サジェストキーワードとは？おすすめツール10選を紹介

この記事の監修SEO会社

株式会社NEXER

2005年にSEO事業を開始し、計10,000社以上にSEOコンサルティング実績を持つSEOの専門会社。
自社でSEO研究チームを持ち、「クライアントのサイト分析」「コンテンツ対策」「外部対策」「内部対策」「クライアントサポート」全て自社のみで提供可能なフルオーダーSEOを提供している。
SEOのノウハウを活かして、年間数百万PVの自社メディアを複数運営。

はじめにサイト運営において、PV数、収益を上げるにはSEO対策が必要です。しかし、SEO対策にはさまざまな種類が存在し、時代の流れに沿って、抑えるべきポイントが変化するため、100%理解するのは難しい概念です。

数あるSEO対策の中でも、ユーザーの検索ニーズを推測するために必要なのが「サジェストキーワード」です。この記事では、サジェストキーワードの概要と活用方法、調べ方を解説します。記事の後半ではサジェストキーワードのチェックツールも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

もしSEO対策の基本から対策方法まで全て詳しく知りたい場合は「SEO対策とは？検索上位表示を狙う方法まとめ！」の記事でSEO対策の情報をまとめているので参考にしてみてください。

サジェストキーワードとは？

ここではサジェストキーワードの基本的な意味や、多くの方が混同しやすい「関連キーワード」との違い、サジェスト汚染への対策方法を解説します。

サジェストキーワードの意味

サジェストキーワードとは、検索エンジンの検索ボックスに特定のキーワードを入力した際に自動で表示されるワードのことです。例えば、Googleの検索ボックスに「SEO」というキーワードを入れた際、下記のようなサジェストキーワードが表示されます。

・SEO対策とは
・SEOとは　わかりやすく
・SEOとは　なにか？
・SEOとは　初心者
・SEO評価とは
・SEO会社
・SEO対策　費用
・SEO対策　自分で

これらは特定キーワードで検索した場合に、セットで検索されることの多いキーワードが表示される仕組みです。オートコンプリートとも言われる機能で、ユーザーの検索ニーズを満たすキーワードが含まれています。検索ボリュームの多いワードを簡単に調べられるため、コンテンツを作る際の参考になります。

関連キーワードとの違い

関連キーワードは、検索結果の一番下に表示されるキーワード群です。Googleは検索結果の最下部に、Yahooは最上部と最下部に表示されるため、普段使っている検索エンジンで確認してみましょう。

サジェストキーワードが過去の自分の検索ワードを参考にGoogleが表示するのに対し、関連キーワードは多くのユーザーに関心があるワードを表示する点が異なります。

サジェストキーワードは自分の過去の検索履歴をもとに構成されるため、人によって異なりますが、関連キーワードは複数ユーザーの関心度を参考にしているという違いがあります。候補として出てくるキーワードに差異が生じるのは、この仕組みが要因です。

サジェスト汚染について

サジェスト汚染とは、特定のキーワードで検索した際の検索候補（サジェスト）がネガティブなワードで汚染されてしまうことです。

不祥事や世間をはじめとしたニュースが流れると、サジェストに強い影響を及ぼします。Googleアルゴリズムが自動的にキーワードを提案してくるので、どうしてもクリックしてしまうのがネガティブなワードです。

アクセス獲得のために、トレンドのネガティブワードを狙って記事を作成するサイトが増えることも、サジェスト汚染を広げる要因になります。

また、サジェストワードは自分の過去の検索履歴も参照してGoogleアルゴリズムがキーワードを提案するため、再び表示されるケースも多々見られます。サジェスト汚染に対処するには、検索エンジンにサジェストを削除申請しなければなりません。

サジェストキーワードの活用方法

サジェストキーワードを知ることで、どのような活用方法があるのでしょうか？

検索ニーズの高いワードがわかる

サイト運営する際の集客として、重要視されるのが検索ニーズのあるコンテンツを作ることです。検索されるワードを狙ってコンテンツを作らないと、どれだけ良質なコンテンツを作ったところでアクセス数が稼げません。

アクセス数が稼げないと収益も上がらず、モチベーションも上がりません。サジェストキーワードは、特定のキーワードに対して、セットで調べられる第2、第3キーワードを提案してくれるため、検索ニーズの高いコンテンツ作成に役立ちます。

初学者というワードから「初心者」というワードに変えるといった、ほんの少しの変更でも大きなSEO効果があるため、サジェストキーワードは必ず参考にしましょう。

コンテンツの充実度を高められる

Googleアルゴリズムは、コンテンツの質と量、外部リンクの獲得といった総合的な評価に基づいて、WEBページの検索順位を決定します。検索順位が上位であるほどアクセス数は増える傾向にあるため、どれだけ多くの記事を上位表示できるかがSEOにおけるポイントです。

Googleアルゴリズムがページを評価する際、どれだけユーザーの役に立ったのかを指標の1つにしています。なるべく1つのサイトだけで悩みを全て解決できるよう、コンテンツの質と量を上げていくのがポイントです。

コンテンツをどのように作るか悩んだ際は、サジェストに上がるようなキーワードをテーマに作成しましょう。自然とユーザーの検索ニーズに応えた、良質なコンテンツを作成できます。

サジェストキーワードの調べ方とおすすめツール

ここでは、サジェストキーワードの調べ方と調査に使えるツールを紹介します。月間検索数（検索ボリューム）など、本格的なSEO対策に使えるツールを多数紹介するので、ぜひ参考にしてください。

・「基本的な調べ方」は検索ボックに＜メインキーワード（スペース）任意の一文字＞を入力する方法を簡単に紹介する
・ツール紹介は各ツールの特徴と調べ方、どういう場合におすすめなのかを説明する

基本的な調べ方

サジェストキーワードは、検索ボックスで自動的に表示されます。基本的な調べ方としては、検索ボックスに任意のキーワードを入力することです。例えば、「SEO」というキーワードを入力して、スペースを入力すると、キーワード候補が表示されます。

スペースの後に、ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベットといった任意の1文字を入力すると、その文字から始まるサジェストが調べられます。ただし、調べられるのはキーワードだけで、月の検索ボリュームなど、データは取得できません。

おすすめサジェストキーワードツール

ここでは、おすすめのサジェストキーワードチェックツールを10個紹介します。

・Googleキーワードプランナー
・ラッコキーワード
・OMUSUBI（おむすび）
・keysearch Beta
・Keyword Tool
・KOUHO.JP
・Ubersuggest
・ヤフーサジェスト キーワード一括ＤＬツール
・グーグルサジェスト キーワード一括ＤＬツール
・goodkeyword

Googleキーワードプランナー

Googleキーワードプランナーは、Google公式が提供するキーワードチェックツールです。月間検索数や競合性、平均クリック単価など、さまざまなデータを取得できます。

表示項目が多いので、見にくく感じることもありますが、自分の好きなように表示幅や表示する項目のオンオフを設定できます。CSVやExcelデータに出力できるので、共有がしやすく、オフラインでも確認できる点も大きな強みです。

ただし、キーワードプランナーを利用するには、Google広告の出稿設定が必要になります。この設定が複雑なので、諸設定が面倒だと感じた場合は、他の設定・登録不要のツールを使いましょう。

ラッコキーワード

ラッコキーワードは、サジェストキーワードの抽出量に秀でたツールです。特定のキーワードに対して、あいうえおといった50音順、abcといったアルファベット順でサジェストキーワードを表示します。

Googleの検索エンジンにスペースを入れて調べる方法では、一文字ずつ変える必要がありましたが、ラッコキーワードなら一覧表示できます。操作性もよく、素早くサジェストキーワードを調べられる点もポイントです。

ただし、月間検索ボリュームやクリック単価などの数値データを取得できません。それらの分析する際は、別のツールと組み合わせる必要があります。

OMUSUBI（おむすび）

おむすびは、キーワードを一覧表で出力するのではなく、マインドマップで表示するのが特徴です。指定したキーワードに関連するものを樹形図のように広げて表示します。

キーワードごとの結びつきや階層が一目でわかるため、見出し作りに便利です。登録不要かつ、無料で使えます。

ただし、検索ボリュームやクリック単価のようなデータは表示できず、キーワードによってはマインドマップの表示に時間がかかってしまう点は注意が必要です。

単体では十分なSEO対策ができないため、おむすび単体で使うというより、月間検索ボリュームや競合性を分析できるツールとセットで使いましょう。

keysearch Beta

keysearch Beta（キーサーチベータ）は、おむすび同様マインドマップ状にサジェストキーワードを表示するツールです。おむすびがキャッチーなデザインである一方、キーサーチベータはシックなデザインで、階層がよりわかりやすくなっています。

階層化されたキーワード群に着目すると、そのまま見出しとして使えるような要素もあるため、非常にわかりやすいです。

ただし、キーワード階層が3層までしか表示されないため、ロングテールキーワードを狙う際は物足りなく感じてしまいます。ドメインパワーが弱いうちはロングテールキーワードを狙うのが一般的なので、サイト運営初心者の方は、必ず他のツールとセットで使いましょう

Keyword Tool

Keyword Tool（キーワードツール）は、サジェストキーワードの抽出量が非常に多いツールです。他のツールでは探せない、ニッチなキーワードを探せます。

競合が少ないキーワードを狙うと、サイト運営に慣れていない初心者の方でも、上位表示される可能性が高まります。抽出キーワードはExcelやCSVデータに出力できるので、共有、オフライン作業がしやすいのも特徴です。

有料プランに加入すると、キーワードの検索ボリュームや、競合サイトのキーワード抽出といった機能を利用できるため、使用感が気に入った場合は、利用を検討してみましょう。

KOUHO.JP

KOUHO.JPは、50音表示でサジェストキーワードが表示される、操作感に優れたツールです。Googleだけでなく、Amazon、楽天、Bing、Twitterといった他サービスのサジェストもチェックできます。検索ボリュームも調べられるので、できることの多いチェックツールです。

Google以外にもECサイトであるAmazon、楽天、SNSの代表格であるTwitterは、ビジネスチャンスの多いサービスなため、サジェストを取得できる点は大きなメリットです。無料で利用できる分広告が多く、誤ってクリックしてしまうことが多いので注意しましょう。

Ubersuggest

Ubersuggest（ウーバーサジェスト）はGoogleキーワードプランナーと同等の機能を広告設定不要で使えるチェックツールです。サジェストキーワード一覧表には、検索ボリューム、競合性、クリック単価といった、あらゆる情報が表示されます。

ただし、無料版では検索可能回数や、サジェストキーワードの数などの制限がかかるため、本格的に利用する場合は、有料版にアップグレードして利用しましょう。

サブスクリプションプランと買い切りプランがあり、買い切りプランの方がお得なので、コスパ重視の方は買い切りを、まずはお試しで有力版を使いたい方はサブスクをおすすめします。

ヤフーサジェスト キーワード一括ＤＬツール

名前の通り、Yahooで特定キーワードを入力した際のサジェストをCSV形式で一括ダウンロードできるツールです。会員登録しないと、1日1件しかキーワードを検索できない点には注意しましょう。

グーグルサジェスト キーワード一括ＤＬツール

ヤフーと同様、Googleで特定キーワードを入力した際のサジェストをCSV形式で一括ダウンロードできるツールです。ヤフーサジェストキーワード一括DLツールとは、姉妹サイトにあたります。会員登録をしないと、1日1件しかキーワードを検索できない点には注意しましょう。

goodkeyword

goodkeyword（グッドキーワード）は、GoogleやBing、Google Play、楽天といった幅広いサービスのサジェストを取得できるツールです。サジェストキーワードが一覧で表示される他、Googleトレンドに基づく、検索ボリュームのグラフをチェックできます。

表示されたキーワードを好きな範囲でコピペする機能もあるため、使い勝手の良いチェックツールです。

まとめ

サジェストキーワードは、検索ボリュームが高いキーワードをもとに自動で表示される検索候補です。記事を作る際は、このサジェストキーワードを適切に盛り込むことで、アクセス数を増やせます。

サジェストキーワードは、自分の過去の検索履歴をGoogleアルゴリズムが参照して表示するため、人によって若干の差異があります。

サジェストキーワードは、Googleの検索ボックスにキーワードとスペースを入力するだけで調べられますが、専用のツールを使った方が利便性は高いです。

ツールによって検索ボリュームやクリック単価、階層構造の表示といった、機能に違いがあるので、自分のサイトに適したものを選びましょう。単体では使えないツールでも、複数のツールを併用することで、効果的なSEO対策ができます。

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監修者プロフィール

NEXER 工藤6つのオウンドメディアの運営責任者

詳細プロフィールはこちら

2017年NEXERに入社。前職はスマートフォンの販売員。
NEXER入社後はSEOコンサルティング営業部、クライアントマーケティング事業部を経て、現在はオウンドメディアを6つ運営&管理の責任者を任されている。
新規で1から立ち上げた2つのサイトは年間100万PV以上のメディアに成長。
既存のオウンドメディアと、サイト買収をおこなった3つのサイトは、運用当初に比べて3倍～5倍の収益を出すメディアに成長。
さらに、2022年12月より新規でもう1サイトに挑戦中。