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「辞めたい」をサポート?退職代行サービスのリアルな利用実態
仕事を辞めたいけれど「上司に言い出しにくい」「引き止められるのが怖い」と感じたことはありませんか?
近年、こうした悩みを解消する手段として注目されているのが退職代行サービスです。
実際に利用した方はどのくらいいるのでしょうか。
今回は全国の男女1000人の方々に「退職代行」についてアンケートを実施しました。
調査手法 | インターネットでのアンケート ※自社運営のアンケートサイト「ボイスノート」を利用して調査を実施 |
調査対象者 | 全国の男女 |
調査期間 | 2025年9月12日 ~ 2025年9月24日 | 質問内容 | 質問1:あなたは自己都合で会社を退職したことがありますか? 質問2:会社の退職を考える際、退職意向を伝えにくいと感じたことはありますか? 質問3:その理由を教えてください。 質問4:退職代行サービスを利用したことはありますか? 質問5:退職代行サービスを「使いたい」と思ったことはありますか?(当時は無かった方も、当時そのサービスがあったら使ってみたかったと思いますか?) 質問6:その理由を教えてください。 質問7:会社の同僚や部下など、今までで身の回りに退職代行サービスを利用して退職した人はいますか? 質問8:その時、どう感じましたか?※複数ある方は特に印象深かったケースで教えてください。 | 集計対象人数 | 1000人 |
約6割が、退職を考える際に退職意向を伝えにくいと感じたことが「ある」
まずは自己都合で会社を退職したことがあるか聞いてみました。
5割以上の方が「自己都合で会社を退職したことがある」と回答しています。
会社の退職を考える際、退職意向を伝えにくいと感じたことはあるか聞いてみました。
約6割の方が、退職を考える際に退職意向を伝えにくいと感じたことが「ある」と回答しています。
それぞれ理由を聞いてみたので、一部を紹介します。
- 理由がしょうもないから(20代・女性)
- 自分が抜けることで会社が回らなくなると感じるから(20代・女性)
- 退職理由を話しても理解してもらえない上司だから(30代・女性)
- 期待されている中で退職の選択をするのが勇気がいるから(30代・男性)
- 何度か退職以降を伝えたが、色々言われて、ほだされて、なかなか退職できなかった。結局、精神がおかしくなり、体が起き上がらなく、自分では退職意向を伝えるのも困難な状況に落ち入り、親に助けてもらった(30代・女性)
- 強い言葉で否定されるかもしれないと感じるから(20代・女性)
- 何をどうやっても引き止めようとされるから(20代・男性)
- 自分が苦手としていた上司に話をするのが億劫(30代・女性)
- 退職する意思を固めているのに、引き留められるのが面倒だから(30代・女性)
- お世話になった方々がいる手前なかなか切り出しにくい(30代・男性)
- 人出不足だったので退職の旨を伝えるときに心苦しかったことがあります(40代・女性)
- 半年前に余裕をもって伝えたから(20代・女性)
- その辺は気にならない性格です(30代・男性)
- 結婚や引っ越しなどライフスタイルの変化に伴う退職だから(30代・女性)
- 辞めたらそこの会社は関係ないので、そこまで深く考えてないです(40代・女性)
- 自分で働かせてくれとお願いをしたのに辞める時も自分の意思ははっきりと相手に伝えるのが筋(40代・男性)
- 会社が嫌で辞めるのではなくステップアップとして退職してきたため(40代・女性)
- やめると決めているなら、伝えにくさを超える強烈な理由があるから(40代・女性)
2割以上が退職代行サービスを「使いたい」と思ったことが「ある」
続いて、退職代行サービスを利用したことはあるか聞いてみました。
1.6%の方が、退職代行サービスを利用したことが「ある」と回答しています。
「ない」と回答した方に、退職代行サービスを「使いたい」と思ったことはあるか(当時は無かった方も、当時そのサービスがあったら使ってみたかったと思うか)聞いてみました。
合計で2割以上の方が、退職代行サービスを「使いたい」と思ったことがあると回答しています。
それぞれ理由を聞いてみたので、一部を紹介します。
- 便利そうだから(20代・女性)
- 代行してくれると精神的な負担が減るので(30代・女性)
- 流石に退職届を置いて朝日と同時に寮を出たのはまずかったから(20代・男性)
- 本当に言えなかったとき、そういうサービスがあってくれるとありがたいと思うから(20代・女性)
- 病気など何らかの理由できちんと辞めることが難しい場合に最終手段としてあるとよいと感じたから。(30代・女性)
- 結果的に自力で退職までできているから。 退職させない動きがあった場合に利用したいと考えている(20代・男性)
- そこまで話しのできない職場ではなかったからです(30代・女性)
- 退職するとしても引き継ぎは行いたいから(30代・女性)
- 直接自分の口から退職の意向を伝えたいと感じるからです(40代・女性)
- 自分で伝えることに抵抗がないから(20代・女性)
- 退職するのを他者に頼むのは無責任だと思うから(30代・女性)
- お世話になった会社なのできちんとお礼も行ったし、出産後に子供を見せに行ったりしていい関係だったので(30代・女性)
- 退職については自分で伝えるべきだと考えているため(30代・男性)
- 正当な理由があれば、堂々とすれば良いと思うから(30代・女性)
- 辞めにくい人は代行使っても良いと思いますが、普通に辞めれる人には必要ないかなと思うから(40代・女性)
3.7%が、身の回りに退職代行サービスを利用して退職した人が「いる」
一方で会社の同僚や部下など、今までで身の回りに退職代行サービスを利用して退職した人はいるか聞いてみました。
3.7%の方が、身の回りに退職代行サービスを利用して退職した人が「いる」と回答しています。
その時、どう感じたか聞いてみたので、一部を紹介します。
- ブラック企業だと本当に話が通じない。当人同士のやりとりはデメリットしかないので第三者がいた方が円滑なこともあると分かった(20代・女性)
- 派遣社員だったので退職代行使わずに派遣会社通して言えばよかったのにと思った(20代・女性)
- 本当に退職代行というサービスがあるんだなぁと思った。同じ会社の違う支店の社員の話なので人伝てに聞いたものだが、貸与品や自分の荷物を全て社宅へ置いて辞めてしまったと聞いて少しびっくりした(30代・女性)
- 簡単でいいなと思いました(30代・男性)
- テレビでは話題になっていたけど、こんな身近で使われると思っていなかった(40代・女性)
- 金額が張るので、ちょっとびっくりしましたが、感想を聞いて、その方法もありだなと思いました(60代・女性)
退職代行サービスを利用した人を見て「ブラック企業では第三者の介入が有効」「派遣なら派遣会社を通せばよかったのに」といった意見があがっていました。
一方で「本当にあるんだと驚いた」「意外と簡単で便利そう」「金額は高いが納得できる面もある」など、身近に感じるようになったことで賛否さまざまな感想が寄せられました。
まとめ
今回は「退職代行サービス」についての調査を行い、その結果について紹介しました。
約6割の方が、退職を考える際に退職意向を伝えにくいと感じたことが「ある」と回答しています。
退職は次のキャリアを見据えた大切な節目です。
無理に一人で抱え込むのではなく、転職エージェントを活用すれば、円満退職のサポートから転職先探しまで一貫して支援を受けられます。
専門家に相談することで不安を減らし、安心して新しい一歩を踏み出せる環境づくりが可能になるでしょう。