転職で契約社員に応募する前に読むべき注意点【リスクあり】

契約社員の注意点・リスク_サムネイル

田中くん
契約社員の求人に応募しようかな?契約社員の経歴は転職で不利になるの?

雇用形態は色々あり、正社員ではなく契約社員として働いている方も多いです。

例えばIT・Web業界やゲーム業界ではプロジェクトごとの契約といったように、契約社員としての雇用が珍しくありません。

正社員と契約社員の違いを事前に知っておかないと転職失敗につながってしまう可能性も十分にありますので、実際に応募する前に正しい知識を身につけておきましょう。

このページでは、契約社員の求人に応募する前の注意点や、契約社員の経験が今後のキャリアにどう影響するのかを解説していきます。

ねこくん

#この記事を書いた人

みんなの転職アドバイザー

ねこくん

経歴

新卒でブラック企業に入社し、耐えきれず1年で退職。その後人材系企業にて転職支援に携わる。フリーランスとして数年活動し、現在は経営者で法人3期目。
さまざまな人の転職・キャリア構築をサポートしています。

契約社員の求人に応募する前に知るべき3つの注意点とリスク

田中くん
志望企業の求人が契約社員なんだけど、大丈夫かな?
ねこくん
応募前にいくつか注意点を知っておきましょう!

映像・ゲーム業界には特に多いのですが、契約社員から正社員への登用を行っている企業もあります。

そのため、本当に入りたい企業なら契約社員から正社員を目指す道も選択肢に含まれるでしょう。

ねこくん
しかし、契約社員として採用されることのデメリットを認識しておかないと、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もあります。契約社員の注意点は主に以下の2点です!
契約社員の注意点

それぞれの注意点について詳しく見ていきましょう。

①契約社員には定期的に契約更新がある

契約更新

田中くん
契約更新があるのはなんとなく知ってるけど・・・
ねこくん
当然ながら、雇用主から次の契約は更新しないと言われてしまい、職を失ってしまうリスクはあります。

契約に関しては会社ごとに内容が違うため、契約を結ぶ際にどのくらいの期間でどのような待遇なのかチェックしなければなりません。

あらかじめ、契約更新をする時の手続きや諸条件について把握したり、契約更新のない時の対処法などを確認しておく必要があるでしょう。

田中くん
なるほど、常にリスクを考えておかなきゃね・・・
ねこくん
契約解除の条件などは求人情報では知ることができないので、転職エージェントを利用している場合は担当者に必ず確認しましょう。
注意
契約更新がされない場合は、契約解除の何ヶ月前に通知されるかも要チェックです。

②待遇や福利厚生が正社員と違う場合も

ねこくん
これは企業にもよりますが、契約社員は正社員と待遇が大きく違うこともあります。
待遇が違うかも・・・
  • 基本給が正社員よりも低い
  • ボーナスや退職金がない
  • 福利厚生を利用できない
高年収
専門的なスキルがあれば正社員よりも高い給与を受け取ることも可能ですが、待遇面では違いがあることが多いので注意しましょう。

③契約社員は正社員に比べて立場が弱くなりやすい

怒る上司
表向きでは正社員と契約社員との扱いは平等のようですが、社内で問題が起こったりすると契約社員は立場が弱くなりやすいです。

正社員の中には契約社員や派遣社員を見下すような人もいますので、注意が必要です。

また、売上が下がった際に1番最初にクビを切られたり減給になる可能性が高いのが非正規雇用(派遣社員・契約社員・アルバイト)です。

ねこくん
全ての会社に言えることではないですが、この点も頭に入れておきましょう。次は、契約社員に適用される制度について解説します!契約社員にとっては有利な制度なので頭に入れておきましょう!

契約社員に応募するなら5年ルール(無期労働契約)を知っておこう!

ねこくん
長く有期労働契約(契約社員・パート・アルバイト)をしている人に対して「無期労働契約」が適用されるのはご存知でしょうか?
田中くん
無期労働契約?なにそれ?
ねこくん
簡単に言えば、5年以上契約社員を続けているなら無期労働契約(期間の定めのない労働契約)を申請できる制度のことです。

契約社員に応募しようとしている人も事前に頭に入れておくと役立つ知識でしょう。

無期労働契約
2013年4月からの有期雇用契約(つまり契約社員)を対象とし、「有期労働契約が繰り返し更新されて通算5年を超えた時は、労働者の申し込みにより、期間の定めのない労働契約(無期労働契約)に転換することが義務付けられた」労働契約法のこと
注意
5年という期間は、2013年4月からカウントされているため、それ以前に働いたものは期間対象外となります。
つまり、無期労働社員が誕生するのは、2018年4月以降となります。

5年ルール(無期労働契約)施行の目的

田中くん
これはどういう目的で施行されるのかな?
ねこくん
目的は間違いなく契約期間による労働者の雇い止めに対する不安解消ですね。

こちらのルールを適用する目的としては、主に有期労働契約の人の不安解消のためです。

例えば、1年毎に契約が更新がある場合「今年は更新されるかな・・・」という雇い止めに対する不安がありますよね。

同じ企業で長期間働いてきたのに、突然契約を打ち切られて失業してしまうといったリスク回避にも5年ルールは有効なのです。

注意 : 無期労働契約社員 = 正社員ではない

田中くん
無期労働契約って正社員ってことだよね?
ねこくん
勘違いしやすいですが、正社員とは違うので注意しましょう。
無期労働契約は正社員ではない
これまでの説明を見ていると、「無期労働契約社員 = 正社員」と思ってしまうかもしれませんが、厳密には違います。

無期労働社員をどのように扱うかは企業によって異なりますが、基本的には労働条件・給与・福利厚生などは契約社員の時と同等と考えていいでしょう。

企業側から特別な配慮がされない限りは、雇用期間のみの変更となるのがほとんどでしょう。

田中くん
今の条件に満足していない場合、ただ辞めづらくなるだけだね・・・
ねこくん
残念ながら、完全な正社員化は極めて少ないと言えますね。それなら最初から正社員で雇用したほうがいいですから・・・より詳しく知りたい人は厚生労働省の特設サイトをご参考ください!
参考 有期契約労働者の無期転換ポータルサイト厚生労働省

契約社員から転職すると不利になる?リスクは?

面接

田中くん
契約社員の経験があると転職活動で不利になったりしないのかな?
ねこくん
若い年齢ならそこまで影響はありません。ただ、業界によっては前職での評価が低いと思われる可能性もあります。

ITやゲーム業界をはじめ、離職率が高い業界は契約社員としての雇用形態を取る企業が多いです。

契約社員が多い業界

契約社員自体が多い業界で転職するなら、契約社員としての経験はマイナスにはならないでしょう。

ねこくん
一方、コンサルティング業界などは契約社員が少なく、契約社員=能力が低いとみなされることもあるので注意するべきです。

企業からの契約社員提案は要注意

ねこくん
正社員を志望していたのに、企業から契約社員を勧められた場合も注意が必要です。
悩む
選考を進めていくと、企業側から「最初は契約社員スタートで、正社員を目指しませんか?」と提案されることがあります。

こういった企業には「正社員にするほどのスキルは無いが、せっかくの人材だから契約社員で確保しよう」という狙いがあるのです。

「入れるなら良いか…」と承諾していまいそうですが、契約社員として入社した場合は契約を打ち切られる不安と戦わなければなりません。

ねこくん
何年すれば正社員になれるのかが明確なら良いのですが、特に期間の定めもない場合は特に注意しましょう。

契約社員のメリット【正社員と比較】

握手

ねこくん
ここまで契約社員の注意点やリスクを解説してきましたが、メリットもありますよ!正社員と比較してみましょう。

契約社員は昇給などはあまり見込めませんが、正社員と比べて業務量が少ない場合があります。(業界や企業によりますが)

労働時間や勤務地、仕事内容などはすべて企業側との話し合いで決まるので、自由度が高いのが大きなメリットです。

ねこくん
出産や結婚などの予定があって数年しか働けない場合や、家事や育児と両立したいという場合は「契約社員でよかった」となるケースもありますね。
田中くん
どちらがいいかは自分のライフスタイル次第ってことだね!

【Q&A】契約社員の転職に関するよくある質問

ねこくん
契約社員の転職に関するよくある質問をまとめました。疑問点や不明点があればチェックしてください。

気になる疑問をチェック

契約社員の具体的なデメリットは何がある?

大きなデメリットは、雇用期間が決まっていることです。

雇用期間が決まっているということは契約が更新されない限りは次の勤務先を探す必要があります。また、ボーナスや退職金が少ない、またはないこともあります。長期的に見ると、正社員と比べて年収的にも差があると言えるでしょう。

契約期間が5年超えたら、自動で無期労働契約になる?

労働者本人で申し込みを行う必要があります。

法律上では契約期間が5年経過した労働者が申し込んで無期労働契約が成立します。そのため、転換する場合は申し込みを行いましょう。

まとめ : 契約社員への応募はリスクも必ず把握しておく

この記事のまとめ
  • 契約社員は正社員よりも雇い止めなどのリスクがある
  • 応募するなら納得した上で応募しよう

契約社員を募集しているところは離職率が高く、従業員を使い捨てる思考が蔓延しているブラック企業も多いです。

そのため、企業選びを間違えないためにも決して1人で転職活動をせず、転職エージェントなどを駆使して上手に転職活動を行ってくださいね。

ねこくん
以下では主要な転職エージェントをご紹介いたします。
各エージェントの特徴
リクルートエージェント常時14万件以上と圧倒的な求人数。
情報が豊富なので転職者は登録必須。
マイナビエージェント非常に丁寧な対応が魅力。
はじめての転職や20~30代の若い方にオススメ。
ワークポート転職決定数が多い。
特にIT・Web業界に強い。
パソナキャリア好条件の独占求人あり。
首都圏の転職・女性の転職に強い。
doda求人数と提案力のバランスが良い。
どの層にもオススメ。

その他の転職エージェントに関しては『転職で失敗したくないあなたへ | 転職エージェントおすすめランキング』にて紹介していますので、合わせてご覧ください。

ねこくん
あなたの転職が成功することを祈っています!
もしなにか不安なことや質問がございましたら、 LINEから気軽にご質問くださいね。