転職において、多くの人が緊張や準備不足などで躓きやすいのが面接です。
例え何回か経験していたとしても、面接官は毎回同じではないため、常に完璧にこなせるという方はそう多くありません。
しかしながら、どんな失敗があるのかを事前に把握しておくことができれば、面接における心構えを得られるでしょう。
そこで今回は、転職活動の面接での失敗について、事前調査で「転職活動をしたことがある」と回答した全国の男女にアンケートを実施しました。
#この記事を書いた人
みんなの転職アドバイザー
ねこくん
新卒でブラック企業に入社し、耐えきれず1年で退職。その後人材系企業にて転職支援に携わる。フリーランスとして数年活動し、現在は経営者で法人3期目。
さまざまな人の転職・キャリア構築をサポートしています。
15.6%が転職活動の面接で「大きな失敗」を経験
まず気になるのは、面接で大きな失敗したことがある方の割合です。
CAREER BIBLEでは、転職活動をの経験がある全国の男女1681名の方に、「転職活動の面接時に大きな失敗をしてしまったことがあるか」のアンケートを実施しました。
どれくらいの人が失敗しているのかを知ることで、面接に対する意識が変えられることはもちろん、効果的な傾向と対策を練ることができるでしょう。
この数字が多いのか少ないのかは個人の感じ方で違うため、ひとまず置いておくとして、これはあくまで大きな失敗をしたことがある方の割合です。
面接時の細かい失敗まで入れれば、その割合は大きく増えることが考えられるため、参考程度に留めておくといいでしょう。
【実例】面接でよくある失敗例とは?
やはり気になるのは面接時に「どういった失敗をしてしまったか」ですよね。
ここからはアンケートから得た実際の失敗談を基に、パターン別に紹介していきます。
転職者がどういった失敗に陥りがちなのか知ることは、面接対策としても役立つでしょう。
緊張による失敗例
やはり転職時の面接には緊張はつきものということが分かります。
本来のパフォーマンスが発揮できず、以下のような失敗をしてしまう人が多いようです。
- 緊張しすぎて、しどろもどろの回答となった
- あがってしまい、言いたいことが殆ど言えなかった
- 緊張しすぎて声が震えた
- 緊張しすぎて同じ事を繰り返して言ってしまったこと
- 緊張のせいか「御社」というところを「弊社」と間違えて言っていた
- あがってしまって、自己アピールが出来なかった
- 自分の考えを話す際、緊張のあまりか、思っていることの半分位しか伝えられなかった
- 緊張で挨拶をしようとして無茶苦茶噛んだ上に声が上ずった
しっかりと準備してきたのにもかかわらず、緊張のせいでアピール出来ないなど、悔しい思いをした方も少なくないようです。
発言・失言による失敗
途中までどれだけ上手くいっていても、たった1回の間違った発言によって落とされてしまうことも少なくありません。
発言による失敗例としては以下のようなものがあります。
- コツコツやる事務的な仕事の面接なのに、外回りの多く動きのある仕事が好きだと言ってしまった
- 何度も練習したので、予想通りの質問をされたとき、あ、なんだったかな、と言ってしまった
- 志望動機について別の企業と取り違えて話してしまった
- 全く違う企業に関することを質問してしまった
- 上司と部下を間違えた。年齢が若い方の人が上司だった
- 相手の名前を間違えてしまった
- 言わなくても良い自分の弱点までうっかり喋った
- NGとなるような事を面接で言ってしまった
転職活動時はいくつかの企業を同時に受けることも多く、違う企業の面接時に言おうとしていたことを言ってしまうなどのケースもあるようです。
このような些細な不注意が致命的な失敗になりやすいので、面接時の受け答えは慎重になる必要があるでしょう。
身だしなみによる失敗
面接において第一印象も重要な要素になります。
具体的な身だしなみの失敗談として挙がったのは以下の通りです。
- スーツの縫い付けを残したままだった
- スーツで無く普段着に長靴
- サンダルを履いて行ってしまった
- だらしない服装をしていって不採用になった
スーツでなく普段着で行ったしまったり、サンダルで行ってしまった人などがいました。
こういった失敗の場合は自分次第で防げるので、事前に気を付けたいところですね。
準備不足による失敗
何社も受けていると慣れてしまって準備しないまま面接に挑むこともあるかもしれません。
ただし、面接において準備不足はご法度で、以下のような失敗がありました。
- 志望動機をなかなか言えなくて無言になった
- 面接の準備を全くせずに望んで、話に困った
- 会社情報をほとんど調べてなかった
- 初めての面接で何も準備しなかったので何も答えられずボロボロで落ちた
- どのような質問をされるか予習が出来ていなかった
- 会社の業務内容をよく理解してないで面接した
志望動機を考えたり会社情報をしっかり調べたりしておくことで、身だしなみの失敗と同じように、こちらも事前に防げる失敗です。
面接に慣れてきても、慢心せずに入社するかもしれない企業のことはきちんと調べておきましょう。
そのほかの失敗
全体で見るとレアケースですが、参考までにチェックしておくといいかもしれません。
- 仕事内容の中で「それは嫌だな」と思った事が顔に出てしまった
- 駅から30秒の会社へ行くのに道に迷った。汗だくで面接に向かったこと
- 遅刻してしまいました
- 面接の待ち時間に駐車場で社員の車にぶつけた
- 面接中に眠くなってしまって、うとうとしてしまった
- 英検の資格を取得していて、簡単な会話をしてと言われたが、応えられなかった
- 今働いている会社の愚痴を話しすぎてしまい、自己アピールできなかった
- もうある程度の年齢だったのでオフィスカジュアルな服装で行ったら、面接官の男性と服装がかぶってお互いにやや気まずかった
- 最終の社長面談で理不尽な質問があり、反論する形で終わってしまった
- 自分の面接の順番でないのに、ドアをノックしてしまった
- 自信がない態度で始終受け答えをしてやはり落ちた
- 面接時に携帯電話がかかってきた
- 感情が高ぶって、ついポロリ。涙が出たことあります
考えられる失敗のケースはいくつもあり、初歩的なマナーで躓く方も結構います。
ただし、こういう失敗があると知っていれば、大半が少し意識するだけでも防げるはずです。
面接で緊張しないための考え方
緊張のせいで肝心な場面で頭が真っ白になるという経験はありませんか?
注意していれば防げる失敗と違って、緊張はどうしようもないと考える方も多いと思います。
しかしながら、考え方次第で緊張と上手く付き合っていくことも可能です。
自信を持てる準備をする
緊張しないためには、自分が自信を持てるように準備をするのが効果的です。
準備もできているならば、必要以上にマイナスな想像をするのはよくありません。
面接が上手くいく場面を具体的にイメージして、ポジティブ思考を心がけましょう。
また、自信をつけるためには、日常生活から少しずつ変えてみるのも有りです。
自信をつける簡単な習慣
- 姿勢を正す
- 笑顔を増やす
- スポーツや運動をする
- 周りと自分を比べない
- 人に優しく接する
失敗してもいいと思っておく
失敗を過度に恐れているからこそ、緊張してしまうケースも多いです。
そういった場合は、あえて「失敗してもいい」と楽観的に状況を捉えましょう。
企業はいくつもあり、失敗したとしても違う場所で挽回できます。
そもそも緊張してもいいと考える
緊張は悪いものと捉えがちですが、適度な緊張であれば、マイナスな影響はありません。
そもそも適切な緊張や不安はパフォーマンスを向上させるというデータもあります。
面接前に準備しておくべきこと
緊張ならまだしも準備不足による失敗は努力でどうにかできます。
後悔しないためにも、適切な準備で面接の成功率を大幅に高めましょう。
企業の情報と求人を再確認しておく
前日など面接の直前に有効なのは、企業や求人の内容を再確認しておくことです。
特に複数の企業と並行して転職活動は行うことが多いので、企業や求人の情報が他とごっちゃになることもよくあります。
そのため、前日にはあらためて企業情報と求人内容はチェックしておきましょう。
よくある質問内容と回答を確認する
面接時によく聞かれる質問と、その回答を確認しておきましょう。
その時、実際に声に出して練習することをおすすめします。
実際に声を出すことで本番がイメージしやすくなり、結果的に緊張もほぐれます。
面接でよくある質問の例
- 自己紹介をしてください
- あなたの長所と短所を教えてください
- 志望動機を教えてください
- 転職理由を教えてください
- 前職ではどのような実績がありますか?
- 何か質問はありますか?
例えば「入社までに勉強したほうがいいことはありますか?」など、入社に前向きな姿勢を見せるような質問をするようにしましょう。
入室などの基本マナーを練習しておく
意外と直前になって、間違えやすいのが入室や退室のマナーです。
復習もかねて基本マナーであっても当日は目を通しておくのがおすすめです。
ゆっくりノックをする
「どうぞ」と言われたら「失礼いたします」と言ってドアを開ける
入室後、ドアを振り返り扉を静かに閉める
担当者のほうを向き、一礼
椅子の横に立つ
簡単な自己紹介(大学名と名前)をし、「よろしくお願いいたします」と一礼
「どうぞ」と言われたら「失礼いたします」と言って浅くお辞儀
着席
椅子から立って、お礼を述べた後に一礼
ドアの前で、面接官の法を向き、再度「失礼いたします」とお辞儀
ドアを開けて退室
模擬面接のシミュレーションをする
実際に入室から退室まで、面接をリアルにシミュレーションしましょう。
通して模擬面接をすることで、新たな気付きを得たり、自信に繋がったりします。
履歴書のコピーを用意するく
履歴書のコピーは何部が用意しておくといいでしょう。
何故かというと、履歴書は企業側にあらかじめデジタルで渡していることがほとんどですが、面接時は面接官側がすぐにアクセスできない可能性もあります。
そういった場合、面接官用にコピーを用意しておくと、良い印象を与えられる可能性が高いからです。
面接対策は転職エージェントに頼るのも有り
もちろん面接のアドバイスもしてくれるほか、1人では難しい模擬面接などの練習もしてくれることがあります。
1人よりも面接に対する準備ができるほか、提出書類の添削でも心強いです。
面接対策したい方はもちろんですが、転職に慣れてない方も利用をおすすめします。
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【まとめ】失敗を活かせるメンタリティーを持とう!
今回は転職活動の面接時での大きな失敗と、その対処法について紹介しました。
転職活動の面接で大きな失敗をしたことがあると回答した方は15.6%という結果になり、内容としては、緊張による失敗、身だしなみに関する失敗、準備不足による失敗など様々でした。
それぞれ意識することで防げることもあるので、ぜひ対処法も確認してください。
また、そもそも失敗をしたところで人生は続いていくので、万が一失敗をしてしまった場合でも、その経験をどう生かすかのほうが何倍も重要です。
ぜひ失敗に注意すると共に、失敗を活かせるメンタリティーも持っておきましょう。
アンケート概要
調査手法 | インターネットでのアンケート ※自社運営のアンケートサイト「ボイスノート」を利用して調査を実施 |
調査対象者 | 転職活動をしたことがある男女 |
調査期間 | 2021年11月21日 ~ 2021年11月24日 | 質問内容 | 質問1:転職活動の面接時に、大きな失敗をしてしまったことがありますか? 質問2:それはどのような失敗でしたか? | 集計対象人数 | 1681人 |