この記事の監修SEO会社
株式会社NEXER
2005年にSEO事業を開始し、計10,000社以上にSEOコンサルティング実績を持つSEOの専門会社。
自社でSEO研究チームを持ち、「クライアントのサイト分析」「コンテンツ対策」「外部対策」「内部対策」「クライアントサポート」全て自社のみで提供可能なフルオーダーSEOを提供している。
SEOのノウハウを活かして、年間数百万PVの自社メディアを複数運営。
リンクスパムアップデートはGoogleによって2021年に二回にわたって行われた、スパムリンクを広範囲に無効化する取り組みです。
違反によるペナルティはなく、検索順位への直接的な影響もありません。ただしスパムリンクが無効化された結果、アルゴリズムによる評価の修正を受け、順位に変化を及ぼす場合はあります。今回はリンクスパムアップデートの内容や影響、対処法について解説します。
もしSEO対策の基本から対策方法まで全て詳しく知りたい場合は「SEO対策とは?検索上位表示を狙う方法まとめ!」の記事でSEO対策の情報をまとめているので参考にしてみてください。
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目次
リンクスパムアップデートとは
検索順位を上げる目的で、意図的にスパムリンクを設定していないかどうか確認・監視するために行われたGoogleの取り組みの一種です。リンクスパムとはランキングの操作を狙い、故意にリンクを作成したり他社から送付を受けたりする行為を指します。
スパムリンクでもSEOの効果を得られるので、不正にリンクをやり取りするケースが後を絶ちません。かねてよりGoogleは不自然に生成されたリンクを評価の対象にしていませんが、今般ついに無効化という直接的な措置を講じるに至ったわけです。
リンクスパムアップデートは2021年7月26日から開始し、2週間ほどの期間で実施されています。日本語以外にも複数の言語に対して行われており、海外サイトも対象です。したがって海外のサーバーを通じて、スパムリンクを設定する裏技的な手法を用いても、見逃さず発見されるでしょう。
このアップデートによってリンクスパムに該当するリンクの評価が無効化されます。リンクスパムを行っているWebサイトはGoogleの検索アルゴリズムで再評価が行われるので、検索順位にも影響を与える可能性が高いです。
リンクスパムに該当しない健全な運営を行っているWebサイトに対してはアップデートによる影響はゼロなので問題ありません。
リンクスパムアップデートは2021年以降から数回に渡って実施されています。
スパムリンクを対象にしたアップデートと言えばペンギンアップデートが有名ですが、違いはペンギンアップデートの場合、スパムリンクやスパムコンテンツなど、スパム全体を対象にしたものに対して、リンクスパムアップデートは「スパムリンク」のみを対象としたものです。
リンクスパムアップデートは、ペンギンアップデートほどの大きな順位変動はないため、過度に注意する必要はありません。
スパムアップデートとの違いとは
Googleはリンクスパムアップデートと異なるスパムアップデートを2021年6月24日、29日の二回に分けて実施しています。
詳細は明らかにされていませんが、スパムサイトを規制対象としたアップデートです。より具体的に述べると、AIによって自動生成されたWebサイトや、他社のコンテンツを無断掲載したサイトを除外するものです。
今回のアップデートはスパムリンクの識別・無効化が目的なので、スパムアップデートとは評価対象が異なります。勘違いしてほしくないのは、Googleは広告やアフィリエイトリンクによる収益化自体は禁じていない点です。
不正なリンクを貼らず、真摯にコンテンツ作りを行っているWebサイトは、スパムアップデートによる影響を受けることは基本的にありません。
悪質なリンクとはどのようなリンクか
自社でリンクを購入する不正な手法を取っていなくても、自覚のないまま悪質なリンクを設定している場合があります。たとえば自社サイトが怪しまれるのを避けるために、他社サイトへ不正なリンクを飛ばしているケースです。
Googleからの予期せぬ低評価や順位変動を避けるために、悪質なリンクとは具体的にどのようなものか把握する必要があります。大まかには以下の3つが悪質なリンクの種類です。
検索順位の操作を目的としたリンク
Googleは検索順位の操作を目的としたリンクの設置を禁止しています。たとえばアンカーテキストに不自然なほど、大量の対策キーワードを含む場合は人工的に作成された不正なリンクを疑いましょう。
アンカーテキストの文言は、検索エンジンのクローラーが確認しているのでキーワードを入れること自体はOKです。ただし過剰なほどありすぎると、不正なリンクとしてペナルティが課される恐れもあるので注意してください。
また被リンクの獲得を目的に、パートナーを闇雲に募集して相互リンクを設置する取り組みも不正だと判断される恐れがあります。
Googleは過剰な相互リンクや、相互リンク目的のパートナーページ作成を禁じています。仮に検索順位を操作する目的がないとしても、相互リンク時に設置するリンク数は過剰ではないか確認する癖を付けましょう。
リンクファームを行っているサイト
記事の内容やコンテンツの関連性にかかわらず、相互に不自然な量のリンクが張りめぐらされたWebサイト群をリンクファームと呼びます。
元々相互リンクはお互いの関係性を示すために設置されるものでした。しかし被リンクの数が検索順位に影響を与えるようになってからは、SEO対策に活用したいと考える運営者も出てきたのです。
通常の活動において自然に実施される相互リンクは問題ではありませんが、多数のサイトが共同で不正な操作を目的に網の目のようにリンクを巡らせる行為は、Googleからスパムと判断される恐れがあります。
リンクファームは、ブラックハットSEOの一種として以前は広く行われていた施策です。自分は全く関与していなくても、前任者の手でファームの一部に登録してしまっている恐れがあるので、関係ないと判断せずに確認しましょう。
閲覧者には見えない隠しリンク
ユーザーには見えない隠しリンクを設定して、人為的なチェックをくぐり抜け、クローラーに情報を伝える手法が行われていないか注意が必要です。隠しリンクでもクローラーは内容を読み取れるため、被リンクの増加によるSEO効果を期待できます。
白テキストに白の背景を用いる、テキストを画像の裏側に設置する、フォントサイズをゼロに変更する、1文字だけリンクを設定して存在を隠ぺいするなど隠しリンクの手法は多種多様です。
文字色と背景を同色にする手法は作成が簡単ですが、見破るのも容易です。CSSを無効したり、HTMLソースを表示したり、リンクの一覧を表示したりすることで発見できます。
リンクスパムアップデートの影響
2021年のリンクスパムアップデートではサイトに対するペナルティはなく、影響は限定的だといえるでしょう。
過去に実施されたアップデートはスパム行為に対してペナルティを設けていたケースもあるので、今までの事例とは少し異なります。悪質なリンクだと判断された場合、そのリンクの評価を無効化するだけで検索順位には変動を及ぼしません。
もしアップデートによって順位が大幅に落ちた場合、アルゴリズムの更新による影響の可能性があります。今まで評価を受けていたリンクが無効になったため、サイト全体の評価に修正が加えられ、間接的に順位が変化するのです。
不正リンクに手を出さず、正しく挿入されたリンクに関しては、まったく影響がありません。健全なサイト運営を行っている多くの方にとって今回のアップデートは関係がないのです。
リンクスパムアップデートによって、スパムリンクの識別をより精度が高くできるようになっています。
もし現在被リンク対策をおこなっているなら、その被リンクがスパムリンクと判別された場合、SEO効果が失われて順位低下する可能性があるので注意が必要です。
これは、スパムリンクによるペナルティとしての順位低下ではなく、被リンク対策で評価が上がっていた分の加点が0になるだけなので、被リンクを過度に怖がる必要はありません。
リンクスパムアップデートの対処法
リンクスパムアップデートの影響を避けるために有効な手法を紹介します。まずGoogleのガイドラインを確認し、違反の可能性があるリンクをできる限り削除しましょう。また、リンクにrel属性を記述し、Googleにリンク先との関係を詳細に伝える施策も効果的です。
ガイドラインに違反している悪質なリンクを削除する
Googleが公開しているリンクプログラムを読み込み、ガイドライン違反の疑いがもたれるリンクがあるなら、速やかな削除を推奨します。
サイトのランキングに良くない影響を与える可能性があるリンクとして、過剰な相互リンクやアンカーテキストにキーワードを大量に配置したリンク、自動生成されたリンクなどを挙げています。
自分からリンクを操作する行為だけでなく、自社サイトへ不正に設置されたリンクや不自然なリンクも、ガイドライン違反と見なされる恐れがあります。身に覚えのない海外のサイトや、文章が成り立っておらず内容がおかしいサイトなどから大量のリンクを受けている場合は要警戒です。
時と場合に応じて、Googleに否認申請を出す措置を講じる必要があるかもしれません。リンクプログラムではPageRankを転送するテキスト広告を、ガイドライン違反になりうる具体例に挙げています。
これは文字をクリックすると遷移するタイプの広告です。近年Googleはテキスト広告を厳しく規制するようになりましたが、以前はSEO対策に有効で、テキスト広告を購入すれば検索順位アップに役立つと考えられていました。
実際にテキスト広告を実装して恩恵を受けた方がいるかもしれませんが、現在はもう避けた方が無難です。ここまでペナルティの対象となる悪質なリンクの見つけ方を解説してきましたが、逆に「良いリンク」とは自社サイトと関連性が高く自然についたリンクです。
やたら多くの関連性が低いリンクをもらうよりも、数は多くなくても関連性があるサイトからリンクを獲得した方がSEOにも有利に働きます。自然にユーザーから評価をもらえるようなオリジナルで質の高いコンテンツを作成することが、工作活動を行わずにリンクを受けるポイントです。
リンクは人気投票のような意味を持つので、役立つコンテンツを多く提供していけば有益な情報を提供していると気付く人が増え、自然とサイトの評価が上昇します。
リンクの関係性を正しく伝えるようにする
他社サイトとリンクする場合、そのリンクとの関係性を検索エンジンに対して正しく伝える必要があります。方法は非常にシンプルで、リンク先がアフィリエイトリンクの場合、その旨が伝わるHTMLタグを記述するだけです。
「rel=”sponsored”」は広告や寄稿をはじめ金銭が伴う記事へのリンクに付与される値です。以前は「nofollow」が適切なタグとされていましたが、現在は「sponsored」を使用します。
「rel=”nofollow”」はリンク先と関連を付けたくない場合や、評価を送りたくないときに使用する値です。
Googleにリンクとの関係性を伝えるには、多くの情報を載せる必要があります。rel属性を設定していないリンクを有する場合は、極力何らかの値を設定するよう修正を加えましょう。
2023年7月現在においては、自分のサイトに貼られた低質なリンク・悪質なリンクを削除対応する必要はありません。
というのも、リンクスパムアップデートによって、Googleはスパムリンクの判別制度が向上しており、もし他社から悪質なリンクを貼られた(攻撃的逆SEO)としても、スパムリンクの評価を0にするだけなので、特に自分のサイトにマイナスにはなりません。
サーチコンソールでおこなう「リンクの否認申請」も今では必要ありません。
まとめ
リンクスパムアップデートはスパムリンクの無効化を目的に行われた取り組みです。海外のサイトも対象で範囲は広大ですが、スパムリンクを含むサイトへのペナルティはなく、影響は限定的といえます。
webサイト全体を評価するスパムアップデートとは異なり、リンクに絞ってチェックしているのも特徴です。リンクスパムアップデートの対処法としては、悪質なリンクの削除やrel属性を記述してリンク先との関係性を示す手法が効果的です。
Googleが公開しているリンクプログラムや、状況に応じた適正な記述内容を把握して、必要な対策を行いましょう。
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監修者プロフィール
NEXER 工藤6つのオウンドメディアの運営責任者
2017年NEXERに入社。前職はスマートフォンの販売員。
NEXER入社後はSEOコンサルティング営業部、クライアントマーケティング事業部を経て、現在はオウンドメディアを6つ運営&管理の責任者を任されている。
新規で1から立ち上げた2つのサイトは年間100万PV以上のメディアに成長。
既存のオウンドメディアと、サイト買収をおこなった3つのサイトは、運用当初に比べて3倍~5倍の収益を出すメディアに成長。
さらに、2022年12月より新規でもう1サイトに挑戦中。
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