自分に合う求人を紹介してくれる転職エージェントは非常にありがたい存在です。
しかしながら、紹介される全ての求人が自分の条件に合うものとは限りません。
時には、求人を断ったり、転職エージェントの利用を辞めることも重要になります。
そこでこの記事では、転職エージェント経由の求人の断り方や、スムーズにサービスの利用を辞める方法などを紹介していきます。
#この記事を書いた人
みんなの転職アドバイザー
ねこくん
新卒でブラック企業に入社し、耐えきれず1年で退職。その後人材系企業にて転職支援に携わる。フリーランスとして数年活動し、現在は経営者で法人3期目。
さまざまな人の転職・キャリア構築をサポートしています。
あなたに合った転職エージェントを探すためにも、相性を事前にある程度予測しておくことが大切です。
自分にマッチしそうなエージェントが見つからないという場合は、各エージェントを分析して紹介している転職エージェントおすすめランキングをご参考下さい。
【大前提】無視・放置は絶対にNG
トラブルが起こった際に面倒になって連絡を無視したり放置してしまう人がいますが、こういった対応は絶対に止めましょう。
- 担当者からの信頼がなくなる
- 転職サポートの継続が困難になる
- ブラックリストに載って再度利用できなくなることも
そもそも、無視や放置は社会人のマナーとしてもNGです。どのような形でもいいので、必ず自分の意志を伝えるようにしてくださいね。
紹介案件の断り方と注意点
「せっかく紹介してくれた案件を断るのは申し訳ない」と思ってしまう人はとても多いです。
しかし、転職エージェントに気を使って転職に失敗してしまったら、これこそ本末転倒です。
転職はあなたのキャリアにおいて大事な分岐点ですので、応募したくないと思ったら必ず断りましょう。
紹介案件を断る場合の注意点3つ
1.この案件は微妙だと感じたらなるべく早く伝える
ボーダーラインとしてじは、応募するよりも前に断るようにしましょう。
このタイミング以降に断ると、すでに日程の調整などで動き出してしまっているため、準備にかかった工数がすべて無駄になってしまいます。
行きたくない会社のために時間をかけるのは、あなたにとっても、エージェントにとっても損です。
「嫌だと思っているのに選考に進む=無駄にエージェントの時間を奪っている」という認識を忘れないようにしましょう。
2.応募を辞退する理由を明確に伝える
嫌な理由がしっかりと伝わっていれば、次に紹介される案件はよりあなたの希望条件にマッチしたものになるでしょう。
うまく伝えられないと、また同じような案件を紹介されてしまう場合もあります。
3.紹介案件を断った後の行動に注意する
例えば、希望条件に合わなかった理由としては以下のようなものがあります。
希望条件に合わない理由
- あなたの希望条件の理想が高すぎる
- あなたのスキル(転職市場価値)が低い
- 担当者と希望条件のすり合わせが不十分
100%希望条件にマッチした会社を見つけるのはなかなか困難なものです。
良い求人が見つからずに時間だけが過ぎていく場合は希望条件を見直したり、転職エージェントの中でも求人数が最も多い『リクルートエージェント』に切り替えるなどの対応が必要になるでしょう。
紹介案件の断り方はメール + 直接がおすすめ
紹介案件を断る際は電話や口頭だけでなく、メールでも送っておくのがいでしょう。
- 素早く伝えられる
- 辞退理由を文章にするので説明しやすい
- 担当者が後で辞退理由を確認しやすい
しかし、担当者は毎日多くのメールを受け取るので、読まずに大量のメールに埋もれてしまうということも考えられます。
そのため、その後にアポイントをとって直接説明するということを推奨します。
この度は求人案件をご紹介していただき、ありがとうございます。
資料や求人票を見て検討しましたが、今回は辞退させていただきたいと思います。
希望給与は私の希望と合致していますが、勤務地が遠方であることが主な理由です。
具体的には○○付近で電車通勤が可能な企業を希望しております。
給与面など他の条件に関しては満足しておりますので、このような案件がございましたら引き続きご紹介頂けると幸いです。
今後ともよろしくお願いいたします。
内定の断り方(内定辞退)と注意点
断るなら早めにした方がいいと言っても、選考が進むに連れて嫌になっていく場合もありますよね。(圧迫面接だったり・・・)
転職活動において複数の会社に応募し、より志望度の高いところに内定したら他社を辞退するのは一般的です。
しかし、辞退していいタイミングと悪いタイミングがあることは知っておきましょう。
1.内定辞退は入社承諾書の提出前までならOK
入社承諾書の提出後には転職エージェント・採用企業ともに、あなたを迎える準備を進めるため、双方に多大な迷惑がかかります。
「一度承諾をしてしまったら、辞退はできない」という気持ちでいた方がトラブルに巻き込まれずに済むでしょう。
2.内定辞退の際はまず担当者に連絡を
内定辞退をしようと思った場合によくあるのが、企業に直接内定辞退の連絡を入れることです。
これは転職エージェントを利用して転職活動をしている場合は厳禁な行動です。
そのため、必ず担当者を経由して内定辞退を企業に伝えるようにしましょう。
3.内定辞退の際は担当者にも配慮を
担当者はあなたが内定を獲得するまで様々な面でサポートしてくれたはずです。
ようやく獲得できた内定を辞退するのですから、担当者にはこれまでの感謝の気持ちを伝え、今後のサポートも引き続きお願いするようにしましょう。
転職成功のためには求職者とキャリアアドバイザーとの信頼関係が最も大切なので、内定辞退の際は必ず担当者のことも意識してみて下さい。
入社直前の内定辞退はなるべく直接会って伝えよう
内定辞退は紹介案件を断るよりも注意が必要です。
もしすれ違いがあると、もう断れないという状況になりかねません。
そのため、内定を辞退することを決めたら早急に担当者に電話をかけましょう。
電話では取り急ぎ内定辞退をする旨を伝え、その後直接会って詳細を説明するようにして下さい。
折り返しの連絡がなければ、後日改めて電話をかけるか、直接転職エージェントを訪れるようにしましょう。
いつもお世話になっております。 (自分の名前)です。
先日、株式会社○○から内定を頂きましたが、今回は株式会社○○の内定を辞退したいと思いご連絡を致しました。
内定を辞退する理由ですが、第一志望である△△株式会社での内定獲得を目指したいからです。
株式会社○○は給与や待遇という面では魅力的ですが、仕事のやりがいを考えると△△株式会社の方が志望度が高いと判断しました。
(担当者の名前)様には、内定獲得まで様々な面でサポートをして頂いたので、今回の内定を辞退するのは大変申し訳なく思っております。
お手数をおかけ致しますが、株式会社○○のご担当者様に内定辞退のご連絡をお願い致します。
また、今後のサポートも引き続きよろしくお願いいたします。
転職エージェントの利用自体を断る場合の注意点と辞め方
「1つのエージェントに絞って活動する」というのは、スケジュールを管理するのはとても楽ですが、リスクがある行動でもあります。
実際、転職エージェントを利用してみたけど、思っていたのと違うと感じる人も少なくありません。
転職エージェントを辞める際の注意点
- 他社で内定が取れた
- 求人数が少ない
- サービスが良くなかった
- 担当者との相性が悪い
どんな理由であれ、エージェント側は真摯に受け止めて改善していかなければなりません。
転職エージェントの辞め方は?
主要転職エージェントの場合
サービス名 | 退会方法 |
リクルートエージェント | 退会手続きページより |
doda | マイページから手続き(参考) |
ワークポート | 担当者にメールや電話 |
パソナキャリア | 担当者にメールや電話 |
マイナビエージェント | 担当者にメールや電話 |
(担当者の名前)さま
お世話になっております。
この度、貴社とは別の転職エージェントを経由して内定をいただきました。
そのため転職活動を終了させていただくこととなり、退会をさせて頂きたくご連絡差し上げました。
(担当者の名前)様には大変お世話になったにも関わらず、貴社で転職をすることが出来ずに申し訳ありません。
今後の(担当者の名前)様のご活躍をお祈りしております。
この度は本当にありがとうございました。
何卒、宜しくお願い申し上げます。
(自分の名前)
【まとめ】マナーとモラルに則った行動を心がけよう
- 転職成功が本来の目的ということを忘れない
- 断る際は企業や担当者に配慮し、マナーを守る
- 転職エージェントの利用を辞めることは悪いことではない
エージェント側も紹介案件を断られることは日常茶飯事ですので、業務の一環と捉えています。
決して情は移さずに転職成功という目的を常に持って転職活動を進めるようにしましょう。
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