この記事の監修SEO会社
株式会社NEXER
2005年にSEO事業を開始し、計10,000社以上にSEOコンサルティング実績を持つSEOの専門会社。
自社でSEO研究チームを持ち、「クライアントのサイト分析」「コンテンツ対策」「外部対策」「内部対策」「クライアントサポート」全て自社のみで提供可能なフルオーダーSEOを提供している。
SEOのノウハウを活かして、年間数百万PVの自社メディアを複数運営。
株式会社NEXERが分析した2023年11月の最新SEO動向について、詳しく紹介します。
2023年11月におこったSEO関連のニュース
11月に話題となったSEO関連ニュースを時系列でご案内いたします。
SEOニュースをひとつずつ詳しくご紹介します。
① Search Consoleのページエクスペリエンスレポートの改編予定を報告(2023/11/9)
11月9日Google公式エックスにて、サーチコンソールのページエクスペリエンスレポートは総合的に検討できるように進化していることの報告があり、参照されたページの内容には、[ページエクスペリエンス:良好]の廃止など、一部機能の廃止の報告がありました。
ページエクスペリエンスはサイト利用者の利便性についてのアルゴリズムであり、今後重要になりえる要素ですので、今回のレポートの変更点や見解を報告したいとおもいます。
サイト運営者様は是非ご確認くださいませ。
◆SearchConsoleレポートの今後の変更点の報告まとめ
・2023年12月1日以降、Search Console の「モバイル ユーザビリティ」レポート、モバイルフレンドリーテストツール、Mobile-Friendly Test API については提供を終了する予定。
※モバイル ユーザビリティが重要でないから提供を終了するわけではない。
・パフォーマンスレポートから[ページエクスペリエンス:良好]表示の廃止し、Search Console APIでのサポートも180日以内に廃止予定。
※こちらは、英語版のみ注釈で表記(https://developers.google.com/search/blog/2023/04/page-experience-in-search?hl=en#search-console-reports)
今後の展望
ページエクスペリエンスは多くの側面を見るように進化しているため、今回改編を行ったと報告されておりますが、具体的に何を見ているという報告はありませんでした。しかしながら、基本的にはユーザーが利用しやすいサイトとなっているかが重要ですので、その点を意識し、特定の要素に執着せず、今後のサイト運営を行われるのが良いかと思います。
表示速度が遅ければユーザーは離脱しますし、httpsでないサイトには警告がでる為、ユーザーはアクセスを警戒します。そのような点を考えますと恐らく、SEOニュース3でも取り上げておりますが、AIの進化により、検索を含めたユーザーの検索行動にて評価できるように変化している背景も今回の改編に影響しているのかもしれません。
② 検索結果でのユーザー行動をランキング要因としている事を報告!(2023/11/11)
11月11日、世界最大の検索会議「BrightonSEO」の一幕にて、Googleのダニー・サリバン氏が「ユーザー行動をランキング要因としているか」の質問にて、ランキング要因の一つだと回答しました。
このユーザー行動のシグナルは最近弊社でも強く感じている指標となり、今後も強く影響するものと判断しているのですが、具体的にどういう報告がなされたのか要点をまとめますので、以下報告内容も併せてご確認頂けたらと思います。
◆ダニー・サリバン氏がユーザー行動について伝えたことの要点
⇒ユーザーのインタラクション(行動)は多数のランキング要因の1つであり、集計され匿名化されたクリックデータをGoogle は使用している。
⇒ユーザーのインタラクションがランキングシステムにどのように組み込まれているかについては、システムの不正操作が行われる為、具体的な説明は拒否。
⇒2019年にも記事にしており、データを「どのように使用するか」が重要で、具体的な事は言わない。それを踏まえた特定の対応を行うようになるため(※下画像要約)
今後の展望
ユーザー行動のシグナルはだいぶ昔よりある話題であり、意図的な検索を行うスパム行為が行われる為に明言は避けてきたと思われますが、今回明らかにしたということは、不正を見抜き判定できる技術力が備わったからと考えられます。また、AIによる機械学習の精度等、AI技術が進化し続けている状況も考えますと、今後もよりユーザー行動の影響力は強まるように思われます。
コンテンツを検索意図とマッチさせる事が大前提ですが、検索結果の上位で多くの人は検索行動を行いますので、ユーザー行動のシグナルはページエクスペリエンスのシグナルと同様に検索上位に来た際に影響を受けるものと考えられます。
よって、検索ユーザーがそのサイトで満足できるよう、上位サイトなども確認して検索意図を理解し、検索ユーザーが検索結果に戻らずそのサイトだけで満足する様なコンテンツ作りを意識されてみてください。
③ SearchConsoleにrobots.txtのレポートが追加。再クロールもリクエスト可能に!(2023/11/16)
11月16日、Google公式エックスにて、サーチコンソールにrobots.txtのレポートを追加したことが報告されました。
検索エンジンにインデックスをさせる・させないを伝えるrobots.txtですが、その内容の確認や再クロールのリクエストもできるようになりました。
また、既存のrobots.txtテスターは12月12日以降廃止(現在すでに利用不可)されますので、robots.txtにてインデックスを制御されているサイト運営者様はこちらの情報をご確認頂き、サーチコンソールをご確認頂けたらと思います。
◆新しく追加された『robots.txtレポート機能』の概要
上記参照記事の冒頭にて、robots.txt レポートでは、最後にクロールされた日時、発生した警告やエラーが表示され、緊急事態に備えてrobots.txt ファイルの再クロールを要求することもできる。と説明しています。
■ポイントとなるステータスの確認と再クロールのリクエストについての要点説明
・ステータスの確認について
サーチコンソールの左メニューの『設定』の画面より、robots.txtの項目の右側に記載されている『レポートを開く』より、現状のステータスが確認でき、クリックすることでGoogleが認識しているrobots.txtの内容も確認できます。
・再クロールのリクエストについて
Googleはrobots.txtを頻繁にクロールするため通常リクエストの必要はありませんが、一部の重要なURLのブロックを解除し、Googleに早く通知したい場合や、エラーなどを起していた場合の改善後の対応としてリクエストの利用を推奨しています。
今後の展望
サイトを長く運用されていると、特定のページを検索結果に出さない為に、急な対応としてrobots.txtを利用することもあるかと思いますが、今後はGoogle任せではなく、自身でタイミングも制御できるようになりましたので、急な対応時含め、インデックスされない問題がある場合などは、こちらをまずは確認されてみてください。
制作会社などにより新しくサイトを制作した場合、サイトが出来るまでインデックスをされない様にrobots.txtにて拒否設定をしたまま納品、公開され、公開後も検索結果に出ない状況となり、「なぜ検索結果にでないのか?」と、問い合わせを頂くことが必ず年に数回あります。
もし検索結果に出ず何かおかしいと感じましたら、今後はまずサーチコンソールにアクセスし、robots.txtのレポートを確認されてみてください。
④ 11月3日に開始したコアアップデートが11月29日に終了へ!(2023/11/3~29)
11月3日に開始がアナウンスされ、9日にはレビューアップデートと同時展開となったコアアップデートですが、11月29日、3週間ほどの期間を経て、展開の終了が報告されました。
弊社の順位動向としては、8日と15日に大きく変動しましたが、15日以降は静かな順位推移のまま終了となりまして、そのような中、今回のコアアップデートも上昇傾向となりました。
今回も弊社での順位動向を踏まえた分析・調査結果を報告しますので、是非ご確認くださいませ。
◆11月コアアップデートの変動についての調査報告
■11月コアアップデートの変動の流れと傾向
10月28日 | 10月コアアップデート終了…2日まで調整が入り、一部コアで変動したものを中心にコア間の順位に戻る傾向。 |
11月03日 | 11月コアアップデート開始…YMYL領域の変動傾向。ローカルビジネスが優位になる変化。検索結果のバグ。 |
11月08日 | 大変動。情報サイトが減少するような傾向。月初のコア前に変動した案件の戻りも強い。 |
11月09日 | レビューアプデートを開始。変動はするが、レビューアップデートの影響のようにはみえない。 ⇒情報サイトが以降低下傾向。事業者サイト有利で情報サイトが不利な状態がコア終了まで継続。 |
11月15日 | 大変動。地域系ワードにて大幅な変動がみられ、変動値を押し上げる。11位以下の変動。 |
11月29日 | 11月コアアップデート終了 |
11月30日~ | 調整が入り、一部コアで変動したものを中心にコア間の順位に戻る傾向。※12月月初も継続。 |
■11月コアアップデートの変動の特徴まとめ
10月のコアアップデートの調整後に11月のコアアップデートの展開がありまして、展開直後は健康や医療、暮らしに関わるキーワードの変動もみられましたが、それ以降は最近のコアアップデートで見られる事業者サイトが有利で検索意図にマッチしたコンテンツが上昇する傾向が継続しました。
また、今回においては、地域系キーワードの大幅な順位上昇もみられましたので、地域を含むキーワードにおいては、ローカルビジネスが優位になるような更新も行われたように思います。
今後の展望
8月、10月、11月と連続でコアアップデートを展開していまして、過去のレポートでも何度か報告していますが、大きく検索結果に変化を加えている状況のように思います。
恐らく来年実装されるSGEに向けて急ピッチで変化させている状況かと思いますが、しばらくは連続してアップデートが行わるかもしれないことや、現在の変動傾向がこれからも継続するかもしれない事を踏まえて、今後の対応を検討するのが良いかと思います。
今後の展望でも記載しておりますが、ここ最近のコアの変動の特徴は同じような傾向がみられまして、よりユーザーの役に立つようなコンテンツが上昇する傾向にある様に思われます。
検索行動等により、ユーザーが求めている情報をAIで自動評価するような仕組みに変化している状況にありますので、ユーザーファーストなコンテンツを心がけてみてください。
2023年11月の順位変動の推移
弊社のSEO対策による順位変動を、以下2点のグラフデータにてご報告いたします。
グラフ①:日毎の順位変動値&対策効果評価グラフ
11月は3日にコアアップデートの展開(29日終了)がありまして、月の前半で多く変動がみられました。(※順位変動グラフ参照)
特に8日と15日は大幅に上昇しておりまして、事業者サイトが優位な検索結果へと変化しているような傾向もみられましたが、ここ1ヵ月以内に対策を行っているサイトを中心に上昇傾向にありますので、11月も対策効果が表れたものと判断しております。(※対策効果評価グラフより)
グラフ②:順位推移円グラフ
10位内上昇の割合は先月や先々月のような高い割合ではありませんが、20位以内上昇の割合の方は普段よりも高い状態にありました。
11位以下での順位の動きが活発な状態であり、上昇幅の高い上昇が多く見れましたので、先月や先々月は10位内の順位付けの調整が多く行われ、11月は検索結果のベース部分の調整により、全体的な順位の底上げが行われ上昇の割合が高くなった状態にあるものと考察しております。
8月よりコアアップデートを立て続けに行っている状況にありますが、傾向としては、検索意図を意識したコンテンツが上位に上がる傾向や情報サイトよりも事業者サイトが優位になるような傾向が継続してみられ上昇傾向にありますので、現状の対策方針に問題はないと判断しております。
よって今月も検索結果の変化には注意し、現状の対策を進め参りたいと思います。
2023年11月のSEOレポートまとめ
① Search Consoleのページエクスペリエンスレポートの改編予定を報告
→11月9日Google公式エックスにて、サーチコンソールのページエクスペリエンスレポートを総合的に検討できるように変更すると報告がありました。それに伴い一部機能が廃止されることになりました。
② 検索結果でのユーザー行動をランキング要因としている事を報告!
→11月11日、世界最大の検索会議、BrightonSEOの一幕にて、Googleのダニー・サリバン氏が「ユーザー行動をランキング要因としているか」の質問にて、ランキング要因の一つだと回答しました。
③ SearchConsoleにrobots.txtのレポートが追加。再クロールもリクエスト可能に!
→11月16日、Google公式エックスにて、サーチコンソールにrobots.txtのレポートを追加したことが報告されました。
④ 11月3日に開始したコアアップデートが29日に終了!
→11月3日に開始がアナウンスされ、9日にはレビューアップデートと同時展開となったコアアップデートですが、11月29日、3週間ほどの期間を経て、展開の終了が報告されました。
3日にコアアップデートが展開されてから29日に終了するまで、医療や健康、暮らしに関わるキーワードの変動など、コア独自の変動もみられましたが、概ね1ヵ月以内に内部対策を行ったサイトの上昇が多いことや、上位から情報サイトが減少する傾向も見られたことから、検索意図の評価による検索結果の変化が中心にあったものと考察しております。
尚、大きく上昇したキーワードは市区町村レベルの地域を含むワードでしたので、ローカル検索において位置情報などの影響もあり、地元の事業者が優位になる結果へと変化した点もあるものと思います。
以上が2023年11月の最新SEO情報のまとめです。
別途でSEOの具体的な対策方法を知りたい方は以下の記事にまとめているので、参考にしてください。
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記事タイトル | 記事の内容 |
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