一般的に家の寿命は30年と言われており、長く状態を保つには定期的なメンテナンスが欠かせません。これは、メンテナンス性の高い家づくりを行う一条工務店でも同じです。定期的なメンテナンスを行うことで、住まいが長く安心できる場所となります。
そこで気になるのが、メンテナンス費用です。どの場所にどのくらいかかるのか、計画的に費用を積み立てるためにも事前に把握しておきたいですよね。
「一条工務店のメンテナンス費用はいくら?」
「メンテナンスのタイミングはいつ?」
「メンテナンス費用を抑える方法が知りたい」
といった悩みを持つ方のために、本記事では一条工務店のメンテナンス費用について詳しく解説していきます。
メンテナンス費用を抑える方法や、設備を無償で対応してくれる保証期間についてもお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
一条工務店で家を建てる際の坪単価を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
一条工務店のメンテナンス費用は決して高くない
結論から先にお伝えすると、一条工務店のメンテナンス費用は決して高くはありません。
具体的なメンテナンス費用をお伝えする前に、ここではその理由を解説していきます。
一条工務店はメンテナンスフリーな家づくり
一条工務店のメンテナンス費用が決して高くない理由は、メンテナンスフリーな設備や素材を採用した家づくりを行っているからです。
メンテナンスフリーとは、メンテナンスの回数が少なくて済む素材や工法を指す時に使われる言葉です。メンテナンスがいらないという意味ではないため、注意してください。
具体的には、以下6つの設備・素材による家づくりを提案しています。
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「屋根一体型太陽光パネル」「ハイドロテクトタイル」といった屋根材や外壁は、一般的に使われているものよりも耐久性があり、そして汚れにも強い性質が特徴です。また「高性能硬質ウレタンフォーム」は、自社グループで生産したウレタンフォームを採用し、高い断熱性能によって長持ちする家を実現しています。結果、自然とメンテナンス費用が抑えられる住まいとなっているのです。
商品によっては、オプション料金が発生するものや選択できない場合もあるため、事前によく確認してみてください。
家のメンテナンスは屋根・外壁・シロアリ対策が重要
メンテナンス費用を抑えたい場合は、屋根・外壁・シロアリ対策の3つに力を入れているハウスメーカーを選ぶのがおすすめです。一条工務店では、「屋根一体型太陽光パネル」「ハイドロテクトタイル」「防腐・防蟻処理」による耐久性のある設備・素材を使っているため、メンテナンス費用を抑えながら家の健康を守ることが可能です。
そもそも屋根・外壁・シロアリ対策の3つは、家の中で最もメンテナンスが重要な箇所になります。理由は、家の構造部分を雨や湿気で濡らさないようにすることが大切だからです。
経年劣化によるヒビや隙間を放置しておくと、雨漏り、カビ、シロアリが発生しやすくなります。気付いたころには住み続けることが困難なほど家全体が弱くなり、大規模な工事が必要になる可能性もあります。
また、費用が高い」「まだ大丈夫」という考えからメンテナンスを先延ばしにすると、メンテナンス箇所が増えて結果的に費用が高くなる可能性「もあります。
選ぶ素材によってメンテナンス費用が変わってくるため、一条工務店のようなメンテナンスフリーな素材を採用しているハウスメーカーを選ぶようにしましょう。
一条工務店のメンテナンス費用一覧
ここでは、一条工務店の屋根・外壁・シロアリ対策・住宅設備のメンテナンス費用とタイミングについて解説していきます。
ただし、費用は家の種類や面積によって異なりますので、参考程度にとどめておいてください。
屋根材
一条工務店では、「屋根一体型太陽光パネル」「パラペット屋根」「スレート屋根」「ガルバリウム鋼板(フラットルーフ)」の4つを用意しています。
屋根材 | 耐用年数 | メンテナンス時期 | タメンテナンス費用 |
---|---|---|---|
屋根一体型太陽光パネル | 約15年~半永久 | 15年~20年 | 配線:1か所あたり2,500円~3,500円程度 売電メーター:約2万円~ 分電盤:約3万円~ 蓄電池:約10万円~ パワーコンディショナー:約20万円~ |
パラペット屋根 | 約30年 | 10年~15年に再塗装が必要 | 5,000円~6,000円/㎡ |
スレート屋根 | 約30年 | 10年~15年目に再塗装・修繕 | 一般的には85万円~155万円が相場 |
ガルバリウム鋼板(フラットルーフ) | 約40年 | 10年~20年目に再塗装 | 一般的には40万円~80万円が相場 |
「屋根一体型太陽光パネル」のパネルには「強化ガラス」が採用されており、塗り替えなどのメンテナンスが不要です。そのほかの設備に関しては、築15年目あたりからメンテナンスや交換が必要となります。
「パラペット屋根」は最もメンテナンス回数が多く、費用もその分かかる屋根材です。メンテナンスを怠ると、雨漏りの原因となる可能性があります。
「スレート屋根」「ガルバリウム鋼板(フラットルーフ)」に関しては、具体的なメンテナンス費用については確認できなかったため、一般的な相場を記載しています。
耐久性がありメンテナンス費用も抑えられるのは「ガルバリウム鋼板(フラットルーフ)」です。
「スレート屋根」は、1回にかかるメンテナンス費用がやや高めです。
外壁材
外壁材には、「ハイドロテクトタイル」「サイディング外壁」「モルタル外壁」の3つを用意しています。
外壁材 | 耐用年数 | メンテナンス時期 | タメンテナンス費用 |
---|---|---|---|
ハイドロテクトタイル | 約60年 | 30年目 | 約68万円 |
サイディング外壁 | 約20~30年 | 10年目に塗装やシーリングの打ち替え | 一般的に25~200万円が相場 |
モルタル外壁 | 一般的に約30年 | 10年目に塗装・シーリング補修 | 約40万円~300万円が相場 |
「ハイドロテクトタイル」は、TOTOの光触媒技術によってセルフクリーニング機能が備わった外壁です。自然の力だけでキレイが保たれるため、メンテナンス回数が少なくて済みます。
タイルとタイルの隙間を埋めるシーリング材の耐久性が約30年なので、その時期にメンテナンスの実施を推奨しています。タイルの強度はあるものの、ひび割れする場合もあるため、不安な方は定期的にチェックしてみてください。
「サイディング外壁」「モルタル外壁」に関しては、具体的なメンテナンス費用・時期について確認できなかったため、一般的な相場を記載しています。
シロアリ工事
一条工務店のシロアリ対策は、床下、1階の構造材と断熱材、バルコニー、破風板に防腐・防蟻処理を施しています。
また、工場で部材全体を処理しているため、目に見えない部分にも薬剤がしっかり塗布されています。さらに、基礎周辺には土壌処理薬剤も散布されています。
メンテナンス時期は10年目と20年目で、無償で「シロアリ予防工事」を実施しています。このサービスは、他社ハウスメーカーにはない大きな魅力と言えるでしょう。
無償サービスの終了後、予防工事が気になる場合は実費での対応となります。費用については確認できませんでしたが、一般的に30坪の場合、相場は10万円前後となっています。
住宅設備
住宅設備は豊富にありますが、ここでは「ロスガード90」「全館床暖房」「さらぽか空調」の3つについてメンテナンス費用をお伝えします。
住宅設備 | 耐用年数 | メンテナンス時期 | タメンテナンス費用 |
---|---|---|---|
ロスガード90 | 10年~30年 | 10年~ | 本体:約25万円~ 熱交換器:約8万円~ ダクト:約25万円~ 換気フィルター:約1,500円(8枚セット) 給気フィルター:約5,000円(4枚セット) 防虫剤:約2,000円(12枚セット) |
全館床暖房 | 50年以上 | 10年~50年 | エアコン本体:5万円~30万円 不凍液:約5万円~(40坪程度の場合) 配管:40万円~ |
さらぽか空調 | 8年~10年 | 10年~ | デシカント換気システム:約30万円~ サーキュレーター:1台3万円~ |
「ロスガード90」は、セルフメンテナンスも必要です。フィルターの掃除は月1回、フィルターと防虫黒の交換は1年が推奨されています。引き渡し後、10年分の換気フィルターを無償でもらうことができるため、10年は換気フィルターの費用が抑えられます。
「全館床暖房」は、配管ですみずみまでお湯を循環させる「温水式」であり、お湯が通る配管は約50年以上の耐久性と評価されています。
エアコン本体のメンテナンス費用は、ちょっとした修理や部品交換程度であれば約5万円ですが、本体が故障して交換する場合は約30万円の費用がかかります。不凍液は、業者による交換や年に1回の注入といったセルフメンテナンスも行います。交換時には、古い不凍液の廃棄処分費用や交換作業費用も発生します。
「さらぽか空調」は、一条工務店オリジナル全館空調システムです。小型デシカント技術を搭載することで、適度な除湿・湿度をコントロールして快適空間を実現します。デシカント換気システムの耐用年数がおよそ10年で、交換となった場合は約30万円以上の費用が発生します。
サーキュレーターは、故障したときに本体交換となります。設置数によってメンテナンス費用が増え、またフィルターのお手入れといったセルフメンテナンスも必要になります。
その他の水まわり設備
一般的に、築10年頃から給湯器や食器洗浄乾燥機、水栓などに不具合がみられます。そのため、家の中の設備に関しては、10年を目安にメンテナンスを行いましょう。
ユニットバスやキッチンなどは、築20年目にメンテナンスする方が一般的です。部品交換やちょっとした修理は5万円〜30万円、全交換となると100万〜200万と高額になることがあります。
また、選ぶタイプによってメンテナンス費用に差が出る商品もあります。例えばトイレには、「組み合わせ型」「一体型」「タンクレストイレ型」の3つがあり、そのうち「組み合わせ型」は便器・便座それぞれの交換が可能なためメンテナンス費用を抑えることができます。一方「一体型」「タンクレストイレ型」の場合は、故障時に本体丸ごと交換となるため、メンテナンス費用が高額となります。
見た目や使い勝手だけでなく、故障時の確認もしておくとメンテナンス費用の負担を減らすことができるでしょう。
その他の内装設備
クロスの剥がれやフローリングの軋みなどは、見た目にこだわらなければ後回しにしても問題ありません。暮らし方によって状態が異なるため、気になるときや予算に余裕がある場合にメンテナンスしてもらってください。先延ばししすぎないようにだけ注意してください。
保証期間内であれば無償で対応してもらえたという方もいるようです。本記事の後半で保証期間についてはお伝えしますが、クロスの場合は保証期間2年となっています。
一条工務店でメンテナンス費用を抑える7つの方法
メンテナンス費用を抑えるには、以下の7つの方法を取り入れることをおすすめします。
方法①メンテナンス性の高い設備を選ぶ
まずは、メンテナンス費用を抑えられる性能の高い設備を選ぶことから検討してみてください。一条工務店であれば、屋根は「屋根一体型パネル」、外壁は「ハイドロテクトタイル」などが当てはまります。
どちらも丈夫で耐久性があり、交換や修繕の手間もほとんどかかりません。家の商品によってはオプション料金が発生しますが、頻繁に修理や交換が必要となる設備ではありません。メンテナンス費用を溜める余裕も生まれ、家計を圧迫することもなくなるでしょう。
方法②メンテナンスしやすい設備を選ぶ
性能の高い設備だけでなく、修理や交換がしやすい設備も検討してみましょう。一般的に流通している設備やアイテムを選ぶことで、予期せぬ時間やコストを回避するようにしてみてください。
例えば、エアコンには隠蔽配管と露出配管の2種類があります。隠蔽配管は見た目がスッキリしますが、不具合が起きた際に原因を特定しにくく、修理には特殊な工事が必要となります。露出配管はメンテナンスしやすく工事費用も抑えられるため、メンテナンス費用を抑えるなら露出配管を選ぶのが良いでしょう。
エアコンに限った話ではありません。特殊な設備やアイテムを採用する際は、「必要な部品がすぐに手に入らない」「別途工事費がかかる」といった問題が発生する可能性があります。特に、施主支給という形で用意する設備がある場合は、メーカー側にメンテナンスや故障時の対応について忘れずに確認するようにしましょう。
方法③片流れ屋根を採用する
屋根は様々な形がありますが、メンテナンス費用をおさえるなら「片流れ屋根」の採用がおすすめです。
片流れ屋根は、雨が侵入しやすい「棟(むね)」がありません。「棟」とは、三角屋根でいう面と面の接合部分であり、経年劣化によって雨水が侵入しやすくなるため定期的なメンテナンスが欠かせません。片流れ屋根にはそんな「棟」がないため、メンテナンスの回数が抑えられます。
また、一条工務店の「屋根一体型パネル」の設置にも最適です。切妻屋根などの面が多い屋根を採用する場合は、パネルのない方の屋根材を別に用意する必要があり、メンテナンス費用がかさみます。
太陽光パネルの設置有無にかかわらず、片流れ屋根の採用はメンテナンス費用を抑えられる一つの方法です。メリット・デメリットを確認のうえ、採用を検討してみてください。
方法④業者依頼が必要なアイテムは最小限にする
メンテナンス時に業者への依頼が必要なアイテムは採用数を最小限にすることも検討してみましょう。
例えば、内装設備で人気の「ダウンライト」。交換型と一体型の2種類があり、メンテナンス性が高いのは一体型です。一体型は、交換時には業者への依頼が必要で、取付費用や出張費用が発生します。
費用は、商品1つにつき3,000円〜10,000円、取付費用はおよそ3,000円、出張は時期により1万円前後、古い照明器具の廃棄費用が500円前後で発生します。
メンテナンス性が高くても、採用する数が多くなればそれだけ費用がかかります。業者への依頼が必要なアイテムは、なるべく採用数を抑えてみてください。
方法⑤足場の数が少ない設計を検討する
屋根や外壁のメンテナンスに必要な足場には、一定の費用が発生しています。そのため、足場が少ない平屋などは、2階建・3階建よりも必然的にメンテナンス費用を抑えられる住まいとなります。
「吹き抜け」を採用する場合も注意が必要です。シーリングファンや窓を設置すると、メンテナンス時に足場が必要となります。高い位置へ設備を設置する場合は、なるべく脚立で届く高さを意識してみるといいかもしれません。
足場の費用は、「(家の外周+8)×高さ=足場架面積」と「足場架面積×(足場費用/㎡+飛散防止ネット/㎡)=足場費用」で簡単な費用が計算できます。
方法⑥耐用年数に合わせてメンテナンスをする
住宅設備やアイテムには、それぞれ耐用年数があります。耐用年数は、メーカーによる「設備がどのくらい使えるのか」を示す期間です。期間内にメンテナンスすることで、修理や交換費用を抑えることに繋がります。
耐用年数を過ぎると、設備の劣化しやすくなります。メンテナンス費用が高いからと先延ばしにすると、気づいた時にはメンテナンス費用よりも高額な修理・交換費用が必要になる可能性があります。
特に、屋根や外壁の防水に関するメンテナンスは、耐用年数に合わせて行うのがおすすめです。雨漏りなどで家の中がぬれると、カビやシロアリ被害の原因となるため、「まだ大丈夫」と判断せずに早めの対応を意識してみてください。
日頃からメンテナンス費用を積み立て、適切な時期に適切な場所のメンテナンスを行いましょう。
方法⑦定期的にセルフメンテナンスを行う
メンテナンスには、専門家の手が必要なメンテナンス以外に、住人が行うセルフメンテナンスがあります。フィルター交換や掃除などを定期的に行うことで、費用をかけずに綺麗に保つことができます。設備も長持ちするため、結果的にメンテナンス費用を抑えることに繋がります。
セルフメンテナンスを効率的に行うには、掃除のしやすさを考慮した設備を選ぶのがポイントです。バスルームや洗面台は水を多く使うため、水垢が付きにくい素材が良いでしょう。トイレは、フチや凹凸の少ない便器タイプや、除菌・消臭といった機能が充実したタイプを選択するのがおすすめ。トイレ本体だけでなく、空間全体のメンテナンスがしやすくなります。
一条工務店では、セルフメンテナンスをサポートするための「マニュアル」や「メンテナンスセット」を渡してくれます。スマホアプリ「i-サポ」からもマニュアルが検索でき、消耗品の発注も簡単にできます。メンテナンス費用を抑えるためにサポートが充実しているのも、一条工務店の魅力と言えるでしょう。
一条工務店のメンテナンス保証や無料点検について
メンテナンス費用を抑えるためには、保証期間や定期点検についても確認することが大切です。
保証とは、指定された期間において事業者が商品やサービスの責任を持つことです。正しい使用方法にもかかわらず保証期間内に故障・不具合が出た場合は、安い料金で直してくれたり、無償で対応してくれる場合があります。
つまり、保証対象となっている設備が多ければ多いほど、全体的にメンテナンス費用を抑えることに繋がります。設備のメンテナンス費用ばかりに目を向けてしまいがちですが、保証内容も併せて確認することはとても重要なのです。
一条工務店では、商品によって「長期保証」と「短期保証」の2つを用意しています。定期点検の内容についてもお伝えしますので、併せてチェックしてみてください。
構造・防水は最長30年の「長期保証」
一条工務店の「長期保証」と保証してくれる内容は、以下の通りです。
長期保証 | 保証期間 |
---|---|
構造耐力上主要な部分 | 30年保証 |
雨水の侵入を防止する部分 | 15年保証 ※条件により最長30年目まで延長可能 |
一条工務店の「長期保証」は、「構造耐力上主要な部分」が30年保証、「雨水の侵入を防止する部分」が15年保証となっています。
「構造耐力上主要な部分」とは、家を支えてくれる構造部分のことです。「雨水の侵入を防止する部分」は屋根や外壁など雨が入ってこない場所のことを指します。この2つは「住宅品質確保法(品確法)」に基づいて10年の保証が義務付けられています。
構造部分については、法律で決まった保証期間に加えて20年の保証が追加されています。家にとって重要な部分が30年も保証されるのは、非常に手厚いサポートと言えるでしょう。
ただし、防水に関する保証は15年であり、最長30年に延長するためには以下の条件を満たす必要があります。
期間 | 条件 |
---|---|
10年目 | 「無料点検」「無償シロアリ予防工事」「防水について当社がメンテナンス工事が必要と判断した場合の無償補修工事」を受けること |
15年目 | 「無料点検」「防水について当社がメンテナンス工事が必要と判断した場合の有償補修工事」を受けること |
20年目 | 「無料点検」「無償シロアリ予防工事」を受けること |
「雨水の侵入を防止する部分」を最長30年まで延長するには、15年目に「防水について当社がメンテナンス工事が必要と判断した場合の有償補修工事」を行うことが必須です。有償補修工事をしない場合、保証は15年目で終了となります。
「雨水の侵入を防止する部分」とは、屋根や外壁などを指します。先ほどもお伝えしたように、家の中で最もメンテナンスをしておいた方がいい箇所になります。
とはいえ、決して安い費用とは言えないため、家計と相談して慎重に検討しましょう。
住宅設備は2年保証~5年保証の「短期保証」
つづいて、「短期保証」について見ていきましょう。「短期保証」は、商品によって期間が異なります。
短期保証 | 保証期間 |
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水道配管 | 5年保証 |
給湯器 | 5年保証 |
スイッチ | 5年保証 |
玄関戸 | 2年保証 |
クロス | 2年保証 |
トイレやキッチンなどの水回りは5年保証、塗装や瓦などは2年と、住宅設備のほとんどが2〜5年保証です。
この期間内であれば、「クロスに傷がついている」「外壁のタイルがひび割れてしまった」というトラブルでも、無償の対応・交換をしてくれます。
詳しい保証期間については、引き渡し後に届く「保証書」で確認できます。手元に届いたら必ずチェックしておきましょう。
「全館床暖房」「太陽光発電」は5~10年保証
一条工務店の「全館床暖房」は5年保証、「太陽光発電」は10年保証となっています。
「全館床暖房」に使われている配管は耐久性が50年以上ですが、その他の設備に関しては耐用年数が10年~となっているため、保証期間5年は短いですね。「太陽光発電」に関しても、耐用年数15年に対して保証は10年と短めです。
一条工務店の家は、他のハウスメーカーに比べてリーズナブルな価格となっているため、家の価格を考えると保証期間が短いのは妥当であるとも言えます。
もっと手厚い保証期間を求める方は、他のハウスメーカーを検討してみましょう。
「無料点検」は10年目・15年目・20年目に実施
無料点検は、専門家によって家の健康状態を無料で確認できるサービスです。点検によって家の問題を早期発見できるため、手遅れになる前に必要なメンテナンスを行うことができます。一条工務店では10年目・15年目・20年目に無料点検を実施し、定期的に家の健康状態を確認できます。点検内容としては、外壁や内装、床下など、家の様々な部分をチェックします。
一条工務店のグループ企業によっては、点検のタイミングが異なる場合もあるようです。一条工務店で家を建てる方は、対応される事業者が分かった時点でアフターサポートの内容を確認してみてください。
10年目・20年目に「シロアリ予防工事」を無償で実施
上でもお伝えした通り、一条工務店では、10年目と20年目に無償でシロアリを予防する工事を実施してくれます。
シロアリ被害を受けると家の構造部分が弱くなり、地震で倒壊するほど危険な状態となります。修理にも相当な費用がかかるため、シロアリ対策は住まいに必要不可欠です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
一条工務店は、「屋根一体型太陽光パネル」「ハイドロテクトタイル」といった耐久性のある設備を採用することで、メンテナンス費用を抑えた住まいを実現していることが分かったと思います。耐用年数が長く、メンテナンス回数も少なくなるため、家の管理がとても楽になるでしょう。
ただし、まったくメンテナンスがいらないというわけではありません。どんな設備でも、定期的なメンテナンスは必要です。そのためにも、本記事でお伝えした「メンテナンス費用を抑える方法」を参考に、設備やアイテムを選んでみてください。
メンテナンス性の高い家づくりを重視する方は、ぜひ一条工務店を検討してみてください。