この記事の監修SEO会社
株式会社NEXER
2005年にSEO事業を開始し、計10,000社以上にSEOコンサルティング実績を持つSEOの専門会社。
自社でSEO研究チームを持ち、「クライアントのサイト分析」「コンテンツ対策」「外部対策」「内部対策」「クライアントサポート」全て自社のみで提供可能なフルオーダーSEOを提供している。
SEOのノウハウを活かして、年間数百万PVの自社メディアを複数運営。
株式会社NEXERが分析した2023年12月の最新SEO動向について、詳しく紹介します。
2023年12月におこったSEO関連のニュース
12月に話題となったSEO関連ニュースを時系列でご案内いたします。
SEOニュースをひとつずつ詳しくご紹介します。
① 動画検索の表示基準の改定!通常検索に表示される動画のリッチリザルト枠と同じ表示基準に。(2023/12/4)
12月4日Google検索セントラルブログにて、検索窓の下の『動画検索』の表示基準を通常検索の『動画』のリッチリザルトと同様に、動画がページのメインコンテンツである場合にのみ表示されるよう変更を行うと報告がありました。
動画で情報を配信されているサイト運営者様は、是非ご確認頂けたらと思います。
◆動画がページのメインコンテンツである場合の説明
記事内では、下画像の様なページを『動画がページのメインコンテンツである場合』の例として説明しておりますが、概ねYoutubeの様なページの事を指しており、検索結果でもYoutubeが中心に表示されております。
▼逆に動画がページのメインコンテンツではない場合の例
・動画がページの主なコンテンツではなくテキストを補完するものであるブログ投稿
・補完的な動画を含む商品の詳細ページ
・複数の動画を同等の視認性で一覧表示している動画カテゴリページ
▼インデックスされない場合はサーチコンソールに以下理由を通知
・動画のURLが無効です
・この動画の形式はサポートされていません
・不明な動画形式です
・動画のURLにインラインデータのURLを使用することはできません
・動画がビューポートの外側にあります
・動画が小さすぎます
・動画の高さが高すぎます
今後の展望
報告のあった12月4日より変更を開始し、約1週間ほどで完了する見込みと報告しておりますので、すでに日本でも反映されている状態となります。
もし今まで動画検索でアクセスをとられていた場合は、サーチコンソールで一度状況を確認し、影響の有無などをご確認されてみてください。
現状、英語の動画はAIにてその内容を理解できる状態にあると報告されていまして、多言語で動画が理解された状況と、SGE(AIが回答)が適用された状況を考えますと、検索結果から動画へのアクセスも無視できない状況になることも想定できます。
よって、もしテキストコンテンツのみでサイト運用されている場合は、今後動画コンテンツを視野にいれてみるのも良いかもしれません。
②新しいAIモデル『Gemini』をリリース!SGEやBardにも搭載。(2023/12/6)
12月6日、Googleの技術的な情報を配信する『The Keyword』のブログにて、新しいAIモデルであり、最先端のパフォーマンスを発揮する『Gemini』のリリース報告がありました。今後のGoolge検索においても影響のあるAIとなりますので、是非ご一読頂けたらと思います。
◆公開された記事の要約
■Gemini開発の背景について
私たちは長い間、人々が世界を理解し、対話する方法に触発された新世代のAIモデルを構築したいと考えてきました。
また、AIはスマートなソフトウェアというよりは、便利で直感的なもの、つまり熟練したヘルパーやアシスタントのようにあるものと感じていますが、私たちはこのビジョンに一歩近づき、最も有能でであるGeminiを今回紹介するに至りました。
■Geminiの性能についての概要
Geminiは、テキスト、コード、オーディオ、画像、ビデオなど、さまざまな種類の情報を一般化し、シームレスに理解し、操作し、組み合わせることや、推論することができ、既存のマルチモーダルモデルよりもはるかに優れ、その機能はほぼすべての分野で最先端となります。
■Geminiの機能として紹介されていること
(詳細は省略)
・洗練された推論
・テキスト、画像、音声などを理解する
・高度なコーディング
・信頼性、拡張性、効率性の向上
・責任と安全性を中核に据えた設計
■今後の展開
・12月6日より、Bardは、Gemini Proの微調整バージョンを使用。
・170 を超える国と地域で英語で利用できる(今後多言語展開予定)
・今後Pixelにも導入。Pixel8 Proは、Gemini Nanoを実行するように設計された最初のスマートフォン
・今後数か月のうちに、Gemini は検索、広告、Chrome、Duet AI など、より多くのサービスで利用できるようになる。
(※その他、タイプ別の性能や開発に関わる情報もありますが詳しくは参照記事をご確認ください)
今後の展望
あらゆるGoogleのサービスに搭載される予定のgeminiですが、現在Google検索で試験運用されている『SGE』(AIが回答を生成するシステム) にもすでに搭載していると報告されており、待ち時間が40%削減されているようです。
検索ユーザーが益々SGEを利用したくなるようなベースが出来始めていますので、まだSGEを利用していない方はこの機会にSGEを利用し、その影響を検討してみてください。
実際に現在試験運用中のSGEを利用しているみると、以前よりも回答が早くなっている実感があり、検索ユーザーにとっては非常に便利な機能になっていると感じます。
しかしながら、以前からサイト運営者に危惧されていたように、SGEの回答を確認したあと、サイトにアクセスしない状況が私自身も増えましたので、今後どのように改編するか、このまま進めるのかの動きにも注目です。
③ 営業時間帯がランキングシグナルに及ぼす影響が強くなったとGoogleが報告!(2023/12/16)
Google公式エックスにて、これまでも営業時間はランキングシグナルとして順位に影響はありましたが、その影響がより強くなったと報告がありました。
弊社でも11月後半の変動において、地域を含むキーワードの順位変動の影響が強い事を確認しているのですが、この営業時間の影響もあるものと思いますので、特に実店舗をお持ちの方はご確認されてみてください。
◆Googleが報告に至るきっかけとなった記事について
今回Googleがエックスにて報告に至った経緯としては、海外のSEO情報にてローカル検索における順位の変化について調査した記事があがり、それに反応した形で報告が行われました。
■ローカル検索の調査報告を行った海外の情報
▼参考記事URL
・https://www.sterlingsky.ca/google-added-a-new-rankingfactor/
▼YOUTUBE動画での解説
・https://www.youtube.com/watch?v=CtNuAKpwDao
▼記事概要
記事では調査によって営業時間が順位に影響を与えている可能性が高い事を報告しています。
また24時間営業の店舗ではその影響が少ないことも併せて報告しています。
今後の展望
営業時間帯がランキングシグナルに及ぼす影響が強くなるということは、ローカル情報を重要視しており、全国区で対策しているサイトよりもその地域にあるサイト情報の方を優位に表示させようとしている背景もみえてきます。
今後もより地域と営業時間の影響は強まるものと思いますので、実店舗をお持ちの方はこの機会に現状の営業時間の設定を確認するとともに、時間帯での順位の影響を確認されてみてください。
冒頭で報告しておりますが、弊社では11月15日あたりより、地域を含むキーワードの順位変動を観測しておりまして、特に都道府県ではなく、市区町村レベルの地域で動いている状況を確認しております。
恐らくより検索ユーザーの検索位置からの適した情報を表示されるよう、進化させている状況の様に思いますので、特に実店舗をお持ちの方はGoogleビジネスプロフィールの更新やサイト内の住所などその地域で検索されているユーザーを意識した対応を行われてみてください。
④ 12月のGoogleオフィスアワー開催。~ポイントまとめ~(2023/12/18)
12月18日、一般の方々の検索結果の疑問に答える、Googleオフィスアワーが開催されました。
今回も初歩的な内容からテクニカル質問まで多くの質問がピックアップされましたが、サイト運営者様が気になりそうな質問をピックアップして報告しますので是非ご確認頂けたらと思います。
◆サイト運営者様が気になりそうな質問を3点ピックアップ!
Q.和訳:サイトのカテゴリ構造は、階層構造とフラット構造のどちらが良いですか?
A.要約:サイトの大きさにもよりますが、階層構造であれば1つのセクションだけで独立した展開ができ、例えば、ニュースのようなディレクトリがあれば、他のディレクトリよりも速くクロールしますが、すべてを1つのディレクトリに置くとそのような処理は出来ません。
Q.和訳:私のサイトには404ページがたくさんあり、いくつかの記事を公開した後、削除申請しました。
A.要約:404エラーを恐れる必要はありませんが、唯一注意してほしいのは、重要だと考えているページが突然404になっていないかです。私なら重要でなければ気にしません。
Q.和訳:Search Consoleの順位が検索結果と大きく異なるのはなぜですか?
A.要約:Search Consoleのパフォーマンスデータは理論的なものではありません。
実際に検索結果に表示されたものに基づいていますが、順位は非常に動的である為、再現するのが難しい場合もあります。
その場合、参考として例えばどの国の検索結果なのかなど可能性の高い状況でフィルターし、順位を確認してみてください。※その場合でも常にその順位にいるとは限らない
今後の展望
サイトをディレクトリごとで認識、処理するため、ディレクトリでカテゴリーを分けた方が良いことや、404が多く検出されても気にする必要がないことは、今後のサイト運用に役立つ情報かと思いましたが、他の内容も気になる方は、オフィスアワーの動画もご確認されてみてください。
昨年はインデックス状態のおかしい状態を多く確認しており、それに伴いオフィスアワーでもインデックスに関する質問も多く上がっていたのですが、今回インデックスに関する質問が減少した印象を受けます。
恐らく11月にMFI完全移行が終わり、インデックスデータが1つにまとまったことも影響しているのかもしれません。
2023年12月の順位変動の推移
弊社のSEO対策による順位変動を、以下2点のグラフデータにてご報告いたします。
グラフ①:日毎の順位変動値&対策効果評価グラフ
12月月初、11月末のコアアップデート終了後の調整の様な変動により、アップデート中に上昇したサイトを中心に低下する傾向がみられ、大きく低下する状況にありましたが、その後、特に13日以降からは、それらの低下したサイトが元の順位に戻る動きと、直近で内部対策を行ったものの順位への反応がよい状況にあり上昇傾向となりました。
尚、大きなアップデートは展開されなかったのですが、クローラーの巡回は増加傾向が継続しており、対策後のインデックスの反応も良かった為、後半は変動値の高い数値となりました。
グラフ②:順位推移円グラフ
11月のコアアップデートで上昇したものが、12月月初の調整による低下もあり、先月と比べて低下の割合は増えておりますが、内部対策を行ったサイトを中心に10位以内上昇の割合が先月に比べて高いこともあり、今月も上昇の割合が高い月となりました。
毎年12月は大きなアップデートは行わない月となりますが、今回も大きなアップデートはありませんでした。
しかしながら、昨年は8月10月11月と立て続けにコアアップデートを展開したことや、クローラーの巡回が増加傾向(インデックス情報を多く取得)にあることからも次に向けてのアップデートが近々起こる様にも思います。
よって今月は、順位状況やアップデートには注視し、引き続き現状の検索意図を意識した対策を進めて参ります。
2023年12月のSEOレポートまとめ
① 動画検索の表示基準の改定!通常検索に表示される動画のリッチリザルト枠と同じ表示基準に。
→12月4日、12月4日Google検索セントラルブログにて、検索窓の下の『動画検索』の表示基準を通常検索の『動画』のリッチリザルトと同様に、動画がページのメインコンテンツである場合にのみ表示されるよう変更を行うと報告がありました。
② 新しいAIモデル『Gemini』をリリース!SGEやBardにも搭載。
→12月6日、Googleの技術的な情報を配信する『The Keyword』のブログにて、新しいAIモデルであり、最先端のパフォーマンスを発揮する『Gemini』のリリース報告がありました。
③ 営業時間帯がランキングシグナルに及ぼす影響が強くなったとGoogleが報告!
→12月16日、Google公式エックスにて、これまでも営業時間はランキングシグナルとして順位に影響はありましたが、その影響がより強くなったと報告がありました。
④ 12月のGoogleオフィスアワー開催!
→12月18日、一般の方々の検索結果の疑問に答える、Googleオフィスアワーが開催されました。そこでSEOに役立つ回答も複数ありました。
コアアップデート終了時には、調整(一部インデックスのロールバック)により、その間に上昇した案件などを中心に元の順位に戻る傾向は毎回みられる特徴となりますが、今回も同様に12月の月初は順位低下傾向となりました。
しかしながら、それらの低下した案件も徐々に順位を戻して上昇する傾向や、直近内部対策を行ったものの順位への反応も早く、上昇傾向にあることから、現状の検索意図を意識した対策が良い結果を出しているものと考察しております。
以上が2023年12月の最新SEO情報のまとめです。
別途でSEOの具体的な対策方法を知りたい方は以下の記事にまとめているので、参考にしてください。
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