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株式会社NEXER

2005年にSEO事業を開始し、計10,000社以上にSEOコンサルティング実績を持つSEOの専門会社。
自社でSEO研究チームを持ち、「クライアントのサイト分析」「コンテンツ対策」「外部対策」「内部対策」「クライアントサポート」全て自社のみで提供可能なフルオーダーSEOを提供している。
SEOのノウハウを活かして、年間数百万PVの自社メディアを複数運営。

リダイレクトとは、Webサイトにアクセスしてきたユーザーを自動で別のURLへつなげる機能です。Webサイトのリニューアルやメンテナンスによるドメイン変更、URLの変更をした際に、ユーザーが手間なく新しいURLへアクセスするために利用されます。

リダイレクトは便利な機能である一方で、その種類や使い分けについてよく分かっていないという方は少なくないでしょう。そこで今回は、リダイレクトの種類とその使い方について紹介していきます。SEOの観点からも必要となる理由を紹介するため、ぜひご覧ください。

もしSEO対策の基本から対策方法まで全て詳しく知りたい場合は「SEO対策とは?検索上位表示を狙う方法まとめ!」の記事でSEO対策の情報をまとめているので参考にしてみてください。

リダイレクトの種類

リダイレクトの種類
さまざまな種類があるリダイレクトは、それぞれに独自の特徴を持っています。そこでこのトピックでは、代表的なリダイレクトをいくつかピックアップして紹介します。

サーバーサイドリダイレクト

サーバーサイドリダイレクトとは、サーバーがブラウザやユーザーに対して転送先のURLを指定する方法です。サーバーから提示されたURLにブラウザがアクセスすると、データ受信が可能となります。

ユーザーから手を加えることは何もなく旧URLにアクセスしたら自動的に新URLの元へ転送されるため、効率的な処理が可能です。このリダイレクトはHTTPステータスコードが付属しており、HTTPリダイレクトという名称でも親しまれています。

HTTPステータスコードとは、HTMLを表示する際にブラウザが受け取る3桁の番号です。内容ごとに意味が異なり、番号は100から510まであります。また、このリダイレクトは使いやすくユーザビリティの観点でも優れているため、最も広く使われている転送方法だと言えます。

.htaccessによるリダイレクト

.htaccessを活用したリダイレクトは、サーバーによって転送先のURLが指定される転送方法になります。.htaccessは、リダイレクトやBASIC認証、IP制限などさまざまなWebサーバーの設定ができるファイルです。

htaccessファイルにリダイレクトに関する命令文を記述すると、サーバーが命令文に従ってリダイレクト対応を行うようになります。.htaccessはApacheが使用されているサーバー以外では使用できないことに加え、ファイル編集の際はFTPを通じたサーバーへのアクセス権限が必要なため、使用可能なサーバーに限りがあります。

しかしその一方で、.htaccessが利用可能なサーバーが年々増加しており、.htaccessによる転送処理はだんだんと身近になっています。ただし、Nginxを利用しているサーバーではhtaccessファイルの利用は不可であるため、この点は留意しておきましょう。

phpによるリダイレクト

HTMLのコーディングをする際に、phpを記述してリダイレクトを命令するやり方です。この処理では、HTTPヘッダを送信できるheader関数を利用してリダイレクトを行っていきます。

HTTPヘッダは、Webサイトにアクセスした際に発生するユーザーとサーバー間の情報の授受内容について定義するものです。header関数を指定してHTMLヘッダを送信すると、転送先のURLへのリダイレクトが可能となります。しかし一元的な管理が難しいやり方である点には注意が必要です。

クライアントサイドリダイレクト

クライアントサイドリダイレクトとは、ブラウザ側でサイト及びURLの転送処理が必要となる方法です。ブラウザがサーバーに呼びかけても転送の指示はなく、通常通りにWebサイトにつながります。

しかしその際に、Webサイトの画面上に転送先のURLが表示されており、ブラウザ側でそのURLにクリックなどを行ってリダイレクト処理を実施する必要があることが特徴です。

また、Webサイトにつながったときに「5秒後に移転します。5秒以内に転送しなければ下記URLをクリックしてください」という表示を見たことはないでしょうか。

この表示が出た場合、採用されている方法はいわゆるユーザー側での処理が求められるもので、ブラウザ側で転送処理を行うと新しいURLへと辿り着けます。

meta refreshによるリダイレクト

meta refreshによるリダイレクトは、HTMLのheadタグ部分に記載されている指示を参考にして転送する方法となります。先述した内容のように、ユーザーがWebサイトにアクセスすると、新しく設定されたサイトに自動で転送される仕様です。

サイトのドメインやアドレスを変更した際に使われる方法で、旧サイトを訪れたユーザーに対してアドレスの変更を伝える機能も備えています。

リダイレクトまでの待機秒数を指定して、その間に画面上でリダイレクトの背景をユーザーに伝達できるため、ユーザーを混乱させることなくリダイレクトさせられます。

meta refreshはユーザー側に寄り添った対応で定評がありますが、最近ではその利用が非推奨となっているため、この表示はあまり見かけなくなっています。

JavaScriptによるリダイレクト

JavaScriptによるリダイレクトは、サーバー側でのリダイレクト処理が不可能な場合に代替策としてよく利用されます。ブラウザ上のJavascriptの機能を無効にしていると実行が失敗し、正しく転送が実施されないというトラブルが発生するため注意が必要です。

本来取り込めていたユーザーを逃してしまう可能性が生じることを考慮すると、あまりおすすめできる方法ではありません。

また、GoogleにおいてもJavascriptによるURLの転送は承認されていますが、非推奨となっています。したがって、このリダイレクトを利用する際は欠点も踏まえた上での活用をおすすめします。

リダイレクトの使い分け

リダイレクトの使い分け
SEOの観点ではURLの変更は好まれていないため、リダイレクトは推奨されていません。しかし、リダイレクトせざるを得ない状況に遭遇することは多いです。

そこで、やむを得ず転送を実施する際には、301関連のリダイレクトの利用がおすすめです。301関連のリダイレクトを使用すればWebサイトの評価を引き継げるためです。

301リダイレクト

301リダイレクトは、転送が長く継続して行われる場合に利用されるリダイレクトです。転送先が新しい基準となるURLであると認識させる仕様で、URLを一本化していくという意味合いを持ち合わせています。

サイトを完全移転した場合や元のページにもう関わらない場合、httpからhttpsに変更した場合などに利用されます。

また、301リダイレクトにはさまざまな利点があります。特に、旧URLのSEO評価の新URLへの引き継ぎやエラーページの量産の防止、ページのインデックスの遅れ防止などが見逃せないメリットです。

しかし、評価の一部が失われてしまう可能性やはてなブックマークなどの登録数がリセットされてしまうリスクがある点には注意が必要です。

302リダイレクト

302リダイレクトは、一定期間で終了する転送という意味合いを持ちます。301リダイレクトとは対照的な特徴を持っており、転送先が新しいURLであるという認識を持たせない仕様になっています。

よく使われる場面は一時的な用途が多く、Webサイトテストの1つであるA/Bテストの実施や、サイトのリニューアルを行う場合などが挙げられます。302リダイレクトの利用期間は1ヶ月以内であることが一般的です。一時的なメンテナンス対応が必要になった際は、ぜひ利用してみてください。

303リダイレクト

303リダイレクトは、新しくアップロードされたURLではなく、確認ページのような別のページに遷移するリダイレクトです。一時的な転送に分類されるGETメソッドを使ったリダイレクトで、POSTメソッドを利用した通信を用いて一時的に内容を表示するときに利用されます。

しかし、303リダイレクトには「See Other(他を見ろ)」という意味合いがあり、場当たり的なリダイレクトを扱うものではありません。リクエストに対して、適切な別のURLを紹介するという特性を強く持っています。

そのため、一時的な移転を扱わないという点で302リダイレクトとは大きな違いを持っていると言って良いでしょう。

307リダイレクト

307リダイレクトは、302リダイレクトと同様に一時的な遷移を行う際に利用されるリダイレクトです。このリダイレクトは、リクエストされたWebサイトが一時的に別のURLに移動しているという内容を表示します。

302リダイレクトとの違いは、リダイレクトされたリクエストを行う際に、メソッドと本文が変更されないことが保証されている点です。

302トは不正にメソッドがGETに変更されてしまうことがあります。307におけるメソッドの挙動がWeb上で予測が可能であるのに対し、302ではそれが不可能であるため、こうした不正が生じるのです。

308リダイレクト

308リダイレクトは、301と同様の恒久的なリダイレクトです。内容としても301 とほとんど同一ですが、HTTPメソッドの変更ができない点が唯一の違いです。

308リダイレクトでHTTPメソッドが利用できない背景には、古くからある301ではHTTPのメソッドが変更できてしまう可能性があるというものがあります。

301ではHTTPメソッドの変更が可能なため、不正にPOSTからGETに変更されるリスクがあります。こうしたリスクをなくすために、新しくできた308リダイレクトではHTTPメソッドの利用をできないようにしたのです。

リダイレクトが必要な理由

リダイレクトが必要な理由
ここではリダイレクトが必要な理由を解説します。

ページの評価を引き継ぐため

ページの評価を引き継ぐためにはリダイレクトは欠かせません。特に元のURLから新URLへ完全移行する場合にはリダイレクトを行うことが求められます。リダイレクトを行わない場合、これまで培ってきたWebサイトの評価が消えてしまうからです。

そうなると再び1からWebサイトの評価の構築が必要となり、あまりにも非効率です。リダイレクトはSEO的には良くはありませんが、301のような恒久的なリダイレクトに関しては評価が落ちないため、URLを完全に移行する際は積極的にリダイレクトをすると良いでしょう。

ユーザビリティを損なわないため

ユーザビリティを損なわないようにするという観点からも、リダイレクトは重要です。

もし、メンテナンスやWebサイトの完全以降などにより元のURLで情報が取れないようになっているにも関わらず、リダイレクト設定がなされていなければ、ユーザーは情報にアクセスができません。

特に昨今では、ユーザビリティがWebサイトの評価に大きく影響します。Webサイトの評価を守るためにも、ユーザビリティを意識してリダイレクト設定を行うことは重要です。

リダイレクトを利用する主なシーン

リダイレクトを利用する主なシーン
リダイレクトはさまざまな変化に対応するときに利用されます。ここでは、リダイレクトを利用する主なシーンを紹介します。

サイトをリニューアルするとき

初めに挙げられるのが、サイトをリニューアルするときです。サイトをリニューアルしている間は、一時的に別のURLにサイトを紐づける必要があります。

こうした状況の中で、ユーザーに継続してサイトを閲覧してもらうためには、リダイレクトを利用する必要があります。また、一時的なリダイレクトを行うパターンが多いため、302リダイレクトの利用がおすすめです。

サイトのドメインを正規化すると き

サイトのドメインを正規化するときも、リダイレクトは必要です。ちなみにドメイン正規化とは、同じコンテンツのサイトを1つのURLに統合することです。

正規化を行わないと重複コンテンツとなってしまうため、ドメインの正規化は避けられません。そして、正規化を行いURLを統合する過程でリダイレクトが必要となってきます。

このケースでは遷移先のURLへの統合を見越してリダイレクトが行われるため、301リダイレクトの利用がおすすめです。

デバイスごとにURLが異なるとき

デバイスごとにURLが異なると重複コンテンツと判断されるため、SEOの観点から見て非常に危ういです。また、レスポンシブ対応をする際に手間もかかります。

そのためURLを統一する必要があり、その過程でリダイレクトの活用が求められてきます。なお、上記のパターンと内容は同一なため、301リダイレクトの利用がおすすめです。

サイトメンテナンスを行っているとき

サイトメンテナンスを行っているときも、Webサイトにアクセスされないように、メンテナンスページにユーザーをリダイレクトする必要があります。メンテナンスが終わればリダイレクトが不要になるため、一時的なリダイレクト対応が求められます。302リダイレクトを利用すると良いでしょう。

期間限定で別のURLへ誘導したいとき

期間限定で別のURLへ誘導したいときも、リダイレクトの出番です。期間限定のキャンペーンを宣伝したいときは、URLにアクセスしてきたユーザーに真っ先にその情報を共有したくなりますよね。

こうした場合にリダイレクトを活用し、URLにアクセスすると期間限定のサイトに転送される仕様を作り込んでおけば、効率的な宣伝が可能です。一時的にリダイレクト対応をするだけなので、302リダイレクトを利用しましょう。

リダイレクトエラーの意味と対処法

リダイレクトエラーの意味と対処法
うまく使えば非常に便利なリダイレクトですが、うまく機能せずエラーが出てしまうケースも散見されます。ここではリダイレクトエラーの意味と対処法を解説していきます。

リダイレクトの警告

1つ目のエラーは、リダイレクトを実行する際に「リダイレクトの警告」という表示が出てしまうことです。危険なページに遷移しそうな際に出る表示ですが、問題ないページに遷移する際も表示されるときがあります。

遷移先が信頼できるサイトであればURLをクリックしてページを表示できるため、エラーとしてはユーザーを困らせる部類には入りません。また、リダイレクトの警告表示がわずらわしく何とかして非表示にしたいと思う場合は、ブラウザの再起動や保存されたcookieの削除をおすすめします。

遷移先のページが危険ではない場合、エラー表示が出てしまうのはブラウザ側のcookieに原因があると考えられます。エラーを無くしたい場合はまず再起動やシークレットモードでの利用を試してみましょう。

リダイレクトがブロックされました

2つ目のエラーは「リダイレクトがブロックされました」という表示が出てしまうことです。

Chromeブラウザが不適切なリダイレクトの実施を検知され、ユーザーが操作をしていないにも関わらず、不正な広告から意図しないページへ転送されそうになる場合に表示されます。

Chromeブラウザの設定上、こうしたリダイレクトは基本的には許可されていないため、該当のエラー表示が出たら危ないページに遷移しそうになっていると理解しましょう。

また、Chromeブラウザの「ポップアウトとリダイレクト」からエラー表示がでないように設定を変更できます。しかし、問題のあるページに意図せず転送させられる事態が増えてしまうため、特段の事情がない限りは設定は触らないようにしてください。

リダイレクトが繰り返し行われました

3つ目のエラーは「リダイレクトが繰り返し行われました」という表示が出るケースです。あるページを開こうとした際にリダイレクトが何度も実施されてしまい、表示するページが決まらなくなっている状態を意味します。

この状態はリダイレクトループと呼ばれ、起きる原因はサイト側の設計ミスにあります。そのため、サイト設計の修正がエラーの一般的な解決方法になりますが、ユーザー側のアクションでの修正も可能です。

ユーザー側から行える具体的な修正方法は、ブラウザの再起動やシークレットモードでのブラウザの起動、保存されたcookieの削除が挙げられます。

これらの対策を講じれば、問題解決につながることがあります。もし修正を試みても上手くいかない場合は、サイトの管理者に問題を伝えて修正をお願いしてみましょう。

リダイレクトを設定できる無料プラグイン

リダイレクトを設定できる無料プラグイン
WordPressを利用している方に限りますが、無料で利用できるリダイレクトプラグインがいくつかあります。

Redirection

Redirectionは、.htaccessを編集しなくても簡単にリダイレクトの設定が可能なプラグインです。301と302のリダイレクトに対応しているため、恒久対応と一時的対応の双方で使用できます。

使い方はプラグインの新規追加ページでRedirectionを追加し、セットアップを行います。セットアップが完了したら転送ルールの入力を行い、転送元のURLと転送先のURLを入れたら基本的な設定は完了です。

なお、正規表現の使用や状況に応じたリダイレクトの種類の変更を通じてより高度なリダイレクトを設定することもできます。

Simple 301 Redirects

Simple301 Redirectsは、WebサイトのURLを新しいものに変更するいわゆる301リダイレクトを行う際に使用できるプラグインです。301リダイレクトの機能しかありませんが、シンプルなプラグインのため設定も単純です。

プラグインをインストールして有効化したら設定は完了となります。その後、入力欄で転送元のURLと転送先のURLを入れたらリダイレクトの処理は終了です。301のリダイレクトを効率的に完了させたい方におすすめのプラグインといえます。

Easy Redirect Manager

Easy Redirect Managerは、301、302、307リダイレクトの処理が行えるプラグインです。404エラーのログを取っているため、404エラーの表示も可能です。機能としては、リダイレクトに関わるURLの設定や404エラーログの選択、超高速リダイレクトなどさまざまです。

使い方はプラグインをインストールしたらステータスコードで任意のリダイレクトを選択します。その後、転送元と転送後のURLをインプットしたらリダイレクトの設定は完了です。

他にも重複のスキップや更新ができるインポートの設定や、リダイレクトルールのバックアップをエキスポートできる設定など、多種多様なカスタムが可能です。

LoginWP|Formerly Peter’s Login Redirect

LoginWP|Formerly Peter’s Login Redirectは、ログイン時とログアウト時のリダイレクト先の細かな設定が可能なプラグインです。

ユーザーごとにリダイレクトできる機能があり、特定のユーザー、特定の権限を持つユーザー、特定の機能を持つユーザー向けにリダイレクトの設定が可能です。

また、必要に応じて独自のコードを追加できるため、柔軟性の面でも優れています。インストール後にルールを作成し、その後にログインとログアウト先のURLを入力すれば基本的な設定は完了です。

リダイレクトに関するよくある質問

リダイレクトに関するよくある質問
リダイレクトは便利な機能ですが、内容が複雑であったりよく分からないエラーが出たりするため、慣れないうちは分からないことが多いでしょう。そこで、リダイレクトに関するよくある質問を紹介していきます。

設定したリダイレクトの確認方法は?

リダイレクトの設定が完了したら、きちんと設定がなされているか気になりますよね。その際もし設定の内容が気になったらGoogle Chrome デベロッパーツールを利用してみてください。

Google Chrome デベロッパーツールは、Google Chromeに標準装備されているツールで、WebサイトのHTMLの構成などを確認できます。Google Chromeの右上にある「︙」をクリックして「その他のツール」を押すとデベロッパーツールが選択できるようになります。

デベロッパーツールを起動したら「Network」を選択し、「Preserve log」にチェックを入れます。その後、動作確認を実施したい旧URLにアクセスし「Name」の右側にある「Status」で301リダイレクトや302リダイレクトの状態を確認します。

また、画面の右側に表示される「Headers」タブの「General」でもリダイレクトの確認が可能です。

いつまで設定しておくべき?

リダイレクトは、ユーザーの利便性を考えると永久に設定しておくべきですが、SEOの観点で考えると最低1年で問題ないといわれています。リダイレクトから1年が経過すると転送先のページに評価の移転が完了しており、元のページの評価は残っていない状態になっているからです。

また、リダイレクトの設定が1年経過した後は、その設定を解除してもGoogleが無期限で代理転送を行ってくれるようになったため、ユーザビリティの面でも心配はないのです。

しかし「設定から1年」という期間がどこからどこまでなのかは不明確な部分があります。そのため、Googleに確実に代理転送を行ってもらうためには、1年よりも少し長い期間までリダイレクトの設定を維持すると良いでしょう。

不正なリダイレクトって何?

不正なリダイレクトとは、Googleウェブマスター向けガイドラインに違反しているリダイレクトのことです。

検索エンジンをだますためのリダイレクトや、検索エンジンのクローラが認識したコンテンツと異なるコンテンツを表示するためのリダイレクトが不正なリダイレクトに該当します。

サイトの新しいアドレスへの移転や複数のページの統一など、本来あるべきとされた目的から外れた意図でリダイレクトを行うと、不正なリダイレクトと認識されるのです。

とはいえ、意図せずに誤ったリダイレクトを設定してしまい、不正なリダイレクトと判断される場合があります。

違反する気がないのにも関わらず、不正だと判断されて評価を下げられることは非常に辛いため、リダイレクトを設定したらおかしな点がないかしっかりとチェックしましょう。

リダイレクトについてSEO専門家の見解

ドメイン移管などでURLが変わる場合は、必ず301リダイレクトをおこないましょう。
301リダイレクトは永続的なリダイレクトを表すステータスコードであり、301リダイレクトをおこなえばSEO評価は引き継がれるため、どうしてもURL変更が必要な場合に役立ちます。

リダイレクト元のサイトを閉鎖する場合は、以下の点を確認してください。

・インデックスが全て新URLに変更されたか
・リダイレクトが正常に動作しているか
・リダイレクト元サイトにアクセスが発生していないか
・リダイレクト元サイトにGooglebotがアクセスしていないか

上記に問題がなければ、SEO評価はリダイレクト先に引き継がれているため、リダイレクト元サイトを閉鎖しても問題ないと考えられます。

Google公式の「スパムに関するポリシー」で、不正なリダイレクトについて下記のように言及しています。

不正なリダイレクトは、ユーザーと検索エンジンに異なるコンテンツを表示したり、ユーザーの本来のニーズを満たさない想定外のコンテンツを表示したりすることを目的に、悪意を持って行われています。不正なリダイレクトの例としては、次のようなものが挙げられます。

・検索エンジンに示しているコンテンツ タイプとまったく異なるコンテンツにユーザーをリダイレクトする
・パソコンのユーザーには通常のページを表示し、モバイル ユーザーはまったく別のスパムドメインにリダイレクトする

特定の記事のアクセス数を増やすことを目的とした、関係のない記事へのリダイレクトをおこなう行為はペナルティになる可能性があるので避けましょう。

まとめ

リダイレクトは便利な機能です。ページを新しいサイトに移転させたり、メンテナンスを行ったりしているときに上手く使えば、ユーザビリティを担保しながらページの改良を行えます。

一時的なリダイレクトや恒久的なリダイレクトなど、ニーズに合わせたリダイレクトの方法もあるため、目的に合わせてさまざまな方法でリダイレクトの処理が実施できます。

しかし、エラーが出てリダイレクトが機能しなかったり意図せずリダイレクトを誤って利用したりすると、Webサイトの評価が著しく低下してしまいます。

そのため、リダイレクトの設定を行う際はミスがないいように慎重に処理することが大切です。WordPressには無料でリダイレクトを行ってくれるプラグインも充実しているため、利用すれば極力ミスなく処理できます。

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監修者プロフィール

NEXER 工藤

NEXER 工藤6つのオウンドメディアの運営責任者

詳細プロフィールはこちら

2017年NEXERに入社。前職はスマートフォンの販売員。
NEXER入社後はSEOコンサルティング営業部、クライアントマーケティング事業部を経て、現在はオウンドメディアを6つ運営&管理の責任者を任されている。
新規で1から立ち上げた2つのサイトは年間100万PV以上のメディアに成長。
既存のオウンドメディアと、サイト買収をおこなった3つのサイトは、運用当初に比べて3倍~5倍の収益を出すメディアに成長。
さらに、2022年12月より新規でもう1サイトに挑戦中。

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