定年までに何社経験しましたか?
以前行った調査(転職ありきの就職が主流?)では、30代以下の52%が新卒で入社した会社をすでに転職しているという結果になりました。
一昔前に比べると転職へのハードルも大きく下がっていると感じますが、すでに定年退職をしている年代では「一社で定年まで」勤めた方はどれほどいるのでしょうか。
今回は事前調査で「新卒で会社に就職した」と回答した全国の男女1560人の方々に「新卒入社した会社に勤めた年数」についてアンケートを実施しました。
調査手法 | インターネットでのアンケート ※自社運営のアンケートサイト「ボイスノート」を利用して調査を実施 |
調査対象者 | 事前調査で「新卒で会社に就職した」と回答した全国の男女 |
調査期間 | 2022年6月12日 ~ 2022年6月14日 | 質問内容 | 質問1:現在のあなたの状況について、当てはまるものをお選びください。 質問2:新卒で入社した会社には何年間勤めたか、当てはまるものをお選びください。 ※すでに転職している方 質問3:新卒で入社した会社を転職した理由を教えて下さい。 質問4:あなたが定年退職するまでの間に何社に勤めたか、当てはまるものをお選びください。 ※すでに定年退職している方 質問5:あなたが一度も転職しなかった理由を教えて下さい。 | 集計対象人数 | 1560人 |
74.5%が「新卒入社した会社を10年未満で退職している」
まず、全国の男女1560人の方に、現在の状況について聞きました。
「転職して別の会社に勤めている」と回答した35.1%(548人)の方に、新卒で入社した会社には何年間勤めたかについて聞きました。
「3年~5年未満」と回答した方が17.2%ともっとも多い結果になりました。
10年未満と回答した方が合わせて74.5%と、新卒入社した会社を10年未満で退職している方が多いようです。
新卒で入社した会社を転職した理由についても聞きました。
- 『1年~2年未満』もともと違う仕事に就職したいと思っていたから。(30代・女性)
- 『1年~2年未満』もっと希望する会社に転職するチャンスがあったから。(30代・女性)
- 『1年~2年未満』教育体制が整っていなかった&尊敬できる上司たちがいなかったため。(30代・女性)
- 『2年~3年未満』自分の性格に合っていなかったので生涯続けられないと思った(40代・女性)
- 『半年』自分に合いそうもない仕事でしたので早々に退職して次の会社に移りました。(50代・男性)
- 『7年~10年未満』ブラック企業で、将来性もないと思ったから。(50代・男性)
自分に合いそうもない仕事だったからや、もっと希望する会社に転職するチャンスがあったからなどの理由がありました。
自分に合わない会社で働き続けるのは時間がもったいないと、考える方も少なくないのかもしれません。
すでに定年退職している51.4%が「一度も転職していない」
続いて、「定年退職した」と回答した26%(405人)の方に、定年退職するまでの間に何社に勤めたかについて聞きました。
51.4%の方が「1社」と回答し、もっとも多い結果になりました。
すでに定年退職をしている年代の方は、半数以上が転職を経験していないようです。
「1社」と回答した方に、一度も転職しなかった理由についても聞きました。
- 転職するリスクより、そのまま努力する方がベターと感じた(60代・男性)
- 自分にそんな能力が無いことを自覚していたのと、その仕事が自分に合っており好きだったから。(70代・男性)
- 仕事が面白かったし、思った以上に昇進ができた(70代・男性)
- 定年退職まで勤務すべきと考え生活しました。(60代・男性)
- 最初の会社で十分満足したので必要がなかった。(70代・男性)
- 1社を勤め上げるのが当然だから(60代・男性)
- その会社が好きで満足していたから。(70代・男性)
- 一度決めた就職先は、生半可な気持ちで転職すべきではないと考えたから(60代・男性)
1社を勤め上げるのが当然だからや、転職するリスクより、そのまま努力する方がベターと感じたなどの理由がありました。
今よりも転職のハードルが高く、「1社で勤めあげるのが当たり前」と考える方が多かったようです。
まとめ
今回は「新卒入社した会社に勤めた年数」についての調査を行い、その結果について紹介しました。
74.5%が新卒入社した会社を10年未満で退職しているという結果になりました。
「自分に合いそうもない仕事でしたので早々に退職して次の会社に移りました」などの理由もあり、合わない仕事を続けるくらいなら新しく転職したほうが良いと考える方も少なくないようです。
また、すでに定年退職をしている方への調査では、51.4%が一度も転職を経験していないという結果になりました。
最近では“普通”になっている転職ですが、少し前までは「1社で勤めあげるのが当たり前」という考えが“普通”だったようです。