貿易事務に強い転職エージェントおすすめ10選！仕事内容や求められるスキルも解説！

貿易事務への転職ではどんな転職エージェントを利用すればいいんですか？

貿易事務は専門性が求められる一方で、人気も高く、未経験からのチャレンジやキャリアアップを目指すには、効率よく情報を集めて動くことが大切です。

そこでおすすめしたいのが、貿易事務に強い転職エージェントの活用です。

ただ、エージェントの数は多く、選ぶ時にどれが自分に合っているのか迷ってしまいますよね。

このページでは、貿易事務に強い転職エージェントを紹介します。

その他にも、貿易事務の仕事内容や、求められるスキルなども解説するので、ぜひ参考にしてください。

記事の前半では、貿易事務として働きたい人が転職エージェントを選ぶ際の選び方や基礎知識などを解説しますので、すぐにおすすめのエージェントが知りたいという人は以下のボタンをタップして項目までジャンプしてくださいね！

貿易事務に強い転職エージェントの選び方

貿易事務の転職では、どうやって転職エージェントを選べばいいんですか？

貿易事務は、一般的な事務職とは違い、国際取引や輸出入に関する専門知識が求められる仕事です。そのため、転職エージェント選びでも、いくつか押さえておきたいポイントがあります。

取り扱う商材や取引国、企業の立ち位置によって、求められるスキルや業務範囲は大きく変わるのが貿易事務の特徴です。

だからこそ、貿易事務の転職では、業界理解やサポート体制に強みを持つ転職エージェントを選ぶことが大切です。

ここでは、貿易事務に強い転職エージェントを見極めるためのポイントを整理していきましょう！

業界の専門知識を持っている

貿易事務の仕事では、輸出入に関する法規制や通関手続き、物流の流れ、専門用語など、業界特有の知識が求められます。

そのため、転職エージェントを選ぶ際も、単に事務職の求人を多く扱っているかどうかではなく、貿易業界の実務や構造を理解しているかが重要な判断ポイントになります。

どういった方法で見極めればいいですか？

たとえば、次のような点を確認してみると判断しやすくなります。

貿易事務は、同じ職種名でも仕事内容に差が出やすい仕事です。業界を理解しているアドバイザーなら、ミスマッチを防ぎやすくなりますよ！

国際的なネットワークを持つエージェントである

貿易事務は、海外との取引を前提とした仕事であるため、企業ごとのビジネスモデルや取引先の地域によって、業務の進め方や求められる対応力が大きく異なります。

そのため、転職エージェントにも、国内の求人情報だけでなく、国際取引の実態を把握できるネットワークや情報量が求められます。

海外拠点を持つ企業や、輸出入を主軸とする企業の求人では、現地とのやり取りの頻度や、英語を使う場面の数など、求人票だけでは見えにくい要素が重要になることも少なくありません。

このようなエージェントであれば、取引国や業界ごとの特徴を踏まえたうえで、実際の働き方をイメージしやすい情報を教えてもらえます！

同じ貿易事務でも、環境によってかなり違いが出そうですね。

実績が豊富で、貿易事務に転職した人の体験談を持つ

貿易事務への転職では、求人票に書かれている条件だけで、実際の働き方をイメージするのは簡単ではありません。

業務の忙しさや英語を使う頻度、社内外との調整の多さなどは、実際に働いた人の声を通して初めて見えてくる部分も多いからです。

その点、貿易事務への転職支援実績が豊富なエージェントであれば、過去の支援事例や転職者の体験談をもとに、仕事のリアルや注意点まで含めた情報を共有してもらいやすくなります。

実際に転職した人の話が聞けると、働くイメージがしやすくなりますね。

体験談が多いエージェントほど、活躍しやすい人の特徴も整理されています。結果として、納得感のある転職につながりやすくなるはずです！

手厚いアフターフォローがある

貿易事務への転職は、内定や入社が決まって終わりではありません。

実際に働き始めてから、業務量や社内外との調整、想定していなかった役割に戸惑うこともあります。

その点、アフターフォローが手厚い転職エージェントであれば、こうした入社後のギャップにも向き合いやすくなるでしょう。

具体的に、アフターフォローとはどんな内容なんですか？

たとえば、次のようなサポートが挙げられます。

貿易事務のように業務の幅が広い職種では、入社後まで見据えた支援体制が整っているかどうかが、転職を成功させるうえでの重要な判断材料になるでしょう。

貿易事務の主な仕事内容

そもそも貿易事務と一般事務との違いは、どこにあるんですか？

貿易事務と一般事務は、主に業務内容やスキルセットの違いによって区別されます！

貿易事務は、国際取引や輸出入に関連する業務を担当する職種であり、通関手続きや輸出入書類の作成、国際物流の手配などが主な業務となります。

一方で一般事務は、企業内の事務業務全般を担当する職種であり、電話応対・文書作成・スケジュール管理・会議の手配などが主な業務となります。

貿易事務には国際取引に関する知識や外国語力が求められますが、一般事務にはそのような特別なスキルが必要とされるケースは少ないです。

なるほど！貿易事務はよりグローバルな仕事なんですね。仕事内容を具体的に知りたいです！

先に紹介したとおり、貿易事務の仕事は、国際的なビジネス取引を円滑に進めるために不可欠といえるものです。業務内容は多岐に渡りますが、主な仕事としては次のような内容が挙げられます！

書類を作るだけじゃなくて、調整や手配もかなり多いんですね。

そうなんです。取引全体が滞らないように、いろいろな相手と連携しながら進めるのが貿易事務の役割ですね。

貿易事務に求められるスキル

貿易事務の仕事をこなすには、どんなスキルが必要ですか？

いくつか押さえておきたいスキルがあります。

仕事内容で触れたとおり、貿易事務では正確な事務処理に加えて、国際取引に関する知識や、状況に応じた柔軟な対応力が求められます。

すべてを最初から完璧に身につけている必要はないですが、どのようなスキルが評価されやすいかを知っておくことで、転職準備や今後のスキルアップの方向性も見えやすくなるでしょう。

ここでは、貿易事務で特に重視されやすいスキルを、ポイントごとに整理して解説していきます。

国際貿易の基礎知識とルール理解

貿易事務の仕事を進めるうえでは、国際貿易に関する基本的な知識やルールを理解しておくことが欠かせません。

なぜなら輸出入には、国内取引とは異なる前提条件が多く存在します。

これらを正しく理解していないと、書類の不備や手続きの遅れにつながることもありえます。

貿易事務では、ルールそのものだけでなく、国や地域ごとの違いを踏まえて判断する視点も大切になります。

トラブルを防ぐには、こうした基礎知識を身につけることが大切なんですね。

注意力と正確性

貿易事務の仕事では、日々扱う書類やデータの正確性が強く求められます。

輸出入に関する書類には、品名や数量、金額、納期、輸送条件など、一つでも誤りがあると取引全体に影響を及ぼしかねない項目が並びます。

小さな入力ミスや確認漏れが、通関の遅れや追加コストの発生につながることもあるため、細かい部分まで丁寧に確認する姿勢が欠かせません。

貿易事務では、あとで修正すればいいが通用しない場面も多いんです。

一つひとつの作業を、慎重に積み重ねることが大切なんですね。

コミュニケーション能力と語学力

貿易事務の仕事では、コミュニケーション能力や語学力も非常に重要です。

貿易事務担当者は、海外のクライアントやサプライヤーとの交渉を行い、ときには言語の壁を越えて意思疎通を図らなければなりません。

そのため、複数の言語に堪能であることが望ましいとされています。

一方で、高度な表現力が必須というよりは、業務に必要な内容を正確に伝え、確認できる力が重視されます。

メールや書類のやり取りが中心となるケースも多いため、「読み取る力」「書いて伝える力」が実務では特に重要です。

貿易事務では、英語力そのものよりも、相手に誤解なく伝え、必要な情報を引き出す姿勢が大切になります。

なるほど。語学もコミュニケーションも、仕事を円滑に進めるための手段なんですね。

柔軟性と適応能力

貿易事務の仕事は、国際情勢や経済状況、取引条件の変更など、さまざまな要因の影響を受けやすい特徴があります。

急なスケジュール変更や、輸送方法の見直しが必要になる場面もあり、状況に応じて対応を切り替える柔軟さが求められます。

また、貿易に関するルールや制度は定期的に見直されるため、新しい情報を取り入れながら、業務の進め方を調整していく姿勢も欠かせません。

貿易事務では、決まった手順をこなすだけでなく、その都度、状況を見ながら判断する場面も多いんです。

変化に対応できる力があると、長く続けやすい仕事でもありそうですね。

貿易事務におすすめの転職エージェント10選

具体的にはどんなエージェントを使うべきなんですか？

ここからは、貿易事務におすすめの転職エージェントをご紹介します！簡単に特徴をまとめてみました！

見たいエージェントにジャンプ

どれがいいか迷ってしまうな･･･

貿易事務に特化したエージェントは非公開求人が多いので、チャンスを逃さないためにも、できれば2~3社は併用して比較したいところです。

ここからは各エージェントのメリットやデメリットを1社ずつ解説していきますね。

パソナキャリア｜国内最大級の転職エージェント

『パソナキャリア』は、ハイクラス向けの転職支援に強みを持つ転職エージェントです。

特に30代〜40代の支援実績が豊富で、貿易事務のように専門スキルが求められる職種にも対応しています。

保有する求人の約半数は年収800万円以上のハイクラス案件で、一般には公開されていない非公開求人や、パソナキャリアだけが扱う独自の求人も多く揃っています。

これまでの経験を活かして貿易事務としてキャリアアップしたい人に最適なエージェントといえるでしょう。

求人票だけではわからない、企業の雰囲気や実際の働き方といった内部情報も教えてくれるのも大きな強みです。

また、年収や働き方などの希望を丁寧にヒアリングしてくれるため、ワークライフバランスを大切にした転職や、リモートワークが可能な職場を探している方も対応してもらえます。

貿易事務としてキャリアアップ転職をしたいなら、まず登録すべきエージェントです。

公式https://www.pasonacareer.jp/

リクルートダイレクトスカウト｜スカウト型のハイクラス転職支援

『リクルートダイレクトスカウト』は、ハイクラス向けに特化したスカウト型の転職サービスです。

大手リクルートグループが運営しており、約5,000名の実力あるヘッドハンターと直接やり取りができるのが、他の転職エージェントとの大きな違いです。

レジュメ（職務経歴書）を登録すると、それを見た企業やヘッドハンターからスカウトが届く仕組みになっています。

また、経験やスキル、希望条件を入力していくだけでレジュメが自動で作成されるため、忙しい方でも手軽に始められるのが魅力です。

年収800万円以上の求人を約15万件以上保有しており、非公開求人も多数そろっています。

まずは自分の市場価値を知りたい、条件の良い職場から声をかけてもらいたいと考えている方には、特におすすめのサービスです。

貿易事務としての経験を活かしながら、より良い職場環境や年収アップを目指したい方は、一度登録してスカウトを受け取ってみる価値があります。

公式https://directscout.recruit.co.jp/

LHH転職エージェント｜年収1,000万円以上の転職が可能

『LHH転職エージェント』は、業界別ではなく専門領域に特化した、職種別の担当コンサルタント制を採用しています。

実績としては約66％の利用者が年収アップを実現し、そのアップ率は平均101万円です。

さらに、10人に1人は1,000万円以上の転職を成功させています。

業界・職種ごとの専門性も評価されているため、貿易事務の転職に高い期待が持てます。

LHH転職エージェントは、世界最大級の総合人材サービス会社であるアデコグループのハイキャリア転職エージェントです。

グローバルネットワークによる豊富な求人数は、外国企業を相手に仕事をしている貿易事務の方にはおすすめです。

日本企業でなく外資系の企業に転職することで、年収やキャリアアップが叶います。

公式https://jp.lhh.com/

エンワールド・ジャパン｜英語力を活かした転職

『エンワールド・ジャパン』は、英語力を活かしたハイクラス転職を提供します。

10,000件以上の外資系や日系グローバル企業の求人を保有しているため、ハイクラスな転職が実現します。

転職をサポートするコンサルタントチームは日本を含めて、27もの国籍にまたがっています。

そのため、英語だけでなくあらゆる外国語が堪能な方に、ハイクラスな求人紹介を可能としています。

エンワールド・ジャパンは、英語や外国語に堪能な方におすすめの転職エージェントです。

そのため、語学スキルのない、または低い方には利用できないデメリットが存在します。

一方で、現職の貿易事務で語学スキルを使って活躍している方や、通訳業務から貿易事務に転職し年収アップを目指す方には、おすすめの転職エージェントです。

公式https://www.enworld.com/

JACリクルートメント｜ハイクラス転職に特化

『JACリクルートメント』は、ハイクラス・ミドルクラス転職に特化した転職エージェントです。

そのため、ハイクラス・ミドルクラス転職によるオリコン顧客満足度では、2019年から6年連続でNo1を獲得しています。

もちろん誰もがハイクラス転職ができる訳ではなく、現職が既に管理職の方や専門性の高いスキルを保有している方に利用は限られます。

従って語学力が堪能な貿易事務職の方で、転職によってステップアップを希望する方にはおすすめです。

JACリクルートメントは、貿易事務職など専門のスキルを有している方におすすめの転職エージェントです。

特に、堪能な語学力を持ち貿易事務として活躍している方なら、貿易業界に精通したコンサルタントがより待遇のよい企業を紹介してくれます。

外資系企業に転職できれば、国内だけでなく世界中で活躍できるキャリアが待っているかも知れません。

公式http://www.jac-recruitment.jp/

doda｜2種類の転職サービスを提供

『doda』は、求人サイトとエージェントサービスの、2種類の転職サービスを提供しています。

求人サイトの特徴は公開求人が24万件以上と、圧倒的な求人数を誇っているところでしょう。

実際に「貿易事務」で検索すると、約280件の求人がヒットします。

求人の中には「未経験者歓迎」の企業も存在するので、これから貿易事務職で活躍したい方なら、スキルを学べるチャンスかも知れません。

dodaは求人サイトだけでなく、専門スタッフが転職をサポートするエージェントサービスも利用できます。

貿易事務に転職したい方なら、エージェントサービス利用がおすすめです。

その理由は、非公開求人から紹介可能なのでキャリアプランの選択肢が広がるからです。

公式https://doda.jp/

リクルートエージェント｜転職支援実績No.1

『リクルートエージェント』は、30万件の圧倒的な非公開求人を保有しているため、転職支援実績No.1を誇っています。

転職を成功させるには、多くの求人があることが必須条件となります。

公開求人でなく非公開求人が30万件であることは、あらゆる業界や職種の転職に対応できる証といえます。

公式サイトの求人情報には約38万3,00件の公開求人が掲載されており、貿易事務で検索すると、約1,000件もの求人がヒットします。

そのため、非公開求人からの紹介には大きな期待が持てるといえるでしょう。

リクルートエージェントは、貿易業界に精通したキャリアアドバイザーが転職活動をトータルでサポートします。

そのため、現職で働きながら転職できるため、仕事を失うことなく希望する職種に就くことが可能です。

貿易事務の求人も豊富なので、スキルと希望にぴったりな求人紹介ができ、転職成功の確立は高くなります。

公式https://www.r-agent.com/

ビズリーチ｜思わぬ企業からスカウトが届く

『ビズリーチ』は、テレビCMでも有名な知名度の高いスカウトサービスです。

選ばれた人だけのハイクラス転職サイトというだけあって、現職でそれなりのスキルやポジションに就いている必要があります。

ただ、そうでない方でも「自分のスキルでスカウトがくるのか？」と、自身の市場価値を知るために挑戦する方も増えています。

貿易事務に就いている方の多くは、高い専門スキルを有しているはずなのでビズリーチの利用価値は高いといえるでしょう。

ビズリーチは、優良企業や一流ヘッドハンターから、直接スカウトが届くサービスです。

ただし、それなりのスキルやポジションでないと現職以上の、優良企業からのスカウトは望めません。

ビスリーチでは求人情報検索も可能で「貿易事務」で検索すると、約256件の求人がヒットします。

どの求人も年収は800～1,000万円と高額な提示なので、年収アップを希望する貿易事務の転職に期待できます。

公式https://www.bizreach.jp/

マイナビエージェント｜業界専任のキャリアアドバイザー

※マイナビのプロモーションを含みます。

『マイナビエージェント』は、業界専任のキャリアアドバイザーが転職者にぴったりな働き方を提案します。

特に20代から30代前半の若者に特化しており、貿易事務の求人も多数保有しています。

求人内容も語学力が堪能なスペシャリストを希望していたり、業界未経験者を歓迎していたりと多岐に渡ります。

業界に精通したキャリアアドバイザーがサポートするので、貿易業界未経験者や在職者を問わず幅広く転職が可能です。

マイナビエージェントの特徴は、業界に精通したキャリアアドバイザーがサポートするだけではない点です。

企業とのパイプ役を担うリクルーティングアドバイザーも加わり、チームでサポートします。

そのため、企業の内情を詳しく把握でき、高いマッチング力を発揮します。

貿易業界がはじめての方でも、高いサポート力で未経験者歓迎企業の紹介が可能です。

公式https://mynavi-agent.jp/

type転職エージェント｜ハイクラス・女性の転職に強い

『type転職エージェント』は、IT・営業・ハイクラス・女性の転職に強いエージェントサービスです。

利用者の満足度は82％と高く、年収アップ率は79％にのぼります。

各領域に精通した専門のキャリアアドバイザーが転職をサポートするため、これまでの転職支援実績は34万人を誇っています。

また、女性に強い転職エージェントであるため、貿易事務の求人も多数保有しています。

type転職エージェントは、ハイクラスや女性の転職に強みを持っています。

そのため、専門的なスキルを有する貿易事務の方の転職に最適といえるでしょう。

キャリアアドバイザーから紹介される非公開求人には、想定外の思わぬ企業からの求人が含まれています。

現職で培ってきたスキルを存分に発揮して、より高額な年収を得る転職が実現します。

公式https://type.career-agent.jp/

貿易業界・貿易事務の将来性はどうなる？

貿易そのものの流れが変わると、貿易事務の仕事も影響を受けそうですね。実際、どんな変化が起きているんですか？

はい。ここでは、最新の統計データを使って、日本の貿易規模の推移と、為替や数量の関係という2つの観点から将来性を見ていきましょう。

日本の輸出入額の推移：規模は依然として大きい

まず、日本の輸出入額（貿易総額）は長期的に高い水準を維持しているという事実があります。

これは国際取引が、日本経済にとって依然として重要な位置を占めていることを示しています。

それは、財務省が出している「貿易統計 年別輸出入額の推移（確定値）」でも分かります。

※兆円未満は四捨五入

引用元：財務省貿易統計　年別輸出入総額（確定値）｜財務省

こうして10年分の数字を並べてみると、増えたり減ったりはしてますけど、全体としてはずっと大きな規模を保っているんですね。

そうですね。景気やコロナ禍などの国際情勢の影響で波はありますが、日本の貿易自体が縮小しているわけではありません。

取引の中身やバランスは変わりつつも、輸出入そのものは安定して続いていることが、この数字からも分かります。

だからこそ、貿易事務もなくなる仕事ではなく、変化に対応しながら支え続ける役割として、今後も一定の需要が見込まれると考えられるでしょう。

円安の影響は？

近年の日本の貿易動向を語るうえで、円安の影響は欠かせません。

まず輸出について見ると、円安によって円ベースの輸出額は増えやすい傾向があります。

とはいえ、これは必ずしも「海外に出ていくモノの量が増えている」という意味ではありません。

実際には、為替の影響で金額が大きく見えているケースも多く、円安＝輸出が好調とは言い切れない状況もあります。

一方、輸入では円安の影響をより受けやすくなります。

エネルギー資源や原材料などは、円安によって仕入れ価格が上がりやすく、その結果、輸入額が膨らむ年も見られました。

円安は貿易面で見ると、一見プラスに見えることもあります。ただ、実際の現場では、価格調整や条件の見直しが増えるなど、対応が複雑になることも多いんです。

数字の変化だけじゃなくて、日々の仕事にも影響が出てくるんですね。

結論：貿易事務の役割は今後も安定して求められる

日本の貿易は、為替や国際情勢の影響を受けながらも、長期的に見ると大きな規模を維持しています。

円安などによって取引条件は変化していますが、貿易そのものが縮小しているわけではありません。

むしろ、取引が複雑化する中で、条件整理や調整役を担う貿易事務の重要性は高まっています。

つまり、貿易事務は今後も安定して需要が見込まれる職種です！

数字や背景を知ったうえで見ると、将来性も落ち着いて考えられますね。

【図解】貿易事務向け｜転職エージェントを利用する流れ

実際に転職エージェントを利用する前に、どんな流れで転職活動が進んでいくのか把握しておきましょう。

STEP.1

公式WEBサイトから登録

まずは、各エージェントの公式サイトから転職支援の登録をします。

貿易事務の転職では、「事務職」ではなく「貿易事務・国際業務」に関する求人を扱っているかを意識してサービスを選ぶことが大切です。

基本的な入力内容

• 氏名
• 電話番号やメールアドレス
• 雇用形態
• 希望勤務地

エージェントによっては、「輸出・輸入の経験有無」や「英語使用経験」などを入力できる場合もあります。

STEP.2

担当者からの連絡を待つ

登録後、数日以内に担当者から連絡があります。

この段階では、以下のような基本的な確認が行われることが多いです。

• 貿易事務の経験有無
• 現在の業務内容
• 転職時期の目安

貿易事務は業務内容の幅が広いため、現職でどこまで関わっているかを簡単に伝えておくと、次の面談がスムーズになります。

STEP.3

担当者とキャリアカウンセリング

担当アドバイザーと、これまでの経験や今後の希望について話し合います。

貿易事務の転職では、以下のような点を整理して伝えることが重要です。

これまでのキャリア・経験

• 輸出／輸入のどちらに関わってきたか
• 書類作成、コレポン、物流手配などの経験
• 英語の使用頻度
• 関係部署や外部機関とのやり取り経験

貿易事務は、どんな業務をどこまでやっていたかが評価に直結しやすい仕事です。

STEP.4

求人紹介を受ける

カウンセリング内容をもとに、あなたに合った貿易事務の求人を紹介してもらいます。

各社に独占求人があるため、複数社に登録して求人を見比べるようにしましょう。

求人を見る際は、

• 輸出・輸入の割合
• 業務範囲（書類中心／調整業務含む）
• 日本語以外の言語使用の実態

などを確認することが大切です。

貿易事務は、同じ職種名でも仕事内容に差が出やすいため、不明点は積極的に質問しましょう。

STEP.5

見学・面接

書類選考を通過すれば、採用担当者との面接に臨みます。

企業側はあなたのことをある程度知っているため、落ち着いて自己アピールに務めましょう。

また、貿易事務の面接では、これまでの業務内容を具体的に説明できるかどうかが重視されます。

担当アドバイザーから、以下のポイントを事前に共有してもらい、準備を整えて臨みましょう。

• 面接でよく聞かれるポイント
• 企業側が重視している経験

STEP.6

内定獲得。担当者に給与交渉や入社日の調整をしてもらう

面接に合格したら無事内定獲得です。

企業側との細かい労働条件の調整や入社日などは、担当アドバイザーが受け持ってくれるため安心です。

貿易事務の場合、英語の使用頻度など入社前に整理しておきたい点も多いため、気になる点はこのタイミングで相談しておくと安心です。

なお、内定を辞退する場合はこのタイミングで申し出るようにして下さい。

STEP.7

・退職手続き～入社

もし入社時にトラブルがあったり、入社後に不安なことがあれば担当者に相談することも可能なので最後まで安心です。

エージェントによっては後に定期的な声がけがある場合もあります。

貿易事務に特化したエージェントを最大限に活用する方法

貿易事務の転職では、求人を紹介してもらうだけでなく、業務内容を正しく理解し、ミスマッチを防ぐためにエージェントをどう使うかが重要になります。

転職エージェントを利用し始めても活用できなければ意味がないので事前にチェックしておきましょう。

ここでは、貿易事務ならではの視点で、転職エージェントを活用する際に意識しておきたいポイントを整理します！

1.初回面談では業務経験を具体的に整理する

貿易事務って、どこまで話せばいいんでしょうか・・・？

初回面談で「貿易事務をやっていました」とだけ伝えてしまうと、紹介される求人の精度は上がりにくくなります。

貿易事務は、企業ごとに業務範囲の差が大きい職種だからです。

だからこそ面談では、次のような点を整理して伝えましょう。

最初にここを整理しておくと、『話が通じる求人』を紹介してもらいやすくなりますよ。

2.「何を担当してきたか」を正確に伝える

どこまで経験として話せばいいのか、判断が難しいですね。

キャリアアドバイザーからすると、誤った情報を伝えられた場合、適切な転職先を紹介することが困難になってしまいます。

貿易事務の転職では、経験を大きく見せるより、実際に担当してきた範囲を正確に伝えることが大切です。例えば、次のような点は、事前に整理しておきたいポイントといえるでしょう。

これらを正確に伝えることで、入社後のギャップを減らしやすくなるはずです！

3.貿易事務として身につけたい方向性を共有する

条件以外に、何を伝えればいいですか？

勤務地や年収だけでなく、今後どんな貿易事務を目指したいかも共有しておきましょう。

例えば以下のような方向性を伝えておくと、中長期的に合った求人を提案してもらいやすくなります。

こういった条件を初回の面談や電話連絡で伝えておけば、キャリアカウンセリングがスムーズに進みます。

「希望条件や求める価値観がわからない」という人は一度自己分析をしてみましょう。エージェントによっては自己分析をサポートしてくれる場合もあります。

4.求人票だけでは分からない業務の実態を確認する

求人票を見ても、実際の仕事が想像しづらいです・・・

貿易事務は、同じ職種名でも中身がかなり違うことが多いんです。だからこそ、求人票に書かれていない実際の業務の進め方まで確認しておくと安心ですよ。

貿易事務の求人は、内容がざっくり書かれていることも少なくありません。

だからこそエージェントには、実際の業務イメージが分かる情報を確認してもらいましょう。

例えば「最近の具体例で教えてもらえますか？」と聞くと、情報を引き出しやすくなります。

5.レスポンスの早さは調整力の評価につながる

やっぱり返信はこまめにしたほうがいいんですね。

その通りです。レスポンスが速いと以下のようなメリットがあります。

キャリアアドバイザーは多くの転職希望者の対応をしているため、レスポンスが悪い人は後回しになりがちです。

スムーズに転職活動を進めるためにも連絡はこまめにしましょう。(少なくとも2週間に1度は連絡を取る)

ただし、言われるままに応募を進める必要はありません。

人間同士のやりとりなので、どうしても担当者との相性が悪い場合があります。良いアドバイザーと悪いアドバイザーの特徴は下記の通りです。

良い・悪いアドバイザーには上記のような特徴がありますが、ほかにも性格の不一致などの可能性もあります。

信頼できない担当者の元で転職活動を進めるのは、失敗に繋がるだけでなく、大きな時間のロスになります。

担当者には情を移さずに、相性が悪いと感じたらすぐに担当者を変更するか、他のエージェントに切り替えましょう。

6.業務理解が浅い担当者は早めに切り替える

キャリアアドバイザーは転職のプロですが、言われるがままに転職を決めるというのはよくありません。

キャリアアドバイザーのアドバイスがすべて正しいというわけではありませんので、企業に応募する際などは必ず自分で決断するようにしましょう。

流されて転職をすると転職失敗につながりやすくなるだけではなく、「あのアドバイザーのせいで･･･」というように他人に責任転嫁することになります。

自分の人生なので自分で責任を負うというスタンスで転職活動をするのが転職エージェントを使い倒すコツです！

7.面接後のフィードバックを次に活かす

面接終了後には必ず担当者に企業側からのフィードバックをもらうようにお願いしましょう。

具体的に確認するポイントは以下の2つです。

簡単にいえば、面接で企業側がどこを評価して、どこが心配だったのかを知りましょうということですね！

企業側からの意見が聞けると、次の面接への修正ができるね！

ひとりで転職活動をしていると、企業側からのフィードバックはもらえないので、エージェントを利用しているからこそのメリットです。

もし面接で落ちてしまったとしても、フィードバックをもらって修正することで次の面接での内定率をアップさせることができますよ！

あくまで転職するのは自分だから、責任をもって活動したいね！

転職エージェントはあくまでサポートをしてくれる存在なので、本人の気持ちが転職成功には1番大事な要素ですね。エージェントを活用するポイントをおさらいしましょう！

【Q&A】貿易事務として働きたい人が転職サイト・エージェントを使う場合のよくある質問

貿易事務として働きたい人が転職サイト・エージェントを利用する際のよくある質問をまとめました。利用する前に疑問を解決しておきましょう。

気になる疑問をチェック

転職エージェントは複数登録した方がいいって本当ですか？

本当です。

転職を成功させるには間口は広い方が有利になるため、紹介される求人が多くなるように複数のエージェントに登録しましょう。ただし、転職をサポートするキャリアアドバイザーには、他社のエージェントにも登録しいることは伝えておく必要があります。

貿易事務の転職ではどんなエージェントがおすすめですか？

貿易事務の転職を成功させるには、貿易事務の求人が多い転職エージェントに登録することが重要です。

特に貿易事務専門の転職エージェントは存在しないため、非公開求人が豊富な転職エージェントがおすすめです。また、貿易事務は専門性の高い仕事なので、ハイクラス転職を扱う転職エージェントを選ぶとよいでしょう。

貿易事務の需要が高いのはどの業界ですか？

貿易事務の需要は、グローバル化が進む現代において、多岐にわたる業界で高まっています。

そのため商社に留まらず、工業業界や食品業界、IT業界などあらゆる業界で貿易事務の需要は高まっています。

貿易事務の仕事内容を教えてください。

主に、輸出入に関わる書類の作成・確認、出荷・輸送・通関業務、出荷・納入管理などが含まれます。

貿易事務の専門性は高く、国際法規、物流、外国為替などの知識が求められ、また、英語をはじめとする外国語のスキルも不可欠です。具体的には、インボイスやパッキングリスト、船荷証券などの貿易書類を作成し、それらが正確に処理されるよう管理します。

【まとめ】迷った場合はこの3社がおすすめ

いろいろ紹介していただきましたが、結局どこがいいか悩んでしまいますね･･･

そんな方には、ひとまず利用しやすい以下の3社をおすすめします！

今回は、貿易事務に強いおすすめの転職エージェントを紹介してきました。

貿易事務は国際取引を円滑に進めるために不可欠な職種であり、その業務内容は多岐にわたります。

そのため、一般的な事務では求められない、国際法規、物流、外国為替などの知識が必要です。

また、英語をはじめとする高い語学力も必要になってきます。

そんな貿易事務の転職を検討するなら、記事内で紹介している転職サイトやエージェントをご活用ください。

きっと、現職よりも好待遇・高収入の転職が叶います。

#この記事を書いた人

みんなの転職アドバイザー

ねこくん

プロフィールを見てみる

経歴

新卒でブラック企業に入社し、耐えきれず1年で退職。その後人材系企業にて転職支援に携わる。フリーランスとして数年活動し、現在は経営者。
さまざまな人の転職・キャリア構築をサポートしています。