【転職エージェント】総合型と特化型の違いとは?強み・弱みを解説

総合型と特化型の違い

田中くん
いろいろな職種を幅広く取り扱っているエージェントと、業界や職種に特化したエージェント、どっちを利用すべきかな?

転職エージェントには、総合型エージェントと特化型エージェントの2種類があります。

転職経験が浅い方は、自身がどちらの転職エージェントを利用すべきなのか分からない方も多いかもしれません。

そこでこのページでは、2種類の転職エージェントの違いについて紹介していきます。

また、それぞれの特徴やメリット・デメリットも解説するので、ぜひ参考にしてください。

ねこくん

#この記事を書いた人

みんなの転職アドバイザー

ねこくん

経歴

新卒でブラック企業に入社し、耐えきれず1年で退職。その後人材系企業にて転職支援に携わる。フリーランスとして数年活動し、現在は経営者で法人3期目。
さまざまな人の転職・キャリア構築をサポートしています。

総合型エージェントと特化型エージェントの違い

ねこくん
まずは簡単に両者の違いを解説しますね!

総合型エージェントと特化型エージェントの違い

  • 総合型・・・幅広い業界・業種を網羅した転職エージェント(広く浅く)
  • 特化型・・・業界・職種に特化した転職エージェント(狭く深く)

代表的な総合型転職エージェントとしては、『リクルートエージェント』や『doda』などが挙げられます。

一方、特化型転職エージェントでは、Web・IT・ゲーム業界に特化した『ギークリー』や飲食業界に特化した『クックビズ』などがあります。

ねこくん
両者の違いをわかりやすく例えるならば、総合型転職エージェントは「大学」、特化型は「専門学校」といったところでしょう。

総合型転職エージェントのメリット・デメリット

田中くん
総合型転職エージェントにはどんなメリットやデメリットがあるのかな?
ねこくん
まずはメリットについて解説しますね!総合型のメリットは以下の3つです。

それぞれの項目について解説していきます。

対応している業界が広く、求人案件数が多い

ねこくん
総合型はほとんどすべての業種・職種を網羅しているため、案件数が非常に多いのが特徴です。
田中くん
求人数を重視する人には魅力的なポイントだね。

また、最大手の『リクルートエージェント』や『doda』は対応エリアも全国なため、地方の求人にも強いです。

求人数を重視する人や、地方での転職を考えている人には総合型転職エージェントがマッチするでしょう。

さまざまな業界の情報を収集でき、異業種転職に役立つ

ねこくん
総合型では業界ごとにを比較できるので、各業界の強みや弱点が見えやすいです。そのため、異業種転職にも効果的です。
いろいろな職業を比較できる
前述しましたが、総合型転職エージェントは、幅広い業界に対応しています。
そのため業界同士の比較がしやすく、志望業界が定まっていないという人には便利です。

異業種転職の場合は、新しく挑戦しようと思っている業界の正しい情報を集めることが大切です。

そのため、他業種に移りたいという場合にも総合型転職エージェントを利用すると良いでしょう。

コンサルタントの質が高い傾向にある

田中くん
総合型のキャリアコンサルタントの質が高いの?
ねこくん
利用者が多いため、そのぶんのデータやノウハウが蓄積されているという面では強みがありますね。

総合型エージェントの方が明らかに利用者は多いので、コンサルタントも場数を踏んでいます。

そのため、総合型エージェントのコンサルタントは交渉や提案の経験値が高くなる傾向にあります。

悩む
とはいえ、ベテランで提案力があるコンサルタントもいれば、利用者の多さに忙殺されて事務的な対応になっているコンサルタントもいます。

これは運営会社の社風にもよるのですが、例えば若手に積極的に経験を積ませる『リクルートエージェント』、社員教育に熱心で担当者の質のムラが少ない『doda』など、各社の特徴が表れる部分です。

ねこくん
人によっては合う合わないがあって当然なので、リスクヘッジのためにも複数の転職エージェントを利用するのが望ましいでしょう。

田中くん
総合型エージェントのメリットはわかったけど、デメリットはある?
ねこくん
主なデメリットは専門性が低いことですね。
デメリット
  • 専門型に比べて業界知識に乏しい
  • 利用者が多いため、事務的な対応なことも

総合型転職エージェントは幅広い業界をカバーし、多くのニーズを満たすサービスですが、そのぶん1つの業界・職種に関しての専門性は特化型と比べて低いです。

特に専門的な技術職(プログラマーやデザイナーなど)を志望する人などは、キャリアコンサルタントの知識不足を感じるかもしれません。

また、リクルートエージェントdodaといった大手の総合型転職エージェントは利用者が多いため、対応が事務的になってしまう可能性もあります。(担当者にもよりますが)

特化型転職エージェントのメリット・デメリット

田中くん
特化型転職エージェントにはどんなメリットがあるのかな?
ねこくん
総合型とは違って『狭く深い』転職活動ができますよ!メリットは以下の4つです!

それぞれのメリットについて解説していきます。

実際の現場の情報などリアルな情報が手に入る

田中くん
どうして業界に特化したエージェントを利用すると、リアルな情報が手に入るの?
ねこくん
各企業との繋がりが深いことが第一ですね。長年同じ業界に人材を送り続けているというのもあります。

業界に特化した転職エージェントは、その業界に何年も人材紹介を続けています。

そのため、転職エージェントは各企業との信頼関係が築かれており、企業と太いパイプを構築することでしか知り得ない情報も多く保有しています。

繋がり

だからこそ、特化型転職エージェントでは求人サイトなどには掲載されていない『生きた情報』が手に入りやすいのです。

業界全体の動向を知ることができる

ねこくん
特にWeb・ITなどの業界は新しい技術がどんどん出てくるため、業界全体の動向を知ることは大切ですね。
田中くん
会社では通用していた自分のスキルが時代遅れだった・・・なんてことも十分にあり得るね。
VR
特化型の転職エージェントを利用すれば「業界全体の動き・トレンド」を知ることが可能です。
例えば、海外ではスタンダードなソフトウェアやプログラム言語が日本に上陸するなんてことはかなり多いですよね。

また、業界自体の求人数・給与の変動や、ソフトのスキル需要などを詳しく知ることができます。

特にITやWebの分野などは移り変わりが激しいので、今後生き残るためにも注視しておかなければなりません。

業界の動向を知ることで、これから身につけていくべきスキルや、どのようなキャリアを積んでいけばいいかが明確になります。

業界出身のコンサルタントが多く、知識が豊富

キャリアアドバイザー

田中くん
特化型のコンサルタントは業界出身者が多いの?
ねこくん
エージェントにもよりますが、総合型よりは間違いなく業界知識が豊富だと言えますね。

特化型の転職エージェントで働いているキャリアコンサルタントは、業界出身者であることが多いです。

そのため、利用者目線でのアドバイスが受けられるのが魅力的なポイント。

また、開発環境やプログラム言語といった専門用語でも十分に通用するので、総合型を利用したけど話が噛み合わなかったという人は利用してみると良いでしょう。

企業とのつながりが深いため、各企業ごとの対策がしやすい

ねこくん
特化型は各企業との太いパイプを活かし、それを内定へと繋げている傾向があります。
田中くん
受ける企業がどんな人材を欲しいか詳しく分かれば、内定率も高まりそう!

業界に特化した転職エージェントは、現場の情報を仕入れるために何度も企業訪問を重ねており、1つの企業の。情報もより濃密なものを仕入れることが可能です。

企業ごとの対策
そのため、特化型転職エージェントは「この企業は近年こういった選考を行っている」「この企業にはこんな応募書類が好印象」といった情報を持っています。

その情報やノウハウを元に面接対策や各種書類を作成するので、内定率が高い傾向があります。


田中くん
特化型エージェントのメリットはわかったけど、デメリットはある?
ねこくん
主なデメリットは求人数が少ないことですね。
デメリット
  • コンサルタントの経験が浅い可能性
  • 案件の幅が狭いぶん、求人数が少ない
  • 特定のエリアに企業が集中している業界(ITなど)の場合、対応エリアが狭い

業界特化型の転職エージェントは、総合型に比べて求人数が非常に少ないです。

業界を絞り込んでいるので幅が狭いのは仕方ありませんが、他の業界も見てみたいと言う人は特化型と総合型の併用をオススメします。

また、業界出身のコンサルタントの場合はコンサルタントとしての経験が浅い可能性もあるので注意しましょう。


ねこくん
最後に、総合型・特化型エージェントのメリット・デメリットをおさらいしましょう。
総合型エージェント
メリット
デメリット
  • 対応している業界が広く、求人案件数が多い
  • さまざまな業界の情報を収集でき、業界同士の比較がしやすい
  • コンサルタントの質が高い傾向にある
  • 専門型に比べて業界知識に乏しい
  • 利用者が多いため、事務的な対応なことも
特化型エージェント
メリット
デメリット
  • 実際の現場の情報など、業界のリアルな情報が手に入る
  • 業界全体の動向を知ることができる
  • 業界出身のコンサルタントが多く、知識が豊富
  • 企業とのつながりが深いため、企業ごとの対策がしやすい
  • コンサルタントの経験が浅い可能性
  • 案件の幅が狭いぶん、求人数が少ない
  • 特定のエリアに企業が集中している業界(ITなど)の場合、首都圏以外は利用できないことも

総合型と特化型のどちらを利用すべき?

田中くん
それぞれのメリット・デメリットはわかったけど、どっちを利用すべきなのかな?
ねこくん
以下におすすめな人をまとめてみました!
総合型がおすすめ
特化型がおすすめ
  • 異業種転職したい
  • 地方転職したい
  • いろいろな業界・職種を比べたい
  • 業界・職種が決まっている
  • 企業の深い情報が知りたい
  • 業界・職種の知識に詳しい人に相談したい
田中くん
業界が定まっている場合は特化型の方が良さそうだね!
ねこくん
そうですね!ただ、個人的には総合型と特化型の併用がオススメです!

総合型エージェントは求人数が多いので、求人数が少なめという特化型エージェントの弱みを補えますし、逆に特化型は総合型の専門性の弱さを補えます。

そのため、両者を併用すればそれぞれの良さを活かしながら、効率的に転職活動を進めることができます。

おすすめの総合型・特化型エージェント

田中くん
総合型と特化型を併用するのが効果的なんだね!でも、どんなエージェントを利用すればいいかな?
ねこくん
ここからはおすすめの総合型エージェントと、業界ごとの代表的な特化型エージェントをご紹介します。この中から2~3社選んで活用しましょう!
代表的な総合型エージェント
  1. リクルートエージェント|保有案件数No.1
    https://www.r-agent.com/
  2. パソナキャリア|対応が丁寧。女性の転職に強い
    https://www.pasonacareer.jp/
  3. doda|求人数と担当者の質のバランスが良い
    https://doda.jp/
  4. マイナビエージェント|初心者向けサポートが充実。20代に強い
    https://mynavi-agent.jp/
  5. ワークポート|IT・Web業界の案件が充実
    https://www.workport.co.jp/
ねこくん
次に各業界・職種別の代表的な特化型エージェントをご紹介します!
特化型エージェント
おすすめエージェント業界・職種
ギークリーIT・Web・ゲーム
JACリクルートメント管理職・ハイクラス
シリコンスタジオエージェントゲーム・映像
マスメディアン広告・マスコミ
ハタラクティブフリーター・第二新卒
クックビズ飲食業界
医師転職ドットコム医師
マイナビ薬剤師薬剤師
レバウェル看護(旧:看護のお仕事)看護師
マイナビ保育士保育士
レバウェル介護求人(旧:きらケア)介護職

各業界ごとの人気エージェントは『転職エージェントおすすめランキング』でご紹介していますので、業界が定まっている場合はこちらもご参考ください。

【徹底比較】転職エージェントおすすめ54選【2024】業界・職種別にも紹介!

【まとめ】総合型と特化型の併用がおすすめ

この記事のまとめ
  • 総合型は幅広い職種・業界を取り扱っている
  • 特化型は特定の職種・業界に特化している
  • どちらもメリット・デメリットがある
  • それぞれの弱みを補完するため、併用がおすすめ

総合型と特化型のエージェントはどちらもメリット・デメリットがあるため、それぞれの特徴を理解したうえで利用するエージェントを選ぶのが大切です。

いずれにせよ、転職エージェントは無料で利用できますので、「合わなければ次」と気軽に利用してみるのがいいですね。

ねこくん
あなたの転職が成功することを祈っています!
もしなにか不安なことや質問がございましたら、 LINE @biblecareerから気軽にご質問くださいね。