日本工営株式会社は、河川や道路・空港など私たちの生活に欠かせない社会インフラの調査・計画・設計・工事監理を担っている企業です。その活躍は国内外に広がっており、アジア・アフリカ・中南米など世界各地で多くのプロジェクトに携わっています
この記事では、世界各国に広がる日本工営株式会社の業務の詳細や社員の評判・口コミを紹介します。就活生・転職希望者のよくある質問も確認できるので、就職活動の参考にしてみてください。
日本工営株式会社とは?
日本工営株式会社は、総合エンジニアリング企業として日本国内外で広範囲にわたる技術サービスを提供しています。創業以来、水資源管理・環境保護・都市開発・エネルギー開発といった分野で、計画から設計・建設管理・維持管理に至るまで一貫したサービスを展開。
特に、水力発電事業では創業者・久保田豊氏の豊富な経験と実績が基盤となり、環境負荷の低い技術開発による再生可能エネルギーソリューションを推進しています。
また、発展途上国でのインフラ整備支援やODA事業・アグリビジネス推進支援など、国際的な協力も積極的に行っています。防災に関しても、地震・津波・豪雨などの災害リスク軽減を目指して、調査から施工監理まで幅広い対応が可能です。
創業者の理念「誠意をもってことにあたれば、必ず途は拓ける」は、今も会社の価値観として受け継がれています。
日本工営株式会社の会社概要と本社所在地
日本工営株式会社は、1946年6月7日に設立された日本の老舗エンジニアリング会社です。東京都に本社を置き、その技術力と革新的なアプローチで知られています。
長年にわたり、公共事業から民間プロジェクトに至るまで、数多くの建設プロジェクトに関与し、社会基盤の整備に寄与してきました。
項目 | 内容 |
会社名 | 日本工営株式会社 |
設立年月日 | 1946年6月7日 |
代表者 | 代表取締役社長 金井 晴彦 |
資本金 | 500百万円(2023年9月30日時点) |
事業所数 | 全国に支店と事務所を合わせて約60拠点 |
本社 | 東京都千代田区麹町5丁目4番地 |
電話番号 | 03-3238-8030 |
社員数 | 1,963名(2024年6月30日時点) |
公式サイト | https://www.n-koei.co.jp/ |
日本工営株式会社の主な事業内容とサービス
日本工営株式会社の事業内容は多岐に渡りますが、特に強みを持つ分野は、水資源管理・環境保護・都市開発・エネルギー開発です。
これらのセクターにおいて、総合的なエンジニアリングサービスを提供しており、計画・設計・建設管理だけでなく、維持管理に至るまで一貫したサポートを実施しています。
また、持続可能な開発目標(SDGs)に貢献するため、環境影響の少ない技術開発に力を入れており、再生可能エネルギーソリューションの提供にも注力しています。
さらに、海外でのプロジェクトも積極的に手がけるグローバルな視点を持っているのも特徴です。アジア・中東・アフリカなど、新興国を中心にインフラ整備の支援を行っており、国際的な協力にも力を入れています。
日本工営株式会社の強みと特徴
ここでは、日本工営株式会社の強みと特徴を紹介します。
日本工営株式会社の強み
日本工営株式会社の強みとして以下の点があげられます。
- 多様な技術と総合力
- 国際的なプロジェクトの経験
- 防災技術におけるリーダーシップ
それぞれについて解説します。
多様な技術と総合力
日本工営は、水資源管理・環境保護・都市開発・エネルギー開発など多岐にわたる分野で総合的に携わっている企業です。
各分野において、調査・計画から設計・施工監理・維持管理まで一貫したサービスを提供しています。
国際的なプロジェクトの経験
世界各国でプロジェクトを手がけた事業経歴から、国際的な視点と対応力を備えています。特にアジア・中東・アフリカなど新興国でのインフラ支援を積極的に行い、これらの地域の社会経済発展への貢献実績が顕著です。
海外における豊富な実績の背景には、創業者の久保田豊氏が、公的開発援助(ODA)の先駆的なプロジェクトに数多く携わってきた歴史があります。
防災技術におけるリーダーシップ
日本国内において、地震や津波などの自然災害から人々を守るために、防災技術の開発が急務だと考える方も多いはずです。
これには、リスク評価からハザードマップの作成・防災計画の策定まで、幅広い技術が求められます。
日本工営株式会社は、総合的な防災対策を支援しており、地震や豪雨などの災害に強いインフラ整備に貢献しています。
日本工営株式会社の特徴
日本工営株式会社の特徴として以下の点があげられます。
- 持続可能性へのコミットメント
- 創業者の理念に基づく企業文化
それぞれについて解説します。
持続可能性へのコミットメント
株式会社日本工営は、持続可能な開発目標(SDGs)を深く意識し、環境負荷の低減を図る技術開発に積極的に取り組んでいます。
再生可能エネルギーソリューションの推進に注力しており、水力・風力・地熱といったクリーンなエネルギー源の開発を進めています。
創業者の理念に基づく企業文化
「誠意をもってことにあたれば、必ず途は拓ける」との創業者の言葉が、今日も全社員の行動指針となっています。
どのような困難な状況にも真摯に向き合う企業姿勢が、クライアントからの信頼を築く基盤であるのは間違いありません。
日本工営株式会社の商品・サービスの評判口コミ
ネット上には、日本工営株式会社の商品・サービスに関する評判・口コミは見当たりません。そこで、ここでは日本工営株式会社が提供しているサービスを解説します。
日本工営株式会社は、水資源管理においてダムや河川・砂防・海岸・海洋など水に関する幅広い分野での調査・計画・設計・維持管理などを行っています。
この分野でのサービスの詳細は以下の通りです。
洪水対策
気候変動予測に基づいた河川整備計画の立案や流域全体で洪水を管理する「流域治水」を推進しています。
また、耐久性の高い河川堤防の設計など、最新の知見や技術を駆使した洪水対策を実施しています。
さらに、洪水などのリスク情報や防災関連情報を、自治体や民間企業にワンストップで提供する防災プラットフォーム「防すけ」を開発。災害・防災対応に必要な情報を提供するサービスを提供しています。
水資源の確保
水力発電は、地球環境への負荷が低く、安定供給が可能な再生可能エネルギーとして注目されています。
日本工営株式会社は、国内外で水力発電事業の計画・設計から運用・維持管理まで、豊富なノウハウを有している企業です。
また、水資源の確保にも積極的に取り組んでおり、老朽化したダムの再生や効率的な運用・中小水力発電の導入など、持続可能な水資源利用に向けた提案を行っています。
河川環境の保全・改善
河道内の土砂堆積や樹木の繁茂の管理、水質悪化への対策、生態系に配慮した河川工事など、多角的な視点から河川環境の保全・改善に取り組んでいます。
水循環の健全化
都市化による水循環の変化に対応するため、雨水浸透施設の設計や水辺空間の創出など、水循環を改善する技術を提供しています。
海外での事業展開
水資源管理の分野においても、日本国内で培った技術やノウハウを活かし、海外でのプロジェクトにも積極的に参画しています。
高度な技術力
特に洪水氾濫シミュレーションや水循環モデルといった数値解析技術は、複雑な水問題を解決する上で重要な役割を果たしています。
地域との連携
水資源管理は地域住民の生活や経済活動と密接に関係しており、日本工営株式会社は地域住民や行政との合意形成を図りながら、地域にとって最適な水資源管理計画を策定することに力を入れています。
アセットマネジメント
既存のインフラを効率的・効果的に運用・維持管理するためのアセットマネジメントの考え方を導入し、河川や水資源開発施設の状態点検、診断、計画、設計、マネジメントなどのサービスを提供しています。
日本工営株式会社の社員の評判口コミ
「技術を持って社会に貢献する」という社是のもと、業界NO.1の実績と実力を保持した建設コンサルタント会社です。いち早くISO品質管理システム(ISO9001、ISO4001)を導入したことにより、品質管理・リスク管理・コンプライアンスに対する社員全員の意識が飛躍的に向上し、その結果、業績が飛躍的に伸びました。また、社内には学閥もなく誰とでも意見を言い合える社風があり(例えば、上司に対して「さん」付けで呼び合える)技術系の会社ということもあり成果を出せば評価される会社です。(後略)
引用元:openwork
働きがい:主として公共事業のコンサルティングということもあり、「世のため、人のため、より良い社会のため」に自分が参画しているという意識を持てて、苦労は多かったものの働きがいがありました。
成長・キャリア:国内・海外での個別の業務を通じて、社会のニーズの最先端に携わってこれたことは、今の自分の揺るぎない自信につながっています。そして、ISO品質管理システムとの出会いによって、「顧客満足度」の達成にはリスク管理とコンプライアンスの徹底が必須であるという理念を実践できたことは、今の社会を生きる上でとても役に立っています。引用元:openwork
専門部門が多いため、いくらでも異動先がある。そのため、出戻りしてくる女性も多い。男性の育休にも寛容であり、理解はある会社だと思う。(後略)
引用元:openwork
福利厚生:福利厚生はかなり手厚いほうだと思います。通勤手当はもちろん、住宅手当、退職金等の手当はかなり手厚く、財布にもかなり優しいです。
オフィス環境:本社オフィスは最近自社ビルを建てたばかりで、かなりキレイかつ広々としたスペースで業務に取り組めます。フリーアドレス制であるため、場所も比較的自由に選べて作業できることは良い点です。引用元:エンゲージ
日本工営株式会社の採用情報
日本工営株式会社では、新卒からキャリア採用までの採用活動を行っており、多様な就業機会を提供しています。
新卒採用
日本工営株式会社では、ID&Eホールディングスの一員としてグループ合同新卒採用の実施が予定されています。
技術系総合職・事務系総合職・電力機器装置製造など、さまざまな職種が対象です。
建設コンサルタント業務は、調査・計画・設計など多岐に渡りますが、いずれも科学的な知識や論理的思考力が求められるため、理系人材が活躍しやすい環境と考えられます。
しかし、土地区画整理や地図に関わる仕事、土地や建物の補償やデータベースに関する分野では、文系出身者の活躍が顕著です。
インターンシッププログラム
日本工営株式会社では、具体的な職業経験を希望する学生向けに2週間のインターンシップを提供しています。
学生が希望する部署での実務体験や先輩社員からのフィードバックを受けながら、業務内容の理解を深められるプログラムです。
インターンシップは、選考に直接影響はありませんが、参加経験が就職活動に役立つ場合があります。また、参加枠には制限があるため、早めの申し込みが必要です。
キャリア採用
経験者向けには、技術職・営業職・事務職を含む多岐にわたる職種でキャリア採用を実施しています。国内外のプロジェクトに関与できるため、国際的な経験の蓄積が可能です。
また、建設コンサルタントとしての専門技術を活かし、社会インフラの整備や環境保全への貢献が期待できます。
求める人物像
日本工営株式会社では、経営理念「誠意をもってことにあたり、技術を軸に社会に貢献する」に共感し、それを実践できる人物を求めています。
また、日本工営株式会社は、多様性を尊重し、ワークライフバランスを重視する職場です。そのため、社会貢献意欲が高く、健康経営を大切にする方にとって魅力的な企業といえます。
日本工営株式会社の給与と福利厚生
日本工営株式会社は、2024年の予定として、以下のような給与体系を設定しています。
技術系総合職・事務系総合職
高専卒:月給237,200円〜
大学卒:月給249,000円〜
修士了:月給260,800円〜
電力機器装置製造の技術系総合職
高専卒:月給226,300円〜
大学卒:月給237,500円〜
修士了:月給248,700円〜
住宅補助金
地域や扶養の状況に応じて10,000円〜24,000円が支払われます。社宅や寮に入る場合は支給されません。
昇給・賞与
昇給:年1回(7月)
賞与:年3回(6月・10月・12月)
昇給・賞与の詳細は業績に基づいて決定されます。
教育研修制度
日本工営株式会社では、「キャリアビジョン」に基づき、社員の全面的な成長を支援しています。専門技術力と業務遂行力の向上を重視し、以下のような研修プログラムを提供しています。
新入社員研修:入社後1週間でビジネスマナーや社会人基礎を学びます。
職場内研修 (OJT):各新入社員には研修担当者が指導を行い、実務を通じて必要なスキルを習得します。
フォローアップ研修:導入研修後の振り返りを行い、学びの定着を確認します。
技術士セミナー:技術資格の取得を目指す社員に対し、マンツーマンでの指導が行われます。
社内インターンシップ:自部署以外での短期間の勤務を体験し、業務理解を深めます。
資格取得支援:技術士や建築士など、専門資格取得への全面的な支援が提供されます。
福利厚生制度
日本工営株式会社は、社員の生活支援として福利厚生の充実も目指しています。
住宅支援:独身寮や社宅を提供し、住居の確保をサポートします。社宅利用は、新卒入社から7年間可能で、家賃負担も軽減されます。
福利厚生パッケージ:国内外のさまざまな施設やサービスが優待価格で利用できます。
クラブ活動:野球やサッカーなど、多彩なクラブ活動を通じて社員のコミュニケーションを促進します。
働き方支援
テレワーク制度:在宅勤務を推進し、サテライトオフィスの利用も可能です。
フレックスタイム制:出勤時間の柔軟な調整が可能で、ワークライフバランスを重視しています。
育児支援:育児休業や子の看護休暇など、家庭と仕事の両立をサポートするための制度が整っています。
- 社会貢献性の高い事業に関わった仕事ができる
- グローバルに活躍できるチャンスがある
- 幅広いキャリアパスが期待できる
- 従業員の健康を重視した福利厚生制度が利用できる
- 国内外問わず転勤が発生する可能性がある
- 納期に追われると残業が増える可能性がある
採用時に英語の能力について要求される基準はありますか?
「TOEIC〇〇点以上」など語学力に基準を設定した選考は行っておりません。
もちろん、語学が得意な方はその能力をアピールできます。また、「グローバルに活躍したいが語学に自信がない」と感じる方も、入社後にスキルアップを図り、語学力を身につける機会があります。
入社後の配属はどのように決定されますか?
配属部署は、応募書類で選んだ職種や分野を基に決定します。
応募書類や面接の際には、当社で実現したい目標や成果についてアピールすると配属決定の参考になります。
平均勤続年数や離職率が知りたいです。
2022年度の平均勤続年数は12年で、離職率は3.6%です。
一般労働者の離職率は15.0%と比較すると働きやすい環境を提供している企業だといえます。新卒の初期離職率は9.6%で、大卒全体の初期離職率32.3%と比べて低い水準です。
女性の全社員における割合と管理職の割合を教えてください。
全社員中女性の割合は18.0%です。また、全役職者の中で女性の管理職割合は4.9%です。
新卒採用における女性の割合が増加しているため、今後はダイバーシティと女性の活躍を推進し、女性管理職の比率向上が期待できます。※データは2022年度末のものです。
【まとめ】
日本工営株式会社は、幅広い分野で社会貢献を行う総合コンサルティング企業です。社会基盤整備・環境保全・防災対策など、多岐にわたるプロジェクトに携わり、持続可能な社会の発展を支援しています。以下は、日本工営株式会社の主要な特徴です。
- 社会貢献性の高い事業:道路・橋梁・ダムなどのインフラ整備をはじめ、地球温暖化対策や自然災害への対応など、社会の基盤を支える重要な事業に取り組んでいます。
- グローバルな活躍:国内外問わず、発展途上国を含む多国籍なプロジェクトに参画し、世界各地でのインフラ整備や環境保全活動に貢献しています。
- 多様なキャリアパス:土木・建築・環境など、さまざまな専門分野の技術者が在籍している企業で、専門性を活かしたキャリア形成が可能です。
- 働きやすい環境:健康経営を推進し、ワークライフバランスの取れた職場環境で、従業員が長期にわたって安心して働ける体制を整えています。
日本工営株式会社は、技術力と社会貢献を重視する企業として、持続可能な未来への道を切り開いています。グローバルに幅広くキャリアを積める企業に興味がある方は、挑戦してみてはいかがでしょうか。