魅力的な注文住宅の外観デザイン!失敗しないポイントとは?

住宅の印象を大きく左右するのが家の外観です。せっかく新しく家を建てるなら、おしゃれな外観にこだわりたいと考える人も多いでしょう。しかし、住宅の外装をデザインだけで選ぶと失敗します

そこで今回は、注文住宅の外観の選び方を解説します。外観を選ぶ際の注意点もお教えしますので参考にしてください。

注文住宅の外観の種類について

住宅の印象を決める外観は、デザインにもこだわりたいものです。住宅の外観のデザインは、大きくわけて6種類あるので順番に解説します。

【和風】
伝統的な和風建築でつくられた日本人に最も馴染みがある住宅です。引き戸の玄関や切妻屋根などが特徴的で、どこか懐かしさを感じさせるデザインになります。

【洋風】
海外の家をモチーフにしたデザインで、外壁にタイルやレンガを用いたり、アーチ状のドアや窓あることが特徴的です。洋風の家には、地中海沿岸の住宅を模した南欧スタイルや、アメリカの西海岸をイメージしたカルフォルニアスタイル、ニューヨークの伝統的なデザインであるブルックリンスタイルなど色々なデザインがあります。

【和風モダン】
和風デザインをベースに現代的な様式を取り入れたデザインです。モダンなデザインの中に、瓦や白壁など和のテイストが入れられています。

【洋風モダン】
伝統的な洋風の家から過度な装飾をなくしたデザインです。シンプルなデザインですが、ベランダやバルコニーなど洋のテイストも残っています。

【シンプルモダン】
シンプルなデザインに現代的な要素を加えた個性的なデザインの住宅で、屋根がなかったり、窓の大きさが不揃いだったりと斬新なデザインが多いのが特徴です。

【その他】
アメリカの山小屋を模したウッドハウスや、大きな屋根が目を引く北欧スタイルの住宅などさまざまなデザインがあります。

外観の決め方は?

住宅の外観は間取りや内装にも影響するため、デザインだけでなく実用性も考えて選ぶことが大切です。ここでは、住宅の外観の決め方について解説します。

最初に外観のイメージを決めることが重要です。和風と洋風では印象も大きく異なりますし、外観によって間取りや生活設備も変わりますので「新しい住宅でどんな生活がしたいのか」を考えて選びましょう。

次に具体的な外観を決めて行きます。住宅の外観を決める大きな要素は「形」「色」「素材」です。住宅は、形や素材によって建築費用やメンテナンスの頻度も変わります。

外観の形について

一般的には、複雑な形の住宅よりもシンプルな形の住宅の方が、建築費用が安くメンテナンスもしやすいのです。しかし、立地などの条件によっては、シンプルな形が必ずしもベストとは言えません。

住宅の形によって雨漏りや採光が不足するなど、問題が起こる可能性もあるのです。住宅の形は、環境や構造などのバランスを考えて選ぶ必要があります。特に屋根の形は、住宅の形や外観のデザインによって決まるので慎重に選びましょう。

外観の色について

続いて、外壁の色を選びます。大きな面積を占める外壁の色は、住宅の印象を決める重要な部分です。外壁の色は小さなサンプルで見たときと、実際の大きさで見たときでは、印象が異なる場合があるので気をつけてください。

外壁に白やページュなどを選べば明るい印象の住宅になりますが、素材によっては汚れが目立つケースもあります。黒やダークブラウンを選べばシックで落ち着いた印象の住宅になりますが、太陽の熱を吸収しやすいので対策が必要です。

色を決めるときは自分の好みだけでなく、周辺環境やデメリットも考慮して選んでください

外観の素材について

最後に外壁の素材を決めましょう。外壁や屋根などは同じ色でも、素材が異なると印象も変わります。例えば、外壁の素材にタイルを選べば高級感のある雰囲気になりますが、金属系サイディングを選べばクールな印象になります。

外壁や屋根の素材は常に雨風にさらされ痛みやすい部分でもあるので、耐久性もチェックしておくことが大切です。さらに、窓やドアなども外観の印象に関わります。大きさや素材、設置する位置など住宅全体のバランスを考えて配置しましょう。

外観を決める際の注意点

せっかく家を建てるなら、おしゃれな外観の住宅にしたいと思う人も多いでしょう。しかし、見た目にこだわり過ぎると、耐久性や快適性が失われる可能性もあります。そこで、家の外観を決める際の注意点を解説します。

◆実用性も考える

長く住める住宅にするためにはデザインだけでなく、実用性も考えておくことが重要です。

住宅は、建てた後もメンテナンスや修理が必要になります。それも踏まえて、耐久性や機能性を考えて外観を選びましょう

加えて、防犯対策やプライバシーについても考慮してください。例えば、大きな窓があれば開放感がありますが、室内が外から丸見えになる可能性もあります。

◆イメージをしっかり伝える

イメージは言葉だけでは伝わりにくいものです。設計士や施工担当者に住宅のイメージを伝えるときは、写真や画像などを見せて説明しましょう。写真や画像があれば、イメージの食い違いを防ぐことができます。

他にも疑問や不安があるときは、早めに担当者に相談しておくことが大切です。というのも、住宅の外観を後から変更するのは難しく、手間と費用がかかります。設計の段階で気になることは専門家に聞いておきましょう。

◆周辺環境をチェックしておく

住宅の周辺環境をチェックしておくことも重要です。住宅街などに建てる場合は、奇抜な色や個性的なデザインの住宅にすると悪目立ちするかも知れません。

また、よく日当たる場所なら、住宅の劣化を防ぐために耐久性を上げる必要がありますし、観光地など地域によっては「景観法」によって建物の高さや色に制限がかかる場合もあります。住宅を建てる前に、周辺環境もしっかりチェックしておきましょう。

◆外構とバランスをとる

外構とは、庭や塀、門、駐車場など建物の周りの部分です。住宅の外観が良くても、外構が整備されていないとまとまりのない印象になります。住宅の外観に合わせて、外構のテイストや雰囲気を決めると全体的にバランスよく見せられるでしょう。

地域の景観と調和する外観デザインとは?

周辺環境との調和は、注文住宅の外観デザインにおいて重要な要素です。地域の特性や景観に配慮し、周囲の建物や自然と調和するデザインを取り入れることで、建物が自然に馴染み、美しい統一感を生み出すことができます。

以下は、周辺環境との調和を促す外観デザインのアイデアです。

周りの住宅の建築スタイルを取り入れる

周囲の建物や地域の伝統的な建築スタイルを研究し、それに基づいたデザイン要素を取り入れましょう。

例えば、特定の地域で見られる特徴的な屋根の形状や窓の配置などを取り入れることで、地域の一体感を醸し出すことができます。

自然素材の活用

周囲の自然環境に合った素材を使用することで、建物が自然に溶け込みます。

例えば、木材や石材を外壁や庭のエレメントに取り入れることで、自然との調和を実現します。

色彩の調和

周囲の風景や季節の変化に合わせて、色彩を選ぶことが重要です。

地域の自然や建物の色調にマッチする外壁や屋根の色を選ぶことで、調和の取れた外観デザインを実現できます。

開放感と景観の活用

周囲の景観や眺望を最大限に活かすデザインを追求しましょう。大きな窓やバルコニー、テラスを配置することで、自然の美しさや周囲の景色を楽しむことができます。

エコフレンドリーなデザイン

環境に配慮したデザイン要素を取り入れることも周辺環境との調和を促します。太陽光パネルの設置やグリーンウォールの導入など、持続可能なエネルギー利用や環境保護に貢献する要素を取り入れましょう。

周辺環境との調和を重視することで、注文住宅は地域に溶け込み、美しい景観を損なうことなく存在感を発揮します。建物が周囲と調和し、一体感を持つことで、住まい自体が地域の魅力を高める一翼を担うことができます。

まとめ

住宅の外観で失敗しないためには、外観のデザインのイメージを固めるだけでなく、実用性も考えることが大切です。庭などの外構を含めて住宅の外観を決めれば、おしゃれな雰囲気になります。

また、理想通りの外観にするには住宅業者を選ぶことも重要です。住宅業者を選ときは、自分の理想とする住宅のスタイルを得意とする住宅業者を選びましょう。