転職経験があまりない方にとって、履歴書の趣味・特技の欄をどう書くかは悩みどころです。
少しでも好印象を与えるためにはどんなことを書けばいいのか、書くことがない場合はどうしたらいいのかなど、どう埋めようか迷っている方も多いのではないでしょうか。
この記事を順に見ていけば、履歴書の趣味・特技欄を完成させることができるので、一緒に学んでいきましょう。
#この記事を書いた人
みんなの転職アドバイザー
ねこくん
新卒でブラック企業に入社し、耐えきれず1年で退職。その後人材系企業にて転職支援に携わる。フリーランスとして数年活動し、現在は経営者で法人3期目。
さまざまな人の転職・キャリア構築をサポートしています。
目次
履歴書に趣味・特技欄がある意味は?
職歴、資格をはじめとして履歴書に書かれている項目は少ないので、履歴書から応募者がどんな人か判断するのは難しいです。
履歴書の趣味と特技は一緒でもいいの?
履歴書では趣味・特技の欄が一緒になっているものもありますし、趣味と特技が一緒だからといって合否に影響はしません。
「特技 = 趣味」という人も多いので、特に気にせずまとめて記載してOKです。
採用担当者に好印象を与える趣味・特技
仕事・業務内容に関連した趣味
仕事関連の趣味・特技の例
- イラストを描く
- プログラミング
- 英会話
- ブラインドタッチ
- ファッションコーディネート
- 暗算
- 道をすぐに覚えられる
- 人の顔と名前を大量に覚えられる
趣味 : 絵を書くこと(干支をモチーフにしたキャラをデザインし、毎年オリジナルの年賀状を作っています)
あなたの強みとマッチした趣味
強みにマッチした趣味・特技の例
- チームスポーツ全般(チームワークやリーダーシップのアピールに)
- 登山・マラソンなど(忍耐力・体力のアピールに)
- 書道・茶道など(集中力や礼儀・作法のアピールに)
- 料理・手芸(段取り力・器用さのアピールに)
趣味:サッカー(高校・大学でキャプテンの経験があり、現在も社会人チームのキャプテンを務めている)
→自己PRではサッカー経験で培ったリーダーシップについて話す
面白い・ユニークな趣味
ユニークな趣味・特技の例
- 逆さ文字を書ける
- アイロンがけ
- サバイバル術
- マイナー言語
- 全国のゆるキャラを覚えている
- どこの国のお金でもすぐに判断できる
あなたの性格を表す趣味
性格を表す特技
- 子どもとすぐに仲良くなれる
- 人見知りをしない
- ダンスをすること
- スポーツ
- 読書
想像がつかない意外な趣味
「意外性」というのは面接において採用担当者の印象に残るための大切なポイントです。
特に競争率が高い企業に応募する場合は「どれだけ印象に残れるか」がカギになります。
履歴書には書かないほうがいい趣味・特技
犯罪を連想させるもの
政治・宗教関連
政治や宗教の考え方は自由ですが、採用担当者も別の宗教を熱心に信仰しているなどの可能性もあります。
政治や宗教といった思想関連は、履歴書の趣味欄に書くべきことではないので、注意しましょう。
ギャンブル・アダルト・飲酒関連など
ゲーム、アニメ、アイドルなど
とはいえ、ゲーム業界などのエンタメ系を志望する場合は理解がある企業がほとんどで、知識がプラスに働くケースも多いです。
人間的に怖いイメージを与えるもの
「人間観察」「メンタリズム」など心理的に追い込んできそうな趣味の場合は、「一緒に働きたくない」と思われてしまう可能性があります。
また、マニアックすぎるものも採用担当者に理解されないので避けるのが無難です。(アリの巣観察など)
本当は得意ではない特技
ウソの特技を記載するのはもちろんNGです。
書類では好印象を与えたとしても、面接で深掘りされた際に上手く話すことができないとマイナス評価につながります。
書きがちだけど注意したい趣味や特技
- 映画鑑賞
- 音楽鑑賞
- スポーツ観戦
- 読書
例えば、映画鑑賞(ホラー映画、スプラッター映画)が趣味と書き、採用担当者が好みではなかった場合に良い印象を持ちません。
採用担当者と趣味が合致した場合は盛り上がりますが、そうでない場合はまったく話が弾みません。
【例文あり】履歴書の趣味・特技欄の書き方
当然ですが、嘘は書かないようにしましょう。深掘りした際に必ずボロが出てしまいます。
また、必ず趣味を補足説明するような文章や、より詳細がわかる一文を付け加えましょう。
そうすることで採用担当者も面接で話題に出しやすくなりますし、会話のきっかけが生まれます。
書き方例
趣味や特技を明記し、簡潔に学びや気付きをまとめると好印象です。
趣味を書く場合の例文
「旅行」が趣味の場合の例文
海外旅行(ツアーなどではなく、自分で1から計画を立てて、年に2~3回海外に行きます。)
御朱印集め(日本全国を巡って御朱印を集めています。今までに3冊の御朱印帳を埋めました。)
「スポーツ」が趣味の場合の例文
フットサル(学生の頃はサッカーをしていましたが、社会人になってからフットサルを始めました。月に3回、地元の友人たちと集まってプレーすることで、体力の維持ができ、風邪の予防にも役立っています。)
「映画鑑賞」が趣味の場合の例文
映画鑑賞(ピクサーの作品が好きです。CGのメイキングなどを見て、裏側ではこんな苦労があるのか・・・と毎回勉強になっています。)
「音楽鑑賞」が趣味の場合の例文
音楽鑑賞(80年代のシティポップが好きで、毎日寝る前にCDを聞いています。リラックスできるので、一日のストレスを取り除けています。)
「読書」が趣味の場合の例文
読書(毎朝30分間読書しています。読むジャンルはさまざまですが、毎朝読書をすることで高い集中力を身につけることができました。)
特技を書く場合の例文
日常生活に関連する特技の例文
掃除(ムラなく窓をピカピカに吹くことができます。丁寧にすることで日々を気持ちよく過ごせています。)
整理整頓(常にデスクの上を綺麗にしています。ものがどこに置いてあるかすぐに分かるので、生産性が高まるのを感じています。)
スポーツ関連特技の例文
フットサル(学生の頃はサッカーをしていましたが、社会人になってからフットサルを始めました。月に3回、地元の友人たちと集まってプレーすることで、体力の維持ができ、風邪の予防にも役立っています。)
ラグビー(学生の頃からラグビーをやっています。チームで連動して動かなければ勝てないため、プレイする中でチームワークを学びました。)
文化系特技の例文
書道(小学生の頃から書道を習っていました。上手く書くためには集中する必要があるので、集中力の向上に役立っています。)
茶道(小学生の頃から茶道を習っていました。茶道には作法やルールがあるため、日頃からマナーを意識するきっかけを得られた。また、もてなしの心や思いやりの精神を学ぶことができました。)
趣味や特技がない場合は?見つけ方を解説
趣味や特技の欄には相応の実力があるものしか書けないと勘違いしている人が多いですが、普段からしているようなことでも特技と言える場合があります。
特技のヒント
- 毎日の日課
- 何年も継続していること
- 同僚や友人・家族によく頼まれること
- 時間を忘れて没頭できること
- 暇さえあればやってしまうこと
「特技」というと難しく考えがちですが、日常生活の中から探してみると意外にも多く見つかるものですので、以下のステップで探してみましょう。
継続していることや没頭できることはないか考える
仕事とどう結び付けられるか考える
実際に記入してみる
もし思いつかない場合は、自己分析をしてみたり、周囲の人に自分の強みを聞いてみるのもおすすめです。
履歴書作成ツールの活用もおすすめ
内容を修正したいときも簡単に変更が可能で、見た目も整った履歴書を作成できます。
また、読みやすい履歴書を提出することで、パソコンスキルをアピールすることもできるでしょう。
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【Q&A】履歴書の趣味・特技欄の書き方に関するよくある質問
気になる疑問をチェック
「特になし」と書いては駄目?
趣味・特技の欄に「特になし」と書くのはやめましょう。
特筆すべき特技や趣味がなくても、全ての項目を埋めるのが原則の履歴書において、空欄や「特になし」と書くのは悪印象になるので避けるべきです。マイナスなイメージや嘘にならなければ、どんな些細なことでも構わないので書くようにしましょう。ただし、面接官に聞かれても答えられる内容にするということが重要です。
それでも何も書くものがない場合は、そもそも趣味・特技欄のない履歴書を使うのも1つの手かもしれません。履歴書によっては、趣味特技が自己PRなどと同じ欄になっている形式もあります。
面接で趣味・特技のことを聞かれた時のポイントは?
好印象を与えられるように自信を持って話しましょう。
大前提として自分の好きなことや得意なことのはずなので、回答に詰まることなく自信を持って話すことが最も重要です。また、面接官は趣味・特技を通して求職者の人柄を知りたがっています。そのため、話の中で自身の人柄を上手く伝えられると、なお良いでしょう。
ただし、履歴書においける趣味・特技の欄はメインではありません。あくまで補足的な意味合いが強いので、好きな話だからといって必要以上に長く話すぎないように意識するのもポイントです。
【まとめ】趣味・特技欄は難しく考えすぎない
- 履歴書の趣味・特技欄は採用担当者があなたがどんな人か理解するためにある
- 採用担当者がどう感じるかを考えて趣味や特技を書く
- 好みが分かれる趣味は注意が必要
- 趣味・特技は単語で終わらせず、詳細な説明も加えて書く
次の記事は、履歴書の志望動機の書き方についてです。履歴書の中でもよく見られるポイントなので効果的にアピールしましょう。
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