この記事の監修SEO会社
株式会社NEXER
2005年にSEO事業を開始し、計10,000社以上にSEOコンサルティング実績を持つSEOの専門会社。
自社でSEO研究チームを持ち、「クライアントのサイト分析」「コンテンツ対策」「外部対策」「内部対策」「クライアントサポート」全て自社のみで提供可能なフルオーダーSEOを提供している。
SEOのノウハウを活かして、年間数百万PVの自社メディアを複数運営。
株式会社NEXERが分析した2024年3月の最新SEO動向について、詳しく紹介します。
2024年3月におこったSEO関連のニュース
2024年3月に話題となったSEO関連ニュースを時系列でご案内いたします。
SEOニュースをひとつずつ詳しくご紹介します。
① コアアプデート(March2024 coreupdate)展開開始!(2024/3/5)
3月5日(米国時間)、Google公式エックスにて、コアアプデートの展開の開始がアナウンスされました。
コアアップデートをアナウンスした公式エックス(下画像)では、『クリックを集めるために作成されたと思われるコンテンツを減らし、ユーザーが役立つと感じるコンテンツを増やすことで、検索の品質を向上させることを目的としています。』と報告され、アナウンス記事もアップされました。
また、記事では複雑な更新であるため、ロールアウトには最大で 1 か月以上かかると報告もされております。
現状もまだ終了はしていないのですが、ここでは記事の概要を説明致しますのでご確認頂けたらと思います。
◆コアアップデートの報告記事概要と関連情報
▼今回のコアアップデートについて報告の要点
・今回のコアアップデートは、通常のコアアップデートよりも複雑なアップデート。
・複数のコアシステムに対する変更が含まれ、コンテンツの有用性を特定する方法も一段と進化。
・さまざまな革新的なシグナルやアプローチを取り入れ、より有用な結果が表示されるようにした。
・複雑なアップデートであるため、ロールアウトには 1 か月ほどかかる可能性がある。
・通常のコアアップデートに比べて、ランキングの変動が大きくなる可能性がある。
▼スパムに関する新しいポリシーを発表
・2024年のスパムアップデートも同時に展開しておりまして、こちらの情報は次のニュースにて詳しく説明致します
■その他関連情報
・今回のコアのタイミングでヘルプフルコンテンツシステムはコアランキングシステムに統合されました。
今後の展望
ロールアウトには最大で 1 か月以上かかるとの報告のとおりまだ、ロールアウトのアナウンスはでておりません。
4月には終わるものと思いますが、更新等の認識も早い状況にありますので、アップデートは気にせず更新等行いながら順位動向を見守っていただけたらと思います。
現状のわかる特徴として、3月前半は同時展開したスパムアップデートの影響が強く、情報サイトが低下する様な動きがみられました。
また、後半以降(現状も)は、直近で更新等を行われたサイトの順位が主に動いていおり、事業者サイトは上昇傾向にありますので、検索意図の更新やコンテンツの評価が行われているものと考察しております。
②スパムアップデートもコアアップデートと同時展開!(2024/3/5)
3月5日(米国時間)、コアアップデートと同時にスパムアップデートの展開も開始されました。(※昨年10月のコアアップデートでも同時展開)
今回のスパムアップデートではスパムポリシーの更新がありまして、そのポリシーに沿った形での情報サイトを中心とした下落の変動を弊社では確認しております。
また、コアアップデートでは現在も継続中ではありますが、スパムアップデートは3月20日終了しておりますので、スパムポリシーの報告記事の内容と併せて、変化の特徴について報告致します。
■追加された新しい3つのスパムポリシーの概要
1.期限切れのドメインの不正使用
期限切れのドメイン名を主に検索ランキングを操作する目的で購入し、ユーザーにとってほとんどまたはまったく価値がないコンテンツをホストするために再利用すること。
たとえば、医療サイトとして以前使用されていたドメインを購入しカジノサイトを運用するなど。
⇒いわゆる価値の高い中古ドメインを使い検索結果上位を狙う行為の事を示します。
2.大量生成されたコンテンツの不正使用
ユーザーのためではなく、検索ランキングの操作を主な目的として大量のページを生成すること。
コンテンツが自動または人間によって生成されようが、その2つの生成プロセスの組み合わせで作成されようが、大量に生成されたコンテンツの不正使用であれば必要に応じて対策を講じる。
⇒特に生成AIにて大量に低品質な記事を投稿する行為に対して規制をかけたものと考察します。
3.サイトの評判の不正使用
ホストドメインの監視も関与もないかほぼない、例えばサブディレクトリなどにページを公開することを指し、ホストドメインの価値に乗じて検索ランキングを操作すること。
そのコンテンツがすべて違反であると見なされるわけではなく、検索ランキングの操作を目的として、十分な監視を受けずにホストされている場合のみ違反とする。
⇒サブディレクトリーを借りて運用しているメディアなどのことを主に指し、ホストコンテンツの趣旨と関係性がないものや、ホストと関与なく運用されているサイトを対象にしているとのこと。
※詳しい内容は上記参照記事の内容をご確認くださいませ。
今後の展望
最近増えている生成AI等による質の低いコンテンツの大量生成に対しての規制と、ドメインの評価を利用してサイトの評価を上げようとする行為に規制が入りました。
今後もこの規制を解除する事はないものと思われますので、順位を上げる目的でこのような行為は行わない様、ご注意頂けたらと思います。
弊社でも、情報サイトが検索結果から減少傾向にある状況含め、今回の新しいポリシーによる影響と思われる順位低下を確認しています。
その分、事業者サイトは上昇傾向にあるのですが、結果として今回の報告により、逆にドメインの評価軸が存在していることが判明しましたので、その点も意識して今後の戦略など検討されるのもよいかもしれません。
③ OpenAIのサムアルトマン氏が、GoogleのAI検索とOpenAIの未来について語る。(2024/3/18)
3月18日OpenAIのサムアルトマン氏がGoogleのAI検索とOpenAIの未来について、ポッドキャスターとのインタビュー形式で意見が交わされました。
1年程前から導入が始まったAI検索は、まだその回答内容の信用性について課題や、収益的な観点などから検索結果への本格導入は控えているものと考えられますが、今回OpenAIのサムアルトマン氏が、それらの疑問を含めたような形で、どのような検索を目指しているのかインタビューに回答していましたので、AI検索について興味のある方はご確認されてみてください。
■OpenAIのサムアルトマン氏が報告した内容の要点
◆検索エンジンについて語られた内容の要点
・Googleよりも優れた検索エンジンを作るのは困難。
・Googleなどよりも優れた検索エンジンを構築できるかどうかではなく、人々が情報を見つけて行動し、情報を統合できるようにする、より優れた方法が存在するかもしれない。
・ChatGPTのようなチャットクライアントと検索エンジンを統合する方法に興味がある。
◆検索結果の広告について語られた内容の要点
・多くの消費者はGoogle検索が広告やスパム SEO の影響を受けていると認識しており信頼していない。
・人々が ChatGPT にお金を払って、得られる答えが広告主の影響を受けていないことを知っている。
・ChatGPT に何か質問すると「この製品を購入することを考えたほうがいいです」などを言われる未来を考えている。
・広告なしの検索エンジンのビジネスができると考えている。
今後の展望
アルトマン氏は、検索ユーザーを広告主に売り込まず、より信頼性が高く便利なAI検索のビジョンを考えているらしく、それはグーグルがやってきたこととは全く異なるものになるだろうと述べていました。
まだ具体的な方法は模索中とのことでしたので、当面はAI検索による業界の変革は起こらず、Google検索が優位な状況が続くものと思われます。
昨年のOpenAIによるAIの検索エンジンへの参入は大きな話題となり、GoogleもAIシステムのBARTを即座に導入するなど、AIでの検索結果はどうなるのか、SEO業界では注目されているトピックなのですが、両社ともに現状は回答の正確性などの問題を含め、慎重に進めているように思います。
OpenAIとしては、Googleとは違い、10件のリンクを並べない対話側の検索エンジンを考えているようですので、どのような検索エンジンが作られるか、またそれに対してGoogleはどのように対抗するか、気になる方は注目してみてください。
④ Googleのジョン‧ミューラー氏、Core Web Vitalsの過度な最適化に警鐘(2024/3/29)
3月29日、Search Off The Recordポッドキャストにて、Googleのジョン‧ミューラー氏が、Core Web Vitalsの過度な最適化に警鐘を鳴らし、漸進的な改善は検索ランキングに大きな影響を与えない可能性があると示唆しました。
海外のSEO情報サイト、Search Engine Journalにてこの内容が取り上げられましたので、こちら記事の概要にて報告された内容を説明致します。
サイトのユーザービリティー評価の指標となりますので、気にしているサイト運営者様はご確認頂けたらと思います。
◆Search Off The Recordポッドキャストで報告された内容の要点まとめ
背景説明:Core Web Vitalsとは、ウェブサイトのパフォーマンスを測定するユーザービリティーの指標であり、この指標が報告されて以降、より良いスコアを得るために必死にページを最適化するサイト運営者や、それが重要と案内するSEO業者に対しての警鐘の意味で、今回の報告が行われたものと思います。
▼ジョン‧ミューラー氏の報告の要点
・大きな問題点として、サイト所有者が他のサイトより、点数の高い状態にしなければならないといった様に指標自体に過度に固執し、何ヶ月もかけてこれに取り組み、これによって検索ランキングの評価が上がっていると見なしていることですが、おそらく多くの場合、影響はありません。
・人間の性として、数字に焦点を当ててしまうが、それらに執着しすぎて不適切な時間を費やさないように注意してください。
今後の展望
ジョン‧ミューラー氏の視点からすると、Core Web Vitalsを否定しているわけではありませんが、検索結果に影響を与えるほどの大きな問題を抱えていると思えるサイトは少ないと捉えることができます。
また今後、WEB環境、通信環境等の改善が世界的に進むことで、よりこの視点での評価は薄まるものと思われます。
サイトが表示されるまで10数秒かかるなど、あきらかに表示が遅い場合などに順位に影響が出る場合はありますが、検索ユーザーがサイトから離脱しない様に意識する為の指標と捉え、ページスピードインサイトで確認した際に大きく点数が少ないものだけは改善を試みる。という考えで過度に意識せず修正等行われるのが良いかと思います。
2024年3月の順位変動の推移
弊社のSEO対策による順位変動を、以下2点のグラフデータにてご報告いたします。
グラフ①:日毎の順位変動値&対策効果評価グラフ
3月5日からスパムアップデートとコアアップデートの同時展開が始まり、日々の変動値の大きい状況が月を通してみられました。
また、コアアップデート期間中は、順位の動かない傾向にあるのですが、今回はクローラーの巡回も増加傾向にあり、直近で内部対策を行ったサイトを中心に上昇傾向が継続しておりますので、現状の対策効果が現れているものと判断しております。
グラフ②:順位推移円グラフ
3月は先月、先々月に比べても上昇する案件が多く、上昇の割合が大きく占める月となりました。
特にスパムアップデートによって、情報サイトの低下が多く見られ、事業者サイトが優遇されるような状況にありましたので、特に1ページ目への上昇の割合が高くなったものと考察しております。
3月5日より開始した、コアアップデートはまだ継続中のため、終わるまでは順位状況を見守る必要がありますが、現状は大きく上昇傾向にあり、内部対策を行ったサイトを中心に上昇傾向がみられますので、順位の変化には注視しながら、引き続き検索意図を意識した対策を中心に行いたいと思います。
2024年3月のSEOレポートまとめ
① コアアプデート(March2024 coreupdate)展開開始!
→3月5日(米国時間)、Google公式エックスにて、コアアプデートの展開の開始がアナウンスされました。
② Googleのダニーサリバン氏が、ランキング低下を診断するための5つのステップを案内!
→3月5日(米国時間)、コアアップデートと同時にスパムアップデートの展開も開始されました。
③ 【Googleドキュメント更新情報】canonicalタグの扱い方について
→3月18日、OpenAIのサムアルトマン氏がGoogleのAI検索とOpenAIの未来について、ポッドキャスターとのインタビュー形式で意見が交わされました。
④ 2月2日に更新された『検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド』の日本語版がようやく公開!
→3月29日、Search O The Recordポッドキャストにて、Googleのジョン‧ミューラー氏が、Core Web Vitalsの過度な最適化に警鐘を鳴らし、漸進的な改善は検索ランキングに大きな影響を与えない可能性があると示唆しました。
SEOニュース②で報告している新しいスパムポリシーの追加によって、ドメインの評価にすがる情報サイトの評価が低下し、事業者サイトなどの信頼性の高いドメインが評価される傾向と、検索意図の変化が変動の中心にあるように見受けられます。
まだコアアップデートは継続しておりますので、今後調整の様な変動が起こる可能性はありますが、恐らく事業者サイトを求める検索結果では大きな低下などはなく上昇傾向のまま終わるものと思われます。
以上が2024年3月の最新SEO情報のまとめです。
別途でSEOの具体的な対策方法を知りたい方は以下の記事にまとめているので、参考にしてください。
SEO記事一覧
記事タイトル | 記事の内容 |
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