映像業界は高年収を求めるというよりは、「映像が好き」だから働いているという人が多いです。
映像好きが集まっているため様々な映像について議論できますし、それがスキルアップにも繋がります。
みんなで一つの作品を作り上げていくため仲間意識も芽生えやすく、チームで達成感を得たい!という場合は最適な業界だと言えます。
映像業界が合う人・合わない人
- 映像が好きな人
- 携わった作品を世に出したい人
- 達成感を感じたい人
- チームで働きたい人
- 芸能人・有名人と働きたい人
- 体力がない人
- 人と関わりたくない人
- 高年収を求める人
- プライベートの時間を確保したい人
【未経験向き】映像業界を目指す人におすすめの転職サービス
「エディター」や「コンポジター」のようにソフトウェアのスキルが必要な場合は、専門学校や独学などで技術を身につける必要がありますが、スキルさえあれば技術職でも業界未経験OKというのが映像業界の特徴です。
また、制作進行などは未経験でも比較的OKなことが多く、アシスタントから始められる職種も多いので未経験でも諦めずに転職エージェントなどに相談してみるのがいいですね。
各エージェントの特徴 | |
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マスメディアン | 広告系やテレビなど幅広い 未経験・派遣の取り扱いもある |
シリコンスタジオエージェント | ゲーム・映像系なら全般 未経験でもスキルがあればOK |
それぞれのエージェントを詳しく解説していきます。
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シリコンスタジオエージェント|ゲーム・映像業界に特化
サービス名 | シリコンスタジオエージェント |
公式HP | https://ss-agent.jp/ |
運営会社 | シリコンスタジオ株式会社 |
対象年代 | 20歳以上 |
対象者 | ゲーム・映像 エンタメ業界を志望の人 |
利用料金 | 無料 |
公開求人数 | 2,335件 |
非公開求人数 | 非公開 |
書類添削 | あり |
面接指導 | あり |
電話面談 | 可能 |
シリコンスタジオエージェントの拠点 | |
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東京 | 東京都渋谷区恵比寿1丁目21-3 恵比寿NRビル |
大阪 | 大阪府大阪市中央区北久宝寺町3-6-1 本町南ガーデンシティ7階 |
『シリコンスタジオエージェント』は、ゲーム会社に向けたミドルウェアの開発など主な事業とする「シリコンスタジオ」が運営する、ゲーム・映像業界に特化した転職エージェントです。
このようなバックグラウンドを活かし、エンジニアやデザイナーといった技術者目線に立った転職サポートが魅力的。
シリコンスタジオの創業は1999年と老舗で、国内のゲーム関連企業の9割以上と取引があり、大手へのキャリアアップにも強いと言えます。
- ゲーム・映像業界のみに特化している
- 国内のゲーム関連企業のほとんどを網羅している
- コンサルタントがゲーム業界を熟知している
- クリエイター職以外は求人数が少ない
- 派遣や契約社員の求人も混ざっている
派遣や契約社員といった求人が混ざっているという点はデメリットですが、完全に未経験から映像業界に入りたいという場合は派遣などから正社員を目指すというルートも考えられます。
映像系といってもゲーム系に強いので、ゲーム系の映像を制作したいという人にオススメのエージェントです。
マスメディアン|広告・マスコミ系に強い
サービス名 | マスメディアン |
公式HP | https://www.massmedian.co.jp/ |
運営会社 | 株式会社マスメディアン |
対象年代 | 年齢制限なし |
対象者 | 広告・Web・マスコミ業界 志望の人 |
利用料金 | 無料 |
公開求人数 | 3,788件 |
非公開求人数 | 非公開 |
書類添削 | あり |
面接指導 | あり |
面談可能時間 | 平日(9:30~19:30) 土日祝(10:00~16:30) |
電話面談 | 可能 |
マスメディアンの拠点 | |
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東京 | 東京都港区南青山3-11-13 新青山東急ビル9階 |
名古屋 | 愛知県名古屋市東区東桜1-13-3 NHK名古屋放送センタービル6階 |
大阪 | 大阪府大阪市北区堂島2-1-31 京阪堂島ビル5階 |
福岡 | 福岡県福岡市博多区博多駅中央街8-1 JRJP博多ビル4階 |
『マスメディアン』は、広告・Web・マスコミ業界に特化した転職エージェントで、広告専門誌を発行して60年の宣伝会議グループが運営しています。
4万人以上の転職を成功させた実績を持ち、広告・マスコミ業界に特化したエージェントでは最も規模が大きいです。
映像系では広告(CM)やIT系企業の動画編集などが多めです。
- 運営母体の宣伝会議グループは、広告業界内で信頼されている企業
- 広告・マスコミ業界で最大規模の転職エージェント
- 業界未経験者へのサポートが手厚い
- 公開求人数が少ない
- 契約社員、派遣、業務委託も混ざっている
デメリットは公開求人数が多くない点ですが、宣伝会議グループが長年培ってきた業界との太いパイプを活かし、良質な非公開求人を多く取り揃えています。
また、未経験者を対象にした個別相談会やセミナーも充実しており、業界未経験者へのサポートが手厚いです。
そのため、広告・マスコミ・Web業界を志望するなら未経験・経験者問わず利用しやすい転職エージェント言えるでしょう。
公式https://www.massmedian.co.jp/
【Q&A】映像業界の労働環境に関するよくある質問
気になる疑問をチェック
映像業界は残業時間が多いの?
他の業界と比較しても残業時間は多いです。
時代の流れとともに徐々に改善はしているものの、やはり他の業界と比べると年間の休日は少ないといった特徴はあります。また、納期や締め切りが多くある業界ということも、どうしても残業時間が伸びてしまっている要因です。そのため、経験が浅いうちは肉体的にも精神的にも厳しい状況になる可能性もあります。
ブラック企業を見分けるコツは?
事前にリサーチをすることが最大の予防策になります。
近年では働き方改革の影響もあり、映像制作会社などでも徐々にブラック企業は減少傾向です。ただし、ブラック企業がなくなったわけではないので、事前にネット上の口コミなどで企業の労働環境はリサーチしておくべきでしょう。
また、求人情報の段階で休日が明記されてなかったり、常に求人サイトに募集をかけているようなところも要注意と言えます。
映像業界に楽な仕事はあるの?
基本的に映像業界に楽な仕事はありません。
やはり納期や締切りがあり、目に見える成果物が必要なので、映像業界ではどの職種も忙しいと考えておいたほうがいいでしょう。
ただし人によっては非常にやりがいのある仕事なので、ある程度経験を積んだ後、好きなことを仕事にできている場合は楽だと感じている人もいるようです。
【まとめ】映像の仕事は大変だが、やりがいは十分
- 映像業界は労働時間が長い
- 激務だが映像業界でしか得られない経験がある
映像業界は労働時間が長いため、体力や精神力がある人じゃないと長続きしづらいです。
とはいえ、映像業界の人は映画やMV・CMなど映像が好きな人が多いので、そういった人と協力しながら作品を作り上げていくのはやりがいがあります。
どちらかといえば「好きを仕事にしたい」という人が集まっている業界なので、価値観が合う人とはマッチしやすい業界でしょう。
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