快適な暮らしを叶える!失敗しない注文住宅のキッチン選びのポイント

毎日使うキッチンは日々の生活に欠かせないものです。しかし、キッチンはどんな設備を選ぶか、何をどこに設置するかによって、雰囲気や作業効率もガラッと変わります。

そのためキッチンの選び方を失敗すると、使い勝手が悪くなり使う度にストレスを感じるのです。そこで今回は、失敗しないキッチンの選び方を解説します。

注文住宅のキッチンのメリットとは?

自分たちの希望に合わせて設計できる

注文住宅のキッチンは、自分たちの希望に合わせて設計できるため、理想的なキッチンを作ることができます。

例えば、キッチンのレイアウトや収納の配置、カウンターの高さや材質、調理器具の収納スペースなど、自分たちのライフスタイルや使い方に合わせて設計することができます。

そのため、使い勝手が良く、料理がしやすいキッチンを実現することができます。

機能性や使い勝手を重視したキッチンを設置することができる

注文住宅のキッチンは、機能性や使い勝手を重視したキッチンを設置することができます。

例えば、調理器具を使いやすいように配置したり、シンクやコンロ、収納スペースなどを自由に配置することができます。

また、食器や調味料などを収納するスペースを十分に確保することで、キッチンの使い勝手を向上させることができます。

自分たちのライフスタイルに合わせて必要なもの、いらないものを決めることができるので、使う人のためだけを考えたオリジナルキッチンスペースを作ることができます。

バリエーションが豊富

注文住宅のキッチンには、さまざまなバリエーションがあります。

例えば、モダンなデザインや和風のデザイン、シンプルなデザインやカラフルなデザインなど、自分たちの好みや家の雰囲気に合わせて選ぶことができます。

また、素材やカウンターの種類も豊富で、自分たちのこだわりに合わせて選ぶことができます。そのため、自分たちだけのオリジナルのキッチンを作ることができます。

キッチンの種類一覧

キッチンのタイプは大きく分けて3つとなります。

<キッチンのタイプ>
・壁付タイプ…壁に向かって設置されるタイプ。作業に集中しやすいこと、スペースを取らないためコストが安いことがメリット。
・対面タイプ…リビングに向かって設置されるタイプ。家族とコミュニケーションが取りやすい。冷蔵庫や棚などの配置が決めやすい。
・独立タイプ…壁に接する部分がないタイプ。調理スペースが広く、同時に複数人で作業ができる。

お家の間取りや広さ、自分にとって使いやすいキッチンタイプはどれか確認しておきましょう。以下ではさらに詳しいキッチンの種類についてご紹介しています。

I型キッチン

I型キッチンは、壁に沿った一直線のキッチンの形状です。シンプルで使い勝手がよく、比較的狭いスペースにも設置できます。

カウンターや収納スペースが一直線になっているため、調理や掃除がしやすいのが特徴です。

II型キッチン(セパレート型キッチン)

II型キッチンは、壁に向かって2つのカウンターが対面する形状のキッチンで、カウンターを使い分けることができます。

調理スペースとシンクスペースを分けたり、家族や友人と話しながら調理したりすることができます。

L型キッチン

L型キッチンは、2つの壁に沿ったL字型のキッチンの形状で、広いスペースに設置することができます。カウンターや収納スペースが多いため、複数人が同時に調理することができます。

また、角になる部分を有効活用して、カウンターや収納スペースを設置することができます。

U型キッチン

U型キッチンは、3つの壁に沿ったU字型のキッチンの形状で、広いスペースに設置することができます。

カウンターや収納スペースが豊富で、複数人が同時に調理することができます。また、コンロやシンク、調理スペースなどを効率的に配置することができます。

クローズドキッチン

クローズドキッチンは、扉や壁で仕切られた密閉されたタイプのキッチンで、調理中のにおいや音が他の部屋に広がるのを防ぐことができます。

また、キッチン周りがスッキリしているため、おしゃれなインテリアを楽しむことができます。

アイランドキッチン

中央にキッチンカウンターがあり、四方からアクセスできる形状をしたキッチンです。

広々としたスペースが必要で、調理や会話スペースを取りやすいため、家族や友人との交流スペースとしても人気があります。

ペニンシュラキッチン

壁やキッチンカウンターの一部が伸びている形状をしたキッチンで、L型キッチンやU型キッチンと比べて、少し狭いスペースでも設置しやすいため、一人暮らしや小さな家庭にも人気があります。

また、アイランドキッチンほど広いスペースを必要とせず、広々とした空間を作ることができます。さらに、キッチンカウンターの反対側をリビングルームに向けることで、キッチンとリビングルームをつなげることができます。

システムキッチンとセクショナルキッチン

システムキッチンは、機能性に優れたキッチンユニットが一体化されているタイプで、家具調のデザインが特徴です。

一方、セクショナルキッチンは、個別にユニットを組み合わせて作るキッチンで、自由度が高く、使い勝手を重視したオリジナルのキッチンを作ることができます。

キッチンの価格相場

システムキッチンの価格相場

システムキッチンの価格相場は、設置するキッチンのブランドや素材、サイズや仕様、設置場所などによって大きく異なります。

一般的にシステムキッチンは、30万円〜100万円以上の価格帯となっています。

また大手メーカーの場合、キッチン本体に加えて、シンク、レンジフード、コンロなどの家電製品や、キッチンカウンターや収納棚などのオプションアイテムも用意されています。

これらを組み合わせることで、設置するキッチンの価格はさらに高くなる場合もあります。

オーダーキッチンの価格相場

オーダーキッチンの価格相場も、設置するキッチンの素材やサイズ、デザイン、オプションアイテムなどによって大きく異なります。

オーダーキッチンは、設置場所に合わせて、寸法を測り、設計・製作されるため、システムキッチンと比べて、カスタマイズ性が高いといえます。

そのため、オーダーキッチンの価格は、一般的にシステムキッチンよりも高価です。オーダーキッチンの価格相場は、100万円以上〜数百万円と幅広いですが、デザインや素材によっては、数千万円に達する高級なものもあります。

本体価格以外に必要な費用

キッチンを新しく設置する場合、本体価格以外に必要な費用があります。以下は、一般的に必要とされる費用です。

  1. 設置費用
    キッチンを設置するために、職人による施工が必要となります。設置費用は、キッチンのサイズや形状、素材によって異なりますが、一般的には本体価格の30〜50%程度が目安とされています。
  2. 家電製品費用
    キッチンには、シンクやコンロ、レンジフードなどの家電製品が必要です。これらの費用は、キッチン本体価格に含まれない場合が多く、別途購入する必要があります。家電製品の種類や性能によって、価格が異なります。
  3. オプション費用
    キッチンには、キッチンカウンターや収納棚、照明器具などのオプションアイテムがあります。これらの費用も、キッチン本体価格に含まれない場合が多く、別途購入する必要があります。
  4. 工事費用
    キッチンを新しく設置する場合には、既存のキッチンの撤去や、床や壁の補修が必要な場合があります。そのため、工事費用も別途必要となります。

これらの費用を考慮して、予算を立てておくことが重要です。また、費用を抑えるために、自分でDIYすることもできますが、専門的な知識や技術が必要であり、注意が必要です。

これだけは押さえておきたい!キッチン選びのポイントとは?

キッチンを選びは以下のポイントを踏まえて、自分のライフスタイルや予算に合ったキッチンを選ぶことが重要です。

また、キッチンメーカーの展示場やショールームに行って、実際に触れて見ることや、専門家の意見を聞くことも参考になります。

使い勝手が良いか

キッチンは、毎日の生活で最も多く使用する場所のひとつです。そのため、使い勝手が良いことがとても重要です。

キッチンの形状や配置は、料理のしやすさに大きく影響します。また、キッチンの高さや作業スペースの広さも、使用感に大きく関わってきます。

キッチンを使う人の身長や、ライフスタイルに合わせて、使い勝手を重視したキッチンを選ぶことが重要です。

掃除がしやすく、耐久性がある素材か

キッチンを選ぶ上では、掃除のしやすさや、汚れにくさも重要なポイントです。

キッチンは、油汚れや食材の汚れなど、日々の使用で汚れやすい場所です。例えば、シンクはステンレス製が掃除がしやすく耐久性が高いため、人気があります。

また、キッチンカウンターや収納棚には、汚れに強い人工大理石やクオーツなどが使われることがあります。

キッチン家電や収納スペースが充実しているか

キッチンは、料理に必要な家電製品や、食器や調味料を収納するスペースが必要です。そのため、キッチン家電や収納スペースが充実しているかどうかも重要なポイントです。

例えば、コンロやレンジフード、食洗機などの家電製品が充実しているキッチンは、料理をより快適に行うことができます。

また、食器や調味料を収納するスペースが多いキッチンは、整理整頓がしやすく、使い勝手が良いと言えます。

作業しやすい高さになっているか

キッチンのタイプは、調理スタイルや生活の仕方に合わせて選びましょう例えば、夫婦や親子でキッチンを使うなら作業スペースが広いほうが良いでしょうし、一人で集中して作業したいならコンパクトなキッチンのほうが使い勝手が良いかも知れません。

キッチンのタイプが決まったら、設備の広さや高さを決めます。キッチンの奥行きは、ほとんどのメーカーで60~65㎝です。奥行きを広げることは可能ですが、奥行きを広げると吊り棚など上部に手が届きにくくなりますので注意しましょう。

キッチンの横幅も広げられますが、横に広がった分は移動することになるため、作業効率も考えて決めることが重要です。さらにキッチンの高さは、使う人の身長を考えて決めてください

作業しやすい高さは、一般的に「身長÷2+5㎝」言われています。仮に身長が160㎝の人であれば、最適なキッチンの高さは85㎝です。とはいえ数字だけではイメージしにくいので、実物があるショールームに行って確かめましょう。

料理好きにおすすめのキッチン設備とは?

料理好きにおすすめのキッチン設備についてご紹介します。自分の料理スタイルや好みに合わせて、選択してみてください。

大型のガスコンロ

多彩な料理を作るためには、多機能なガスコンロが必要です。

中でも、4口以上の大型のガスコンロは、同時に複数の鍋やフライパンを置くことができ、調理効率を大幅にアップすることができます。

また一度に多くの鍋やフライパンを使用できることに加えて、パワフルな火力で高温調理が可能です。焼き物や揚げ物をはじめ、あらゆる料理に対応できるため、調理の幅を広げることができます。

オーブン、グリルのグレードアップ

オーブンやグリルにこだわることで、焼き色や風味にこだわった本格的な料理を作ることができます。

特に、コンベクションオーブンや蒸しオーブンなど、多機能なものを選ぶと、料理の幅が広がります。

また、グリルにはホットプレートやフライパンを置くことができるものもあり、調理のバリエーションが増えます。

大容量の食洗機

調理器具や食器の洗い物は、手洗いでは面倒な作業です。そこで、大容量の食洗機を導入することで、手間を省き、より効率的に調理に取り組むことができます。

ビルドインタイプの食洗機は大容量のものが多く、キッチンの収納スペースの一部を食洗機にするため見栄えも良いためおすすめです。

キッチン周りの照明や換気設備

料理の安全性を考えると、キッチン周りには十分な照明と換気設備が必要です。

十分な明るさを確保することで、食材の状態や調理の進行状況をしっかりと把握できます。

特に、調理中に発生する油煙やにおいをしっかりと排気する換気扇は、快適な調理環境をつくる上で必要不可欠です。

よくあるキッチン選びの失敗例と回避法

どんなに考え抜いたキッチンでも、実際に使ってみると不便な点が出てくるものです。ここでは、キッチンづくりに多い失敗例を解説します。

サイズの失敗

キッチンづくりの失敗で一番多いのがサイズです。

「キッチンの高さが合わず、体を屈めて使っている」「作業スペースを広げたら、思ったより広くなり移動に時間をとられる」など、キッチン設備のサイズが合わないと作業しづらくなります。

キッチン設備のサイズは慎重に考えましょう。

回避法

キッチンのサイズを計測し、間取り図や家具配置図を作成し、キッチンメーカーなどの専門家に相談することが大切です。

収納の失敗

注文住宅でよくあるのが「収納スペースが足りなかった」「床下収納をつくったけど、使い勝手が悪かった」など、キッチンの収納に関しての失敗です。

必要な場所に収納スペースがないと散らかるだけでなく、効率良く作業できません。どこに何を収納するのか、よく考えておく必要があります。

回避法

使い勝手の良い収納スペースの必要性を理解し、収納の必要性や収納アイテムを考慮して、設置する前に収納のプランを立てることが大切です。

コンセントの失敗

キッチンで見落としがちなのがコンセントの失敗です。冷蔵庫や電子レンジなど、家電を使うことが多いキッチンでは「コンセントの数が足りない」「コンセントの位置が悪い」などの失敗がよくあります。

コンセントは後から増やしたり、位置を変えるのは難しいので事前にしっかり確認しておきましょう。

回避法

キッチン家電を使用する場所や頻度を考慮し、コンセントの位置や数を計画的に設置することが大切です。

間取りや設備に関する失敗

キッチンならではの失敗と言えるのが、間取りや設備に関する失敗です。

「冷蔵庫を開けたら棚にぶつかる」「アイランド型キッチンにしたら、リビングが狭くなった」といった間取りでの失敗や、「シンクの周りを白いタイルにしたら汚れが目立つ」「食洗器を設置したけど、容量が小さかった」などのキッチン設備の失敗もあります。

このような失敗を防ぐためには、専門家によく相談しましょう。

回避法:家の間取り図を見直し、家事動線を考慮したキッチンの配置や、必要な設備の位置や数を確認し、計画的に設置することが大切です。また、必ず専門家に相談することが大切です。

システムキッチンの人気メーカーについて

各キッチンメーカーの特徴を知っていれば、自分に合った最適なキッチンを選べます。そこで、システムキッチンの人気メーカーについて解説しましょう。

リクシル

リクシルは、システムキッチンのシェアNo.1を誇る会社です。リクシルのキッチンは、収納容量が多く、使い勝手が良いことが特徴です。

デザインのバリエーションも多いので、どのようなお部屋にもなじみます。

クリナップ

クリナップは、日本ではじめてシステムキッチンを開発した会社です。クリナップのキッチンは、頑丈で熱や水に強い「高品質ステンレス」を採用しています。

お手入れしにくいキャビネットや骨組みまでステンレスなので、湿気によるカビやニオイを寄せつけません。

パナソニック

主婦の意見を取り入れて開発されたのが、パナソニックのキッチンです。

3口並びのコンロ「マルチワイドIH」や、ファン掃除が10年いらない換気扇「ほっとくリーンフード」など、他にはない機能性とデザインが支持されています。

TOTO

衛生陶器メーカー最大手のTOTOのキッチンは、水回りに強いことが特徴です。

少ない水で鍋やお皿の汚れを落とす「ほうき水栓」や、除菌効果のある水がミスト状に出る「きれい除菌水」など水にこだわっています。

他にも、キッチンのカラーバリエーションが豊富なので、おしゃれなお部屋とも相性抜群です。

トクラス

トクラスは楽器メーカーYAMAHAのグループ会社で、楽器つくりで培った技術力をキッチンにも活用しています。

トクラスのキッチンは人造大理石を使用していることが特徴です。衝撃や熱、汚れにも強い人造大理石は丈夫で美しさも長持ちします。

まとめ

毎日使うキッチンはデザインだけでなく、実用性も考えて選ぶことが大切です。特にキッチンで失敗しやすいサイズや収納、コンセントは慎重に決めてください。

どんなキッチンにすればいいか迷ったときは、今のキッチンの不便な部分など不満点を書き出してみましょう。そうすれば、自分にとって使い勝手のよいキッチンが何かわかるはずです。