こだわりをゼロから設計できる注文住宅はとても魅力的です。自分や家族が長い時間過ごす住宅をこだわりのつまった家にすることで生活の質は間違いなく向上するでしょう。
幸せな暮らしをするためのこだわりの注文住宅の条件をまとめました。
注文住宅でこだわりをかなえるためには?
まずはリサーチを徹底する
自分はどのような家に住みたいのかをまず考えます。
今はインスタグラムやブログなどで様々な人の家を見ることが出来ます。焦らず時間をかけてたくさんの家を見て理想の家を考えましょう。
入念に設計する
理想の家が見つかったら設計です。自分がしたい間取り、設備などはずせないポイントをまとめておきましょう。
そこから予算や面積に応じてどれを採用するかどれを削るかを考えていきます。建築士の方と相談して決めていきますが何でも言える信頼関係を築いておくのも大切ですね。
要望を整理して優先順位をつける
自分や家族の必要な要素やこだわりを洗い出し、優先順位をつけることで予算内で重要な要素に集中できます。
必需品となる要素を最初に考慮し、余裕があれば追加の要素を検討する方法もあります。
スペース効率を最大限に活用する間取りの工夫
狭小なスペースでも効果的な間取りを実現するために、収納スペースの最適化や無駄な廊下の削減、オープンプランの導入などの工夫が必要です。
家具や家電の配置も考慮し、使い勝手の良いレイアウトを検討しましょう。
賢い素材選びで高コストを回避する
高価な素材を代替することで、予算内でこだわりを実現できます。
例えば、天然木の代わりに合板や人工素材を使用したり、高価なタイルの代わりにクッションフロアを選ぶなどの工夫があります。ただし、品質や耐久性を損なわないように注意しましょう。
DIYやセルフビルドで手を加える
自分で一部の工事や内装を手掛けることで、労力や費用を節約できます。
ただし、専門知識や技術が必要な場合はプロに頼んだ方が安全で確実です。DIYやセルフビルドを行う際は、自身の能力や限界を正しく把握しましょう。
家具や内装で個性を出す
予算内でこだわりを実現する方法の一つは、家具や内装に注力することです。
無垢材や特別なデザインの家具、壁紙や照明などのアクセントアイテムを活用することで、個性的な雰囲気を演出できます。
将来の拡張や改装を見越したプランニング
注文住宅を建てる際に将来の拡張や改装を考慮すると、後々の費用や手間を節約できます。
例えば、余地のある基礎や配線の設計、将来的な増築のための設計思想などを取り入れましょう。
プロの建築家やデザイナーとの相談を活用する
注文住宅の設計やプランニングにおいて、プロの建築家やデザイナーのアドバイスを受けることは非常に重要です。
予算内でこだわりを実現するために、専門家の経験と知識を活かしましょう。
二次的な費用やランニングコストも考慮する
注文住宅の建設費用だけでなく、二次的な費用やランニングコストも考慮して予算を立てましょう。
例えば、メンテナンス費用や光熱費、保険料なども重要な要素です。長期的な視点で予算を見極めることが大切です。
時期や地域による建築コストの変動を把握する
建築コストは時期や地域によって変動することがあります。需要や資材価格の変動によって、建築費用も影響を受けます。
建築を計画する際には、市場の動向や地域の特性を把握し、適切なタイミングを見極めましょう。
これらの工夫とアイデアを駆使することで、限られた予算内で理想のマイホームを実現することができます。
ただし、予算を抑えるためにはバランスと優先順位の設定が必要です。自分のこだわりや必要な要素を見極めながら、計画的に進めてください。
こだわって良かったポイント
生活導線、家事導線を意識する
『家族が生活をしやすいようにする生活導線』『家事をする人が効率よく動けるようにする家事導線』これらを意識して設計すると毎日の生活に無駄がなくなり、住みやすくなります。
キッチンで料理をしている隙間に室内干しの洗濯物をたたんだりできるのは時短にもなりますし何より楽ですね。
・広いリビング
家の中で最も長い時間過ごすリビングをこだわって広くする方は多いです。
広すぎると冷暖房が効きにくいというデメリットもあるため断熱性や気密性が高い家にすると解決します。
また、キッチンから子どもが遊んでいる様子や、お風呂の様子、庭、テレビ、すべてが見えるような間取りにすることで安全も確保できます。
・コンセントの位置
スマホが充電しやすい位置、ダイニングでホットプレートが使いやすい位置、キッチンでブレンダーやミキサーを使いやすい位置、掃除機を充電するための収納の中など、あると便利な位置のコンセントは重宝されます。
・使いやすいキッチン
キッチンは毎日使うものなので、足腰が痛くならない高さを選んだり、掃除やメインテナンスをしやすいものを選ぶといいでしょう。
食洗器は初期費用はかかりますが便利でつけておいてよかったという意見が多数。後付となるとスペースもとりますので初めからつけておくことを強くオススメします。
・アクセントクロスでおしゃれに
部屋の一部を違う色にするだけで雰囲気ががらっと変わっておしゃれな印象に。壁紙を一部張り替えるだけで費用もそこまでかかりません。
こだわりすぎた失敗例
・広いお風呂は掃除が億劫になる
広いお風呂に憧れて標準より大きめにした場合、初めは快適に感じますが段々と掃除が億劫になるようになることも。
浴槽が広いと水道代もかかるので注意が必要です。
・窓が小さすぎて光が入ってこない
西側、東側の隣の家との距離が近いので光はそんなに入ってこないだろうと思い、トイレの窓を小さめにしすぎて光がほとんど入ってこなかったという事例も。
実際住んでみると西、東からも光は普通に入ってくるので、大きめの窓をつければよかったという後悔があります。日中でもトイレの電気をつけなくてはいけなくなってしまったようです。
・収納は人それぞれ需要が違う
ウォークインクローゼットやシューズクローゼット、ファミリークローゼットなど、収納にこだわる方はたくさんいます。しかし、それらの大きな収納よりも各部屋の収納を充実させてほうがよかったという意見もあります。
それぞれの生活様式によってどの位置に収納があると便利かは違います。2階にまとめて収納するのか、帰ってきたらすぐに行ける位置にしたほうがいいのか、など考える必要があります。
またパントリーの奥行きをとりすぎた、など位置だけではなく収納のしやすさの点での後悔もあります。
・床の色で目立つゴミや傷が違う
家の印象が決まるといってもいいくらい床の色は重要です。白やチェリーブラウンのような明るめの色の床にすると髪の毛やゴミが目立ちやすくなります。
ウォールナットのような暗めの色だと足跡が目立ったり、ペットが走った際についた傷や白い毛が目立ったりします。
どちらをとっても落ちているものは目立つので掃除は必要ですが、考慮して検討してみてください。
・吹き抜けやリビングイン階段は寒い
冬はどうしても暖房が効きづらくなる吹き抜けとリビングイン階段。
このような間取りにしたい場合は気密性、断熱性のよい家にしましょう。
どうしても階段の真下となると冷気が降りてきてしまうので階段の真下にリビングやダイニングがくる間取りは避けたほうがよいでしょう。
注文住宅だからこそできる!家族のライフスタイルに合わせた間取り
家族の暮らしに合わせた間取りの計画は、快適で機能的な住空間を実現する上で非常に重要です。以下に、間取りのこだわりと生活動線の考慮について詳しく解説します。
家族構成やライフスタイルの反映
注文住宅では、家族構成やライフスタイルに合わせた間取りを計画することができます。
例えば、子供のいる家庭では子供部屋の配置やプレイスペースの確保、親世帯とのプライバシーを考慮した寝室の配置などが重要です。
また、家族の趣味や特別なスペースの必要性にも目を向けましょう。
生活動線のスムーズさ
家族が日常的に行う活動や移動を円滑に行うために、生活動線の考慮が重要です。
例えば、キッチンとダイニングエリアの間にはスムーズな移動ができるようにし、洗濯物の取り扱いや掃除の際の動線も考慮しましょう。
また、家族が頻繁に利用する場所や設備を中心に配置することで、より使い勝手の良い間取りを実現できます。
プライバシーと共有スペースのバランス
注文住宅では、家族それぞれのプライバシーを確保しつつ、共有スペースも大切に考える必要があります。
寝室や書斎などの個室スペースと、リビングやダイニングなどの共有スペースの配置を検討し、家族が自然に集まりやすい空間を作りましょう。
また、家族がコミュニケーションを取りやすいつくりやすいように、壁の配置やオープンな間取りの採用なども検討してください。
将来の変化に対応する柔軟性
注文住宅では、将来の変化に対応するための柔軟性を持たせることも大切です。子供が成長し独立することや、介護の必要性が生じることなどを考慮し、間取りの変更や増築の余地を残すことができると良いでしょう。
家族の暮らしに合わせた間取りと生活動線の計画は、快適で機能的な住まいを実現するための鍵です。家族のニーズやライフスタイルに合わせて柔軟に計画し、より快適な住まいを実現しましょう。
デザインだけじゃない!機能性のこだわりを実現するためのポイントとテクニック
機能性は注文住宅において重要な要素の一つです。家族の暮らしや日常の動線を考慮し、機能的な住まいを実現するためには以下のポイントやテクニックを参考にすることが重要です。
動線と使い勝手の最適化
家の中での移動や作業をスムーズに行えるように、動線を最適化しましょう。
キッチンとダイニングエリアの近接や、洗濯物を干すスペースとバスルームの近さなど、日常の動作を考慮して配置を決定します。
収納スペースの最大限の活用
機能的な住まいには十分な収納スペースが必要です。壁面収納やウォークインクローゼット、階段下の収納など、無駄なスペースを活用する工夫を取り入れましょう。
また、収納スペースの位置や大きさを家族の生活スタイルに合わせて計画します。
マルチユーススペースの設計
機能的な住まいでは、マルチユーススペースの設計が有効です。
子供の勉強スペースとしても利用できる書斎や、ゲストルームとしても利用できるホームオフィスなど、多目的に活用できるスペースを計画しましょう。
ワークスペースや家事効率の考慮
テレワークや趣味の作業スペースなど、家族のワークスペースも重要な要素です。
個別の作業スペースやデスクスペースの設置、電源やネットワークの配慮など、家族が効率的に仕事や趣味に集中できる環境を整えましょう。
機能的な設備や家電の選択
注文住宅では設備や家電の選択も重要です。省エネ性能の高いエアコンや給湯器、使いやすいキッチン設備など、機能性を重視した選択を行いましょう。
また、スマートホームシステムや自動化機能など、快適さや便利さを追求することも考慮しましょう。
これらのポイントを意識しながら、家族の暮らしに合わせた機能的な注文住宅を実現してください。
こだわりの外観デザインを実現するポイント
こだわりの外観デザインを実現するためには、いくつかのポイントに注意しましょう。
窓やドアのデザインにこだわる
窓やドアは外観の印象を大きく左右します。オシャレなデザインを選んでみてください。
形や配置を変えたり、デザイン性の高いドアを選んだりすることで、個性的な外観になります。
バランスとプロポーションを考える
外観デザインでは、バランスとプロポーションが重要です。建物全体のバランスを考えて、シンメトリーな感じや調和を意識しましょう。
高さや幅、窓や壁の配置などもバランスが取れていると良いですね。
素材の選び方にこだわる
外壁や屋根などの素材も外観に大きな影響を与えます。自然石や木材、サイディングなど、お好みの素材や色を選ぶことで、独自の雰囲気を演出できます。
また、異なる素材を組み合わせることで、面白いテクスチャーやコントラストを生み出すことも可能です。
庭との調和を考える
外観デザインだけでなく、庭や周囲の環境との調和も大切です。庭の植栽や照明、舗装なども工夫しましょう。
建物と庭が一体となった景観を作り出すことで、より魅力的な外観が完成します。
プロのアドバイスを活用する
外観デザインにはプロのアドバイスも役立ちます。建築デザイナーやランドスケープデザイナーに相談してみてください。
専門家の視点からのアイデアや提案は貴重ですので、積極的に活用してみてください。
こうしたポイントを考慮しながら、あなたのこだわりの外観デザインを実現してください。
まとめ
自分たちが考えたこだわりを自由に設計できる注文住宅。
マンションや建売住宅だと叶わないこだわりを注文住宅では叶えることが出来ます。家族がより幸せに過ごすために間取りや外観、仕様などを決めていくことはとても幸せなことですね。
家は3階建てないと満足いくものにならないとよく聞きますがしっかりとリサーチを行い、時間をかけて家作りを行うことでこだわりを叶えることはできます。
一生住む家を満足のいくものにしていきましょう。