この記事の監修SEO会社
株式会社NEXER
2005年にSEO事業を開始し、計10,000社以上にSEOコンサルティング実績を持つSEOの専門会社。
自社でSEO研究チームを持ち、「クライアントのサイト分析」「コンテンツ対策」「外部対策」「内部対策」「クライアントサポート」全て自社のみで提供可能なフルオーダーSEOを提供している。
SEOのノウハウを活かして、年間数百万PVの自社メディアを複数運営。
YouTubeは2005年に創立された世界最大の無料動画共有サービスです。その人気は今なお衰えることなく、2021年時点で日本の月間アクティブユーザー数は6900万人を超え 、世界中で世代を超えて利用されています。
動画マーケティング市場の発展に影響を与え続けるYouTubeは、現代のマーケティングにおいても大きな存在 です。動画コンテンツを取り入れる企業サイトも増えていますが、効果的に活用するにはSEO対策が必須です。
ここでは、YouTubeのSEO対策とし有効な再生回数を伸ばすためのノウハウである、YouTubeのSEO対策全20項目を徹底解説します。
もしSEO対策の基本から対策方法まで全て詳しく知りたい場合は「SEO対策とは?検索上位表示を狙う方法まとめ!」の記事でSEO対策の情報をまとめているので参考にしてみてください。
目次
YouTube動画のランキング決定要因
YouTubeには、ホーム画面やおすすめで表示されるランキングと検索結果によるランキングがあります。ユーザーの閲覧傾向から表示されるホーム画面やおすすめに対して、SEO対策は難しいです。
一方、YouTubeの検索結果ではユーザーの検索傾向からYouTubeのアルゴリズムに基づいて順位が決まります。YouTube公式サイトの「検索とパフォーマンスに関するよくある質問」では、主な決定要因は動画コンテンツとユーザーニーズとの合致性と検索から流入した視聴者の評価、視聴回数、登録数などのエンゲージメント率と示しています。
動画SEOに関するコンサルティングを手がけるアメリカのBriggsbyという会社の公開データによると、検索順位を決めるための項目のうち、最も重要視されるのは「再生回数」であると表しました。
アメリカのデータ調査会社SISTRIXでは、検索エンジンによる動画の検索順位が上がるほど動画のクリック数も数倍以上に上がるというデータを公開しています。同サイトでは“動画のランキングは、パフォーマンスおよび視聴者との関連性によって決まります。”と示しています。
つまり、ユーザー満足度向上が検索上位の重要なポイントで、検索結果の上位表示につながるといえます。ユーザー満足度を上げるには、動画とユーザーの検索意図やニーズとの合致性やユーザーファーストを意識することが必要です。
ユーザー満足度の高い動画は拡散や共有の効果、またリピートして再生されることも多く、再生回数もより上げることが期待できます。
YouTubeのSEO対策1:キーワードの選定
YouTubeにアップロードした動画が検索上位に表示されるためには、YouTube検索に適したSEO対策が必要です。
YouTube検索はGoogleのアルゴリズムとは異なるものの、Googleの傘下にあります。基本的な考え方はGoogleと同じで、SEO対策の中でもまず重要になるのがキーワード選定です。キーワードはユーザーの悩みを表しているため、対象とするキーワードはユーザーに需要があるものでなければなりません。
ユーザーの検索意図に合致した動画を作成するためにも、キーワードは最初に決定しましょう。キーワードを適切に選べていると動画がより検索されやすくなります。ユーザーの検索意図を理解したキーワードを見つける具体的なリサーチ方法を解説します。
YouTube検索でのサジェストキーワード調査
サジェストキーワードとは、YouTube内の検索ボックスにキーワードを入力した際に一緒に表示されるワードのことです。ユーザーが入力したキーワードと一緒に検索する可能性が高いものや、頻繁に検索されるものを予測変換して候補のキーワードを表示します。
サジェストキーワードを使ったリサーチはすでに動画のテーマが決まっている場合に有効です。対象のテーマでキーワードがあらかじめ絞れるので、予測変換で表示されたワードから選べば、自分の作りたい動画に合致していて、かつ検索されやすいキーワードを見つけられます。
また、ツールなどを使わずに簡単にできて誰でも取り組みやすいリサーチ方法です。これからYouTubeで動画作成する方やYouTubeのSEO対策を始めていく方は、まずはサジェストキーワードから始めてみるとリサーチ方法が理解しやすくおすすめです。
キーワードツールでの関連キーワード調査
サジェストキーワードは検索される候補としては有効ですが、確実な検索意図を示したものではありません。時期の変動も影響するため、より確実なキーワードをリサーチするなら検索ボリュームも表示されるキーワードツールの利用が便利です。
検索ボリュームとは、検索エンジンで検索される回数のことで、どの程度ニーズがあるのかを把握できます。検索ボリューム数が高いほどユーザーのニーズは高まりますが、その分使用している競合サイトが強いと、閲覧してもらえない可能性もあります。
逆に検索ボリュームが低くても、商品の購入を目的にしたキーワードなら有効になる場合もあります。検索ボリュームは自社サイトの強さに合ったもので、動画の内容や目的に合ったキーワードを選ぶことが重要です。
代表的なツールはGoogleキーワードプランナーやahrefsで、一部無料で使えるものがほとんどです。無料でも大まかな情報は調べられますが、より詳細な検索ボリュームを調べる場合には有料のものを選びましょう。
競合分析を行っての関連キーワード調査
キーワードをリサーチする際には、自分が使いたいキーワードで上位表示されている、他の動画や競合サイトの動画を確認することも有効です。
候補になるキーワードをリサーチするだけではユーザーの動向しか分かりませんが、競合サイトを分析することで他の動画の傾向や、どのような動画がユーザーに評価されているのかが分かります。
対象キーワードを使ってどのような動画を作成しているかを参考にすることで、競合サイトの内容に劣らない動画を作るヒントになります。また、動画に使われているタイトルや概要欄の紹介文、ハッシュタグなどもチェックすれば、新たな関連キーワードを見つけられます。
YouTubeのSEO対策2:動画設定の最適化
YouTubeのSEO対策として、次に動画設定を最適化することが重要です。ユーザーの検索意図に合致したキーワードで動画を作成したら、動画に関する情報をテキスト化していきましょう。
具体的には、動画のタイトルやタグなどの周辺情報をテキスト情報として記入したり登録したりして表示します。テキスト化することで、よりユーザーは検索しやすくなり、YouTubeのアルゴリズムとしても、ユーザー満足度の高い動画は高く評価されやすくなります。
ここでは、必ずやっておきたい、動画設定におけるSEO対策を紹介します。
タイトルには必ずキーワードを入れる
Webコンテンツと同様にYouTubeでも、タイトルはユーザーが動画をクリックするかどうかを決める判断材料になります。
魅力的なタイトルを考えるのはもちろんですが、ユーザーの検索意図であるキーワードを盛り込むことが必須です。効果的なキーワードの取り入れ方は、対象キーワードと一致すること、動画内容とタイトルが合致していること、タイトルのメインの文字数を30字程度にすることが基本です。
まず、対象のキーワードはタイトルと完全に一致させましょう。対象キーワードが1つというのは少なく、2つや3つの複合したキーワードで狙うことが多いです。
また、キーワードの順番が違うと検索順位が変わる恐れがあります。対象のキーワードはタイトルの左から、検索した時に表示される順に入れましょう。さらに、タイトルは32文字以内で、ユーザーに動画内容が簡潔に分かるように考えます。
タイトル自体は100文字まで入力できますが、YouTubeの検索結果では冒頭の60文字しか表示されません。さらに、スマホでは前半の30文字程度しか表示されないため、主要キーワードを含むメインタイトルは前半の32文字に抑えましょう。
後半には関連するキーワードを入れておくと、対象のキーワード以外でも検索結果やおすすめ動画に表示される機会が期待できます。
説明文にキーワードを入れる
YouTubeの動画下の文章部分を説明文といい、説明欄や概要欄ともいわれます。ユーザーと検索エンジンが動画の内容を理解しやすくなるほか、動画内で伝えきれない内容を書き加えたり、関連動画や外部サイトへのリンクを設置したりと補足的にも使われます。
YouTubeの公式ガイドラインにも説明文の重要性が明記されています。説明文を入力することで、視聴回数や再生時間を増やす効果があると示されています。
説明文を書くときのポイントは、対象のキーワードを入れる、重要なキーワードは最初に入れる、動画内容と関係のないキーワードは入れないことです。ユーザーの検索意図であるキーワードはどの要素についても重要で、テキスト情報には必ず使用します。タイトル同様、重要なキーワードは最初に盛り込みましょう。
説明文には半角で最大5,000文字の内容を入力できます。しかし、パソコンのブラウザの表示設定ではデフォルトで3行までしか表示されません。この3行で的確かつ魅力的な説明ができれば、続きの詳細を開いてくれます。詳細を開いたユーザーはしっかり動画内容を把握し、動画を最後まで再生する可能性が高まります。
文章が長すぎたり関係ないキーワードまで入れすぎたりすると、重要な動画の内容が理解しづらくなります。全体の文章は500文字程度に抑え、キーワードも3〜5回程度入れるとスッキリします。冒頭の50文字以内には、対象のキーワードを入れ込んだ簡潔な動画内容の概要を紹介しましょう。
タグにキーワードを入れる
YouTubeには、2種類のタグをつけることができます。1つ目のハッシュタグにはリンク機能があります。リンク機能により、YouTube以外でもハッシュタグを利用しているユーザーからの検索による流入増加が期待できます。
設定できるハッシュタグは60個ですが、制限を超えると全て無効になったり動画が削除されたりする可能性があります。動画の関連性を高めるためには、ハッシュタグは必要なものだけにしましょう。
また、動画の冒頭部分にはハッシュタグを3つまで反映させられ、ユーザーがクリックした時に関連動画として表示されやすくなります。他にも関連性を高めるには、ハッシュタグは競合サイトで使用しているものに寄せたり、キーワードツールで検索ボリュームの多いものにしたりするのもおすすめです。
一方、メタタグには動画の内容を検索エンジンに通知する役割があり、ユーザーには見えません。メタタグはSEO効果が期待できないといわれますが、関連動画として表示されやすい傾向もあります。
メタタグを設定する際、キーワードのスペルが間違えやすいものにはミススペルワードも登録する、過度なタグの使用は控えポリシー違反を防ぐなど対策しましょう。
サムネイルを工夫する
サムネイルはYouTubeの特徴のひとつであり、検索結果にタイトルと一緒に表示される画像です。ユーザーはタイトル以上にサムネイルを見てクリックするかを判断するので、非常に重要なSEO対策といえます。
効果的なサムネイルを作るポイントは、動画の主要部分や見どころが一目で分かり印象的なものにする、テキストを画像上に表示する、高解像度で2MBに抑える点です。
動画の内容がイメージできるサムネイルほどクリックされやすくなります。さらに、動画を見るメリットを表示すると、動画を見る前にイメージが伝わりより効果的です。注意点として、魅力的と感じるイメージはテーマや年齢層によって変わります。自分のターゲット層に好感を持ってもらえるテイストにするのが重要です。
誇張しすぎた画像や動画内容と関係ないサムネイルは、ユーザーの離脱率を高めたり報告されたりするリスクにつながります。衝撃的な画像なども低評価の原因になるので避けましょう。
他の競合サイトや、実際に検索したサムネイルの中からクリックしたいと思う画像を探すのも、サムネイルを作る参考になります。
使用する画像の注意点として、画像サイズや容量が適当なものを使用しましょう。適切でない画像はデバイスでサイズが変わったときに綺麗に表示されなくなります。推奨されているのは2MGを超えない、1280×720ピクセルの JPG、GIF、BMP、PNG画像です。
動画をアップロードした後は、YouTubeアナリティクスで分析し、検証するとさらにクリックされる画像作りにつながります。
主に注目したいのは、投稿した動画のうち視聴された割合を示した視聴者維持率と、クリックされたサムネイルの割合を表すサムネイルクリック率です。両方が同様に高ければユーザーから支持されている証拠となります。
タイムスタンプ機能を活用する
YouTubeには「タイムスタンプ」という目次の役割をする便利な機能があります。説明文やコメント欄に指定した動画再生時間を記載するとタイムスタンプ機能により、数字が青色リンクに表示され、クリックするとリンクの時間までジャンプして再生されます。
タイムスタンプも重要なSEO対策で、ユーザビリティを上げるのに効果的です。特に10分以上の長い動画では、自分の見たい部分だけ視聴したいユーザーも多いです。すぐにジャンプできるタイムスタンプが記載されていると動画再生がスムーズになり、ユーザーの利便性や満足度が上がります。
見たい場所がすぐにわからないとユーザーが離脱してしまい、YouTube検索にも再生時間が短い動画だと認識されます。検索結果の順位や関連動画の表示回数にも影響するのでタイムスタンプは活用しましょう。
また、タイムスタンプはGoogle検索にも有効です。検索結果にタイトルとともにタイムスタンプしている部分が一緒に表示されます。他のサイトのタイトルより目立たせられる上に、動画内容が分かりやすくなってさらにクリックされやすくなります。
カードを設定する
カード機能とは、動画を視聴しているユーザーに他の動画や再生リストへ誘導させる機能です。視聴中にカードが表示されることで、自分の他のチャンネルや紹介したい人の動画に誘導して再生回数や再生時間を伸ばせる効果があります。
再生回数の上昇だけでもSEO効果として有効ですが、さらにユーザーがカードをクリックし他の動画を見ればエンゲージメントも高まります。結果として、YouTubeの評価、検索結果の上位表示につながります。
カードを設定すると、パソコンの場合は動画の右上に、スマホの場合は動画の下にリンクが表示されます。設定できるカードは5つまでで、他の動画や再生リスト、チャンネルの表示が可能です。
他にもアンケート機能や外部リンクも設定できます。自分のブログやサイトのリンクを入れておけばYouTubeを利用した集客が可能です。サービスや商品を広めて収益化したい方にもおすすめです。
チャンネルページの概要欄を記載する
動画の再生回数やチャンネルの登録者数を伸ばすためには、動画自体のSEO対策を行うと同様に、チャンネル自体のSEO対策も必要です。
チャンネルの概要欄に説明文を記載していない方もいますが、情報がないとユーザーがどのようなチャンネルか理解できません。チャンネルページは、動画に興味を持ったユーザーがそのチャンネルを運営する人やチャンネルの詳細情報を知りたいときに利用しています。
概要欄でチャンネルや運営者のことを知ってもらえばチャンネル登録につながったり、他のSNSなど活動している場合はそちらにも興味を持ってもらうきっかけになったりします。
概要欄には、チャンネルのコンセプト、チャンネルの概要、運営者の自己紹介などの基本的情報は必ず記載しましょう。他にもユーザーにチャンネルを活用してもらうために、チャンネル更新時間や更新頻度、登録することで得られる有益な情報を掲載すると効果的です。
SNSで動画を投稿したことを知らせる
投稿したことをSNSで知らせることも重要なSEO対策です。YouTubeチャンネルを作ったばかりの方は動画を多くのユーザーに知ってもらうために、すでに登録者数が多い方にとっても、より早く動画へのリアクションを得られるため、動画を宣伝することは効果的です。
投稿したことを知ってもらう手段として、現状で最も適しているのがSNSです。SNSは拡散力が高い上に、ユーザーの年齢層や利用しているジャンルも幅広いため、新たな見込み客を集めるチャンスにもなります。
代表的なFacebook、Twitter、Instagramは有名なプラットフォームで、利用者数にも拡散力にも長けています。特に、Twitterのリツート機能では動画は写真の6倍ものリツイートがされ、動画URLを書き込むだけでTwitterから動画が見られるように自動変換されます。
SNSから動画を再生してもらうためには、興味がひく説明文を投稿する、フォロワーを増やす、ハッシュタグを活用する、YouTubeをSNSと連携させることが重要です。
まずSNSの投稿を知ってもらうために、フォロワーを増やしたり、投稿にハッシュタグをつけたりしてユーザーに見られる機会を増やします。投稿がみられたら、動画の再生につながる文章が必要です。面白いものや魅力的なものなど、ターゲットとするユーザーの関心を集められる投稿にしましょう。
定期的に動画投稿を行うのであれば、SNSとの連携は必須です。動画投稿を知らせるためだけのアカウントではなく、フォロワーを増やしたりこまめにコミュニケーションを取って、フォロワーをファン化できると、より投稿した動画が再生されたり拡散してくれやすくなります。
連携する場合の注意点は、SNSとYouTubeのコンセプトは一致させることです。動画に関する投稿以外も、基本的にはコンセプトから外れすぎない投稿にすれば関連性が高まり、ターゲット層のユーザーを集めやすくなります。
YouTubeのSEO対策3:動画内の最適化
YouTubeのSEO対策には動画内で行う最適化もあります。動画やチャンネルの設定や情報整理をしても、アップロードしている動画自体がユーザーに検索されやすい、評価されやすい動画でなければ、YouTube検索でも上位表示は狙えません。
また、クリックされてもすぐ離脱される動画はユーザーにとって良質な動画とは判断されず、YouTubeの評価も下がります。ユーザーニーズに合致した動画を作成すると同時に、動画を最後まで視聴してもらえる動画作りのコツと、よりYouTube検索に最適化させるSEO対策方法を紹介します。
冒頭に全体のまとめや予告をする
動画もwebコンテンツ同様に、コンテンツの構成として、結果やまとめは先に述べる方法が有効です。導入部分でユーザーの心を掴めると、そのまま続けて視聴してくれる可能性が高まります。
動画の再生時間を伸ばすこともYouTubeの評価に影響するので、動画の冒頭部分でいかにユーザーの関心を集められるかが重要です。動画を離脱する原因のほとんどが動画の内容がわからないと判断することで、冒頭10秒までに再生をやめてしまうユーザーが20%にも及ぶと言われます。
重要な役割をする冒頭部分で流すのは、動画の内容の簡潔な予告や重要シーンをダイジェストにした映像が効果的です。全体像を先に提示することで、ユーザーは動画を見る目的や得られる情報を理解できるほか、見たい動画と違ったと思わせることも回避できます。
冒頭部分にはタイトルに興味を持ってクリックしたユーザーの興味を確信に変える、「動画を見る価値」を伝えましょう。
本題にすぐ入る
動画が始まって内容と関係ない話をするのはユーザーの離脱率を高めてしまいます。ファン化しているユーザーや元々ファンが多いYouTuberのチャンネルなら、動画の内容と関係なくても試聴されます。
しかし一般的なチャンネルの場合、ユーザーは見たい内容が出てこなければ再生をやめてしまいます。ユーザーに関心を持って視聴し続けてもらうためには、すぐに本題に入ることが重要です。
話す内容にキーワードを含める
動画内で話す内容にもキーワードを意識して取り入れましょう。動画周辺のテキスト情報にキーワードを含める重要性と同様に、動画内にもキーワードを含めることで、より関連性の高い動画と判断されます。
話す際には、キーワードを入れすぎたり関係のない内容の箇所にまで無理に入れたりしてはいけません。文章や喋り方の違和感は他人の方が気付きやすく、多用すると不自然です。動画の内容が良くても違和感や不信感を抱きやすくなり、ユーザーの離脱を促してしまいます。
チャンネル登録や高評価のアクションを促す
YouTubeでは、チャンネル登録や高評価の数はチャンネルの実績にもつながる貴重なものです。数が多いほどユーザーのエンゲージメントが高いことを表し、YouTubeの評価も上がります。検索上位だけでなく各種の「おすすめ」にも表示されやすくなるなど、効果は絶大です。
注意点として、自然な形でアクションを促すことです。一つの動画の中で何度もアクションを気にする発言をするのは良くありません。ユーザーは動画の試聴中は集中したいものです。動画へのアクションは動画の冒頭や最後に、あくまでもくどくならないように伝えましょう。
本当に興味を持ってもらえたなら、促さなくても自然と登録者数は増えます。ただ、だからと言って全く伝えないのも逆効果です。初めて訪れたユーザーは、知りたい情報を探している中で偶然動画を見たに過ぎません。そのような人にも他の関連動画を紹介しつつチャンネル登録を促せば、登録してくれる可能性が期待できます。
コメント数を増やす
動画のコメントが多い動画は、多くのユーザーが視聴しており、なおかつ視聴者との関係性がある証拠になります。実際に登録数や高評価数に比例して、コメント数も多い傾向にあります。
ユーザーのコメントが多いと、ユーザーが共感し面白い動画だと評価していると判断され、YouTubeの評価にも好影響を与えます。コメントを促す場合は、動画の最後に自然な形で伝えましょう。
また、コメント欄に配信者のコメントを先に記入しておくのもポイントです。配信者のコメントがあれば、初めのユーザーがコメントしやすく、誰かが書き込めば他のユーザーも書きやすくなります。
コメント欄の活用は、SEO効果はもちろんのこと、ユーザーと配信者、ユーザー同士の交流の場としても有効です。丁寧なコメント返しやリアクションをすることでファン化や更なるチャンネル評価も期待できます。
YouTubeのSEO対策4:YouTubeアナリティクスの活用
動画をアップロードした後は、動画に対するユーザーの反応を分析し、改善につなげるためにYouTubeアナリティクスを活用しましょう。
YouTubeアナリティクスは、動画の再生回数や視聴者数のほか、ユーザーの傾向を詳細に分析できる無料の解析ツールです。解析というと難しい印象もありますが、分析することでより効果的な動画作成のヒントが見つかります。
検証と分析を繰り返し、次の動画やチャンネルの改善を行うことで、YouTube検索の上位評価にもつながります。アナリティクスには複数の評価項目がありますが、ここでは特に重要な項目を4つ紹介します。
視聴者
まず確認すべきは「視聴者」タブです。主に視聴者数、チャンネル登録者の増減、視聴者の地域、年齢と性別の傾向など、視聴しているユーザーの情報がわかります。
SEO対策として重要なことは、リピーターやチャンネル登録者の既存ユーザーを満足させることです。新規ユーザーの獲得より、既存ユーザーを満足させる方が評価してもらいやすく、さらに拡散や共有による新規ユーザー獲得へつながる効果も期待できます。
ユーザー属性や動向を分析することは、ターゲットとしていたユーザー層が実際の視聴者データと合致していたのかの確認になります。合致していれば、さらに既存ユーザーを満足させる動画作成のための重要なデータとなり、合致していなければ改善や対策が必要です。
視聴者維持率
視聴者維持率とは、投稿した動画がどれだけのユーザーに視聴されたかの割合を示すものです。動画をしっかり見てくれたユーザーはチャンネルに対しても興味を持っている可能性が高く、チャンネル登録や高評価などのエンゲージメントにつながると期待できます。
一方で、視聴者維持率が低下したポイントでは、ユーザーの離脱が起こっていると把握できます。動画の離脱ポイントが分かればその原因を考察し、次の動画で検証・改善できます。
視聴者維持率はYouTubeアルゴリズムからの評価にも影響し、40%以上が必要とされています。現時点で視聴者維持率が低い方は、数値の低いポイントでの離脱の原因を追求し改善を行ないましょう。
トラフィックソース
トラフィックソースでは、投稿した動画に訪れたユーザーがどのようなキーワードで検索したのかの流入経路が分かります。確認できる流入経路は、YouTube内の関連動画や再生リスト、YouTube検索、YouTube外部のSNSや外部サイトです。
流入経路の傾向から、現在行っているSEO対策が適切に反映されているかが把握できます。YouTube検索からの流入が多ければ、SEO対策が適切であると言えます。
関連動画やおすすめ画像であるホーム画面のブラウジングからの流入が多い場合は、リピーターが増えていることを表します。リピーターのブラウジングからの流入が増えれば、新規ユーザーのおすすめ欄にも表示されやすくなり、新規ユーザー獲得のチャンスにもつながります。
一方で、SNSからの流入はユーザーが拡散してくれている場合もありますが、一時的な爆発的な拡散の場合は注意が必要です。視聴率維持率の急激な低下を起こし、チャンネル評価自体に影響することもあります。SNSからの流入が著しく多い場合は、SNS連携を一旦停止するなど対処しましょう。
インプレッション
インプレッションとは、YouTube動画のサムネイルがYouTube検索に表示された回数を指し、YouTubeがその動画を表示する価値がどの程度だと判断したかの指標です。
インプレッション数が低い場合は、自分が狙いたいキーワードと動画の内容が合致していない可能性が高いです。関連性を高めるために、キーワードに沿った動画であるかどうか、動画のテキスト情報などキーワードと内容がユーザーの検索意図に沿っているか確認が必要です。
他の原因として、YouTubeのアルゴリズムでは既存ユーザーに優先的に動画をインプレッションします。既存ユーザーの満足度が低い場合は、新規ユーザーへのインプレッションは下がります。さらに、インプレッション数が低いと検索表示されないので、当然動画の再生回数が下がるという悪循環になります。
このようにインプレッション数もSEO対策に重要な指標です。低い場合は、既存ユーザーのニーズを再確認し、満足度の高い動画を作成できるように分析や改善を行ないましょう。
Youtube SEOについて専門会社の見解
今回はYouTubeで自分の動画を検索上位に表示するSEO対策について紹介しましたが、サイトにYouTubeを入れることで、サイトの検索順位を上昇させるための「YouTubeを利用したSEO対策」について知りたい方は下記の記事をご覧ください。
内容について簡単に説明すると、サイトにYouTubeを入れることが直接的に検索順位を上昇させることはありません。
というのも、Googleは動画の内容を正しく識別できないためです。
しかし、その動画の質が高く、ユーザーに優れたエクスペリエンスを提供できている場合は、SEOに良い影響を与える可能性があります。
一方で関係性が薄く、質の低い動画の挿入は、「ユーザーの離脱」「サイト表示速度の低下」などデメリットに繋がるので、むやみに挿入するのは避けるべきでしょう。
まとめ
YouTubeの再生回数はYouTube検索順位に影響する重要項目です。さらに、チャンネル登録者数の増加や動画の高評価、動画再生時間の増加など、チャンネル運営にも大きな影響を与えます。
再生回数を上げるためにはYouTubeのSEO対策が必須です。YouTubeのSEOは大きく分類して、キーワードの選定、動画設定の最適化、動画内の最適化、YouTubeアナリティクスの活用があります。
行うべきSEO対策は多岐に渡りますが、ひとつひとつしっかり対策することで良質と評価される動画につながります。個々の動画が評価されればチャンネル自体の評価も上がってきます。
いずれのSEO対策でも重要なのはユーザー満足度です。地道な検証と分析を繰り返しながら、ユーザーニーズを意識した動画作成とチャンネル運営を続けていきましょう。
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監修者プロフィール
NEXER 工藤6つのオウンドメディアの運営責任者
2017年NEXERに入社。前職はスマートフォンの販売員。
NEXER入社後はSEOコンサルティング営業部、クライアントマーケティング事業部を経て、現在はオウンドメディアを6つ運営&管理の責任者を任されている。
新規で1から立ち上げた2つのサイトは年間100万PV以上のメディアに成長。
既存のオウンドメディアと、サイト買収をおこなった3つのサイトは、運用当初に比べて3倍~5倍の収益を出すメディアに成長。
さらに、2022年12月より新規でもう1サイトに挑戦中。