この記事の監修SEO会社
株式会社NEXER
2005年にSEO事業を開始し、計10,000社以上にSEOコンサルティング実績を持つSEOの専門会社。
自社でSEO研究チームを持ち、「クライアントのサイト分析」「コンテンツ対策」「外部対策」「内部対策」「クライアントサポート」全て自社のみで提供可能なフルオーダーSEOを提供している。
SEOのノウハウを活かして、年間数百万PVの自社メディアを複数運営。
検索エンジンのクローラーは、サイトの情報をHTMLタグを通して読み取ります。そのため、HTMLタグの設定はSEOの観点からも重要であり、SEO内部対策として優先度が高い項目です。正しく使用することで、ユーザーにとってもわかりやすいサイトが構築できるでしょう。
そこで今回は、SEOに効果が期待できるHTMLタグ10種類の書き方をご紹介します。具体的な使用例付きで実践的な内容となっているため、SEO対策にぜひご活用ください。
もしSEO対策の基本から対策方法まで全て詳しく知りたい場合は「SEO対策とは?検索上位表示を狙う方法まとめ!」の記事でSEO対策の情報をまとめているので参考にしてみてください。
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目次
SEOに効果的なHTMLタグの書き方
使用例も交えて10種類のHTMLタグの書き方やポイントを解説します。
titleタグ
各ページのタイトルを設定するために使用します。検索結果の一覧にも表示されるもので、検索順位を決定する重要な要素のひとつです。<title>~</title>で囲って設定します。タイトルの書き方のポイントを以下にまとめました。
- 30文字程度を目安 にタイトルを決める
- ページの内容にマッチしたキーワードを盛り込む
- タイトルの前半に対策キーワードを入れる
- 内容に関係のないキーワードを含めない
- 他のページと同じタイトルにしない
検索エンジンはタイトル前半のキーワードを重視しているため、対策キーワードは前の方に含めるのがおすすめです。タイトルは左から右に読まれるため、前半に入れたキーワードはユーザーの目に留まりやすいメリットがあります。
文字数の関係でタイトルがすべて表示されないケースもあるため、対策キーワードが表示されなくなるのを防げます。ページの内容とタイトルが一致していないと、ユーザーの離脱につながります。そのページの内容が検索エンジンとユーザーの双方に正確に伝わるようなタイトルを設定しましょう。
<title>SEOに効果的なHTMLタグ10種類の書き方を紹介</title>
titleタグはタグの中でも、最もSEOへの影響が大きいタグです。
titleタグは、そのページの内容を表すものであり、Googleはそのページのテーマを認識するために活用されています。
そのため、titleタグには必ず対策キーワードを入れるようにしましょう。
また、titleタグは直接的なSEO効果だけではなく、検索結果一覧にも表示されるものなので、他のサイトと比べて、クリックしたくなるものにすると良いです。
metaタグ
ページ内容の情報を付加するためのタグです。metaタグにはさまざまなものがありますが、SEOの観点からみて大切なのはmeta keywordとmeta descriptionです。metaタグは<head>~</head>内に囲う形で記述します。
meta keyword
ページ情報を伝える際に重要なキーワードを記述します。基本的に対策キーワードを入れますが、キーワードの入れすぎには注意が必要です。何が重要か伝わりにくくなります。
▼meta keywordの使用例
<head>
<meta name="keyword" content="キーワード〇〇,キーワード△△">
</head>
現在はGoogleが「Web検索のランキングにメタタグをGoogle のウェブ検索結果に関する限り、現時点(2009 年 9 月)で問題視する必要はありません。Google は、ウェブ検索のランキングで keywords メタタグを使用しません。」と明言していることから、メタキーワードを設定する意味はなくなっています。(参考:Google 検索セントラル ブログ)
コンテンツごとに設定したメタキーワードはchromeの「検証」またはツールを用いると一目でわかってしまうため、類似コンテンツの制作を容易にしてしまうというデメリットもあります。そのため、WeiVでは現在、新規記事の作成時にメタキーワードは設定していません。
meta description
サイトの紹介文を記載します。必ず表示されるとは限りませんが、検索結果一覧の画面でタイトルの下に表示されることが多く、紹介文を工夫することでクリックを促します。紹介文の作成ポイントは以下のとおりです。
- 対策キーワードを含ませる
- 各ページの内容を分かりやすく伝える文章にする
- 120文字程度 を目安にまとめる
- 紹介文の使い回しはNGで、各ページに最適な紹介文を作成する
- ユーザーの興味を引くための工夫をする
クリックを促すために、具体的な数値や読むことで解決できる疑問、得られるメリットなどを含めるとよいでしょう。
<head>
<meta name="description" content="サイトの紹介文">
</head>
メタディスクリプションもまた、Googleの検索ランキング指標には含まれていません。
また、Googleがコンテンツの内容を自動取得し、meta descriptionを生成して検索結果に表示する場合もあり、記述した内容が反映されないこともあります。
ただしメタディスクリプションは、ユーザーが検索した際にサイトを開くか開かないかの判断(クリック率)に影響するため、ユーザビリティの視点から設定する意味は大きいといえます。
数年前まではMeta descriptionに対策キーワードを含めることは、効果的なSEO対策とされていましたが、近年では直接的なSEO効果はほとんど無いとされています。
しかし、検索結果一覧のサイト紹介に表示される文章なので、サイトのクリック率を上げるためにも、しっかりと指定しましょう。
hタグ
「h」は「heading」の略で、ページの見出しを設定するタグです。<h1>から<h6>まであり、階層構造で使用します。<h2>の中に<h3>、<h3>の中に<h4>というように、数値の小さいものから大きいものの順に使うのがポイントです。
見出しには重要なキーワードを含めて、そこに書かれている内容を簡潔にまとめます。検索エンジンは、hタグの中でも<h1>を重要視しています。<h1>はタイトルタグとほとんど同じものとして扱われており、ページの全体像を伝える役割があります。
対策キーワードを必ず入れて、ユーザーや検索エンジンに情報を正しく伝えましょう。<h1>はひとつのページ内に1つ程度使用 します。使用回数は制限されていませんが、ページの概略を伝える大見出しが何個もあると、検索エンジンやユーザーの混乱を招いてしまうからです。
<h1>大見出し</h1>
~h1のコンテンツ~
<h2>中見出し</h2>
~h2のコンテンツ~
<h3>小見出し</h3>
~h3のコンテンツ~
<h3>小見出し</h3>
~h3のコンテンツ~
hタグは、SEO効果が高いタグの一つです。
GoogleはSEOの公式ガイドラインにて「タイトルと見出しはそのページの内容を示すものであるべき」と発信しています。
Googleは見出しだけではなく、コンテンツの中身を見て総合的にそのページを判断しますが、もし見出しに対策キーワードが入っていない場合は、対策キーワードと関連性が高いページなのか迷ってしまい、評価が上がりづらい可能性があります。
aタグ
「a」は「anchor」の略で、リンクの出発点および到達点を指定する役割があります。クローラーがリンク先を巡回できるのは、href属性が指定されたaタグのみです。aタグには、情報を加えるためのさまざまな属性を指定できます。主な属性の概要や使用例を以下でご紹介します。
href属性
ほかのページへのリンクを貼るときに使用します。サイト内の別のページにリンクさせると、内部リンクの集約化に役立ちます。アンカーテキストをクリックすると、指定したURLに遷移します。
アンカーテキストには対策キーワードを適度に含め、ユーザーや検索エンジンがリンク先のページの内容を理解しやすいように簡潔に記載しましょう。
▼aタグ、href属性の使用例
<a href="リンク先のURL">アンカーテキスト</a>
target属性
リンクを開く方法を指定します。別タブでリンク先のページを開くように指定すると、元のページを表示させたままにできるため、ユーザーに再びサイトに戻ってきてほしい際にも有効です。
<a href="リンク先のURL" target="_blank">アンカーテキスト</a>
→リンク先のページを別タブで開きます。
<a href="リンク先のURL" target="_self">アンカーテキスト</a>
→現在表示しているタブでリンク先のページを開きます。「_self」 ではなく空欄でもOKです。
aタグを記述する場合は、「rel属性」の指定を適切なものにしましょう。
rel属性は、そのリンク先が自サイトとどういう関係なのかを大まかに伝えるべくGoogleにヒントを出すためのものです。
例えば、サイトの繋がりを示さない「nofollow」、広告を表す「sponsored」などを指定できます。
このタグを使わずにアフィリエイト広告をたくさん張った場合、GoogleはそのリンクはSEO対策のためのリンクプログラムとして、あなたのサイトの評価が落ちてしまう可能性があります。
pタグ
「p」は「paragraph」の略で、段落を作るときに使います。使用頻度が高いHTMLタグのひとつです。<p>~</p>で囲まれた部分がひとつの段落です。HTMLとして段落があることをクローラーに示します。
改行させるタグにbrタグがありますが、こちらは文章中での改行に使用するため意味合いが異なります。段落間で1行分の改行をするならpタグを使用し、しっかりと使い分けて、正確な文章構造をクローラーに伝えましょう。
正しい文章構造を伝えることは、SEO評価にも影響します。段落や改行を適切に行うことで、ユーザーにとっても読みやすくなります。
▼pタグの使用例
<p>テキストテキストテキスト</p>
liタグ
「li」とは「list item」の略で、リスト形式、つまり箇条書きを表示する際に使用します。箇条書きはポイントをまとめるときなどにも便利で、ユーザーにとっても読みやすいコンテンツ作りに役立ちます。
どのような箇条書きのタイプであるかを示す、ulタグまたはolタグとセットで使います。順番のないリストを作る際に使用するのがulタグです。それぞれの項目に順番や序列はありません。順番のあるリストを作るなら、olタグを使用します。
<ul>
<li>テキスト</li>
<li>テキスト</li>
</ul>
↓以下のように表示されます。
- テキスト
- テキスト
<ol>
<li>テキスト</li>
<li>テキスト</li>
</ol>
↓以下のように表示されます。
- テキスト
- テキスト
altタグ
画像の内容を検索エンジンやユーザーに説明する役割をもちます。検索エンジンが画像だけでその内容を認識するのは難しく、画像を理解してもらうためにaltタグが役立つのです。画像検索における上位表示にも効果的です。
また、何らかの原因で画像が表示できない場合、alt属性の内容が説明文として表示されるため、ユーザーにとってもメリットがあります。
altタグを設置する際は、SEO対策だからといってキーワードを不必要に詰め込むのは避けましょう。画像に関係のないキーワードは入れずに、画像内容を簡潔に表します。装飾目的の画像などは、空のaltタグを設定します。
▼altタグの使用例
<img src="画像URL" alt="画像の説明">
altタグは、Googleに画像の内容を伝えるのに役立ちます。
altタグにも対策キーワードを入れることで、その画像が対策キーワードに関連する画像ということで、評価が高まる可能性があります。
しかし、過剰にキーワードを詰め込むと、ペナルティの対象になるので、注意が必要です。
strongタグ
テキストを強調する際に使用するタグです。<strong>~</strong>で囲った部分が太文字で強調されます。強調によってメリハリが生まれ、どこに重要な情報が書かれているかをユーザーに伝えやすいため、ユーザビリティの向上に役立ちます。
strongタグをページ内に多用すると、本当に重要なポイントが分かりにくくなるため注意が必要です。ユーザーはもちろん、検索エンジンにとっても分かりにくく、SEOの観点からも好ましくありません。<h1>や<h2>などの見出しはすでに重要であることを示しているため、見出しにstrongタグを使用するのも避けましょう。
同じく太字表示や強調のタグにbタグやemタグがありますが、それぞれ定義が異なります。bタグは太字で表示させますが、強調の意味合いはありません。emタグは強調の役割があるものの、出力の際に斜体に変換されます。strongタグほど強く強調せず、該当箇所のニュアンスを変更したい場合に、emタグを使用するのが一般的です。
▼strongタグの使用例
<p>テキスト<strong>強調したい部分</strong>テキスト</p>
canonicalタグ
サイト内で重複したページがある場合、どのページが最重要かをクローラーに伝えるタグです。無駄なクロールを減らし、サイトの品質向上に役立ちます。
たとえばパソコン用とスマートフォン用でURLが異なるページが存在している、ECサイトで同じ商品の色違いを別のページに掲載しているなどといったケースで効果的です。
重複コンテンツがあるとみなされると、SEOの評価にも悪影響を与えてしまいます。また、URLを正規化するとSEO評価がばらけるのを防げます。なお、canonicalタグは<head>内に記載します。URLの記述ミスには注意しましょう。
▼canonicalタグの使用例
重複ページの<head>タグ内に正規URLを記述します。
<head>
<link rel="canonical" href="正規ページとして認識させたいページのURL">
</head>
2023年4月にcanonicalタグについて、Googleが新たな見解を示しました。
簡単に紹介すると、今まではオリジナルではない他サイトから引用した記事にはcanonicalタグを指定するのが一般的でしたが、
他記事のニュースを引用した記事などを作成する「コンテンツシンジケーション」記事では、canonicalタグではなく「noindex」を使用するべきとのことです。
blockquoteタグ
外部のサイトで掲載されている内容を自分のサイトに掲載するときに、引用したものであることを示すタグです。同じく引用する際に使用するタグにqタグがありますが、qタグは短い文章の引用で使います。長い文章を引用するなら、blockquoteタグを使用しましょう。
書き方としては、引用したい部分を<blockquote>~</blockquote>で囲みます。引用したコンテンツにもかかわらずblockquoteタグを使っていないと、ほかのサイトをコピーしていると認識されて検索エンジンの評価が下がるリスクがあります。
また、blockquoteタグの多用も控えましょう。引用コンテンツが多いとオリジナリティが低いと判断され、検索上位の表示が難しくなります。コンテンツのメインとして使うのではなく、根拠を示す際や補足説明で使用するのが基本です。
▼blockquoteタグの使用例
<blockquote cite="引用元URL">
<p>引用したテキストなど</p>
引用元:<cite><a href="引用元URL">引用元のページタイトル</a></cite>
</blockquote>
最近のSEOでは、情報の信頼性がとても重要視されています。
その中でblockquoteタグは、引用元を明確に示すことができるため、できる限り使用すべきタグの一つと言えます。
まとめ
たくさんあるHTMLタグをすべて覚えるのは容易ではありません。今回ご紹介したようなSEOに効果的なHTMLタグを中心に理解し、サイトに取り入れて検索上位表示を狙いましょう。
SEO対策においては、そのページのキーワードや内容、文章構造などを検索エンジンに正確に伝えることが重要です。タイトルや見出しタグを適切に設定して正確に内容を伝えることはもちろん、強調表現や箇条書き、段落なども取り入れて分かりやすくします。
URLの正規化や内部リンクの設置なども効果的です。ユーザーにとって見やすく価値のあるサイトは、検索エンジンからの評価も高まります。タグを正しく使用して、SEO対策を行いましょう。
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監修者プロフィール
NEXER 工藤6つのオウンドメディアの運営責任者
2017年NEXERに入社。前職はスマートフォンの販売員。
NEXER入社後はSEOコンサルティング営業部、クライアントマーケティング事業部を経て、現在はオウンドメディアを6つ運営&管理の責任者を任されている。
新規で1から立ち上げた2つのサイトは年間100万PV以上のメディアに成長。
既存のオウンドメディアと、サイト買収をおこなった3つのサイトは、運用当初に比べて3倍~5倍の収益を出すメディアに成長。
さらに、2022年12月より新規でもう1サイトに挑戦中。
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