会計士におすすめの転職エージェント8選!業界の基礎知識や注意点についても紹介!

田中くん
会計士の転職ではどんな転職エージェントを利用すればいいんですか?

転職において、自分に合ったエージェントを利用することは何よりも重要です。

会計士の転職ではエージェントを上手く活用することでキャリアアップも狙えます。

しかし、会計士に対応したエージェントは複数あるため、どこを選べばいいのか分からない方も多いはず。

そこでこのページでは、会計士の転職エージェントの選び方や基礎知識などを解説します。

ねこくん
今回は、公認会計士の河鍋優寛さんに転職活動で役に立つ情報や知識も詳しく話を聞いていきます!

#この記事の監修者

公認会計士/代表税理士

河鍋優寛さん

HP:kawanabe-office.net
ブログ:blog.kawanabe-office.net
X(Twitter):@2014cpa_run

大学在学中に公認会計士試験に合格。監査法人(Big4)にて上場企業や学校法人監査、IPO支援等に従事。税理士法人に転職後は資産税をメインに業務経験を積み、後に独立開業。
現在は自身の事務所代表の他に、監査法人や税理士法人の非常勤職員など多角的に活動。若い上に物腰が柔らかいため、話しやすい専門家だと定評。

すぐにおすすめのエージェントが知りたいという人は以下のボタンをタップして項目までジャンプしてくださいね!

※ 全部読むのが面倒な人向け
会計士の転職で成功する3ステップ
STEP 1.マイナビ会計士』『レックスアドバイザーズ』『ジャスネットキャリア』の3社に無料登録する
STEP 2. 転職を考えていると伝え、各社の独占求人や担当者を比較する
STEP 3. 自分との相性が良い1社に絞って本格的に活動する

会計士が転職エージェントを利用すべき理由

田中くん
会計士への転職に、エージェントを使うべき理由を教えてください。
ねこくん
転職にエージェントを使って、転職活動を行うことで様々なメリットが発生します。ここからは会計士の転職にエージェントを使うべき理由を紹介!

自分に合った求人を紹介してくれる

転職エージェントを利用すれば、一般的に公開されていない非公開求人からも求人を探せます。

つまり、チェックできる求人数が大幅に増えるため、効率よく転職活動が進められるでしょう。

また、キャリアカウンセラーがしっかりとサポートするため、仕事が忙しくても空いた時間で転職活動ができます。

ねこくん
闇雲に転職活動をするよりもモチベーションを維持できますよ!

企業とのミスマッチが起こりづらい

まず、転職エージェントに登録すると、担当のキャリアアドバイザーがしっかりとヒアリングを行ってくれます。

それを踏まえた上で、自分の目的に合った求人だけを提案してくれるのが最大のメリットです。

また、エージェントは企業の内部情報に精通しているため、面接をする前に環境や雰囲気を聞けます。

求職者に不向きな社風の企業は基本的に紹介しないため、企業とのミスマッチが少ないです。

ねこくん
転職エージェントしか知り得ない情報の提供が期待できます!

スケジュール管理や条件交渉も代行してくれる

企業との日程調整や希望条件のすり合わせもエージェントが代行してくれます。

スケジュール管理や給与交渉も前向きに対応してくれるでしょう。

相談
その他にも、転職エージェントであれば、面接対策や書類の添削などの基本的なサポートはもちろんのこと、自分の強みを引き出すスキルの棚卸しにも協力的です。

だからこそ、初めて転職をする人でも安心できるでしょう。

ねこくん
また、転職に関係する全ての悩みの相談も可能です。新しい道を選択すべきか、全くの未経験から始めてみるか、転職をするか迷っていても問題ありません!

会計士に強い転職エージェントの選び方と注意点

ねこくん
ここからは会計士に強い転職エージェントの選び方と注意点を紹介します!

特化型エージェントに優先的に登録する

そもそも転職エージェントは、「総合型」「特化型」の2種類に分かれています。

まずはそれぞれの特徴を把握しておきましょう!

総合型と特化型の違い
総合型の特徴
特化型の特徴
  • 様々な職種・業界の求人がある
  • 求人数が圧倒的に多い
  • 基本的なサポートが充実している
  • 特定の職種・業界の求人に特化している
  • 求人数は少ないが独占求人が多い
  • 特定の業界の転職事情に精通している

その上で、会計士への転職を目指すのであれば、まずは会計士に特化した転職エージェントに登録して転職活動をするのがおすすめです。

会計士に特化した転職エージェントを利用すれば、ヒアリングの際に専門的な話や具体的なキャリアプランについて認識の相違がなく進められます

自分の考えていた将来のビジョンやスキルアップなどの仕事にまつわる悩みも聞いて、的確なアドバイスよりに期待できるのは、会計士に特化したエージェントです。

ねこくん
業界出身者のキャリアアドバイザーが在籍しているエージェントもあります!

総合型のエージェントも平行して利用する

田中くん
では、総合型のエージェントには登録しなくてもいいんですか?
ねこくん
そういうわけではありません!転職経験が浅い方は、大手の転職エージェントも並行して利用するのがおすすめです。

大手の転職エージェントは基本的なサポートがしっかりているため、転職経験が浅い人にとっては非常に頼りになります。

特化型のエージェントを優先しつつも、総合型は総合型でメリットがあるため、両方を上手く活用しながら転職活動を進めるのが理想的と言えるでしょう。

ねこくん
途中で利用を止めても問題ないので、情報収集をする意味でも、最低3社以上の転職エージェントに登録するのがおすすめです!

なるべく複数のエージェントを比べよう!

複数のエージェントに登録すれば、求人情報やサポート体制の違いをチェックできます

中には、サポート体制が思っていたのと違ったり、予想よりも求人情報が少なかったりと、各エージェントに対して何か思うことがあるかもしれません。

複数のエージェントに登録するのは、転職活動を進めていく上での想定外の出来事に備える意味でもあります。

ねこくん
1社だけだと、思っていたエージェントと違った場合転職活動がストップしてしまうので注意!

会計士におすすめの転職エージェント8選

田中くん
具体的にはどんなエージェントを使うべきなんですか?
ねこくん
ここからは、会計士におすすめの転職エージェントをご紹介します!簡単に特徴をまとめてみました!

見たいエージェントにジャンプ

各エージェントの特徴
マイナビ会計士業界に精通したアドバイザーがサポート
レックスアドバイザーズ30代から40代の転職にも対応
ジャスネットキャリア業界トップクラスの転職支援実績
MSエージェント年齢や希望ポジションなどに応じて求人を提案
ハイスタ会計士アドバイザーが会計士の転職に精通
ヒュープロ独自のIT技術による効率的なフォロー体制
エルキャリ経営者目線での転職アドバイスが期待できる
NO-LIMIT書類添削や面接のサポートが充実
田中くん
どれがいいか迷ってしまうな・・・
ねこくん
会計士の求人は非公開であることも多いので、チャンスを逃さないためにも、できれば2~3社は併用して比較したいところです。
まず登録すべき3社
  1. マイナビ会計士|サービスの質が良い
    https://cpa.mynavi.jp/
  2. レックスアドバイザーズ|利用者の満足度が高い
    https://www.career-adv.jp/
  3. ジャスネットキャリア|業界トップクラスの求人数
    https://career.jusnet.co.jp/
ねこくん
ここからは各エージェントのメリットやデメリットを1社ずつ解説していきますね。

マイナビ会計士|転職サポート経験が豊富

マイナビ会計士
※マイナビのプロモーションを含みます。
求人対応エリア
全国
サービス名マイナビ会計士
公式サイトhttps://cpa.mynavi.jp/
運営会社株式会社マイナビ
対象年代年齢制限なし
対象者会計士
に就きたい方
利用料金無料
公開求人数約1,000件
非公開求人数非公開
書類添削あり
面接指導あり

マイナビ会計士』は、マイナビが運営する会計士に特化した転職エージェントです。

担当してくれるエージェントは、会計士の仕事に対する知識が豊富であるため、徹底したキャリアカウンセリングによる手厚いサポートが期待できます。

また、取り扱っている求人は将来性がある企業や法人ばかりであるため、キャリア形成を見据えた転職や、年収アップができる転職が可能です。

メリット
  • コンサルティング会社の求人も保有
  • 面接対策や書類添削の細かいサポート
  • 無料のセミナーや相談会を開催
  • 対応地域も広く全国規模
デメリット
  • 公認会計士の資格が必要
  • 利用者が多く競争になりがち

求人情報に記載されていない、企業の情報を持っているのも特徴の1つです。

事業会社やコンサルティングファームへ転職する人にとっては、転職活動に役立つ情報も多くあるでしょう。

また、転職先企業の雰囲気も熟知しているので、転職に対する不安が大きく和らぐはずえす。

公式https://cpa.mynavi.jp/

レックスアドバイザーズ|経験者向けの求人が揃っている

求人対応エリア
全国
サービス名レックスアドバイザーズ
公式サイトhttps://www.career-adv.jp/
運営会社株式会社レックスアドバイザーズ
対象年代年齢制限なし
対象者会計士・経理・財務職
に就きたい方
利用料金無料
公開求人数非公開
非公開求人数非公開
書類添削あり
面接指導あり

レックスアドバイザーズ』は、公認会計士・税理士・弁護士・経理に特化した転職エージェントです。

会計事務所や会計コンサルティング会社などの経験者求人が豊富であるため、キャリアアップしたい人に向いています。

キャリアアドバイザーが一人ひとりに適した企業の紹介やサポートを行ってくれるでしょう。

メリット
  • 自分の市場価値を確かめられる
  • ハイクラスの求人が豊富
  • 地域に関わらず利用ができる
  • 大手企業から中小企業まで幅広い
デメリット
  • 経験者向けの求人が多く若手には向かない
  • 求人の詳細検索ができない

入社まで徹底したサポートを行ってくれるのが最大の強みです。

1回で十分なヒアリングができなかったら何度も繰り返し、年齢や希望に合ったキャリアプランを作ってくれるでしょう。

希望するキャリアアドバイザーを選択できるので、自分に合いそうなアドバイザーを指名して転職活動ができます。

公式https://www.career-adv.jp/

ジャスネットキャリア|公認会計士が設立した人材会社

求人対応エリア
全国
サービス名ジャスネットキャリア
公式サイトhttps://career.jusnet.co.jp/
運営会社ジャスネットコミュニケーションズ株式会社
対象年代年齢制限なし
対象者会計、税務、経理・財務分野
に就きたい人
利用料金無料
公開求人数3,564件
非公開求人数非公開
書類添削あり
面接指導あり
面談可能時間9:30~19:00(平日)
電話面談03-4550-6616

ジャスネットキャリア』は、会計士や税理士、経理に特化した転職エージェントです。

取引企業は5,000社以上あり、豊富な求人数の中から希望通りの転職先を紹介してもらえます。

また、正社員の提案だけではなく、派遣やパートの求人を取り扱っているため、応募の幅を広げられます。

経験が浅い人や、ライフスタイルに合わせて働きたい人でも問題なく利用できるのがメリットです。

メリット
  • 経験が浅くても仕事を紹介してもらえる
  • 企業へ自由に応募できる求人も紹介
  • キャリアをサポートする充実したコンテンツ
  • 在宅スタッフの求人も取り扱っている
デメリット
  • 地方のエリアは求人が少ない
  • 拠点が東京と大阪と名古屋のみ

雇用形態に関係なく仕事を提案してくれるので、他のエージェントで求人が見つからなかった方におすすめです。

キャリアアドバイザーの業界に対する知識も深いため、今後のキャリアプランの相談にも乗ってくれます。

ユーザーからの満足度も高いので、迷ったら登録しておいて損はないでしょう。

公式https://career.jusnet.co.jp/

MSエージェント|管理部門・士業の転職に

求人対応エリア
全国
サービス名MSエージェント
公式サイトhttps://www.jmsc.co.jp/
運営会社株式会社MS-Japan
対象年代年齢制限なし
対象者経理・人事・法務・会計士・税理士・弁護士
に就きたい人
利用料金無料
公開求人数約8,600件
非公開求人数非公開
書類添削あり
面接指導あり

MSエージェント』は、経理や財務などの管理部門と、会計士や弁護士の士業に特化した転職エージェントです。

全体的に求人の質が高く、マッチ度の高い求人を提案してくれます。

転職ノウハウと業界に対する知識が豊富であるため、面接サポートや具体的な選考対策も行ってくれるでしょう。

メリット
  • 管理部門・士業の転職相談率No.1
  • 面接対策や応募書類の作成サポートにも対応
  • 希望を踏まえた上での最適なキャリアプランを提案
  • 転職相談会・セミナーの開催
デメリット
  • 誰でも利用できるわけではない
  • 求められるスキルが高め

求められるスキルが若干高ういため、誰でも利用できない点はネックです。

また、20代やあまりスキルがない人には向いていません。

しかしながら、取り扱っている求人はハイクラスが多く、上手くいけば理想的なキャリアを歩めるでしょう。

公式https://www.jmsc.co.jp/

ハイスタ会計士|アドバイザーが会計士の転職に精通

求人対応エリア
全国
サービス名ハイスタ会計士
公式サイトhttps://hi-standard.pro/cpa/
運営会社株式会社アシロ
対象年代年齢制限なし
対象者会計士を目指す人
利用料金無料
公開求人数非公開
非公開求人数非公開
書類添削あり
面接指導あり

ハイスタ会計士』は、株式会社アシロが運営する、公認会計士に特化した転職エージェントです。

会計士転職に精通した専任のキャリアアドバイザーが、転職におけるすべての段階のサポートを1人で行ってくれます。

そのため、転職後に企業とのミスマッチが起こりづらいことが大きな強みです。

キャリアアドバイザーによる書類添削後の通過率は90%と高く、このことから担当者の知識が豊富なことが分かります。

メリット
  • アドバイザーが会計士転職に詳しい
  • 有名事務所・企業の求人がある
  • 全て非公開求人
  • 書類添削後の書類通過率は90%以上
デメリット
  • 登録前に求人を見ることができない
  • 未経験者は利用できない

ハイスタは、公認会計士、USCPA、試験合格者に特化したアドバイザーが、丁寧なサポートを行ってくれます

ヒアリングを通して、転職希望者のスキルと経験を生かせる最適な転職先を提案してくれるため、納得のいく転職が可能です。

公式https://hi-standard.pro/cpa/

ヒュープロ|士業・管理部門の最速転職

求人対応エリア
全国
サービス名ヒュープロ
公式サイトhttps://hupro-job.com/
運営会社株式会社ヒュープロ
対象年代年齢制限なし
対象者士業・管理部門 に就きたい方
利用料金無料
公開求人数約9,000件
非公開求人数非公開
書類添削あり
面接指導あり

ヒュープロ』は、AIやデータ解析で転職支援をする転職エージェントです。

スキルが重要視される士業の転職において、データ分析の強みを活かしてミスマッチの少ない転職支援をしてくれます。

求人検索が手間なくできるため、転職にあまり時間が割けない人でもおすすめです。

メリット
  • 手間を極力なくしているのにマッチング精度が高い
  • 電話やLINEでいつでも気軽に相談可能
  • ライフスタイルに合わせた転職ができる
  • AI転職診断で市場価値が分かる
デメリット
  • インターネットにあまり情報がない
  • 取り扱っている求人数が少ない

未経験・資格なし向けの求人もあれば、実務経験が豊富な経験者向けの求人もあります。

経験者向けでは年収1,000万円以上の求人も存在。

その他、試験勉強と両立しやすい税理士法人の求人もあるため、徐々にスキルアップができるでしょう。

公式https://hupro-job.com/

エルキャリ|土日祝日夜間にも対応

求人対応エリア
全国
サービス名エルキャリ
公式サイトhttps://el-career.com/
運営会社エルキャリ合同会社
対象年代年齢制限なし
対象者公認会計士・経理・財務・人事・労務などの士業
に就きたい
利用料金無料
公開求人数非公開
非公開求人数非公開
書類添削あり
面接指導あり

エルキャリ』は、東京を中心に公認会計士の転職支援を行っている転職エージェントです。

監査法人、事業経験、起業経験などの経験を活かした転職支援を提供している特徴があります。

ベンチャー企業でIPOやCFOを経験したい会計士の転職支援実績が豊富であり、独自のつながりから入手した求人情報が多いです。

メリット
  • 20代、30代の公認会計士の転職に強い
  • ハイクラスの転職を希望する40代以降の人にも対応
  • 土日や夜間でも転職の相談が可能
  • 個別の転職相談会で悩み相談ができる
デメリット
  • 地方の求人が物足りない
  • 口コミや情報が少ない

ライフスタイルとのバランスを意識した転職をモットーにしているのが特徴です。

「コンサルティングなどで経験も積みたいけど、ライフスタイルも捨てがたい」など、一人ひとりの希望や経験に応じて、求人情報を提案してくれます。

会計士で転職を希望しているのであれば、エルキャリに相談してみましょう。

公式https://el-career.com/

NO-LIMIT|弁護士の転職に特化したエージェント

求人対応エリア
全国
サービス名NO-LIMIT
公式サイトhttps://no-limit.careers/
運営会社株式会社trient
対象年代年齢制限なし
対象者法務職・弁護士・会計士
に就きたい方
利用料金無料
公開求人数非公開
非公開求人数非公開
書類添削あり
面接指導あり

NO-LIMIT』は、弁護士、法曹業界の人材紹介を専門とした転職サービスです。

一般民事から、大手企業法務系事務所、企業内弁護士の求人まで様々な規模の事務所とつながりがあります。

マッチング精度が高く、企業や事務所の内情まで教えてくれるため、企業が合わないなどの心配をすることはありません。

メリット
  • 業界出身のアドバイザーが優秀
  • 書類の添削後の書類通過率がかなり上がる
  • 企業法務未経験の人でも求人を紹介
  • 高品質高評価の転職エージェント
デメリット
  • 紹介求人を事前にチェックできない
  • 会計士と弁護士のダブルライセンスを狙っている人向け

会計士の転職エージェントではありませんが、会計士と弁護士のダブルライセンスを狙っている人向けのサービスです。

今は会計士で、後々弁護士になりたい人は、NO-LIMITの存在を覚えておきましょう。

ダブルライセンスで専門性の高い仕事をしたい人におすすめです。

公式https://no-limit.careers/

会計士に転職するための基礎知識

ねこくん
ここからは会計士に転職するための基礎知識を紹介します!

会計士とはどんな仕事?

田中くん
会計士とはどんな仕事なんですか?
河鍋さん
監査及び会計の実務を行う職種です。簡単に言えば、企業の決算書が合っているかチェックし、お墨付きを与える仕事です。

会計士といえば、財務会計に関する知識や、上場企業の構築された内部統制の知識、税務の知識などが期待されています。

転職先の例としては、監査法人や会計事務所、会計系のコンサルティングファームが思い浮かびますが、一般企業の経理や上場準備会社、IPOを目指す会社のCFOの求人も該当します。

河鍋さん
金融機関や投資会社などのM&A関連の求人も見かけますね!

会計士の主な仕事内容

上記の仕事内容としては、財務デューデリジェンス業務や、ファイナンシャル・アドバイザリー業務などです。

監査の延長線上であり、これまでの経験やスキルを活かしつつ新しくM&Aの知識を身につけた場合、幅広い業務が可能です。

河鍋さん
監査業務と共通する知識もありますので、多方面で活躍できます。

会計士になるには

田中くん
会計士になるには、どうしたらいいですか?
河鍋さん
会計士になるには、公認会計士試験に合格することが必要です!

公認会計士試験は「短答式試験」と「論文式試験」に分かれています。

年2回実施の「短答式試験」に合格し、その後、年1回実施の「論文式試験」に合格することで、公認会計士試験合格者になることができます。

公認会計士試験はかなり難易度の高い試験として知られ、最終合格率は約10%です。

受験についての条件はないため、誰でもチャレンジすることができます。

試験内容は会計学や企業法に関する知識を要するため、経済学部、商学部、経営学部出身の人はアドバンテージがあるでしょう。

とはいえ、文系理系問わず様々な人が実際に合格しているため、出身学部によって大きく有利不利といったことはないといえます。

公認会計士試験合格者となった後は、働いて実務経験を積みながら実務補習所というところに3年間通い、最終試験である「修了考査」に合格して初めて、公認会計士と名乗ることができます。

資格取得までに意外と時間を要する職業でもあるのです。

取得までに大変な資格ですが、その分のリターンは大きいです。

求人数は年齢によって減少気味

求人によっては年齢が関係するのも覚えておきたいポイントです。

例えば、事業会社では年齢による給与レンジに当てはめるために若手が多くなっている傾向があります。

監査法人と事業会社での管理職では求められるスキルが異なるため、年齢が上がると求人が減るのも事実です。

河鍋さん
専門知識で勝負する会計事務所やコンサルティングファーム、M&A関連の求人は年齢が上がっても一定数の求人があります。

会計士の場合、未経験分野は年収が落ちる

ちなみに、会計士の場合、未経験分野へのキャリアチェンジをする際に年収が落ちるケースがあるので注意。

また、上場企業、ベンチャー企業、独立なのかでも年収は変化するでしょう。

昨今では働き方改革によって残業が減っているため、残業手当が減少する傾向があります。

田中くん
様々な事情を考慮した上で転職は決めたほうがよさそうですね。
河鍋さん
年収も大切ですが、年収が全てではありません。実際に私も未経験分野へ転職した際に年収はダウンしてしまいましたが、転職して本当に良かったと感じています。踏み出す一歩は確かに大切ですが、自分の人生なのでキャリアチェンジはよく検討して決めましょう!

会計士の平均年収

田中くん
会計士の平均年収はどのくらいですか?
ねこくん
会計士の平均年収は892万円です!

令和3年賃金構造基本統計調査日本の平均年収307万4,000円と比較すると、会計士の給与は非常に高い水準だと言えます。

年収額は男女ともに20代後半から上昇する傾向があり、男女で差はみられますが、女性の会計士の年収も高いです。

平均年収は、企業規模や業種、職種、役職によっても異なるので、参考程度にしておきましょう。

【図解】会計士に強い転職エージェントを利用する流れ

ねこくん
実際に転職エージェントを利用する前に、どんな流れで転職活動が進んでいくのか把握しておきましょう。

転職エージェント利用の流れ

STEP.1
公式WEBサイトから登録
エージェントに登録

各エージェントの公式サイトから転職支援の登録をします。

基本的な入力内容
  • 氏名
  • 電話番号やメールアドレス
  • 雇用形態
  • 希望勤務地
  • 経歴やスキル

入力内容はエージェントによって多少異なる場合もあります。

STEP.2
担当者からの連絡を待つ
担当者からの連絡

転職エージェントに登録をしたら、担当者からの連絡を待ちます。連絡は、電話かメールで行います。また、登録時に詳細な情報を入力すると、カウンセリングの段階で求人を紹介してもらえるケースがあります。時間に余裕があれば、できるだけ情報を入力しましょう。

STEP.3
担当者とキャリアカウンセリング
キャリアカウンセリング

キャリアカウンセリングでは、登録時に入力した情報をもとにヒアリングを行っていきます。希望の勤務地から、給与の条件まで、些細なことでも遠慮なく伝えましょう。また、面接対策や、書類の添削を依頼したいのであれば、カウンセリングの段階で相談しておきます。

  • これまでのキャリア・経験
  • 強みになるポイント
  • 転職するべきかどうか
  • どんな業界で働きたいか
  • 希望条件のすり合わせ
  • キャリアプランや面接対策
STEP.4
求人紹介を受ける
求人紹介

キャリアアドバイザーが条件に近い求人を紹介してくれます。絶対に応募する必要はないため、違うと思ったのであれば断ってしまいましょう。基本的には複数社同時に書類選考を行って効率的に転職活動を進めていきます。求人情報の紹介は随時行っているため、気になる企業があればまずは応募してしまいましょう。

各社に独占求人があるため、複数社に登録して求人を見比べるようにしましょう。

STEP.5
見学・面接
面接

企業との面接です。実際にキャリアアドバイザーから聞いた話かどうか確認する場でもあるため、キャリアアドバイザーが提供した情報が正しいか聞いてしまうのもOKです。面接の練習をしてくれるエージェントがほとんどであるため、不安なら事前に練習しておきましょう。

STEP.6
内定獲得。担当者に給与交渉や入社日の調整をしてもらう
内定獲得

内定を獲得したら、入社日を決めたり、給与の交渉を行ったりします。基本的にはエージェントと通して決定するため、求職者側としては希望を伝えるだけでOKです。仕事をしながら転職活動をしていた人は、円満に退職するためにエージェントからアドバイスをもらうこともできます。

STEP.7
・退職手続き~入社
退職

もし入社時にトラブルがあったり、入社後に不安なことがあれば担当者に相談することも可能なので最後まで安心です。

エージェントによっては後に定期的な声がけがある場合もあります。

会計士に強いエージェントを最大限に活用する方法

ねこくん
次に、転職エージェントを最大限に活用する方法を解説します!

転職エージェントを利用し始めても活用できなければ意味がないので事前にチェックしておきましょう。

1.複数のエージェントに登録していることを伝える

転職エージェントの併用は各社の非公開求人を比較できるため成功に不可欠です。

もし複数のエージェントを利用している場合、必ず事前に伝えるようにしましょう。

転職エージェントの仕組み
転職エージェントは企業へ人材を紹介し、半年~1年ほど勤務を継続した後に成功報酬として紹介料をもらうビジネスモデルです。

自社で利益を出すためにも、エージェント側からすると他社に移って欲しくはないというのが本音です。

ねこくん
事前に伝えておくと、他社で内定して欲しくない!という思いからサポートが手厚くなる可能性もありますからね。

また、事前に話しておくことで、他社で内定が出たときもスムーズに伝えられますし「他社ではこんな条件の求人があったけど?」など比較した質問も可能になります。

2.スキルや経験を嘘なく伝える

ねこくん
キャリアアドバイザーからすると、誤った情報を伝えられた場合、適切な転職先を紹介することが困難になってしまいます。
悩む
うつ病で休職した過去や、これまであまり目立った経験がない・・・という場合でも正直に伝えましょう。

キャリアアドバイザーはあなたに「いい転職先を見つけてほしい」と考えていますので、状況に応じた対応が可能になります。

3.希望条件をしっかり伝える

ねこくん
自分の希望条件がハッキリしていないと、キャリアアドバイザーもどんな案件を紹介していいか困ってしまいます。

そのため、ある程度の希望条件を明確にしておくことは大切です。

明確にしておくといいこと
  • 今後どういった仕事につきたいのか
  • 希望勤務地
  • 希望年収(希望と最低ライン:400万以上~など)
  • 年間休日や残業の有無

こういった条件を初回の面談や電話連絡で伝えておけば、キャリアカウンセリングがスムーズに進みます。

「希望条件や求める価値観がわからない」という人は一度自己分析をしてみましょう。エージェントによっては自己分析をサポートしてくれる場合もあります。

4.レスポンスは早めに。スケジュールを守る

担当者からの連絡

ねこくん
書類の提出などのスケジュールを守り、素早くメールの返信などをすることで自分と担当者にとって大きなメリットがありますよ!
メリット
  • 担当者に誠実に仕事ができる人という印象を与えられる
  • 担当者はあなたを約束事が守れる人として企業に推薦できる
  • スケジュールを守ることでお互いスムーズに進めることができる

キャリアアドバイザーは多くの転職希望者の対応をしているため、レスポンスが悪い人は後回しになりがちです。

スムーズに転職活動を進めるためにも連絡はこまめにしましょう。(少なくとも2週間に1度は連絡を取る)

5.担当者との相性が悪い場合はすぐに切り替える

ねこくん
人間同士のやりとりなので、どうしても担当者との相性が悪い場合があります。良いアドバイザーと悪いアドバイザーの特徴は下記の通りです。
良いアドバイザー
  • 求人や転職の押し付けをしない
  • 希望条件に合った求人を紹介してくれる
  • キャリアプランを親身に考えてくれる
  • 志望業界・職種に関しての深い知識がある
  • あなたの良いところを企業に伝える力がある
  • 年収・面接日程などの交渉力がある
悪いアドバイザー
  • キャリアカウンセリングが浅い、ヒアリングをしない
  • 内定が出やすい求人ばかり提案する
  • 連絡が遅い
  • 調整力がなく、面接のブッキングが起こったりする
  • 業界や職種に関しての知識が薄い

良い・悪いアドバイザーには上記のような特徴がありますが、ほかにも性格の不一致などの可能性もあります。

信頼できない担当者の元で転職活動を進めるのは、失敗に繋がるだけでなく、大きな時間のロスになります。

担当者には情を移さずに、相性が悪いと感じたらすぐに担当者を変更するか、他のエージェントに切り替えましょう。

6.必ず主導権は自分が持つ

STOP

ねこくん
キャリアアドバイザーは転職のプロですが、言われるがままに転職を決めるというのはよくありません。

キャリアアドバイザーのアドバイスがすべて正しいというわけではありませんので、企業に応募する際などは必ず自分で決断するようにしましょう。

流されて転職をすると転職失敗につながりやすくなるだけではなく、「あのアドバイザーのせいで・・・」というように他人に責任転嫁することになります。

ねこくん
自分の人生なので自分で責任を負うというスタンスで転職活動をするのが転職エージェントを使い倒すコツです!

7.面接後にフィードバックの確認を依頼する

面接

面接終了後には必ず担当者に企業側からのフィードバックをもらうようにお願いしましょう。

具体的に確認するポイントは以下の2つです。

  • 企業側が評価したポイント
  • 企業側が懸念したポイント
ねこくん
簡単にいえば、面接で企業側がどこを評価して、どこが心配だったのかを知りましょうということですね!
田中くん
企業側からの意見が聞けると、次の面接への修正ができるね!

ひとりで転職活動をしていると、企業側からのフィードバックはもらえないので、エージェントを利用しているからこそのメリットです。

もし面接で落ちてしまったとしても、フィードバックをもらって修正することで次の面接での内定率をアップさせることができますよ!

注意
守秘義務を設けている企業の場合はフィードバックをもらえないことも。
また、フィードバックをしない決まりのエージェントもあるので注意しましょう。

田中くん
あくまで転職するのは自分だから、責任をもって活動したいね!
ねこくん
転職エージェントはあくまでサポートをしてくれる存在なので、本人の気持ちが転職成功には1番大事な要素ですね。エージェントを活用するポイントをおさらいしましょう!

【Q&A】会計士の転職でよくある質問

ねこくん
会計士の転職に関するよくある質問を公認会計士・代表税理士の河鍋優寛さんに聞いてみました。疑問点や不明点があればチェックしてください。

気になる疑問をチェック

会計士はどんな人が向いていますか?

河鍋さん
一言で表すなら「地道な作業をコツコツ継続することができる人」です。難関試験である公認会計士試験合格のためには継続的な勉強は当然必要です。そして合格した後も監査調書の地道な作成や日々の勉強を欠かすことはできません。その点で、計画性を持ってコツコツ努力できる人が向いていると感じます。また、数字を扱うことが好きな人も適しています。数字といっても数学とはほとんど関連性がないため、数学嫌いな人も問題ないです。

会計士の将来性を教えてください。

河鍋さん
公認会計士は税理士や行政書士としても登録することができ、活躍できるフィールドがとても広いです。最近では、AIに取って代わられる職業として上位にランクインすることも多い公認会計士ですが、実際の監査・税務現場では公認会計士の判断が求められる場面が非常に多いため、今後も様々な分野で市場価値は高まっていくと予想されます。監査や税務、コンサル、IPO支援や事業会社のCFOなど、自分が進みたい道を自由に選ぶことができるのも強みです。

会計士のやりがいは何ですか?

河鍋さん
やはり「人から感謝されること」です。監査業務では人から感謝される機会はそこまで多くありません。そのため、監査にやりがいを感じられないという意見も一定数ありますが、上場企業やIPO準備会社の会計・税務処理について検討・討論する現場は面白く、正しい道を示した結果として感謝される機会が多くあります。また、税務においてはクライアントから直接感謝される立場で仕事ができるため、責任は大きいですが、やりがいはそれ以上にあります。

【まとめ】迷った場合はこの3社がおすすめ

田中くん
いろいろ紹介していただきましたが、結局どこがいいか悩んでしまいますね・・・
ねこくん
そんな方には、ひとまず利用しやすい以下の3社をおすすめします!
まず登録すべき3社
  1. マイナビ会計士|サービスの質が良い
    https://cpa.mynavi.jp/
  2. レックスアドバイザーズ|利用者の満足度が高い
    https://www.career-adv.jp/
  3. ジャスネットキャリア|業界トップクラスの求人数
    https://career.jusnet.co.jp/

会計士におすすめな転職エージェントを紹介しました。

スキルが重視される業界なので簡単な転職ではありませんが、キャリアアドバイザーとニ人三脚なら安心して転職ができるでしょう。

1人で転職活動をせず、まずはキャリアアドバイザーに相談するところから始めてみてください。

ねこくん

#この記事を書いた人

みんなの転職アドバイザー

ねこくん

経歴

新卒でブラック企業に入社し、耐えきれず1年で退職。その後人材系企業にて転職支援に携わる。フリーランスとして数年活動し、現在は経営者で法人3期目。
さまざまな人の転職・キャリア構築をサポートしています。