転職を考えている誰もがこんな悩みを抱えているはずです。
今の会社に不満があって転職に踏み切っても、運悪くブラック企業に転職してしまって、より状況が悪化したら最悪ですよね。
そういったケースを防ぐためにも、今のうちにブラック企業の特徴をしっかり抑えおくことをおすすめします。
自分の目でしっかりと見極めることができれば、ブラック企業に転職しなくて済むでしょう。
もし、転職活動でブラック企業を見分けられるようになりたいのであれば、ぜひこのページを最後まで読んでいただくことをおすすめします。
そうすれば、ブラック企業の見分け方が身につき、安心して転職活動を進められるでしょう。
目次
これってブラック?一般的なブラック企業の定義
ちなみに政府は長時間労働削減に向けた取り組みの一環として、毎月「労働基準関係法令違反に係る公表事案」のファイルを更新しています。
内容は、どんな企業がどんな労働関係の事案を起こしたか確認できる、いわゆる政府公認のブラック企業リストとも呼べるものです。
掲載期間は公表日から1年間になっており、その後は削除されるものの、かつては名の知れた有名企業も複数掲載されていました。
ブラック企業対策に転職エージェントを利用すべき理由
単純にサポートが受けられるというのはもちろんのこと、企業を見極めるという点においても、転職エージェントが役立つ場面は多いです。
ここからは、その理由を解説していきます。
転職エージェントには企業審査がある
前提として知っておきたいのは、転職サービス自体のブラック企業の総量です。
そもそも転職サイトは掲載企業で求人を掲載することができるため、企業の悪いところをわざわざ記載する理由がありません。
そのため、ブラック企業であっても求人が普通に掲載されているケースが多いです。
一方、優良な転職エージェントであれば紹介求人に一定の審査を設けているところも多く、だからこそ転職サイトと比べてブラック企業の全体的な割合は低いと言えます。
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求人では分からない企業の内情を聞ける
当たり前ですが、求人だけでは企業の内情までは把握できません。
一方で、転職エージェントであれば、企業の内情を担当のキャリアアドバイザーに直接聞くことが可能です。
いずれにしても知りたいことがあれば、積極的に企業の情報を開示してもらうようにしましょう。
また、教えてもらえない場合でも数字が悪ければ悪いほど開示されにくい傾向になるので、それはそれで該当の企業には注意したほうがいいということになります。
求職者の能力に見合った求人が分かる
ブラック企業に転職してしまう理由として多いのが、自分の能力に全く見合ってない条件の転職先を探してしまうことです。
前提がこれまでの経歴やスキルに釣り合っていないと、なかなか転職先が見つからず、結果として長期間求人が出っぱなしになっているブラック企業の求人に出会いやすくなります。
転職エージェントにブラック企業がないわけではない
中小の転職エージェントには要注意
結論から言うと、ブラック企業を紹介しがちな転職エージェントは「中小の転職エージェント」だと言えます。
その理由は下記の通りです。
企業が転職エージェントに支払う仲介手数料は、求職者の年収に比例します。
そのため、転職エージェントとしては「年収が高く、採用してくれそうな企業」に人材を紹介することを使命としていることが分かりますよね。
入社後、半年~1年間継続で勤務しないと転職エージェント側に報酬は支払われません。
そのため、もし仮にブラック企業に人材を送り込んでも、すぐに辞めてしまい報酬がゼロになるリスクがあります。
1人の人材を紹介しても入社後、半年~1年経たないとお金が入ってこないので、転職エージェント業というのは、資金に余裕が無いとできません。
そのため、資金に余裕が無い中小の転職エージェントはとにかく人を送り込んで、資金が入ってくるサイクルを作ろうと必死になるという悪循環に陥ります。
一方で、大手の転職エージェントは利用者が多く資金繰りにも困っていないため、強引にブラック企業へ転職させようとはしません。
また、下手にブラック企業を勧めてしまうと、自分たちの評判を下げることになりかねませんので、大手ほどマッチングの精度には気を使っている印象です。
大手だからといって安心するのもNG
担当者の質にもバラつきがありますし、トーク力抜群の担当者に惑わされる場合もあります。
また、エージェントの企業審査を上手いこと潜り抜けているブラック企業がないとは限りません。
紹介案件のすべてを鵜呑みにせずに、最終的な判断はあなたが必ず行いましょう。
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求人からブラック企業を見分ける3つのポイント
1.求人掲載期間が長い、掲載頻度が高い
求人サイトを一定の期間チェックしていると分かると思うのですが、数ヶ月経っても延々と掲載している求人を見かけることがあります。
そういった企業はほとんどブラック企業だと言えるでしょう。
理由としては以下の2点が挙げられます。
- 環境が悪く離職率が高いので常時募集している
- 人が大量に辞めるのを想定して大量募集をかけている
多くの場合は劣悪な労働環境で人の入れ替わりが激しい企業ですね。
こうした企業には「従業員使い捨て」の思考があるので注意しましょう。
2.給与に幅がある。相場より極端に高い
求人広告で年収「300万~800万」というような給与幅の広い求人を見かけたことはありませんか?
こうした表記をしている企業はブラック企業である可能性があります。
その理由は以下の2点です。
- 成果連動給を導入している
- みなし残業代が含まれている
「成果連動給」(成果を出せば給料アップ)というシステムを取り入れている会社の場合は、成果が出ないと掲載された給料よりも安くなってしまう場合があります。
ブラック企業の場合は、高いノルマが設定されているため、ほとんどの場合「成果達成」とみなされることがありません。
例えば、毎月80時間程度は残業があるから、その分は毎月出します。といった形ですね。
定められた残業時間内で終わるなら確かにお得ですが、多くの場合は見込み残業時間を超過します。
上記の例の場合、80時間以上の残業はサービス残業ということになりますね。
上記のような理由から「成果連動給」「みなし残業」の制度を取り入れている企業には注意が必要です。
3.PRに甘い言葉が並んでいる
求人サイトを眺めていると、甘い言葉を使う企業を見かけることが多いと思います。
例えば、以下のような言葉ですね。
- やる気さえあればOK
- 年収1,000万も可能
- 成長できる環境が整っている
- アットホームな環境
- ノルマ無し
- 人物重視の採用です
文言が本当かどうかを見極める方法としては、その表現の根拠を考えることが必要です。
「なぜ年収1000万が可能なのか?」「なぜ、やる気さえあれば大丈夫なのか?」と一度考えることが大切です。
裏付けを取る方法としては、会社の評判が書かれている「企業口コミサイト」などを利用すると良いでしょう。
また、転職エージェントを利用していればこういった情報をキャリアアドバイザーから得ることも可能です。
面接時にブラック企業かどうか判断する3つの方法
面接というとどうしても企業にチェックされる場として捉えてしまいますが、逆にあなたが企業側をチェックする場でもあるのです。
むしろ、この面接の場でさえ情報収集の手段として臨むのがいいでしょう。
ここからは面接の場でブラック企業かどうかを判断するための3つの方法をご紹介します。
1.面接官の態度を見る
面接官の態度が横柄であったり、高圧的、だらしないなど、面接を受ける側に誠意を持っていない企業はブラック企業であることが多いです。
しかし、最終面接はやたら高圧的で役員陣がこんなに人を見下している会社は嫌だと思い、その場で辞退した事があります。(大変失礼ですが、若気の至りということで・・・)
後にその企業は超絶ブラックだという事を知り、行かなくて良かったと安堵しました。
企業主体の採用活動ですが、自社の都合のことしか考えていない企業は入社後も「人が少ないから今は辞めさせない」など、企業の都合を押し付けてくるでしょう。
そのため、面接官の態度が悪い企業は高い確率でブラック企業だと言えるでしょう。
2.労働条件に関する質問への返答を見る
面接で労働条件に関して質問する人は驚くほど少ないです。「こんな質問して落とされたら嫌だ」と思う人が多いからでしょう。
しかし、労働条件を知らずにブラック企業に入社し、転職を後悔する方がよっぽど損だと私は思います。
そのため、「離職率」「残業の有無」「給与・就業規定」などに関しては聞いておくべきでしょう。
こういった労働条件に関する質問への返答が無かったり、曖昧な企業はブラック企業の可能性があります。
3.面接時間・内容を見る
ブラック企業の場合、面接は形式だけでおこなっている場合が多いです。
社員を使い捨ての道具として考えているため、面接に時間をかけていられないんですね。
また、人員不足のために面接前から全採用が決定している場合も考えられます。
そのため、一般企業が30分~1時間程度面接をするのに対し、ブラック企業は5~10分の場合もあります。
まとめ
- 基本的には転職エージェントを利用するほうがブラックに当たりにくい
- 甘い応募条件は必ず一度疑い、根拠や裏付けをとる
- 面接では企業側の態度もチェックする
今回説明してきた内容が当てはまる企業のすべてがブラックとはいい切れませんが、内容を頭に入れておくことでブラック企業を回避できる確率がグッと上がるでしょう。
ホワイト企業を目指す場合、求人紹介の責任が伴う転職エージェント経由が最も安心できます。
また、転職エージェントを利用する場合は、中小ではなく下記のような大手転職エージェントを利用するのが良いでしょう。
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リクルートエージェントやdodaは求人数を重視する方向け、パソナキャリアは親身なサポートが売りなので転職初心者の方におすすめです。
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