出社しても仕事がなく、ほぼ社内ニート状態だという方も少なくないでしょう。
今すぐには支障がないように思えても、このまま社内ニートを続けていくのは危険です。
何より働き盛りの世代において、1日中暇を持て余している状態は避けたいですよね。
むしろ時間を無駄にしてしまっているようでストレスが貯まっていくという考えを持っている方は、そろそろ転職を検討し始めている頃かもしれません。
そこでこのページでは、こんな疑問に答えていきます。
#この記事を書いた人
みんなの転職アドバイザー
ねこくん
新卒でブラック企業に入社し、耐えきれず1年で退職。その後人材系企業にて転職支援に携わる。フリーランスとして数年活動し、現在は経営者で法人3期目。
さまざまな人の転職・キャリア構築をサポートしています。
目次
社内ニートのメリット・デメリット【転職すべき理由】
社内ニートのメリット
- 座っているだけでお金が貰える
- ワークライフバランスが充実する
座っているだけでお金が貰える
社内ニートではない人たちは、出張や会議、取引先との交渉などの仕事に従事しているため、日々、上司や取引先の人々に叱られたり、業務時間内に仕事が終わらず残業を強いられることもあります。
出世のために行きたくもない飲み会に行ったり、上司に気をつかったりして朝から晩まで気が休まる暇もありません。
しかし、社内ニートは、これらの仕事をすることはないので、ストレスがたまることはありません。
もちろん、会議に出席したり資料を作成したりという業務は発生するでしょうが、資料に間違いがあっても周囲の同僚は「仕方ないな」ですませてくれることも多いため、評価や周囲の目を気にしなければ、気楽でストレスフリーです。
ワークライフバランスが充実する
部下の指導や取引先との交渉などの責任のある仕事を任されている人たちは自分の好きなタイミングで帰るということがなかなか難しいです。
もちろん、時間の使い方次第では定時に帰れないということはないでしょうが、毎日定時で帰るのは厳しいでしょう。(会社によります)
せっかく家族のために仕事を頑張ってきても、悲しいすれ違いで退職後に一人になってしまったら、目も当てられません。
しかし、社内ニートには仕事がない分、多くの時間とそこそこの給料があります。
出世をすることは難しいかもしれませんが、家族と過ごす時間や趣味に没頭する時間はあるでしょう。
休日や残業がないので、定時に家に帰って奥さんとデートしたり、子供と遊んだり、趣味を楽しめます。
たしかに、仕事で評価はされないかもしれませんが、仕事では味わえない経験をして、人として豊かな経験を積むことができるでしょう。
このような経験はお金を稼ぐことには役に立たないかもしれませんが、人生経験を積んだことによって人間力が上がり、将来大きなリターンとなって自分に返ってくるというメリットもあります。
社内ニートのデメリット
- スキルが身につかないため転職や昇進が難しい
- 同僚からの風当たりが強くなる
- リストラされやすい
- 不安で病みやすくなる
1.スキルが身につかないため転職や昇進が難しい
結局、転職や今の状況から抜け出すことはできないと諦め、開き直って社内ニートのまま会社に留まるという選択をする人もいます。
その場合は、現在の企業の業績が良い場合は自分の立場が安泰だと安心していられますが、倒産やリストラされたときのことを考えると気が気ではないという気持ちになる人も多いです。
2.同僚からの風当たりが強くなる
仕事をしていなくても給料を貰えるなら良いと思ってしまいがちですが、社内での風当たりは強くなり、居心地が悪くなるケースが多いです。
同僚の立場からすれば、「アイツは仕事をしてないのに給料をもらっている。自分たちは頑張って働いているのに・・・」と思って当然です。
社内ニートの期間が長くなればなるほど、同僚からは「会社のお荷物」「使えない人間」と見下され、社内でもどんどん孤立してしまいます。
課長社内ニートのくせして普通に有給使うからムカつく
— やわた (@ctak0141) March 20, 2019
社内ニートとかクズすぎん?
— 神長 駿 (@garudemo315) May 27, 2019
さっさと退職してくんねーかなー
この社内ニートの給料泥棒— リックソ (@Rickn0812) September 4, 2019
一念発起して社内ニートから脱出しようと周囲の人々に声をかけてもあまり仕事を任せてもらえず、結局はスキルも実力も上がらないということも少なくありません。
3.リストラされやすい
常にクビになるのを恐れ、不安になりながら生活しなければなりません。
また、リストラされてもスキルが無いため再就職が難しく、生活に困るというパターンも多いです。
社内ニートほんとにつらい。そろそろクビだろうと思う。この会社クビになったらもうどこにも雇ってもらえないと思う。つらい。
— ひなた (@hinatagreen) February 7, 2020
4.不安で病みやすくなる(うつになる)
社内ニートを辛いと感じる人も多く、主な原因は以下のようなものがあります。
- 単純にやることがない
- 同僚からの視線が痛い
- 社会の一員になっていないと感じる
- 会社での居心地が悪い(孤独)
- このままで大丈夫なのかという将来への不安
- 周囲がバリバリ働いている事への焦り
- クビになる恐怖
実際、Twitterでは社内ニート状態がつらいと発言する人が多いです。
社内ニートすぎて早くもやめたい
暇すぎて頭おかしくなりそう— 静空 (@shizuku4721) February 4, 2020
たしかに、就業時間中にほとんどすることがないのは楽です。
しかし、周囲の同僚たちが忙しく仕事をしているのを見ているとなんだか寂しくなってしまうものです。
同期や同僚、上司が出世や栄転をし、後輩指導をして責任のある仕事にステップアップしているのに比べて、自分は新入社員と同じ仕事どころかほとんど仕事を任せられていないとなると焦ってくることもあるでしょう。
社内ニートになってしまう2つの原因
社内ニートになってしまう原因は大きく分けて2つあります。
- 本人にやる気がない
- 会社の教育制度が整っていない
やる気がない
仕事への取り組みが雑
成果物のクオリティが低い
上司が仕事を任せられないと判断
社内ニート
若手を教育する体制がない
基本的に教育せず放置
そのまま現場などで仕事を任せられる
もちろん教育されてないため仕事ができない
上司は仕事を任せられないと判断
社内ニート
単純に「やる気がない」という場合は、意識を変えて積極的に仕事をもらいに行くなどの対策ができますが、教育体制がない場合は環境を変えないと難しいです。
社内ニートを辞める2つの方法
ここからは社内ニートを辞める具体的な方法を解説していきます。
1.社内で状況を変える
例えば、上司に仕事を貰えていないことが社内ニートになった原因ならば、人事に異動を働きかけるなどをして状況を変えましょう。
状況を変えるアクション
- 自分から仕事を貰いに行く
- 人事に相談
- 異動を待つ
- 上司に直接相談する
とはいえ、会社で「使えない人」とレッテルを貼られている場合や、頼んでいるのに仕事をくれないなど、周囲が協力的でない場合は難しいことが多いです。
思い切って環境を変える(転職)【おすすめ】
一度低くなった評価を覆すというのはなかなか難しいものがあります。
まだ20代で転職できる年齢ならば、転職をして新しい会社で新たなキャリアをスタートさせるのも効果的です。
- 人間関係をリセットできる
- 興味のある仕事に携われる可能性
- また1から評価してもらえる
とはいえ、転職先でも同じ状況にならないよう、自分の意識も変えていかなければなりません。
また、転職で失敗しないためにも事前に自己分析をして、自分が求める価値観を明確にしておくことが大切です。
転職活動で社内ニートを脱出するまでのステップ
- 自分で企業を探す
- 自分で直接日程調整をして企業に応募する
- 非公開求人は見れない
- 応募書類なども自分ひとりで作成する
- 年収交渉などはすべて自分
- キャリアカウンセリングが受けられる
- 担当者が希望条件に合った求人を厳選してくれる
- 非公開求人が見れる
- 日程調整は担当者がしてくれる
- 応募書類や面接指導もしてくれる
- 年収交渉や入社日調整などもしてくれる
転職エージェントを利用すれば、「前職では社内ニートだった」という事も相談できますし、教育体制がしっかりしている企業を紹介してくれます。
ここからは、転職エージェントを利用した場合、どのように転職活動が進んでいくのかステップごとに解説していきます。
『転職サイト』や『転職エージェント』『派遣』など複数のサービスを展開している企業もあるので、事前にどのサービスなのか確認しておきましょう。
サービス登録時には履歴書や職務経歴書が不要なケースが多いです。
登録後は数日以内に担当者から電話やメールで連絡が届きます。最近ではSkypeやLINEでやり取りができるエージェントも増えています。
ヒアリング内容はざっくり下記のようなことを聞かれます。
- 転職時期(未定でもOK)
- 希望年収
- 希望する業界・職種など
所要時間は5~10分程度で、次にキャリアカウンセリングの日程調整に入ります。
※エージェントによっては初回のヒアリングを面談時に行うこともあります。
予約していた時間にエージェントの拠点を訪問し、カウンセリングを受けます。(時間・場所の都合が合わない場合は電話面談)
初回の面談で話すことは多いのは下記のテーマです。
- これまでのキャリア・経験
- 強みになるポイント
- そもそも転職すべきか
- どんな企業が選択肢になるか
- 通勤時間や残業の有無など希望条件のすり合わせ
希望条件にあった求人を紹介してもらえます。
各社に独占求人があるため、複数社に登録して求人を見比べるようにしましょう。
志望企業が決まったら、応募書類の添削をしてもらえます。
サポートの程度はエージェントによりますが、手厚い場合は書類添削のための時間が設けられたり、複数回添削してくれることがあります。
応募書類が完成したら実際に企業へ応募します。担当者が推薦文を添えてくれるので、あなたの魅力が志望企業に伝わりやすくなります。(転職エージェントならではのメリット)
応募後は遅くとも2週間ほどで選考結果が出ます。
志望企業の採用担当者がどんな人を好むのかなど、これまでの傾向からアドバイスをしてもらいます。
また、今のスキルや経験からどのようにアピールすれば効果的か指導してくれます。
希望すれば模擬面接を受けられるケースが多いので活用しましょう。
希望日程に沿って担当者が企業側と面談日程の調整をしてくれます。
面接練習を活かして効果的にアピールしましょう。
面接に落ちてしまった場合でも、担当者が企業側からフィードバックを受けているケースが多いため、次の面接時の参考にすることができます。
担当者が希望条件をもとに給与交渉や入社日の調整をしてくれます。
入社日は会社側との相談次第で臨機応変に対応できる場合が多いので、必ず希望を担当者に伝えましょう。
もし退職時にトラブルがあったり、入社後に不安なことがあれば担当者に相談することも可能なので最後まで安心です。
エージェントによっては入社後に定期的な声がけがある場合もあります。
【ないものねだり】激務でも社内ニートでもどちらも辛い
社内ニートになりたいという意見
社内ニートってまじで存在するのか…羨ましい…
— うみ@推し貯金中 (@umika_co) September 27, 2019
社内ニートとかいるの!?めっちゃ羨ましい…!いるだけでお金もらえるのか…
社内ニート出来るならやりたい…そしたら仕事ないから、その時間で手順書整理したり、資料作ったり、マクロでツール作ったり、資格の勉強出来る…いいないいなーっ!!!!!— 亜希 (@aki_drLOVgin) September 23, 2019
社内ニートがつらいという意見
昨日今日何も仕事してない
パソコンに向かって黙々とネットサーフィンしてた
これがいわゆる社内ニートか— とにかく辞めたいマケロン (@maceron_) February 13, 2020
社内ニートつらい 仕事やめたいな
— ちくわ (@nemusugikunn) November 28, 2019
社内ニートつらいほんとつらい
羨ましがる人いるけどだいぶメンタルやられるからね— ぬるっとさらさら棒🎋🎋 (@gyo1582) July 24, 2019
【まとめ】社内ニートを脱出するにはなるべく早めの行動を!
- 社内ニートはラクだが、長期的に見るとデメリットが大きい
- 中年、スキルなしの状態でリストラだけは絶対に避ける
- 若いなら転職するのが手っ取り早い
社内ニートは確かにラクにお金を貰える状況ですが、実際に社内ニート状態にある人は「つらい」と感じていることがほとんどです。
この状況を見ると、やはり仕事と自由な時間のバランスが人生を豊かにするのだと改めて感じますね。