大日本印刷の評判口コミ!歴史から年収や採用情報/株価まで解説

大日本印刷の評判口コミ!歴史から年収や採用情報/株価まで解説

公式https://www.dnp.co.jp/

田中くん
書籍の奥付や裏表紙で見かける「大日本印刷」って、どんな会社なの?
そこで仕事している人や、世間の評判が気になります。

大日本印刷の名前は、「学生時代に使用していた教科書などで見た」という人は多いでしょう。

デジタル化が進むなか、紙媒体の雑誌や書籍が減少しているため、最近は大日本印刷の名前を書籍などで見る機会が少なくなっています。

そんな大日本印刷の評判や口コミ、現在はどういった分野の事業を展開しているのかについて詳しく解説していくので、転職を考えている方や就職先として気になっている就活生の方はぜひ読んでみてください。

大日本印刷とは?企業概要と歴史

大日本印刷とは?企業概要と歴史

大日本印刷は、東京都新宿区に本社を置く日本の大手印刷会社です。

今や凸版印刷と並ぶ日本の大手印刷会社で、この2社の売上のみで印刷業界の出荷額の半分以上を占めています。

しかし、技術の進歩によるデジタル化や新型コロナの感染拡大などの影響もあり、両社とも売上高・当期純利益ともに減少しているのが現状です。

近年、デジタル化によって紙面での印刷事業が減少しているなか、印刷に関わるテクノロジーを活用して最先端技術の分野に進出している大日本印刷の概要や歴史、主な事業内容やサービスについてみていきましょう。

大日本印刷の会社概要と本社所在地

大日本印刷の会社概要と本社所在地は、以下になります。

会社名大日本印刷株式会社 (Dai Nippon Printing Co. Ltd.)
設立年月日1894(明治27)年1月19日(登記)
本社所在地東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号
電話番号(大代表)03 (3266) 2111
社長北島 義斉
資本金1,144億64百万円(2024年3月31日現在)
売上高(連結)1兆4,248億22百万円(2024年3月31日現在)
売上高(単体)9,590億76百万円(2024年3月31日現在)
従業員数(連結)36,911名(2024年3月31日現在)
従業員数(単体)9,589名(2024年3月31日現在)

Webサイトでは、自社開発の詳細を解説する記事や、オンラインセミナーの紹介などを掲載、SNSでも「Facebook」や「YouTube」などに公式アカウントを作っています。

大日本印刷の歴史と発展の歩み

大日本印刷は、凸版印刷と並ぶ「日本国内の2大印刷会社」として、100年以上の歴史があります。

その歴史は古く、前身は1876年(明治9年)の10月9日に創立した「秀英舎」で、1935年(昭和10年)2月26日に「日清印刷」と合併し、のちの「大日本印刷」となりました。

その後も、「日本精版の吸収合併」「弘益印刷・北日本印刷の買収」などを経て、全国規模の印刷所に規模を拡大しています。

秀英舎は佐久間貞一を中心に宏仏海・大内青巒(おおうちせいらん)・佐久間貞一の義兄である保田久成が共同出資をおこない、東京京橋の弥左衛門町(現在の東京都中央区銀座)に「活版での印刷会社」として創立しました。

ちなみに、社名の名付け親は「幕末時代に江戸城の無血開城を実現した」ことで有名な勝海舟で、「英国よりもすぐれた技術を身につけよ」との思いから命名されています。

その由来は、佐久間が大教院(明治初期の民衆教科政策の中核の機関)の教会新聞発行を引き継ぎ、その印刷のために活版所を買い取ったことです。

秀英舎は主に新聞印刷や、中村正直の「西国立志編」の活版を利用した再版などに代表される書物の印刷会社として発展しました。

大日本印刷の主な事業内容とサービス

大日本印刷の事業は、大きく分けて3つのセグメントに分かれています。

【スマートコミュニケーション部門】
スマートコミュニケーション部門に関連する「ソリューション・製品・サービス」は、以下の10種類です。

  • コーポレートコミュニケーション
  • 認証・セキュリティ
  • 印刷・出版
  • フォト・イメージング
  • XR
  • 教育・文化
  • マーケティング・販促
  • BPO
  • 決済・カード
  • IT・DX

「イメージコミュニケーション関連」は、世界トップシェアを誇る昇華型熱転写記録材も含めています。

そのほか、新規事業である「コンテンツ・XRコミュニケーション部門」、BPOや認証セキュリティに代表される「情報セキュア部門」などです。

長年の印刷業で培った「高精細画像処理技術」やBPO事業で培ったスキルを活かし、大量のデータをセキュアに流通させ、従来の煩雑・広範囲なビジネスプロセルを統合・最適化させるといった「自社の強み」を活かし、国内・海外の企業と連携・協業していきます。

【ライフ&ヘルスケア部門】
ライフ&ヘルスケア部門に関連する「ソリューション・製品・サービス」は、以下の5種類です。

  • 産業部材・資材
  • モビリティ
  • 建装材
  • パッケージ
  • 健康・医療

ライフ&ヘルスケア部門の主な事業内容は、世界トップシェアのリチウムイオン電池用バッテリーパウチをはじめとした、モビリティ用内外装の加飾材に代表される「モビリティ・産業用高機能材関連」です。

ほかにも、医薬品製造や薬剤の包装に使われる「医療パッケージ」等を含む「メディカル・ヘルスケア関連」があります。

「包装関連」「生活空間関連」「飲料事業」では、住宅用の内外装化粧材等を担っており、飲料事業で利用されている「PETボトル用無菌充填システム」は国内トップシェアのシステムです。

【エレクトロニクス部門】
エレクトロニクス部門に関連する「ソリューション・製品・サービス」は、以下の1種類です。

エレクトロニクス部門では、世界トップシェアを誇る「ディスプレイ用反射防止フィルム」や、有機ELディスプレイ製造用の「メタルマスク」などの「デジタルインターフェース関連」を担当しています。

ほかにも、半導体製品の「製造用フォトマスク」、半導体パッケージ用部材に使用する「リードフレーム」などの「半導体関連」は、こちらのエレクトロニクス部門です。

田中くん
こんなにたくさんの事業・部門があるのですね。ここまで規模が大きくなっている理由が理解できます。
ねこくん
ここまで大きな会社になったのは、単に事業内容や種類の数だけではないよ。以下で大日本印刷の他社にはない強みや特徴を紹介していくね。

大日本印刷の強みと特徴

大日本印刷の強みと特徴

現在、大日本印刷は、印刷業に限らず多角的かつ多方面の事業をおこなっており、自社で蓄積・開発した技術をベースとして他社に売り込んでいくというビジネススタイルになっています。

デジタル化の影響により、紙面や包装紙の印刷が減少しているのが大きな理由です。

しかし、今なお凸版印刷と並ぶ大手企業の座をキープしている大日本印刷の強みや特徴について、以下で解説していきます。

DNPの事業分野別サービス紹介

以下はDNP(大日本印刷)の事業分野別サービスの詳細となります。

【スマートコミュニケーション分野】

コーポレートコミュニケーション
SNSなどが世間一般に普及した影響で、ユーザーが企業と直接コミュニケーションを交わせるようになったため、ユーザーからの「企業を見る目」は以前と比較にならないほど厳しくなっています。

 

それに加えて、最近では地球環境の保全や「持続可能な社会の実現」が全世界を巻き込む大きなテーマになっているため、企業に求められている「持続可能な事業活動の実践・発信」をサポートするための事業です。

認証・セキュリティ
日々多忙な業務に追われている企業に代わり、「信頼の起点」となることで認証セキュリティの利用・活用の場を拡大し、安心かつ安全な世界をシームレスに叶えるお手伝いをします。

 

各種認証技術・セキュリティソリューション、コンサルティング・人財育成などを提供し、お客様の安全かつ安心した事業継続力をサポートする事業です。

印刷・出版
近年のデジタル化の波により、事業の規模や需要は減少していますが、140年以上の歴史と数多くの職人により受け継がれてきた印刷・加工技術、その製造体制を中心に、生活者の「知への追及・表現の拡大」を支える出版文化の継続的な発展をサポートする事業です。

フォト・イメージング
昇華型熱転写プリンター・メディアなどを利用したフォトサービスを、世界各国で提供している事業になります。

 

デジタル化の影響により以前よりは需要が減少したものの、スナップ写真や証明写真・TDLやUSJなどのアミューズメントパークでの記念写真など「記録・記憶に残せる」機器の分野をサポートしています。

 

昇華型熱転写プリンターは、サーマルヘッドの熱で気化したインク(昇華型インク)をラベルに吹き付けて定着させるタイプのプリンターで、衣類・マグカップ・スマートフォンケースのプリントで使用されています。

 

インクジェット方式と違い「複数回に分けてインクを定着」させるため、インク濃度の細かい調整が可能です。

 

鮮やかな発色とインクがにじみにくいという特徴があり、色の濃淡をドット単位で調整できるため、高解像度かつ精細な階調表現ができます。

XR
リアルとバーチャルの双方を「行ったり来たり」できるXRコミュニケーションを実現することで、あらゆる年齢や性別・言語などで区別されることなくお互いにコミュニケーションを取り、新しい体験価値と経済圏を創出する分野をサポートする事業です。

教育・文化
ICT(情報通信技術)を活用した教育の実現に向けた「学びのプラットフォーム」を提供、教員の働き方改革と個人にあった指導を推進していきます。

 

そのほか、美術館・博物館向けの「デジタル鑑賞システム」などによる新しい文化体験の拡大をサポートする事業です。

マーケティング・販促
近年のユーザーや消費者は、ネットショップとリアル店舗を自由に使い分け、自分に必要な情報を取捨選択し、知識を深めています。

 

DNPは、そうしたユーザーの多様な行動や施策への反応をデータとして取得・蓄積・分析・活用・検証までを総合的にサポートする事業です。

BPO
ユーザーや顧客のビジネスプロセスにおける多様な事業課題に対して、業務効率化・事業変革を実現するため、お預かりした情報を確実に処理し、書籍やカタログ・証券・ビジネスフォーム・カード類の制作をサポートするのがBPO事業です。

決済・カード
インターネット通販や個人同士の取引などの増加と、決済手段の多様化によって「生活者の消費行動・買い物の形」が変化するなか、利便性・効率性・安全性の観点から新たな決済ツールを導入しています。

 

レジオペレーションの省力化・効率化に加え、顧客の囲い込みをおこない、決済データを活用した販促施策のサポートをおこなう事業です。

IT・DX
最新のWeb技術・データの活用に加え、AIなど多彩なITソリューションを組み合わせ、お客さまのデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進をサポートします。

【ライフ&ヘルスケア分野】

産業部材・資材
エレクトロニクス・モビリティ・エネルギー・包装・ライフサイエンスなどの多種多様な分野に「DNPが長年培った高機能部材」を提供して、環境負荷の低減や製造工程の効率化・省力化のサポートをおこないます。

またお客さまの技術とDNPの技術を掛け合わせることで、新たな価値の創出をご提案できるでしょう。

モビリティ
移動手段が進化し、以前とは比較にならない進化を遂げた現代においても、改善すべき点・もっと効率化・最適化できるであろうことはまだまだあります。

 

移動に関わる課題・問題点を解決し、人と社会をつなぐ架け橋となる製品やサービスを届けるお手伝いをするための事業です。

建装材
空間を構成する材料や部材を提供しており、空間構成要素である6面(床・壁・天井)に装飾可能な商品を揃えている事業です。

 

連携商品開発や空間プランニング・内外装コーディネイトの提案や、豊富な商品バリエーションでお客様の多様で多彩な生活をサポートします。

パッケージ
ウェルビーイングと地球環境を考慮した近年にふさわしい製品・サービスを提供します。

時代に合った機能性・利便性を追求したパッケージを開発し、誰からも使いやすいデザインと、人々の暮らしをよりよく快適にすることをサポートする事業です。

 

ウェルビーイングとは、「well(よい)」と「being(状態)」からなる言葉で、個人や社会のよい状態という状態を表わす概念のことです。

健康・医療
印刷事業の基盤技術や、そこから得られた技術に「バイオテクノロジー」などの新技術を付加することで、健康・医療の分野を開拓するための事業です。

 

「人間らしい活気のある毎日を過ごせる」ためのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を高めて行くことに貢献していきます。

【エレクトロニクス分野】

エレクトロニクス
世界トップシェアを誇るディスプレイ用光学フィルムや有機ELディスプレイ製造に用いられる「メタルマスク」などの開発を推進する事業です。

 

デジタルインターフェース関連と、半導体製品の製造用フォトマスク・半導体パッケージ用部材のリードフレームなどを扱う半導体関連の2軸で、エレクトロニクス事業を推進していきます。

大日本印刷の中期経営計画と将来の展望

社会での生活スタイルや自然環境が大きく変化し、多くの人々の価値観が変化していくなか大日本印刷は企業の理念に則り、自らが人々の期待に応えるべく改革の先頭に立ち、社会課題をすすんで解決しながら「新しい価値」を提供していきます。

グループ全体の総合力を発揮しながら、「P&I」( Printing & Information)の自社の強みを掛け合せ、社外の提携企業やパートナーとの連携を深めることで「潜在的な技術・能力・価値」を発見し、最適なビジネスモデルを構築しながら継続的な利益を創出します。

5年後の2025年3月期に、安定的にROE5.0%以上を確保することをめざしており、その実現に向けて、2021年3月期からの3か年の中期経営計画を新たに策定しました。

前述した2つの基本方針である「P&Iイノベーションによる価値の創造」と「成長を支える経営基盤の強化」を活用し、その計画の達成に努めていきます。

田中くん
壮大な企業理念ですね。これなら、お客様からの評価も高いでしょうね?
ねこくん
そうだね、さすが日本の2大印刷企業というだけあるよね。ここからは、大日本印刷の商品やサービスの評判や口コミを見ていこう。

大日本印刷の商品・サービスの評判口コミ

大日本印刷の商品・サービスの評判口コミ

大日本印刷の商品やサービスについての評判や口コミはどうなっているでしょうか。

以下で分野別の製品やサービスについて紹介していきます。

スマートコミュニケーション分野

【認証・セキュリティ】
認証・ID管理
サイバーセキュリティ
監視・管理
セキュリティコンサルティング・教育
偽造防止・ホログラム
暗号鍵管理
IoT・デバイス

【マーケティング・販促】
CRM
イベント・ノベルティ
キャンペーン
広告メディア
ディスプレイ・POP
データ利活用
店頭・接客
販促物制作・流通

【印刷・出版】
印刷・加工
出版流通最適化
編集製造最適化

【BPO】
BRPコンサルティングサービス
バックオフィスサービス
コンタクトサービス
プリントサービス
フルフィルメントサービス
ロジスティクス

【フォト・イメージング】
消化型熱転写製品関連
プリントシステム関連
証明写真関連
イベント・観光・撮影
EC・店頭販売

【コーポレートコミュニケーション】
周年事業ソリューション
ブランドコミュニケーション
空間プロデュース

【XR】
コンテンツ
商談

【決済・カード】
カード
決済

【教育・文化】
学校
文化財

【IT・DX】
AI
Web・CMS
販促・販売
ICタグ
接客
データマネジメント
ネットワーク・インフラ
手続効率化
工場
ペーパーレス

ライフ&ヘルスケア分野

【産業部材・資材】
内容物保護
異種材料接着
インクリボン
光制御
デザイン

【パッケージ】
環境配慮
機能性包材
紙容器
パウチ
プラスチック容器
充填システム
パッケージ関連サービス

【モビリティ】
内外装・部品
コミュニケーション
運転者管理

【健康・医療】
オンラインヘルスケア
包装・輸送
防疫

【建装材】
内装
外装

エレクトロニクス分野

【エレクトロニクス】
ディスプレイ部品・部材
精密機器部品・部材
検査・測定

大日本印刷の商品やサービスに関する評判や口コミは、現在一般公開されていません。

これは、大日本印刷の商品やサービスが「一般消費者向け」ではなく、対象が「企業向け」で「機密情報扱い」なっているため、世間には公表・公開されていないと推察されます。

また、世間には公表・公開されていないとはいえ「大日本印刷のような大企業」の製品やサービスに不具合や問題点があった場合は、メディアなどで大々的に報道され評判や口コミに少なからず影響を及ぼすでしょう。

そういった評判や口コミがない・見つからないということは、良くも悪くも信頼性があり、問題なく製品やサービスを提供できているといえます。

田中くん
製品やサービスのリアルな情報は公開されていないのですね。評判や口コミはなくても、製品やサービスに対する他社の信頼性は高いと思います。
ねこくん
企業向けの製品やサービスは「企業秘密」な情報が多いからね。以下では、そんな製品やサービスに携わる社員の評判や口コミを見ていこう。

大日本印刷の社員の評判口コミ

大日本印刷の社員の評判口コミ

印刷業に限らず、最先端技術や多種多様な分野の事業に携わる大日本印刷で働く社員の評判や口コミについて解説していきます。

大日本印刷の職場環境

大日本印刷の職場はかなり大きく、全フロアがフリーアドレスを採用しています。

そのため、決められた「自分の席」というものがなく、どこでも仕事ができるので、いろいろな部署の方とコミュニケーションを取りながら仕事をしたいという方に向いている職場だといえます。

立地もよく、東京工場(埼玉県三芳町)はグラビア印刷をしていた棟を改装した比較的新しい工場のため、総じてきれいで洗練されているようです。

工場は、広い敷地が必要になるため、比較的地価の安い「地方や自然豊かな土地」が設置の候補になります。

自社ビル内に社員食堂があり、食堂でのメニューはおいしいと評判、レストランやコンビニなども複数あり、会社の建物の中だけで簡単な買い物や用事は済ませることができるでしょう。

しかも、社内にリフレッシュスペースや診療所、簡易図書館もあるため、自社ビルに「小さな町」があるというイメージです。

コロナ禍をきっかけに、部署によってはテレワークが普及しており、他事業部・関連企業などとの打ち合わせや会議では、移動時間の削減・交通費の節約ができるでしょう。

市ヶ谷のビルは坂の上にあるため、年配の社員や夏の暑い時期は通勤時の負担が大きいが、「よい運動になる」との前向きな考えを持つ社員もいるため、不満は少ないようです。

大日本印刷の仕事のやりがいと成長機会

いろいろな分野の事業があるため、社員のやる気次第で他部署のメンバーと連携しながら一緒に業務を遂行できます。

また、良くも悪くも「自身の成長は自己責任」なので、敷かれたレールに沿って無難に進めば「それなりの役職や立場」になれますが、自分の頑張り次第で同期と大きく差を付けることも可能なため、貪欲に成長を望む人には天職といえるかもしれません。

特に、最先端技術の分野やIoTなどのIT関連に興味のある方や、他者とコミュニケーションを取りながら業務を進めていくことに抵抗のない方にとっては魅力のある会社といえるでしょう。

配属された部署にもよりますが、自分がやりたいことに対して止めようとする人は少ないため、失敗を恐れずトライ&エラーを繰り返し、自己のスキルアップや社会貢献に繋げることができます。

自社商品や、関連する技術・自身が手掛けたサービスを街の中で見かけた時に「誇らしく感じる」という方も多く、本心から「人のため・社会のために貢献したい」という方に向いている仕事だといえるでしょう。

経験年数に関わらず、大きな案件や大手クライアントの仕事を任せられることがあるため、常に成長志向がある方や、大きなプロジェクトに参加して大きな成果を成し遂げたいと考えている方にもおすすめできる会社です。

大日本印刷のワークライフバランス

部署や時期により若干の差があるものの、完全なフレックス制度なので「通勤ラッシュを避けて出社できる」「子供の送迎時間に合わせやすい」などの声が多く、働きやすい仕事場だといえます。

土日祝日休みで有休休暇も取りやすく、事前に申請し業務の調整をおこなっていれば問題なく取得できるようです。

部署や時期・案件の都合により休日出勤はあるが、必ず代休を取れる制度があるため休みが取れないほど業務に追われることはなく、代休を有効活用している方もいます。

時間管理は良くも悪くも過去よりも改善されており、リモートワークの時間も正確に計測されているため、業務時間が多過ぎる・休日を取得していないなどの場合は、上司から注意を受けることも…。

リモートワーク率は、物流や工場関連など「出社しないと業務ができない」部署、それに関わるシステム関連の部署は少なく、IT系部署などの「仕事場が限定されない」部署はリモートワーク率が高い傾向にあります。

リモートワークの場合は、申請すれば「リモートワーク中の電気代の補助」「パソコンやモニター・PC周辺機器の貸与」も可能で、天気の悪い日や台風などで公共交通機関が止まっていても安心して仕事ができるという意見もあるようです。

事前の申請により女性・男性に限らず育児休暇の取得や時短勤務も可能なので、子育てや親の介護などでフルタイム勤務できない方でも仕事を続けられるでしょう。

田中くん
やはりワークライフバランスは大事ですよね。とても仕事がしやすい会社だというのが、この口コミから読み取れます。
ねこくん
理想の環境で仕事できるのは、とてもいいことだね。以下で大日本印刷の採用情報や就職難易度を見ていこう。

大日本印刷の採用情報や就職難易度

大日本印刷の採用情報や就職難易度

大日本印刷は、仕事にやりがいがあり、ワークライフバランスがしっかりできているので、ぜひ仕事したい・就職したいと思っている方は多いでしょう。

そんな大日本印刷の採用情報や就職難易度は、誰しもが気になるところです。

以下で、大日本印刷の採用情報や就職難易度、インターンシップやキャリア採用について詳しく解説していきます。

大日本印刷の採用プロセスと求める人物像

大日本印刷の採用プロセスを紹介していきます。

  1. エントリーシートへの記入
  2. Webテスト
  3. 1次面接
  4. 最終面接

上記の流れによって進みます。

【エントリーシート】

問われる設問は、以下の16点です。

  1. 趣味・特技
  2. 大日本印刷に限らず、企業の選択で重視したポイントを3つ挙げる
  3. 上記で重視したポイントについての具体的な理由
  4. 研究以外のご自身の取り組みを3つ
  5. 上の設問の取り組みについての詳細
  6. サークルなどの課外活動
  7. これまでに大日本印刷の説明を聞いた学内の説明会・合同説明会の有無
  8. DNPを知ったきっかけ
  9. 研究テーマのタイトル
  10. 上記研究テーマの内容
  11. DNPを志望する理由
  12. 志望する事業部門(第二志望まで)
  13. 第一志望を選択した理由と、入社してどのような仕事に取り組みたいのか?
  14. 第二志望を選択した理由と、入社してどのような仕事に取り組みたいのか?
  15. 自分自身を売り込むキャッチフレーズを考えてください
  16. 研究概要書(PPT形式)

他社と比較して設問の数が多く、エントリーシートの段階でかなりの人数をふるいにかけている…と思われます。

1問あたりの文字数は少ないので、回りくどい文章にせず「簡潔に結論のみ」で回答するのがよいでしょう。

【Webテスト】

テストは「TG-WEB」によりおこなわれ、自宅での受験が可能です。

TG-WEBはSPIや玉手箱と並ぶ適性検査の一種で、所要時間は約1時間、言語・非言語・性格についての問題となっています。

テストの難易度としてはやや高めなので、参考書や他社のテストを参考にするとよいでしょう。

【1次面接】

1次面接は「社員2人」と「学生1人」の個人面談で、所要時間は約45分、オンラインでおこなわれます。

内容としては、研究内容の深掘りが非常に多いので、こちらの1次面接で「研究者としての適性」や「簡潔かつ明確に伝える力」をアピールしましょう。

「研究に至るまでの背景」「壁にぶつかった経験」「壁を乗り越えた経験」は、質問される可能性が高いので、落ち着いて話せるように準備をしておいてください。

【最終面接】

最終面接は、東京のオフィスでおこなわれ、「役員1人」と「学生1人」の個人面談となります。

会話形式でおこなわれ、主に以下の内容について問われます。

  • 志望理由
  • 製品開発と基礎研究のどちらがやりたいのか?その理由
  • 環境にやさしいが、高い商品があったら買うか?
  • 弱みと、それを克服した方法は?
  • 逆質問など

大企業ならではの採用プロセスだといえます。

そんな大日本印刷が就活生や入社希望者に求めていることは、「高い志を持ってビジョンを描き、未来のあたりまえを体現できる人」と公式サイトでも発信しています。

「未来のあたりまえ」とは、現在の社会が抱えている課題を解決するために必要な製品・サービスを開発し、その製品やサービスが「あって当たり前」「なくてはならない」存在になる…ということです。

また、「それなしでは考えられない」製品やサービスを生み出すことでもあります。

それを実現すべく、今まで以上に社会の変化やトレンドに対して敏感になり、それらのニーズを「生活者」や「社会」の観点から見いだし、全社一丸となって協力しビジネスとして成り立たせることができる人物であることを求めています。

大日本印刷の採用情報(新卒・中途採用)

新卒採用の募集要項は以下になります。

【応募資格】
国内または海外の大学・大学院・高等専門学校(本科・専攻科)を卒業見込みまたは修了見込みの学生の方
既に卒業・修了された方で、新規卒業予定者と同等の枠組みでの採用を希望する方(就労経験問わず)

募集している職種は事務系・技術系・デザイン系の3種です。

【事務系総合職】
営業・企画・コーポレートスタッフなど。

「募集コース」
事務系総合職コースでは、営業・企画・コーポレートスタッフなど幅広いフィールドで活躍できる。
事務系総合職スペシャリストコースでは、「経理」「法務」「購買」のいずれかを選択。

【技術系総合職】
研究開発・製品のプロセス開発・システム営業など。

「募集コース」
技術系総合職オープンコースでは、研究開発や製品のプロセス開発・システム開発などの幅広い分野で活躍できる
技術系総合職部門別採用コースでは、初任配属として希望する事業部を選択することができる

【デザイン系総合職】
クリエイター・ディレクターなど。

「募集コース」
デザイン系総合職コースでは、デザイン企画を主として活躍できる。

主な勤務地は、事務系・技術系・デザイン系のどれかを選択することにより変わってきます。

東京・埼玉・大阪・福岡などの都市部ではすべて募集しており、北は北海道から福岡まで日本全国に至るので、希望する勤務地とコースが合っているなら応募してもいいでしょう。

そのほかにも、障がい者採用や、退職した社員を本人の希望で再雇用する「ジョブ・リターン採用」などもおこなっています。

大日本印刷のインターンシップ

大日本印刷では、インターンシップも積極的におこなっており、開催されているプログラムは以下の3種になります。

1dayイベント
2daysイベント
5daysインターンシップ

それぞれ詳しく見ていきましょう。

【1dayイベント】

1dayイベントの「DNPテーマトーク」は、毎月一回Zoomを使用したオンラインで開催され、各部門で活躍している事務系や技術系の現場社員や内定者が登場し、多角的な面からDNPの魅力を伝えています。

Engineer Cross Talk」は2024年7月から開催予定のもので、Zoomを使用したオンライン形式で開催されます。

内容としては「技術系社員との座談会イベント」になり、情報系、化学系、機械系など様々な専攻出身の社員が参加、仕事内容や働き方を紹介するものです。

【2daysイベント】

  • 第一期…2024年7月上旬から8月上旬の予定
  • 第二期…2024年9月上旬から10月上旬の予定

実施の形式はZoomを使用したオンライン形式でおこなわれ、DNPがどうビジネスを生み出しているのかについて、理解を深めていただくワークショップです。

【5daysインターンシップ】

ビジネスコースの実施日程は、2024年9月2日から9月6日、DMP市谷本社ビルで対面にておこなわれます。

DNPの次世代経営リーダーを教授として、選抜された学生がゼミの生徒として集まり、DNPが挑む「本物の事業課題」に取り組むゼミナール形式で開催されます。

技術コースの実施日程は、2024年の9月2日から9月6日、DMP市谷本社ビルまたは各拠点で対面にておこなわれます。

多彩な事業エリアを持つDNPの「未来のあたりまえ」の発信地に身を置き、実際に最先端技術と触れ、社員と同じ立場・目線で業務をおこなうものです。

大日本印刷の就職難易度とキャリア採用

「東洋経済オンライン」が発行している『入社が難しい有名企業ランキング』によると、大日本印刷は136位にランクインしています。

入社難易度は「59.5」と高く、安定の大手印刷会社ということで就活生や卒業を控えた学生からの人気がとても高くなっており、大日本印刷への入社は一筋縄ではいきません。

それに加えて、大日本印刷への応募者の大半は高学歴の学生が占めているのも、難易度が高くなっている要因のひとつです。

キャリア採用については、募集職種ごとに応募を受け付けております。

AIなどの先進技術を活用したBPO処理システム開発
空間ディレクター募集:全国規模の看板施工管理及び施工事務局
空間ディレクター募集:大阪・関西万博関連 施工管理者
空間プロデューサー募集:企業空間における空間プロデューサー

選考方法はDNPのキャリア採用ホームページにてエントリーをおこない、書類選考から複数回の面接後、適正検査を実施して合否が決まります。

応募方法は、ホームページの「募集職種一覧」から応募したい職種を選択、入力した内容を確認して会員登録し、顔写真や応募書類をアップロードしてください。

大日本印刷の給与と福利厚生

大日本印刷の給与と福利厚生

高学歴の志望者が多く就活生に人気の高い大日本印刷は、就職難易度も高く入社は容易ではありませんが、給料や福利厚生も充実しているので、気になっている方も多いでしょう。

ここからは、大日本印刷の給与や年収・福利厚生のほか、気になる退職金などについて社員からの評判・口コミを含め紹介していきます。

大日本印刷の初任給

大日本印刷の初任給は、大都市圏とそうでない地域では5,000円程度の差があるようですが、「いかなる事柄においても差別することなく…」と公式でも発信しているあたり、地域による金額の差は少ないといえます。

【大都市圏】(2023年度の実績、キャリア自立支援金5,000円を含む)

高専卒(本科)¥209,000円
大卒・高専卒(専攻科)¥235,000円
修士了¥255,000円

【大都市圏以外】(2023年度の実績、キャリア自立支援金5,000円を含む)

高専卒(本科)¥204,000円
大卒・高専卒(専攻科)¥230,000円
修士了¥250,000円

上記の金額に加え、残業代・賞与が別に支給されます。

初任給だけを見ると他社とあまり変わらないように思えますが、専攻科や修士了などの学歴がある場合は初任給から高くなっているようです。

ほかにも、公的な資格に対する手当や交通費全額支給などの諸手当もあるので、取得している資格次第では手取りを増やし、スタートから高収入を狙うこともできます。

大日本印刷の平均年収

大日本印刷の平均年収は、ライバル企業である凸版印刷と比較して50万円ほど高くなっていますが、役職が付くごとに年収が上がっていくあたりは他社と変わりません。

大日本印刷における役職別の年収は以下のようになっています。

役職なし450~650万円(1~10年目)
上級職700~850万円(10~15年目)
課長900~1,000万円(15年目~)
部長1,200万円から(評価による)
本部長1,500万円から(評価による)

役職がなくても中小企業より年収は高くなっているあたりは、就職難易度や就活生からの人気が高い会社であることが理解できるでしょう。

昇給は年に1回、評価によって毎年一定額の昇給があるので、永く勤めるほど年収が高くなり「課長」クラス以上になると個人の実績や評価によって大きな差が出ます。

しかし、高卒の場合は大卒と比較して昇進スピードが遅く、昇進可能な人数も限られているので、年収は下押しされボリュームゾーンは400~800万円程度です。

大日本印刷の福利厚生

大日本印刷の福利厚生は、公式サイトにて以下のようになっています。

【各種制度】
企業年金、個人積立年金、提携住宅資金融資、従業員持株会、共済会、
財形貯蓄(補助制度あり)、各種団体保険(生保・損保)制度、ジョブ・リターン制度など

【産休制度】
産前産後休(産前8・産後8週間)、月4日の妊娠休暇

【育児制度】
育児休業(子が2歳に到達するまでの間。但し、子の誕生月が4月の場合は、2歳到達直後の4月末まで)、育児短時間勤務(小学校4年生修了まで:最大2時間/日、小学校6年生修了まで:所定外労働および休日労働の免除)、職場復帰プログラム、次世代育成手当(保育施設利用補助含む)、在宅勤務制度、看護休暇

【介護制度】
最長366日の介護休業、介護短時間勤務(最大2時間/日)、介護支援手当、テレワーク(在宅)勤務制度、ライフサポート特別休暇(最大延べ40日間、失効年休を充当可:介護のほかボランティア、災害復旧、自己啓発等を目的として取得可)、介護休暇

【リゾート施設】
国内2カ所(箱根・塩原)、その他の契約・提携施設

【スポーツ施設】
体育館、温水プール、フィットネスクラブ、運動場、テニスコート、その他契約施設

【医療施設】
全国15カ所の診療所

【各種相談室】
相談室(住宅・法律・財務その他)、ライフプラン相談室、キャリア相談室、健康相談室、電話健康相談サービス、メンタルへルスカウンセリング、栄養・運動相談室、介護相談サービス、がん治療と仕事の両立支援サービス

そのほか、社員からの口コミでは「半年に1回くらいある映画の割引チケット」が嬉しいとの声や、転居を伴う移動者には6割程度の住宅補助がある、単身赴任の場合は毎月の帰省費用が支給されるなどがあります。

割引価格で参考書を購入できる制度もあるため、何かしらの資格取得を考えている人にとっては魅力的だといえるでしょう。

大日本印刷の退職金

大日本印刷の退職給付制度(退職金)はポイント制を採用しており、勤続年数や取得している資格、業績貢献度などによって差が出るため、同期で入社した方であっても大きな金額の差が出る場合があります。

基本的に、勤続年数3年未満の自己都合退職者には退職金は出ません。

過去に退職した社員からの口コミでは、以下のような意見が出ています。

  • 福利厚生がしっかりしているうえ、退職金や厚生年金に不満はない
  • 大卒で定年まで勤め、本部長クラスだったのに2,000万円前後で少ない
  • 他社大手メーカーと比較すると低い

などの意見がありますが、退職金制度を廃止している企業が増えているなか、一部上場企業の平均である2,000万円前後の退職金が出ることにありがたみを感じる声、少ないといった声などもあるため、結論としては「どちらともいえない」でしょう。

田中くん
やはり大企業なだけあって、給料や賞与、福利厚生がしっかりしているのですね。
ねこくん
就活生や転職希望者に人気がある企業だということが理解できるね。そんな大日本印刷の株価や業績を見ていこう。

大日本印刷の株価と業績

大日本印刷の株価と業績

大日本印刷の2024年8月30日、15:00時点の株価は、5,249円となっています。

大日本印刷が2024年5月13日発表した「2024年3月期の連結決算」は純利益が1,109億円で、前期比29%増になっています。

エレクトロニクス事業が好調だった点と、政策保有株の売却をおこなったので、売却益を計上し2期ぶりに過去最高を更新しました。

売却したのは、リクルートホールディングスなど政策保有株で、投資有価証券売却益699億円を特別利益に計上しています。

連結売上高は1兆4,248億円の3.8%増、営業利益は754億円で23%増加し、08年3月期以来ぶりに営業利益ベースで700億円を超えました。

これは、利益ベースで約6割を稼ぐエレクトロニクス事業が頑張った結果といえるでしょう。

スマホ用有機ELディスプレイの製造に使用する「メタルマスク」、世界シェアトップの液晶テレビなど向けの「光学フィルム」の好成績が利益をけん引したようです。

その結果、半導体関連事業が市況の悪化で前の期を下回っていましたが、エレクトロニクス部門の「6割増し」が補った結果、16期ぶりに700億円超えの快挙となっています。

2023年にDNPが掲げた「PBR1倍超」は、それほど珍しい目標とはいえませんが、同社は以前から「株式市場との対話に乏しい」とされてきただけに注目を浴びたようです。

きっかけは、2023年1月に明らかにした「エリオット・マネジメント」による株式の保有でした。

エリオットによる株式を取得したのち、DNPは「PBR1倍」の目標に追加して約2,200億円の政策保有株式の売却、3,000億円程度の自己株式取得などの資本政策を次々と打ち出しています。

2023年3月には「2026年3月期まで3年間の中期経営計画説明会に初めて北島義斉社長が登壇する」など、トップ自ら市場と対話する姿勢をみせました。

DNPのこうした変化が市場に高く評価され、2023年初めに2,000円台後半だった株価は4,000円台まで上昇。3月末時点のPBRは0.96倍と1倍がみえるところまで来ています。

次期2025年3月期の業績見通しは、売上高が1兆4,550億円の前期比2%増、営業利益が6%増の800億円となる見通しを立てており、スマートフォン用の有機ELディスプレイ向けの「メタルマスク」や、大型テレビの光学フィルムなどが引き続き伸びると予想されるでしょう。

田中くん
エレクトロニクスの分野が頑張ったおかげで利益が増加していますね。
ねこくん
需要の高い分野で伸びているから、今後の成長も期待できそうだね。そんな大日本印刷に就職するメリットやデメリット、主な質問を以下で紹介しよう。
メリット
  • 事業内の「再生能力」が強い会社である
  • 常に最先端分野に挑戦できる環境がある
  • 大企業ならではの人脈や横のつながりがある
  • 幅広い分野における印刷技術と製品の高い専門性
デメリット
  • 若干エレクトロニクス部門に頼りすぎている
  • 不採算事業を惰性で続けている感がある

大日本印刷は優良企業ですか?

大日本印刷は、日本健康会議が主催する「健康経営優良法人2018」(ホワイト500)に認定されています。

「健康経営優良法人」とは、経営的な視点で従業員の健康を考え、戦略的に取り組んでいる法人を認定するもので、DNPは2017年に引き続き、2年連続で認定を受けました。

大日本印刷の強みとは?

大日本印刷の強みは、印刷(Printing)と情報(Information)の多様な技術を掛け合わせ、新たな製品やサービスを生み出せる点です。

印刷の基本工程から得られた技術を基盤とし、常に最先端のものへと進化・応用・発展させていくことで、多様な事業を創出・展開していきます。

印刷業が衰退している理由とは?

事務用印刷の減少、デジタル化による出版印刷減少などが大きく影響しています。

近年のコロナ禍の影響で外出自粛や在宅勤務が普及し、事務用印刷の減少、デジタル化による出版印刷減少などが大きく影響しています。

それに加えて、感染拡大防止のための屋外イベント・展示会などの開催中止や、観光やブライダル関連のパンフレット印刷の需要が激減したことも要因の1つといえるでしょう。

印刷業が盛んな都道府県はどこ?

日本国内の印刷産業の出荷額・事業所数は、東京が1位となっています。

印刷産業では、製造品出荷額等は東京(構成比15.2%)が最も大きく、埼玉(同14.9%)、大阪(同9.2%)、愛知(同6.3%)の順になっており、事業所数も東京が最大(同17.1%)、次に大阪(同11.0%)、埼玉(同8.7%)、愛知(同6.4%)の順です。

特に東京は雑誌出版社なども集中しているため、自然と出荷額や事業所数も多くなっているといえるでしょう。

【まとめ】

大日本印刷は、凸版印刷と並ぶ日本の2大印刷会社ですが、近年の印刷に対する需要の減少やデジタル化の浸透の影響もあり、印刷事業としての役割や業務は少なくなりつつあります。

しかし、印刷事業で培った技術やノウハウは、近年のAIやIoTなどの最先端技術の開発に役立っており、これからも企業としての役割や社会貢献の要としてなくてはならない存在となっていくでしょう。

大日本印刷は、そこで働く社員からの評判もよく福利厚生がしっかりしているため、ワークライフバランスの取れた働き方・生活ができるので、「健康経営有料法人」に認定されているのも理解できます。

もちろん、配属される部署や案件・クライアントによっては残業や休日出勤などの対応は必要になるため、必ず理想の環境で仕事ができるとは言い切れないあたりは、他社と変わりません。

業績についても、近年需要が増している「エレクトロニクス分野」に力を入れているあたり、社会のトレンドをいち早く見抜ける「先見性の高い企業」だといえるでしょう。

印刷業が減少していても、それに関わる技術やノウハウを活かし、「未来のあたりまえ」を目指して躍進を止めない大日本印刷の未来は明るいといえます。

公式https://www.dnp.co.jp/