この記事の監修SEO会社
株式会社NEXER
2005年にSEO事業を開始し、計10,000社以上にSEOコンサルティング実績を持つSEOの専門会社。
自社でSEO研究チームを持ち、「クライアントのサイト分析」「コンテンツ対策」「外部対策」「内部対策」「クライアントサポート」全て自社のみで提供可能なフルオーダーSEOを提供している。
SEOのノウハウを活かして、年間数百万PVの自社メディアを複数運営。
Webマーケティングに携わる方は、Web(ウェブ)コンテンツとは何か、どのような種類があるのかを知らなければなりません。Webコンテンツは記事や、画像、動画、SNSなど非常に広い範囲を指す言葉だからです。
この記事では、Webコンテンツの目的やメリット、例・種類を解説します。記事の後半では、Webコンテンツを作成する際のポイントや、より品質を高める方法を解説するので、ぜひ参考にしてください。
もしSEO対策の基本から対策方法まで全て詳しく知りたい場合は「SEO対策とは?検索上位表示を狙う方法まとめ!」の記事でSEO対策の情報をまとめているので参考にしてみてください。
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目次
Webコンテンツとは
Webコンテンツとは、Webサイト上に掲載された情報(中身)全てを指す言葉です。イメージしやすいところで言えば文章や画像、動画が挙げられます。そのほかにもニュースや音声、漫画、SNSなどもWebコンテンツに含まれます。
サイトにアクセスしたユーザーの満足度を向上させるためには、知りたい情報を素早く表示する以外に、これらのコンテンツを効果的に組み合わせましょう。文章だけでは視認性が悪くユーザーの離脱率が高まってしまいますが、要所でテキスト内容を一目で把握できるような画像や、解説動画を織り交ぜることで、ユーザーに優れた検索体験を提供できます。
また、コンテンツの作成を繰り返し蓄積していくと、そのサイトの資産になります。ページを訪れたユーザーが興味を持ってサイトを回遊する可能性が高まるので、良質なコンテンツを多く用意するのが重要です。
Webコンテンツの特徴
Webコンテンツを理解するには、まず特徴を捉えましょう。Webコンテンツは4つの特徴を持ちます。
1つのページで成り立っている
Webコンテンツと紙媒体の大きな違いは、1つのページに集約されるかどうかです。雑誌や新聞、文庫などの書籍を思い浮かべるとわかりやすいですが、紙媒体のコンテンツは何ページにもわたって情報が記載されています。
一方のWebコンテンツは、1つのページである程度の情報が完結するのが特徴です。トップページをはじめ、各ページのリンクから詳細な解説ページに遷移できるため、ページを移動しやすくなります。
上から下へスクロールする
紙媒体では左右にページを行き来しますが、Webコンテンツは上から下へスクロールして閲覧します。左右に読む紙媒体も、上下にスクロールして読むWebコンテンツも結論ファーストで記載しなければ読みにくい文章になってしまうことに変わりありません。
また、上下にスクロールする関係上、途中で飽きられて離脱されてしまうとページ下部の方のコンテンツは見られません。重要なコンテンツはページの上部に記載しましょう。こまめに改行をする、見出しを設定することで可読性は向上します。
ほとんどのページを無料で閲覧できる
文章、画像、動画、SNSなどのWebコンテンツは、ほとんどが無料で閲覧できます。広告が表示されて見づらい場合もありますが、コストをかけずにコンテンツを利用できる点は大きなメリットです。ユーザーの増加につながります。
いちユーザー目線で想像してみるとわかりやすいですが、有料コンテンツは、よほどその情報が欲しい場合でないとすぐにブラウザバックするのがユーザーの心理です。無料で閲覧できるというのは、Webコンテンツにとって大きな強みなのです。
閲覧するデバイスによって見え方が異なる
Webコンテンツを閲覧できるデバイスは、主にスマートフォン・PC・タブレットが挙げられます。それぞれデバイスによって横長の画面で閲覧するか、縦長の画面で閲覧するかで表示のされ方が変わってくるため、注意が必要です。
例えば、横長のデスクトップ画面のページをスマートフォンで表示する場合、ページが縮小されて横長のレイアウトが全て表示されるか、横長の半分程度の画面が表示されることになります。
ユーザビリティを向上させるには、サイトのレスポンシブ対応にして表示される画面の幅によって、レイアウトを変更する設定が必要です。
Webコンテンツの目的
Webマーケティングの手段としてWebコンテンツを利用する場合は、目的を明確にする必要があります。自社の魅力をアピールするため、商品・サービスの認知度向上のためなど、Webマーケティングの根底がブレないように目的を定めておきましょう。
自社の魅力をアピール
身近な例でいうと、企業ブログという形で自社の魅力をアピールするためにWebコンテンツを利用するケースは多いです。業務中の社員の様子や社内のイベント、採用情報など、企業のことを知りたい方にさまざまな観点から情報提供できます。
特に新卒・中途採用や見込み顧客にとっては信頼できる情報が連なるので、新規顧客の創出につながります。IT企業であれば最新の技術に関する情報発信をする、Webデザインの会社なら、業務知識・経験を活かして企業ブログに凝ってみるなど、アプローチの方法は多種多様です。
商品・サービスの認知度の向上
人が情報を得るための手段として、新聞、書籍、テレビ、ラジオ、インターネットなどさまざまな媒体が挙げられます。その中で最も大きなシェアを占めるのがインターネットです。
現代の人々は、情報を調べる際に、無料かつ高速で手軽に調べられるインターネットを利用します。商品とサービスの認知度を向上させるには、インターネットを利用したWebコンテンツが最適です。
ただし、Webコンテンツもほかの媒体と同様に、情報を最新のものにアップデートしていかなければなりません。
新商品を開発・販売したのに告知をしない、販売終了の商品ばかりを並べてユーザーの満足度を下げるといったNG行為が存在するため、Webコンテンツを利用する際は「情報の最新化」を意識しましょう。
ロイヤリティの向上
ロイヤリティとは、忠誠心を指す言葉ですが、Webマーケティング界にでは「商品・サービス・企業に対する顧客からの好感度」を指します。Webコンテンツによる継続的な発信やブランドを前面に押し出した宣伝をすることで、企業の商品やサービスを好むファンが定着しやすくなります。
特にアパレルブランドや電化製品などのメーカーは、ブランドに対する信頼感が生まれやすく、ロイヤリティが向上しやすいです。記事、画像タイプのWebコンテンツはTwitterやFacebook、InstagramといったSNSとの相性が良いため、相乗効果が期待できます。
見込み客の獲得
これまで紙媒体の広告を利用していた企業がWebコンテンツを制作することで、インターネットという未開拓のターゲット層にアプローチできます。これを見込み顧客の獲得(リードジェネレーション)といい、潜在顧客から自社のファンとなりえるユーザーを発掘する最適な手段です。
例えば、SEO対策を施してWebサイトを上位表示させる、Googleのリスティング広告を利用する、SNS発信でフォロワーを増やすといった取り組みで、これから自社の利用者になるかもしれない見込み顧客を獲得できます。
今や多くの企業が自社サイトやSNSアカウントを作成して情報を発信し、リードジェネレーションに取り組んでいるため、競合に差を付けられないよう、Webコンテンツを利用しない手はありません。
見込み客の育成
見込み顧客の創出(リードジェネレーション)だけでは、商品・サービスを利用しないまま、名前だけをしている顧客になってしまいます。ユーザーに「利用したい」と思わせる情報を提供しなければ、Webマーケティングの成功とは言えません。
そこで行うのが見込み顧客の育成(リードナーチャリング)です。商品・サービスの詳細がわかる画像や、動画などの購買意欲を成熟させるコンテンツを用意します。リードナーチャリングを行うには、ユーザーがどういった想いを持って自社サイトを見に来ているのかを正しく想像することが大切です。
Webコンテンツのメリット
Webコンテンツを用意するとどのようなメリットがあるのでしょうか?ここでは5つのメリットを紹介します。
継続的な集客が見込める
Webコンテンツは一時的に流れるCMやテレビ、劣化しやすい紙媒体とは違って、インターネット上で公開し続ければ継続的な集客が見込めます。時々情報を最新のものにアップデートするだけなので、最低限のコストで永久に集客が可能です。
テレビ広告や新聞広告などを出す場合は、高いコストを払う半面、集客率が上昇する期間はそこまで長くありません。その反面、Webコンテンツは一度公開して最低減のコストで継続的な集客が見込めるという、大きなメリットがあります。
何もしなくても24時間365日集客できる
Webコンテンツには、メールアドレス、電話番号、SNSといった問い合わせ方法に加えて、入力フォームによる自動問い合わせ機能も搭載できます。1度コンテンツを公開してしまえば、何もしなくても24時間365日集客できる点は大きなメリットです。
どうしても人を使った営業活動では24時間休みなく働くのは難しいですし、商品の情報を顧客に説明することや顧客情報を管理して社内で共有する作業も労力がかかります。
入力フォーム、よくある質問集、AI自動返信チャットなど、Webコンテンツを利用すればあらゆる状況に対応できます。そのうえ、人を使った営業活動よりも運用コストが低く、業務の負担を大きく減らせる点もメリットです。
コンテンツが資産となる
Webコンテンツは作成した分、サイトの資産として蓄積されます。蓄積されたコンテンツはサイト全体の価値を高めるだけでなく、継続的な収益を生み出すため、作れば作るほど価値が高まります。
前提として、Webサイトは検索結果の上位に位置するほど、リンクのクリック数は高くなるため、SEO対策を施して上位表示を目指すのがサイト運営では必須です。蓄積されたコンテンツが良質だと、そのコンテンツを保有するサイトのGoogle評価が上がるという好循環が生まれます。
ただし、資産となるのは良質なコンテンツのみです。あまりにも内容の薄いコンテンツや盗作の疑いがある悪質なコンテンツは収益を生み出さないだけでなく、サイト全体の価値を下げる要因になります。Webコンテンツを作る際は、クオリティーも意識しましょう。
他の媒体よりもコストを削減できる
Webコンテンツは、テレビCMや雑誌、新聞、車内広告といった他の媒体よりも作成コストを削減できるのがメリットです。コストというのは時間と費用を指します。特にWebコンテンツは時間をかけずに、低価格で継続的な効果があるメリットの多いマーケティング手法です。
Webコンテンツは、一度作成すれば後は最新の情報にアップデートすれば、もう人の手はいりません。24時間休みなく集客し続けます。他の媒体の広告は支払った金額のわりに短期間で集客の効果は薄れてしまう場合が多く長続きしづらいのが難点ですが、Webコンテンツは集客効果の長さにおいて圧倒的なアドバンテージがあります。
多くのユーザーに知ってもらえる
Webコンテンツの目的の見出しで説明しましたが、現代では調べ物をする際はインターネットを使う方法が主流です。Webコンテンツを作成することで、紙媒体ではアプローチできなかったユーザー層に情報が届くようになります。
知名度の向上、見込み顧客の創出、育成に役立ちます。収益化を図るにはまず多くの人に存在を知ってもらうのが重要です。テレビやラジオ、雑誌といった媒体よりも継続的な流入が見込めるため、コンテンツがネット上にある限り、集客数は伸び続けます。
Webコンテンツの例
記事や画像、ホワイトペーパーやメールマガジンといったものまで、Webコンテンツの種類はさまざまです。
記事
ブログやコラムなどの文章情報を掲載するものです。GoogleやYahoo!といった検索エンジンで調べ物をしたときにクリックするURLは、記事というWebコンテンツになります。Webコンテンツの中では、記事が最も身近な例といえます。
社内ブログや採用ブログ、技術情報の発信など、あらゆる情報を提供できるコンテンツです。記事は蓄積することで資産となる最たる例(ストック型コンテンツ)で、良質な記事が揃うと各種キーワードで調べられた際の検索上位に自分のページが表示され、アクセス数が増加します。
記事を上位表示させるにはSEOに関する知識が必要なので上位表示までの道のりは簡単ではありませんが、上位表示されたときの効果は絶大です。
画像
写真やイラストなどの画像データもインターネット上に存在するのであればWebコンテンツの1つです。記事やSNS、ニュース、レビューとよく組み合わせて使われます。
特に記事は文章がメインコンテンツなので、どうしても文字だらけのユーザーが読みにくい内容になりやすいです。そこで使われるのが画像です。画像は文字情報を一目でわかりやすく表現できます。
画像の有無はユーザーが読み進めるか決める際の判断材料になるため、積極的に活用すべきです。サイトの扱うテーマにもよりますが、1スクロール丸々文章が続くと読みにくくなるため、目を休ませるという目的のもと画像を挿入しましょう。
動画
動画も画像と同じく、記事やSNSで組み合わせて使うことが多いWebコンテンツです。記事や画像は視覚を使用しますが、動画コンテンツは視覚と聴覚から情報を取り入れます。字幕機能を利用することで、動画内の音声データも確認できます。
動画内の物体が動いている様子を確認できるため、商品レビューや操作方法の解説をする際に有効です。画像よりもデータ量が多くなるので、ページの表示速度に影響が出る場合もあります。
また作成や編集に関しても文章・画像の作成より複雑です。しかし、静止画では伝えきれない部分を補完するコンテンツなので、うまく使い分けましょう。音声だけで情報を得られるタイプの動画もあるため、動画コンテンツにはさまざまな形態がある点も特徴的です。
漫画
画像の一部に含まれる場合もありますが、漫画もWebコンテンツの一部です。若い世代にアプローチするには、文章だけの記事よりもはるかに効果があります。漫画はユーザーに親近感を与えて、コンテンツを閲覧してもらうための導入として最適です。
TwitterをはじめとしたSNSによる拡散力が高く、漫画コンテンツはWebコンテンツの中で読まれやすい部類に入ります。ただし、漫画を一から用意するとなると多大な時間を要します。文字情報がない分、検索エンジンからの評価は下がってしまうため注意しましょう。
音声
音声は聴覚から情報を取り入れるコンテンツです。記事や画像と違って視覚的な情報は含みません。音声によるコンテンツの最大の特徴は聞き流せることです。通勤・通学や家事の最中など、何か別の作業をしながらコンテンツを楽しめます。
文章や画像、動画はどうしても視覚的な情報を取り入れないとコンテンツを満足に利用できないので、ながら聞きができるという点で差別化されます。代表的な例を挙げると、朗読やラジオ、音声のみの解説動画などです。ニュースコンテンツのうち、音声だけでインプットできるタイプのものは音声コンテンツにも含まれます。
SNS
Twitter、Facebook、InstagramといったSNS(ソーシャルネットワークサービス)もWebコンテンツの1つです。現代のインターネット利用者は、自分の調べたい情報だけを調べる修正があるため、企業サイトの他に、SNSによる拡散を狙ってアカウントを運用するケースが多いです。
記事同様、コンテンツがストックされるタイプなので、長年運用するほど、アカウントの価値は高まっていきます。手軽に情報発信、共有できる点がメリットですが、各SNSには文字数の制限や1投稿当たりの画像数など異なるルールが設定されます。
運用の際には、基礎的な知識が必要です。また、フォロワーが増えないと情報が多くのユーザーに広がらないうえ、そのフォロワーを増やす作業も非常に難しいです。
EBOOK
EBOOKは、自分の会社が持つ知識・ノウハウを発信するWebコンテンツです。写真やイラストなど視覚的にわかりやすいコンテンツを使って、自社商品・サービスを宣伝します。わかりやすいイメージでいうと、電子カタログです。
見込み顧客の獲得(リードジェネレーション)に一定の効果があります。作成難易度は高いですが、名前を軽く知っている程度の顧客から商品・サービスの購入、利用を検討している層まで幅広くアプローチできます。
ホワイトペーパー
ホワイトペーパーはEBOOKと同様、自分の会社が持つ知識・ノウハウを発信するWebコンテンツです。EBOOKが幅広いユーザーに親しんでもらえるように画像・イラストを多く用いるのに対し、ホワイトぺーパーは研究データや調査結果をまとめた論文のようなコンテンツになります。
情報量が多く、より深く自社の商品・サービスについて知りたい層に効果的です。ただし、ホワイトペーパーの作成には一定の調査とデータ収集・分析が必要なうえ、ユーザーに伝わるように結果をまとめなければならないので、作業の難易度は高いです。
プレスリリース
テレビや新聞を見ていると、〇〇社が新商品を発表といったニュースを目にしたことがあるのではないでしょうか?
これはプレスリリースといい、新商品情報や新機能の発表がある際に大手メディアの発信力を借りてマーケティングを行う方法です。もちろんコストはかかりますが、大手メディアが発信することでより信頼性が高くなります。
メールマガジン
自社の新商品・新機能といった最新情報を定期的にメール配信するサービスです。コンテンツを届けるにはメルマガ登録が必要なので、既存会員と、新規の会員にしかアプローチできません。
定期的にフレッシュな情報を配信することで、リピーター離れを防ぐ効果があります。ただし、商品・サービスを利用したことがない層や、興味がない層にはアプローチできないことから、新規顧客獲得には向かない点には注意しましょう。
ニュース
ニュースも自社の新商品・新機能といった最新情報を定期的に配信するサービスです。
ニュースレターとしてメールで配信される場合もありますし、ニュース記事として配信される場合もあります。既に自社(商品・サービス)のファンになっている層には効果的にアプローチできますが、新規顧客の獲得には向きません。
レビュー
現代のインターネットユーザーが商品・サービスを購入するときに参考にするのがレビュー・口コミです。
Googleもユーザーがレビューを重視していることを把握しているので、スパムではない適切なレビューを掲載するサイトには高評価を付けています。自社商品・サービスを売り出す際は、先行販売のレビュー結果を載せたコンテンツがユーザーの購買意欲を刺激します。
Webコンテンツの種類
Webコンテンツの例を解説しましたが、自分の会社ではどのWebコンテンツを使用すべきか悩んでしまいますよね。そこで、Webコンテンツの種類(枠組み)として最適なコンテンツを探してみましょう。
単発型
単発型は、1つのテーマ・コンセプトについて詳しく掘り下げた情報を発信するコンテンツです。「夏休みに家族で行きたい 関東の避暑地特集」などの企画や「お風呂の黒カビの取り方」といった他テーマと関連性の薄い単発のコンテンツを作成します。
単発型を用いるメリットはWebサイトの認知度向上です。まずは認知してもらわないとマーケティングが始まりません。
一方で、情報をこまめにアップデートしなければ読まれない、時事性が高い記事は、時間経過とともに読まれなくなっていくというデメリットが存在します。集客性は一時的なものになるため、工数をかけすぎないように注意しましょう。
継続型
継続型は連載型ともいわれる、同じテーマ・コンセプトのコンテンツを連続して発信する形式です。メールマガジンの配信やブログの定期購読が該当します。「仕事を効率化する5つのステップ」といったステップメールも継続型コンテンツの例です。
連載形式のメリットはリピーター(ファン)の増加と既存顧客の流出を防ぐ点です。定期的に有益な情報を発信することで、よりロイヤリティが向上し、顧客との関係性を深められます。
ただし、何らかの理由で連載がストップしてしまうと、リピーターだった層が一気に流出する恐れがあるため、事前準備は入念にしておきましょう。連載途中でネタに困らないように、コンテンツの内容はストックしておくことをおすすめします。
インタビュー型
インタビュー型はレビュー型ともいわれるコンテンツ形式で、自社商品・サービスを利用したユーザーに感想や使い勝手などの詳しい情報を提供するものです。
現代のインターネットユーザーは失敗したくないという意識が強く作用するため、レビュー・口コミは非常に需要が高いです。影響力のある人物、インフルエンサーにインタビューを受けてもらうことで効果的に情報が拡散されていく点、競合と差別化をしやすい点がメリットになります。
ただし、インタビューの回答総数が少ない、影響力がイマイチのインタビュイーを選んでしまうとケースでは、インタビュー型コンテンツにそこまで高い価値が生まれない点がデメリットです。
マニュアル型
マニュアル型とは、名前の通り何かしらの操作方法や手順について説明したコンテンツのことです。「電話応対の仕方」「ビジネスメールの書き方」といった、年中季節を問わず需要のある記事のことを指します。
爆発的なアクセス増加にはつながりにくいですが、年間を通して安定したアクセスが見込めます。ただし、マニュアルというくらいなので手順が詳細に解説されていないとページの離脱率を高めてしまいます。
また、説明を書き連ねるだけでなく、ユーザーが読みやすいように画像の挿入やレイアウトの調整も必要です。ユーザー第一を前提としたコンテンツ作りを意識しましょう。
追記型
追記型は、既に用意されているコンテンツを改修(リライト)する形式です。記載内容が古ければ最新の情報に更新し、内容に不足している部分があれば、補足説明を追記します。
情報を更新するだけで記事の質が高まり、ページが上位表示される可能性も高まるので、非常に利便性に長けています。アクセス数の落ち込んだコンテンツを再び盛り上げたり、コンテンツの寿命を伸ばせたりする点もメリットです。
ただし、追記型のコンテンツは改修元となるコンテンツが揃っていなければならないので、Webコンテンツ作成を始めてすぐに着手できるわけではありません。
時事型
春夏秋冬といった季節ものやクリスマス、入学式・卒業式シーズン等の時事系のコンテンツは時事型に分類されます。1年の中で、該当の時期が来ると、そのコンテンツへの注目度が急激に高まり、アクセスが集中するため作成しておいて損はありません。
コンテンツを逐一更新することで、最新の状態を維持してユーザーとGoogleからの評価も上げられます。ただし、その時期を過ぎると一気にアクセス数が低下するため、フロー型のコンテンツともいえます。
辞書型
特定のワードの意味の解説を行う辞書系のコンテンツもWebコンテンツです。単語の意味を調べるユーザーが一定数存在するため、ある程度の需要は見込めます。
ただし、高い専門知識を持って間違いのない情報を掲載しなければならないため、求められる情報のレベルは高いです。場合によっては専門の監修者を用意したほうが良い場合があります。
データ型
データ型とは、とあるテーマに対する調査結果を分析してグラフ等の図表で表現する形式です。ホワイトペーパーが最たる例です。
図表・グラフは数字の羅列である統計情報を視覚的にわかりやすくするため、ユーザーにとっては見やすく製作者側からすれば統計データの分析に用いられます。
しかしながら、あまりにも複雑なグラフを作成してしまうとユーザーが読むのを避けてしまうため、見やすさに関しては常に意識しておきたいポイントです。
Webコンテンツの制作方法
ここでは、マーケティングを成功させるために覚えておきたい、Webコンテンツの制作方法を解説します。下記の6ステップを順に見ていきましょう。
テーマを決定する
Webコンテンツを作成するとき、まずはテーマを決めましょう。最初のテーマがブレるとその後の工程で全てがブレてしまいます。ポイントは1つのコンテンツで1つのテーマに絞ることです。
知名度・集客率向上を目的としたノウハウを発信するサイトなのか、最終的には収益化も狙えるようなセールス系のサイトなのかなど、扱うテーマと最終的な目的を明確にするとコンテンツを作りやすくなります。
Googleアルゴリズムは専門性を重視しており、テーマがぶれるとサイト全体の評価に響きます。医療系の記事を50本、ファッション系の記事を50本扱うサイトよりも、医療系の記事だけに専念して100本用意しているサイトとでは、後者のサイトの方が専門性が高いですよね。
ペルソナを設定する
ペルソナとは、ターゲット層のことです。30代主婦、10代後半の学生、60代の男性といった明確なペルソナを設定することで、コンテンツ作りが楽になり、内容のブレを防げます。
ペルソナを設定しないと、何をどうコンテンツに落とし込んでいいのかわからなくなってしまいます。「マネジメントスキル」に関する情報発信をしたいサイトを例に挙げてみましょう。
マネジメントにはさまざまなケースが想定されます。20代で管理職になる方や自分より年上の部下を持つ方、年の離れた部下がいる方など、属性は多種多様です。
カスタマージャーニーマップを作成する
次に行うべきなのは、ペルソナに適したカスタマージャーニーマップの作成です。そもそもカスタマージャーニーとは、自社と顧客が接触してから顧客になるまでのプロセスのことを指し、各ステップの流れをまとめたものを呼びます。
カスタマージャーニーマップを作る際は下記の3つのポイントに注意しましょう。
- なぜ自社のサイトにたどり着いたのか考える(どのような検索意図があったのか)
- 各ステップでターゲットがどのようなことを考えるのか(どこで悩み、どこで購買意欲が強くなるか)
- あくまでユーザー目線(先入観や思い込みが浮かんだ途端、ユーザーの正しい心理がわからなくなる)
サイト設計を行う
次に行うべき作業はサイト設計です。決定したテーマとカスタマージャーニーマップをもとに、サイトにどのようなコンテンツが必要なのかを考えていきます。あくまでテーマからブレないように、コンテンツの関連性を見て階層を作ります。
階層が深くなるとGoogleもユーザーも使い勝手が悪くなるため、注意が必要です。ユーザーが一目で何のサイトを見ているのかわかりやすい、簡単な英単語で構成されたURLを設定しましょう。
キーワードを選定する
次に各コンテンツで重要になるキーワードを選定します。キーワード選定はSEO対策に必須の工程です。集客率に多大な影響を及ぼします。ユーザーの知りたいことを的確に組み取って、それをユーザーが調べるであろう検索キーワードとして盛り込みましょう。
狙うキーワードの検索結果が、あまりに競合サイトだらけの場合は、ロングテールキーワードという3語以上から成るキーワードに注目すべきです。競合数は少なく、一定の検索需要が見込めます。
構成案を作成する
見出しは何個用意するか、レイアウトはどうするか構成案を考えます。ユーザーが自分の知りたい情報を素早く入手できるような見出しを付けるのが理想的です。また、1テーマ1コンテンツの原則は死守しましょう。テーマが混在すると何を伝えたいのかがわかりづらい文章になります。
Webコンテンツを制作する際のポイント
Webコンテンツを作成する際に、意識しておきたいいくつかのポイントがあります。
目的やターゲットを明確にする
Webコンテンツを作成するときは必ず目的やターゲット層を明確にしましょう。ふんわりとしたペルソナを設定すると読者の誰にも響かず、収益につながりません。
内容を振り返って本来なら改善できるポイントも見つからなくなるので、事前に明確な目的とターゲットを決めておきましょう。また、ターゲット層を絞ることでコンテンツを作成する際に、調べる情報を少なくして書きやすくするメリットもあります。
SEO対策を施す
SEO対策を施して上位表示を目指さないと集客率は伸びません。検索順位が1位でクリック率2割前後、2位で1割前後 なので、どれだけ検索順位がアクセス数に直結するのかがわかります。ただ、視点を変えると上位表示できれば継続して集客できるため、積極的に取り組むべき施策です。
SEOに絶対これだという正解はありませんが、ユーザー第一という意識を持ちましょう。ユーザーにとって見やすいレイアウト、ユーザーにストレスを与えない表示・反応速度など、意識すべきポイントはたくさんあります。
読者目線でコンテンツを制作する
Webコンテンツは読者(ユーザー)ありきで成り立つものです。ユーザービリティを疎かにしてしまうと、離脱率が高まります。モバイルフレンドリーによるレイアウトの最適化や読み込み速度の高速化は必須です。
あなたがSNSや検索エンジンを使って調べ物をするときのことを思い出してみてください。表示速度が遅く、レイアウトがズレて見にくいようなWebコンテンツはすぐにブラウザバックして他のコンテンツに移動しますよね。
どれだけユーザーにとって見やすい、役に立つコンテンツを作れるかどうかで、Webコンテンツの評価は変わってきます。表示速度やレイアウトのズレに関しては人によって尺度が異なります。無料のチェックソフトでスコア診断を行えるので、ぜひ利用しましょう。
Webコンテンツの品質を高めるためには
ここでは、Webコンテンツの品質を高める方法を3つ紹介します。
チーム体制で運用する
Webコンテンツを1人で運用していくのは相当の負担です。通常業務に加えてメルマガのような定期配信をする場合は、とても1人では仕事が回りません。
コンテンツの品質を高めるために、複数人のチームで運用しましょう。情報共有が大変ですが、その分1人当たりの負担が減り、結果的にクオリティーを維持・向上できます。
特定の分野に精通したライターに執筆を外注する
Webコンテンツの作成に関して、未経験から始めて順調に成果を出すことは難しいです。メインの事業も忙しく、勉強の時間も取れない場合は、専門的な知識を有したライターに外注するのがおすすめです。フリーランスのライターであれば気軽に依頼できてコストも高くつきません。
ただ、ライターによってスキルに差が生じるため、複数のライターに依頼した場合コンテンツのクオリティーに差が出てしまうことになります。また、会社を通さずに行う個人とのやりとりなので、納期トラブルやレギュレーション違反といったリスクがあることも確かです。
コンテンツ制作会社に依頼する
専門的な知見を有したコンテンツ制作会社に依頼する方法は、クオリティーの高さやトラブルの少なさが期待できます。
ただし、コストがかさんでしまうというデメリットがあるため、個人ライターに依頼するかコンテンツ制作会社に依頼するかは、コストとクオリティーどちらを重視するかによって決めましょう。
まとめ
Webコンテンツとは、非常に広い範囲を指す言葉です。身近な例で言えば記事や画像、SNSなど、インターネットにアップされたコンテンツは全てWebコンテンツとなります。
Webコンテンツには単発型、継続型、インタビュー型といったさまざまな種類があるため、目的に応じたコンテンツを選択しましょう。
Webコンテンツを作成する際は、まずテーマと目的を決めるのがおすすめです。これらがブレると後に決定した事柄までブレてしまうからです。もしも自社でWebコンテンツを作成するのが難しいと感じたら、外部のライターに依頼するかコンテンツ制作会社に作成を依頼しましょう。
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監修者プロフィール
NEXER 工藤6つのオウンドメディアの運営責任者
2017年NEXERに入社。前職はスマートフォンの販売員。
NEXER入社後はSEOコンサルティング営業部、クライアントマーケティング事業部を経て、現在はオウンドメディアを6つ運営&管理の責任者を任されている。
新規で1から立ち上げた2つのサイトは年間100万PV以上のメディアに成長。
既存のオウンドメディアと、サイト買収をおこなった3つのサイトは、運用当初に比べて3倍~5倍の収益を出すメディアに成長。
さらに、2022年12月より新規でもう1サイトに挑戦中。
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