この記事の監修SEO会社
株式会社NEXER
2005年にSEO事業を開始し、計10,000社以上にSEOコンサルティング実績を持つSEOの専門会社。
自社でSEO研究チームを持ち、「クライアントのサイト分析」「コンテンツ対策」「外部対策」「内部対策」「クライアントサポート」全て自社のみで提供可能なフルオーダーSEOを提供している。
SEOのノウハウを活かして、年間数百万PVの自社メディアを複数運営。
2024年10月度のSEOレポートを公開します。
先月9月に起きた特に注目すべきSEO情報をピックアップして紹介します。また、弊社で確認した9月の順位変動も報告します。
2024年9月に起きたSEO関連のニュース
2024年9月に話題となったSEO関連ニュースを時系列でご案内いたします。
SEOニュースをひとつずつ詳しくご紹介します。
① 8月15日に開始されたコアアップデートの展開終了!(2024/9/4)
9月4日、先月15日から開始していたコアアップデートの展開が完了したとGoogle公式から報告がありました。当初は最大1ヶ月かかるとされていましたが、実際には3週間を待たずに終了しました。今回のアップデートでは、評価基準の変更についても報告があり、検索結果も変化しているため、サイト運営者様は是非ご確認いただけたらと思います。
■今回のコアアップデートについて
◆今回のコアアップデートの概要
・検索順位の向上だけを目的としたコンテンツを減らし、ユーザーに役立つコンテンツを増やすことが目的。
・過去数ヶ月間に寄せられた一部のクリエイターやユーザーからのフィードバックが考慮されている。
・小規模サイトや独立系サイトでも、有用なコンテンツを作成している場合は、より正当に評価できるよう改善。
◆今回のアップデートについて、Googleのダニー・サリバン氏のコメント(※下画像参照)
・「有益でオリジナルなコンテンツを作成している小規模なサイトや独立系のサイトを含む高品質なサイトを人々とつなげる」という作業は、今後のアップデートでも引き続き改善していく予定。
・読者のために素晴らしいコンテンツを作成していると確信しているなら、それを続けるべき。
・検索結果のトップページ(主に10位以上)に表示されている場合は、既にGoogleから高い評価を得ているということ。検索順位は自然に変動するものなので、さらに1位~2位上昇させるために急激な変更をすることは推奨しない。
今後の展望
今回のコアアップデートでは、主に「有用なコンテンツを作成している小規模サイトや独立系サイトを正当に評価する」ことを目指して、アルゴリズムの変更がおこなわれました。
このアルゴリズム変更は今回で完了したわけではなく、今後のアップデートでも引き続き改善される予定とのことです。
弊社の調査では、情報サイトが低下する傾向を確認しておりますので、今回のコアアップデートにより、小規模サイトや独立系サイトなどのドメインの権威性が高くないサイトでも、優れたコンテンツであれば評価されるような改良がくわえられたと報告はありましたが、逆にそれは優れたコンテンツでなければ評価されない改良となる点も考慮し、今後の順位動向を確認してみるもよいでしょう。
② Google検索の「cache:」コマンドが廃止になり、代わりにWayback Machineが標準で使用可能に!(2024/9/12)
9月12日、GoogleSearchLiaisonのダニー・サリバン氏から、インターネットアーカイブのWayback MachineがGoogle検索結果から標準でアクセス可能になったことが発表されました。
今月にGoogle公式のキャッシュ確認用検索コマンドが廃止されており、今後ページのキャッシュを確認するのにWayback Machineが必要になるので、サイト運営者様は是非ご確認ください。
■キャッシュの確認方法について
◆「cache:」コマンドの廃止
以前は「cache:」という検索コマンドを使用することでページのキャッシュを確認できましたが、2024年2月にこの機能の廃止が発表され、今月実際に廃止されました。
◆Wayback Machineについて
Wayback Machineは、非営利団体インターネットアーカイブが提供するサービスで、ウェブサイトの過去の状態を保存し、ユーザーがその履歴にアクセスできるデジタルアーカイブです。これを使えば、ウェブページがどのように変化してきたかを確認することができます。
◆Google検索結果からWayback Machineへのアクセス方法
Googleの検索結果から直接Wayback Machineにアクセスできるようになりました。検索結果で表示されたサイトの横にある3つのドットをクリックし、「このページの詳細」を選択。その後表示されるページにある「以前のバージョンを見る Internet Archive’s Wayback Machine」からアーカイブを確認できます。(※下画像を参照)
今後の展望
「cache:」コマンドは、元々ページの読み込み速度が遅かった時代に、ユーザーがページにアクセスしやすくするために提供されていた機能です。しかし、現在ではその役割がほとんど必要とされなくなったため、廃止されました。今後、キャッシュを確認したい場合は、新たに実装されたWayback Machineを利用する事となります。
SEOの担当者であれば、インデックスされたか、正しく認識されているかを確認するために、キャッシュ機能をよく利用していたかと思いますので、2024年1月に廃止になり不便に思う方もいたかと思いますが、今回のキャッシュ機能の復活は、Wayback Machineへのリンクを提供したことであり、以前の様にGoogleのキャッシュがみれるようになったわけではないことも理解してご利用くださいませ。
③ Googleスパムポリシーを更新!サイトの評判の悪用について明確化(2024/9/25)
9月25日、Googleはスパムポリシーを更新し、サイトの評判の悪用に関する定義をより明確にしました。
これはサブディレクトリにて別途メディアを運用する際のスパム判定の定義の更新となるのですが、今まで「ファーストパーティの監視や関与がほとんどない状態でサードパーティのページが公開され、検索順位を操作すること」と書かれていた部分の『監視や関与』が具体的に何を指すか、明確化されました。特にサブディレクトリにてメディアを運営をされている方はご確認頂き、ご注意頂けたらと思います。
■サイトの評判の悪用について
◆スパムポリシーの「サイトの評判の悪用」の説明
サイトの評判の悪用とは、ファーストパーティの監視や関与がほとんどまたは全くない状態でサードパーティのページが公開され、ファーストパーティサイトのランキングシグナルを利用して検索ランキングを操作することが目的である場合を指します。このようなサードパーティのページには、スポンサー ページ、広告ページ、パートナーページ、その他のサードパーティページが含まれますが、これらは通常、ホストサイトの主な目的とは無関係であるか、ホストサイトの厳密な監視や関与なしに作成されます。
◆追加されたの内容
厳密な監視または関与とは、ファーストパーティのホスティング サイトが独自のコンテンツを直接制作または生成している場合です (たとえば、ファーストパーティによって直接雇用されているスタッフ、またはファーストパーティサイトのスタッフのために働くフリーランサーを介して)。検索ランキングを操作することを主な目的としてコンテンツの再配布に重点を置くサードパーティサービス (「ホワイトラベル」や「ターンキー」など) とは連携していません。
今後の展望
今回のスパムポリシーの更新によって、サイトの評判の悪用の定義が、より明確になりました。
自動アルゴリズムにサイトの評判の悪用が組み込まれるのはまだ先とされていますが、今後さらに取り締まりが強化されていくと予想されます。スパムポリシーには、サイトの評判の悪用に関する具体例も掲載されているので、自社サイトが意図せず上記に該当する可能性があるかどうか、一度確認しておくことをお勧めします。
親サイトがコンテンツを直接制作している場合以外は、スパムの対象になる可能性があるとのことですが、親サイトがコンテンツを直接制作しているかどうかを正確に判断するのは難しいと思います。
よってサブディレクトリにてメディアを運用されている場合は、スパム判定を受けないためにも、例えば相互リンクの設定や運営者情報の記載、また同じサーチコンソールアカウントでサイトを管理するなど、Googleが直接制作しているかを判断できそうな要素は網羅しておくのが良いかと思います。
④ 「動的コンテンツはSEOに悪影響を与えるか」についてGoogleが回答!(2024/9/26)
9月26日、Google Search Centralの公式YouTubeチャンネルで、一般の方々が抱くSEOやサイト運営に関する疑問に答える「Google検索オフィスアワー」の動画が公開されました。その中で、「動的コンテンツが隠しテキストとしてSEOに悪影響を与える可能性があるか?」という質問に回答しておりまして、サイト運営にて関与する可能性の高い内容でしたので、以下に抜粋しご報告いたします。
■動的コンテンツはSEOに悪影響を与えるのか?
◆質問
ローカルストレージを利用して初回ユーザーかどうか判定し、動的コンテンツを5秒間だけ表示して、その後非表示になります。このような実装は、隠しテキストとして見なされる可能性があるでしょうか?また、Googlebotはローカルストレージの使用を認識できるのでしょうか?
※ローカルストレージ=ウェブサイトがユーザー情報を保存しておく仕組み。
◆回答
一般的な回答としては、まず隠しテキストを実装する意図を見直すことをお勧めしています。もし、検索順位を上げることが目的でない場合、大きな問題はないと考えられます。今回のケースでは、隠しテキストと判断されるかどうかよりも、もし判断された場合に問題が生じるかどうかに注目すべきです。
尚、ローカルストレージの使用に関しては、Googlebotのクロール時にその状態は保持されません。Googlebotは、ユーザーが初めてサイトを訪れる状態としてサイトをクロールします。
今後の展望
Google検索オフィスアワーでは、SEOやサイト運営に関するさまざまな質問に回答しています。
今回は、「動的コンテンツによる隠しテキスト」の質問を取り上げてご報告いたしましたが、他にも、インデックスされない問題や、求人サイトの重複コンテンツの問題などの質問にも回答しておりましたので、気になる方はオフィスアワーをぜひご確認頂けたらと思います。
最近ではページにアクセスした際、クッキーの許可やアプリのインストール、またはお得な情報などを表示したり、バナー追跡したりなど、動的なアクションを実行するサイトが増えている状況ですので、設定しているお客様も多いかと思います。
今回の回答内容からのアドバイスとしては、その動的アクション内のコンテンツはSEOを意識したテキストであってはいけないこと、またユーザーのアクセス状況によって、表示非表示の切り分けを行わない様にすることをご注意頂けたらと思います。
2024年9月の順位変動の推移
弊社のSEO対策による順位変動を、以下2点のグラフデータにてご報告いたします。
グラフ①:日毎の順位変動値&対策効果評価グラフ
9月は約1週間ほどのスパンで大変動が繰り返される特徴がみられまして、先月のコアアップデート期間中に更新されたサイトが動く傾向にありました。(※順位変動グラフより)
8月以降に取得したインデックス情報を含めて新しい評価基準にて調整している状況かと思われますが、そのような中、直近で内部対策を行ったものを中心に上昇傾向にありましたので、対策効果は出ているものと思われます。(※対策効果評価グラフより)
グラフ②:順位推移円グラフ
9月はコアアップデートのあった8月に続き、普段よりも10位上昇の割合が非常に多い月となりました。
特に内部対策を行ったサイトを中心に10位以内に上昇する傾向が続いていることもあり、コアアップデートの評価基準において適切な対策を行えていたものと考察しております。
9月4日のコアアップデートが終了後も、コンテンツ評価を中心とした順位変動が確認できておりますが、弊社では内部対策を行ったサイトを中心に上昇傾向が継続していることから、現状の検索意図を意識した対策の効果が引き続き効果的であると判断しております。
よって、今月も引き続き検索意図に合わせた対策を中心に対応を進めて参ります。
2024年9月に起きたSEOニュースまとめ
① 8月15日に開始されたコアアップデートの展開終了!
→9月4日、先月15日から開始していたコアアップデートの展開が完了したとGoogle公式から報告がありました。
② Google検索の「cache:」コマンドが廃止になり、代わりにWayback Machineが標準で使用可能に!
→9月12日、GoogleSearchLiaisonのダニー・サリバン氏から、インターネットアーカイブのWayback MachineがGoogle検索結果から標準でアクセス可能になったことが発表されました。
③ Googleスパムポリシーを更新!サイトの評判の悪用について明確化
→9月25日、Googleはスパムポリシーを更新し、サイトの評判の悪用に関する定義をより明確にしました。
④ 「動的コンテンツはSEOに悪影響を与えるか」についてGoogleが回答!
→9月26日、Google Search Centralの公式YouTubeチャンネルで、一般の方々が抱くSEOやサイト運営に関する疑問に答える「Google検索オフィスアワー」の動画が公開されました。
9月月初のコアアップデート終了以降、調整が周期的に繰り返されるような変動が継続しておりますが、大きくマイナスとなる影響もなく月を通して上昇傾向となりました。
また、内部対策を行ったサイトを中心とした上昇傾向が継続していることからも、弊社の行っていた検索意図に合わせたコンテンツの提案が評価されている状況と考察しております。
以上が2024年9月に起きた最新SEO情報のまとめです。
別途でSEOの具体的な対策方法を知りたい方は以下の記事にまとめているので、参考にしてください。
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