【厳選】グラフィックデザインの独学におすすめの本・動画まとめ

グラフィックデザインの独学におすすめの本_サムネイル

田中くん
グラフィックデザイナーを目指しているけど、独学で勉強を始めてみたいな。参考になるおすすめの本やサイトはある?

結論から言うと、独学でデザインを学ぶ方法はいくつもあります

ただし、それが故にどうやって学んだらいいか分からないという方も多いでしょう。

そこでこのページでは、独学でデザインを学ぶのに役立つ本やコンテンツを紹介します。

独学でデザインの知識を身につけたい方は、ぜひ参考にしてください。

#この記事を書いた人

グラフィックデザイナー

MOZ

経歴

クリエイティブ系専門学校を卒業後、当時はできたばかりのベンチャー企業に就職。グラフィックデザインだけでなく、映像、インタラクションデザインなど幅広く手掛ける。

デザインの基礎を学べる本

まずはデザインの基礎を学べる本をご紹介します。古めの本も多めですが、今読んでもOKなものを厳選しました。

ノンデザイナーズ・デザインブック

ノンデザイナーズ・デザインブック
おすすめ度
(4.5)
この本の特徴
ひとことで言うと

名前の通り、非デザイナーに向けてデザインのコツを解説した書籍です。日本語版刊行から20年以上売れているロングセラー。

身につく知識

「近接、整列、反復、コントラスト」といったデザインの基本的な4つの原則を学べます。パワポや社内資料、業務マニュアルなどのデザインにすぐ活用できます。

難しさ

画像が大きめで、なぜこのデザインなのか?箇所ごとに解説されているので分かりやすいです。

注意点など

名著ですが、デザイン経験がある場合は学びが少ない本なので、デザイン初心者のうちに読んでおきましょう。

学校では、こうやるんだ!と雑に教えられるだけでしたが、この本を読んで「なぜこのデザインなのか」を説明できるようになりました。

これからはじめる Illustrator & Photoshopの本

おすすめ度
(4.0)
この本の特徴
ひとことで言うと

AdobeのillustratorとPhotoshopの基礎的な知識が身につく本です。シリーズ化されており、現時点(2022年5月時点)ではこちらが最新版となっています。

身につく知識

デザイナーが利用するAdobeのソフトである「illustrator」と「Photoshop」の基礎知識。

難しさ

初心者が躓きそうな部分を基礎から分かりやすく解説してくれてます。ただし、シンプルに解説している故に経験者にとっては少し物足りないことも。

注意点など

あくまで初心者向けの本なので、すでに基礎的なことをマスターしている人は読まなくてもいいでしょう。ただし、基礎的なことであっても意外と抜けている知識があるので、ブランクがある人は読んでおくのも有り。

入門書と言っていい本です。優しい内容なので最初に読む本として最適でしょう。

デザインのルール、レイアウトのセオリー。

デザインのルール、レイアウトのセオリー。
おすすめ度
(4.0)
この本の特徴
ひとことで言うと

なぜ、このデザインが魅力的と感じるかが言語化されている本。装丁も美しいです

身につく知識

「レイアウト」「文字組み」「可読性」などデザインの基礎を事例を通して学べます。

難しさ

1テーマにつき2見開きの構成で、画像が大きいので活字が苦手な人でも簡単に読めます。

注意点など

kindle版は読みにくいのでおすすめしません。単行本の新品が手に入るところが少ないかも。

結構古めの本ですが、よくあるポスターデザインなどが事例でわかりやすいのでオススメです。

なるほどデザイン〈目で見て楽しむ新しいデザインの本。

おすすめ度
(4.0)
この本の特徴
ひとことで言うと

目で見てなるほどなぁ。と感じられる本。デザインを学ぶ用の書籍というよりも、楽しみながらデザインに触れられる本です。

身につく知識

学びという点ではノンデザイナーズ・デザインブックなどには劣りますが、グラフィック的に見ていて勉強になる部分はあります。

難しさ

「見て楽しむ」というタイトル通り、ビジュアル多めでサクッと読めます。堅いデザイン書籍が苦手な人向け。

注意点など

情報量は少なめなので、ガッツリ勉強したいという人には向いていません。

人を選ぶ書籍だと思いますが、サクッとデザインのエッセンスに触れたいという場合はおすすめです。

フォント・配色について学べる本

ほんとに、フォント。フォントを活かしたデザインレイアウトの本

ほんとに、フォント
おすすめ度
(4.0)
この本の特徴
ひとことで言うと

フォント選びで迷子にならないための本。どのフォントを使えばいいかわからない。いつも同じフォントを使ってしまうという人におすすめ。

身につく知識

ナチュラル、ゆるい雰囲気など、状況や要望に応じたフォント選びが学べます。

難しさ

作例多めで気軽に学べます。NG例が掲載されているのもGOOD。

注意点など

OK例のデザインが微妙と感じてしまうこともあるかもしれません。

フォントの選択ミスでデザインがダサくなるパターンは多いので、多くの使用例を見ておきましょう。

タイポグラフィの基本ルール -プロに学ぶ、一生枯れない永久不滅テクニック-

おすすめ度
(4.5)
この本の特徴
ひとことで言うと

ザ・教科書。文字の基本から代表的な書体まで、タイポグラフィの基礎知識を網羅している一冊です。

身につく知識

デザインと合う文字選びや、ロゴデザインの基本的なテクニック、文字のレイアウト、書体などタイポグラフィの基礎を学べます。

難しさ

レイアウトが少々読みづらい部分もありますが、表現自体は分かりやすいです。

注意点など

古い本なので、タイミングによっては入手困難な場合も・・・

僕は学生時代にこの本を読んでいました。前述した「ほんとに、フォント」よりも文字や書体に突っ込んだ内容となっています。

配色アイデア手帖 めくって見つける新しいデザインの本

配色アイデア手帖 めくって見つける新しいデザインの本
おすすめ度
(4.0)
この本の特徴
ひとことで言うと

配色見本が大量に掲載されているので、一冊手元にあると便利な本。見ているだけで楽しく、実際の作例などもあるため、実務に活かしやすいです。

身につく知識

配色のアイデアが浮かんだり、色の見方が身につきます。自分でも思いつかないような色の組み合わせに気づくことができます。

難しさ

どのページも見開き完結で読みやすいです。パラパラめくって見つけやすいのも魅力。

注意点など

色に関するエッセイなどが、人によっては合わないかも・・・

この本は13万部以上売れていて、ハンドメイドなどの趣味にも活用する人が多いみたいです。

デザインの考え方や仕事との向き合い方を学べる本

たのしごとデザイン論

たのしごとデザイン論
おすすめ度
(4.5)
この本の特徴
ひとことで言うと

アートディレクターのカイシトモヤさんの著書で、辛くなったときにデザインの楽しさを思い出させてくれる本。

身につく知識

仕事としてデザインをする際の楽しみ方。同僚やクライアントの関係の育て方など。

難しさ

文章自体は平滑で読みやすく、挿絵やラインも引いてあるので重要ポイントだけを読むのも◯

注意点など

あるあるが結構出てくるので、デザイナーの仕事をしてからの方が楽しめます。

仕事でデザインをしていると、忙殺されて情熱がなくなってしまうことも。そんな時にこの本は優しく背中を後押ししてくれますよ。

デザイナーになる! 伝えるレイアウト・色・文字の大切な基本と生かし方

デザイナーになる!
おすすめ度
(4.5)
この本の特徴
ひとことで言うと

グラフィックデザインの仕事のフローや全体像が把握できる一冊です。デザインについて、デザイナーの仕事についてわかりやすく解説されています。

身につく知識

基本知識も学べますが、デザインの心構えが最も参考になります。自分の働き方を見直すために読み返すという使い方もできそう。

難しさ

画像や図表が多めなので分かりやすいです。解説文が語り口調なので、親しみやすいです。

注意点など

ある程度デザイナーの知識がある場合は、すでに知っている内容がほとんどになるかもしれません。

どちらかと言えば、デザイナーに興味があるという段階で読むと良いかもしれません。

グラフィックデザインの独学に役立つ動画(TED)

ここからは、デザインの知識を深めるのに役立つ動画(TED)をご紹介します!

TED(Technology Entertainment Design)とは、ニューヨークに本部がある非営利団体です。

毎年、世界的な有名人・著名人がプレゼンテーションを行う講演会「TED Conference」を主催しています。

TED Talks
このカンファレンスで披露されたプレゼンテーションをまとめた番組が「TED Talks」です。日本語字幕付きで、デザインについて学べる動画が多いので定期的にチェックしましょう。

感情に訴えるデザインの3つの要素(ドナルド・ノーマン)

感情に訴えるデザインの3つの要素

名著「誰のためのデザイン?」の著者で、カリフォルニア大学サンディエゴ校名誉教授・デザイン批評家でもあるドナルド・ノーマン氏のプレゼンです。少々難しいかもしれませんが、デザインとユーザー体験の関係を考える参考になります。

五感に訴えるデザイン(ジンソップ・リー)

五感に訴えるデザイン

「デザイン=見た目が良いもの」と考えがちですが、デザイナーのジンソップ・リー氏は五感に訴えるデザインこそが良いデザインと提言します。視覚だけでなく、五感をフル活用してデザインすることの大切さがわかります。

ハッピーデザインについて(シュテファン・サグメイスター)

ハッピーデザインについて

「幸せな気分にしてくれるデザイン」についてのプレゼン。引きこもって作業ばかりしてはいけないと気付かされます。
プレゼンがとても面白いので、プレゼンの勉強にもなります。

ほかにもWebサービスなどで既存のテンプレートを見て、デザインや構成の参考にすることも勉強になります!例えば、Canvaであれば、61万点ものテンプレートを見ることができます!初心者で独学で勉強を始めたい人は、まずテンプレートをたくさん見てセンスを磨きましょう!
公式Canvaテンプレートはこちら

グラフィックデザインを独学で学ぶときに挫折しやすいポイントと克服法

田中くん
独学でグラフィックデザインを学び始めても、途中で挫折しないか心配なんだよね…。
独学は自由度が高い反面つまずきやすい部分もありますよね。ここでは特に挫折しやすいポイント3つと、その克服法を紹介します。

ソフト操作が難しくて心が折れそうなとき

IllustratorやPhotoshopは高機能なプロ向けソフト。

起動した瞬間にボタンやメニューが並び、「難しそう…」と感じて挫折する人も少なくありません

田中くん
メニューが多すぎて、どこを触ればいいかわからないんだよね…。
すべて覚える必要はありません。まずは小さな課題を設定して“完成させる経験”を積むことが大事です。
克服のポイント
  • 最初から全機能を覚えなくてOK
  • SNS用の小さなバナーを作るなど、ゴールを絞る
  • 模写から始めても十分効果的
大きなプロジェクトよりも“完成品を作る成功体験”が学習のモチベーションになります。

インプットだけで終わり、アウトプットが足りないとき

独学の落とし穴は「本を読んで満足してしまう」こと。

知識が頭にあっても、手を動かさなければデザイン力にはつながりません。

田中くん
本をたくさん読んでるのに、デザインが上達してる感じがしないってこと?
そうです。その場合、アウトプット不足かもしれません。学んだらすぐに形にしてみましょう。
実践のポイント
  • 1冊読んだら必ず作品を1つ作る
  • 配色を学んだらSNS画像に応用してみる
  • フォントを学んだら既存のチラシを模写して文字を置き換える
  • 完成度よりも“手を動かす回数”を優先する

モチベーションが続かないとき

独学は孤独との戦い。

誰にも見られない環境では「今日はやらなくていいか」と先延ばししてしまうこともあります。

田中くん
最初はやる気あったけど、だんだんソフトを開くのが面倒になってくるって可能性あるよね。
そしたら無理に長時間やる必要はありません。毎日30分でも触る習慣をつけると自然に続きますよ。
モチベ維持のポイント
  • 学習時間は「短く・毎日」を意識(30分でOK)
  • 作ったものをSNSやコミュニティで公開する
  • 仲間やフォロワーの存在が励みになる
  • “誰かに見てもらう環境”を持つことで自然と続けられる
実際にSNSを通じて案件を獲得した人も多く、「独学から仕事」へのステップとしても有効です。SNSやブログに投稿して「人に見てもらう」ことで継続の原動力にもなります。

グラフィックデザインのセンスを磨く!独学におすすめの日常インプット習慣

田中くん
グラフィックデザインってセンスがないと無理なんじゃない?独学だと磨けない気がする…。
そう思う人も多いです。でもセンスは日常のインプットで磨くこともできますよ。ここではおすすめの習慣を3つ紹介します。

街の広告や雑誌を“教材”として観察する

何気なく目にしている広告や雑誌は最高の教材

プロのデザインがどう作られているかを意識して観察するだけで、自然と感覚が鍛えられます。

田中くん
雑誌は読むだけで終わっちゃうんだよね。
“なぜ目立つのか?”という視点で眺めると、一冊まるごと教材になりますよ。
観察のポイント
  • 広告の「色の組み合わせ」をチェックする
  • 雑誌の「文字の余白や整列」を真似してみる
  • 同ジャンルの広告を比較して「印象に残る要素」を探す
通勤や移動中に広告を観察するだけでも、インプット習慣が身につきます。

世界中のデザインをオンラインで収集する

独学におすすめなのが、海外のデザインを気軽に見られるサイト

Pinterest、Behance、Dribbbleは必ず押さえておきたいプラットフォームです。

田中くん
Pinterest見てるとキレイなデザインばっかりで、自分には無理って思っちゃう。
無理に真似しなくても大丈夫です。保存して“参考ストック”を増やすことが最初の一歩です。気に入ったデザインは模写やアレンジの題材にすると、学びが定着しますよ。
活用のポイント
  • 毎日5分だけ「気になるデザインを保存」
  • 保存フォルダを作って整理すると便利
  • 「どこに応用できるか」を考えながら眺める
  • トレンドの把握に役立つ

アートや展示会からインスピレーションを得る

リアルな体験は、画面越しの学びとは違った刺激を与えてくれます。

美術館や写真展は特におすすめ

田中くん
展示会ってオシャレすぎて敷居が高い感じがする…。
難しく考える必要はありません。色や構図を見るだけでも十分な学びになります。体験型のインプットは記憶に残りやすく、作品づくりの発想にも直結します。
体験のポイント
  • 写真展で構図を観察 → ポスター制作に応用
  • アートの色彩バランス → 配色のアイデアに
  • 解説を読むと「作者の意図」も理解できる
田中くん
結構大変そうだけど、これなら続けられる気がする!
大事なのは一歩ずつ積み重ねること。今日から小さな行動を始めてみましょう!

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