この記事の監修SEO会社
株式会社NEXER
2005年にSEO事業を開始し、計10,000社以上にSEOコンサルティング実績を持つSEOの専門会社。
自社でSEO研究チームを持ち、「クライアントのサイト分析」「コンテンツ対策」「外部対策」「内部対策」「クライアントサポート」全て自社のみで提供可能なフルオーダーSEOを提供している。
SEOのノウハウを活かして、年間数百万PVの自社メディアを複数運営。
2024年11月度のSEOレポートを公開します。
先月10月に起きた特に注目すべきSEO情報をピックアップして紹介します。また、弊社で確認した10月の順位変動も報告します。
目次
2024年10月に起きたSEO関連のニュース
2024年10月に話題となったSEO関連ニュースを時系列でご案内いたします。
SEOニュースをひとつずつ詳しくご紹介します。
① GoogleがAI技術を活用した検索機能のアップデートを実施！（2024/10/3）
10月3日、Googleは公式ブログで、AI技術を活用した検索機能のアップデートを発表しました。
Google Lensによる音声検索や、AIを使ったサイトのカテゴリー整理などの実装により、検索がより便利なものへと進化している模様です。今後ユーザーの検索行動が変わり、お客様のサイトへのアクセス等にも影響があるかもしれませんので、実際のGoogleの記事含めご確認頂けたらと思います。
■AIによる検索機能の強化まとめ
◆Google Lensの進化
カメラや画像を使って検索ができる『Google Lens』に新機能が追加されました。動画撮影中に対象を映しながら声で質問すると、その場でAIが回答を提示。さらに、写真を撮影する際にも音声質問が可能になり、より会話のように質問できるようになりました。また、Lensでの商品検索機能も拡充され、商品の詳細情報や購入先、価格比較までが一目でわかるなど、日常での利用がより便利になっています。
◆AIによる検索結果の整理
コンテンツの内容に基づいて、サイトをカテゴリーごとに分類して表示する検索結果の整理機能が実装されました。たとえば「ベジタリアン向け前菜」といったキーワードで検索では、『人気のレシピ』『簡単なレシピ』『食材別に探す』など多様な情報が関連性に基づいて視覚的に整理され表示されます。この機能はまずアメリカで展開開始され、モバイル検索で食事関連の内容を調べる際にレシピやアイデアがカテゴリー別に表示されるようになっています。（※上画像参照）
今後の展望
Google Lensで音声機能を使った検索や、見たものをすぐに買い物ができる機能が追加されました。また、AIを活用した検索結果の整理機能がアメリカで提供開始されています。
今後、この機能はさらに多くの地域で展開され、食事以外のさまざまなジャンルでも利用できるようになると予想されます。
SEO分析班今年から特にAIを活用した検索結果のアップデートが目立ちますが、よりユーザーが快適に検索行動を行えるような進化を急いでいるものと思います。
AIが関係する検索機能のアップデートにより、検索方法の変化や、Googleからサイトへのアクセス方法の変化などが見られるものと思いますが、変化も早い状況にありますので、特にサイト運営者様は、今後のAI関係のアップデートや検索結果の変化には注視しておくのが良いかと思います。
② GoogleのCore Web Vitalsドキュメント更新。モバイルデバイスでのスコアが重要なことが判明！（2024/10/23）
10月23日、GoogleのChrome DevRel チームが提供する公式ブログ「web.dev」にて、Core Web Vitalsのドキュメントが更新され、Interaction to Next Paint（INP）スコアに関する新しい情報が追加されました。
Core Web Vitalsは検索順位に影響を及ぼす可能性がある指標なので、サイト運営者様はぜひご確認ください。
■Core Web Vitalsについてまとめ
◆Core Web Vitalsとは？
Googleが提唱するWebサイトのユーザー体験（UX）を評価するための指標。
◆Interaction to Next Paint (INP) とは？
ユーザーがページを訪問している間に発生するすべてのクリック、タップ、キーボード操作の待ち時間を観察することで、ユーザー操作に対するページの全体的な応答性を評価する指標。2024年春にCore Web Vitalsの指標の一つに追加された。
◆ドキュメントの更新内容まとめ
・INPの評価基準は、上位10,000サイトのパフォーマンスデータに基づき、実際に達成可能な範囲で設定された。
・モバイルとデスクトップで異なる基準を設けるのではなく、ユーザー体験の一貫性を重視して、処理能力やネットワークが制約されやすいモバイルに合わせた基準に設定。
・INPの評価基準は、0.2秒未満が「良好」、0.2秒～0.5秒が「改善が必要」、0.5秒を超えると「不良」に分類される。
今後の展望
Core Web Vitalsの指標にINPが追加される前は、『ユーザーが初めてアクションを行ったときのブラウザ応答時間』が指標になっていましたが、現在は『訪問時の全ての行動が対象』となっており、より実際のユーザー体験に基づいた指標が追加されています。
今後もCore Web Vitalsは、より高精度にユーザー体験を分析できるよう改善され、検索ランキング要因として使用されると予想されます。
SEO分析班今回のドキュメント更新により、Core Web Vitalsの評価基準がデバイスごとではなく、モバイルデバイスでのパフォーマンスを基準に評価されていることが明らかになりました。Google公式ツール「PageSpeed Insights」では「携帯電話」と「デスクトップ」それぞれのCore Web Vitalsのスコアを確認できますが、特に「携帯電話」のパフォーマンスに注目してサイト改善を進めるとよいでしょう。
③ 10月の日本Googleオフィスアワー開催。～ポイントまとめ～（2024/10/31）
10月31日、Google Search Centralの公式Youtubeチャンネルにて、一般の方々が抱くSEOやサイト運営の疑問に回答する「2024年10月度 日本Googleオフィスアワー」の動画が公開されました。
今回のオフィスアワーも、サイト運営者様が気になりそうな質問が複数ありましたので、それらをピックアップしてお伝えします。
■サイト運営者様が気になりそうな質問を３点ピックアップ！
Q.Googleのクローラは非表示HTML要素内のリンクもクロールしますか？
A.(回答要約)：GoogleクローラはHTML要素を探索する際、非表示であってもDOM内に存在していれば、内部・外部リンクとして認識しクロールする場合があります。リッチリザルトテストツールで検証も可能です。
Q.301リダイレクト元のページに RobotsタグでNoindex、Nofollowを指定した場合、ページランクは引き継がれますか？
A.(回答要約)：Robotsタグでのインデックスの引き継ぎについては、リダイレクト元とリダイレクト先の両ページで適切に設定することがポイントです。※ページランクに関しては意図が読めない為未回答。
Q.デスクトップGooglebotはまだクロールを続けていますか？
A.(回答要約)：デスクトップGooglebotは引き続き存在し、特定のケースでクロールが行われる場合があります。ただし、MFIのベストプラクティスに基づき、可能な限りモバイル対応を進めていただくことをお勧めします。
今後の展望
今回のオフィスアワーでは、専門的な質問から基本的なサイト運営に関する質問まで、幅広く寄せられました。その他にもサイト運営に役立つ情報が多数ありますので、ぜひYouTubeもチェックしてみてください。
次回の日本Googleオフィスアワーは、11月28日に予定されています。
SEO分析班上記で紹介した質問以外にも、『構造化データに関する質問』など専門的な内容から、『サイト名の表示や、ファビコンの表示に関する質問』など基本的なサイト運営に関する内容が取り上げられていました。
サイト運営者に役立つ情報が多数含まれていますので、特にSEO担当者の方はぜひご確認ください。
2024年10月の順位変動の推移
弊社のSEO対策による順位変動を、以下2点のグラフデータにてご報告いたします。
グラフ①：日毎の順位変動値＆対策効果評価グラフ
10月前半は、大きめな変動の多い日が継続し、後半(20日頃より)は、順位変動が落ち着くような変動状況にありました。(※順位変動グラフより)
そのような中、特に変動している前半においては、弊社で対策している事業者サイトが日々継続して上昇する傾向にありましたので、現在の検索意図を意識した対策が評価されているものと判断しております。(※対策効果評価グラフより)
グラフ②：順位推移円グラフ
8月9月は10位上昇の割合が25％以上と高い月となりましたが、10月も同じように10位上昇の割合が高く、さらに20位上昇の割合も高い状況にありまして、直近1年では一番上昇の割合が高い月となりました。
特に上昇の割合の高い月の前半は、全体的に順位が押し上げられているような傾向にありましたので、Googleより公式な報告はありませんが、なにか新しい基準で判定された結果として全体的に評価されたものと考察しております。
SEO分析班8月のコアアップデート終了から10月の前半まで、日々の変動値の高い状況にあったのですが、そのような中でも弊社においては日々上昇し、コアアップデートのあった8月以降、10月も継続して上昇の割合が高い月となりました。現在の対策方針である検索意図を意識した対策が評価されている状況と判断しておりまして、今月の引き続き検索意図の変化には注視し対策を進めて参ります。
2024年10月に起きたSEOニュースまとめ
① GoogleがAI技術を活用した検索機能のアップデートを実施！
→10月3日、Googleは公式ブログで、AI技術を活用した検索機能のアップデートを発表しました。Google Lensによる音声検索や、AIを使ったサイトのカテゴリー整理などの実装により、検索がより便利なものへと進化している模様です。
② GoogleのCore Web Vitalsドキュメント更新。モバイルデバイスでのスコアが重要なことが判明！
→10月23日、GoogleのChrome DevRel チームが提供する公式ブログ「web.dev」にて、Core Web Vitalsのドキュメントが更新され、Interaction to Next Paint（INP）スコアに関する新しい情報が追加されました。
③ 10月の日本Googleオフィスアワー開催。～ポイントまとめ～
→10月31日、Google Search Centralの公式Youtubeチャンネルにて、一般の方々が抱くSEOやサイト運営の疑問に回答する「2024年10月度 日本Googleオフィスアワー」の動画が公開されました。
8月のコアアップデート終了から10月の前半まで順位変動の激しい状況が継続していたのですが、弊社で対策、調査しているキーワードにおいては、事業者サイトが多く、事業者が狙うキーワードからは情報サイトが減少するような傾向が見受けられましたので、大枠としては、検索意図の変化などが影響したことで、全体的な順位の底上げが行われたものと考察しております。
また、弊社では検索意図を意識した対策を行っておりますので、その影響が強くでたものと判断しております。
以上が2024年10月に起きた最新SEO情報のまとめです。
別途でSEOの具体的な対策方法を知りたい方は以下の記事にまとめているので、参考にしてください。
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