転職エージェントには、総合型エージェントと特化型エージェントの2種類があります。
転職経験が浅い方は、自身がどちらの転職エージェントを利用すべきなのか分からない方も多いかもしれません。
そこでこのページでは、2種類の転職エージェントの違いについて紹介していきます。
また、それぞれの特徴やメリット・デメリットも解説するので、ぜひ参考にしてください。
#この記事を書いた人
みんなの転職アドバイザー
ねこくん
新卒でブラック企業に入社し、耐えきれず1年で退職。その後人材系企業にて転職支援に携わる。フリーランスとして数年活動し、現在は経営者で法人3期目。
さまざまな人の転職・キャリア構築をサポートしています。
目次
総合型エージェントと特化型エージェントの違い
- 総合型・・・幅広い業界・業種を網羅した転職エージェント(広く浅く)
- 特化型・・・業界・職種に特化した転職エージェント(狭く深く)
代表的な総合型転職エージェントとしては、『リクルートエージェント』や『doda』などが挙げられます。
一方、特化型転職エージェントでは、Web・IT・ゲーム業界に特化した『レバテックキャリア』や飲食業界に特化した『クックビズ』などがあります。
総合型転職エージェントのメリット・デメリット
それぞれの項目について解説していきます。
対応している業界が広く、求人案件数が多い
また、最大手の『リクルートエージェント』や『doda』は対応エリアも全国なため、地方の求人にも強いです。
求人数を重視する人や、地方での転職を考えている人には総合型転職エージェントがマッチするでしょう。
さまざまな業界の情報を収集でき、異業種転職に役立つ
そのため業界同士の比較がしやすく、志望業界が定まっていないという人には便利です。
異業種転職の場合は、新しく挑戦しようと思っている業界の正しい情報を集めることが大切です。
そのため、他業種に移りたいという場合にも総合型転職エージェントを利用すると良いでしょう。
コンサルタントの質が高い傾向にある
総合型エージェントの方が明らかに利用者は多いので、コンサルタントも場数を踏んでいます。
そのため、総合型エージェントのコンサルタントは交渉や提案の経験値が高くなる傾向にあります。
これは運営会社の社風にもよるのですが、例えば若手に積極的に経験を積ませる『リクルートエージェント』、社員教育に熱心で担当者の質のムラが少ない『doda』など、各社の特徴が表れる部分です。
- 専門型に比べて業界知識に乏しい
- 利用者が多いため、事務的な対応なことも
総合型転職エージェントは幅広い業界をカバーし、多くのニーズを満たすサービスですが、そのぶん1つの業界・職種に関しての専門性は特化型と比べて低いです。
特に専門的な技術職(プログラマーやデザイナーなど)を志望する人などは、キャリアコンサルタントの知識不足を感じるかもしれません。
また、リクルートエージェントやdodaといった大手の総合型転職エージェントは利用者が多いため、対応が事務的になってしまう可能性もあります。(担当者にもよりますが)
特化型転職エージェントのメリット・デメリット
それぞれのメリットについて解説していきます。
実際の現場の情報などリアルな情報が手に入る
業界に特化した転職エージェントは、その業界に何年も人材紹介を続けています。
そのため、転職エージェントは各企業との信頼関係が築かれており、企業と太いパイプを構築することでしか知り得ない情報も多く保有しています。
だからこそ、特化型転職エージェントでは求人サイトなどには掲載されていない『生きた情報』が手に入りやすいのです。
業界全体の動向を知ることができる
例えば、海外ではスタンダードなソフトウェアやプログラム言語が日本に上陸するなんてことはかなり多いですよね。
また、業界自体の求人数・給与の変動や、ソフトのスキル需要などを詳しく知ることができます。
特にITやWebの分野などは移り変わりが激しいので、今後生き残るためにも注視しておかなければなりません。
業界の動向を知ることで、これから身につけていくべきスキルや、どのようなキャリアを積んでいけばいいかが明確になります。
業界出身のコンサルタントが多く、知識が豊富
特化型の転職エージェントで働いているキャリアコンサルタントは、業界出身者であることが多いです。
そのため、利用者目線でのアドバイスが受けられるのが魅力的なポイント。
また、開発環境やプログラム言語といった専門用語でも十分に通用するので、総合型を利用したけど話が噛み合わなかったという人は利用してみると良いでしょう。
企業とのつながりが深いため、各企業ごとの対策がしやすい
業界に特化した転職エージェントは、現場の情報を仕入れるために何度も企業訪問を重ねており、1つの企業の。情報もより濃密なものを仕入れることが可能です。
その情報やノウハウを元に面接対策や各種書類を作成するので、内定率が高い傾向があります。
- コンサルタントの経験が浅い可能性
- 案件の幅が狭いぶん、求人数が少ない
- 特定のエリアに企業が集中している業界(ITなど)の場合、対応エリアが狭い
業界特化型の転職エージェントは、総合型に比べて求人数が非常に少ないです。
業界を絞り込んでいるので幅が狭いのは仕方ありませんが、他の業界も見てみたいと言う人は特化型と総合型の併用をオススメします。
また、業界出身のコンサルタントの場合はコンサルタントとしての経験が浅い可能性もあるので注意しましょう。
- 対応している業界が広く、求人案件数が多い
- さまざまな業界の情報を収集でき、業界同士の比較がしやすい
- コンサルタントの質が高い傾向にある
- 専門型に比べて業界知識に乏しい
- 利用者が多いため、事務的な対応なことも
- 実際の現場の情報など、業界のリアルな情報が手に入る
- 業界全体の動向を知ることができる
- 業界出身のコンサルタントが多く、知識が豊富
- 企業とのつながりが深いため、企業ごとの対策がしやすい
- コンサルタントの経験が浅い可能性
- 案件の幅が狭いぶん、求人数が少ない
- 特定のエリアに企業が集中している業界(ITなど)の場合、首都圏以外は利用できないことも
総合型と特化型のどちらを利用すべき?
- 異業種転職したい
- 地方転職したい
- いろいろな業界・職種を比べたい
- 業界・職種が決まっている
- 企業の深い情報が知りたい
- 業界・職種の知識に詳しい人に相談したい
総合型エージェントは求人数が多いので、求人数が少なめという特化型エージェントの弱みを補えますし、逆に特化型は総合型の専門性の弱さを補えます。
そのため、両者を併用すればそれぞれの良さを活かしながら、効率的に転職活動を進めることができます。
おすすめの総合型・特化型エージェント
- リクルートエージェント|保有案件数No.1
https://www.r-agent.com/ - ワークポート|IT・Web業界の案件が充実
https://www.workport.co.jp/ - マイナビエージェント|初心者向けサポートが充実。20代に強い
https://mynavi-agent.jp/ - doda|求人数と担当者の質のバランスが良い
https://doda.jp/ - パソナキャリア|対応が丁寧。女性の転職に強い
https://www.pasonacareer.jp/
特化型エージェント | |
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おすすめエージェント | 業界・職種 |
レバテックキャリア | IT・Web・ゲーム |
JACリクルートメント | 管理職・ハイクラス |
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クックビズ | 飲食業界 |
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レバウェル看護(旧:看護のお仕事) | 看護師 |
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レバウェル介護求人(旧:きらケア) | 介護職 |
各業界ごとの人気エージェントは『転職エージェントおすすめランキング』でご紹介していますので、業界が定まっている場合はこちらもご参考ください。
転職エージェントおすすめ53社を徹底比較【2024】業界・職種別にも紹介!【まとめ】総合型と特化型の併用がおすすめ
- 総合型は幅広い職種・業界を取り扱っている
- 特化型は特定の職種・業界に特化している
- どちらもメリット・デメリットがある
- それぞれの弱みを補完するため、併用がおすすめ
総合型と特化型のエージェントはどちらもメリット・デメリットがあるため、それぞれの特徴を理解したうえで利用するエージェントを選ぶのが大切です。
いずれにせよ、転職エージェントは無料で利用できますので、「合わなければ次」と気軽に利用してみるのがいいですね。