会社側から指定がある場合はわかりやすくて良いのですが、特に指定がない場合は困ってしまいますよね。
応募する業界や職種によって適切な対応は異なるので、どちらの方法で作成すべきか事前に確認しておく必要があります。
この記事では、使い分けるポイントやそれぞれのメリット・デメリットを解説します。
#この記事を書いた人
みんなの転職アドバイザー
ねこくん
新卒でブラック企業に入社し、耐えきれず1年で退職。その後人材系企業にて転職支援に携わる。フリーランスとして数年活動し、現在は経営者で法人3期目。
さまざまな人の転職・キャリア構築をサポートしています。
目次
履歴書は手書きとパソコンのどちらで作成すべき?
しかし、それぞれにメリットとデメリットがあるため、状況に応じて使い分けるのがおすすめです。
ここからは履歴書を手書き・パソコン作成するメリットとデメリットを解説していきます。
履歴書を手書き作成するメリット・デメリット
- 誠実で好印象を与えられる
- 字が上手いと好印象を与えられる
- 字がきれいではなくても、丁寧さや真摯さが伝わる
- 作成に時間がかかる
- 書き間違えた場合、一から書き直さないといけない
- 1通作成するのに時間と体力を使うため、量産が難しい
履歴書を書き間違えてしまった場合に修正液や修正テープを使うことはできませんので、最初から書き直さなければいけません。
私も最後の一文で間違えてしまい、最初から・・・という経験が何度もありました。
履歴書をパソコンで作成するメリット・デメリット
- 複製できるので履歴書の作成時間が短縮できる
- PCで文書を作成できることのアピール(業種による)
- 字が汚い人でも綺麗に履歴書を作れる
最大のメリットはやはり「時短になる」という点でしょう。
特に氏名・住所・経歴といった部分はどの企業に応募する場合でも共通で記載する事項なので、テンプレートを作ってコピーをすることで何度も使いまわしが可能です。
- 企業によっては手を抜いていると考える場合も(特に老舗企業)
- 文体で差別化できない
- 無機質で冷たい印象を与える可能性がある
また、パソコンで履歴書を作成した場合、他の応募者と差別化しづらいというのが大きなデメリットです。
【結論】応募先によって手書きとパソコン作成を使い分ける
履歴書は手書きとPC作成のどちらもメリットとデメリットがありますので、業界や業種によって使い分けるのが最も賢い選択でしょう。
ここからは手書きの方が好ましいケースと、PC作成の方が好ましいケースに分けて見ていきます。
手書きの方が好ましい4つのケース
手書きの方が好ましいのは以下の4つです。
- 歴史のある老舗の企業や役所などの公庁関係
- 事務職や秘書など、字を書く職業の場合
- 面接官の年齢層が高い
- 家族経営の企業
1.歴史のある老舗の企業や役所などの公庁関係
老舗の企業や役所などは特に手書きが誠実であるという印象を受ける風潮があります。
そのため、履歴書は手書きのほうが好印象になる場合があります。
2.事務職や秘書など、字を書く職業の場合
こういった職業の場合は字の丁寧さも含めて書類選考となっている場合もありますので、特に丁寧に記入しましょう。
3.採用担当・企業の年齢層が高い
もし、転職エージェントを利用しているのであれば、コンサルタントに採用担当者の情報を聞いておくと安心です。
4.家族経営の企業・地域の求人誌で求人を出している企業
こういった企業の場合は、大きな企業に比べても選考回数が少ないので、書類から応募者の人間性を判断したいという思いもあるのでしょう。
パソコン作成の方が好ましい3つのケース
- 応募先がITベンチャー企業
- 応募先が外資系企業
- 提出方法がWEBやメールの場合
1.応募先がITベンチャー企業
パソコンで作成したほうが作業効率も良く、書類としても読みやすいですからね。
そもそも履歴書はわざわざ手書きで書く必要性がありませんので、ITベンチャー企業に応募する場合はパソコン作成の方が好印象を与えられるでしょう。
2.応募先が外資系企業
外資系企業の場合はパソコンで履歴書を作成するのが一般的です。
外資系企業に応募する書類は「英文レジュメ」と呼ばれており、履歴書と職務経歴書が一緒になったようなフォーマットに記載します。
3.WEBエントリーやメールで履歴書を提出する場合
手書きしたものをわざわざスキャンして送る人がいるのですが、採用担当としては「望んだものと違う履歴書が来た」と思ってしまうので注意しましょう。
そのため、WEB応募やメールで履歴書を提出する場合は必ずパソコンで作成したものを提出しましょう。
履歴書を手書きする際の注意点4つ
1.JIS規格の履歴書フォーマットを使用する
履歴書の様式は「JIS規格履歴書」として定められたものが標準とされています。
履歴書のサイズはA4(A3二つ折り)もしくはB5(B4二つ折り)が一般的ですので、必ずサイズはどちらかにしましょう。
どのサイズにすればいいか迷ってしまう場合は、A4(A3二つ折り)でJIS規格のフォーマットを利用すると間違いありません。
2.必ず黒のボールペンで記入する
そのため、必ず黒のボールペンで記入しましょう。
ペン選びで意識したいのが、水性は避けるということ。
多くの転職本で推奨されている万年筆も水濡れなどには弱いため避けるのが無難でしょう。
ゲルインクのボールペンは、発色が良く、文字が消えず、にじまないという特徴に加え、書き味も滑らかです。
太さは好みが分かれますが、細い線だと弱々しく見えてしまうので、0.7mmのものがオススメです。
薄いインクだと印象は良くありませんので、しっかりインクの出ているボールペンを選びましょう。
3.フリクションボールペンは使わない
便利ではありますが、消せるボールペンであるフリクションボールペンは使わないようにしましょう。
摩擦熱によって色が透明になるインクのため、書類選考のなかで文字が消えてしまう可能性があるためです。
せっかく書いた履歴書の文章が消えてしまいますから、印象が良くないのも当たり前ですよね。
4.修正液や修正テープは使わない
履歴書で書き損じた場合、修正液や修正テープは使いません。
履歴書は正式文書のため、書き間違えたら再度書き直しが原則です。
間違えた箇所に二重線を引き訂正印を押印して修正する方法もありますが、これも避けたほうが無難です。
時間はかかりますが、一から書き直すことが必要になります。
履歴書をパソコンで作成する際の注意点3つ
1.PC作成でもJIS規格の履歴書フォーマットを使用する
手書きの注意点でも解説しましたが、履歴書の様式は「JIS規格履歴書」として定められたものが標準です。
しかし、インターネット上ではさまざまにアレンジされた履歴書フォーマットが配布されています。
ハローワークのサイトでは、JIS規格の履歴書フォーマット(PDF,Excel形式)をダウンロードすることができるので、プリンターがある人は印刷して活用しましょう。
2.文字サイズとフォントは履歴書内で揃える
ダウンロードフォーマットでは既にバランスの良い文字サイズが指定されている場合が多いですが、見やすいフォントサイズを覚えておくと便利でしょう。
・見出しや強調部分の文字サイズ : 14pt~18pt
・フォント : 明朝体(Word),MSPゴシック(Excel)
3.印刷の際にはサイズに気をつけよう
履歴書のサイズはA4(A3二つ折り)もしくはB5(B4二つ折り)が一般的ですので、印刷時はA3、またはB4にするようにしましょう。
印刷の際に気をつけたいのはサイズだけではなく、紙の質です。
普通紙よりも上質紙やスーパーファイン紙の方が印象は良いので、なるべく普通紙は避けるようにしてください。
コンビニでは普通紙に印刷されてしまいますが、店舗によっては自分で紙を持ち込むことによって上質紙に印刷することが可能です。
履歴書をパソコンで作成するときに便利なツール
『キャリアインデックス転職(履歴書作成ツール)』は、フォームに沿って入力するだけで、履歴書や職務経歴書をかんたんに作成できるサービスです。
スマホでも利用できるので、通勤時間などスキマ時間を活用して効率よく作って、作成時間を大きく短縮できるのが魅力です。
また、キャリアインデックス転職には、職務経歴書の実例が4,000件以上掲載されており、希望する業界や職種で転職した人の書類を参考にしながら作成することもできます。
内容を修正したいときも簡単に変更ができ、見た目も整った履歴書の作成が可能です。
読みやすい履歴書を提出することで、PCスキルをアピールすることもできるでしょう。
【まとめ】手書きとPCは状況に応じて使い分ける!
- 履歴書は手書きとパソコンどちらで作成してもOK
- 応募企業によって使い分けるのがベスト
- 老舗企業や官公庁は手書きがおすすめ
- 外資系・ITベンチャーはPC作成がおすすめ
手書きで送付する場合も、必ずコピーを取って応募企業ごとにファイリングをしましょう。
1次面接で答えたことをメモしておき、履歴書と一緒に保管しておくことで、後で見返すことが可能になります。
ぜひ納得のいく履歴書を作ってくださいね。
次の記事は、応募書類のサイズについてです。B5やA4どちらを使うべきか、履歴書と職務経歴書のサイズは統一すべきかなどを解説しています。
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