どちらも就職・転職活動時に提出する書類という共通点はあります。
しかしながら、それぞれの違いは何となく分かっていても、どういったポイントを意識して書けばいいのかまでは分かっていない方も多いのではないでしょうか。
重視されることが分かれば、それだけ内定も取りやすくなるはずです。
そこでこのページでは、こんな疑問に答えていきます。
#この記事を書いた人
みんなの転職アドバイザー
ねこくん
新卒でブラック企業に入社し、耐えきれず1年で退職。その後人材系企業にて転職支援に携わる。フリーランスとして数年活動し、現在は経営者で法人3期目。
さまざまな人の転職・キャリア構築をサポートしています。
それぞれの目的や用途を理解
各書類で見られるポイントをチェック
実際に書く内容を整理する
【履歴書と職務経歴書の違い】提出の目的や用途
ここからは転職初心者が混同しやすい履歴書と職務経歴書の目的と用途の違いを説明しますね!
各書類の用途
- 履歴書|内定後に人事情報として保管するもの
- 職務経歴書|書類選考に使用されるもの
履歴書は内定後に人事情報として保管するもの
まず、履歴書は内定後に人事情報として保管するものです。
意外に思われる人も多いかもしれませんが、履歴書は書類選考には使われません。
履歴書は本人確認の書類や人事情報として、内定した後に保管するために使われます。
しかし、労働条件に相違が無いか、仕事への意欲があるかを判断される重要な書類なので雑に書いたり手は抜かないようにしましょう。
職務経歴書は書類選考で使うもの
一方、職務経歴書は書類選考で使うもので、書類選考の合否は主に職務経歴書で判断されます。
特にエンジニアなどの実務能力を重視する職種の場合は、職務経歴書が合否を決める重要なポイントになるでしょう。
おさらい
- 履歴書|内定後に人事情報として保管するもの
- 職務経歴書|書類選考に使用されるもの
履歴書と職務経歴書で見られるポイントを理解する
ここからは履歴書と職務経歴書が具体的にどのようにチェックされるか、それぞれの役割を見ていきましょう。
履歴書は応募者のプロフィールを知るためにある
前述しましたが、履歴書は採用担当者が応募者のプロフィールを確認する書類だということを頭に入れておきましょう。
履歴書では学歴や職歴といった略歴を定型フォーマット1枚で伝えます。
採用担当者が履歴書でチェックしている内容は以下のようなポイントです。
- 住んでいる場所から通勤が可能か
- 学歴や職務経歴が自社の求めるものと合致するか
- 希望条件(給与)などに隔たりがないか
- 仕事への熱意があるか
- 丁寧な字で書かれているか(手書きの場合)
前述しましたが、履歴書ではフォーマットに沿った「決まった内容」を書くことが求められます。
下手にアピールしようとして内容が逸脱していると逆効果ですので、必ず市販の履歴書を利用するようにしましょう。
職務経歴書は応募者のスキルや経験を確認するためにある
一方、職務経歴書はこれまでの業務経験や仕事で活かせるスキルを確認する書類です。
職務経歴書には汎用的なひな形がありますが、履歴書ほどの型にははめません。
採用担当者が職務経歴書でチェックしている内容は以下のようなポイントです。
- 自社が求めるスキルを満たしているか
- 自分の強みを理解しているか
- 転職目的が納得のいくものか
- 定着してくれる人材かどうか
- 仕事に対する意欲があるか
業界や職種によってアピールできるポイントが異なりますので、あなたが最大限にアピールできるよう、書きやすい職務経歴書のフォーマットを選びましょう。
これまでの経験をどのように会社で生かせるかを採用担当者が見るものですので、単純に経歴だけ書いても意味がないと覚えておきましょう。
履歴書と職務経歴書に記入する内容
それでは、具体的にどのような項目を記入していくのか確認してみましょう!
履歴書には基本的なプロフィールを書く
履歴書に書く項目
- 日付・写真
- 氏名・生年月日
- 現住所・電話番号
- 学歴・職歴
- 免許や資格
これらは、あなたが何者であるかを企業に紹介する基本的なプロフィールになります。
この履歴書の情報をみることによりどういった人物であるか簡単に分かりますよね。
フォーマットによっては以下の内容を追加で書く場合もあります。
- 志望動機
- 自己PR
- 趣味や特技
- 健康状態
- 通勤時間
- 本人希望欄
履歴書のメーカーによって、記入欄が多いこともあります。書く事が少ない方が良い場合は、記入欄が少なめの履歴書フォーマットを選びましょう。
特に注目されるのは通勤時間です。
現住所が遠く、通勤に1時間以上かかる場合は「通勤が大変じゃないですか?」と聞かれることがほとんど。それで合否が決まるとは言えませんが、話題にあがる項目の1つでしょう。
【例文あり】履歴書の通勤時間の書き方|引っ越す場合など【長くてOK?】今は健康状態に問題無いということを伝えれば、合否に影響はありません。
【例文あり】履歴書の健康状態の書き方【喘息・花粉症・アトピー・うつなど】職務経歴書には職務に関しての詳細を書く
職務経歴書に書く内容
- 日付
- 氏名
- 職務経歴
- 職務サマリ(要約)
- 免許や資格
- 志望動機
- 自己PR
- 活かせる経験や知識、技術
- 転職理由
- 特記事項
また、転職エージェントを利用している場合は、コンサルタントが企業へ推薦文を書く際に有利な推薦文を書くことができます。
志望動機や自己PRは必ず履歴書と職務経歴書の両方に記載するようにしましょう。
最低限、日付・氏名・職歴・自己PRが書かれていれば職務経歴書としては成り立ちますが、それでは説得力不足です。
理想的な文量はA4サイズ2枚ですので、これを目安に項目を追加していきましょう。
職務経歴書の枚数は何枚がベスト?【枚数別のメリット・デメリット】履歴書・職務経歴書の作成ツールを使うのもアリ
もし企業から手書きで作成するように指定されていなければ、PCで作成するのがおすすめです。
内容を修正したいときも簡単に変更が可能で、見た目も整った履歴書を作成できます。
また、読みやすい履歴書を提出することで、PCスキルをアピールすることもできるでしょう。
『キャリアインデックス転職(履歴書作成ツール)』は、フォームに沿って入力するだけで、履歴書や職務経歴書をかんたんに作成できるサービスです。
スマホでも利用できるので、通勤時間などスキマ時間を活用して効率よく作って、作成時間を大きく短縮できるのが魅力です。
また、キャリアインデックス転職には、職務経歴書の実例が4,000件以上掲載されており、希望する業界や職種で転職した人の書類を参考にしながら作成することもできます。
履歴書と職務経歴書の違い【まとめ】
- 履歴書|内定後に人事情報として保管するもの
- 職務経歴書|書類選考に使用されるもの
- 日付・写真
- 氏名・生年月日
- 現住所・電話番号
- 学歴・職歴
- 免許や資格
- 志望動機
- 自己PR
- 趣味や特技
- 健康状態
- 通勤時間
- 本人希望欄
- 日付
- 氏名
- 職務経歴
- 職務サマリ(要約)
- 免許や資格
- 志望動機
- 自己PR
- 活かせる経験や知識、技術
- 転職理由
- 特記事項
そもそもの作り方が全くわからない場合は、各種書類の添削もしてくれる転職エージェントを利用するのも効果的です。
転職エージェントを利用すれば企業ごとに対策した効果的な書類を作成できますし、無料で利用可能なので上手く活用していきましょう。
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