注文住宅の仕様を決めるときに、意外と困るのが照明です。どこにどんな照明をつければいいのか、一口に照明といっても種類も使い方もさまざまで迷ってしまうものです。素敵な家に仕上げるための失敗しない照明選びとはどのようなものでしょうか。
この記事では、注文住宅の照明計画で失敗しないために押さえておきたいポイントや、照明の種類、部屋ごとの適した照明などを解説していきます。照明を選ぶときの注意点なども合わせて紹介していくので、お役立てください。
失敗しないための照明計画
注文住宅の照明計画で失敗しないためのポイントを、いくつか紹介していきます。ここで紹介する内容に考慮しながら照明計画を進めることで、快適で美しい照明環境を実現することができるはず。照明計画を立てる前に、一度目を通してみてください。
目的と用途を考える
各部屋やスペースの目的や用途に応じて、必要な照明の種類や配置を考えましょう。明るい全体照明、作業に適したタスク照明、アクセント照明など、それぞれの場所に最適な照明を計画することが大切です。
各部屋の明るさを適切に調整し、視認性を確保するのも重要。例えば、リビングルームやキッチンなどの活動的な場所では、明るく均一な照明を設置すると良いでしょう。作業スペースでは、適切なタスク照明を配置することで作業の効率を高めることが可能です。
照明は室内の雰囲気やムードを大きく左右します。ダイニングエリアなどのくつろぎの場所では、柔らかな照明や間接照明を活用して暖かみや居心地の良さを演出することが目的です。また、寝室やバスルームなどのリラックスできる場所では、柔らかい光や調光機能を備えた照明を選ぶことが重要になるでしょう。
色温度を調整する
・ウォームホワイト(2700K-3000K)
・ニュートラルホワイト(3500K-4000K)
・クールホワイト(5000K-6500K)
色温度の調整は、照明計画を立てるにあたって重要な要素のひとつです。照明の設置場所や用途に合わせて計画を練りましょう。くつろぎの場所ではウォームホワイトが適しており、作業や活動が主体の場所ではニュートラルホワイトが適しています。また、個々の好みやデザインコンセプトによっても選択肢が異なる場合があります。
照明計画を立てる際には、各部屋やスペースの役割や雰囲気を考慮し、適切な色温度を選ぶことが重要です。また、複数の色温度を組み合わせることで、さまざまな場面やシーンに合わせた照明効果を実現できるでしょう。
インテリアとの調和させる
照明は、インテリアの一部として調和させることも重要です。照明のデザインや形状、素材を、室内のスタイルやテーマと合わせて選ぶと、統一感や美しさを演出することができます。
照明器具の形状や素材、カラーなどが、他のインテリアアイテムとバランスが取れるものを選択しましょう。例えば、モダンなインテリアならばスリークなデザインの照明器具を選び、クラシックなインテリアならば繊細なデザインのシャンデリアなどを取り入れるのがおすすめです。
インテリアの特定の要素やデザインを引き立てるために、照明を活用するのも良いでしょう。例えば、美しい壁面やアート作品にスポットライトを当てることで、アクセントを加えることができます。
スイッチの位置を検討する
スイッチの位置は、使い勝手や利便性に影響を与えます。入口付近や寝室などのベッドサイドにスイッチを配置するなど、利用頻度や場所に合わせてスイッチの位置を検討しましょう。また、照明のグループ化や調光機能を備えたスイッチの導入も考慮することをおすすめします。
スイッチは使いやすい場所に配置することが重要です。一般的には、部屋の入り口付近や主要な出入り口付近にスイッチを配置することが一般的です。また、寝室やリビングルームなどでよく使用するスイッチは、寝転がったり座ったりした際に手の届く位置に配置すると便利でしょう。
モーションセンサーを使用することで、照明の自動点灯や自動消灯を実現することができます。特に廊下やトイレなど、一時的な滞在や通過する場所に設置すると便利です。モーションセンサーを組み合わせることで、忘れずに照明を消すことができるため、省エネや利便性の向上にもつながります。
エネルギー効率を考慮する
長期的な視点で照明を計画する際には、エネルギー効率を考慮することも重要です。LED照明は従来の蛍光灯やハロゲンランプに比べて消費電力が低く、寿命も長いため、エネルギー効率の高い選択肢です。LED照明を採用することで、消費電力を削減し、節約効果を得ることができます。
センサーやタイマーを使った自動制御システムを導入することで、必要な時にだけ照明を点灯させることが可能。例えば、モーションセンサーや光センサーを使って、人の存在や外部の光量に応じて照明を制御することができるでしょう。これにより、不要な照明の使用を避け、無駄な電力消費を抑えられます。
また、自然光を活用することで昼間の照明需要を減らすことができます。窓や採光部を設けて、室内に十分な自然光を取り入れるようにしましょう。また、室内のレイアウトや配置に工夫を凝らし、自然光の利用を最大限にすることも重要です。
照明にはどんな種類がある?
照明は大きく分けて二つの種類が存在します。部屋を広く照らす主照明と、限定的に照らす部分照明です。さまざまな種類の照明が存在しているので、それぞれ紹介していきます。
・シーリングライト
・ペンダントライト
・シャンデリア
・ダウンライト
・間接照明
・ブラケットライト
・フットライト
シーリングライト
主照明で一般的なのがシーリングライトです。シーリングライトは天井に円形の照明を直接取り付けるもので、最近は天井から大きくせり出さない薄型タイプが主流になっています。光が四方にまんべんなく広がるのが特徴で、明るさや色を変えられる調光機能が付いたものが多いです。
シーリングライトはリビングルームや寝室、ダイニングルーム、廊下など、さまざまな室内空間で使用されます。一般的に、明るくて均一な照明が必要な場所や、天井の高さが制約される場所でよく用いられています。シーリングライトには、省エネルギーのLEDタイプや調光機能を備えたタイプなど、さまざまなバリエーションがあります。
ペンダントライト
天井から吊り下げるペンダントライトも部屋全体を明るくします。ペンダントライトはデザインやサイズが豊富で、天井だけでなくダイニングテーブルの上、階段や吹き抜けなど家のいろいろな場所に設置できます。単体で使われることもあるペンダントライトですが、複数個をまとめて吊り下げることで、より効果的な照明効果やデザイン効果を演出することができます。
ペンダントライトのデザインやスタイルは非常に多様で、シンプルなものから装飾的なもの、モダンなデザインからクラシックなデザインまで様々な選択肢があります。シェードの素材や形状、色や柄、サイズなどもバリエーション豊かです。
シャンデリア
ペンダントライト同様に天井からつるすシャンデリアは、空間の主役ともなるインパクトがあるのが特徴です。階段や吹き抜けに設置すれば、特別な空間を演出できます。最近は電球交換の負担が少ないLEDタイプも流通しています。
シャンデリアは古くから宮殿や大邸宅などで使用され、贅沢な空間を演出するための象徴的な照明器具として知られています。しかし、現代のインテリアデザインでは、シャンデリアはより広範なスタイルやサイズで利用され、さまざまな空間に調和するデザインが存在します。
ダウンライト
ダウンライトは天井に電灯を埋め込むタイプの照明です。電灯がせり出さないので天井がスッキリし、部屋が広く見えます。ニュアンスのある光で部屋を印象的に照らすのも特徴です。ほかにも、明るさが欲しい場所に設置したり、通路を照らしたりといろいろな使い方ができます。
ダウンライトは一般的にスリムでコンパクトな形状をしており、天井に埋め込むことができるリセスド(埋め込み)タイプや、天井面に取り付けられるサーフェスマウント(表面取り付け)タイプなどがあります。光源は、従来のハロゲンランプからLEDが主流です。LEDの採用により、省エネルギーで長寿命な照明効果を実現できます。
間接照明
部屋全体を明るくする手段として、間接照明も人気があります。間接照明は光が直接目に入るのではなく、壁や天井などの反射によって間接的に拡散される照明のことを指します。光源が目立たず、柔らかな光が空間全体を包み込む効果を持ちます。
天井や壁を照らし、その反射でお部屋を明るく照らす間接照明。光が柔らかく広がるのが特徴で、電灯が見えない作りのため空間を広く見せることもできます。間接照明の使い方はさまざまで、光を下に向ければ作業台の手元やインテリアを照らすなど、部分照明としても使用できます。
スポットライト
部分照明の代表的なものとして、スポットライトがあります。壁や天井に取り付けてキッチンの手元を照らしたり、家具や絵などを照らして効果的に見せるものです。
スポットライトを適切な位置と角度で配置することで、目的のスペースや要素を引き立てることができます。ただし、適切な配光角度や光の強さを考慮し、照明全体とのバランスを取ることも重要です。照明の配置や組み合わせによって、理想的な照明効果を得ることができるでしょう。
ブラケットライト
壁に取り付けるブラケットライトは、玄関や廊下、寝室などに使用することが多いです。デザインが豊富で、リビングの置き型のランプの代わりにもなります。シンプルなデザインから装飾的なデザインまで、お好みやインテリアのコンセプトに合わせて選ぶことが可能です。
ブラケットライトは、廊下や階段、リビングルームや寝室の壁面など、さまざまな場所で使われます。特にアクセント照明や間接照明として使われることが多く、壁面の装飾や空間のムード作りに貢献します。
フットライト
フットライトは床面に取り付けられる照明器具で、足元を照らすために使用される照明です。床や階段の踏み板などに設置され、足元の明るさや視認性を高める役割を果たします。後付けタイプはコンセントを一つ埋めてしまうので、設計の時点で設置した方があとで困りません。
フットライトは、暗い環境下での安全性や視認性を向上させるために使用されることが多いです。例えば、夜間に起きて移動する際や、階段を昇り降りする際に足元を明るくするために設置されます。また、リビングルームやベッドルームなどのインテリアとしても利用されることがあります。
LEDライトの色による効果
LEDライトの色には、異なる効果や雰囲気を生み出す特徴があります。照明計画を立てる際には、LEDライトの色温度や効果を考慮し、目的や雰囲気に合わせて適切な選択をすることが重要です。以下に一般的なLEDライトの色ごとの効果を示します。
LEDライトの色 | 色温度 | 特徴 |
昼光色 | 5000K-6500K | 昼間の自然光に近い色温度であり、明るく鮮明な照明効果を提供します。 作業スペースやキッチンなどで使用され、視覚的な明るさや集中力を高める効果があります。 |
昼白色 | 4000K-4500K | 自然な日光に近い色温度であり、一般的な居住空間やオフィスでよく使用されます。 クリーンで明るい照明効果をもたらし、視覚的な快適さを提供します。 |
温白色 | 2700K-3500K | 暖かく柔らかい雰囲気を作り出す色温度であり、リビングや寝室などのくつろぎの場所でよく使用されます。 リラックスした雰囲気を演出し、心地よい照明効果をもたらします。 |
電球色 | 2000K-2700K | 従来の白熱電球のような暖かく柔らかい光を再現する色温度です。 居室やダイニングルーム、レストランなどで使用され、温かみや落ち着きを与える効果があります。 |
色温度(K)は、数値が低くなるほど色の赤みが強くまります。数値が低い場合は色の青みが強まります。
これらの色温度は一般的な指標であり、実際のLEDライト製品にはさまざまなバリエーションがあります。また、LEDライトは調光機能を備えている場合があり、明るさや色温度を調整すること可能です。照明効果を調整する際には、使用場所や目的、好みに合わせて適切な色温度を選ぶことが重要でしょう。
また、カラーライトやカラーチェンジングLEDも人気があります。これらのLEDライトはさまざまな色やカラーパターンを提供し、イベントやパーティーなどの特別な場面で利用されます。カラーライトは、照明効果を通じて空間にアクセントや演出を加えることができます。
部屋別に見る照明選びのポイント
照明を選ぶ際は、その空間にいる自分や家族の様子を具体的に思い描いて選びましょう。まず主照明を決めて、主照明で灯しきれない箇所や効果を生みたい場所に部分照明を置いていくと、整理して考えられます。また、天井からの照明だけでなく間接照明を組み込むことで、空間に陰影が生まれ落ち着いた雰囲気になります。
では、具体的にどの部屋でどのような照明を採用すれば良いのでしょうか?ここでは、リビングやダイニングなどの部屋ごとに適した照明を解説していきます。
リビング
リビングに適した照明は、居住空間を明るく快適で機能的にするための照明計画を考慮した、バランスの取れた組み合わせが求められます。リビングの一般的な照明として、シーリングライトを使用することが多いです。明るく均一な光を部屋全体に広げるために適しています。
ダイニングテーブルやキッチンカウンター上など、特定のエリアを重点的に照らすためにペンダントライトを用いるのも良いでしょう。デザイン性の高いペンダントライトは、リビングのアクセントとしても効果的です。
コーナーや読書スペースなどの場所を照らすための照明としては、スタンドライトがよく活用されます。間接照明や調光機能を備えたスタンドライトは、リラックスした雰囲気を作り出すのに適しています。
さまざまな照明を組み合わせて使用することで、リビングの明るさや雰囲気を調整し、機能的で快適な空間を作り出すことが可能に。また、照明の色温度や明るさを適切に調整することも重要でしょう。暖かい白色から昼光色までの範囲を選ぶことで、リビングの雰囲気に合った照明効果を実現することができます。
ダイニング
ダイニングであれば、食事がおいしく見えるようにテーブルに光がほしいところです。せっかく家族で食卓を囲んでも、明るさが足りないと表情もよく見えません。
ダイニングテーブル上にペンダントライトを設置すると、テーブルを中心に明るく照らすことができます。ペンダントライトの高さや配置を調整することで、適切な光量や光の拡散を実現しましょう。
ロマンチックな雰囲気を演出したい場合には、キャンドルやキャンドルホルダーをダイニングテーブルに配置するのもおすすめです。柔らかな炎の明かりが、食事をより特別なものにしてくれます。
照明でダイニングエリアに必要な明るさや雰囲気を演出すれば、食事の時間をより楽しいものにすることができます。また、照明の調光機能や色温度を適切に調整することで、食事のシーンやムードに合わせた照明効果を実現できるでしょう。
キッチン
キッチンは料理の準備や調理を行う場所であり、明るく効率的な照明が必要です。手元が影にならないような照明を配置しましょう。キッチン全体を明るく照らすために、シーリングライトを設置することが一般的です。広範囲に光を広げるタイプや調光機能を備えたタイプなど、ニーズに合わせて選ぶことができます。
キッチンの作業スペースや調理台上に直接的な光を当てるために、ペンダントライトを設置することもあります。作業エリアを明るく照らし、食材の切り出しや調理の精度を高めることができるでしょう。
キッチン内の特定のエリアや飾り棚にスポットライトを設置することで、アクセント照明を演出することが可能。美しい食器や調理器具を引き立てる効果を得られるでしょう。
キッチンの照明計画では、作業エリアでの行動を考慮することが重要です。キッチンがリビングに続いている場合は、メインに間接照明を取り入れ雰囲気を重視しても手元はスポットライトやダウンライトで照らすなど、実際に作業する場面を想定して照明を決めましょう。
寝室
寝室にはリラックスできる雰囲気を作り出すための照明が適しています。間接的な柔らかい光を提供するインテリアライトは、寝室の雰囲気を温かく落ち着いたものにするのにピッタリです。壁や天井に取り付けたり、棚やキャビネットの上に置いたりすることができます。
ベッドサイドに置くことのできるベッドサイドランプは、寝る前の読書やリラックスするための照明として便利。調光機能のあるランプや、目に優しい暖色系の光を放つLEDランプがおすすめです。
寝室全体を均一な光で照らすためには、天井に設置されたダウンライトが効果的でしょう。調光可能なダウンライトを選ぶことで、明るさを調整できます。
寝室には調光機能がないと、ベッドで本を読んだ後に起き上って電気を消さなくてはいけません。また、ベッドの足もとを照らすフットライト、頭元のブランケットライトなど、間接照明を取り入れることでおしゃれな空間を演出できます。
照明選びの失敗例
いざ住んでみると、照明を選ぶときには気が付かなかった点が出てくるものです。照明選びでありがちな失敗例をいくつかご紹介します。事例を参考にし、同じ失敗をしないように気を付けましょう。
失敗例①:同じ照明ばかりで面白みに欠ける
明るさ重視のプランで照明を選び、シーリングライトばかりになってしまうケースは特に起こりがちな失敗のひとつでしょう。シーリングライトはひとつで明るさが十分あり調光機能もあるのでとても便利ですが、天井からの照明だけでは光に変化がつきにくく、せっかくの空間が味気ないものになってしまいます。
”シンプルな空間”と”味気ない空間”は、似て異なります。使い勝手の良いシーリングライトばかりではなく、ダウンライトなど間接照明と組み合わせることをおすすめします。さまざまな照明を組み合わせることで、より住みよいマイホームに演出できるでしょう。
失敗例②:家具と照明が合わない
家具と照明が合わないケースもあります。たとえば、完成した住宅に後からダイニングテーブルを置いてみたところテーブル中央に照明が当たらず、テーブル中央に照明を当てると部屋全体のレイアウトがおかしくなってしまうという残念な失敗です。
照明を決める際にリビング全体のレイアウトがあいまいだったことが要因で、やむなく照明がちょっとずれた状態で使うことになります。ダイニングの照明は位置決定が難しいので、照明を一列に配置するよりも、四角形にダウンライトやスポットライトを配置してしまうのも手です。
失敗例③:照明位置が悪い
照明の配置する場所について、玄関や洗面台などで起こりやすい失敗例があります。玄関では来客と対面するとき、洗面台では鏡の前に立つときに、照明が後ろからあたる位置にあるために顔に影が落ちるケースです。来客との第一印象を決める玄関で、顔が真っ暗では残念ですよね。
洗面台では自然な顔色がわかりにくく、お化粧が不自然な仕上がりになりかねません。表情をしっかり見せたい場合は、上か前から照明が当たるように配置しましょう。
照明を選ぶときの注意点
注文住宅の照明を選ぶときに注意しておいてほしいことを、いくつかご紹介します。注意点に目を通し、悔いの残らないような満足のいく注文住宅を実現させましょう。
注意点①:複数の照明の組み合わせる
照明の種類を組み合わせることで、空間に奥行きや立体感を演出することができます。直接照明は特定の物体やエリアを重点的に照らすために使用し、間接照明は壁や天井に光を反射させて柔らかな照明効果を生み出します。
全ての部屋やスペースに同じタイプやデザインの照明を使用すると、空間の特徴や個性が欠けてしまう可能性があります。各部屋やスペースの目的や雰囲気に合わせて、照明の種類や配置を工夫するように注意しましょう。
注意点②:照明の高さを考慮する
照明器具の高さを適切に調整することで、照明の効果や空間の雰囲気を調節することができます。例えば、ダイニングテーブル上のペンダントライトは、テーブルとの距離や高さを調整することで、食事時の明るさや視覚的なバランスを考慮できるでしょう。
照明器具のデザインやスタイルが他のインテリアと調和していない場合、バランスが崩れたり、統一感を失ってしまいます。空間を圧迫する印象を与えることもあるので、照明を選ぶときはデザインや明るさに合わせてサイズ感にも配慮しましょう。
注意点③:機能性と快適性を両立させる
各部屋やスペースの用途に合わせて照明を配置することが重要です。作業スペースでは明るく集中できる照明が必要ですし、リビングルームではくつろぎや会話をサポートする照明が求められます。照明の役割や目的に応じて、適切な配置を検討しましょう。
また、照明のスイッチの配置にも注意が必要です。入り口やベッドサイドなど、利用頻度の高い場所には使いやすい位置にスイッチを配置しましょう。また、多機能なスイッチやリモコンを活用することで、照明の操作を便利にすることが可能です。
まとめ
注文住宅の照明計画で失敗しないために知っておきたいことや照明の種類、部屋ごとに適した照明などについてお伝えしてきました。
照明の使い方ひとつで、暖かみのある空間にも、ホテルライクな空間にもなります。そう考えると、照明は大切な家づくりのひとつと言えるでしょう。
どのような照明にするのか住まう人の動きや表情を思い浮かべながら、主照明と間接照明、部分照明をうまく組み合わせて、自分だけの空間、自分たちだけの理想のマイホームを演出していきましょう。