この記事の監修SEO会社

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株式会社NEXER

2005年にSEO事業を開始し、計10,000社以上にSEOコンサルティング実績を持つSEOの専門会社。
自社でSEO研究チームを持ち、「クライアントのサイト分析」「コンテンツ対策」「外部対策」「内部対策」「クライアントサポート」全て自社のみで提供可能なフルオーダーSEOを提供している。
SEOのノウハウを活かして、年間数百万PVの自社メディアを複数運営。

SEO対策に着手する場合、一番最初に取り組むべき施策の一つになるのが「内部対策」です。

SEO内部対策は実施対象が自サイトの内部にあるため、安定的に施策を進めることができ、着実な効果を得やすいといえます。

また、内部対策はサイトの品質をクローラーにしっかりと伝えるための施策でもあり、サイトの評価を適正に行ってもらうために漏れのない対策が必要です。

内部対策が重要なのは理解しているが、何から始めればいいの?」といった人も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、SEO内部対策を実施するための基礎的な知識から具体的な方法まで詳しく解説しています。

自サイトのSEO内部対策がどこまで実施できているか、ぜひチェックの参考にしてください。

目次

SEO内部対策とは?

SEOではコンテンツSEO外部対策が優先して論じられがちですが、SEO内部対策はSEOの基本であり、サイトの評価に影響する重要なポイントのひとつです。

ここではSEO内部対策の概要について解説します。

SEO内部対策の最新ニュース

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2024年3月のSEO内部対策ニュース

News
【2024年3月29日】Googleのジョン‧ミューラー氏、Core Web Vitalsの過度な最適化に警鐘
3月29日、Search Off The Recordポッドキャストにて、Googleのジョン‧ミューラー氏が、Core Web Vitalsの過度な最適化に警鐘を鳴らし、漸進的な改善は検索ランキングに大きな影響を与えない可能性があると示唆しました。

海外のSEO情報サイト、Search Engine Journalにてこの内容が取り上げられましたので、こちら記事の概要にて報告された内容を説明致します。
サイトのユーザービリティー評価の指標となりますので、気にしているサイト運営者様はご確認頂けたらと思います。

Search Off The Recordポッドキャスト
Search Off The Recordポッドキャスト

◆Search Off The Recordポッドキャストで報告された内容の要点まとめ

背景説明:Core Web Vitalsとは、ウェブサイトのパフォーマンスを測定するユーザービリティーの指標であり、この指標が報告されて以降、より良いスコアを得るために必死にページを最適化するサイト運営者や、それが重要と案内するSEO業者に対しての警鐘の意味で、今回の報告が行われたものと思います。

▼ジョン‧ミューラー氏の報告の要点

・大きな問題点として、サイト所有者が他のサイトより、点数の高い状態にしなければならないといった様に指標自体に過度に固執し、何ヶ月もかけてこれに取り組み、これによって検索ランキングの評価が上がっていると見なしていることですが、おそらく多くの場合、影響はありません

・人間の性として、数字に焦点を当ててしまうが、それらに執着しすぎて不適切な時間を費やさないように注意してください。

今後の展望

ジョン‧ミューラー氏の視点からすると、Core Web Vitalsを否定しているわけではありませんが、検索結果に影響を与えるほどの大きな問題を抱えていると思えるサイトは少ないと捉えることができます。
また今後、WEB環境、通信環境等の改善が世界的に進むことで、よりこの視点での評価は薄まるものと思われます。

2024年2月のSEO内部対策ニュース

News
【2024年2月8日】一部のサイトのインデックス登録に時間がかかる問題を解決したと報告!
Googleは2月8日、1月31日から対応をしていたインデックス作成の問題を修正したと Google Search Status Dashboard にて報告を行いました。
1月31日に一部のサイト(少数のサイト)において インデックス登録に通常よりも時間がかかる問題を確認し、その問題の解決に取り組み2月8日に終了したとのことです。
先月のレポートでも報告している、11月後半よりインデックストラブルの様な変動が周期的に起きていた問題への処理を継続しているものと思いますが、是非ご確認頂けたらと思います。

Google Search Status Dashboard和訳
Google Search Status Dashboard和訳画像

今後の展望

8日に問題を修正したと報告はしておりますが、その後も順位は大きく変動しない状況が続いた為、疑問符が付く状況ではありましたが、月末付近より順位が動き始めた為、恐らく解決したもの判断しても良いかと思います。今後の順位の動きにも注目しましょう!

News
【2024年2月15日】canonicalタグの扱い方について
2月15日、システムの更新情報を伝えるGoogleドキュメントにて、サイト内コンテンツの重複問題を解消するタグである『canonical』タグの扱い方について更新されました。

SEOにおいては、内部コンテンツを正しく認識させる為にもよく利用する『canonical』タグですが、設置の仕方次第では無視すると明記されましたので、その内容をお伝えいたします。
技術的な内容となりますが、SEO担当者様はご確認頂けたらと思います。

Googleドキュメントの更新内容
Googleドキュメントの2月更新分から抜粋(https://developers.google.com/search/updates?hl=en)
◆変更点の要点

・ link relで使用できる属性は、hreflang、lang、media、type 属性など複数あるが、併用した場合は無視するので、 rel=”canonical” は単独で使用すること
・複数の属性を指定したい場合、例えば言語の指定であれば、rel=”alternate” hreflang を別途設定すること。

今後の展望

ドキュメントの更新情報に記載されていますが、これまでもGoogleは rel=”canonical” を複数の属性と一緒に使われた場合は無視しており、今回は明文化しただけのようです。よってこの更新による変動はないものと思いますが、併用している場合は正しく評価されていない可能性もございますので、修正する事をお勧めいたします。

2024年1月のSEO内部対策ニュース

News
【2024年1月5日】検索結果におけるサイトの説明文 meta description の定義を明確化
1月5日、Google検索セントラルブログにて、検索結果のサイトの概要表示部分(スニペット)におけるサイトの説明文(meta description)に対しての扱い方についてのドキュメントを公開しました。

スニペット内のサイト説明部分は、「meta description」の内容が表示されるという知識で文章を設定する方もまだ多くいるかと思いますが、今回、meta descriptionが引用される場合の条件がある程度明確化されましたので、サイト運営者様は是非ご確認頂けたらと思います。

◆スニペットを使用する場合について(ドキュメントの概要)

スニペットは、主にページコンテンツ自体から作成されるが、Googleは、ユーザーにより多くの情報を与える可能性がある場合、ページから直接取得したコンテンツよりも、メタディスクリプションHTML要素を使用することがある

◆掲載例について(下画像)

メタディスクリプションを改善する方法

Google の検索結果に表示される質の高い説明として、メタディスクリプションを改善する方法を上画像のように例をあげて示しています。
⇒ 悪い例として、『キーワードの羅列』、『すべての記事に同じ説明を使用』、『ページを要約していない』、『短すぎる』などを掲載しており、良い例として、『ショップが販売する商品と、営業時間や所在地などの詳細を説明』、『特定のニュース記事の抜粋を使用している』、『ページ全体を要約している』、『具体的かつ詳細』の例を説明しています。

今後の展望

ドキュメントの内容としては、ページの正確な説明が書かれている場合は、meta descriptionの説明を利用する可能性があるということで、書き方の例なども踏まえて案内しておりますが、大枠としては検索ユーザーの求める検索キーワードへの説明が無ければ利用されない事を踏まえ、ページの要約を書くつもりで設定されるのが良いでしょう。

2023年12月のSEO内部対策ニュース

News
【2023年12月18日】ユーザー補助は検索順位にとって重要か?
2023年12月におこなわれた「Google SEO オフィスアワー」で、Google社員によるSEOのついての質疑応答をおこなっています。
その中で「ユーザー補助はランキングにとって重要ですか?」の質問があったため、ご紹介します。

質問:ユーザー補助はランキングにとって重要ですか?

回答:ユーザー補助はランキングにとっては必ずしも重要ではありませんが、ユーザーにとっては、画像の alt 属性などの一部のユーザー補助機能は重要です。実際に Googlebot にとって役に立つ情報となるからです。一般的には、ユーザーの役に立つ有用なウェブサイトを構築し、できるだけ多くのユーザーにリーチしたい場合、ユーザー補助を考慮する必要があるでしょう。これは、ウェブ プラットフォームの非常に重要な機能です。

ユーザー補助とは、全てのユーザーがサイトを快適に利用できるようにする設計のことです。
例えば、色覚異常の方がサイトを見やすいように、背景色と前景色のコントラスト比を高めたり、視覚障害のあるユーザーが画像の内容を理解するために代替テキストの読み上げをできるようにalt属性で画像の説明を加えたりすることです。

回答としてはユーザー補助自体はSEOの検索順位にあまり影響を及ぼさないということでした。
ただし、alt属性など、Googleのクローラーがコンテンツ内容を理解しやすくなることは、ランキング向上に繋がる可能性があります。

2023年10月のSEO内部対策ニュース

News
【2023年10月16日】車両リスティング(Car)の構造化データの追加
Googleの公式ブログにて、構造化データで新たに自動車の情報を追加できることが報告されました。
この構造化データを使用することで、検索結果やビジネスプロフィールに車の在庫や価格などを表示でき、見込み客をサイトに誘導できる可能性があります。
なお、現在のところリッチリザルトに表示できるのは米国および米国領の英語のみとなっています。

多くののサイト運営者にとっては関係ない内容ですが、今後も今回のような商品単位で構造化データが実装される可能性があるため、ウェブサイトで商品を販売している方は定期的に確認すると良いでしょう。

2023年9月のSEO内部対策ニュース

News
【2023年9月6日】不正確なセマンティックタグの使用によるSEOへの影響は?
2023年9月におこなわれた「Google SEO オフィスアワー」で、Google社員によるSEOのついての質疑応答をおこなっています。
その中で「不正確なセマンティックタグの使用についての、SEOへの影響」の質問があったため、ご紹介します。

質問:「セマンティック タグが不正確な場合、Google のウェブサイト コンテンツに対する全体的な理解度が低下し、ブランチに割り当てる能力も低下しますか?特に「hrタグ」は、トピックの変更を示すものですが、私はデザイン上の目的でしか使わないかもしれません。」

答え:一般的に、セマンティック HTML が正しく使われていると、検索エンジンはページのコンテンツやコンテキストをより適切に理解できます。例に挙げられている「hrタグ」については、不正確に使用したからといって、ページの理解に差が出るような状況は考えられません。要するに「場合による」ということです。

セマンティックタグとは、コンテンツの意味に沿ったHTMLタグを使用することです。
一部の抜粋したため少々理解しづらいですが、わかりやすくまとめると以下のポイントです。

・セマンティックタグは、Googleがあなたのページの内容を理解するのに役立つ

・あなたのページのコンテンツが分かりづらい場合は、正確なセマンティックタグ(例えば、見出しタグを適切に使用する等)を使用することで、ランキングに良い影響を与える可能性がある。

・検索エンジンがあなたのページのコンテンツを理解できているのであれば、多少不正確なセマンティックタグでも影響はほとんどない。

・例えばトピックの変更を表す「hrタグ」を、デザイン目的で使用したとしても、とくに問題ない。

2023年8月のSEO内部対策ニュース

News
【2023年8月8日】HowTo とよくある質問のリッチリザルトにおける変更

より公正で一貫性のある検索体験を提供するため、 google の検索結果における一部のリッチリザルト タイプの表示方法を変更します。特に、よくある質問に関するリッチリザルトの表示を減らし、How-to に関するリッチリザルトをパソコンに限定します。この変更は、来週中に全世界に展開される予定です。

今までは、一般サイトでも構造化データによって、よくある質問をリッチリザルトに表示することができていましたが、今後は「政府ウェブサイト」および「医療ウェブサイト」のみ表示可能とのことです。
リッチリザルト上の少ない文言による回答で説明不足による誤認識をユーザーに与えないためと推測しています。
現在使用している構造化データについては、改めて削除する必要はありません

SEO内部対策のセルフチェック表

内部対策項目
対応確認
① タイトルタグの設定は適切におこなわれているか?
② 見出しタグの設定は適切におこなわれているか?
③ ディスクリプションの設定は適切におこなわれているか?
④ URLのwwwの有無は統一されているか?
⑤ メタnoindexは正しく設定されているか?
⑥ 「rel=”canonical”」属性の設定は適切におこなわれているか?
⑦ robots.txtの設定の設定は適切におこなわれているか?
⑧ ミラーサイトは存在していないか?
⑨ 対策ページへのリンクURLは統一されているか?
⑩ 対策ページへの内部リンクは適切に設置されているか?  
⑪ 外部サイトへのリンクは適切におこなっているか?  
⑫ alt属性の設定は正しくされているか?  
⑬ SSL化の設定はおこなっているか?  
⑭ パンくずリストを正しく設定しているか?  
⑮ ページの表示速度は遅くないか?  
⑯ モバイルでのコンテンツの視認性は低くないか?  
⑰ モバイルフレンドリーに対応しているか?  
⑱ モバイルとPCでコンテンツの差はないか?  



2023年における内部対策の重要性

2023年における内部対策の重要性
2023年における内部対策の重要性は、昔と変わらず「やっておくべき対策」となっています。
内部対策はあくまで、サイトの価値をGoogleに最大限伝えるという作業になるので、より重要なのはコンテンツの質を高めてサイトの価値を上げることです。

昔と異なる点として、近年はユーザビリティに関する評価が以前より大きく関わっているように思えます。
特に自社メディアを複数運営している個人的な見解ですが、以下3つの観点が重要に感じています。

① クリックしたくなるタイトル&ディスクリプションの設定
② ページの見やすさ
③ ユーザーが知りたい情報をいち早く・わかりやすく取得できるか

Googleは検索順位決定において、「ユーザーにとって有益なサイト」ほど上位の検索結果に表示したいと考えています。

そこで「ユーザーにとっての有益さ」を計るための、指標となり得るのが「検索結果表示時のユーザーの動き」と「サイトに入った後のユーザーの動き」です。
例えば、『SEO ライティング方法』という検索をした際に、ユーザーは一般的に検索上位から順にサイトタイトルを見ていき、自分に有益そうなサイトをクリックします。

検索結果の上から2番目に表示されているサイトBよりも、3番目に表示されているサイトCの方が圧倒的にクリックされていた場合、Googleはおそらく「”SEO ライティング方法”というキーワードにおいては、サイトBより、サイトCの方がユーザーのニーズが高い」と判断し、順位の入れ替えを検討すると予想できます。

Nexer工藤Nexer工藤

前提として「クリック数などユーザー行動がランキングに直接的な影響を与えることはない」と、Googleは発言しています。

しかし、この「直接的な影響」や「単一のシグナル」という言葉は、ミスリードを招いています。間接的に影響している場合や、複合的なシグナルとして、強くランキングに影響を与えている可能性があるためです。

結論を言えば、私はユーザー行動が何かしらの形でランキングに影響していると考えています

その理由は2つあります。

理由①:実体験から順位上昇を確認しているため
以前弊社で「クリック数が多いサイトは検索順位で上位表示されやすくなるのか」を実際に検証したことがあります。
その際は約50サイトほどでテストをおこない、半数のサイトは一時的に順位上昇を確認しました。
※その後、多くのサイトの順位が元に戻っています。不正にクリック数を伸ばして検索順位を上げようとする対策は、直近では逆効果になる可能性があるので避けましょう。

理由②:行動分析によって「ユーザーにとって有益なサイト」を識別するのが、技術的に可能なため
Amazonでは、ユーザーの行動から、ユーザーのニーズを識別して、ニーズに合ったおすすめ商品を自動で提示できます。
同様に、Googleがユーザーの行動から、ユーザーの検索ニーズを識別して、ニーズに合った検索結果を返すことに役立てることは技術的に可能であり、当然ランキングのシグナルとして利用すべきと考えられます。

実際に、他検索エンジンのBingなどではクリックデータをランキングの指標の一部として利用していることを明言しています。

同様に、ページのコンテンツが見づらく、ユーザーがすぐに離脱してしまうページは、ユーザーにとって有益なサイトとは言えません。
本当にユーザーにとって有益なサイトとは、見やすく、逸早く自分の求めている答えを得ることができるサイトと言えるでしょう。

内部対策をしっかりやっても順位が上がらない方は、上記の部分を中心に改善してみることをおすすめします。

SEO専門家の見解

現在のSEOにおいてE-E-A-T評価を高めることが、検索順位向上に繋がります

内部対策もE-E-A-T評価の向上を目的におこなうと良いでしょう。

E-E-A-T評価を高める方法は下記記事で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。

【Google公式情報あり】SEOのE-E-A-Tとは?重要性と対策を解説

SEO内部対策で知っておくべきこと

SEO内部対策の概要

SEO内部対策とは、自サイトの内部構造に対して行うSEO対策のことです。

サイト内部のタグ設定やサイト構造に対して改善を加え、SEO評価のパフォーマンスを上げることを目指します。

SEO内部対策はサイト評価をプラスアルファとして積み上げるというよりも、低評価につながる要素の排除に主眼が置かれています。

サイトの評価を正しくGoogleのクローラーに伝えることを目標として、サイト内部を対象に広範囲にわたる改善を行います。

サイト構造上の非効率や設定の不備を是正し、最大限評価を損なわない状態を作るのがSEO内部対策です。

コンテンツSEOとテクニカルSEO

SEO内部対策に含まれる手法は、コンテンツSEOとテクニカルSEOの2つに分かれます。
コンテンツSEOは、記事の品質の向上を目標に行われるものです。

検索意図やユーザー行動をもとにリライトを行うことで、ユーザー満足度のより高いコンテンツに改善し、検索順位上昇を目指します。

一方のテクニカルSEOは、サイトのHTMLの最適化やタグの設定、内部構造の最適化などの、技術的な改善を中心に行われます。サイト内部を、クローラーや検索アルゴリズムに評価されやすいように改善することで、順位上昇を図ります。

コンテンツSEOとテクニカルSEOは、どちらも両立していくものです。
実際の対策においてはこの2つを並行して行うことで、SEO対策の効果がより高ることになります。

SEO専門家の見解

一般的に内部対策というとテクニカルSEOのことを指している場合が多いです。
今回の記事では、主にテクニカルSEOの具体的な対策方法について解説していきます。
コンテンツSEOについて詳しく知りたい方は、下記のページをご覧ください。

コンテンツSEOとは?メリットやデメリット、成功事例など

Googleの検索順位決定のプロセス

Google検索の掲載順位の決定は、下記のプロセスを経て行われます。

  1. クローラーによるWEBサイトの巡回、情報収集
  2. 収集した情報をもとにした検索結果へのインデックス
  3. コンテンツ評価にもとづいた検索順位の決定

この流れを理解しておけば「クローラーが訪れるタイミングでページを充実させておく」「インデックスされないときには、クローラーが来ていないかコンテンツ評価が低い」など、そのときとるべき対策がわかります。

クローラーによるWEBコンテンツの情報収集

クローラーがWEBサイトを巡回したとき、新たなコンテンツや更新されたコンテンツがあれば、情報を収集します。クローラーはコンテンツ間に貼られたリンクを辿り情報を集めていて、訪れる頻度はサイトごとに異なります。

毎日すべてのコンテンツを巡回しているわけではないため、新規コンテンツを早く認知してもらいたい場合は、Googleサーチコンソールからクローラーの巡回をリクエストしましょう。

検索結果へのインデックス

クローラーによって認識された新規のURLは、内容の検査後に検索結果へインデックスされます。

インデックスの際には、Googleの検索アルゴリズムによって、コンテンツの評価が行われます。
コンテンツの品質が低いと判断されると、インデックスを見送られる場合もあります。

また、掲載される検索順位は、ここで行われたコンテンツ評価により決定されます。

SEO専門家の見解

どんなにSEO的に良いコンテンツを作っても、Googleにインデックス(認識)されないと、検索結果に表示されることはありません

Googleにインデックスさせるためには
サイトを一から立ち上げる時は、ある程度サイト公開準備が整ったら、Googleサーチコンソールを利用して「サイトマップの送信」をおこないましょう。

サイトマップを送信することで、Googleにサイト内のページ構造の全体図を送ることができ、記事を認識させるのに役立ちます。
また、新たに記事を作成したらページ個別にインデックス送信をおこなうと良いです。
通常通りの記事作成をしても、公開から1,2ヵ月間インデックスされないこともあるので、もし順位が圏外から上がらない記事があれば、Googleサーチコンソールを利用して、一度ページのインデックス状況を確認してみましょう。

検索順位決定のプロセスについて詳しく知りたい方はGoogle公式のガイドラインを参考にすると良いでしょう。

下記記事でGoogleが推奨しているSEO対策についてまとめているので、参考にしてみてください。

Googleが推奨するSEO対策とは?Google公式の見解をご紹介!



サイト情報を適切にGoogleに伝える内部対策7選

サイト情報を適切にGoogleに伝える内部対策7選

サイトの情報を適切にGoogleに伝えるためにも、クローリングの最適化は優先度の高い内部対策です。

ここではGoogleに効果的にクロールを促すための施策について解説します。

① XMLサイトマップの活用

XMLサイトマップとは、サイト内のページ構成や更新情報を、Googleのクローラーへ効率的に伝達するためのデータです。

Googleが見る、あなたのサイトの「地図」のようなものと思ってください。

新規でコンテンツが公開された場合や更新された際に、その情報を自動的にGoogleへ伝えます。
また、サイトの構造も伝えらることができるため、クローラーがサイトそのものを理解しやすくなります。

XMLサイトマップでは、コンテンツに対するクローリングの優先順位を設定できるため、より効率的なクローリングを促せます。

XMLサイトマップの作成方法

XMLサイトマップを簡単に作成する方法は大きく分けて2種類あります。

① WordPressのプラグイン「XML Sitemap Generator for Google」を使用する。
② WebのXMLサイトマップ自動生成ツールを使用する。

1つずつ紹介します。

① WordPressのプラグイン「XML Sitemap Generator for Google」を使用する。

WordPressを利用している場合は、WordPressのプラグインを使用すればXMLサイトマップを簡単に作成可能です。

手順1:WordPressのプラグインの新規追加から「XML Sitemap」と検索し、下記のプラグインをインストールします。
XML Sitemap Generator for Google


手順2:WordPressの中の「設定 > XML-Sitemap」と進みます。
XML-Sitemapを開く


手順3:下記のURLがXMLサイトマップです。これをサーチコンソールのサイトマップに登録すれば完了です。


② WebのXMLサイトマップ自動生成ツールを使用する。

WordPressを利用している場合は、XMLサイトマップを作成して、サーバーにアップロードすることで「①」と同様のURLを作成可能です。

手順1:下記サイトにアクセスします。
http://www.sitemapxml.jp/

手順2:XMLサイトマップを作成したい、URLを入力し、「サイトマップ作成」を押します。

手順3:作成完了したサイトマップファイルをダウロードし、FTPクライアントソフトなどを利用して、そのサイトマップファイルをトップドメイン直下にアップロードします。
例)https://●●.jp/(トップドメイン)直下に「sitemap.xml」のファイルをアップロードすることで、「https://●●.jp/sitemap.xml」というURLが開けるようになる。




手順4:上記で作成したサイトマップのURLが開けるか確認し、問題なければサーチコンソールに登録をします。


② サイトの階層構造の最適化

内部対策では、サイトの構造をクローリングしやすくすることも重要です。
カテゴリ設定をうまく使い、適切な階層構造を構築して、クローラーの巡回しやすいリンク構造を構築しましょう。

クローラーはリンクを経由して巡回を行います。カテゴリ構造が適切に構築されていると、上下の階層だけでなく、カテゴリ間でもリンク関係が構築できます。

リンクに適した構造を構築することで、効率的な巡回を実現しましょう。

サイトの階層構造を最適化する方法方法

サイト設計コンサルのイメージ

① ツリー構造にする
② ユーザーが少ない労力で、目的のページにたどり着けるようにする
③ カテゴリーを深く細分化しすぎない


③ 内部リンクの最適化

関連する記事同士で、内部リンクを設置します。

リンクを設置することで、クローラーの巡回経路が生まれます。内部リンクは、関連度の高さが重要です。

本来的に、内部リンクはユーザーのコンテンツ理解を補助するためのもので、むやみやたらな設置は逆効果となります。

内部リンクでは、アンカーテキストや周辺のテキスト内容もクローラーの判断材料になります。リンク設置の場所とリンク先は意識しておきましょう。

内部リンクを最適化する方法

・関連性の高い記事を内部リンクで繋ぐ
・リンクは画像ではなくテキストで設置する
・アンカーテキストは、リンク先のページの内容を簡潔示している内容にする
・アンカーテキストに、対策キーワードを含める
・重要性が高い記事に内部リンクが集まっているようにする
・リンクエラーを無くす

内部リンクについては、下記記事で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。

SEO内部リンクとは?内部リンクのSEO効果と正しい設置方法を解説


内部リンクを整えるべき理由

 
Googleは検索順位を決める際に、「クロール」と「インデックス」作業をおこなっています。

Google はクローラーとフェッチャーを使用して、自動的にまたはユーザー リクエストに基づき、サービスのアクションを実行します。

「クローラー」(「ロボット」や「スパイダー」と呼ばれることもあります)は、ウェブページ間のリンクをたどることによってウェブサイトを自動的に検出し、スキャンするプログラムを指す総称です。Google のメインのクローラーは Googlebot と呼ばれます。

内部リンクを整えていない場合、クローラーがあなたのサイトを上手く巡回できずに、正しく記事をインデックスできません。
また、ページ間の関連性を判断できずに、該当ページの専門性を評価する上でもマイナスに働いてしまうと考えられます。

④ パンくずリストの設置

パンくずリストとは、コンテンツがサイト内のどの階層に位置しているかを示すものです。
カテゴリが入れ子になっている場合はコンテンツの階層が深くなるため、ユーザーがページの階層を理解するための手助けになります。。

クローラーの巡回情報としても参照されているため、コンテンツとあわせて表示しておくことが推奨されます。

パンくずリストの設置のポイント

・ページ上部に表示する
・ユーザーが、今どこの階層にいるのかわかりやすいものにする
・リックした際にその階層に飛べるように内部リンクとして設置する
・パンくずリストの構造化マークアップを使用する

パンくずリストの構造化マークアップ方法については、Googleの公式ガイドラインを参考にすると良いでしょう。
パンくずリスト(BreadcrumbList)の構造化データ

⑤ ページネーションタグの設置

ページネーションとはページを分割して表示する場合に使用するタグのことです。
コンテンツを分割表示すると分割したページが別のURLになるため、別コンテンツと認識されていまい、評価が分散してしまいます。

ページネーションタグを適切に設定することで、前後の記事や複数ページの記事が同一のURL下にあることをクローラーに伝えられます。

ページネーション実装時の注意点

Googleはページネーションをするより、1ページにすべての情報を表示するべきと考えています。
基本的には、ページは分割せずに、1ページにまとめるようにしましょう。

しかし、どうしても分割しなければいけない場合は、このページネーションタグを利用してください。

ページネーションタグの設置方法

正しく内部リンクが設置されていれば、特に別途設定する必要はありません。
以下の点に注意してください。

・ページごとのcanonicalタグをわざわざ1ページ目に設定する必要はない
・クローラーを
・2ページ目以降をnoindexにしない
・次のページに移動するリンクを「nofollow」にしない
2019年以前に使われていたページネーションの設定

・ページごとのheadタグ中に<link rel="next"><link rel="prev">を記述して、前後のページをわかるようにする。
例)


<head>
<link rel="prev" href=”https://●●.jp/page1/”>
<link rel="next" href=”https://●●.jp/page3/”>
</head>

現在、Googleは上記タグを参照していません。しかし、他ブラウザでは参考にしている可能性があるため、既に設置しているサイトはそのままで良いでしょう。

⑥ クロールの制限

コンテンツの状態によっては、クローラーに特定のページを巡回してほしくない場合があります。

その場合は、robots.txtを設定して、指定したページをクロールの対象から除外します。

たとえば、管理画面のURLなどが該当します。WordPressを使用しているサイトですと、ワードプレス管理画面のURLをrobots.txtで弾いているサイトをよく見かけます。

Googleに評価してもらう必要のないページや、検索結果からユーザーに辿ってもらう必要のないページです。

低品質記事や重複コンテンツを評価の対象から外せるため、サイト評価の低下を防げます。
またクロールの効率化も実現できます。

クロールの制限の設定方法

ルートドメインにあるrobots.txtに、クローラーを拒否する記述をおこなうことで、ブロックが可能になります。

Robots.txtの書き方

「https://●●.jp/aaa/」のページへのクロールをブロックしたい場合の記述例

User-Agent:*
Disallow: /aaa/

⑦ 構造化データのマークアップ

構造化データのマークアップとは、サイト内の情報をクローラーに適切に伝えるためのマークアップデータを生成することです。

構造化データとは、検索エンジンがコンテンツの内容をより深く認識できるように付されるメタデータのことで、テキストに意味や属性をあらかじめ持たせて、検索エンジンのコンテンツの理解を助けます。

また、著者データなどのコンテンツ内に出てこないデータを検索エンジンに伝えることもできます。

構造化データをマークアップすることで、検索エンジンは背景や文脈を解析することなく、そのテキストの持つ意味や価値を判断できます。

とくに最近では、コンテンツの内容以前に発信者の信頼性や権威性が重視される機会も増えています。

構造化マークアップを使って検索エンジンに適切に情報を伝えていくことは、検索評価においても非常に重要です。

また最近では、構造化マークアップしたデータが、検索結果画面でリッチリザルトとして表示される場面も増えています。

構造化データのマークアップを可能な限り設定しておくと、成果に繋がりやすいでしょう。

構造化データのマークアップ方法

構造化データはHTMLファイルにそのまま記述します。

▼よくある質問のマークアップ例


<script type="application/ld+json">{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "FAQPage",
"mainEntity": [{
"@type": "Question",
"name": "構造化データをマークアップするメリットは?",
"acceptedAnswer": {
"@type": "Answer",
"text": "実装することで、検索エンジンがサイトのコンテンツをより理解しやすくなり、コンテンツを誤って認識される可能性が減ります。"
}
}] }</script>

構造化データをマークアップできたら、問題無く実装できているかテストをしましょう。

構造化データをテスト

構造化データの実装方法は下記記事で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。

構造化データとは?メリットやおすすめツールを紹介!



Googleにサイトを認識させる内部対策8選

サイトを認識させる内部対策8選
コンテンツは、インデックスされることで初めて検索結果に表示されます。

インデックスされない限りは自然流入に繋がらないため、コンテンツの公開後はしっかりとインデックスを促すことが大切です。

ここではインデックスに関する重要性の高い内部対策について解説します。

① インデックスされているかの確認

コンテンツの公開後は、インデックスされているかの確認を必ずしましょう。

インデックスされるためには、新たなコンテンツが公開されたことをGoogleに認識してもらう必要があります。Googleが新規コンテンツを認識してからインデックスに反映されるまでには、一定の時間がかかります。

長期間に渡りインデックスが保留される場合は、コンテンツ改善などの修正も必要となるため、新規コンテンツの公開後は、インデックスされたかどうかの確認を続けましょう。

インデックスの確認方法はいくつかありますが、Googleサーチコンソールで確認するとほぼ正確です。
インデックスされていない場合は登録のリクエストもできるため、インデックスが遅い場合は、こちらからクロールを要求することも有効です。

インデックス状況の確認方法

手順1:サーチコンソールを開き、下図の赤枠欄に確認したいページを入れてエンターキーを押してください。
サーチコンソールのページ検査

手順2:ページのインデックス登録状況が記載されています。右側の矢印ボタンを押すことで前回のクロール時間など、詳細を確認することができます。
インデックス情報

手順3:もし、クローラーがなかなか回ってこない場合は「インデックス登録をリクエスト」を押すことで、クローラーの巡回を促すことができます。

② Canonicalタグ

Canonicalタグは、カノニカルタグと読みます。

重複するコンテンツのどちらが正規のものであるかをGoogleへと伝えるタグ設定で、評価の分散を防ぐとともに、重複コンテンツのペナルティを防ぐことができます。

Googleは、内容が同一のコンテンツや類似性の高いコンテンツを重複コンテンツとして、ペナルティの対象にしています。これは異なるドメイン間のコピーコンテンツに対してだけでなく、同一ドメイン内での重複コンテンツも対象です。

たとえばPC向けとモバイル向けの表示を切り替えるために、同一のコンテンツを異なるURLで公開しているような場合は、Canonicalタグの設定が必須です。

2つのURLの実体が同じものであることをGoogleに伝えてペナルティを防ぎ、評価を正規のURLへ集約します。

Canonicalタグの設置方法

ページのheadタグ内に、下記のタグを設置します。


<link rel="canonical" href="http://●●.com/">

hrefにはメインとなるページのURLを記載しましょう。

③ noindexタグ

noindexタグとは、そのコンテンツをインデックスしないようGoogleのクローラーへと伝えるタグのことです。

WEBサイトを運営している中で、公開はしていてもインデックスしてほしくないコンテンツやページが出てきます。具体的には、重複する内容のコンテンツや改善の余地が大きく質の低い記事などです。

これらがインデックスされてしまうと、サイト評価の低下に繋がりかねないため、noindexタグを設定することで、クローラーに巡回を無視してもらいます。

noindexタグの記述方法

ページのheadタグ内に、下記のタグを設置します。


<meta name="robots" content="noindex" />

これだけで、ページをインデックスさせないようにすることができます。

④ h1・h2・h3などの見出しタグ

h1、h2、h3などのタイトルタグ、見出しタグは、そのコンテンツが何をテーマとしているかを検索エンジンに伝えるための重要な要素です。

hタグに適切にキーワードを含めて階層構造を持たせることは、コンテンツの内容を効果的にGoogleに伝えることに繋がります。コンテンツの評価が上がらない場合やインデックスされない場合は、hタグが適切に設けられているかを見直してみましょう。

効果的な見出しタグの書き方

・見出しだけで、ページの内容をある程度把握できるようなものにする
・正しい順序で使用し、コンテンツを綺麗な階層構造にする
・見出しタグに、不自然にならない程度に対策キーワードを入れる


⑤ meta description

meta descriptionは、検索結果で記事タイトルの下に表示される、コンテンツの内容を説明したテキストです。

ディスクリプションはコンテンツの作成時に任意の内容で設定できますが、検索結果での表示を考えるとコンテンツの概要を入力するのが適切です。

meta descriptionを設定していない場合、コンテンツから重要性が高いとGoogleに判断された箇所が自動で抜き出されて表示されます。意図しない箇所が抜き出されることもあり、概要として相応しくない表示になってしまうこともあります。

meta descriptionを設定していてもそれを表示するかはGoogleの判断によりますが、クリック率を高めるためにも設定しておくに越したことはありません。

meta descriptionの設定方法

ページのheadタグ内に、下記のタグを設置します。


<meta name="description" content="ここにディスクリプション内容を記述">


⑥ altタグによる画像の説明の記述

altタグはコンテンツ内の画像に付すことのできるタグ情報で、画像の内容を説明するテキストを入力します。

視覚障害者が読み上げ機能を利用する際にも利用され、画像情報の理解度を上げる機能として重要なものです。

クローラーは画像の内容が理解できないため、このaltタグをコンテンツの理解のために利用しています。コンテンツ内容をより正しく伝えるためにも、画像のaltタグはできるだけ設置しておきましょう。

altタグの設定方法

HTMLの<img>内にaltタグを記述する。

▼altタグの記入例


<img src="https://nexer.co.jp/seo/wp-content/uploads/●●" alt="画像の内容の説明" />
altタグの書き方のポイント

 
・画像の内容を簡潔に説明する
・対策キーワードを意識しすぎて不自然なほど盛り込まないようにする


⑦重複コンテンツの修正や削除

重複コンテンツはGoogleからの評価を著しく下げてしまいます。

完全に重複するコピーコンテンツはもちろん、内容や構成が似通ったコンテンツの場合も重複コンテンツと見なされる場合があるため注意しましょう。

重複コンテンツとして扱われているかは、Googleサーチコンソールから確認することができます。
コンテンツの必要性の検討とともに、削除やnoindexの設定、Canonicalタグの利用なども含めて柔軟に対応する必要があります。

重複コンテンツの確認方法

サーチコンソールから重複コンテンツが発生していないかを確認可能です。

重複コンテンツの確認

もし重複ページが1つ以上ある場合は、赤枠の部分をクリックすることで、どのページが重複となっているか確認できます。

⑧ アウトバウンドリンクによる適切な引用

アウトバンドリンクとは、外部リンクのことです。

かつてはリンクジュースをリンク先に渡すことになると考えられており、外部リンクの設置は推奨されていませんでした。

また低評価サイトへのリンクは、自サイトの評価に影響するとされており、注意が必要とされていました。しかし最近では、記事の信憑性を担保するための、信頼性の高い機関へのリンクは有効であると考えられています。

とくに近年では、Googleは「幸福」「健康」「経済的安定」といった、人生の選択に大きな影響を与えるジャンルについて、発信者や内容の信頼性について高い水準を求めています。この情報領域をYMYL(Your Money or Your Life)といい、情報元や情報の信頼性をGoogleに伝えることが非常に重要です。

これらを端的に示すために、適切な外部リンクの設置は有効性の高い施策といえます。

インデックスされやすくするために

 
サイトによって、クローラーが回ってくる頻度は異なります。
そしてクローラーが回ってきた際に、1つのサイトをクロールできる時間には限界があります

クロールの一般理論
ウェブはほぼ無限に近い空間であるため、利用可能な URL をすべて調査してインデックスに登録するとなれば、Google の能力を超えることになります。そのため、Googlebot が 1 つのサイトをクロールできる時間には限界があります。Google がサイトのクロールに費やす時間とリソースは、通常、サイトのクロール バジェットと呼ばれます。サイト上でクロールされたすべてのページが必ずしもインデックスに登録されるわけではありません。各ページを評価、統合、査定して、クロール後にインデックスに登録するかどうかを判断する必要があります。

上記のことから、なるべく不要なページは削除やクローラーのブロックをおこない、必要なページにしっかりとクローラーが巡回できるようにサイト内を整えておく必要があります



ユーザビリティを上げる内部対策5選

ユーザビリティを上げる内部対策5選
SEOの内部対策では、ユーザビリティも対策の対象です。

ユーザビリティの低いサイトはユーザーの満足度も低いため、再訪問されにくくなってしまいます。

ここではユーザーの満足度を上げる施策について、とくに重要な5種類を紹介します。

① モバイルファースト化

モバイルファーストとは、利用デバイスや環境に合わせた最適なコンテンツ表示に対応することです。たとえばPCとスマホでは、画面サイズや操作方法が大きく異なります。

スマホのディスプレイで見るサイトのレイアウトがPCと同じままだと、文字が小さすぎて読めず、操作も満足に行えません。

同一のサイトやコンテンツでもデバイスに合わせた表示が必要であり、これに対応することをモバイルファーストといいます。

Googleは、サイトやコンテンツがモバイルファーストであるかを非常に重視しており、サイト評価の指標として組み入れています。

また、2021年3月からは「モバイルファーストインデックス」が正式に導入され、検索アルゴリズムの評価の対象が、スマホで見た場合のサイト表示に切り替わりました。

モバイルファーストに対応していない場合は評価を落とされることになるため、事実上モバイルファーストへの対応は必須となっています。

モバイルファースト化するために必要なこと

① レスポンスデザインを採用する
② モバイル表示時とPC表示時でのコンテンツの差異をなくす


② サイト表示スピードの改善

ユーザーの利便性の面から、サイトの表示高速化は徹底しておく必要があります

また表示速度はGoogleの評価にも影響します。Googleはサイトの評価要因のひとつとして、Core Web Vitalsという指標を新たに採用しており、表示速度の改善がSEO対策として直接的な効果を持つようになっています。

サイト表示の改善施策には、キャッシュの使用や画像の遅延読み込み、高速サーバーへの乗り換えなどがあります。

製作者は常に「コンテンツは充実しているほどいい」「ユーザーにとって不足のない状態にしておきたい」と考えるものの、そうした考えが読み込みスピードの遅延につながってしまえば本末転倒です。

Googleが2018年に213 か国・ 1,100 万のモバイル広告のランディングページを分析したところ、大部分が遅く、要素の肥大化が見られたとのこと。

70%のページでは、スクロールせずに見える範囲のビジュアルコンテンツが画面に表示されるまでに5秒以上かかり、スクロールせずに見える範囲とスクロールせずに見える範囲のすべてのビジュアル コンテンツを完全に読み込むのに 7 秒以上かかりました。

引用:Think with Google「モバイル ページ速度の新しい業界ベンチマークにどのように対応しているかをご覧ください」

さらに、人間の脳と神経系をモデルにしたシステム・ニュートラルネットワークのトレーニングでは、ページの読み込み速度が1 秒から 10 秒になるとモバイル サイトの訪問者が直帰する確率が 123% 増加することを発見しています。

ページの読みこみ速度とコンテンツの全貌が表示されるまでの時間は離脱率に直結することから、対策の重要度が高いといえるでしょう。

サイト表示スピードの確認方法

下記URLでサイトの表示スピードを確認可能です。
サイト表示スピードを改善するために修正すべき点も記載されています。

PageSpeed Insights

簡単にできるサイト表示スピードの改善方法

・画像のサイズを縮小する
・画像のフォーマットを「WebP」に変換する
・不要なプラグインを削除する
・不要な計測タグを削除する

サイト表示スピードを改善する方法は下記記事で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。

サイトの表示速度を改善する8つの方法!表示スピードが遅くなる原因も

③ AMP対応

AMPとは「Accelerated Mobile Pages」の略称で、WEBページを高速表示するためのフレームワークのことです。

AMPはGoogleが推奨しているもので、主にモバイル表示を対象としたものです。表示速度が4倍近くも高速化されるため、ユーザーはより快適にブラウジングできます。

AMP対応はGoogleの検索評価の要因に含まれてはいません。しかし前述のように、Googleはモバイル表示と高速表示を重要視しています。可能な限り対策を行っておくべきでしょう。

ただし一点だけ注意しておきたいのが、現状のAMPの対応状況を見ると、AMPに対応したページは非常にシンプルなデザインとなってしまうという点です。

高速表示を取るか、ページの使いやすさを取るかの関係となっているため、浸透のスピードはそこまで早くないのが実際のところです。

④ https化(SSL化)

https化とは、サイトでの通信を暗号化に対応したものへと変更することです。暗号化はSSL技術によるため、SSL化とも呼ばれます。

従来の「http://〜」で始まるURLは通信が暗号化されておらず、第三者が通信内容を盗聴できました。これを防ぐため技術がSSLです。

SSL化したサイトのURLは、先頭が「https://〜」と表示されます。Google検索では、https化はサイトの評価を高めるとアナウンスしています。

またGoogleの関連サービスやツールでは、非https化サイトへのアクセス時に、安全ではないサイトとして警告を表示するようになりました。

このような表示はユーザーにとっては不安感を煽られるものであり、実際に盗聴の危険性があるものです。

https化に対応しないことは、ユーザビリティの面ではマイナスしかないため、https化は必ず進めておきましょう。

https化する方法

https化する方法は、利用しているサーバーによって設定が異なるので、詳しくは「利用しているサーバー名 + SSL化」などで調べてみると良いでしょう。

手順①:利用しているサーバーで独自SSLの設定をする

手順②:「.htaccess」を編集し、「http://」から「https://」へリダイレクトを設定する
▼.htaccessの記述内容

RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTPS} !on
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]

手順③:WordPressを利用している場合は設定を変更する
WordPressから「設定 > 一般」と進み、「WordPress アドレス (URL)」と「サイトアドレス (URL)」を、httpからhttpsのURLへ書き換える。

⑤ オリジナルエラーページの設置

エラーページの表示には、エラーの内容によって403、404、500などさまざまな種類があります。

たとえば、ページが存在しないことを表す404エラーでは、通常は「Not Found」とだけ表示されるのが一般的です。しかしこれだけではページが存在しないということしか伝わらないため、そのまま離脱に繋がってしまいます。目的の記事が削除されていたとしても、別記事でユーザーの問題は解決するかもしれません。

エラーページにはオリジナルページを用意し、検索ボックスの設置や類似する記事へのリンクを掲載するなど、新たな導線を確保しましょう。

有益な 404 ページを表示する
ユーザーは、無効なリンクをクリックするか誤った URL を入力して、サイトに存在しないページにアクセスしようとすることがあります。ユーザーをサイト上の有効なページに導く親切なカスタム 404 ページを用意することで、ユーザーにとっての利便性を大幅に改善できます。ルートページに戻るリンクや、サイトの人気コンテンツや関連コンテンツへのリンクを表示することを検討してください。Google Search Console を使用すると、「ページが見つかりません」エラーを引き起こす URL のソースを特定できます。

避けるべき事項:
・検索エンジンで 404 ページがインデックスに登録されるようにする(404 HTTP ステータス コードを返すようにウェブサーバーを設定しておきます。JavaScript ベースのサイトの場合は、存在しないページがリクエストされた場合に備えて noindex タグを含めておきます)。
・robots.txt ファイルを通じて 404 ページがクロールされるのをブロックする。
・「見つかりません」や「404」などの曖昧なメッセージのみを表示する。または、404 ページが存在しない。
・サイトの他のページと一貫性のないデザインを 404 ページで使用する。


ユーザビリティが順位に与える影響

 
ユーザビリティを高めることは検索順位の上昇に繋がります。特にユーザビリティにおいて指標となるのは「Core Web Vitals」です。
Core Web Vitalとは、ページ表示速度や視認性、ページのパフォーマンスなどユーザーエクスペリエンスを測定する一連の指標です。

Core Web Vitalが検索順位に与える影響について、Googleは下記の言及をしています。

索結果でのランキングを上げ、全般的に優れたユーザー エクスペリエンスを提供できるよう、サイト所有者の皆様には、Core Web Vitals を改善することを強くおすすめします。Core Web Vitals は、その他のページ エクスペリエンス要素とともに、Google のコア ランキング システムがランキングを決定する際に考慮する要素です。

ただし、高いユーザビリティやページエクスペリエンスを実現しても、コンテンツ評価で競合サイトに劣っている場合は、検索順位で上回ることはできないでしょう。

検索ランキングにおけるページエクスペリエンスの重要性について、Googleは以下のように発言しています。

ランキングを上げるうえでページ エクスペリエンスはどの程度重要ですか?
Google 検索は、ページ エクスペリエンスが平均を下回る場合であっても、常に最も関連性の高いコンテンツを表示しようとするように設計されています。ただし多くの検索語句に関して、一致する有用なコンテンツは多数存在しています。優れたページ エクスペリエンスを実現していることは、そのような場合に検索結果でのランキングを上げることにつながります。

上記を見る限り「良質なコンテンツ」を作成することは必須です。
ただしランキング1ページに掲載されているサイトは、ほとんどが良質なコンテンツを保有しており、コンテンツの有意差がほとんど無いことがあります。
その場合に、よりページエクスペリエンスの優れているサイトを優先的に上位表示されるようになっているのです。



SEO内部対策を実際にやりながら解説

内部対策でやった方が良いことを羅列しても、実際に何をやれば良いのかどのような手順でやれば良いのかがわかりづらいと思うので、SEO専門会社でオウンドメディアを6つ運営している私が実際に内部対策をやりながら手順を解説します。

内部対策が必要な箇所を確認する

まずは、内部対策が適切におこなわれているか、一つずつチェックしていきます。
今回は以下の箇所をチェックします。

・画像にaltタグが設定されているか
・見出しに対策キーワードが入っているか
・サイト表示スピードが遅くないか
・モバイルフレンドリーに対応しているか
・パンくずリストを適切に設置しているか
・適切に内部リンクを設置できているか
・インデックス状況に問題がないか
・メタディスクリプションが適切に設定されているか

画像にalt属性が設定されているか確認する

Alt属性の確認方法は、例えばChromeであれば、確認したい画像の上で右クリックして「検証」を押すと、HTMLが表示されます。
そのHTMLのimgタグ内にalt属性が設定されているか確認できます。
確認したところAltタグは以下のように設定されています。

alt属性の確認

「内部リンクのSEO効果とは?」と設定されており、画像を簡潔に説明しているので問題ありません
特に修正の必要はありません。

見出しに対策キーワードが入っているか確認する

見出しはページの目次を見ればある程度確認可能です。
もし目次を設置していない場合は「ラッコキーワード」という無料ツールを使えば、見出し一覧を抽出可能です。

今回は目次から確認してみます。

見出しの確認

見出しにはしっかりと「内部リンク」という対策キーワードが自然に入っているので、特に修正の必要はありません。
見出しテキストではなく、見出しのコンテンツ内容に修正の必要性を感じている場合は、下記のページで競合分析をおこないながらコンテンツを修正する方法を紹介しているのでご覧ください。
コンテンツSEOとは?コンテンツ対策の正しいやり方や成功事例をご紹介

サイト表示スピードが遅くないか確認する

サイト表示スピードはGoogle公式ツールのPageSpeed Insightsで確認可能です。
PageSpeed Insightsで検索パフォーマンスを確認してみると、PC表示は「80/100」でしたがモバイル表示が「43/100」と低い数値だったため改善が必要です。

ページ表示スピードの確認

モバイルフレンドリーに対応しているか確認する

モバイルフレンドリーに対応しているか確認するには、実際にお手持ちのスマートフォンなどでサイトを確認してみるのが良いでしょう。
PCでもChromeなら、確認したページで「右クリック」→「検証」→「検証ツールの左上のタブレットとスマホのようなアイコンをクリック」することで、モバイル表示の確認をすることができます。

モバイル表示の方法

しかし、この方法で見るのと、実際のスマートフォンで見るのでは少し表示が異なる場合があるので、最終的には一度モバイル端末で確認すると良いでしょう。

今回は、確認してみるとモバイル表示には問題ありませんでした。

パンくずリストを適切に設置しているか確認する

正しくパンくずリストを設置できているかは、以下ポイントを確認してみてください。

①カテゴリー設定を正しく設けて、適切な階層構造を表示すること
②リンクはクリック可能な内部リンクにすること
③パンくずリストはページ上部に表示
④スマホでも見やすいようなデザイン

上記を確認してみましたが、特に問題はありませんでした。

パンくずリストの設置

適切に内部リンクを設置できているか確認する

関連性の高いページから、このページに内部リンクが集まっている状態にしたいです。
現状、どのページから内部リンクされているか確認してみます。

「Google サーチコンソール」→左メニューの「リンク」→内部リンクの「詳細」→「確認したページのURLをクリック」
上記手順で、該当ページに内部リンクしているページの一覧が表示されます。

内部リンクの確認

しかし、各ページのどの位置に、どのようなリンク形式で内部リンクされているかわかりません。

そのため、作成している記事の一覧から、関連性が高いページを目視で確認して、必要箇所に「アンカーテキスト」で内部リンクを設置しましょう。

今回は「ディレクトリ構造」と「トピッククラスター」の記事が、「内部リンク」のページに関連性が高いため、内部リンクが正しくできているか確認します。

ディレクトリ構造の記事から内部リンクされているか確認
https://nexer.co.jp/seo/directory/

ディレクトリ構造のページには、しっかりとテキストで内部リンクが設置されているので問題ありません

トピッククラスターの記事から内部リンクされているか
https://nexer.co.jp/seo/topic-cluster/

トピッククラスターのページには、記事内に内部リンクが設置されていないため、修正が必要です。

インデックス状況に問題がないか確認する

インデックスが正しくされていない場合は、どんなに良い記事でも、順位が圏外に飛んでしまいます。
インデックスの確認方法は以下です。

「Googleサーチコンソール」→「URLの検査」でインデックスを確認したいページを入力
上記の方法で確認してみると、今回は問題なくインデックスされているようです。

インデックスの確認

meta descriptionタグが適切に設定されているか確認する

meta descriptionタグは、元は検索結果に自分のサイトの説明を表示するために使用されており、SEOの内部対策としても主流の対策でした。
しかし現在では、検索結果のサイト説明に表示されるのはmeta descriptionタグで設定したものではなく、あなたのコンテンツの中で検索キーワードに関連性が高いコンテンツをGoogleが自動で選定して表示される場合が多いです。

また、meta description自体は直接的なSEO効果はないため、近年では内部対策の中でも軽視されているSEO対策の一つです。

ただ、コンテンツ内部を抜粋するよりも、meta descriptionの説明の方が正確にページ全体を要約している場合や、ユーザーに役立つとGoogleが判断した場合は、meta descriptionが検索結果に表示され、クリック率の上昇などに期待できるため、可能であれば設定しておきましょう

メタディスクリプションの確認

今回は、meta descriptionを設定しておらず、本文からの抜粋になっているため、改めて設定する必要があります

内部対策を実装する

内部対策の状況を確認できたら、内部対策を適切にできていない部分を修正していきます。

サイト表示スピードの改善

サイト表示スピードの改善のために今回は、画像を次世代型フォーマットに修正して、画像の容量を小さくしようと思います。

手順1:ページ内の画像をダウンロードする
手順2:ダウンロードした画像を、一括変換ツールを使用してフォーマットをWebPに変換する
手順3:既存の画像と、新しい画像を差し替える

上記手順で画像をjpegやpngからwebpに変更します。
変更した結果、画像容量は以下のように変化しました。

jpgの画像サイズ
jpgの画像容量
webp時の画像容量
webp時の画像容量

jpeg時は合計で777KBあった容量が、webpに変換したところ合計で308KBと、約60%の削減に成功しました。

PageSpeed Insightsのパフォーマンス数値は以下のように変化しました。
ページ表示速度の改善後

元が43/100なので、パフォーマンスが多少改善されたのがわかります。
今回は画像のフォーマットを変更しただけですが、画像の大きさを実際の表示サイズに合わせたり、不要なプラグインを削除することで、よりパフォーマンスは上昇します。

内部リンクを設置の修正

トピッククラスターの記事で、コンテンツ内に内部リンクが正しく設置されていなかったので設置していきます。
SEO評価が高まる内部リンクの設置方法は「アンカーテキストでリンクを設置すること」「アンカーテキストに対策キーワードを入れること」「実際にユーザーがその内部リンクからアクセスしたくなる箇所にリンクを設置すること」です。

今回はトピッククラスターの記事内で、内部リンクについて説明している下図の箇所に、「内部リンクの正しい設置方法」というアンカーテキストで内部リンクを設置しました。

内部リンクの設置
https://nexer.co.jp/seo/topic-cluster/

meta descriptionの修正

meta descriptionを修正する際のコツは以下です。

・文字数は70文字程度にすること
・本文全体の要約になっていること
・対策キーワードを入れること

内部リンクの記事に関しては、以下のようにメタディスクリプションを設定しました。

メタディスクリプションの設定

内部リンクとは自サイトのページをつなぐリンクのこと。当記事は、記事の関連性を明確にしてSEO評価が高まる、正しい内部リンクの設置方法を解説します!

これで一通りSEO内部対策は完了です。

NGなSEO内部対策

NGなSEO内部対策
内部対策のなかには、Googleのガイドラインで禁止されている行為があります。ガイドラインに違反する施策はペナルティの対象となります。

ペナルティが課されると、掲載順位の大幅な下落やインデックスからの削除など、厳しい対応が取られます。

非常にリスクが高いので、絶対に行わないようにしましょう。

クローキング

クローキングとは、ユーザーと検索エンジンに対して別のコンテンツやURLを表示することです。

具体的に例を挙げると、人間のユーザーには画像を表示し、検索エンジンにはHTMLテキストを表示するページや、検索エンジンがアクセスした場合にのみ特定のキーワードを自動挿入するようなページです。

Googleは、ユーザーにとって予想外の挙動をもたらす可能性のあるページをペナルティ対象としています。クローキングページはこれに該当するため、施策として行なわないようにしましょう。

クローキングについてGoogleの見解

 
クローキングについては、Googleが以下のように言及しています。

クローキングとは、検索ランキングを操作したりユーザーに誤解を与えたりすることを目的に、ユーザーと検索エンジンに異なるコンテンツを表示することです。クローキングの例としては、次のようなものが挙げられます。

・検索エンジンには旅行の目的地に関するページを表示しながら、ユーザーに対しては薬の割引に関するページを表示する
・ページをリクエストしたユーザー エージェントが人間のユーザーではなく検索エンジンである場合にのみ、ページにテキストやキーワードを挿入する

検索エンジンがアクセスしにくい技術(JavaScript や画像など)を自分のサイトで使用している場合は、クローキングを行わずに検索エンジンとユーザーがそのコンテンツにアクセスできるようにするためのおすすめの方法がありますので、ご覧ください。

サイトをハッキングした際に、ハッキングしたことをサイト所有者に気づかれないように、ハッカーがクローキングを行うことは珍しくありません。詳しくは、ハッキングされたサイトを修正する方法とハッキングの回避方法に関する説明をご覧ください。

クローキングをおこなうことで正しくコンテンツ評価ができず、またハッキングされているサイトの可能性もあるため、Googleはスパムとして手動ペナルティの対象としています。

隠しテキスト・隠しリンク

Googleは、ランキング操作のために隠しテキストや隠しリンクを挿入することを禁止しています。

具体的には、背景と同色でテキストを使用したり、フォントサイズを0に設定したりする行為です。またCSSの設定で画面外にテキストを配置したり、リンクを小さな1文字にだけ設定したりする行為も含みます。

これらはキーワード対策として用いられることもありましたが、現在では偽装行為として、Googleに排除されています。

隠しコンテンツについてGoogleの見解

 
隠しテキストと隠しリンクについては、Googleが以下のように言及しています。

隠しテキストや隠しリンクは、検索エンジンを操作することのみを目的としてページにコンテンツを配置しながら、人間のユーザーには見えにくいようにする行為です。Google のポリシーに違反する隠しテキストや隠しリンクの例としては、次のようなものが挙げられます。

・白の背景で文字の色を白にする
・テキストを画像の背後に置く
・CSS を使用してテキストを画面の外に配置する
・フォントサイズまたは不透明度を 0 に設定する
・目立たない 1 文字(段落の中頃にあるハイフンなど)のみをリンクにすることで隠す

現在では、コンテンツの表示 / 非表示を動的に制御する方法を活用して、ユーザー エクスペリエンスを高めるウェブデザイン要素が多数存在します。以下の要素は Google のポリシーに違反していません。

・追加コンテンツの表示 / 非表示を切り替えるアコーディオンやタブ形式のコンテンツ
・複数の画像やテキスト段落を切り替えるスライドショーやスライダー
・ユーザーが要素に対してなんらかの操作をしたときに追加コンテンツを表示するツールチップや類似のテキスト
・スクリーン リーダーを使用するユーザーのエクスペリエンスを高めることを目的として、スクリーン リーダーのみがアクセスできるテキスト

隠しテキストや隠しリンクも、検索順位を不当に操作する目的で使用されているため、スパムとして手動ペナルティの対象となっています。



弊社でSEO内部対策を行って順位上昇した成功事例

弊社で実際に内部対策を中心にSEO対策を行った事例をご紹介します。

事例その①:士業系のキーワードで検索上位を獲得

ジャンル 法律事務所
対策開始日 2021年9月1日
対策費用 10万円程度
対策内容 競合分析、内部対策、外部対策、コンテンツ対策
対策前の検索順位 キーワードA(士業):16位
キーワードB(士業):17位
キーワードC(士業):18位


サイトの説明

関東にある弁護士事務所のコーポレートサイト。
主要の対応エリアにおいて、順位が上昇していないことを気にされており、検索順位の改善を課題としていた。

対策内容の詳細

・対応エリアに特化したページが必要と判断し、各エリアの専用ページを作成。
・内部ソースの最適化。
・専用のサテライトサイトを作成。また、継続的な外部リンク獲得施策の実施。
・低湿な外部リンクの削除。
・検索上位サイトに負けない量のコンテンツを追加。弁護士紹介のコンテンツをトップページにも追記。

SEO対策後の検索順位結果

キーワードA(通信機器):16位→9位
キーワードB(通信機器):17位→5位
キーワードC(通信機器):18位→8位

ドメインパワーの変化

【対策前のドメインパワー】
ドメインレーティング:26/100
対策前ドメインパワー


【現在のドメインパワー】
ドメインレーティング:45/100
対策後のドメインパワー

対策ページへの外部リンク獲得の推移

外部リンクの獲得推移

2021年9月に対策用ページを作成し、外部リンク獲得施策を実施。
現状は10ドメインからの被リンクを獲得しています。
また、作成サイトは定期的にコンテンツを追加し、効果を継続させるようにしています。
検索順位を付けたいページへの直接外部リンクは、一番効果的な被リンク獲得です。

自社の見解

私が前マーケティング担当から引き継ぎ、担当してから半年ほど経過した弁護士事務所様です。

SEOサービスの他にもMEOサービスをご契約いただき、双方からのアプローチにより成果を出しております。

ドメインレーティングは対策開始当初26/100と、まだまだ伸び代があったため、専用の外部リンクを作成しドメインレーティングの底上げを行いました。
現状では45/100まで上昇しています。

引き継いだ時点ではエリア系キーワードにて2ページ目以降と、まだまだ改善の余地がありました。

そこで、以前作成したエリア専用ページに関しての基本的な内部ソースの見直しを行い、コンテンツの追加を行ったところ、軒並み1ページ目以内へのランクインを達成しました。

やはり、SEOにおいて基本的な内部対策・有益なコンテンツの追加は重要であると考えられます。

対策開始から約2年となりますが、今後も適宜コンテンツの追加を行いながら、さらなる上位表示に向けてサポートを継続してまいります。


事例その②:介護系のキーワードで検索上位を獲得

ジャンル 介護システム事業
対策開始日 2023年3月1日
対策内容 内部対策、コンテンツ対策
対策前の検索順位 キーワードA(介護):30位
キーワードB(介護):18位
キーワードC(介護):5位


サイトの説明

東京都にある高齢者施設向けの見守りシステムを提供する企業のサービスサイト

コラムからの流入で一定数のアクセスは獲得できていたものの、TOPページやサービスページへの流入が課題となっていた。

対策内容の詳細

▼サイト内部対策
・titleタグ、descriptionタグ、h1タグ等、SEOにおけるSEO基本内部対策の実施。
・小見出し(h2タグやh3タグ等)が画像で設置されていたため、テキスト化してコンテンツ内容を認識しやすくなるように改善。
・ユーザーの利便性とGoogleクローラーの回遊率を考慮し、対策ページからTOPページへ遷移できるように、TOPページへの内部リンクを設置。

▼コンテンツ対策
・レスポンシブ表示時のユーザビリティを考慮し、サービス説明が画像のみでなされていたコンテンツを「画像+テキスト」というコンテンツに修正。(画像内の情報をテキスト化)
・会社概要ページへのリンク先がコーポレートサイトへのリンクになっていたが、新たに会社概要ページを作成。会社の住所に構造化データのマークアップを実施。
・「よくある質問」のページは元々設置していたが、ユーザビリティを考慮して「よくある質問」のコンテンツの一部を対策ページにも記載。ユーザーが訪れたページでユーザーの疑問や悩みを解決できるようにコンテンツを一部抜粋して設置した。

SEO対策後の検索順位結果

キーワードA(介護系):30位→2位
キーワードB(介護系):18位→6位
キーワードC(介護系):5位→2位

検索結果のパフォーマンス

【対策開始~現在までのクリック数推移】
対策開始~現在までのクリック数推移
2023年3~4月にかけて内部対策とコンテンツ対策を中心に実施

今年6月前後からじわじわとクリック数が増加し始め、直近8月に実施された最新のコアアップデートでサイトの評価がさらにプラスに動きました。クリック数(訪問数)が月400回→月800回の約2倍まで上昇しました。

自社の見解

ご契約開始直後からすぐに、内部対策とコンテンツ対策を中心に実施しました。

対策以前からコンテンツのボリュームもある程度保有されており、サービスの訴求力も高いサイトでしたので、まずは基本的なサイト内部から見直しに取り組みました。

SEOの基本的な対策であるtitleタ、hタグ、descriptionタグに対策キーワードを含む形にして最適化を行い、ユーザビリティやクローラビリティを改善するべく、サイト内の内部リンクの見直しも行いました。

対策開始当初、ドメインランクは40代をマークしており、外部対策についてはそこまで重点的に行いませんでした。
ドメインランクからみても、ある程度のポテンシャルはお持ちのサイトであると想定しておりましたので、サイト内の構造やコンテンツの配置を最適化していくことで順位上昇を狙いました

ご契約開始直後の3月の半ばにもコアアップデートが実施されましたが、様子見はせずにまずはサイトのSEO最適化を優先し、アップデートのロールアウトが完了した頃にコンテンツ対策を実施しました。

その後6月頃から少しずつ順位があがり流入も増加、8月のコアアップデート時にはTOPページとサービスページで複数のキーワードが順位上昇し、対策開始当初と比べて約2倍のアクセス数を獲得しています。

現在は元々実施していたコラムにもさらに注力されており、検索需要の高い顕在層だけでなく、「潜在ユーザー」を獲得する施策も実施しています。


事例その③:内部リンクを改善して複数ワードで1位を獲得

ジャンル シニアマーケット
対策開始日 2022年12月1日
対策内容 内部対策、コンテンツ対策
対策前の検索順位 キーワードA(おしゃべり人形):26位
キーワードB(おしゃべり人形):15位
キーワードC(おしゃべり人形):圏外


サイトの説明

東京都にあるプロモーション開発やグッズ開発を行っている会社のシニアマーケットで展開している「音声認識おしゃべり人形」を販売するサイトの対策事例です。

対策内容の詳細

▼サイト内部対策
・titleタグ、descriptionタグ、h1タグ等、SEOにおけるSEO基本内部対策の実施。
・alt属性の設定
・商品カテゴリーの分類
・対策ページへの内部リンク設置
・ナビゲーションメニューの構造化データマークアップ

▼コンテンツ対策
・「よくある質問」コンテンツの追加
・会社概要コンテンツの追加
・商品の特徴を追加

SEO対策後の検索順位結果

キーワードA(おしゃべり人形):26位→1位
キーワードB(おしゃべり人形):15位→2位
キーワードC(おしゃべり人形):圏外→3位

「おしゃべり人形」の順位動向

【直近6ヶ月の順位動向】
直近6ヶ月の順位動向
2022年12月より弊社のSEOサービスをスタート
運用開始からTOP10以内にランクインするまでは主にサイト内部対策を中心に行いました。
TOP5以内にランクインした後はコンテンツ対策を中心に行い、徐々に順位を上げてTOP2位の表示に成功しています。

【トラフィックは対策前の約10倍まで増加!】
トラフィックの変化

順位が上昇し始めた2023年4月頃から、それを追いかける形でトラフィックも大幅に上昇し始めています。
メインである「単体キーワード」や「〇〇 通販」といった検索ボリュームの多いキーワードの順位上昇に成功していることがひとつの大きな要因です。

自社の見解

こちらのサイトでは、サイト内部の改修を行った時点で大幅な順位変動が起こりました。運用開始前の時点でコンテンツがある程度しっかりされており、独自性の強い商品でもあったので、オリジナル性もある程度担保されていたものと考えます。

この事例を見てわかるように、コンテンツがいくらしっかりしていても、サイト内部の構造が確立されていないと、Googleからサイトを発見してもらえず、適切に評価を受けられないケースがあります。
当然、タグ周りの改修を行うだけで順位を上げることは難しいですが、「内部対策」は決して疎かにできない対策の一つになります。
「ユーザーファースト」であることが一番重要であるとはいえ、Googleから自分のサイトを早期に発見してもらい、適切な評価を受けられるようなサイト作りを心がけましょう。


事例その④:複数ワードで圏外脱出しTOP10内にランクイン

ジャンル 造花のEC販売
対策開始日 2022年8月1日
対策内容 内部対策、コンテンツ対策
対策前の検索順位 キーワードA(アーティフィシャルフラワー):圏外
キーワードB(アーティフィシャルフラワー):圏外
キーワードC(アーティフィシャルフラワー):圏外


サイトの説明

広島県にある造花販売を中心にECサイトを展開している会社のECサイトです。SEO対策を全く行っておらず、対策キーワードは全て「圏外」の状態から運用をスタートしました。

対策内容の詳細

▼サイト内部対策
・robots.txtの記述内容修正
・titleタグ、descriptionタグ、h1タグ等、SEOにおけるSEO基本内部対策の実施。
・alt属性の設定
・商品カテゴリーの分類
・対策ページへの内部リンク設置
・ナビゲーションメニューの構造化データマークアップ
・ページインデックス状況の改善
・会社概要コンテンツへ構造化データを追加

▼コンテンツ対策
・問合せアクションボタンの見直し各
・造花の種類に関する説明コンテンツを追加
・ラッピングサービスに関する説明コンテンツを追加
・ご利用シーンに関するコンテンツを追加
・お手入れのコツ・注意点のコンテンツを追加

SEO対策後の検索順位結果

キーワードA(アーティフィシャルフラワー):圏外→9位
キーワードB(アーティフィシャルフラワー):圏外→8位
キーワードC(アーティフィシャルフラワー):圏外→7位

「アーティフィシャルフラワー」の順位動向

【直近1年間のアーティフィシャルフラワー順位動向】
直近1年のアーティフィシャルフラワー順位動向
2022年8月より弊社のSEOサービスを運用スタート。開始当初はほとんどのキーワードで順位がついていませんでした。
タグ周りの最適化、robots.txtのファイル修正、未インデックスページのインデックス対策等、他のサイトと違い幅広いサイト内部修正を実施しました。

【順位上昇後にトラフィックが急上昇】
トラフィックの変化

まだまだ成長途中の過程ではありますが、今後TOP5やTOP3への順位上昇に成功すれば、トラフィック増加もさらに見込むことができます
対策キーワードが全て圏外で、トラフィックがほぼ発生していなかった当初の事を考えると、順調な推移なのではないかと思います。

自社の見解

「内部対策」というとタイトルタグやdescriptionタグ、内部リンク等に意識が向きがちですが、こちらのサイトはrobots.txt内に記述されるはずのsitemap.xmlが適切に記述されていませんでした
仮にrobots.txtが存在していなかったり、sitemap.xmlの場所が記述されていなくても、いずれはGoogleにページを発見してもらうことはできます。
ただし、これらが適切に対策されているサイトとされていないサイトでは、対策されているサイトが優先して発見される可能性が高くなります
ECサイトは特に、商品ページの影響でページ数が多くなりがちです。ページのインデックス率やクローラビリティを改善するためにも、robots.txtやsitemap.xmlが正しくなっているか確認しましょう。


事例その⑤:約6ヶ月で1位を獲得

ジャンル 双眼鏡・天体望遠鏡メーカー
対策開始日 2023年3月1日
対策内容 内部対策、コンテンツ対策
対策前の検索順位 キーワードA(双眼鏡):13位
キーワードB(双眼鏡):圏外
キーワードC(双眼鏡):35位


サイトの説明

埼玉県にある双眼鏡や天体望遠鏡を取り扱うメーカーサイトです。オンラインサイトは別で運用しており、メーカーサイトは商品の紹介やオンラインストアへの誘導をする役目で運用しています。
SEO対策の内容は、「双眼鏡 防水」「双眼鏡 コンサート」など、種類や目的に合わせた複数のキーワードで対策を行っています。

対策内容の詳細

▼サイト内部対策
・robots.txtの記述内容修正
・titleタグ、descriptionタグ、h1タグ等、SEOにおけるSEO基本内部対策の実施。
・alt属性の設定
・商品カテゴリーの分類
・対策ページへの内部リンク設置
・Websiteの構造化データを追加

▼コンテンツ対策
・商品別に特集ページを作成
・目的別に「おすすめ商品」の紹介コンテンツを追加

SEO対策後の検索順位結果

キーワードA(双眼鏡):13位→5位
キーワードB(双眼鏡):圏外→1位
キーワードC(双眼鏡):35位→1位

「双眼鏡」関連KWの順位動向

【直近6ヶ月の双眼鏡関連KWの順位動向】
直近6ヶ月の双眼鏡関連KWの順位動向
運用開始直後は、日によって順位が付いていたものの安定しないの状態が約2ヵ月続いていました。
対策ページの基本的な構造がSEOに最適化されていなかったことが原因であると考えられます。
タイトルタグやdescriptionタグをはじめ、hタグの修正や内部リンクといった環境整備に注力して改善を行いました。
優先度が低いものではありますが、altタグやWebsiteの構造化データも設置、実行できる内部対策は全て実施し、2023年6月頃に連日順位が付くようになりました

【トラフィックが約1.5倍に上昇】
トラフィックの上昇

順位の上昇と並行して、トラフィックも徐々に増えました。

元々ある程度のトラフィックが獲得できているサイトではありましたが、
運用当初約18,000/日だったトラフィックが、約24,000/日まで増加しました。

自社の見解

圏外だったキーワードが「6ヵ月」という短いスパンで1位を獲得したという事例はほとんどありませんが、このサイトは運用開始当初からドメインランクが比較的高い”60/100”近くをマークしておりましたので、しっかり対策を行えば早く上位表示ができるポテンシャルを持っておりました。
よって、外部対策にはそこまで注力せず、内部対策とコンテンツ対策に比重を置いた例になります。
逆のことを言うと、ドメインランクだけ高くても上位表示できるわけではないということです。サイト内部やコンテンツが対策されていないと、上位表示が難しいということがこの事例からわかるのではないでしょうか。


事例その⑥:内部対策を中心に行いトラフィックが約3倍に増加

ジャンル 住宅販売
対策開始日 2022年9月1日
対策内容 内部対策
対策前の検索順位 キーワードA(広島住宅販売):8位
キーワードB(広島住宅販売):40位
キーワードC(広島住宅販売):20位


サイトの説明

広島の新築・中古不動産を扱う住宅販売会社様の取り組み事例となります。
新築戸建てや中古戸建てだけでなく、マンションの販売と買取、リノベーション、土地販売など、住宅に関するサービスが幅広いのが特徴です。
サービス毎にSEO対策を行い、幅広いユーザーを取り込んでいける施策を行いました。

対策内容の詳細

▼サイト内部対策
・titleタグ、descriptionタグ、h1タグ等、SEOにおけるSEO基本内部対策の実施。
・alt属性の設定
・パンくずリストの設置
・対策ページへの内部リンク精査
・sitemap設定の見直し
・WebSiteの構造化データ
・地域との関連性を高めるための住所構造化データのマークアップ
・ページスピードの改善

SEO対策後の検索順位結果

キーワードA(広島住宅販売):8位→4位
キーワードB(広島住宅販売):40位→4位
キーワードC(広島住宅販売):20位→3位

「広島 注文住宅」の順位動向

【直近24ヶ月の「広島 注文住宅」の順位動向】
直近24ヶ月の「広島 注文住宅」の順位動向

一番のメインワードである「広島 注文住宅」については対策開始から約3ヵ月でTOP10までランクインしました。

【サイト全体のトラフィック推移】
直近24ヶ月のサイト全体のトラフィック推移

2022年9月より弊社のSEOサービスをスタート
運用開始直後はサイトの内部対策を中心とした改善を行いました。

実はこのサイト、下層ページの多くがインデックスされていないことが発覚し、URLの見直しに加え、インデックス状況の見直し・改善も行っています。
オレンジ色の線はトラフィック推移。青い線はクロールされたページの推移になります。
クロールされたページが急激に増加しているのは、インデックス状況の改善に関する対策が要因です。
インデックス環境が改善されるのと同時に順位も上がり、並行してトラフィックも大幅に上昇しています。

自社の見解

基本的なタグ周りのSEO対策だけを行うのではなく、サーチコンソールを使用して「インデックスされていないページ」を割り出しました。
このサイトではsitemap.xmlにインデックスさせるべきページのURLが記述されておらず、インデクスされていないページが一定数見つかりました。
インデックスがなされていないと、本来評価されるページが評価されなかったり、自然検索からユーザーに流入してもらう機会が減ることになります。
新しいページを定期的にアップしているサイトは、サーチコンソールも定期的にチェックし、インデックス状況を確認することをおすすめします。


まとめ

SEO内部対策とは、サイトの内部の非効率や不備の改善が施策の中心です。
劇的な順位上昇に結びつくものではありませんが、適切に改善されれば必ずサイト全体の価値を押し上げます。

また内部対策による改善は、サイトの利用しやすさにも繋がります。
ユーザー行動の改善にも結びつくので、間接的なサイト評価の向上にも繋がるでしょう。

SEO施策全体の最大化を目指すためにも、ぜひ積極的に内部対策を進めていきましょう。


監修者からのコメント

「内部対策」の”内部”とは、サイトの『骨組み』のようなものとイメージしてもらうのが良いでしょう。このサイトの骨組みがしっかりしていないと、コンテンツや外部対策に強いサイトでも、その強さをGoogleへ適切に伝えることができません

また、サイトの作りによっては後から改修することが難しくなるケースもあるため、なるべくサイト解説の段階で対策をしておくことがおすすめです。運用途中で対策をする場合は、内容によってはサイトのデザインにも関わってくるケースがあるので、サイトのどこが変更されるのか事前に確認するように注意しておきましょう。

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監修者プロフィール

NEXER 工藤

NEXER 工藤6つのオウンドメディアの運営責任者

詳細プロフィールはこちら

2017年NEXERに入社。前職はスマートフォンの販売員。
NEXER入社後はSEOコンサルティング営業部、クライアントマーケティング事業部を経て、現在はオウンドメディアを6つ運営&管理の責任者を任されている。
新規で1から立ち上げた2つのサイトは年間100万PV以上のメディアに成長。
既存のオウンドメディアと、サイト買収をおこなった3つのサイトは、運用当初に比べて3倍~5倍の収益を出すメディアに成長。
さらに、2022年12月より新規でもう1サイトに挑戦中。