転職先に入社してみて分かった「悪い意味で想像と違った」実際のエピソードを紹介

転職先が「悪い意味で想像と違った」という人の割合は？

転職して良かったと思う人もいれば、その逆もあります。

以前紹介した「良い意味で想像と違ったこと」の記事では、39％の方が「ある」と回答し、その中でも、待遇が思ったよりも良かったという方が最も多いという結果になりました。

では一方で、「悪い意味で想像と違った」と思った方はどれほどいるのでしょうか？

そこで今回は、転職の経験がある全国の男女1619名の方々に「転職先で悪い意味で想像と違ったこと」についてアンケートを実施しました！

この記事でわかること

転職先が「想像と悪い意味で違った」という人の割合
実際に聞いた想像と悪い意味で違ったところ

#この記事を書いた人

みんなの転職アドバイザー

ねこくん

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経歴

新卒でブラック企業に入社し、耐えきれず1年で退職。その後人材系企業にて転職支援に携わる。フリーランスとして数年活動し、現在は経営者で法人3期目。
さまざまな人の転職・キャリア構築をサポートしています。

**「転職先で悪い意味で想像と違ったこと」調査概要**
調査手法	インターネットでのアンケート ※自社運営のアンケートサイト「ボイスノート」を利用して調査を実施
調査対象者	転職の経験がある全国の男女
調査期間	2021年12月18日～ 2021年12月21日
質問内容	質問1：転職先に入社後、「悪い意味で想像と違ったこと」はありますか？質問2：どのようなことが悪い意味で想像と違っていましたか？
集計対象人数	1619人

49.7％が「悪い意味で想像と違ったことがある」

まず気になるのは、転職先に入社後、悪い意味で想像と違ったことがあった人の割合です。

実際にどれくらいの人がそう感じているかを把握することで、どういう目線で転職先を選べばいいのかの指標にすることができるほか、転職の正しい心構えも得られるでしょう。

アンケートの結果は以下の通りです！

驚くことに、ほぼ半数の49.7％の方が悪い意味で想像と違ったことがあると回答しました！

そんなにいるんだね。

2人に1人は「転職先で悪い意味で想像と違ったことがあった」という結果になりました。

良い意味で想像と違ったことがあった人よりも約10%多いことから、転職してもなかなか理想の職場に出会うことは難しいということが分かりますね。

どのようなことが想像と違っていたか

どういうところが想像と悪い意味で違ってたのかな？

やはり気になるのはそこですよね。もちろん想像と悪い意味で違っていたところについても聞き、パターン別で集計しました。

結果は上記の通りです！人間関係について悪い意味で想像と違った方が24.2％と、もっとも多い結果になりました。

それぞれの回答について、具体的なエピソードも紹介します！

見たい箇所にジャンプ

人間関係
職場の雰囲気や環境
休日や勤務時間
待遇（給与や福利厚生）
勤務条件や仕事内容が違った
思ったよりもきつかった
その他

人間関係

やはり人が集まる職場において人間関係のトラブルは少なからずあるようです。

他の項目と比較しても、頭1つ抜けて、想像と悪い意味で違ったところとして挙げられました。

アンケートで実際にあった回答は以下の通りです！

面接時会社訪問した際はみんな笑顔で感じが良かったが、入社して人間関係が複雑なのが分かった。
面接の時は感じが良さそうでしたが現場では別人みたく性格が悪く嫌われていました。
面接に行ったときは職場の雰囲気が良く人間関係は良好だと思っていたが、入社したら人間関係のトラブルが多発していて職場の雰囲気が最悪だった。
意地の悪い同僚がいて、こいつのせいで離職率が高いのだなとわかった。
職場見学の時と違い、人間関係が想像以上にドロドロしていた。
すごく楽しく働けそうに見えましたが、上司がすごく嫌な人でした。
きちんと教えてもらえると思っていたのに、わかっているを前提にさっと教えられ、後はノータッチ。聞きたい時に誰もいないという酷さ。聞くと、何がわからないの？と逆ギレされた。

社内の人間関係については、入社してからでないと見えづらい部分です。

面接などで会社に訪問した時にはいい職場だと思っても、実態は違ったということも少なくありません。

企業の人間関系はどうやって確認したらいいんだろう・・・

正直、明確な対策方法はありません。ただし、確認方法としては企業の口コミなどから読み取ることはできますよ。

ただし口コミを信じすぎるのも良くないので、あくまで参考程度に留めておくことをおすすめします。

企業の口コミの信憑性については以下の記事をチェック！
企業口コミサイトの信頼性ってどうなの？【参考程度にしましょう】

職場の雰囲気や環境

人間関係と同じく、職場の雰囲気や環境もやはり実際に働いてみないと分からないことが多く、「思ってたのと違う！」と感じてしまう方が多いようです。

具体的なエピソードとしては以下のような回答がありました。

ベンチャーに転職したとき、想像以上に体制ができていなくて心配になった。案の定しばらくして解散となり、その後はわからない。
全く仕事がないしみんながヘビースモーカーでたばこ臭かった。
会社のシステムが思った以上に整っていなかった。
働きやすい快適な職場と聞いていたのに空調などがきいていなかったりして暑かったり寒かったりで快適では無かった。
余りにも昭和感が漂いすぎている。
社員が仲良しこよしで競争し合わない事。
社内の雰囲気が暗く外から来た自分に対してどこか、排他的な態度を取られた。

よくあるパターンとしては、規模の小さい中小企業の場合、前時代的なアップデートできてない非効率なシステムを取っていることがよくあります。

また、環境的なことで言うと、空調が古かったり、分煙化が進んでいなかったりすると、働く環境として相応しくないと感じてしまう人も多いかもしれません。

こうなると転職したほうがいいのかな？

少し気に入らないところがあったからと言って、すぐ転職を考えるのはやめましょう！

改善するべきシステムは幹部雇用のチャンス？

非効率なシステムを見て、改善するべきポイントを見つけられる人はそんなに多くありません。より効率的なシステムを採用し、ペーパーレス、電子化などが成功すれば企業にとっても大きな利益に繋がります。これらを自身で進められれば、昇進や幹部雇用も夢ではないでしょう。

休日や勤務時間

休日や勤務時間は会社の求人を見る際に当然チェック部分です。

そこが実際と異なるというのは困ってしまう方も多いでしょう。

実体験の中には企業側がブラックな回答もありました。

携帯貸与で時間外は出なくていいと言われてたけど、実際は夜も土日も対応しないといけなかった。
条件と状況が違っていた。残業はないといわれていたが毎日残業等。
完全週休2日という条件をうたい文句で募集していたが、仕事が忙しいときは土曜出勤は社員として当たり前という空気だった。忙しいときに土曜出勤を無視して休んだら入社後3ケ月は臨時社員3ケ月後に正社員登用という条件が適用されなかった。文句を言えば嫌ならやめてもらっていいよ、うちはやる気がない社員はいらない。うちは実力主義だから。というのです。仕事が入らず暇なときのみ週休2日の会社でした。
休日出勤や残業が求人時に記載されていたものと全然違ったこと。
営業の会社に入ったら、求人には週休2日制と書いてあったが、休みなんかほぼなし。車で寝泊まりさせられたり、早朝から仕事させられたりと、いまでは考えられない労働省条件でした。
サービス残業が、当たり前の会社だった。
残業なしのはずが、毎日残業ありで、休日出勤までさせられた。

企業側が悪質な回答も目立ちますが、休みが与えられないなどは、想像と悪い意味で違ったという以前の問題です。

労働基準法をあまりに逸脱するようなブラック企業なら早めに転職するのも有りかもしれません。

ブラック企業かな？と思った方は、以下の記事も参考にしてみてください。

ブラック企業とは？見分け方や退職方法をチェック！
【徹底解説】ブラック企業の見分け方！面接・求人などの状況別に特徴を紹介！仕事を辞めたいと毎日思っているあなたへ【現状分析が大切です】

待遇（給与や福利厚生）

待遇（給与や福利厚生）は働くうえでもっとも大切なことの1つです。

それが想像と悪い意味で違うのは、大きな落胆になりえます。

転職者の実体験としては以下の通りです。

役員で引き抜かれて転職しましたが、転職後数か月で業績悪化のために事前の約束の役員報酬が三分の一になったこと。
ボーナスがあると聞いていたのに就業規則にはその記載がなかった。
思ったより社員待遇が全てにおいて悪かった
交通費が全額支給という話だったが、定額しか出なかった。
年次昇給があるという話だったがなかった。
大企業と言われいる会社なので福利厚生が充実してると思っていたけどまったく充実してなかった。
給与や待遇が当初の説明と異なり大幅に悪化していた。

スキルや経験によって賃金が異なることは多いですが、それとは関係なく、求人票に書いてある内容と違うのは納得できない方がほとんどだと思います。

これを防ぐ対処法はある？

内定から入社するまでの間に労働条件通知書をもらって内容をよく確認してください。

特にやらなくてならないのは、求人票の最低保証金額と明記されている賃金を比較することです。

もしも賃金が求人票の最低保証金額を下回っている場合は、すぐに企業に連絡することをおすすめします。

それでも正されない場合は入社の取りやめも考えておきましょう。

勤務条件や仕事内容が違った

入社前は基本的に求人に記載されている情報しか知ることができません。

そのため、そこに書かれていなかった仕事があると戸惑う方も多いでしょう。

転職者からはこのような回答がありました。

腰が悪いので力仕事は無しでという契約だったが、けっこう力仕事を頼まれた。
配置転換が少ないと思っていたが配置転換が多く、不向きなことを無理やりさせられることが多かった。
業務内容がまったく違っていた。建物営繕の仕事と言われたのに老人介護の仕事をさせられた。他の従業員には介護の仕事をしてもらうと言っていたそうで、私だけがだまされた。
管理職で入社したものの、言いがかりをつけられて一般職にされた。
求人に書いてあった内容と全く違う仕事内容だった。

そもそもの業務内容が異なっていて、思っていたのとまったく違う仕事をさせられたりなど、普通では考えられないような経験をした方もいるようです。