この記事の監修SEO会社
株式会社NEXER
2005年にSEO事業を開始し、計10,000社以上にSEOコンサルティング実績を持つSEOの専門会社。
自社でSEO研究チームを持ち、「クライアントのサイト分析」「コンテンツ対策」「外部対策」「内部対策」「クライアントサポート」全て自社のみで提供可能なフルオーダーSEOを提供している。
SEOのノウハウを活かして、年間数百万PVの自社メディアを複数運営。
2024年7月度のSEOレポートを公開します。
先月6月に起きた特に注目すべきSEO情報をピックアップして紹介します。
また、弊社で確認した6月の順位変動も報告します。
目次
2024年6月に起きたSEO関連のニュース
2024年6月に話題となったSEO関連ニュースを時系列でご案内いたします。
SEOニュースをひとつずつ詳しくご紹介します。
① 研究により「シンプルな見出しがクリック率を上げる」ことが判明!(2024/6/5)
6月5日、米科学ジャーナル『Science Advances』誌にて、クリックされやすい見出しについての研究結果が報告されました。
先月漏洩したGoogleのAPIドキュメントの中に『クリックデータが検索順位決定に使用されている』と推測できる内容が書かれていたため、SEO的な観点としても有効な情報と考えられますが、アクセスを増やすという点でも有益な情報となりますので、サイト運営者様はぜひご確認頂けたらと思います。
■クリックされやすい見出しの研究について
◆研究の目的
どのようにして読者が読むニュースを選ぶのかを調査。
人々はシンプルな言葉を使ったニュース見出しをクリックし、読むことが多いという仮説を検証。
◆実験方法
1. 米ニュースメディア「ワシントン・ポスト」と「アップワーシー」と協力し、約30,000件のフィールド実験を実施。
2. 信号検出理論 (SDT)という認知心理学の実験を通じて、見出しを選ぶ際にどのような脳内の情報処理がおこなわれているのか調査。
◆研究の結果
・一般ユーザーは、より『一般的な単語』『シンプルな文体』『読みやすいテキスト』を使用するとクリック率が増える。
・プロのライターは上記のパターンに当てはまらない。
・ライターが想定する「読者が興味を持つ内容」と、実際に読者が熱心に読む内容には乖離があることを示唆。
今後の展望
上記の研究結果から、シンプルでわかりやすいタイトルを付けると一般読者のクリック率が高まりやすいことがわかりました。
また一般読者とプロのライターでは、魅力的に感じるタイトルや文章に違いがあると示唆されているので、サイト運営者は複雑なタイトルをつけないように注意が必要と考えられます。
冒頭でお伝えしたとおり、GoogleのAPI文書から、良質なクリックの増加は検索順位上昇に繋がる可能性があることが分かりました。
しかしながら、クリック後すぐに検索結果へと離脱されるようなコンテンツは逆にマイナスな影響を及ぼす可能性がございますのでシンプルで分かりやすいタイトルにするとともに、検索意図と外れたコンテンツ内容とならないようにすることも併せてお伝えしておきます。
②6月の米Googleオフィスアワー開催。~ポイントまとめ~(2024/6/13)
6月13日、Google Search Centralの公式Youtubeチャンネルにて「2024年6月度 Googleオフィスアワー」の動画が公開されました。
GoogleオフィスアワーではGoogleのGary Illyes(ゲイリー・イリース)氏が、一般の方々が抱くSEOやサイト運営の疑問に回答しています。
今回のオフィスアワーでも、サイト運営者様が気になりそうな質問が複数ありましたので、それらをピックアップしてお伝えします。
■サイト運営者様が気になりそうな質問を3点ピックアップ!
Q.和訳:AIツールを使って初期コンテンツ案を作成し、それを人間の編集者が見直しや修正をおこなってコンテンツを作成することは、ウェブマスターガイドラインに違反しますか?
A.要約:AIツールで初期コンテンツ案を作成することや、文章の修正をおこなうことは問題ありません。最も重要なのは、最終的に公開されるコンテンツの品質です。AI生成コンテンツのガイドラインを確認すると良いでしょう。
Q.和訳:サイトの全体的なSEOを改善するために、壊れたバックリンクをすべて修正するべきですか?
A.要約:ユーザーにとって役立つと思われるリンクがエラーを起こしている場合は修正するべきです。しかし、サイトが巨大な規模になれば、すべてのリンクを修正することは現実的ではありません。
Q.和訳:検索ボリュームが高いキーワードで、検索順位もトップなのに、CTRが0.8%しかない原因は何でしょうか?
A.要約:CTRの低さを評価するには、単なる数字ではなく実際の検索結果を確認し、ユーザーが何を見ていて、そこにあなたのサイトがどう適合しているのか考えることが重要です。検索結果ページに表示される他の要素も考慮する必要があります。
今後の展望
今回のオフィスアワーでは、専門的な質問も見受けられましたが、基本的なサイト運営に関する質問が多く寄せられていました。
英語ではありますが、翻訳技術の向上により理解しやすくなっているので、サイト運営者の皆様には、ぜひご視聴いただき、今後の運営にお役立ていただければと思います。
今回のオフィスアワーではAIによるコンテンツ作成に関する質問が複数ありました。AI生成コンテンツについてGoogleの詳しい見解は、Google検索セントラルブログ(https://developers.google.com/search/blog/2023/02/google-search-and-ai-content?hl=ja)に記載されているので、気になる方はご覧ください。
③ Google新機能「ハッシュタグ付き検索」を日本向けにリリース(2024/6/19)
6月19日におこなわれた、Google for Japan 2024にて、Google検索に新たな機能「ハッシュタグ付き検索」が追加されたことを発表しました。
ハッシュタグ付き検索は、SNSなどから最新の話題をピックアップし、検索結果に表示する機能です。SNSの投稿だけではなく、Webサイトも表示させることができるので、Web担当者様には検索エンジンでの新たな露出方法として、参考にしていただければと思います。
■ハッシュタグ付き検索について報告された内容まとめ
・ハッシュタグ付き検索機能は現在日本でのみ利用可能。
→日本では諸外国と比べて、最新のトレンドや自分の興味のあるトピックを深掘りして知りたいというニーズが強いことと、表現力豊かなハッシュタグが利用されているため。
・ソーシャルメディアをはじめとするインターネット上の媒体から、タイムリーな話題やニッチな情報が表示される
例: 「チョコレート」と検索すると、一般的な情報が表示されるが、「#チョコレート」と検索すると、ソーシャルメディアやYouTube、オンライン雑誌やブログからの最新のコンテンツが表示される。
・検索結果ページには、トピックを深掘りできる関連ハッシュタグの提案も表示される
参照URL:https://blog.google/intl/ja-jp/products/explore-get-answers/search-japan-nowcast-hashtag/
今後の展望
今回発表されたハッシュタグ付き検索機能は、SNS等でハッシュタグで調べることの多い日本のみで利用できる機能のようです。今後全世界で適用するような報告は行われておりませんが、日本での検索利用者の動向などが、今後世界でも適用するかどうかの判断になることでしょう。
まだ利用されていないかたは是非ハッシュタグ検索を行われてみてください。
まだハッシュタグ検索の認知度が低いため、アクセス数に与える影響についてはあまり心配する必要はないかと思い思いますが、実際に検索を行ってみるとSNS以外にも一部のWebサイトも表示されております。
よって、将来的にハッシュタグ付き検索が一般化する可能性を考えますと、記事やページなどにもハッシュタグを入れて更新するのもよいかもしれません。
④ スパムアップデート展開開始!27日展開終了。(2024/6/20)
6月20日(米国時間)、Googleの公式エックスにて、スパムアップデートの開始が発表され、同月27日に展開が完了したことが報告されました。
今回のスパムアップデートは、5月5日に実施された「サイトの評判の不正使用」に関するペナルティ対応の延長ではなく、通常のスパムアップデートとのことです。
アップデート期間の順位状況と併せて以下の情報もご確認いただけたらと思います。
■スパムアップデートの概要
◆今回のスパムアップデートで報告されていること
①展開完了までに最大一週間かかる
→27日に展開完了の報告。
②今回のスパムアップデートはGoogleスパムポリシーに違反するサイトを対象にした通常のスパムアップデート。
③「サイトの評判の不正使用」に関するスパムアップデートをおこなう際は別途でアナウンスする。
◆Googleスパムポリシーについて
・検索スパムを検出するGoogleの自動システムのアップデートで、スパムを発見する能力の向上を目的としたもの。
・スパムの対象としてクローキング、期限切れのドメインの不正使用、ハッキングされたコンテンツ、隠しテキストと隠しリンク、キーワードの乱用、リンクスパム、機械生成トラフィック、大量生成されたコンテンツの不正使用、不正なリダイレクト、サイトの評判の不正使用などが挙げられる。
参考URL:https://developers.google.com/search/docs/essentials/spam-policies?hl=ja
今後の展望
今回のスパムアップデートは予定通り1週間で展開完了となりました。
最近話題の「サイトの評判の不正使用」に対するスパムのペナルティについては、自動アルゴリズムへの導入も検討されているようですが、現在は手動での対応のみです。今後、自動アルゴリズムに組み込まれる際には、別途通知が行われる予定となっています。
今回は通常のスパムアップデートであり、対象となるのはGoogleスパムポリシーに掲載されている内容です。
弊社ではスパム以外にも検索意図の変化や同じドメインのサイトが複数表示されるような細かな順位の動きを確認しておりますが、6月20日~27日の期間に、大きく自社のサイトに順位変動があった場合は、スパムポリシーを確認し、自サイトがスパムに該当していないかをご確認してみてください。
2024年6月の順位変動の推移
弊社のSEO対策による順位変動を、以下2点のグラフデータにてご報告いたします。
グラフ①:日毎の順位変動値&対策効果評価グラフ
6月はGoogleの公式発表により、モバイルファーストインデックスへの最終移行が着手されたことにより、月初から9日まで、一部サイトのインデックス情報が消えるなどの影響を受け、大きくマイナス方向に変動値の高い状態が続きました。(※順位変動グラフより)
その後はインデックスも回復するような動きにより、6月10日以降は大きく順位を戻す動きと、内部対策の効果も表れたことで、上昇傾向が継続しております。(※対策効果評価グラフより)
グラフ②:順位推移円グラフ
6月は、4月・5月と比べて特に10位以内への上昇の割合が多い月となりました。
モバイル ファースト インデックスへの移行による影響で、Googleのクロールが普段よりも増えた月となりまして、内部対策を行ったサイトが検索エンジンに評価される機会が増え、全体的に上昇件数が多くなったものと考察しております。
月末にスパムアップデートも完了し、モバイルファーストインデックスへの最終移行も7月に控えている状況にあります。
最終移行完了後に行われると予測されるコアアップデートなどによる大きな順位変動には注視しながら、今月も引き続き、検索意図を意識した対策を行って参ります。
2024年6月に起きたSEOニュースまとめ
① 研究により「シンプルな見出しがクリック率を上げる」ことが判明!
→6月5日、米科学ジャーナル『Science Advances』誌にて、シンプルでわかりやすいタイトルを付けると一般読者のクリック率が高まりやすいことを報告されました。
② 6月の米Googleオフィスアワー開催。~ポイントまとめ~
→6月13日、Google Search Centralの公式Youtubeチャンネルにて「2024年6月度 Googleオフィスアワー」の動画が公開されました。一般の方々が抱くSEOやサイト運営の疑問に回答しています。
③ Google新機能「ハッシュタグ付き検索」を日本向けにリリース
→6月19日、6月19日におこなわれた、Google for Japan 2024にて、Google検索に新たな機能「ハッシュタグ付き検索」が追加されたことを発表しました。
④ スパムアップデート展開開始!27日展開終了。
→6月20日(米国時間)、Googleの公式エックスにて、スパムアップデートの開始が発表され、同月27日に展開が完了したことが報告されました。
6月は月初に起きたモバイルファーストインデックスへの最終移行の動きにより、一時的に順位の低下がありましたが、すぐに順位も回復し、その後も上昇傾向が続き、弊社の検索意図を意識した対策効果は出ているものと思います。
また、月末にはスパムアップデートもありましたが、大きな影響を受けることもなくGoogleのクロール増加により内部対策の効果が出やすい状況にあったものと考察しています。
以上が2024年6月に起きた最新SEO情報のまとめです。
別途でSEOの具体的な対策方法を知りたい方は以下の記事にまとめているので、参考にしてください。
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