この記事の監修SEO会社
株式会社NEXER
2005年にSEO事業を開始し、計10,000社以上にSEOコンサルティング実績を持つSEOの専門会社。
自社でSEO研究チームを持ち、「クライアントのサイト分析」「コンテンツ対策」「外部対策」「内部対策」「クライアントサポート」全て自社のみで提供可能なフルオーダーSEOを提供している。
SEOのノウハウを活かして、年間数百万PVの自社メディアを複数運営。
2024年12月度のSEOレポートを公開します。
先月11月に起きた特に注目すべきSEO情報をピックアップして紹介します。また、弊社で確認した11月の順位変動も報告します。
2024年11月に起きたSEO関連のニュース
2024年11月に話題となったSEO関連ニュースを時系列でご案内いたします。
SEOニュースをひとつずつ詳しくご紹介します。
① コアアップデート(November2024 Core Update)展開開始!(2024/11/12)
11月12日、Google公式エックス(旧Twitter)でコアアップデートの展開が開始されたことが発表されました。今回のコアアップデートは、ロールアウトが完了するまでに最大2週間かかる可能性があるとのことですが、現時点で判明している情報を以下にまとめましたので、サイト運営者様はご確認いただけたらと思います。
■ コアアップデートの報告概要と関連情報
◆今回のコアアップデートの報告内容
・ユーザーが純粋に便利だと感じるコンテンツをより多く表示し、検索で高いパフォーマンスを発揮するためだけに作られたと感じるコンテンツを減らすことで、検索結果の品質を向上させるための取り組みを継続することを目的。
・ロールアウトが完了するまでに最大2週間かかる場合がある。
◆2024年のコアアップデート履歴
【March2024 coreupdate】
実施期間:3月5日~4月19日
内容:ロールアウトには 1 か月ほどかかる異例のアップデート。コンテンツの有用性を特定する方法が一段と進化。低品質でオリジナルでないコンテンツが 45% 減少。
【August2024 coreupdate】
実施期間:8月15日~9月4日
内容:ロールアウトが完了するまでに最大 1 ヶ月かかる場合があると報告されていた。小規模サイトや独立系サイトでも、有用なコンテンツを作成している場合は、より正当に評価できるよう改善。
今後の展望
ロールアウトには最大で2週間かかるとされていましたが、11月29日時点で完了の発表はありません。
近いうちにGoogleから完了の報告があると予想されますが、2週間以上経過している現状を考えると、Google側で予期しないトラブルが発生し、対応が長引いている可能性も考えられます。
今回のコアアップデートは、前回と同様に「ユーザーが純粋に便利だと感じるコンテンツをより多く表示し、検索パフォーマンスだけを目的としたコンテンツを減らすことを目的としている」という方針が示されているのですが、現状の動きとしては、前回とは逆に情報サイトが順位上昇する傾向がみられます。
前回の調整が入った可能性もございますが、予定の2週間以内で終了していない状況からも、何かしらのトラブルの修正によりこれから結果が変わる事も想定できますので、終了報告がでるまで順位動向を見守るのがよいかと思います。
② サイトの評判の不正使用に関するポリシーを更新!(2024/11/19)
11月19日、Googleはサイトの評判の悪用に関するポリシーを更新しました。今回の改定により、サードパーティ(サブディレクトリ)のコンテンツの性質や親サイトの関与度にかかわらず、ランキング操作行為を一切容認しない姿勢が明確化されました。特にサブディレクトリにてメディアを運営をされている方はご確認頂き、ご注意頂けたらと思います。
■更新された内容まとめ
◆サイトの評判の悪用に関する新たなポリシー
・多数の事例を評価した結果、サードパーティのコンテンツをホストサイトで公開し、ランキングシグナルを悪用する行為は、ファーストパーティの関与や監視の有無に関わらず、不公平で搾取的であると結論づけ、ポリシー違反と明確に定義された。
・このようなスパム行為をさらに厳しく取り締まるため、ポリシーの文言を明確化。
・すべてのサードパーティのコンテンツがこのポリシーに違反するわけではない。サイトの評判の悪用に該当するものと該当しないものの例は、スパムポリシーで確認可能。
◆サイト内セクションの独立評価について
・サイトの一部がサイトのメインコンテンツから独立しているか、または大きく異なっているかを把握するためのシステムと方法を用意している。
・これらの領域を独立したサイトとして扱うことで、公平な競争環境が確保され、メインサイトの評判だけでサイトのサブセクションのランキングが上がることがなくなる。
今後の展望
サイトの評判の悪用に関しては、本文に記載されている通り、今後さらに厳格に取り締まられることが予想されます。
また、サブディレクトリで運営されていたサイトは、Googleの「サイトセクションの違いを把握する取り組み」により、親サイトの影響を受けにくくなりますので、よりユーザーの為のコンテンツ作成を意識する必要があるものと思われます。
以前のスパムポリシーでは、親サイトがコンテンツ制作に関与している場合はスパム対象にならず、またGoogleも親サイトの関わりを正確に判断できないことにより、見逃されていたサイトも少なくありませんでした。しかし、今回の方針変更により、サードパーティーのコンテンツ単位で評価する方針が示されましたので、今後はよりコンテンツに意識を向ける必要があることと、ドメインによる加点の影響を受けていた場合は順位低下が起きる場合があることも認識しておく必要があるでしょう。
③ Google Search Consoleの『推奨事項』機能が全サイトで利用可能に!(2024/11/26)
11月26日、Googleの公式エックス(旧Twitter)で、Search Consoleの『推奨事項』機能が全サイトで利用可能になったことが発表されました。
『推奨事項』はウェブサイトの最適化に向けたアクションを提案してくれるもので、SEO対策を行っている方に役立つ可能性があります。Web担当者の皆様は、ぜひご確認ください。
■『推奨事項』についてまとめ
◆Googleからの報告内容
・推奨事項がすべてのユーザーに利用可能となった。
・Web サイトに推奨事項がある場合にのみ表示される。
◆推奨事項について
・推奨事項は Search Console のサマリー(概要ページ)に表示される。
・表示された推奨事項をクリックするとより詳細なデータが表示される。
・推奨事項には「修正可能な問題」「トラフィックを増やすために改善できること」「作業が容易になる設定」などの提案が含まれている。
・推奨事項は一定期間ごとに更新され、時間の経過とともに古くなったり、変更されたりする可能性がある。
◆推奨事項による提案例
・最近ページのインプレッション数が通常より減っています。ページのパフォーマンスを確認し、さらに詳しく調査してください。
・最近ページのクリック数が通常より増えています。ページのパフォーマンスを確認し、さらに詳しく調査してください。
今後の展望
現状、日本で推奨事項として提示される内容は、主にページのインプレッション数やクリック数の増減に関するもの、またスニペット(構造化データ)の設定ミスの報告が主な状況でして、問題点の確認も出来る状況にあります。
8月には「最適化案を調整し、さらに拡大していく予定」と報告している為、今後においては、アップデートにより、具体的な最適化案が提示されるようになるのかもしれません。
弊社が運営する複数のメディアにも推奨事項が表示されていますが、内容は主に特定のページにおけるインプレッション数やクリック数の増減に関するものです。詳細を確認すると、該当ページの検索クエリごとのクリック数の変化も把握できるため、サイトのアクセス数の変動要因を調査するのには役立つかもしれません。
現時点では、具体的な最適化案が示されることは期待できませんが、今後のアップデートによって改善が進む可能性があります。引き続き動向を注視していただければと思います。
④ 11月の日本Googleオフィスアワー開催。~ポイントまとめ~(2024/11/28)
11月28日、Google Search Centralの公式Youtubeチャンネルにて、一般の方々が抱くSEOやサイト運営の疑問に回答する「2024年11月度 日本Googleオフィスアワー」の動画が公開されました。
今回のオフィスアワーも、サイト運営者様が気になりそうな質問が複数ありましたので、それらをピックアップしてお伝えします。
■サイト運営者様が気になりそうな質問を3点ピックアップ!
質問:noindex などを設定しているページに対し、サーチコンソールから数十万件の警告が届いています。これらはサイト方針に基づいた対応で、修正は不要と思われます。この警告をなくす方法を教えてください。
回答:サーチコンソールからの警告は、予期しない問題を見逃さないためのアラートとして送信されるものです。もしこれらが意図的な設定であり、問題ないと判断される場合は、警告を無視していただいて構いません。
質問:指名検索ワードで検索してもサイトが表示されず、8月のアップデート以降、指名検索ワードのトラフィックが 99% 以上減少しています。原因を教えてください。
回答:サイトを調査した結果、セーフサーチフィルターの影響が大きいことが判明しました。セーフサーチに関する公式ドキュメントを参照し、サイト改善を進めると良いでしょう。
セーフサーチとウェブサイト:https://developers.google.com/search/docs/crawling-indexing/safesearch?hl=ja
質問:ディスカバーのクリック数が2023年12月末以降ゼロになり、その状態が続いています。ポリシー違反はなく、信頼性の高いコンテンツを提供しています。原因は何でしょうか?
回答:ディスカバーはユーザーの興味や行動履歴、トレンドに基づいてコンテンツをパーソナライズ表示する仕組みのため、表示結果が変動しやすい特性を持っています。このため、特定の原因を明確に突き止めることは難しいです。
今後の展望
今回のオフィスアワーでは、基本的なサイト運営に関する質問が多くピックアップされていました。その他にもサイト運営に役立つ情報が多数ありますので、ぜひYouTubeもチェックしてみてください。次回の日本Googleオフィスアワーは、12月19日に予定されています。
上記で紹介した質問以外にも、『アンカータグに付与するhreflang 属性』など専門的な内容から、『Googleアナリティクスに関する質問』など基本的なサイト運営に関する内容が取り上げられていました。
SEO的に役立つ情報が多く質問に含まれていましたので、特にSEO担当者の方はご確認頂ければと思います。
2024年11月の順位変動の推移
弊社のSEO対策による順位変動を、以下2点のグラフデータにてご報告いたします。
グラフ①:日毎の順位変動値&対策効果評価グラフ
11月は、コアアップデートの始まった11月12日以降全体的に順位変動が少ない中でも、数日おきに変動の大きい日がくるような状況にありました。(※順位変動グラフより)
そのような中で、10位から11位といったランクインの境目での動きが中心にあり、弊社の対策効果もアップデート終了までは見え辛い状況が続くものと判断しております。(※対策効果評価グラフより)
グラフ②:順位推移円グラフ
11月に入り順位の動かない状況が継続し、変動値の低い状況が続いておりまして、Googleのコアアップデートも未だ完了しない状況にあります。
ポータルサイトやコラム系のサイトが増加し、事業者サイトが押し下げられる動きがみられ、大きく低下の割合が増えたのですが、その後、順位は回復傾向にあります。
コアアップデート完了と共に、順位も回復していくものと判断しております。
11月のコアアップデート開始から11月中は日々の変動値の低い状況が続いておりましたが、そのような中でも、更新を行ったサイトは上昇している傾向がみられることから、現在の対策方針である検索意図を意識した対策が、評価されている状況と判断しておりまして、今月も引き続き検索意図の変化には注視し対策を進めて参ります。
2024年11月に起きたSEOニュースまとめ
① コアアップデート(November2024 Core Update)展開開始!
→11月12日、Google公式エックス(旧Twitter)でコアアップデートの展開が開始されたことが発表されました。
② サイトの評判の不正使用に関するポリシーを更新!
→11月19日、Googleはサイトの評判の悪用に関するポリシーを更新しました。今回の改定により、サードパーティ(サブディレクトリ)のコンテンツの性質や親サイトの関与度にかかわらず、ランキング操作行為を一切容認しない姿勢が明確化されました。
③ Google Search Consoleの『推奨事項』機能が全サイトで利用可能に!
→11月26日、Googleの公式エックス(旧Twitter)で、Search Consoleの『推奨事項』機能が全サイトで利用可能になったことが発表されました。
④ 11月の日本Googleオフィスアワー開催。~ポイントまとめ~
→11月28日、Google Search Centralの公式Youtubeチャンネルにて、一般の方々が抱くSEOやサイト運営の疑問に回答する「2024年11月度 日本Googleオフィスアワー」の動画が公開されました。
11月のコアアップデートが開始してから、順位の変動が小さい日が続いておりまして、現在も調整の最中だと判断しております。
現状はランクインの境目での変動が多く、大きく動かせないような状況にあるものと考察しております。
以上が2024年11月に起きた最新SEO情報のまとめです。
別途でSEOの具体的な対策方法を知りたい方は以下の記事にまとめているので、参考にしてください。
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