この記事の監修SEO会社
株式会社NEXER
2005年にSEO事業を開始し、計10,000社以上にSEOコンサルティング実績を持つSEOの専門会社。
自社でSEO研究チームを持ち、「クライアントのサイト分析」「コンテンツ対策」「外部対策」「内部対策」「クライアントサポート」全て自社のみで提供可能なフルオーダーSEOを提供している。
SEOのノウハウを活かして、年間数百万PVの自社メディアを複数運営。
株式会社NEXERが分析した2023年8月の最新SEO動向について、詳しく紹介します。
2023年8月におこったSEO関連のニュース
8月に話題となったSEO関連ニュースを時系列でご案内いたします。
SEOニュースをひとつずつ詳しくご紹介します。
① 検索結果の『HowTo』と『よくある質問』の表示を制限!スマホでは非表示に。(2023/8/8)
8月8日、Googleセントラルブログにて、公正で一貫性のある検索体験を提供する為、HowTo とよくある質問 の表示制限を行ない、来週中に世界中のすべての言語と国で展開することの報告がありました。(※日本では8月8日時点で消えている事を確認済)
昨今、検索結果にサイト情報を引用された事で、ユーザーが検索で満足し、サイトへのアクセスが減少する問題が取り沙汰されているのですが、今回の変更にて、引用していたコンテンツが検索結果から大幅に消えることとなり、この問題は緩和されたかと思います。
尚、最近5月にも制限をかけた経緯がありますので、恐らく良い方向と判断し、制限の範囲を広めている状況なのかもしれません。
・FAQの表示制限 ⇒ よく知られていて信頼のおける政府ウェブサイトおよび医療ウェブサイトのみ表示。
・HowToの表示制限⇒ パソコンの検索結果のみの表示とし、スマホ(モバイル端末)では表示させない。
② AIを搭載した『新しいBing』の実装以降もBingの世界市場シェアは3%と変化せず。(2023/8/17) PICK UP
8月17日、ウォールストリートジャーナル紙にて、MicrosoftはAIを搭載した『新しいBing』を成功したと伝えているが、いくつかのツールからみられるデータにおいては、『新しいBing』発表前の2023年1月と、2023年7月のBingの世界市場シェアは3%と同じであり、変化していない事が報じられました。
最近の検索に生成AIが導入される話題について気になる方はご確認いただけたらと思います。
参照記事:Even AI Hasn’t Helped Microsoft’s Bing Chip Away at Google’s Search Dominance
記事の報告内容としては、自身が運用していないサイトのアクセス状況(シュミレーション)を確認する事ができるツールのSimilarwebでのレポート結果を根拠として掲載し、シェア率が増えていない事を紹介しています。
これに対しマイクロソフト側は、外部ツールはBingのチャットページに直接アクセスするすべてのユーザーを測定しているわけではないとし異議を唱えていることも報告しています。
ChatGPTの注目が高いため、BingにChatGPTの改良版であるBingChatが搭載されたことで「Googleのシェアが下がりBingに移るのでは?」と市場では予測されていたのですが、半年経過した状況においては、そのような変化はないようです。
今後、この状況を踏まえ、マイクロソフト側がどのような対応、もしくは報告をしてくるかが注目されるものと思います。
検索での生成AIの利用に関してはユーザー側もまだ慣れない状況にあるという部分もあると思いますが、Bingの検索結果自体Googleと比べると必要な情報を探しにくい問題がありますので、検索結果の改善も行わなければシェアが増えるということは起きないのかもしれません。
また、Googleも生成AIのSGFを搭載予定の為、このままでは、やはり検索ではGoogleが利用される状況は今後も変わらないのかもしれません。
③ 約半年ぶり!コアアルゴリズムアップデートの展開開始!(2023/8/23)
8月23日、日本時間午前2時にGoogle Search Central の公式エックスよりコアアップデートの展開開始の報告がありました。
前回のコアアップデートは2023年3月15日のため、約5ヵ月ぶりのコアアップデートとなります。
尚、展開完了後、ランキングのリリース履歴ページを更新すると報告はしておりますが、 9月4日時点でまだ報告はありません。
現状、弊社では全体的に順位上昇傾向ですが、これまでの傾向から、恐らく展開が完了まで2週間ほどかかりますので、いましばらく順位状況を見守って頂けたらとればと思います。
④ Googleの新検索機能『SGE』、いよいよ日本でも試験提供開始!(2023/8/30) PICK UP
8月30日、Google Japan ブログにて、 Google 検索の新機能として生成 AI による検索体験 (SGE -Search Generative Experience) の日本語版の試験運用を開始すると報告が行われました。今年5月より米国にて試験提供されてきた機能となりますが、全世界で日本は2番目の試験提供開始となります。
試験利用は、GoogleSearch Labs より申請を行うことで利用可能ですので、今後の検索結果を確認したい方は、是非ご確認頂けたらと思います。
① SEGの機能について
ユーザーがトピックをより『早く理解』、『新しい視点や洞察を発見』、『知りたい情報により簡単にアクセス』、『複雑で時間のかかる作業をより効率化』できるようサポートする機能です。
考慮すべき重要な情報の概要を作成し、概要の下には追加で質問できる候補を提示し、「追加で聞く」をタップすることで新しい会話モードに移行し、調べているトピックについてさらに質問ができるようにしており、また、深く掘り下げて調べられるようにウェブサイトへのリンクも下に並べて表示するようにしています。
② 責任あるアプローチで対応してとして、以下項目を報告
・検索が常に正しく機能するとは限らない為、検索の高い品質基準を維持できるようトレーニングを続ける。
・関連する質問に対してのみ起動すること。
・どのサイトの情報なのかの裏付けとそれを深掘りできるようにすること。
・トラフィックをウェブサイトに送ることに引き続き注力すること。
・検索と広告を明確に区別できるようにすること。
本格稼働は2024年内を目標としており、現状は間違った回答を行う場合もある為、慎重に改良を行っているとも報告もしております。
よって、年内に実装されることはないと思われますが、未来の検索が気になる方は是非SGEを利用されてみてください。
利用したみたところ、報告にあるとおり『○○とは?』などの質問ワードにはSGEが反応し、はっきりと回答がわからない検索や、『○○市 ラーメン』など、お店に行くことを目的としたクエリ(主に検索結果上部にMAPがでる検索)に関しては、現状では動作しないようです。
よって、情報サイトは影響が大きく、事業者サイトに関しては影響は少ないように思いますが、『トラフィックをサイトに送ることに注力する』と報告していますので、SGEの結果を今後どのように変化させるか注目ポイントとなります。
2023年8月の順位変動の推移
弊社のSEO対策による順位変動を、以下3点のグラフデータにてご報告いたします。
① 日毎の順位変動値(折れ線グラフ) :前月末日と対象日の順位変動アベレージをグラフにしております。
② 順位変動アベレージ(棒グラフ) :前日比による順位差を全案件数で割った値が変動値となります。(※値が大きい程、順位変動しています)
③ 順位推移円グラフ(右下の円グラフ) :弊社クライアントの1ヵ月後の順位推移を、順位区分ごとに表したグラフとなります。
グラフ①・②:日毎の順位変動値&順位変動アベレージ
8月は、23日にコアアップデートが展開され、順位の入れ替わりが多い月ではありましたが、変動自体は少ない状況にあり、概ね更新されたサイトを中心に順位への反応が良く、月を通して上昇する傾向にありました。
グラフ③:順位推移円グラフ
先月に続き10位内に上昇するキーワードの割合は高く、20位の割合も高い状況にあり、内部対策を行ったものを中心に全体的な底上げが行われている様な状況ですので、現在行っている検索意図を意識したコンテンツ対策が順位に良い影響を与えているものと判断しております。
現状コアアップデートの影響としては上昇傾向にある為、良い方向に影響はしているのですが、今後逆の変化が起こる可能性もございます。
よって今月は、展開が終了するまでは様子をみながら、終了後には早めに変動の調査を行い、適切な対策が打てるよう対応を進めて参ります。
2023年8月のSEOレポートまとめ
① 検索結果の HowTo とよくある質問 の表示を制限!スマホでは非表示に。
→8月8日、Googleの検索結果画面にて『HowTo』と『よくある質問』の表示制限が行われました。よくある質問は信頼のおける>政府ウェブサイトおよび医療ウェブサイトのみ表示になっています。
② AIを搭載した『新しいBing』の実装以降もBingの世界市場シェアは3%と変化せず。
→8月17日、Microsoftが展開しているAIを搭載した検索エンジン『新しいBing』のシェア率が依然として3%と、実装前から変化していないことが報じられました。
③ コアアルゴリズムアップデートの展開開始!
→8月23日の日本時間午前2時に、Google Search Central の公式エックスより、約5ヶ月ぶりとなるコアアップデートの展開開始の報告がありました。
④ Googleの新検索機能『SGE』、いよいよ日本でも試験提供開始!
→8月30日、Google検索の新機能として生成 AI による検索体験 (SGE -Search Generative Experience) の日本語版の試験運用を開始すると報告が行われました。
・23日にコアアップデートが展開され、順位の入れ替わりが多いが、変動自体は大きくなかった
・弊社の観測では内部対策を行ったサイトを中心に全体的に順位上昇した
以上が2023年8月の最新SEO情報のまとめです。
別途でSEOの具体的な対策方法を知りたい方は以下の記事にまとめているので、参考にしてください。
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