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株式会社NEXER

2005年にSEO事業を開始し、計10,000社以上にSEOコンサルティング実績を持つSEOの専門会社。
自社でSEO研究チームを持ち、「クライアントのサイト分析」「コンテンツ対策」「外部対策」「内部対策」「クライアントサポート」全て自社のみで提供可能なフルオーダーSEOを提供している。
SEOのノウハウを活かして、年間数百万PVの自社メディアを複数運営。

サイトやコンテンツのページ速度改善に役立つもののひとつに、CDNがあります。CDNにはメリットだけでなくデメリットもあり、使用する前に仕組みを知っておかなくてはなりません。

ここでは、CDNの仕組みやそこからわかるメリット・デメリットを解説します。あわせてSEO対策としての効果も取り上げるので、サイトやコンテンツ作成にお役立てください。

もしSEO対策の基本から対策方法まで全て詳しく知りたい場合は「SEO対策とは?検索上位表示を狙う方法まとめ!」の記事でSEO対策の情報をまとめているので参考にしてみてください。

CDNとは

CDNとは

CDNとはContent Delivery Networkの略称で、インターネットを使って効率よくコンテンツを配信する仕組みのことです。活用すれば、ネット上のコンテンツの閲覧が快適になる、サーバー負担を減少できるなどのメリットがあります。

大型アップデートなど、サーバーへ負荷がかかるときの対策や安全性・可用性の向上を目的に活用されることが多いです。情報量の多いデータも、CDNを使えば高速で利用できるようになります。

ユーザーと管理者の双方にメリットがあることから、ネット上で配信されるコンテンツでよく活用されています。

CDNの仕組み

CDNの仕組み

CDNは、サーバーとユーザーの間に、一時的に情報を保管する仕組みである「キャッシュ」の置き場としてキャッシュサーバーを設置します。主な情報のやり取りをキャッシュサーバーに任せることで、Webページやコンテンツを管理している大元のサーバーにかかる負担を軽減する仕組みです。

キャッシュサーバーを置くだけと聞くと、それがなぜCDNの効果につながるかピンとこない方もいるでしょう。それぞれの仕組みを解説します。

Webページを高速表示する仕組み

CDNを設置するとWebページの高速表示が可能になるのは、キャッシュサーバーがユーザーに近い位置に設置されるためです。

サーバーとユーザーの間に距離があると、その分通信に時間がかかります。インターネットの情報は、サーバーからルーターを経由して運ばれてきます。ルーターは直線状に置かれているわけではないため、経由する場所が増えれば増えるほど、距離が長くなってしまうのです。

そこで、キャッシュサーバーを大元のルーターとユーザーの間に置きます。キャッシュサーバーの方がユーザーとの距離が近い分、距離が近くなります。結果、表示速度が速くなるというわけです。

サーバーの負担を軽減する仕組み

OSやアプリのアップデートを行うと、多くのユーザーがサーバーへアクセスし、大量の情報をやり取りします。このままでは、サーバーがパンクしてしまうため、複数のキャッシュサーバーを大元のサーバーとユーザーの間に置くのです。

ユーザーのアクセスは複数のキャッシュサーバーに行くため、大元のサーバーには負荷がかかりません。たくさんのアクセスが想定できるコンテンツがある場合、CDNを導入しておけばサーバーダウンを予防できます。

CDNが利用されるシーン

CDNと書かれた付箋

Webページの表示速度の向上やサーバーダウン予防効果があるCDNですが、個人サイトや読者数の少ないブログではほとんど利用されていません。

CDNは、ニュースサイトのような公共サイトやパソコン・スマホのOSアップデートに活用されることが多いです。臨時ニュースや一斉アップデートが起きると、ユーザーからのアクセスが殺到します。サーバーダウンを避けるために、CDNを導入するわけです。

個人ブログでも読者数の多いサイトや動画や資料のダウンロードなど、たくさんの情報を常にやり取りする場合はCDNを導入します。とはいえ、個人サイトや中小規模のサイトで予防的にCDNを導入しているところは少ないです。

導入にはキャッシュサーバーを用意する必要があるため、費用が掛かります。また、現状でもWebページの表示速度に影響がなくサーバーダウンの心配がなければ、導入する意味はほとんどありません。

利用シーンに該当する場合でも、実際のサイトやサーバーに影響がなければ、導入する必要はないといえます。導入を検討する際は、実際のコンテンツを確認したうえで考えるようにしましょう。

CDNとAMPの違い

AMPのブロックと黄色の背景

Webページの表示速度を上げる方法に「AMP」があります。AMPはモバイルページの高速化を指す用語で、コンテンツをキャッシュに変え、データ量を少なくすることで表示速度を高めます。キャッシュサーバーを用意しなくても、Webページの表示速度の向上が可能です。

AMPは、GoogleやTwitterが提供している専用キャッシュサーバーにキャッシュさせることで表示速度を改善しています。CDNとAMPはほとんど同じものです。CDNとの違いですが、AMPは制約があることや専用のHTMLを作成する必要があることなどのデメリットがあります。

サイトやコンテンツにより、利用できない可能性や表現が狭まる・管理の手間が増えるなどの状態になることを考えると、CDN同様サイトやコンテンツの状態を見極めながら利用する必要があるのです。

CDNのメリット・デメリット

電子機器と人のイラスト

CDNは便利な手法ですが、どこでも利用されているわけではありません。効果を最大限に得るには、CDNのメリットとデメリットを両方押さえておく必要があります。

メリット

CDNのメリットは、Webページの表示速度の向上とサーバー負荷の軽減です。サイトの表示速度は、表示するファイルにより異なります。ファイルの大きいコンテンツを多数表示しているサイトでは、表示速度も遅くなりがちです。

表示速度の遅いサイトやコンテンツは、ユーザーの離脱を招きます。Googleも表示速度の速さを評価するようになったため、検索表示にも悪影響を与える可能性も十分考えられます。アクセス数を増やし検索上位表示を狙うには、表示速度はできるだけ早い状態で保たなくてはなりません。

CDNを利用すれば、キャッシュサーバーからすぐに必要な情報を取り出せるため、表示速度が速くなります。ユーザーの離脱防止や検索順位の維持に役立つでしょう。

大量のデータ送信などで負荷がかかりすぎてサーバーがダウンすると、サイトやコンテンツが利用できなくなります。ユーザーに迷惑をかけるのはもちろん、ダウン中に得られたはずの閲覧数なども逃してしまいます。

このときCDNを利用すれば、ユーザーとのやり取りをキャッシュサーバーが代わりに行うため、大元のサーバーに負荷がかかりません。サーバーを複数用意すれば、アクセスの分散も可能です。管理側の緊急事態を防止するのにも、CDNは役立ちます。

デメリット

CDNのデメリットは、キャッシュ事故のリスクです。キャッシュデータはあくまでも一時的な保管用データです。編集や更新はできません。間違ったデータがキャッシュされると、次のキャッシュが記録されるまで表示し続けることになります。

CDNはキャッシュ時間を設定できますが、設定した時間以外は更新できません。たとえば15分後に設定した場合、間違った情報を訂正しても表示されるのは15分後になります。

また、新しい情報を更新しても表示されるのが遅くなると、その分競合サイトに先を越される可能性も高くなります。これはCDNの仕組み上必ず発生するため、導入する以上は避けられないデメリットです。

CDNで見込めるSEO対策の効果

CDNの正式名称

CDNの効果を理解したところで、SEOにおける効果も学んでいきましょう。CDNがSEOに与える影響を解説します。

ページ表示速度の短縮による上位表示

現在、Googleアルゴリズムはコンテンツの充実だけでなく、ユーザー満足度も検索結果の評価に含んでいます。評価項目には表示速度の速さが含まれており、表示速度の短縮は上位表示における課題のひとつです。

CDNを導入すれば、サイトの表示速度を短縮できます。ユーザー満足度の項目で高い評価を得られれば、同じ質のコンテンツよりも上位に表示されるでしょう。表示がスムーズなサイトやコンテンツはそれだけでユーザーを集められるため、閲覧数を増やす目的にも有効です。

クローラーによる安定したクロール

検索エンジンは、サイト内を巡回するロボットが搭載されており、このロボットつまりはクローラーがサイト内を回遊しインデックスされることで評価が付けられます。

クローラーは、表示速度の遅いサイトのクロールを控える設定がされています。サーバーの高付加状態が続いていると、どんなにSEO対策をしても評価してもらえない状態になってしまうのです。

CDNを導入して常にサイトがスムーズにクロールできる状態に保てば問題をクリアできます。きちんと評価してもらうためにもCDNは必要な手段です。

CDNについてのSEO専門家の見解

CDNはSEO対策において頻繁に話題に上がるものではありません。
CDNはページの表示速度を上げるための方法の1つですが、表示速度の改善方法の中でも優先順位が低いため、SEO専門会社でも提案する会社は少ないでしょう。

また、ページ表示速度自体が検索順位に直接大きな影響を与えるものではないので、絶対に対応しなければならないものでもありません。

ですが、ページ表示速度の改善はユーザーの離脱率を下げ、エクスペリエンスを向上させるため、CDNだけに限らず対策を講じたいものです。

簡単なページ表示速度の改善方法としては以下のものが挙げられます。

・画像のファイルサイズを削減する
・不要なJavaScriptやCSSを削除する
・ワードプレスの場合不要なプラグインを停止する

上記をおこなってみて表示速度が改善されない場合は、「サーバー設定の最適化」や「CDNの使用」を検討すると良いでしょう。

まとめ

CDNはサイトを安定して表示・管理するために有効な手段です。サイトやコンテンツの表示速度を速めて安定させる効果がありますが、デメリットもあります。導入の際は、メリットとデメリットを踏まえ、本当にCDNが必要なのかなどの地点から検討しましょう。

うまく活用すれば、SEO対策としても有効に作用します。サイトの表示速度や安定性に悩んでいる方はCDNの導入を検討してください。

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監修者プロフィール

NEXER 工藤

NEXER 工藤6つのオウンドメディアの運営責任者

詳細プロフィールはこちら

2017年NEXERに入社。前職はスマートフォンの販売員。
NEXER入社後はSEOコンサルティング営業部、クライアントマーケティング事業部を経て、現在はオウンドメディアを6つ運営&管理の責任者を任されている。
新規で1から立ち上げた2つのサイトは年間100万PV以上のメディアに成長。
既存のオウンドメディアと、サイト買収をおこなった3つのサイトは、運用当初に比べて3倍~5倍の収益を出すメディアに成長。
さらに、2022年12月より新規でもう1サイトに挑戦中。