この記事の監修SEO会社
株式会社NEXER
2005年にSEO事業を開始し、計10,000社以上にSEOコンサルティング実績を持つSEOの専門会社。
自社でSEO研究チームを持ち、「クライアントのサイト分析」「コンテンツ対策」「外部対策」「内部対策」「クライアントサポート」全て自社のみで提供可能なフルオーダーSEOを提供している。
SEOのノウハウを活かして、年間数百万PVの自社メディアを複数運営。
株式会社NEXERが分析した2024年2月の最新SEO動向について、詳しく紹介します。
2024年2月におこったSEO関連のニュース
2024年2月に話題となったSEO関連ニュースを時系列でご案内いたします。
SEOニュースをひとつずつ詳しくご紹介します。
① 一部のサイトのインデックス登録に時間がかかる問題を解決したと報告!(2024/2/8)
Googleは2月8日、1月31日から対応をしていたインデックス作成の問題を修正したと Google Search Status Dashboard にて報告を行いました。
1月31日に一部のサイト(少数のサイト)において インデックス登録に通常よりも時間がかかる問題を確認し、その問題の解決に取り組み2月8日に終了したとのことです。
先月のレポートでも報告している、11月後半よりインデックストラブルの様な変動が周期的に起きていた問題への処理を継続しているものと思いますが、是非ご確認頂けたらと思います。
◆インデックストラブルの経緯
1月22日、海外のSEO情報サイト「SearchEngineLand」にて、Googleの広報担当者が少数のサイトに対してインデックスの問題を起こしていた事を報告した記事がアップされました。
その記事では、11月のコアアップデート終了付近より順位が付いたり消えたりというインデックス問題が世界的に発生しており、その問題についてGoogleが問題があることとすでに対応した事を報告しています。
(※弊社でも16日頃より順位が安定した事を確認)
そして今回、米国時間の1月31日に一部のサイトにおいてインデックス登録に通常よりも時間がかかる問題を確認している事と、その根本原因の特定の為の調査を行うと報告があり、翌日2月1日に問題を特定したと報告し、その後、下画像の様に連日修正の為の更新を繰り返し、2月8日に『インデックス作成の問題を修正しました。これ以上の更新はありません』と終了した事を報告しています。
今後の展望
8日に問題を修正したと報告はしておりますが、その後も順位は大きく変動しない状況が続いた為、疑問符が付く状況ではありましたが、月末付近より順位が動き始めた為、恐らく解決したもの判断しても良いかと思います。今後の順位の動きにも注目しましょう!
2月24日より、1月中旬からあまり動かなかった順位が動き始めまして、特に月末の27,28,29日は大き目な順位変動を確認しています。
恐らく事業者サイトにおいては上昇傾向にあるものと思われますが、また、近いうちにコアアップデートなどの更新が行われる可能性もあるように思いますので、その点踏まえしばらくは順位状況を見守って頂けたらと思います。
②Googleのダニーサリバン氏が、ランキング低下を診断するための5つのステップを案内!(2024/2/14)
2月14日、Googleのダニーサリバン氏が、トラフィックの減少を経験したウェブサイトの所有者に対して、公式エックスにて、SEO診断の5つのステップをポストしました。
サーチコンソールのレポートより、SEO的な視点で問題が無いか確認する5つのステップを報告しておりましたので、サイト運営者の方は、こちらの情報を参考にして現在のサイト状況をご確認されてみてください。
■エックスでのポスト内容(Google和訳)
私は次のように提案します。
2) 期間、過去 6ヶ月と前の期間を比較
3) クエリレポートをクリック数の差で並べ替えます
4) クリック数が最も減少した上位クエリをいくつか見てみましょう
5) あなたがまだ上位の結果にいるかどうかを確認してください
それでも上位の結果にランクされている場合は、おそらく根本的に修正する必要があるものは何もありません。
システムがより便利だと考える他のコンテンツが見つかる可能性があり、少し下に移動するとトラフィックの低下が発生する可能性があります。
…(中略)
私たちはランキング システムの改善を続けています。
上位の結果に含まれるということは、多くの場合、当社のシステムが探しているものと一致していることを意味します。
(当社のシステムは完璧ではないため、常にそうとは限りません)
しかし、おそらく根本的な問題はなく、コンテンツの表示方法が時間の経過とともに変化する可能性が ”あるかもしれません”。
今後の展望
まとめますと、サーチコンソールで「パフォーマンス」→「検索結果」を見て、過去数ヶ月の時間の経過に伴う変化を分析しながら、クエリレポートよりクリック数が最も減少した上位クエリを見てみて、順位の変化を確認することを提案しています。検索結果からのトラフック低下が無いか調べるにはよい方法ですので、是非一度自社サイトもご確認されてみてください。
報告では、クリックデータの上位クエリがまだ上位にいるのであれば、根本的な問題はないが、低下しているようであれば改善が必要かもしれないことと、Googleのシステムが進化するにつれて、Googleが探しているサイトの基準が変わる事も併せて報告していますので、ただ単にサイトに問題があるわけでもなく、基準が変われば順位も変化するという点を踏まえご確認されてみてください。
③ 【Googleドキュメント更新情報】canonicalタグの扱い方について(2024/2/15)
2月15日、システムの更新情報を伝えるGoogleドキュメントにて、サイト内コンテンツの重複問題を解消するタグである『canonical』タグの扱い方について更新されました。
SEOにおいては、内部コンテンツを正しく認識させる為にもよく利用する『canonical』タグですが、設置の仕方次第では無視すると明記されましたので、その内容をお伝えいたします。
技術的な内容となりますが、SEO担当者様はご確認頂けたらと思います。
■canonicalタグの扱い方についての更新内容
Google supports explicit rel canonical link annotations as described in RFC 6596. rel=”canonical” annotations that suggest alternate versions of a page are ignored; specifically, rel=”canonical” annotations with hreflang, lang, media, and type attributes are not used for canonicalization. Instead, use the appropriate link annotations to specify alternate versions of a page; for example, link rel=”alternate” hreflang for language and country annotations.
Google翻訳Google は、RFC 6596 で説明されているように、明示的な rel canonical リンクアノテーションをサポートしています。ページの代替バージョンを示唆する rel=”canonical” アノテーションは無視されます。
具体的には、hreflang、lang、media、type 属性を含む rel=”canonical” アノテーションは正規化には使用されません。代わりに、適切なリンク注釈を使用して、ページの代替バージョンを指定します。たとえば、言語と国の注釈については、リンク rel=”alternate” hreflang を使用します。
◆変更点の要点
・ link relで使用できる属性は、hreflang、lang、media、type 属性など複数あるが、併用した場合は無視するので、 rel=”canonical” は単独で使用すること。
・複数の属性を指定したい場合、例えば言語の指定であれば、rel=”alternate” hreflang を別途設定すること。
今後の展望
ドキュメントの更新情報に記載されていますが、これまでもGoogleは rel=”canonical” を複数の属性と一緒に使われた場合は無視しており、今回は明文化しただけのようです。よってこの更新による変動はないものと思いますが、併用している場合は正しく評価されていない可能性もございますので、修正する事をお勧めいたします。
例えば、商品一覧を価格やおすすめでソートした場合のページの内容は順番が変化しただけで内容は一緒になります。このようなページが多い場合、コンテンツを正しく評価できない問題が発生しますので、rel=”canonical”を設定し、同じ内容ということを伝える為に使用します。
今回は属性を複数使ってはいけないという内容でしたが、改めて重複コンテンツを作らない様、必要であればrel=”canonical”を使う事も理解し、更新等行われてください。
④ 2月2日に更新された『検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド』の日本語版がようやく公開!(2024/2/20)
2月2日に検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドが更新され、英語版のみが公開されていたのですが、20日に日本語版も公開されました。
『Google 検索の仕組み』といったベース部分の話から、『Google が重要でないと考えること』まで、SEOを行う上で必要な考え方がまとめられた情報となりますので、サイトの運営担当の方やSEO担当者様は是非ご確認いただけたらと思います。
◆更新されたスターターガイドの掲載内容説明
■スターターガイドに掲載されている項目と概要説明
Google 検索の仕組み | インデックスをどのように登録しているかについて |
検索結果への反映にかかる時間 | サイトの更新から評価されるまでの期間について |
Googleがコンテンツを見つけられるようにする | site:で確認してインデックスを確認したり、消す方法などについて |
サイトを整理する | わかりやすいURL設定や階層設定、重複を無くすことなどについて |
興味深く有益なサイトにする | Googleが有益としている、魅力的で役立つコンテンツとはどういうものか説明 |
Google検索での見え方に影響を与える | 検索結果の内容に影響を与える要素とその必要性について |
最適化した画像をサイトに追加する | 画像検索でみつかる為の方法について |
動画を最適化する | 動画をページに埋め込む際の対応について |
ウェブサイトを宣伝する | サイトを宣伝する事での効果について説明 |
Google が重要でないと考えること | 過去には良しされ現在は重要としていない項目などについて |
※詳しい内容は参考URLに記載の『検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド』をご確認くださいませ。
今後の展望
今回のスターターガイドの更新にて、信用の指標として使われる『E-E-A-T』について『ランキング要因ではない』と明言したことがSEO関係者で話題となっています。
恐らく『E-E-A-T』は直接的なランキング要因ではなく品質評価の概念であることを伝えたいのだと思いますが、その点踏まえ、サイト運営者様やSEO担当者様も是非この機会にスターターガイドをご覧頂けたらと思います。
『Google が重要でないと考えること』においては、過去においてコレをやると良いと言われていたことも通用しなくなったことを振り返る事が出来ます。
ここ数年のAIの進化と、アルゴリズムの自動化によって、コンテンツの良し悪しや検索行動等で評価出来るようになった背景もあると思いますが、SEOの知識のアップデートという意味でも一度こちらの内容をご確認されることをお勧めいたします。
2024年2月の順位変動の推移
弊社のSEO対策による順位変動を、以下2点のグラフデータにてご報告いたします。
グラフ①:日毎の順位変動値&対策効果評価グラフ
1月中旬のGoogleのインデックストラブルへの処理以降、2月に入っても変動値の少ない状況が続いていたのですが、24日より数日、大変動を記録しまして、ようやく順位が動き始めた様な傾向がみられました。
特に月末付近では、1月中旬以降の動かない期間に内部対策を行ったものなどを中心に上昇傾向がみられましたので、現状の対策効果が反映されたものと判断しております。
グラフ②:順位推移円グラフ
1月は、インデックストラブルの処理によって『10位内から低下』の割合が非常に高い状態でしたが、2月の月末にはその処理によって低下した案件が元の順位に戻るような動きもみられましたので、『10位内に上昇』の割合も普段よりも高い状態となったものと思います。
また、対策効果評価グラフに記載したように2月末のインデックス評価の反映によって、全体的にも上昇の割合が高い月となりました。
1月以降、インデックス問題により順位変動の少ない状況が続いていたのですが、2月末より変動し始めまして、特に問題の1月以降の期間にて内部対策を行ったサイトの順位上昇が多いことからも、現在行っている検索意図を意識した対策に問題ないものと判断しております。よって今月は現状の対策を進めながら、しばらくは順位状況を見守り、適切な対応を進めて参りたいと思います。
2024年2月のSEOレポートまとめ
① 一部のサイトのインデックス登録に時間がかかる問題を解決したと報告!
→2月8日、Googleは1月31日から対応をしていたインデックス作成の問題を修正したと Google Search Status Dashboard にて報告を行いました。
② Googleのダニーサリバン氏が、ランキング低下を診断するための5つのステップを案内!
→2月14日、Googleのダニーサリバン氏が、トラフィックの減少を経験したウェブサイトの所有者に対して、公式エックスにて、SEO診断の5つのステップをポストしました。
③ 【Googleドキュメント更新情報】canonicalタグの扱い方について
→2月15日、システムの更新情報を伝えるGoogleドキュメントにて、サイト内コンテンツの重複問題を解消するタグである『canonical』タグの扱い方について更新されました。
④ 2月2日に更新された『検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド』の日本語版がようやく公開!
→2月2日に検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドが更新され、英語版のみが公開されていたのですが、20日に日本語版も公開されました。
1月中旬のGoogleのインデックストラブルへの処理対応以降、SEOニュース①でも報告しているとおり、2月もインデックスの調整等によって順位を変動させたくない状況にあり、順位が動かなかったものと思います。
しかしながら、2月27日以降、その動かない期間に更新したページの順位上昇や、インデックストラブルへの処理によって逆に低下したものなどが、順位を戻すような特徴もみられましたので、インデックス関係の処理は終わり、今後は順位が動きはじめるものと考察しております。
以上が2024年2月の最新SEO情報のまとめです。
別途でSEOの具体的な対策方法を知りたい方は以下の記事にまとめているので、参考にしてください。
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