この記事の監修SEO会社
株式会社NEXER
2005年にSEO事業を開始し、計10,000社以上にSEOコンサルティング実績を持つSEOの専門会社。
自社でSEO研究チームを持ち、「クライアントのサイト分析」「コンテンツ対策」「外部対策」「内部対策」「クライアントサポート」全て自社のみで提供可能なフルオーダーSEOを提供している。
SEOのノウハウを活かして、年間数百万PVの自社メディアを複数運営。
2024年8月度のSEOレポートを公開します。
先月7月に起きた特に注目すべきSEO情報をピックアップして紹介します。また、弊社で確認した7月の順位変動も報告します。
2024年7月に起きたSEO関連のニュース
2024年7月に話題となったSEO関連ニュースを時系列でご案内いたします。
SEOニュースをひとつずつ詳しくご紹介します。
① 次回のコアアップデートは数週間以内か?Googleダニー・サリバン氏が次回のコアアップデートについてコメント(2024/7/16)
7月16日、米SEM情報メディア「Search Engine Roundtable」の記事内で、Google Search Liaisonであるダニー・サリバン氏が一般ユーザーのコアアップデートについてのコメントに回答しました。
その回答内容が次回のコアアップデートの時期を示唆する内容となっていたため、サイト運営者様は是非ご確認頂けたらと思います。
■次回のコアアップデートについて
◆ダニー・サリバン氏のコメントの日本語訳
次のコアアップデートがいつになるか知っていればお伝えします。しかし、まだ正確にはわかりません。それだけです。これらは特定の日にスケジュールされているわけではありません。ランキングチームは変更を行い、それをテストし、評価し、最終的にリリース日が決まります。「来週コアアップデートがあります!」と言えることが何度もありましたが、予定通り進んでいても、もう少し作業が必要になったり、他の要因で延期されることがあります。一般的なサイクルに合わせて、今後数週間以内にアップデートがあるだろうとは思いますが、正確な日付はまだわかっていません。
◆直近1年間のコアアップデート履歴と主な変動傾向
2023年8月22日:検索結果のレイアウト修正による動き。暮らしや健康といった生活に関わるキーワードの変動。レビューコンテンツのあるサイトの変動。
2023年10月5日:一部の情報系クエリから情報サイトが減少し事業者サイトが表示されるよう検索意図が変化。そのサイトの専門分野とは関係のないコンテンツの順位が低下傾向。
2023年11月2日:YMYL領域の変動傾向。ローカルビジネスが優位になる変化。事業者サイト有利で情報サイトが不利な傾向。
2024年 3月5日:展開完了までに1ヶ月以上の期間を要した通常よりも複雑なコアアップデート。複数のコアシステムに対する変更が含まれ、コンテンツの有用性を特定する方法が進化。低品質なコンテンツが45%減少。
今後の展望
コアアップデートの正式な日付はまだ決まっていませんが、ダニー・サリバン氏のコメントによれば、今後数週間以内にアップデートが行われる可能性があるようです。
リリースが決定した際やコアアップデートが展開開始された際には、Googleの公式Xアカウントで報告があるので、今後数週間はこまめに確認することをおすすめします。
今回の報告内容はGoogle Search Liaisonであるダニー・サリバン氏の見立てによるものですが、前回のコアアップデートから4ヶ月が経過しており、昨年8月以降のコアアップデートの頻度を考えてみても、次のアップデートが近い可能性があります。
前回のコアアップデートに続き、大規模なアップデートによって大きな順位変動が発生する可能性があるため、コアアップデートのアナウンスがあった際には、自社の順位変動を注意深く確認することをおすすめします。
② 7月の米Googleオフィスアワー開催。~ポイントまとめ~(2024/7/18)
7月18日、Google Search Centralの公式Youtubeチャンネルにて「2024年7月度 Googleオフィスアワー」の動画が公開されました。
今回も初歩的な内容からテクニカル質問まで多くの質問がピックアップされましたが、その中でもサイト運営者様が気になりそうな質問をピックアップして報告しますので是非ご確認頂けたらと思います。
■サイト運営者様が気になりそうな質問を3点ピックアップ!
Q.(和訳):自社のサイトで、商品のラインナップを10,000から100,000に増やす場合に、SEOに与える影響はありますか?
A.(回答要約):サイトのページ数が今回のように大幅に増加する場合、検索エンジンはほぼ新しいサイトとして再評価します。これはSEOの問題と捉えずに、より戦略的に考えることが重要です。
Q.(和訳):SEOは業者を任せていますが、実際に最適化が行われているか確認する方法はありますか?
A.(回答要約):業者がどのような作業を行っているかを軽く理解しておくと、期待する作業を実行しているかどうかを確認するのに役立つでしょう。定期的に会議を開き、作業内容や進捗状況のレポートを確認し、今後の作業について話し合うことで、期待通りの作業が行われているか確認できます。
Q.(和訳):GoogleのSEOスターターガイドには、Google検索の観点からは見出しの順番が間違っていても問題ないと書かれていました。しかし他のSEOツールでは、見出しの順番の間違えは修正すべきと書かれています。どちらが正しいですか?
A.(回答要約):SEOスターターガイドは定期的に更新されており、記載内容はできる限り正確になっています。非公式のSEOツールは役立つこともありますが、必ずしもGoogleのアルゴリズムに関連しているわけではありません。
今後の展望
今回のオフィスアワーでは、専門的な質問から基本的なサイト運営に関する質問まで、多く寄せられていました。その中でも、サイト運営者が直面しやすい3つの質問をピックアップしました。
他にもサイト運営に役立つ情報が多数ありますので、興味のある方はYouTubeもご覧ください。
今回のオフィスアワーでは、ピックアップした質問に加え、クローラーやスニペット(検索結果に表示されるサイトの補足情報)に関する質問もいくつかありました。
クローラーに関する質問は少し専門的ですが、SEO担当者様には有益な情報かと思いますので、確認してみることをおすすめします。
③ Googleが内部リンクを活用したSEO改善のヒントを公開(2024/7/23)
Googleの公式Youtubeチャンネルにて、内部リンクを最適化してSEOを改善する方法が公開されました。
動画内で「このトピックはSEOで最も人気があり、永遠に続くテーマの一つ」と語られているように、非常に重要な内容です。サイト運営者の皆様には、SEOの理解を深めるための参考にしていただければと思います。
■解説動画の要点まとめ
◆内部リンクがユーザーに与える影響
・内部リンクは、ユーザーが次に取るべきステップを明確にし、サイト内のページを相互に接続する役割がある。
◆内部リンクがGooglebotに与える影響
・Googlebotは、内部リンクを使用してサイト内のページを発見することと、ページの関係を理解することの2つの目的に利用している。
◆内部リンクで重要なこと
・適切なHTMLを使用してリンクを作成する。
⇒リンクはaタグを使用し、href属性にURLを指定するべき。相対URLでも絶対URLでも問題ない。divやbutton要素とスクリプトを組み合わせたリンクは使うべきではない。
・意味のあるアンカーテキストを使用する。
⇒ユーザーが、目的のリンクを迅速に見つけられるようにするのが大切。
・コンテンツの構造を理解するために、多すぎず少なすぎずに適度に使用すること。
今後の展望
今回の動画の内容では内部リンクのヒントとして『適切なHTMLを使用すべき』『意味のあるアンカーテキストを使用すべき』『コンテンツ構造を理解できるように適度な量を使用すべき』ということがわかりました。
GoogleはこのようなSEO対策のヒントとなる動画をYouTubeで定期的に配信しています。ご興味のある方はぜひチェックしてみてください。
今回の動画で述べられていたように、内部リンクの量はコンテンツの構造を理解するために、適度な量を使用することが重要とのことですが、『どのようなリンクがあればユーザーの次の行動の助けになるか』というユーザー視点で内部リンクを設置すると良いと考えられます。
自社サイトのリンク構造を見直される場合は、過度に内部リンクを設定するのではなく、上記点を意識されてみてください。
④ Google親会社がAI Overviewの現状について報告!今年中にはさらに多くの国に広がる見込み。(2024/7/24)
7月24日、Googleの親会社であるAlphabet社は、YouTubeで2024年第2四半期の決算会議を公開し、その中でAIによる回答を検索結果に表示する『AI Overview』の現状と今後についても言及しました。
AI Overviewは、従来の自然検索で露出しているサイトへのアクセスに影響を与える可能性があるため、サイト運営者の皆様はぜひご確認ください。
■AI Overviewについて報告された内容まとめ
・検索の使用頻度の増加と、結果に対するユーザー満足度が向上した。
・複雑なトピックを理解するのに利用する人が多い。
・特に18歳~24歳の若いユーザーの関心が高い。
・AI Overviewの上下に表示されている『検索広告』と『ショッピング広告』の効果は確認できている。
・全体的なビジュアル検索(画像や動画による検索)の使用頻度の増加にもつながっている
・対応可能なクエリの種類を拡大し、今後強力な新しい検索方法になるだろうと推測。
・現在はアメリカのみで展開しているが、今年中にはさらに多くの国に広げる予定。
・慎重なスタートを切り、品質に重点を置き、パフォーマンス指標が健全であることを確認している。
・テストから得られているフィードバックは現状すべてポジティブなものである。
今後の展望
現在、AI Overviewは米国のみで展開されている段階ですが、今年中にはより多くの国へ展開を広げる予定とのことです。
特に日本は、以前AI検索のテストとして試験運用されたSGEが米国以外で初めて実装された国なので、AI Overviewも早い段階で実装されるのではないかと考えられます。
報告によるとAI Overviewの満足度は高いようなので、今後も利用者は増えていくと予想しています。また、現在、AI Overviewにショッピング広告を表示するテストが行われてその効果も確認できているとのことです。
よって、今後AI Overviewの利用者がさらに増えると、この広告表示による集客への影響が大きくなる可能性がありますので、特に物販を行っている事業者様は、このAI Overviewの動向を注視し、今後の広告活用等で検討するのもよいかと思います。
2024年7月の順位変動の推移
弊社のSEO対策による順位変動を、以下2点のグラフデータにてご報告いたします。
グラフ①:日毎の順位変動値&対策効果評価グラフ
7月は検索結果に目立つ動きは無いものの、特に7月24日以降、内部対策を行ったものを中心に順位が動き、変動値の高い傾向が見られました。(※順位変動グラフより)
特に直近で行った内部対策により上昇する傾向が強く、月を通して上昇傾向が継続しました。(※対策効果評価グラフ)
※計測機器の不具合により7/13、14、15の順位計測ができず、変動のないグラフとなります。
グラフ②:順位推移円グラフ
7月は、検索結果の1ページ目と2ページ目の動きが少ない状況もあり、5月6月と比較しますと10位と20位の上昇の割合は少ないのですが、3ヶ月継続して低下の割合よりも上昇の割合の方が上回る結果となりました。
尚、3月のコアアップデート以降は、情報サイトが検索結果の上位から消え、事業者サイトが上昇する傾向がみられることも上昇の割合が高い要因の一つと捉えております。
7月は内部対策を行ったものを中心に上昇傾向の強い月となりました。
よって、今月も引き続き効果の高かった、検索意図を意識した対策を行って参りますが、Googleダニー・サリバン氏の発言から、コアアップデートが近々控えている状況にありますので、順位動向にも注視し、対策を進めて参ります。
2024年7月に起きたSEOニュースまとめ
① 次回のコアアップデートは数週間以内か?Googleダニー・サリバン氏が次回のコアアップデートについてコメント
→7月16日、米SEM情報メディア「Search Engine Roundtable」の記事内で、Google Search Liaisonであるダニー・サリバン氏が次回のコアアップデートの時期を示唆する内容のコメントをしました。
② 7月の米Googleオフィスアワー開催。~ポイントまとめ~
→7月18日、Google Search Centralの公式Youtubeチャンネルにて「2024年7月度 Googleオフィスアワー」の動画が公開されました。
③ Googleが内部リンクを活用したSEO改善のヒントを公開
→7月23日、Googleの公式Youtubeチャンネルにて、内部リンクを最適化してSEOを改善する方法が公開されました。
④ Google親会社がAI Overviewの現状について報告!今年中にはさらに多くの国に広がる見込み。
→7月24日、Googleの親会社であるAlphabet社は、YouTubeで2024年第2四半期の決算会議を公開し、その中でAIによる回答を検索結果に表示する『AI Overview』の現状と今後についても言及しました。
6月に発表があり、7月5日に終了すると思われた「モバイルファーストインデックスへの最終移行」の終了報告が未だない事も関係していると思いますが、先月に引き続き、大きな検索結果の変化は見られない状況にあります。
しかしながらその影響によるものか、更新の行われたサイトが上位に来るような傾向(評価されるような傾向)は強まり、内部対策を行ったものを中心とした上昇傾向が継続したことが、弊社の主な上昇要因と考察しております。
以上が2024年7月に起きた最新SEO情報のまとめです。
別途でSEOの具体的な対策方法を知りたい方は以下の記事にまとめているので、参考にしてください。
専用SEOプランをご提案いたします!
- どんな対策をすればいいかわからない…
- 最適な対策キーワードがわからない
- 施策実行のリソースが不足している
SEOコンサルタントが貴社サイトの課題を洗い出し、最適なSEO対策を一緒に考えます。
SEO無料相談はこちらSEO記事一覧
記事タイトル | 記事の内容 |
・SEO対策とは?検索上位表示を狙う方法まとめ! | SEOの基本から、おこなうべきSEO対策など、SEOについて総合的に解説しています。 |
・いきなりGoogleの検索順位が下がったのは何故!原因と対策方法をご紹介 | 検索順位が下がってしまった原因とその対処法を紹介しています。 |
・【メディア運営者が教える】ChatGPTでSEOに強い記事を作成する方法! | ChatGPTでSEOに強い記事を作成する方法を、実際に利用している経験からアドバイス。 |
・SEOライティングのコツ10選!SEO初心者が意識すべきポイントもご紹介 | 初心者でも読むだけでSEOに強い記事をかける、ライティングのコツを解説しています。 |
・【2024年最新版】SEO外部対策とは?ポイントや注意点を解説! | SEO外部対策の効果や、おすすめの外部対策方法を解説しています。 |
・ 上位表示されやすいロングテールキーワードのSEO対策方法をご紹介! | ロングテールキーワードでのSEO対策方法や、ロングテールSEOの成功事例を解説しています。 |
・内部リンクとは?SEO効果と設置の際のポイントを解説 | 内部リンクのSEO効果と、正しい設置方法を解説しています。 |
・Googleペナルティのチェック方法!対策法も詳しく解説 | SEOでGoogleペナルティの対象になる原因と、ペナルティ解除方法を解説しています。 |
・記事外注で後悔しない!おすすめの記事代行サービス12選と発注前の準備 | 失敗しない記事外注のコツと、記事代行サービスをご紹介しています。 |
・コンテンツSEOとは?メリットやデメリット、成功事例など | コンテンツSEOの方法と、成功事例などをご紹介しています。 |
・ローカルSEOとは?ローカルSEOの種類や対策方法などを解説 | ローカルSEOの対策方法を詳しく解説しています。 |
・【2024年最新版】SEOの内部対策は何をするべき?対策方法を解説 | おこなうべきSEO内部対策を解説!内部対策チェックリストも有ります。 |
・SEO対策にかかる費用は?依頼先の選び方も紹介 | SEO対策を業者に依頼する場合の費用を対策内容別に解説しています。 |
・相互リンクにSEO効果はある?相互リンクのやり方と注意点を徹底解説 | 危険な相互リンク・安全な相互リンクを解説しています。 |
・被リンクのSEO効果は?良質な被リンクの獲得方法や悪質な被リンクの防ぎ方 | 被リンクのSEO効果や、おすすめの被リンク対策をご紹介しています。 |
・ホワイトハットSEOのやり方を解説!ブラックハットSEOとの違いは? | ホワイトハットSEOの内容とやり方を解説しています。 |
・11サイトのSEO成功事例とSEOを成功させるための大切なポイント | SEOで成功しているサイトの事例を紹介!SEOで成功するポイントも解説しています。 |
・SEOコンサルとは?実績のあるSEOコンサルティング会社15選を紹介 | SEOコンサルティングの内容と、依頼した場合の費用などを解説しています。 |
・SEOに強いディレクトリ構造の作り方!正しい階層の設定方法 | SEOに効果的なディレクトリ構造の整え方を解説しています。 |
・失敗しないSEO会社の選び方や注意点・悪質業者を見分けるコツ | 失敗しないSEO会社の選び方や、悪質なSEO会社の見分け方を解説しています。 |
・競合分析がSEOで重要な理由は?競合調査する方法やコツをご紹介 | SEO専門会社が実際におこなっているSEOの競合分析方法をご紹介しています。 |
・コーポレートサイトのSEO対策のコツを紹介!自社サイトの検索順位の上げ方 | コーポレートサイトのSEO対策方法を詳しく解説しています。 |
・【Google公式情報あり】SEOのE-E-A-Tとは?重要性と対策を解説 | E-E-A-T評価についてGoogleのガイドラインを基に詳しく解説しています。 |
・Googleが推奨するSEO対策とは?Google公式の見解をご紹介! | Google公式が発表しているSEOのガイドラインを基に、Googleが推奨しているSEO対策を解説しています。 |
・コンテンツマーケティングとは?内容と取り組み方、成功事例を紹介 | コンテンツマーケティングのやり方や実例をご紹介します。 |
・逆SEOとは?利用目的と手法・被害に遭った際の対処法も解説 | 正しい逆SEOのやり方、攻撃的逆SEOを受けた際の対処法などをご紹介します。 |