この記事の監修SEO会社
株式会社NEXER
2005年にSEO事業を開始し、計10,000社以上にSEOコンサルティング実績を持つSEOの専門会社。
自社でSEO研究チームを持ち、「クライアントのサイト分析」「コンテンツ対策」「外部対策」「内部対策」「クライアントサポート」全て自社のみで提供可能なフルオーダーSEOを提供している。
SEOのノウハウを活かして、年間数百万PVの自社メディアを複数運営。
PDFファイルはSEOに影響を与えるかどうかご存じでしょうか。実はPDFファイルもSEOに影響を与えることで知られています。検索するとPDFファイルが上位に表示されることがありますよね。
今回はPDFとGoogleのアルゴリズムの歴史を振り返ります。また、会社や個人ブログなどでSEO対策を行っている方に向けて、PDFのSEO対策を詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
もしSEO対策の基本から対策方法まで全て詳しく知りたい場合は「SEO対策とは?検索上位表示を狙う方法まとめ!」の記事でSEO対策の情報をまとめているので参考にしてみてください。
目次
PDFとGoogleアルゴリズムの歴史
Googleでは、2001年からWebサイト以外にもPDFファイルのインデックスが開始しました。以降PDFファイルもWebサイト同様に検索結果に反映されるようになっています。
Googleは1996年に研究プロジェクトとして歴史が始まり、1998年に法人化しています。要するに法人化して3年という間もない期間で、PDFファイルのインデックスを開始しているということです。
Googleの検索エンジンを改良していく上で、PDFファイルの中にもユーザーの必要としている情報が含まれていると判断していたと考えられます。
PDFのインデックス登録の対象とは
結論から言うと、PDFファイルすべては対象にはなりません。
対象となるもの
対象となるものは、パスワード保護もしくは暗号化されていないPDFファイルです。どういった言語で書かれていようと、テキストコンテンツであれば、インデックス登録できます。
自分のサイトのPDFファイルが登録の対象か簡単に確認する方法があります。PDFの文書内のテキストをコピーし、Windowsのメモ帳などのテキスト文書にコピーできたらインデックス登録の対象ということです。
対象とならないもの
対象とならないものは、パスワード保護もしくは暗号化されているPDFファイルです。PDFファイルに画像が埋め込まれている場合は、OCRというアルゴリズムで処理されることもあります。
PDF内のリンクはランキングの要因となる?
PDF内のリンクは、一般的にHTMLのリンクと同じように扱われます。ページランクもインデックス登録のシグナルとして渡されます。要するにPDFファイル内のアウトバウンドリンクもSEOに影響を与えるということです。
ページランクはGoogleの検索エンジンにおけるページの評価指標のことをいいます。現在ページランクは公開が廃止されています。
PDFファイルはファイル内にあるリンクをたどらないといった指示をGoogleに伝えることができません。よって自分のサイトでPDFファイルを入れる場合は、適切なリンクを貼るようにしましょう。
PDFのSEO対策に取り組む場合のチェック項目
PDFを使用する場合、どういったSEO対策を取り組めばいいのか項目に分けてご紹介します。
PDFと同じ内容のコンテンツの作成は避ける
PDFと同じ内容のコンテンツを作成するのは控えましょう。コンテンツが重複してしまうと、Googleのアルゴリズムで重複しているコンテンツとして判断されてしまう可能性があります。
たとえば、ページをHTMLとPDFの両方で作成している場合です。同じ内容であれば、コンテンツは1つにしたほうがSEO対策としては有効です。もしコンテンツを1つにすることが難しい場合には、どちらかのバージョンを優先するように設定しましょう。
どちらかを優先に設定する方法はいくつかあります。サイトマップに優先のURLを含めたり、HTTPヘッダーに優先バージョンを設定したりする方法です。優先バージョンには「canonical」タグを使用しましょう。
また、自分のサイトでページを複数作成するうちに内容が定型化してしまうこともありますよね。自分のサイトのコンテンツの一部をコピーしてシークレットモードで検索をかけてみましょう。
自分のサイトではないページが上位に表示された場合は重複コンテンツと判断されている可能性があります。重複コンテンツはデメリットが大きいので、念のため確認しておくことをおすすめします。
PDF文書のプロパティでタグを最適化する
PDF文書のプロパティを設定することもSEO対策として有効です。今回はPDF作成ツールとして使用することの多いAdobe Acrobatでご紹介します。
ファイルからプロパティを選択すると文書のプロパティ編集画面にいきます。概要欄のタイトル、サブタイトル、キーワードを設定することで検索エンジンに最適化したPDFを作成することが可能です。
タイトルは、HTMLのタイトルタグと同じ扱いです。Googleの検索ページにおいて青文字で表示されるリンク部分になります。サブタイトルは検索結果の説明文として表示されます。タイトルの下におおよそ100字から120字程度で表示されるものです。
キーワードはHTMLと同じように関連する言葉を5つ程度設定しておきましょう。このページで作成する場合は「PDF」「SEO対策」などになるでしょう。
PDFへのアンカーテキストを最適化する
アンカーテキストとは、別のページのリンクが張られている文字列のことです。サイトにインデックスするアンカーテキストも、具体的な文字列にしたほうがSEO対策として有効です。
たとえば、会社のプレスリリースをPDFファイルとしてサイトに表示させた場合「会社概要はこちら」と設定することがあると思います。会社を調べるためにPDFを読んでくれているユーザーには、何の問題もありません。
しかし、Googleには「会社概要はこちら」でインデックスされてしまい、アンカーテキストからは何のファイルか全く読み取れない状況が発生します。会社概要を配信している企業は数えきれないほどあるため、Googleのアルゴリズムでは具体的な企業名がないと評価されない可能性があります。
つまり、アンカーテキストを最適化するためには「○○株式会社の会社概要はこちら」「○○会社の製品の詳細情報はこちら」と具体的にPDFファイルのリンクを設定したほうが良いということです。
検索結果に表示させたくないときはX-Robots-Tagを使用する
PDFファイルを検索結果に表示させたくないときは、X-Robots-Tagタグを使用しましょう。X-Robots-TagをHTTPヘッダーに使用することで、検索結果に表示させないように設定できます。
また、サイト内のすべてのPDFファイルを検索結果に表示させないこともでき、サイトの中の特定のPDFファイルのみを表示させないように設定することも可能です。
すでにインデックスされてしまっているPDFファイルを検索結果から消去したい場合もX-Robots-Tagで消去できます。しかし、すでにインデックスされていることから、消去されるまでに一定の時間がかかります。
PDFファイルを検索結果の表示からすぐに消去したい場合は、GoogleウェブマスターツールのURL削除ツールの使用も検討しましょう。
まとめ
この記事ではPDFファイルについて詳しく解説しました。PDFファイルもSEOに影響を与えるため、サイトを運営している方は上記で解説した対策を講じていきましょう。
PDFのSEO対策は被リンクを獲得するといった難しいものではなく、自分でできることが多いです。特にプロパティでタグを最適化することは、ユーザーにとっても分かりやすい形で改善されます。
コンテンツの質を上げることができれば、PDFファイルであっても上位に表示されることは珍しくありません。ユーザーの有益になるような情報を提供することを意識し、今回紹介したSEO対策を試してみてください。
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SEO無料相談はこちら監修者プロフィール
NEXER 工藤6つのオウンドメディアの運営責任者
2017年NEXERに入社。前職はスマートフォンの販売員。
NEXER入社後はSEOコンサルティング営業部、クライアントマーケティング事業部を経て、現在はオウンドメディアを6つ運営&管理の責任者を任されている。
新規で1から立ち上げた2つのサイトは年間100万PV以上のメディアに成長。
既存のオウンドメディアと、サイト買収をおこなった3つのサイトは、運用当初に比べて3倍~5倍の収益を出すメディアに成長。
さらに、2022年12月より新規でもう1サイトに挑戦中。
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