せっかく転職を決めたとしても、次の転職先がブラック企業では台無しです。
転職希望者の中には上記のような不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
もちろん転職エージェントにブラック企業ばかりがあるわけではありません。
そこでこのページでは、ブラック企業に転職しないために以下の内容について解説します。
#この記事を書いた人
みんなの転職アドバイザー
ねこくん
新卒でブラック企業に入社し、耐えきれず1年で退職。その後人材系企業にて転職支援に携わる。フリーランスとして数年活動し、現在は経営者で法人3期目。
さまざまな人の転職・キャリア構築をサポートしています。
目次
ブラック企業を紹介しがちな転職エージェント3つの特徴
ブラック企業に当たる確率は転職エージェントよりも転職サイトの方が高いです。
しかし、転職エージェントの中でも悪質な転職エージェントがあるので注意が必要です。
選び方を間違えないためにも、事前にブラック企業ばかりを紹介するエージェントの特徴を知っておきましょう。
1.中小の転職エージェント
年収500万 × 35% = 紹介手数料 175万円
この仕組みを見ると、年収を高く転職させた方がエージェントの儲けは多くなります。(年収800万の場合だと280万円の手数料をもらえる)
そのため、もし仮にブラック企業に人材を送り込んでも、すぐに辞めてしまった場合は報酬がゼロになるリスクがあります。
1人の人材を紹介しても入社してから半年〜1年経たないとお金が入ってこないため、転職エージェント(人材紹介業)というのはある程度資金に余裕が無いと運営できないビジネスモデルです。
2.キャリアカウンセリングがない
キャリアカウンセリングがないというのは、エージェント側が求職者の希望条件を考慮していないのと同じです。
全てエージェント側の売上アップのため、手当たり次第に内定が取れそうな案件を紹介しているので、こういったエージェントは早めに利用するのを辞めたほうが良いでしょう。
3.キャリアアドバイザーの紹介ノルマが厳しい
転職成功をさせた人数に関わらず、紹介料(売上)をノルマにしています。高年収で転職させた方が紹介料が多くもらえるので、担当者は高年収狙いの人を手厚くサポートするようになります。
紹介料を考慮せず、転職決定人数をノルマにしています。売上を重視しないため給与交渉に力を入れず、とにかく当て込めそうな企業にどんどん紹介していく傾向があります。
このノルマが厳しいエージェントの場合だと、求職者の希望条件を無視して、とにかく内定が取れそうな企業を受けさせようと誘導してくる場合があります。
紹介ノルマが厳しい企業は運営会社自体がブラック企業の傾向があるので、転職エージェント運営会社の評判を『openwork』などで調べておきましょう。
ホワイト企業を紹介してくれる転職エージェント4つの特徴
1.優良エージェントはノルマがゆるい
ノルマがゆるい転職エージェントは大手に多い傾向があります。(逆にベンチャーは厳しい傾向)
そこまで売上を追求しなくても経営が成り立つ基盤があるので、担当者も安心して業務に携わることができます。
2.キャリアカウンセリング・アフターフォローの充実
優良な転職エージェントは、求職者が希望を伝えやすいようにマンツーマンの個別カウンセリングを設けていることがほとんどです。
担当者と綿密なコミュニケーションを取れる環境があることでミスマッチを防ぎ、求職者はブラック企業を回避することが可能です。
また、退職トラブルや入社トラブルなどのアフターフォローをしてくれるエージェントも優良だと言えます。
3.キャリアアドバイザーの人数が多い
みなさんに気をつけて頂きたいのは、少数精鋭というキャッチコピーでアピールしている無名転職エージェントです。
実際は、優秀なキャリアアドバイザーが集まらないだけという可能性もあります。
一方、大手なのにキャリアアドバイザーの人数が少ない転職エージェントは本当の意味で「少数精鋭」と言えるでしょう。
人数が多い転職エージェントだと、競争意識もあるので個人の質が高いことが多いです。
4.業界特化型の転職エージェント
特化型の転職エージェントは、総合型に比べて業界とのつながりが密接で、情報量がとても多いのが特徴です!
特化型の転職エージェントには各業界出身のキャリアアドバイザーが多いのが特徴的で、業界特有のブラック企業の辛さを理解してくれるエージェントも多いです。
特化型のエージェントは実際の勤務現場に訪問しているケースが多いため、企業ごとのかなり詳しい情報まで得ることが可能です。
各業界ごとの人気エージェントは『転職エージェントおすすめランキング』でご紹介していますので、業界が定まっている場合はこちらもご参考ください。
転職エージェントおすすめ53社を徹底比較【2024】業界・職種別にも紹介!転職エージェントがブラックばかり紹介してくる際の対処法
それぞれ詳しく解説していきます。
希望条件のすり合わせをする
まず、ブラック企業ばかり紹介される原因として、「希望条件が担当者にうまく伝わっていない」というケースがあります。
その場合は、ハッキリと「この条件の求人は求めていない」と担当者に言い、どんな希望条件なのか改めて伝えましょう。
担当者を変える
しかし、担当者を変更して状況が好転したというケースはあまり耳にしません。
そのエージェント自体にあなたにマッチした求人が無い可能性もありますので、その場合は転職エージェント自体を変更するのがおすすめです。
転職エージェントを変える
一番手っ取り早いのが転職エージェント自体を変えるという方法です。(※転職エージェントの利用を辞める方法の詳細は「転職エージェントの断り方・辞める方法」で解説しています。)
転職エージェントの利用は「自分にあった求人がない」「担当者との相性が悪い」といった可能性があるため、あらかじめ複数のエージェントを併用しておくのがおすすめです。
転職エージェントを最大限に活用する方法
優良な転職エージェントを利用し始めても活用できなければ意味がないので事前にチェックしておきましょう。
1.複数のエージェントに登録していることを伝える
転職エージェントの併用は各社の非公開求人を比較できるため成功に不可欠です。
もし複数のエージェントを利用している場合、必ず事前に伝えるようにしましょう。
自社で利益を出すためにも、エージェント側からすると他社に移って欲しくはないというのが本音です。
また、事前に話しておくことで、他社で内定が出たときもスムーズに伝えられますし「他社ではこんな条件の求人があったけど?」など比較した質問も可能になります。
2.スキルや経験を嘘なく伝える
キャリアアドバイザーはあなたに「いい転職先を見つけてほしい」と考えていますので、状況に応じた対応が可能になります。
3.希望条件をしっかり伝える
業界・職種の他に、ある程度の希望条件を明確にしておくことは大切です。
- 今後どういった仕事につきたいのか
- 希望勤務地
- 希望年収(希望と最低ライン:400万以上~など)
- 年間休日や残業の有無
こういった条件を初回の面談や電話連絡で伝えておけば、キャリアカウンセリングがスムーズに進みます。
「希望条件や求める価値観がわからない」という人は一度自己分析をしてみましょう。エージェントによっては自己分析をサポートしてくれる場合もあります。
4.レスポンスは早めに。スケジュールを守る
- 担当者に誠実に仕事ができる人という印象を与えられる
- 担当者はあなたを約束事が守れる人として企業に推薦できる
- スケジュールを守ることでお互いスムーズに進めることができる
キャリアアドバイザーは多くの転職希望者の対応をしているため、レスポンスが悪い人は後回しになりがちです。
スムーズに転職活動を進めるためにも連絡はこまめにしましょう。(少なくとも2週間に1度は連絡を取る)
5.担当者との相性が悪い場合はすぐに切り替える
良いアドバイザーと悪いアドバイザーの特徴は下記の通りです。
- 求人や転職の押し付けをしない
- 希望条件に合った求人を紹介してくれる
- キャリアプランを親身に考えてくれる
- 志望業界・職種に関しての深い知識がある
- あなたの良いところを企業に伝える力がある
- 年収・面接日程などの交渉力がある
- キャリアカウンセリングが浅い、ヒアリングをしない
- 内定が出やすい求人ばかり提案する
- 連絡が遅い
- 調整力がなく、面接のブッキングが起こったりする
- 業界や職種に関しての知識が薄い
良い・悪いアドバイザーには上記のような特徴がありますが、ほかにも性格の不一致などの可能性もあります。
信頼できない担当者の元で転職活動を進めるのは、失敗に繋がるだけでなく、大きな時間のロスになります。
担当者には情を移さずに、相性が悪いと感じたらすぐに担当者を変更するか、他のエージェントに切り替えましょう。
6.必ず主導権は自分が持つ
キャリアアドバイザーのアドバイスがすべて正しいというわけではありませんので、企業に応募する際などは必ず自分で決断するようにしましょう。
流されて転職をすると転職失敗につながりやすくなるだけではなく、「あのアドバイザーのせいで・・・」というように他人に責任転嫁することになります。
7.面接後にフィードバックの確認を依頼する
面接終了後には必ず担当者に企業側からのフィードバックをもらうようにお願いしましょう。
具体的に確認するポイントは以下の2つです。
- 企業側が評価したポイント
- 企業側が懸念したポイント
ひとりで転職活動をしていると、企業側からのフィードバックはもらえないので、エージェントを利用しているからこそのメリットです。
もし面接で落ちてしまったとしても、フィードバックをもらって修正することで次の面接での内定率をアップさせることができますよ!
また、フィードバックをしない決まりのエージェントもあるので注意しましょう。
【Q&A】ブラック企業と転職エージェントに関するよくある質問
気になる疑問をチェック
紹介された求人がブラック企業かどうか見分ける方法は?
担当者に企業の離職率と労働時間(残業含む)を聞くのがおすすめです。
企業側に聞けないことが聞けるのも転職エージェントを利用するメリットの1つなので、積極的に企業の情報を開示してもらうようにしましょう。また、例え教えてもらえない場合でも数字が悪ければ悪いほど開示されにくいので、その企業には注意したほうがいいかもしれません。
ホワイト企業を見分ける方法は?
明確な勤務条件と給与体制があり、業務内容が具体的な企業です。
ホワイト企業であればあるほど、残業のシステムが明記されていたりと求人の内容が明確であることが多いです。また、担当者に「離職率」と「有給消化率」を訪ねるのもホワイト企業を見分ける目安になるでしょう。
【まとめ】ブラック企業を避けるには大手の転職エージェントがおすすめ
- ブラック企業を避けるためには転職エージェントを活用する
- 中小、少数精鋭、ノルマが厳しい転職エージェントはブラック企業を紹介しがち
- ブラックばかり紹介される場合はエージェントを変えるのが手っ取り早い
知名度の低いエージェントを使うよりも、大手を利用するほうが失敗する可能性が低いです。
そのため、どのエージェントを使うべきか分からないという場合は、以下の大手のエージェントがおすすめです。
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