このページでは、こんな疑問に答えていきます。
#この記事を書いた人
みんなの転職アドバイザー
ねこくん
新卒でブラック企業に入社し、耐えきれず1年で退職。その後人材系企業にて転職支援に携わる。フリーランスとして数年活動し、現在は経営者で法人3期目。
さまざまな人の転職・キャリア構築をサポートしています。
目次
【基礎】厚生年金と国民年金の切り替え
まずは国民年金と厚生年金の切り替え手続きの基礎を知っておきましょう。
無職や学生、自営業(フリーランス)の人が会社に就職した場合や公務員となった場合は国民年金から厚生年金に切り替える必要があります。
この場合は、新しい会社が手続きをしてくれるので、年金手帳などを提出するだけでOKです。
次の項からは、厚生年金から国民年金に切り替える方法をパターン別に解説していきます。
厚生年金から国民年金への切り替え【空白期間のある/なしで解説】
ブランクが空いてしまう場合は国民健康保険への切り替えも必要なので、そちらも忘れずに手続きしましょう。
ここからは退職後のパターンごとに解説していきます。(すべて転職先が法人企業と想定)
転職先が法人企業で、退職した翌日から新しい会社で働く
3/31に退職し、4/1から新しい会社で働く
退職から入社までの空白期間がない場合は、年金の切り替え手続きをする必要はありません。
転職先の企業に、マイナンバーや年金手帳を提出すれば、厚生年金の手続きをしてくれます。
転職先が法人企業で、退職した同じ月から新しい会社で働く
3/15に退職し、3/25から新しい会社で働く
原則としては、住んでいる市区町村の窓口で国民年金の手続きが必要です。
しかし、厚生年金保険料は月末に在籍している会社が払うため、国民年金保険料を自分で払う必要はありません。
月の途中で退職し、翌月から新しい会社で働く
3/20に退職し、4/1から新しい会社で働く
住んでいる市区町村の窓口で国民年金の手続きが必要です。
さらに、月末に企業に所属していないので、3月分の国民年金保険料を自分で払う必要があります。
次の転職先が見つかっていない・個人事業主になる
3/31に退職し、新しい会社はまだ決まっていない
次の転職先が決まっていない場合は、住んでいる市区町村の役場で国民年金の手続きが必要です。
また、個人事業主(フリーランス)になる場合は厚生年金に加入できないため、国民年金に加入することになります。
転職時の年金の切り替え手続き方法【期限・必要なもの・手順】
手続きの期限は退職の翌日から14日以内
原則、退職日の翌日から14日以内に国民年金への加入手続きをしなければいけません。
未納期間が発生しないようにするためにも、手続きの準備ができたら速やかに切り替え手続きをするのが望ましいです。
国民年金への切り替え手続きに必要なもの
必要なもの
- 年金手帳、または基礎年金番号通知書
- 身分証(運転免許証、マイナンバーカードなど)
- 退職日を確認できるもの(離職票、退職証明書など)
- 印鑑
国民年金への切り替え手続き手順
会社から離職票をもらう
市役所や町村役場で国民年金への切り替えを申し出る
後日、国民年金保険料の納付書が届く
市役所や町村役場で国民年金への切り替えを申し出れば、その場で手続きが完了します。
会社から退職日を証明できるもの(離職票など)をもらわないと手続きを進めることができないため、退職日に直接受け取っておくのがスムーズに進めるコツです。
年金の切り替え | |
---|---|
届出先 | 市区町村の役所 |
届出人 | 本人 |
期限 | 退職した日から14日以内 |
持ち物 | 年金手帳、印鑑、離職票、身分証 |
厚生年金に加入している家族の扶養に入る場合
厚生年金に加入している配偶者(会社員や公務員)がいる場合、厚生年金の被扶養者になることも可能です。
下記の「被扶養者の範囲」「収入の制限」の条件に当てはまり、配偶者が勤務先に申し出る事で、会社に加入の手続きをしてもらいます。
【被保険者の範囲】厚生年金・共済年金の第2号被保険者に扶養されている20歳以上60歳未満の配偶者
【収入の制限】年収が130万円未満
扶養に入る場合 | |
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届出人 | 扶養者 |
届出先 | 扶養者の勤務先 |
すること | 扶養者が勤務している会社に申し出 必要書類の提出 |
必要書類 | 健康保険の扶養届 第3号種別変更届 |
国民年金保険料を払えないときは免除制度を活用!
国民年金には免除制度があり、申請すれば保険料の支払いが免除(猶予)になる場合があります。
免除される額は「全額、4分の3、半額、4分の1」の4種類となっており、経済状況に応じて決定されます。
免除になる条件
- 本人・世帯主・配偶者の所得が一定額以下
- 失業した場合
市役所や市町村役場、もしくは年金事務所に申請書を提出し、承認されれば年金の納付が免除されます。
承認基準などは日本年金機構のサイトで確認しておきましょう。
参考 国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度日本年金機構国民年金の支払金額・方法
国民年金の支払金額は?
2020年4月~2021年3月は、月額16,540円です。月払いよりも、まとめて前払い(前納)するとオトクです。
口座振替 | 現金 | |
6ヶ月 | 98,110円 (割引額:1,130円) | 98,430円 (割引額:810円) |
1年 | 194,320円 (割引額:4,160円) | 194,960円 (割引額:3,520円) |
2年 | 381,960円 (割引額:15,840円) | 383,210円 (割引額:14,590円) |
※割引額は毎月納める場合との比較
国民年金の支払方法は?
現金、口座振替、クレジットカード、電子納付の4種類です。
【まとめ】入社までブランクが空く場合は年金の切り替え手続きが必要!
- 厚生年金から国民年金に切り替えは自分で手続き
- 退職の翌日から新しい会社に入社する場合は手続き不要
- 入社まで期間が空く場合は切り替え手続きをする
- 年金の支払いが困難な場合は免除制度を利用する
入社まで期間が空く場合は「厚生年金から国民年金への切り替えが必要」という点だけ覚えておけば、後は役所に行って手続きをするだけです。
ブランクが空いてしまう場合は国民健康保険への切り替えも必要なので、そちらも忘れずに手続きしましょう。
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