注文住宅の費用相場はいくら?坪数ごとの間取りもご紹介!

「注文住宅を建てたいけど、費用が不安でなかなか家づくりに踏み出せない」という方も少なくないと思います。そんな方のために、この記事では注文住宅を実際に建てる際にかかる費用について詳しく紹介していきます。

坪数ごとの平均価格や予算オーバーした際の対処法、住宅費用を抑えるポイントなどについても解説していくので、これから家づくりを行う方は参考にしてみてください。費用に対する不安や不明点を解消して、夢のマイホームづくりをはじめましょう。

注文住宅の費用相場はいくら?

注文住宅の費用相場は3400万円程度となっています。ただし、建てる地域や家の間取りによって大きく異なるので自分の住みたい地域の相場を調べてみると良いでしょう。

例えば東京23区で家を建てる場合は、区によっても異なりますが5,000万円~1億円程度まで考える必要があります。また、東京の周りの神奈川・埼玉・千葉で家を建てる場合は、3,700万円~3,800万円程度が費用相場となります。

一方、東北や四国、九州などは、3,000万円~3,300万円程度が費用相場となっています。一般的に土地代が高い地域が、費用相場も高くなる傾向があります。

以下に都道府県別の建築費用相場と坪単価を一覧形式でまとめました。※クリックすると見れます。

都道府県別の建築費用(坪単価)相場を見る
都道府県 住宅面積 住宅坪数 建設費 坪単価
北海道 132.3㎡ 40坪 3440.4万円 86万円
青森県 137.8㎡ 41.7坪 3365.6万円 80.7万円
岩手県 124.4㎡ 37.6坪 3030.6万円 80.5万円
宮城県 131㎡ 39.6坪 3307.3万円 83.5万円
秋田県 124.1㎡ 37.5坪 2909.7万円 77.5万円
山形県 133.4㎡ 40.4坪 3321万円 82.3万円
福島県 130.2㎡ 39.4坪 3413.5万円 86.7万円
茨城県 124.2㎡ 37.6坪 3294.7万円 87.7万円
栃木県 129.2㎡ 39.1坪 3320.8万円 85万円
群馬県 123.7㎡ 37.4坪 3111.1万円 83.1万円
埼玉県 126.6㎡ 38.3坪 3548.2万円 92.7万円
千葉県 126㎡ 38.1坪 3516.4万円 92.3万円
東京都 125㎡ 37.8坪 4125.8万円 109.1万円
神奈川県 123.4㎡ 37.3坪 3772.9万円 101.1万円
新潟県 130.2㎡ 39.4坪 3385.8万円 86万円
富山県 139.6㎡ 42.2坪 3478.9万円 82.4万円
石川県 130.3㎡ 39.4坪 3142.9万円 79.7万円
福井県 133.7㎡ 40.4坪 3309.1万円 81.8万円
山梨県 123.2㎡ 37.3坪 3048.2万円 81.8万円
長野県 123.6㎡ 37.4坪 3413万円 91.3万円
岐阜県 128.2㎡ 38.8坪 3335.7万円 86万円
静岡県 127.6㎡ 38.6坪 3573.9万円 92.6万円
愛知県 128.7㎡ 38.9坪 3567万円 91.6万円
三重県 124㎡ 37.5坪 3417.5万円 91.1万円
滋賀県 129㎡ 39坪 3559.5万円 91.2万円
京都府 121.6㎡ 36.8坪 3495.9万円 95万円
大阪府 123.8㎡ 37.4坪 3533.1万円 94.3万円
兵庫県 128.7㎡ 38.9坪 3640.6万円 93.5万円
奈良県 124.9㎡ 37.8坪 3502.1万円 92.7万円
和歌山県 119.9㎡ 36.3坪 3401.4万円 93.8万円
鳥取県 118.9㎡ 36坪 2983.6万円 83万円
島根県 103.8㎡ 31.4坪 2909.7万円 92.7万円
岡山県 125.1㎡ 37.8坪 3503.5万円 92.6万円
広島県 126.1㎡ 38.1坪 3405万円 89.3万円
山口県 116.6㎡ 35.3坪 3324.6万円 94.3万円
徳島県 120㎡ 36.3坪 3138.1万円 86.4万円
香川県 124.7㎡ 37.7坪 3350万円 88.8万円
愛媛県 126.2㎡ 38.2坪 3351.5万円 87.8万円
高知県 120.1㎡ 36.3坪 3090.4万円 85.1万円
福岡県 128.2㎡ 38.8坪 3468.7万円 89.4万円
佐賀県 131.4㎡ 39.7坪 3339.8万円 84万円
長崎県 125.3㎡ 37.9坪 3300万円 87.1万円
熊本県 115.6㎡ 35坪 3120.7万円 89.2万円
大分県 120.3㎡ 36.4坪 3225.6万円 88.6万円
宮崎県 113㎡ 34.2坪 2888.3万円 84.5万円
鹿児島県 110.4㎡ 33.4坪 2878万円 86.2万円
沖縄県 125.4㎡ 37.9坪 3462.9万円 91.3万円

※参考:2019年度住宅金融政支援機構フラット35利用者データ

注文住宅でかかる費用の内訳と総額

注文住宅の費用と言っても、本体価格や付帯工事費、諸費用などさまざまな料金が載っています。どの費用が何に使用されるかわからなければ、不安に感じてしまうでしょう。ここでは、それぞれの費用内訳についてご紹介します。

本体価格

注文住宅の本体価格とは、建物そのものの価格を指します。本体価格は「坪単価」×「施工面積」で計算されます。

つまり、建物の基本構造や仕様、設備などを含んだ価格です。本体価格には、建物の建築面積や延床面積、間取り、材料の種類や品質、施工方法、設備の充実度などが考慮されます。

一般的にサイトなどで建築事例を紹介している場合、多くはこの本体価格の表記になっています。各ハウスメーカーの施工事例を見て、自分の理想の家を建てた場合のおおまかな費用を把握しておくと良いでしょう。

付帯工事費

付帯工事費とは、建物本体の価格に加えて必要な追加工事や設備の費用を指します。建物の完成に必要な工事や設備、付帯する外構やエクステリアなどの費用が含まれます。

一般的に、総額の1割~2割程度が付帯工事費となります。付帯工事費には主に下記のような費用が発生します。

①基礎補強工事関連費用

基礎補強工事関連費用は、建物の基礎部分を強化・補強するために必要な工事や費用を指します。基礎は建物の安定性や耐久性に重要な役割を果たすため、十分な補強が必要とされる場合があります。

建物の地盤や地域の地震リスク、建物の規模や設計によって基礎補強工事関連費用は変動するので、建築業者や設計士との相談や見積もりを通じて具体的な費用を確認しましょう。

〈主な基礎補強工事関連費用〉
・基礎の増築・改良工事費用
・地震対策の工事費用
・地下空間の工事費用

②インテリア関連費用

インテリア関連費用は、建物内部の内装や装飾に関わる費用を指します。インテリア関連費用は、建物のデザインやスタイル、仕上げ材料の種類や品質、設計によって異なります。

家具は前の家から持ってくることもできますが、例えばカーテンは新しい家の窓に合わせて新調する必要があります。また新居に合うような家具に買い替えるケースも多いです。その他、エアコンや照明器具の費用なども含まれます。

〈主なインテリア関連費用〉
・壁と天井の塗装やクロス張りなどの内装仕上げ費用
・照明設備費用
・ドアや窓、建具の購入や取り付け費用
・キッチン・バスルーム設備費用
・カーテンやブラインド費用
・家具・家電費用
・カーペット・畳費用

③エクステリア関連費用

注文住宅のエクステリア関連費用は、建物の外部や敷地周辺の外装や造園に関わる費用を指します。

エクステリア関連費用は、建物の外観や庭のデザイン、外部の設備や構造物の設置によって異なります。予算を考慮しながら、将来のメンテナンスや使い勝手の観点も考慮しましょう。

〈主なエクステリア関連費用〉
・外壁材料費用
・屋根の材料や施工費用
・玄関ドアや門扉の購入・取り付け費用
・窓の購入・取り付け費用
・バルコニーとテラスの設計や施工費用
・庭造成費用
・物置やガーデンライトなどの外部設備費用

諸費用

注文住宅を建てる際には、建物本体価格以外にもさまざまな諸費用が発生します。諸費用は、建築に関わるさまざまな工程や手続きに伴って必要な費用を指します。

一般的に、諸費用は総額の1割程度となります。主に下記のような費用が発生します。

〈主な諸費用〉
・建築設計費用
・建築申請費用
・土地調査費用
・建築工事費用
・諸手続き費用
・土地の取得費用
・各種税金や手数料
・引っ越し費用

これらは一般的な諸費用の一部であり、具体的な費用は建築の規模や地域によって異なります。地鎮祭や上棟式をおこなう場合は「式祭典費用」、各種契約書の「印紙代」、住宅ローンの手続き費用なども発生することがあるので、じゅうぶんな予算計画を立てるようにしましょう。また、必要に応じて専門家の助言を受けることをおすすめします。

建築総額とは?

建築総額は、建物の本体価格に加えて、土地の購入費用や外構工事費用、付帯設備の費用など、建物を取り囲む全体の費用を含んだ金額を指します。建物そのものだけでなく、土地の取得費用やエクステリアの工事費、内装や設備の費用などが含まれます。

ハウスメーカーや工務店のホームページに施工事例が記載されている場合は、ほとんどが本体価格での表記です。本体価格は、建物の構造や仕様、設備などの建物そのものの価格を指します。建物を建てるための基本的な工事費用や建材費、設備機器の費用が含まれます。ただし、本体価格には土地や外構、付帯設備(エアコン、キッチン、浴室など)などは含まれません

つまり、注文住宅づくりにかかるトータルの費用が建築総額ということです。本体価格に付帯工事費や諸経費をプラスした費用なので、家づくりに必要な費用は本体価格の3割増し程度と考えておくと良いでしょう。

自分の地域に対応しているハウスメーカーの見積もりや公式サイトの建築事例を参考にして、本体価格に1.3倍した金額をだいたいの建築総額目安ということになります。

坪数ごとの平均価格と坪単価

坪数ごとの平均価格と坪単価は以下になります。

坪数 建築費用
30坪 2,700万円程度
40坪 3,600万円程度
50坪 4,500万円程度

上記は、2019年度住宅金融政支援機構フラット35利用者データを参考に坪単価を算出しています。

フラット35利用者データによると、注文住宅の本体価格の平均は約3,452万円、住宅面積は125.8m2(約38坪)となっているので、全国的な平均坪単価は約90万円程度となっています。

30坪の家の費用相場と間取り

30坪でどんな家を建てられる?

延床面積が30坪あれば、4人家族が暮らすのに十分な家を建てることができます。1坪が約2畳とすると、延床面積が30坪の場合は約60畳分の広さになります。これは約100㎡とほぼ同じです。

60畳というと、18畳のリビングダイニングと4畳のキッチンがあり、8畳の主寝室と6畳の子ども部屋を2部屋構えてもまだ余裕がある広さです。各室にゆとりのある3LDK+Sか、一般的な広さの4LDKが間取りの目安になります。

土地が30坪の場合は、土地いっぱいに住宅を建てることはできませんが、工夫次第で生活しやすい空間を作ることができます。仮に建蔽率が60%で容積率が160%だとすると、28.8坪を居住スペースとして使えます。約57畳分の広さ(約95㎡)ですので、延床面積が30坪の場合よりも少し小さくなります。

ちなみに、建蔽率とは土地に対して建物を建てられる割合で、風通しや日当たり、防火などを考慮したものです。容積率とは、土地に対して建物の広さを制限するもので、その地域の人口をコントロールする意味合いがあります。建蔽率と容積率はどちらもインフラ整備に深くかかわっており、そのパーセンテージは地域の都市計画に基づいています。

建蔽率と容積率については、土地探しのときに知っておくと便利です。ここでは、延床面積が30坪の注文住宅を建てるものとしてご紹介を続けます。

30坪の注文住宅を建てる際の費用相場

注文住宅の費用相場は、施工業者や家のグレードによって異なるため一概にはいえません。ローコスト住宅で坪単価25万というものもあれば、大手ハウスメーカーで坪単価100万円を超えるものもあります。好みやこだわりによって費用は大きく変わるのです。

フラット35でおなじみの住宅支援機構の発表では、建設費用の全国平均は坪単価90万円というデータがあります。これを利用すると、30坪の家を建てるときの平均費用は2700万円です。あくまでもフラット35を利用した方のデータですが、目安にはなります。

坪単価が高いのは大手ハウスメーカーで、大体65万円~100万円が相場です。次に工務店で大体30万円~70万円、一番手軽なローコスト住宅では大体20万円~50万円と続きます。お好みの施工業者の坪単価に30坪を掛けると、おおよその費用がわかります。

坪単価での計算はあくまでもおおよそです。プランを決めていく中で予算が上がることもありますし、二階建てか平屋かによっても費用は変動します。また、とても狭い家を建てたから費用が半分になるかというとそうでもありません。生活に必須のキッチンやお風呂などの水回りは、建築費用の中でもかなりの割合を占めています。そのため、劇的に安くなることはないので注意が必要です。

建築費用のほかに、不動産取得税やローン手数料などがかかることも忘れてはいけません。建築費用の25%程度の手数料と、外構工事費用を予算に組み込むことが大切です。

30坪の家のオススメ間取り

30坪でも素敵な家を建てることは十分可能です30坪という面積を最大限に生かす間取りをお伝えします。

まずご紹介したいのが、30坪とは思えない居住スペースを作り出すスキップフロアです。スキップフロアとは、天井を低くすることで半地下や中二階を作る手法です。実質使える空間が増えるので、30坪でもミニ書斎やファミリークローゼットを持つことも夢ではありません。壁を極力なくせば視界が開けて解放感も生まれます。育児中の方は見守りをしながら家事ができるなど、メリットの多い間取りです。

リビングに続く部屋を作る予定であれば、あえて部屋を区切らないのも一つの手段です。一階はリビングダイニング、あとは水回りと収納のみという潔い間取りは、広々した空間を生み出すのに一番適しています。家族がリビングに集まる生活にぴったりの間取りです。

30坪という広さを明るさでカバーできるのが吹き抜けの設置です。広い吹き抜けにしてしまうと二階のスペースが減ってしまうので、部分的に設置することをおすすめします。ちょっと手狭なリビングの一部分に縦に抜ける吹き抜けがあると、採光がよいだけでなく圧迫感がなくなります。

せっかく考えた間取りで家を建てても、あとから家具を追加していくとお部屋が狭くなってしまいます。収納に必要な家具を置かずに済むように、設計の段階であえて収納を多く取り入れるのもおすすめです。少し面積がもったいないかもしれませんが、大きめの収納棚やウォークスルークローゼットを家事動線に乗るように設置すると、家事も楽になり部屋も片付くという一石二鳥の効果があります。

40坪の家の費用相場と間取り

40坪ってどのくらいの広さ?

40坪は畳80枚分の広さです。40坪を平米で表すと、約132平米(㎡)になります。バレーボールのコートの広さが162平米ですので、132平米の40坪はそれよりも一回り小さいサイズです。

さらにイメージしやすいように、住宅の面積に当てはめて考えてみましょう。

国土交通省の「住 生活基本計画(全国計画)における誘導居住面積水準及び最低居住面積水準」によると、1人に最低限必要な面積は9坪です。ここから計算すると、40坪÷9坪は5人となるので、40坪の住宅は4~5人が暮らせる広さなります。

40坪の広さがあれば、子どもが増えたり親と同居することになったりと、ライフステージの変化にも対応できる住宅が建てられるでしょう。

40坪だとどんな間取りが可能?

40坪の住宅は3~5LDKの間取りに対応可能です。40坪あれば、ほぼ希望通りの間取りがとれるでしょう。広いリビングにしたり、収納スペースを増やしたり、書斎や趣味の部屋をつくったりと、家族構成やライフスタイルに合わせて自由に設計できます。

ただし、広い部屋が良いとは限りません。例えば、広いキッチンをつくっても、使い勝手が悪ければ家事がしづらくなります。間取りを考えるときは広さだけを重視するのではなく、室内でどのように動くのか生活動線もチェックしておきましょう。

また、どのような間取りにもメリット・デメリットが存在します。例えば、リビングを広くすれば他の部屋が狭くなりますし、大きな窓をつければ開放感がありますが断熱性は低くなるのです。

そのため、間取りを考えるときは、「どんな生活がしたいのか」を考えてください。そうすればデメリットがあっても、家族全員が満足できる住宅になるはずです。「子供部屋は2つほしい」「趣味のグッズを置きたい」「夫婦2人で料理できるキッチンがいい」など、家族全員の要望を聞いてみましょう。

さらに、その要望の中から優先順位を決めることが重要です。優先順位が決まれば、間取りも決めやすくなります。また、家族の考えを整理して設計士に伝えることで、納得のいく間取りが叶うでしょう。

40坪の注文住宅を建てた際の費用相場

40坪の注文住宅の建築費用は、3,600万円が相場です。40坪の住宅では、どんなにコストを抑えても2,000万円を切ることは難しいでしょう。

しかし、コストを抑える方法がないわけではありませんので、40坪でローコストな家を建てたい方は工夫してみると良いでしょう。

50坪の家の費用相場と間取り

50坪だとどんな間取りが可能?

50坪にもなると、大人5人~6人が快適に暮らせるほどの広さになります。

日本の平均的な家の大きさが38坪なので、平均サイズの家1つと駐車場と庭を設けることが可能な大きさです。

間取りとしては4LDK~6LDKの間取りに対応可能です。また、部屋を増やすのではなく、ウォークインクローゼットなど、大きな収納を増やすのも良いでしょう。

50坪の注文住宅を建てた際の費用相場

50坪の注文住宅の費用相場は4,500万円程度です。

50坪の家を建てるとなると、単純に家を広げるよりかは、庭の施工や家の設備などにもこだわりたくなるでしょう。そのため、こだわりたい部分によって建築費用は大きく異なります。

一方であまりこだわらずにシンプルな家を建てる場合は、4,000万円以下でも充分建築可能でしょう。

予算はいくらに設定するべき?

注文住宅を建てる際に、費用を大きく左右する要素は以下のとおりです。

・土地(場所)
・家の広さ
・家の間取り
・家のデザイン
・家の性能
・家の設備
・外溝

こだわりたいものが多い場合は、より多くの予算を設定する必要があります。こだわりたいものを選んで優先順位を決め、最終的な金額を見積もりよりかは、支払い可能な金額から決めていく方が良いでしょう。

支払い充てることができるお金として「自己資金」と「住宅ローン」が考えられます。自己資金の場合は、貯金額全てを住宅費用に充てるのではなく、最低でも3ヵ月、できれば6ヵ月分の生活費は万が一のために残しておくのが良いでしょう。また、近々大きな出費がある場合は、その費用も考慮する必要があります。

住宅ローンは、一般的に年収の25%程度を借りることができます。例えば年収500万円の人の場合、返済期間を35年、金利1.3%と設定すると、約3,500万円借りることができます。自分の年収をベースに計算してみてください。

予算オーバーした際の対処法

人生最大級のお買い物である注文住宅。あれもこれもとこだわっていくうちに、見積もりが予算オーバーしてしまったというのはよくあることです。予算を越えてしまった時にどのように対処すれば良いのかを解説していきます。

まずは見積もりを取得した予算を見直し、どの部分で予算オーバーが起きたのかを明確に把握しましょう。予算オーバーの原因となった要素を特定することで、それに対して見直しや削減策を検討できます。

1,優先順位の見直し

予算オーバーの場合、必要な要素と優先度を再検討することが重要です。デザインを重視するのか住宅性能を重視するのか、住まいに一番求める部分は家庭によって異なります。要素や仕様に優先順位をつけて予算を越えてしまわないように優先順位の低い部分の見直しを行いましょう。必要な要素を最優先にしつつ、後から追加やアップグレードが可能な設計や仕様を選択することも考えられます。

2,設計の再考

設計段階で予算をオーバーしている場合、設計を見直すことで予算の調整が可能です。間取りや仕様、素材の見直しや変更、必要ない要素の削減などを検討しましょう。建築会社や建築士との協力を通じて、予算に合わせた再設計を行います。

3,仕様の変更

予算オーバーの主な原因が設備や内装の高額な選択肢である場合、予算に合わせた仕様の変更を検討します。同等の機能やデザインを持った予算内の選択肢を探しましょう。建材や設備機器のブランドやグレードを見直し、予算に合ったものに変更するのも費用削減に繋がります。

4,追加費用の調達

予算オーバーを解消するために、追加の資金調達を検討することもあります。銀行からの融資やローンの増額、頭金の追加、予算オーバー分の積み立てなど、資金調達方法を検討しましょう。ただし、追加費用の調達には追加の負担やリスクが伴うため、慎重に判断する必要があります。

予算オーバーに対処する際は、建築会社や建築士、ファイナンシャルプランナーなどの専門家の助言やアドバイスを受けることもおすすめです。予算内で納得のいく注文住宅を実現するために、プロのサポートを活用しましょう

住宅費用を抑えるポイント

注文住宅の建築費用を抑えるポイントは7つご紹介します。この7つのポイントを押さえておくだけでも、注文住宅にかかる費用を抑えることができるので、限られた予算の中で満足度の高いマイホームを実現したい方はチェックしてみてください。

ポイント①:外観と間取りをシンプルにする

まず1つめのポイントは、外観と間取りをシンプルにすることです。複雑な形にするとその分費用がかかるので、できるだけシンプルになるように考えましょう。間取りは細かく区切るよりも、大きな空間を作って必要に応じて区切ると費用が安く済みます。

建物の形状やファサードをシンプルなデザインにすることで、無駄な装飾を排除して清潔でモダンな外観を実現できます。また、窓やドアの配置をシンプルにし、バランスの取れた外観を作り出します。

せっかくの注文住宅なのにシンプルにするなんて、と考える方も居ることでしょう。しかし、シンプルというのはムダな要素がなく、すっきりとした印象を与えてくれます。普遍的に愛され続けているデザインは、いずれも飽きの来ないシンプルなものが意外と多かったりするのです。

ポイント②:水回りを近くに設置する

2つめのポイントは、水回りをできるだけ近くに設置することです。お風呂などの水回りはまとめると、工事費用やメンテナンス費用が抑えられるのでコストダウンにつながります。

水回りはまとめるのはコストダウンできるだけでなく、さまざまなメリットがあります。たとえば、水回りを近く配置することにより家事を効率的に行うことができます。食材をキッチンに持ち込んで調理し、そのまま食事を取ることができたり、洗濯物をバスルームから直接洗濯機に運ぶことができるなど、家事作業の連携がスムーズになります。

ただし、水回りを近くに配置する場合には注意点もあります。キッチンとバスルームやトイレの間に防音や臭気の問題が生じる可能性があるため、適切な工夫や設備の配置が必要です。水回りの近くに寝室を配置する場合には、音や臭いの影響に気を配るようにしましょう。

ポイント③:設備や素材グレードを見直す

ポイント3つめは、設備や素材グレードを見直すことです。キッチンや照明などの設備や、木材などの素材は、グレードによって数十万円もの差があります。全てグレードの高いものを選ぶ必要はないはずですので、本当に必要なものだけにお金をかけるようにしましょう。

まず、必要な設備やグレードを洗い出しましょう。どのような設備が本当に必要であり、どの程度の機能や性能が求められるのかを明確にすることが重要です。無駄な装備や高級な設備を削減することで、予算の範囲内に収めることができます。

一部の設備や仕上げについては、必要に応じてオプションとして後から追加することも考慮しましょう。予算的に厳しい場合は、最初に必要な設備だけを優先的に取り入れ、将来的に余裕ができた際に追加することで予算をコントロールできます。

ポイント④:和室をつくらない

4つめのポイントは、和室をつくらないことです。和室に使う仕上げ素材は、どうしても洋室よりも高くなります。こだわりがないなら、和室をつくらない方がコストを下げられるので参考にしてください。

和室を含まない注文住宅は、洋風のスタイルやモダンなデザインにフォーカスした住空間を創り出すことができます。洋風の床材や壁材、家具、照明などを使用して、現代風の快適な空間を演出するのも良いのではないでしょうか。

どうしても和室を取り入れたい場合は、和室のサイズを縮小することで、建築コストを抑えることが可能です。一般的に、広い和室は高い費用がかかる傾向があるので、必要最小限のサイズに抑えることを検討してください。

ポイント⑤:延床面積を少なくする

5つめのポイントは、延床面積を少なくすることです。延床面積が大きいほど建築費用も高くなります。2階の一部をバルコニーにするなど、延床面積を減らす方法も考えてみましょう。延床面積は少なければ少ないほど、建物全体のメンテナンスや清掃の負担も軽減されます。

延床面積を少なくすることで、暖房や冷房の効率も向上します。小さな面積だからこそエネルギー消費量を抑えられ、省エネルギー効果が期待できます。さらに、土地の面積や周辺環境に関連する費用も削減されます。たとえば土地購入費用や庭の維持費用などが少なくなるでしょう。

ただし、延床面積を少なくすることにはいくつかの注意点もあります。家族の人数や将来のライフスタイルの変化、必要なスペースの確保などを考慮し、じゅうぶんな機能性と快適性を確保することが重要です。

ポイント⑥:収納をシンプルにする

6つめのポイントは、収納をシンプルにすることです。家具仕様のクローゼットよりも、室内を区切って使えるウォークインクローゼットや、扉をつけないオープン収納にすると費用が抑えられます。

シンプルな収納スタイルは、部屋全体をスッキリとした印象にする効果があります。無駄な物や乱雑さがないため、部屋が広く見えるだけでなく、心地よい空間を実現することができるでしょう。

収納がシンプルだと、掃除やメンテナンスがしやすいというメリットがあります。物が少なく散らかりにくいため、掃除や片付けが簡単に行えます。また、収納スペース自体も整理整頓しやすいため、長期的なメンテナンスにおいても便利です。

ポイント⑦:複数のハウスメーカーを比較検討する

7つめのポイントは、複数の建築業者から依頼先を選ぶことです。同じ条件でも、工務店やハウスメーカー、設計事務所など建築業者によって建築費用が異なります。費用を抑えるためにも、複数の建築業者からプランと見積もりを出してもらうようにしましょう。

ハウスメーカーを比較する時は価格ばかりでなく、設備やデザイン、住宅性能などさまざまな面を見て比較するようにしましょう。多少高くてもアフターサービスがしっかりしているのなら、長期的に見るとコストを抑えられることも考えられます。

各ハウスメーカーの資料やパンフレットを入手し、プランや仕様、価格などを比較することが重要です。また、実際にモデルハウスや展示場を訪れ、建物の品質や雰囲気を直接見ることも有効でしょう。慎重な比較と情報収集を行い、自身に最も適したハウスメーカーを選ぶことが大切です。

失敗しない見積もりを依頼する方法

まずは複数業者の見積もりを取ろう

ハウスメーカー選びで失敗しないために絶対におこなうべきこととは、複数の業者を見積もり、比較検討することです。

注文住宅を建てる際に依頼するハウスメーカーや工務店は全国で1000社以上存在します。その中には、いわゆる欠陥住宅を建ててしまう会社も存在します。多くの人にとって注文住宅は人生で1度きりの大きな買い物。『何千万円をかけて建てた夢のマイホームが欠陥住宅でした』では人生の取返しがつかなくなってしまうかもしれません。

費用、施工方法、建材、対応可能なデザインは業者ごとに全く異なります。ホームページなどの情報を見ただけでは、自分の希望に叶えてくれるハウスメーカーを見つけることはとても難しいのです。よって、まずは複数の業者から見積もりや間取り設計図を貰い、自分の理想を実現してくれそうなハウスメーカーを数社ピックアップしましょう。

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持ち家計画

持ち家計画で注文住宅の一括資料請求

持ち家計画は注文住宅会社の最新カタログを一括請求できるサービスです。また、その中で気に入った会社に間取り相談や展示場の見学を行うことができます。持ち家計画を利用してハウスメーカーや工務店に相談・見学をおこなうと、2000円分のギフト券プレゼントなどキャンペーンにも注目です。
SUUMO(スーモ)

スーモで注文住宅の一括資料請求

SUUMO(スーモ)はリクルートグループが運営する大手の住宅ポータルサイトです。SUUMOの特徴としては、注文住宅会社の掲載社数が多く、サイト内で「建築事例」「参考価格」などを見ることができるので、注文住宅会社についてある程度自分で調べてからカタログ請求したいという方におすすめです。
ハウジングバザール

ハウジングバザールで工務店の一括資料請求

ハウジングバザールは工務店の見積もり提案書を一括請求することができるサービスです。他のサイトと異なり、資料請求できるのは工務店のみに絞っています。地域密着型の工務店を探している方におすすめです。

一括見積りサイトは複数あり、どのサイトも一長一短があるので、どのサイトを利用すれば良いのかも迷ってしまうでしょう。そんな方のために、それぞれのサイトの特徴と、どのサイトを利用すべきかをあなたの現在の検討段階に合わせてご紹介しているので、詳しくは下記のページをご覧ください。

一括見積りサイトの比較ページへのリンク

まとめ

注文住宅を実際に建てる際にかかる費用などについてご紹介してきました。

注文住宅をつくる時は相場を把握し、予算に適した家づくりを行うことが大切です。まずは住宅に何を求めるかを明確にして、優先順位を決めていきましょう。そして決定した優先度から、予算を割く点と割かない点を選択してください。

「一生に一度のお買い物だし、多少無理をしてでもグレードの高い家にしたい」という方もいるでしょう。しかし、家づくりに費用をかけすぎて住んでから節約生活することになってしまっては、せっかくの新居での暮らしの楽しさが半減してしまいます。

最初に決めた予算は、「この金額なら出せる」と冷静なあなたが考え出した価格です。いろいろな設備や仕様を見てみて揺らぐこともあるかもしれませんが、予算内に抑えておくことは将来的な生活を考えるととても重要。相場を把握し、住宅費用を抑えるポイントなども考慮して、予算内で理想の住まいを実現していきましょう!