この記事の監修SEO会社
株式会社NEXER
2005年にSEO事業を開始し、計10,000社以上にSEOコンサルティング実績を持つSEOの専門会社。
自社でSEO研究チームを持ち、「クライアントのサイト分析」「コンテンツ対策」「外部対策」「内部対策」「クライアントサポート」全て自社のみで提供可能なフルオーダーSEOを提供している。
SEOのノウハウを活かして、年間数百万PVの自社メディアを複数運営。
株式会社NEXERが分析した2024年4月の最新SEO動向について、詳しく紹介します。
2024年4月におこったSEO関連のニュース
2024年4月に話題となったSEO関連ニュースを時系列でご案内いたします。
SEOニュースをひとつずつ詳しくご紹介します。
① GoogleがAI検索の有料化を検討中!?既存サイトのトラフィックに影響を及ぼす可能性(2024/4/4)
4月4日、イギリスの経済紙『Financial Times』にて、Googleが生成AIによる検索機能を有料で提供することを検討しており、現在開発中である事が報じられました。
現在Googleでは、検索結果上部でAIが回答する『SGE(Search Generative Experience)』を一部のユーザにて試験運用をしている状況にありますが、このSGEがGoogle検索に本実装された場合、トラフィック減少すると懸念されている背景もありまして、今回報じられた記事の内容では、この懸念を払しょくするような情報が掲載されていましたので、AIの動向が気になる方はご確認頂けたらと思います。
■Financial Timesで報告された内容の要点まとめ
・Googleは、生成AIを利用した有料の検索機能の提供を考えている。
・Googleが提供している現状の有料サブスクリプションサービスにAI検索機能を追加するなど、複数のオプションが検討されている。
・Googleの従来の検索エンジンは無料のままで、広告も表示され続ける。
・具体的な実施時期や方法は未定であり技術の開発は進行中。
※下画像:先月同じく有料のAI検索を導入すると報告していたサンアルトマン氏のポッドキャスト。
今後の展望
有料によるAI検索機能の具体的な実装時期は未定ですが、現在試験運用中のSGEの機能はここまま通常の検索には実装されず、有料機能として実装されるかもしれません。
その場合、有料利用者の増加によるトラフィック減少などが今度懸念されるとは思いますが、これまで懸念したAI検索によるトラフィック減少やAI検索への対策などは現状意識しなくてもよいかもしれません。
現在試験中のSGEの機能のような、AI検索機能は通常のGoogle検索には実装されない可能性が高まりました。
ひとまずはAI検索の結果は意識せず、オリジナルコンテンツを作るなどのAI検索では得られないユーザー体験や一次情報の提供に注力することを意識し、日々の更新等行われてみてください。
②Googleのゲイリー氏が「検索クエリの仕組み」と「ランク付け方法」を明かす。(2024/4/9)
4月9日、Google検索チームのエンジニアであるゲイリー氏が、Google Search Centralの公式Youtubeチャンネルにて「検索クエリの仕組み」と「ランク付け方法」について解説しました。
今回の動画は、Google検索の仕組みについて解説する全5部構成の動画うちのエピソード4として配信されています。他のエピソードについては、Google Search Centralの公式Youtubeでご確認ください。
数多くある検索順位の決定要因の中でとりわけ重要な点となりますので、サイト運営者様は是非ご確認いただけたらと思います。
■解説動画の要点まとめ
▼「検索クエリの処理の仕組み」の要点まとめ
・検索結果の取得は、クエリの解釈から始まる。
・まずクエリを整理し、不要な語句を削除する。さらに、特定の語句の繋がりをチェックする。
・類似した単語を含むようにクエリを拡張する。
・解釈できたクエリはインデックスに送られる。
・インデックスは解析されたクエリに基づいて、多数のページを返す。→多数のページを返すのにランク付けが必要になる。
⇒ポイント:検索語句以外にも検索語句につながる語句や類似語句も含めた結果を出していることを伝えています。
▼「ランク付け方法」の要点まとめ
・検索順位を大きく左右するのは、ページとユーザーとの関連性。
・関連性は何百もの要素によって決定する。
・最も重要なのはページの実際のコンテンツ。
・ユーザーの場所や言語、デバイスの種類も重要になる。
・ページやサイトの品質もランク付けに影響する。品質はさまざまな要因によって決まり、コンテンツの独自性や他サイトとの相対的な重要性が含まれる。
⇒ポイント:検索結果は、検索ユーザーの検索環境によって変化することを伝えています。
今後の展望
今回の動画の「検索クエリの仕組み」と「ランク付け方法」の内容は、コンテンツを作成するうえで考るべき重要な要素となります。
サイトの更新作業の際は、上記の要点を踏まえ、検索ユーザーの検索意図や検索地域なども意識し作成、更新等行われてみてください。
ゲイリー氏が解説している『検索の仕組みシリーズ』の他エピソードでは「Google 検索にヒットするまでの流れ」や「クロールやインデックス登録のプロセス」についても説明されています。
少し技術的な内容ですが、こちらもSEOの基礎として知っておきたい内容ですので、合わせてご確認頂けたらと思います。
③ 4月の米Googleオフィスアワー開催。~ポイントまとめ~(2024/4/18)
4月18日、Google Search Centralの公式Youtubeチャンネルで、一般の方々の検索結果の疑問に答える「Googleオフィスアワー」の動画を公開しました。
毎回オフィスアワーでは、SEOを理解する上で重要な情報が含まれていることも多いのですが、今回のGoogleオフィスアワーでは、サイト運営者様が気になりそうな質問がいくつかありましたので、ピックアップしご報告致します。
◆サイト運営者様が気になりそうな質問を3点ピックアップ!
Q.(和訳):ハイライトされたテキスト機能を持つURLにリンクすると、ページランクは同じようにそのページに流れますか?
A.(回答要約):検索の観点から見ると、URL末尾の”#記号”とその後に続くものは無視されます。したがって、これには特別な効果はなく、通常のリンクとして扱われます。
Q.(和訳):私のサイトが週に4回、10~15分間ダウン(503ステータスコード)した場合、SEOの懸念になりますか?
A.(回答要約):長時間にわたって503エラーが表示されると、検索エンジンによるウェブサイトの巡回率が低下します。たまに10〜15分のダウンすることは長時間とみなされないので、心配する必要はありません。
Q.(和訳):別のウェブサイトホスティングプロバイダーに切り替えると、SEOの順位に否定的で持続的な影響がありますか?
A.(回答要約):ウェブサイトが常にアクセス可能であり、実際のダウンタイムが最小限であれば、ホストを切り替えてもGoogleの検索順位には否定的な影響はないはずです。
今後の展望
今回のオフィスアワーも多少技術的に難しい質問もありながら、SEO初心者の方にも知ってほしい、基本的な部分の質問が多くありました。
特にエラーコードの対応など、インデックスに関係するサイト運営においても役立つ情報、質問が多いように思いますので、気になる方はYOUTUBUの方もご覧になられてください。
上記で取り上げた、サイトがダウンした際や、サーバーを変えた際のSEOへの影響や懸念などはよくお客様より質問を受ける内容です。
サイトが長期間見れなくなったことでの順位低下の事例はなんどか確認しておりますが、当日のみのメンテナンスやサーバー移行などはサイトを運用する中で一度は経験することかと思いますので、それに
より順位低下などは起こらないことは覚えておくのがよいかと思います。
④ 3月5日に開始されたコアアルゴリズムアップデート展開終了!(2024/4/26)
4月26日、Googleは3月5日に開始したコアアルゴリズムアップデートが、4月19日に展開終了していたことをアナウンスしました。
通常は2週間程度で終わるコアアップデートですが、今回は終了までに1ヶ月半かかった異例のアップデートであり、終了後の1週間後に終わったことを報告するなど、異例の対応が多いコアアップデートでした。
今回もコアアップデートの概要含め、弊社データでの変動傾向も報告しますので、是非ご確認いただければと思います。
■今回のコアアップデート後にGoogleより報告された内容
▼今回のコアアップデートについて3/5日報告された内容の要点
・今回のコアアップデートは、通常のコアアップデートよりも複雑なアップデート。
・複数のコアシステムに対する変更が含まれ、コンテンツの有用性を特定する方法も一段と進化。
・さまざまな革新的なシグナルやアプローチを取り入れ、より有用な結果が表示されるようにした。
・複雑なアップデートであるため、ロールアウトには 1 か月ほどかかる可能性がある。
・通常のコアアップデートに比べて、ランキングの変動が大きくなる可能性がある。
▼3月のコアアップデートの変動の特徴(※弊社の対策キーワードのデータより)
・コアアップデート開始後から1週間ほどは、おそら同時展開したスパムアップデートの影響により、情報サイトを中心とした低下が起こり、事業者サイトにおいては繰り上がる形で上昇する傾向がみられた。
・3月中旬以降は、検索意図が濃くなるような変化により検索意図とマッチしたサイトが上昇するような変化がみられた。
・4月に入り調整のような変動がみられ、3月上昇したものの一部サイトの低下がみられた。
・4月19日のコアアップデート最終日から数日は、1か月内に内部対策を行ったものを中心に順位変動しており、コアアップデートの期間に更新が行われたサイトのインデックス評価反映のような動きがあった。
今後の展望
今回のコアアップデートは、同時展開されたスパムアップデートの方が順位への影響が大きい印象のアップデートでした。
Googleが「有用なページを特定する方法を大幅に更新した」と報告している通り、より検索意図にマッチしたサイトが表示されるような検索結果へと変化しているように思われますので、今後もユーザーのためになるコンテンツ作成を意識し更新等行われるのが良いでしょう。
Googleの公式ブログ(https://blog.google/products/search/google-search-update-march-2024/)にて、「低品質でオリジナルでないコンテンツが 45% 減少した」と報告があるとおり、生成AIなどにより大量生産された低品質なページを中心にインデックス削除された背景があるものと推測しています。
この検索ユーザーの為ではなく、Googleを欺くようなスパムコンテンツを排除する方向性は、今後もAIの活躍により、より強化されていくものと思われますので、地道に検索ユーザーが求めるコンテンツ作りを意識していきましょう。
2024年4月の順位変動の推移
弊社のSEO対策による順位変動を、以下2点のグラフデータにてご報告いたします。
グラフ①:日毎の順位変動値&対策効果評価グラフ
4月はコアアップデートの終わる19日まで順位の変動は少なめでしたが、4/19のコアアップデート以降は、主に検索結果の表示に関するテストを行っていたのか、スニペット表示の変化などは多く確認されていましたが、順位への影響はすくなく、内部対策の効果も通常通り反映されるような動きとなりまして、上昇傾向が続きました。
グラフ②:順位推移円グラフ
4月前半は変動も少なく、4月19日のコアアップデート終了後に上昇する傾向がみられましたので、2月や3月よりは上昇の割合は少ない状況ですが、4月も上昇の割合が多い月となりました。
また、アップデートの完了に伴い、インデックスされるページや最新の評価が加わったことにより、圏外から上昇するような割合も高くなったものと考察しております。
3月5日より開始した、コアアップデートが完了し、順位状況としても上昇傾向にあります。
先月に引き続き内部対策を行ったサイトを中心に上昇傾向がみられますので、検索意図の変化には注視しながら、引き続き検索意図を意識した対策を中心に行いたいと思います。
2024年4月のSEOレポートまとめ
① GoogleがAI検索の有料化を検討中!?既存サイトのトラフィックに影響を及ぼす可能性
→4月4日、イギリスの経済紙『Financial Times』にて、Googleが生成AIによる検索機能を有料で提供することを検討しており、現在開発中である事が報じられました。
② Googleのゲイリー氏が「検索クエリの仕組み」と「ランク付け方法」を明かす。
→4月9日、Google検索チームのエンジニアであるゲイリー氏が、Google Search Centralの公式Youtubeチャンネルにて「検索クエリの仕組み」と「ランク付け方法」について解説しました。
③ 4月の米Googleオフィスアワー開催。~ポイントまとめ~
→4月18日、Google Search Centralの公式Youtubeチャンネルで、一般の方々の検索結果の疑問に答える「Googleオフィスアワー」の動画を公開しました。
④ 3月5日に開始されたコアアルゴリズムアップデート展開終了!
→4月26日、Googleは3月5日に開始したコアアルゴリズムアップデートが、4月19日に展開終了していたことをアナウンスしました。
SEOニュース4に記載のように、コアアップデートの終了の通知があり、弊社の対策によって、対策キーワードに対しユーザーの求める情報を追加するコンテンツの追加の効果が変動の中心としている状況にあります。
SEOニュース2でのGoogleのゲイリーからの発言のように、「検索順位を大きく左右するのは、ページとユーザーとの関連性」、「最も重要なのはページの実際のコンテンツ」が今後も重要視されていくものと思われます。
以上が2024年4月の最新SEO情報のまとめです。
別途でSEOの具体的な対策方法を知りたい方は以下の記事にまとめているので、参考にしてください。
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