この記事の監修SEO会社
株式会社NEXER
2005年にSEO事業を開始し、計10,000社以上にSEOコンサルティング実績を持つSEOの専門会社。
自社でSEO研究チームを持ち、「クライアントのサイト分析」「コンテンツ対策」「外部対策」「内部対策」「クライアントサポート」全て自社のみで提供可能なフルオーダーSEOを提供している。
SEOのノウハウを活かして、年間数百万PVの自社メディアを複数運営。
SEO対策の実施において、競合分析は非常に重要性の高いものです。検索順位の決定にはさまざまな要因が絡みますが、最終的な順位の決定は、競合サイトを含めた相対評価で決まります。
上位表示を目指す場合に、競合サイトに対する優劣は非常に重要な観点であり、競合サイトを超えるために何ができるかを考える必要があります。
しかし自サイトが競合に劣っている要素が何なのか、またそれを覆すためにどのような対策を立てればよいのかは、ただサイトを眺めているだけでは分かりません。競合調査によって確かなデータを取得することで、初めてより現実的で明確な施策の立案が可能になります。
本記事では、競合調査を行う場合のポイントや実施方法とあわせて、利用できるおすすめのツールについて紹介しています。ぜひ本記事を参考に、要所をおさえた調査を進めていきましょう。
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目次
SEOの競合分析セルフチェック表
① 競合分析の目的は?「サイト全体のアクセス向上」か「キーワード単体の順位向上」か | |
② 分析をする競合サイトは、自分のサイトと同じ形式のサイトか | |
③ 分析をする競合サイトの、ドメインパワーは自サイトと大きな乖離が無いか | |
④ 競合サイトはどのくらいの記事数があり、月何記事追加しているか【全体】 | |
⑤ 競合サイトの中でアクセスを稼いでいるページとキーワードは?【全体】 | |
⑥ 競合のページに比べて、情報量が劣っていないか【単体】 | |
⑦ 検索上位のサイトに共通して含まれている情報は?【単体】 | |
⑧ 競合サイトと比べて、自サイトのタイトルはクリックしたくなるものになっているか | |
⑨ 競合サイトはトピッククラスター構造を採用しているか | |
⑩ 競合サイトに比べてコアウェブバイタルで劣っていないか | |
⑪ 競合サイトにはGoogleに評価されやすい、オリジナルコンテンツを含んでいるか | |
⑫ 競合サイトが情報の信頼性を高めるためにやっていることは? | |
⑬ 競合サイトのコンテンツのリライト頻度は? |
SEOで競合分析をおこなう理由と目的
検索結果での上位表示を目指す場合、競合分析は避けて通れません。ここではSEOで競合分析が必要な理由について、詳しく解説します。
検索順位を上げるための参考になるため
競合調査では獲得キーワードや被リンク施策などを調べますが、そのどれもが検索順位を上げるための参考にできるものです。競合調査は個々のデータを総合的に俯瞰することで、競合サイトのSEO戦略を浮き彫りにできます。
他社の戦略は参考として自社戦略に組み込めると同時に、異なる方法論を選ぶことで差別化のポイントにできます。また個々の具体的な差は、結果として現れている順位の差の理由となっているものです。
これらを効果的に取り込むことで、自社サイトのコンテンツ評価の上昇に繋げられます。具体的には、コンテンツに対するキーワードの差分は、参考とすべき重要なポイントです。
上位表示されているコンテンツに含まれている要素は、検索ニーズを満たすために必要な情報です。自社コンテンツにない要素を洗い出すことで、不足しているコンテンツを明確化できます。
また内容にはっきりとした差がないにも関わらず自社の順位が上がっていない場合は、そのほかの要素が検索順位に影響していると推測できます。ドメイン歴や被リンク、SNSや外部プラットフォームなど、コンテンツ外の要素に目を向けるきっかけにもなるでしょう。
相対的に順位が決まる以上、評価要素の推定は他サイトとの比較からでしか導けません。競合分析は順位上昇のための具体的な施策を絞り込むためにも、必要不可欠といえるでしょう。
検索順位を上げるためには、とにかく競合分析をおこない、自社サイトが競合サイトに負けている点を洗い出すことがSEOの基本になります。
競合サイトの傾向を把握できるため
競合調査をすることで、上位表示しているサイトに共通する傾向を見つけられます。共通する内容や近い傾向を見つけることで、検索エンジンが評価する要素を推測できます。
具体的には文字数の多さや独自画像の使用、動画コンテンツの埋め込み、権威ある機関からの被リンクなどです。また同時に競合サイトがやっていないこともチェックできます。
検索エンジンでの上位表示を進める場合に、傾向を把握しないまま目指そうとすると、手がかりのまったくない状態で、想像だけを頼りに施策を進めなければなりません。
データもないまま施策を決定することになるため、まったく異なる方向へとコンテンツ改善を進めてしまう危険性もあります。しかし競合調査をすることで、検索エンジンの評価の方向性の大まかな部分を推測できます。
評価に繋がりやすい要素を絞り込むことで、より有効性の高い施策を立案できるでしょう。
上位サイトの傾向=Googleがそのキーワードで重要視しているもの
ということを理解しておきましょう。
とくに見出しの傾向は第一に調べるようにしましょう。
最低でも検索結果のトップ10のサイトまで見て、共通する見出しの内容が出てくるはずです。
その見出しが、Googleが重要視しているものの一つになるため、競合サイト以上に有益でオリジナル性のあるコンテンツを用意しましょう。
対策すべきキーワードを発見できるため
競合分析ではキーワードの分析を行うことで、自社で対応できていない対策キーワードを発見できます。具体的には、分析ツールによって「競合サイトではヒットするけれども、自社サイトではヒットしないキーワード」を探します。
ここで発見されたキーワードは、他社サイトでは対応するコンテンツがすでに作られており、自社サイトではそれに該当するものがないキーワードです。キーワードの差分のすべてに対して対策をする必要はありません。
しかし抽出されたキーワードのなかには、本来は自社サイトでも対応しておくべきだったキーワードが含まれている可能性があります。
自社コンテンツと高い関連性があるにも関わらず、対策キーワードとして取り漏らしているものがある場合、発見することによって重要性が高いキーワードをコンテンツに新たに追加できます。あわせて、競合サイトとのアクセス数やSEO評価の差を縮められます。
可能であれば、自社サイトと関連性のある、ありとあらゆるキーワードを網羅したいものですが、SEO対策をすれば現実的に検索上位を目指せるキーワードと、SEO対策をしても検索上位を狙えないキーワードがあります。
しかし、自社サイトと同系統の競合サイトが獲得しているキーワードは、自社サイトでも充分狙うことができるキーワードと判断できます。
競合サイトが獲得しているキーワードを調べ、競合サイト以上のコンテンツを作成することで、上手くいけば、競合サイトの流入を確保できるでしょう。
SEO対策の競合分析で調査すべき箇所
競合調査で調査すべき具体的な指標について解説します。
検索順位
競合調査でまずチェックしたいのが検索順位です。コンテンツごとの検索順位を抽出し、どのコンテンツが強い影響力を持っているのかを確かめます。また獲得できている検索順位の総数と順位の分布、上位記事の割合についてもチェックします。
特に上位記事の割合が多い場合、コンテンツが高品質であることが考えられます。Googleからの評価が高く、またSEOに関する技術の高いサイトと推測できるため、競合の中でも特に動きを把握しておきたいサイトです。
キーワード
キーワードも優先度の高い分析項目です。獲得キーワードをチェックすることで、対策想定から漏れていた思わぬキーワードを見つけられる場合があります。このようなキーワードを地道に対策することで、競合サイトとの差を着実に縮められます。
ま検索順位を逆転できれば流入数を奪うこともできるため、影響力獲得のためにも非常に重要な分析プロセスです。キーワードによっては、これまでにない新たな切り口に気づくこともあります。
隠れたキラーコンテンツの発見に繋がることもあるため、注意深く調査を進めるべきでしょう。またキーワード分析では、検索ボリュームと流入経路の確認も重要な要素です。
特に検索エンジン外からの流入には気付きにくいため、SNSでの影響力と効果も把握しておくべきです。キーワード分析は対象の数も多く、手動で行うには限界があります。ツールを使って網羅的に調査することで、分析が進めやすくなります。
インデックス数
インデックス数も非常に重要です。検索エンジンにインデックスされているコンテンツ数をチェックします。インデックス数によって競合サイトの規模感をつかむことができ、またインデックスの増分をチェックすることで、サイトの現役度を知ることができます。
競合サイトが大規模サイトの場合、1日あたりの新規記事の追加本数が数本以上になる場合もあります。リソース的に競合対策を立てられるのか判断にも繋がるため、インデックス数による規模感の把握は必ず行っておきたいポイントです。
記事総数に対してインデックスの本数が少ない場合、記事品質に対するGoogleの評価が高くない可能性があります。競合対策を立てやすいポイントともいえるので、記事総数との差分もチェックしておくとよいでしょう。
ただし記事は公開されてすぐにインデックスされるわけではないため、公開日からの日数には注意が必要です。
タイトルや見出し
タイトルや見出しはコンテンツの構成に関係します。どのようなタイトル・見出し構成にしているのかを把握することで、キーワードに対する検索ニーズの捉え方が分かります。
タイトルや見出しは、対策キーワードを盛り込む場所でもあります。特に上位サイトでの出現率が高く、自社サイトにはないものがあれば、優先して取り入れます。見出しの数もチェックしておきたい要素であり、見出しの数が少ないと見出しタグ内に登場する対策キーワードの出現回数が少なくなってしまいます。
見出しを増やすことは、コンテンツの増加につながります。そのため全体の文章量は増えますが、コンテンツ内での関連キーワードの出現回数が増えるきっかけにもなります。
文章量は長ければよいというわけではありませんが、適切な構成と内容であれば、全体のSEO評価を押し上げます。見出しとあわせてコンテンツの全体を見ることで、より効果の高い分析が可能になります。
検索流入ページ
インデックスされているコンテンツの中で、検索流入の多いページを調査します。検索流入数の多いページは、ユーザーのニーズの高いページであり、SEOで大きな影響力を持つページです。
検索流入を獲得しているキーワードをチェックし、サイト全体の検索評価を下支えしているコンテンツを把握しましょう。基本的には獲得キーワードの検索ボリュームが大きく、検索順位の高いページがこれに該当します。
このようなページは被リンクやサイテーションを多く獲得しているケースがあるため、それらもあわせてチェックします。
検索経路
流入経路もチェックしてくべきポイントです。ツールを使うことで流入経路を可視化できます。リスティング広告からの流入割合が多い場合は、SEOとあわせて広告費用によって集客していることが分かります。
コンテンツによってはSNSからの流入の比率が高いケースがあります。競合サイトがSNSで影響力を持っている場合、対策の対象がSEOから外れるため、実施可否の判断が必要です。
アクセス数
アクセス数は競合サイトの規模を確認するために非常に重要です。期間によるアクセス数の推移を見ることで、季節性のコンテンツの多さと影響力を把握できます。
アクセス数は流入経路や上位表示しているキーワードの検索ボリュームなどによって変化します。コンテンツの数も、アクセス数に大きく影響します。広告による集客の有無も含めて調査し、競合サイト以上のアクセス獲得のきっかけを探りましょう。
エンゲージメント
ユーザー行動の質の高さも調査すべき重要な要素です。滞在時間の長さや直帰率、回遊率などの指標から、ひとりの顧客がどれだけそのサイトのコンテンツをしっかり体験しているかがチェックできます。
滞在時間が長く回遊率の高いサイトは、内容の充実したサイトであると同時に、ユーザーに愛着を持たれ、親しまれているサイトと判断できます。このようなユーザー行動の質の高いサイトは、Googleからの評価も高くなり、検索順位にもプラスの影響を与えます。
競合サイトがエンゲージメント指標の高いサイトの場合は、コンテンツSEOの拡充やブランディングの向上などの対抗策が必要です。
ディレクトリ構造
ディレクトリ構造の調査によって、対策キーワードやその重要度が把握できます。キーワードにもとづいたコンテンツ群は、カテゴリ分けというかたちでディレクトリ構造化されます。
コンテンツをどのようにカテゴリ分けしているかで、どういったキーワードを主軸としているかを推測できます。またカテゴリ内のコンテンツの本数によっても、重視しているキーワードを判断できます。
SEOで評価されやすいディレクトリ構造について詳しく知りたい方は「SEOに強いディレクトリ構造の作り方!正しい階層の設定方法」を読んでみてください。
被リンク
調査要素として最重要ともいえるのが被リンクです。被リンクをどこから得ているのか、またその影響力についてしっかりと調査することが必要です。被リンク元が判明したら、同様の被リンク獲得ができないかを検討します。
被リンクの獲得手法にはスカイスクレイパーテクニックといったものがありますが、競合サイトの被リンクを自社サイトでどのように獲得するかという発想は非常に重要です。被リンクの中でも企業から貼られている場合は、営業によって被リンク設置の機会を得られる場合があります。
また被リンクは継続的に獲得することで効果がより高まります。競合サイトのコンテンツの中でも継続的な被リンク獲得に寄与しているものを特定し、リンク獲得の直接的な理由となっている要素を分析することが大切です。
被リンクについて詳しく知りたい方は「被リンクのSEO効果は?良質な被リンクの獲得方法や悪質な被リンクの防ぎ方」を読んでみてください。
SEOのランキング決定において、現在最も影響のある項目が「コンテンツ」です。
人を引きつける有益なコンテンツを作成すれば、このガイドで取り上げている他のどの要因よりもウェブサイトに影響を与える可能性があります。ユーザーは閲覧したときに良いコンテンツだと感じると、他のユーザーに知らせたいと思うものです。その際、ブログ投稿、ソーシャル メディア サービス、メール、フォーラムなどの手段が使われます。
クチコミによる自然な評判はユーザーと Google の両方に対してサイトの評価を高めるのに役立ちますが、質の高いコンテンツなしにそうした評判が生まれることはめったにありません。
そのため、特定の検索キーワードで順位を上げたい場合は、競合サイトとのコンテンツの差異を確認する必要があります。
評価されやすいコンテンツについては以下のGoogle公式の発信を参考にすると良いでしょう。
以下の質問に照らしてご自身のコンテンツを評価することで、作成しているコンテンツが有用で信頼できるものであるかどうかを判断できます。
コンテンツと品質に関する質問
・コンテンツは、独自の情報、レポート、研究または分析の結果を提示しているものですか。
コンテンツが他のソースを参考にしたものである場合は、単なるコピーや書き換えではなく、付加価値とオリジナリティを十分に示すものですか。
・検索結果に表示された他のページと比較した場合、コンテンツは実質的な価値を提供していますか。
・コンテンツに誤字やスタイルに関する問題はありませんか。
・コンテンツは適切に制作されていますか。雑に、または急いで制作されたような印象を与えるものではありませんか。
(内容一部抜粋)
競合分析のやり方
ここからは競合分析の具体的な方法について解説していきます。
競合分析はツールを使用するやり方と、ツールを使用しないでおこなう2パターンがあります。
競合分析ツールを使用しない方法
競合分析ツールを使用せずに競合分析をおこなう場合は、目視で検索結果や競合サイトを見て、分析をおこないます。具体的には「検索順位の確認」「タイトルや見出しの確認」「コンテンツ内容の確認」はツールを使用しなくても確認することができます。
競合サイトにあって、自分のサイトにはない情報があれば、積極的に取り入れることを検討しましょう。
検索上位のサイトを確認する
競合分析では、検索上位のコンテンツの確認から始めます。コンテンツが検索上位に表示される要因にはさまざまなものが含まれるため、必ずしもコンテンツの品質によって表示されているとは限りません。しかし検索上位にあるということは、現時点での検索アルゴリズムから高い評価を得ている記事です。コンテンツ外の要素も含めて、内容の分析を行い、評価されている要素を割り出します。
対策を行うべきキーワードとコンテンツが決まったら、そのキーワードで実際に検索を行い、上位表示されているコンテンツの確認を行います。最低限、検索結果の1ページ目の記事は分析対象にしましょう。またPCの検索結果とスマホの検索順位に違いがあれば、そちらも確認しておきます。
検索上位に表示されている要因は主に以下の2つです。
・コンテンツが優れている
特に、確認すべきは「自社サイトよりドメインの力が劣っているのに、上位に表示されているサイト」です。自社サイトに比べて、圧倒的にドメインが強いサイトの場合は、コンテンツの内容ではなく、ドメインの力で検索上位になっている場合があり、一概に参考になるとは言えません。
しかし、自社サイトと同等か、それ以下のドメインパワーのサイトが、検索上位にあるということは、上手くSEO対策をできれば、最低でもその順位までは狙うことができると判断できます。確認する内容は、コンテンツのテキスト内容は勿論ですが、他にも「内部リンクの方法」「ドメインの関連性」「他サイトの引用の仕方」など、細かい点もチェックする必要があります。
特に近年では、サイトの権威性や信頼性など「E-A-T」と呼ばれる項目の評価が強まっている傾向にあります。競合サイトがこのE-E-A-T評価を高めるためにおこなっていることも、しっかり確認しましょう。
検索コマンドを活用する
対象のコンテンツが確認できたら、それぞれに対して分析を実施していきます。競合分析ではコンテンツの内容に加えて、サイト全体の記事数やインデックス数、文字数や更新頻度を中心にチェックしていきます。
調査では、Googleの検索コマンドを活用します。記事数やインデックス数は、多い方が検索評価に繋がりやすいといわれています。インデックス数はGoogle検索で「site:対象のドメイン」のコマンドで検索することで件数を確認できます。
あくまで目安の数値であり、正確性にはやや欠けますが、手軽にインデックス数を調査できる方法です。またあわせて検索結果の画面でプルダウンから期間指定を行うことで、その間に更新されたコンテンツだけに絞り込めます。
更新頻度や最終更新日の新しさは検索評価に繋がります。競合サイトがコンテンツやサイト全体に対してどの程度の鮮度を確保しているかをチェックできるでしょう。また「related:URL」では、指定したURLと類似性の高いコンテンツが表示されます。
このほかには「intitle:文字列」を使うことで、指定した文字列をタイトルに含むサイトのコンテンツを検索できます。検索上位のコンテンツを対象とした競合調査からはややはずれますが、別手段で競合チェックをしたい場合などに有効です。
インデックス数を確認する「site:対象のドメイン」の検索は頻繁に使用しますが、表面上のページ数しか確認できません。実際に、該当ジャンルで「何記事あるか」「どんな記事か」は目視で確認することをおすすめします。
競合分析ツールを使用する
競合分析ツールを使用することで、目視では確認できないデータを調査することができます。また、「検索順位の確認」「タイトルや見出しの確認」「コンテンツ内容の確認」は目視でも可能ですが、競合分析ツールであれば一覧形式で簡単に抽出可能なので、効率を上げることも可能です。
無料で使えるツールもありますが、有料ツールの方が高機能です。ツールは月額料金で利用するものが一般的ですが、性能によっては料金は高額になります。必ずしも高価なツールは必要ないので、目的にあったものを選ぶようにしましょう。
競合分析ツールとは
競合分析ツールとは、競合サイトのSEO戦略を詳細に調査することが可能なツールです。競合分析ツールを使用することで競合サイトの「アクセス数」「獲得キーワード」「キーワード順位」「被リンクの詳細」「コンテンツ内容」などのデータを取得できます。
上記の情報を分析することで、競合の強みや弱みを把握し、自社サイトの改善点を見つけ、より効果的なSEO戦略を立てることが可能です。
競合分析ツールは、機能が高いものだと有料で提供している場合が多いですが、中には無料で使用できるものもあります。
特にGoogle公式ツールである「Googleアナリティクス」、「サーチコンソール」、「キーワードプランナー」はプロでもサイト分析に重宝している無料ツールなので、利用することをおすすめします。
競合分析ツールの機能
競合分析で調査する箇所は多岐にわたるため、競合分析ツールも目的に合わせて機能が異なっています。以下に主要な機能を紹介します。
キーワード分析
キーワード分析ツールは、競合サイトがどのキーワードで検索上位を獲得しているかを調べることができます。これによって、自社サイトでも、競合と同様のキーワードや関連するキーワードでランキング向上を目指すなど、キーワード戦略を立てることが可能になります。
またキーワードの検索ボリュームや競合性の高さを把握することができるので、より現実的に狙っていけそうなキーワードを選定する際に役立ちます。
トラフィック分析
トラフィック分析ツールは、競合サイトのトラフィックデータを調査することが可能です。具体的には、アクセス数や流入が多いキーワードなどを分析することができます。上位表示されている競合サイトのアクセス数を知ることで、自分のサイトが上位表示した際にどれほど効果が出るのかなどを想定するのに役立ちます。
被リンク分析
被リンク分析ツールは、競合サイトが獲得している被リンク情報を調査できます。具体的には被リンクの数、どこのサイトから獲得しているか、どんなアンカーテキストで被リンクが設置されているか、被リンクによるドメインパワーなどを確認することが可能です。
競合サイトが上手く被リンク獲得をできているのなら、どのように獲得しているか被リンク元を確認し、自サイトでも被リンク獲得するための施策を考えるのに役立ちます。
コンテンツ分析
コンテンツ分析ツールでは、競合サイトがどんなコンテンツ内容を用意しているかを分析することができます。具体的には、記事数、記事内の文字数、タイトルや見出し、キーワードの出現数、alt属性などのメタデータなどを確認可能です。
検索上位に表示されているということは、Googleから役に立つコンテンツと認識されているので、そのコンテンツを自社に取り入れることで、検索順位上昇を狙うことができます。
直近ではAIによって、どんなコンテンツが必要か自動で抽出できるツールも登場しています。
技術的なSEO分析(サイトパフォーマンスの分析)
技術的なSEO分析ツールでは、サイトの表示速度、モバイルフレンドリーの有無、構造化データ、サイト構造、メタデータの確認が可能です。
競合サイトと比較して、サイトのドメインパワーでも、コンテンツの質でも負けていないのに、なぜか検索順位が上がらないという場合は、こういった細かい部分を確認することも有効です。
検索順位の調査
検索順位の調査は、競合サイトのURLと調べたいキーワードを入力するだけで、現在の検索順位を確認できるツールです。また、ツールによっては事前に競合サイトを登録しておくことで、日々の順位を記録して、変動を追うことも可能です。ツールによって、一括で検索できるキーワード数や登録できるサイト数が異なります。
上記で紹介した機能をオールインワンとして提供しているツールも存在するので、目的に合わせて選ぶと良いでしょう。
競合分析ツールの選び方
競合分析ツールを選ぶ際には、自社のニーズや目的に合ったツールを選定することが重要です。適切なツールを選ぶことで、効率的かつ効果的に競合他社の戦略を分析し、自社のオンラインマーケティング戦略を強化することができます。以下に、競合分析ツールの選び方のポイントを紹介します。
1. 目的を明確化する
まず、競合分析ツールを使用する目的を明確にする必要があります。例えば、SEOの改善の中でも「特定の記事の検索順位を上げるためにコンテンツを強化したい」や「どんな記事を作成すれば良いか、サイト構築の参考にしたい」など、目的はさまざまです。
これらの目的に合わせた機能を持つ競合分析ツールを選びましょう。
2. 機能で比較する
競合分析ツールには様々な機能があります。主な機能としては、キーワード分析、トラフィック分析、被リンク分析、コンテンツ分析、技術的なSEO分析などが挙げられます。
また同じ種別のツールの中にも利用できる範囲は異なっています。例えばキーワード分析ツールの場合、単純に競合サイトのアクセス数が多いキーワードを一覧形式で抽出できるツールもあれば、アクセス数の少ないキーワードも含め数万キーワードまで抽出可能で、キーワードごとにヒットしている記事のURLや想定トラフィック数まで確認できるツールもあります。
これらの機能を基に自社の目的に合わせて選びましょう。
3. 使いやすさを比較する
ツールの使いやすさも選定の重要なポイントです。操作が直感的で分かりやすいツールは、効率的に分析作業を進めることができます。初めて競合分析ツールを使用する場合や、チーム全体で使用する場合は、使い方がわかりやすいツールを選ぶと良いでしょう。特に機能が多いツールの場合、使い方がわからずに機能を持て余してしまうことがあります。
多くのツールは無料トライアルを提供しているので、実際に使ってみて使いやすさを確認することをおすすめします。
4. コストで選ぶ
競合分析ツールの価格は機能や取得可能なデータの範囲によって、無料のものから月数万円以上かかるものまで、大きく異なります。
ツールの紹介ページで自社が必要とする機能が利用可能か調べ、可能であれば無料トライアルで一度利用してみると良いでしょう。
幅広い機能が利用可能なツールは費用が高くなってしまうので、なるべく目的に合った機能のみを備えているツールを選ぶと、コスト削減に繋がります。
SEO対策の競合分析におすすめツール39選
競合分析に役立つSEOツールをまとめて紹介します。
キーワード分析に役立つツール8選
1.キーワードプランナー【無料】
キーワードプランナーとは、Google公式が提供する無料のツールです。キーワードを入力すると、月間の検索ボリュームや広告の入札単価、競合サイトの多さを調べられます。キーワード選定の調査・選定、競合のチェックといったSEO対策に必要な機能が無料で利用できます。
また、メインキーワードを入力すると、その関連キーワードを一覧で取得できるので、キーワード選定に役立つツールと言えるでしょう。
私も、競合サイトが獲得しているキーワード群と、キーワードプランナーで取得した関連キーワード群の中から併せてキーワードを選定するという作業に利用しています。
料金 | 無料 |
公式サイトURL | https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/ |
2.aramakijake.jp【無料】
aramakijake.jp(新巻鮭)は完全無料で使えるキーワードツールです。キーワードを入力するだけでGoogleとYahooの検索ボリュームを調べられます。
検索順位ごとにどのくらいの検索数が予想されるかも調査できるため、狙うべき順位を定められます。ただし、データ取得と出力に5分程度かかることがあるため、その点は注意しましょう。
使い方としては、他のツールでキーワードに目星をつけて、aramakijakeで検索ボリュームや順位ごとのアクセス予想を確認するのがおすすめです。
料金 | 無料 |
公式サイトURL | https://aramakijake.jp/ |
3.SEO PowerSuite【無料利用可能】
SEO検索順位チェックを自動で行なってくれるツール「RankTracker」は、包括的なSEOツールPowerSuiteの中の機能であり、単品で購入することも可能です。
ツール自体が関連キーワードの提案や分析も行ってくれるので、SEO的に狙い目なキーワードがわかりやすいという特徴があります。
料金 | $149(無料版あり) |
公式サイトURL | https://www.link-assistant.com/ja/ |
4.Ubersuggest【無料】
Ubersuggestとは、キーワード調査や被リンク調査など、SEOに関する全般的な機能を備えた総合分析ツールです。調査対象の獲得キーワードを一覧で抽出可能で、それぞれ検索ボリュームや難易度もあわせて表示してくれます。
またサイト分析ではPV数の推定や、被リンクの増減の推移などもグラフで示してくれます。外からでは分からないサイトの規模がつかめるため、競合対策として非常に有用なツールです。
さらにキーワードごとの調査も可能で、検索ボリュームやSEO難易度を算出してくれるほか、クリック単価なども試算してくれます。Ubersuggestは無料で使用できますが、1日に検索できる回数に制限があります。
検索回数を無制限にするためには、有料プランを購入する必要がありますが、他のツールよりも安価です。とりあえずは無料で使用してみて、必要が生じたら購入するとよいでしょう。
料金 | 無料 |
公式サイトURL | https://chrome.google.com/webstore/detail/ubersuggest-seo-and-keywo/nmpgaoofmjlimabncmnmnopjabbflegf?hl=ja |
5.Keywordmap【有料】
Keywordmap(キーワードマップ)は関連キーワードの調査に強いキーワードツールです。特定のキーワードに対し、マインドマップのように関連キーワードを並べられるため、一目で関連性がわかる作りとなっています。
また、階層がわかりやすく見出しの構成を考える際に有効です。共起語や検索順位も取得できます。
キーワードをリストで見たい方はキーワードプランナーやラッコキーワード、マインドマップで見たい場合は、Keywordmapのように使い分けましょう。
有料プランの詳細は下記のようになっています。
プラン | ライト | スタンダード | エキスパート |
特徴 | 小規模利用
SEO・広告施策いずれかに対応 |
中規模利用
SEM領域全般に対応 |
大規模利用
Webサイト戦略全般に対応
|
費用・月額費用 | 要望に応じて最適なプランを提案 | ||
カスタマイズ | 機能・利用ユーザー数の追加 | ||
カスタマーサクセス | 導入時点から事業成長貢献を目標に伴走支援 |
公式サイトURL | https://keywordmap.jp/ |
6.Dockpit【有料】
Dockpitは、URLを入力するだけで、サイトのアクセス状況や集客構造がわかる、SEO競合分析に役立つ有料ツールです。
具体的には、競合サイトの「アクセスユーザー数」「集客経路」「ユーザーの関心サイト」「人気のページ」などを知ることができます。
またキーワードプランナーのような、関連キーワードの抽出も可能です。
料金 | 要相談 |
公式サイトURL | https://www.valuesccg.com/dockpit/ |
7.SEARCH WRITE【有料】
SEARCH WRITEはサジェスト分析など、キーワード解析を中心としたSEOツールです。あらかじめキーワードを登録しておくことで、SERPsからコンテンツのタイトルや内容を自動取得できます。
また関連するサジェストキーワードとそのSERPsまで自動取得してくれるなど、調査の簡易化にも役立ちます。データの自動取得はサイト単位でも可能です。競合サイトを登録しておくことで、獲得キーワードを自動抽出してくれます。
料金 | 月額80,000円~ |
公式サイトURL | https://searchwrite.jp/ |
8.ミエルカSEO【有料】
ミエルカSEOは、WEBマーケティングツールを提供している株式会社Faber Companyが作成したSEO総合支援ツールです。
こちらのツールを利用することで「キーワード選定」「競合サイトの獲得キーワード調査」「競合サイトのコンテンツ傾向分析」などをおこなえます。
SEO専門会社が実際に競合分析をおこなう際は、競合サイトがどんなタイプのコンテンツか、どんなキーワードで集客しているのか、などを調べていきますが、ミエルカSEOであればその作業を担ってくれます。
料金 | 課題に応じて要相談 |
公式サイトURL | https://mieru-ca.com/ |
コンテンツ分析に役立つツール12選
1.ラッコキーワード【無料】
ラッコキーワードは、サジェストワード抽出ツールを中心にした、SEOの総合分析ツールです。サジェストワードの抽出以外にも、競合分析に役立つ見出し抽出機能や共起語抽出機能を利用できます。
見出し抽出機能は上位サイトのうち何サイトが使用しているかなども示してくれるため、差分のチェックに役立ちます。
またサジェストの取得はGoogleだけでなく、BingやYouTube、Amazonなどからも可能です。ほかのプラットフォームも含めた多角的なキーワード分析ができる優れた無料ツールです。
料金 | 無料 |
公式サイトURL | https://related-keywords.com/ |
2.Wayback Machine【無料】
Wayback Machineは、サイトの過去の状態をログとして保管したアーカイブサイトです。サイトの状態がそのまま保存されているので、記録日時時点でのサイトの状況が分かります。デザイン変更やサイトジャンルの変更のタイミングを調べる際に非常に便利です。
また調査対象が中古ドメインかどうかを調べるのにも役立ちます。以前のジャンルや使用歴も分かるため、競合調査では1回はチェックしておきたいツールです。
ただしWayback Machineはサイト所有者の依頼によってログを消すことも可能です。Wayback Machineにデータが残っていない場合でも、ほかの方法で運用歴をチェックする必要があります。
SEOの競合分析としては、1年間前と現在の競合サイトを見比べて、「新規記事を何記事作っているのか」また「直近ではどんなキーワードを狙っているのか」などを調べるのに利用できます。
料金 | 無料 |
公式サイトURL | https://archive.org/web/ |
3.SEO META in 1 CLICK【無料】
SEO META in 1 CLICKはSEOに使えるChromeの拡張機能です。
このプラグインを利用することで、閲覧しているサイトの「タイトル」「ディスクリプション」「見出し」「altタグ」「SNS設定」などを一目で確認することができるツールです。
このプラグインを利用して、競合サイトの調査を簡易化することで、効率よく競合分析をすると良いでしょう。
料金 | 無料 |
公式サイトURL | https://chrome.google.com/webstore/detail/seo-meta-in-1-click/bjogjfinolnhfhkbipphpdlldadpnmhc?hl=ja |
4.SEO TOOLS【無料】
SEO TOOLSは無料で利用できるサイト調査ツールです。
調べたい競合サイトのURLと、対策キーワードを入力することで、そのサイト「キーワード出現数」「被リンク数」「インデックス数」「ドメイン取得年月日」などを調べることができます。
しかし、無料の所為か精度が低いので、本格的にSEO競合分析をおこないたい方にはおすすめしません。
料金 | 無料 |
公式サイトURL | https://www.seotools.jp/seoanalyze/ |
5.ファンキーレイティング【無料】
ファンキーレイティング(FunkeyRating)は、ページのURLまたはテキストを入力して、キーワードの出現頻度をチェックできる無料のツールです。自分のサイトや競合サイト、記事を公開する前にテキストをコピペして、指定キーワードの出現率を調べられます。
「URLを入力する方法」では、ヘッダー・フッター、サイドメニューなど、本文以外のテキストも読み込んでしまうため、キーワード出現頻度を正確に調べるのであれば、本文だけをコピーして「テキスト」で調べるようにしましょう。
「ターゲットのキーワード」には、調べたいキーワードを同時に3つまで入力可能です。
テキストボックスの右側にある「目標の出現率」は1%〜10%の中から自由に指定できます。たとえば「SEO」というキーワードを5%にしたい場合は、「ターゲットのキーワード」に「SEO」と入力し、右側のプルダウンリストから、5%を選択して「チェック」を押下しましょう。
キーワードをどの程度増やせば(減らせば)目標とする出現率になるかチェックできます。また、Alt、Titleにキーワードが含まれているかどうかも、出現率のチェックの際に選択可能です。
料金 | 要相談 |
公式サイトURL | https://funmaker.jp/seo/funkeyrating/ |
6.高屋のSEO診断チェックツール【無料】
「高屋のSEO診断チェックツール」は、シンプルな設計が特徴の無料ツールです。キーワードの出現回数を調べるだけであれば、こちらのツールがおすすめです。
高屋のSEO診断チェックツールは、会員登録不要で、検索順位やタイトル・ディスクリプションなどもあわせて確認できます。1回のチェックで30ワードまで調べられるので、単純にキーワード出現頻度を解析する場合は、こちらのツールがおすすめです。
使い方はキーワード出現頻度を調べたいページのURLを入力して、チェックボタンを押すだけです。総単語数と、キーワードが頻度の高い順に30個表示され、使われた回数と%が表示されます。
また、ブックマーク機能が便利です。調べたいWEBサイトのURLを入力した状態で、画面右上の「お気に入り登録ボタン」を押すと、タブを新しく開いてそのURLに関する情報を分析した状態で表示してくれます。
この時表示されるのはキーワード出現頻度だけでなく、下記のような項目も表示されます。
・キーワード出現頻度
・タイトルと文字数
・キーワード
・サーバー
・Google・Yahoo!における検索順位
・発リンク・被リンクチェック
・関連キーワード(Googleサジェスト)
料金 | 無料 |
公式サイトURL | http://seo-takaya.com/ |
7.OMUSUBI【無料】
登録なしで完全無料で使えるツールで、関連語をマインドマップ形式で把握できます。キーワードを入れて検索ボタンをクリックすると、自動でキーワードマップの作成が可能です。
検索したキーワードが赤色で記され、それを中心として放射線状に関連語が表示されます。最も関連性が高いと判断されたキーワードは黄色で示されるため分かりやすいです。操作がシンプルで、関連語が多すぎないため初心者でも使いやすいでしょう。
キーワードの関連性を階層構造で把握できるため、キーワード選定や構成案の作成がしやすいのもメリットです。表示された関連語をテーマにコンテンツを作成していくと、専門性の高いサイトが構築できるでしょう。
多くのメリットがあって使いやすいツールですが、検索ボリューム数は分かりません。サイトのアクセス数を増やすためには、検索ボリュームを別で調べる必要があります。
料金 | 無料 |
公式サイトURL | https://omusubisuggest.appspot.com/ |
8.パスカル【有料】
Pascalは、統計分析を用いて競合サイトを分析できるSEOツールです。
例えば検索結果の上位30位~50位のサイトのタグやコンテンツ内容、被リンクなど約50項目を統計分析することで、そのキーワードで検索上位に表示するために、どんな特徴が必要かを抽出することが可能です。
パスカルを利用すれば、SEOの競合分析で必ずおこなう「上位サイトの特徴を調査」する作業が簡単にできます。
その他にも、自サイトの全ページを読み込んで、類似ページを抽出し、内部リンクを最適化に役立つような機能も搭載されています。
料金 | ライト:月額49,500円 プロ:月額66,000円 アナリスト:月額88,000円 |
公式サイトURL | https://www.pascaljp.com/ |
9.tami-co【有料】
tami-coは、SEOコンサルティングやコンテンツSEOなどをおこなっているCROCO株式会社が提供しているSEO分析ツールです。
主な機能としては「キーワードの選定」「コンテンツ作成」「検索順位チェック」が利用可能です。
競合の見出しを一覧で確認したり、見出しに使用しているキーワードを一覧表示もできるので、SEOで競合分析をおこなう際の手間を省くことも可能です。
料金 | ライトプラン:月額43,780円 スタンダード:月額82,280円 ビジネスプラン:月額109,780円 プレミアム:月額132,000円 |
公式サイトURL | https://tami-co.biz-samurai.com/ |
10.TACT SEO【有料】
TACT SEOは、SEO会社の株式会社ウィルゲートが提供している、SEO対策ツールです。
AI記事作成ツールであるChatGPTと連携しており、「記事作成時間を最大1/10に!」と謳っています。
主な機能としては「競合サイトとの差を抽出」「関連語・共起語分析」「競合の記事傾向分析」などをおこなえるので、SEO対策の競合分析としても十分役立つツールと言えるでしょう。
料金 | 月額99,000円~ |
公式サイトURL | https://tact-seo.com/ |
11.キーワードファインダー【有料】
キーワードファインダーはコンテンツSEOのためのツールです。
検索上位サイトを分析して、目次の提案・文字数の提案・記事の目的の提案などをおこなうことができます。
このツールで「競合分析」から「コンテンツ設計」まで一通りやってくれるイメージです。
完全有料となっていますが、7日間の無料お試し期間が用意されています。いずれのプランも初期費用はかかりません。
料金 | 月50,000円 | 月100,000円 | 月200,000円 |
おすすめする層 | 小規模なサイトを運営している方 | WEB制作会社などサイトを複数運営している方 | 大規模サイトやSEO事業を行っている方 |
登録可能サイト数 | 3 | 10 | 30 |
管理キーワード数 | 2,000 | 5,000 | 15,000 |
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
導入コンサルティング | 無料 | 無料 | 無料 |
電話・メールサポート | 無料 | 無料 | 無料 |
契約期間 | 3ヵ月から
(6ヶ月:5%割引 12ヶ月:10%割引) |
3ヵ月から
(6ヶ月:5%割引 12ヶ月:10%割引) |
3ヵ月から
(6ヶ月:5%割引 12ヶ月:10%割引) |
公式サイトURL | https://keywordfinder.jp/ |
12.Transcope(トランスコープ)【有料】
Transcopeは、検索順位の調査も可能な、SEOに強い文章を生成するAIライティングツールです。
順位をチェックしたいURLとキーワードを入力することで、キーワードの順位はもちろんですが、どのページに順位が付いているか知ることができるのがとても便利です。
また、登録したキーワードは、最大で過去7日間の推移が表示されるので、競合サイトの順位変動をチェックしたい場合にも役立つでしょう。
AIライティングツールとしての機能は、検索順位を上げたいキーワードを入力することで、上位表示されている競合他社のサイトを解析し、解析した結果を基に、SEOに強い文章の生成まで行えるのが特徴です。
今話題のChatGPTを開発したOpenAI社の最新APIであるGPT-4を利用しています。
料金 | フリープラン:0円 ベーシックプラン:月額11,000円 プロプラン:月額38,500円 エンタープライズ:月額66,000円 |
公式サイトURL | Keywordmap |
被リンクの調査に役立つツール5選
1.ahrefs【有料】
Ahrefsは世界的に有名なSEOツールで、日本でも非常に人気の高いサイト分析ツールです。強力なクローラーによって収集されるデータに強みがあり、被リンクの検知の速さや正確性、データの予測精度に強みがあります。
総合的な機能が揃っており、キーワード調査や競合サイトの解析などもできるため、本格的な競合調査には非常におすすめできるツールです。被リンクチェックなどの一部機能は無料で提供されています。
また独自のDR(ドメインランク)はサイトの強さを示す事実上の共通指標として使用されています。
料金 | ライトプラン:12,500円~ スタンダード:25,000円~ アドバンスド:50,000円~ エンタープライズ:125,000円~ |
公式サイトURL | https://ahrefs.jp/ |
2.Similarweb【有料】
Similarwebは世界的な競合サイト分析ツールです。アクセス数の推移や流入経路の確認、同カテゴリ内での順位などが分かるほか、競合サイトや類似サイトのピックアップも可能です。
キーワードやディスプレイ広告ごとの推定トラフィックもチェックできるので、サイトの影響力を獲得している中核的なコンテンツを把握できます。また被リンクや発リンクもリスト化されるため、リンク関係の把握も容易です。
料金 | スタータープラン:月額125ドル プロプラン:月額333ドル チームプラン:要相談 |
公式サイトURL | https://www.similarweb.com/ja/ |
3.Link Explorer(MOZ)【有料】
MOZは複数の機能を兼ね備えた総合的なSEOツールを提供しています。
有料プランなら、キーワード分析支援や、アクセス分析、コンテンツの改善ポイントの提示など利用可能です。
また、無料プランでも被リンクのチェックを利用できるので、SEOの競合分析に利用できるツールと言えるでしょう。
ただし、無料で利用するためにメールアドレスや企業情報などの入力が必要なので、手軽には利用しづらいです。
料金 | 無料トライアル MOZ LOCAL:月額14ドル MOZ PRO:月額99ドル |
公式サイトURL | https://moz.com/link-explorer |
4.SE Ranking【有料】
SE RankingはSEO分析を簡易化してくれる総合SEOツールです。
使える機能としては、「検索順位チェック」「被リンクチェック」「アクセス数確認」「コンテンツマーケティング支援ツール」などがあります。
もちろん競合サイトの被リンクなども確認できるので、SEOの競合分析としても役立つでしょう。
料金 | 月額7951円~ |
公式サイトURL | https://seranking.com/jp/ |
5.Majestic SEO【有料】
Majestic SEOは対象サイトの被リンクを確認できるチェックツールです。通常の被リンクチェックにMajestic SEO独自の指標を織り混ぜているのが特徴で、Trust FlowとCitation Flowの2つの数値を示してくれます。
それぞれリンクの品質と影響力を示しており、獲得している被リンクがどの程度の強さを持つのかを把握できます。単なる本数やURLの列挙にとどまらない品質をともなった分析が可能です。
料金 | LITE:月額49.99ドル PRO:月額99.99ドル API:月額399.99ドル |
公式サイトURL | https://ja.majestic.com/ |
検索順位の調査に役立つツール7選
1.seoチェキ【無料】
SEOチェキ!は無料のSEOツールで、検索順位チェックやキーワード出現頻度チェック、発リンクチェック、Whois情報チェックを使用できます。少ないページ数の中に機能が集約されており、複数の情報を簡単にまとめてチェックできる便利なサービスです。
主に、競合サイトの検索順位を簡易的にチェックしたい時に利用します。
料金 | 無料 |
公式サイトURL | https://seocheki.net/ |
2.GMO順位チェッカー【有料】
GMO順位チェッカーは、「ずっと無料プラン」があるクラウド型の検索順位チェックツールです。
URL・キーワードを登録すると検索順位を毎日自動で取得・保存し、SEO対策の順位変動を追跡できます。
クラウド型のため、起動管理やPC交換時のメンテナンス、ライセンス更新など手間になる作業が不要です。もちろん、スマホやタブレットでも使用できます。
1サイトに複数条件が設定できる順位変動アラート設定、アカウント権限管理(サブアカウント)、AIキーワードアドバイザー機能、大容量のメモ管理機能があり、1000文字までの対策やイベントメモを登録できます。運営元がSEO事業者の新しい検索順位チェッカーです。
「ずっと無料プラン」もありますが、複数のサイトを確認したい方やキーワード数をもっと増やしたい方は有料プランもあります。
しかも価格はかなり安く最安値のプランは100キーワード・5URLで月485円から使用できます。ずっと無料で使えるプランがあるので、まずは気軽に試してみるのがいいでしょう。
料金 | 0円~月額980円 |
公式サイトURL | https://rank-checker.com/ |
3.SERPOSCOPE【無料】
「SERPOSCOPE」は、無料で使えて無制限にサイトやキーワードを登録できるSEO検索順位チェックツールです。
SERPOSCOPEはパソコンとモバイル両方のデータを一度に調査でき、キーワードをグループ分けして順位変動をグラフや表で確認することも可能です。
キーワードごとの順位変動チェックやキーワードのフィルタリングも可能と、できることが非常に多いツールとなっています。
多岐にわたる機能を備えていながら無料で使い放題なので、SEOの知恵袋編集部イチオシのSEO検索順位チェックツールです。
料金 | 無料 |
公式サイトURL | https://www.serposcope.com/en/? |
4.SEOピッシュ【無料】
SEOピッシュは簡易型のSEO検索順位チェックツールの中では珍しく、1位から300位まで結果が分かるツールです。
検索の際にはサイトのカテゴリーや都道府県などを細かく指定でき、他過去3ヶ月分の履歴を保存することもできます。
サービスサイトにはSEOの方法やSEOツールに関しての補足なども詳しく解説されています。
料金 | 無料 |
公式サイトURL | https://www.seopitshu.jp/seotool/ranking_form.html |
5.GRC【有料】
GRCは2004年からある本格SEO検索順位チェックツールです。
シンプルな操作で大量のキーワードを計測できるので、多くのSEO対策会社やSEOコンサルタント、アフィリエイターに支持されています。
無料プランではキーワード指定は20個まで・最大3つのサイトを登録できますが、メインの検索順位チェックツールとして使うなら有料版がおすすめです。サイトを運営していれば、20個ではすぐに足りなくなってしまいますよね。
最も安い「ベーシックプラン」なら年間4950円(税込)で使えて500個までキーワードを登録できるので、1サイトなら充分でしょう。
日々計測した結果はグラフで変動を確認でき、どのような動きをしたのかがわかりやすくなっています。上位キーワードの追跡も可能なので、行ったSEO施策の効果検証も可能です。
料金 | ベーシックプラン:月額495円 スタンダード:月額990円 エキスパート:月額1,485円 プロ:月額1,980円 アルティメット:月額2,475円 |
公式サイトURL | https://seopro.jp/grc/ |
6.Nobilista【有料】
Nobilistaはクラウド型の検索順位チェックツールです。
GRCと異なり、PCにインストールするわけではないので、順位計測のために1日PCを付けておくようなことは必用ありません。
過去の順位変化をグラフで見ることができるので、検索順位の変化から検索アルゴリズムの変動を推測するのに役立ちます。
また競合サイトのURLを登録しておけば、競合サイトの順位も取得でき、自サイトと比較して分析が可能となっています。
料金 | パーソナルプラン:月額990円 ビジネスプラン:月額1,980円 エンタープライズ:要相談 |
公式サイトURL | https://co.nobilista.com/ja/ |
「Gyro-n SEO」は、効率的にSEO管理を行いたい方向けの高性能なSEO検索順位チェックツールです。
搭載されている機能はSEO検索順位チェックの他にローカルSEOリサーチ、検索結果プレビュー機能、競合比較分析、ページ分析、テキスト分析、流入パフォーマンス分析などがあります。
「Gyro-n SEO」は、一般的なSEOツールより詳細なデータの取得が可能で、ライバルサイトも徹底的にリサーチでき、本気でSEO対策に取り組んでいる方にはおすすめのツールの一つです。
無料のトライアル期間が登録から3ヶ月間と長いので、使い方や特徴をマスターしてから購入を判断できます。
料金 | 月額料金:550円~ |
公式サイトURL | https://www.gyro-n.com/seo/ |
サイトパフォーマンスの分析に役立つツール2選
1.Page Speed Insight【無料】
Page Speed Insightは、Googleが提供している、サイトの表示スピードを確認する公式ツールです。
SEO専門会社でも、ページの表示速度を確認したい時にほぼ必須で利用しているものなので、しっかり使えるようにしたいツールです。
SEOの競合比較をしている際に、明らかにコンテンツのクオリティでは優っているのに、検索順位では負けているという場合は、このツールでページ表示速度の比較をおこなってみるのも良いでしょう。
料金 | 無料 |
公式サイトURL | https://pagespeed.web.dev/?hl=ja |
2.Website Grader【無料】
Website Graderは、WEBサイトのURLを入力すると、そのサイトのページスピード評価や、ページタイトルなどからSEO評価をしてくれるSEOサイト分析ツールです。
競合サイトと自分のサイトのパフォーマンスを比べることで、分析が可能となっています。
利用料金は無料ですが、登録にメールアドレスなどが必要です。
料金 | 無料 |
公式サイトURL | https://website.grader.com/ja/ |
競合分析に総合的に役立つツール3選
1.SEO極【有料】
SEO極は、SEO会社で受けられるサービスをツールで実現したようなSEO対策ツールです。
SEO極の機能は「対策キーワードの選定」「競合サイト比較」「自サイトのSEOの課題発見」「コンテンツ改善方法の発見」などが利用可能です。
競合サイトを分析した上でコンテンツ改善をおこなえるので、SEO対策の競合分析として役立つツールと言えるでしょう。
料金 | 月額38,500円 |
公式サイトURL | https://detail-cc.com/kiwami/index.html |
2.SEMrush(エスイーエムラッシュ)【有料】
SEMrushは世界中で広く使用されている、総合型のSEO分析ツールです。強力な競合サイトの分析機能を備えており、自然検索のキーワードをキーにトラフィック数などから競合サイトをピックアップしてくれます。
ターゲットキーワードによる競合サイトの抽出以外にも、被リンクの獲得傾向からも競合サイトを探し出してくれます。また競合サイトの獲得キーワードや被リンクチェックなどといった分析機能もひととおり備えられており、このツールだけでほぼすべてのSEO分析をまかなえます。
料金 | Proプラン:月額142.95ドル Guruプラン:月額249.95ドル Businessプラン:月額499.95ドル |
公式サイトURL | https://semrush.jp/ |
3.集客職人【有料】
集客職人は、ウェブサイトを登録することで、そのサイトの必要なSEO対策を抽出してくれるツールです。
検索順位を上げるためにやるべき対策を一つ一つやっていくことで、検索順位を上げていくという内容です。
もちろん、一般的なSEOツールのようなキーワード選定ツールも備わっており、競合サイトの分析機能もあるので、SEO競合分析ツールとしても役立ちます。
料金 | 月額5,980円~ |
公式サイトURL | http://seo.bzsrv.com/ |
その他のSEO競合分析に役立つツール2選
1.User Insight【有料】
User Insightは、サイトのパフォーマンスを向上させるためのWeb解析ツールです。
他のSEOツールにはあまりない、サイトの「ヒートマップ分析機能」があるため、自分のサイトのCV向上に役立てることができます。
また、競合分析の機能としては、指定したサイトとの順位差をグラフで確認できたり、キーワード出現状況の比較をおこなうことができます。
特にCV面で課題を感じていて、競合分析をしたい方にはぴったりのツールと言えるでしょう。
料金 | お問い合わせ |
公式サイトURL | https://www.userlocal.jp/ |
2.パワーランクチェックツール【無料】
パワーランクチェックは、調査したい競合サイトのURLを入力するだけで、ドメインパワーをチェックできる無料のSEOツールです。
分析結果は「ドメイン年齢」「安全性」「被リンク元の品質」など7つの項目で独自採点しています。
SEO競合分析として、ドメインパワーの比較をおこないたい方におすすめのツールと言えるでしょう。
料金 | 無料 |
公式サイトURL | https://www.ispr.net/tools/power-rank-check |
競合分析ツールを使用して競合分析をおこなう手順
競合調査をおこなう際は、何を目的に競合調査をするかでやることが変わります。
例えばサイト全体としてどのようなサイトにするのか計画を立てる際の競合分析方法もあれば、キーワード単体の検索順位を上げるための競合分析方法もあります。
今回はサイト全体の競合分析をおこないます。
サイト全体の競合分析をおこなう
今回は「SEO」ジャンルのサイトを立ち上げることを想定して、実際に競合分析をおこないます。
以下の手順で進めていきます。
手順2:競合サイトが獲得しているキーワードを調べる
手順3:狙うキーワードを決定する
手順4:競合記事の文章量を確認する
手順5:記事作成のスケジュールを立てる
手順6:実際に記事を作成する
目標とするサイトを定める
オウンドメディアを運営するにあたり、そのオウンドメディアを将来的にどのようにしたいか、どんなメディアにしたいかを決める必要があります。
そのためには、将来的にこんな風にしたいと思うメディアを、競合サイトから複数選定します。
今回は「SEO対策 やり方」で上位表示されている複数サイトをピックアップしました。
これらのサイトの「記事数」「ドメインパワー」「運営形式」を調べて、自社でも再現可能なのかを調べていきます。
今回は「ドメインパワー」はahrefsを使用して調べていこうと思います。
「記事数」と「運営形式」は目視でおこなっていきます。
以前までは、記事数はGoogleで「site:」検索を利用することで、簡易的に調べることができたのですが、現在は廃止されているため、目視でおこなう方法を紹介します。
目視でおこなう場合は、カテゴリー一覧ページから、記事数を計算する方法が良いでしょう。
例えば、当サイトの場合下記のボタンを押せばカテゴリーページに飛べます。
カテゴリーページには1ページあたり10記事掲載されていて、それが17ページあるので約170記事ほどの記事数という計算ができます。
運営形式は、「何のサービスをやっている会社か」「公式サイトのサブディレクトリで運営しているのか」を確認してみましょう。なるべく自社と同じ形で運営をおこなっているサイトを目標にすべきです。
これらをまとめると以下のようになりました。
実現しやすい項目を黄色に色付けしています。
記事数は少ない方が実現しやすく、サイトドメインパワーは低い方が実現しやすく、運営形式は自社と同じ形式の方が実現しやすくなっています。
ドメインパワーに関しては、弊社のドメインパワーが64/100なので、64前後をボーダーラインにしました。
結果、実現可能性がありそうなサイトは2サイトあり、特に「https://www.gyro-n.com/seo/」は記事数が多くはないですが、効率良くトラフィックを獲得できているため、今回はこちらを目標サイトとして定めます。
競合サイトが獲得しているキーワードを調べる
競合サイトが「どんなキーワードで集客しているか」「どのページで集客しているか」を確認します。
今回は引き続きahrefsを使用します。
このように、獲得しているキーワードと、どのページに順位が付いているのかを一覧で抽出することが可能です。
狙うキーワードを決定する
先ほど目標に定めたサイトを中心に、複数サイトを同じようにキーワード調査して、自社でも狙いたいキーワードをピックアップしていきます。
すると、以下のような狙うキーワード一覧が完成します。
基本的には1キーワード1記事作成することを想定しますが、競合サイトが複数キーワードを1記事で獲得している場合は、自社でも同じように真似するべきです。
競合記事の文章量を確認する
狙うキーワードと、作成する記事の量が決まったら、今後の作成計画のために、競合サイトの文字数を確認してみましょう。
文字数を確認するには「ラッコツール」を使用すると良いでしょう。
ラッコツールによると、1記事あたり平均約12000文字とのことです。
しかし、これはメニューや共通コンテンツなどの不要な文章も含まれているので、実際のコンテンツの文字数とは少し異なります。
実際のコンテンツの文字数を知るためには、数記事開いて、実際のコンテンツ(タイトルからまとめの終わりまで)をコピーして、文字数チェックしてみてください。
ラッコツールに表示された文字数より少なくなるはずです。
文字数が平均でどのくらい少なくなったか確認してください。
その文字数を、ラッコツールに表示された平均文字数から引いてあげると、実際のコンテンツの文字数の近似値になります。
確認してみると、今回はその差が約4000文字あったため、競合サイトの1記事あたりの平均文字数は8000文字ということになります。
記事作成のスケジュールを立てる
ここまでわかれば、記事作成のスケジュールを立てることができます。
人によって異なりますが、1人でツールを使わずに記事作成する場合、画像や装飾も含めて、1営業日あたり6000文字程度の作成が可能です。
今回は一旦目標サイトと同じ記事数まで作成したいので62記事作成すると仮定すると、約83営業日かかることがわかりました。
実際に記事を作成する
あとは、計画通りに一記事ずつ作成するだけです。
記事を作成する際にも、競合サイトの記事を分析しながら、自社の記事に優位性を持たせて作成していく必要があります。
詳しい記事の作成方法は、下記記事にまとめているので、参考にしてみてください。
コンテンツSEOとは?コンテンツ対策の正しいやり方や成功事例をご紹介
SEO対策として競合分析をする際のコツ
ここでは競合分析をする際の重要なポイントについて解説します。
闇雲に調査しない
競合調査はやみくもに調査するのではなく、対象を明確化して行います。具体的には、検索結果の1ページ目に掲載されている上位サイトを中心に行います。また調査する内容も、重要性の高い要素に絞り込むことが重要です。
調べたい指標をはっきりさせたうえで、要素ごとに順番に見ていくとサイトごとの差が把握しやすくなります。そのためには調査をする前に、評価要素の仮定を立てることが重要といえるでしょう。
どの要素が評価に影響していそうかをあらかじめ仮定し、そこから順番に進めていくと調査が進めやすくなります。Webサイトやコンテンツを調査する場合、範囲を明確にしないまま進めると、調査対象や調べる要素が際限なく増えてしまいます。
この調査で何を調べたいのか、またそのデータがどのように自社コンテンツにフィードバックされるのかを、あらかじめ考えたうえで調査を行うようにします。
競合調査は、対策したいキーワードの検索結果トップ10位まで調査しましょう。
また、10位以下のサイトは、Googleが「TOP10に入れるほど良いコンテンツではない」と、判断されてしまったサイトなので、上位サイトと見比べて、何が劣っているかを突き止めることで、自ずと検索上位獲得に必要なものが見えてきます。
現在のSEOではE-E-A-T評価も重要な基準になっているので、競合に負けないように対策をおこないましょう。
E-E-A-T評価に関して、詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてみてください。
キーワードギャップ分析を怠らない
キーワードギャップ分析とは、競合サイトでヒットして自社サイトではヒットしないキーワードを調査することです。キーワードの差分を正確に把握することで、検索ニーズの把握のし直しやキーワード選定の再構築などに繋げられます。
キーワードはコンテンツの品質を向上させるうえで、非常に重要です。キーワードギャップはすべてを埋めればよいというものではなく、何を取り入れるべきかは、コンテンツの目指す検索ニーズによって変わります。
また独自性を担保するうえでも、すべてのギャップを取り込むべきではありません。そのギャップが自社コンテンツに対する要素の不足なのか、しっかりと見極めなくてはなりません。
サイトの規模にもよりますが、キーワードギャップで抽出されるキーワードは数が膨大になることも多く、作業も煩雑化しがちです。しかしキーワードはサイトやコンテンツの基礎的な要素であり、しっかりと取り組むべき部分です。
ツールを上手に使うことで省力化しながら、キーワードの分析とコンテンツへの落とし込みを行う必要があります。
キーワードギャップを埋める際は、「そのキーワードが、競合サイトのどのページに順位付いているか」まで確認しましょう。
自社サイトで取れていないキーワードの記事を闇雲に量産するのではなく、既存記事の加筆だけで順位が取れる場合があります。
その際に、自社サイトのどのページを強化すべきかの指標になります。
また、そのように対策した場合、ギャップキーワードのみではなく、既存記事のメインキーワードにも良い影響が出やすいです。
ただし、対策にかけられる労力には限りがあるので、自社サイトのコンバージョンにならなそうなキーワードは省き、コンバージョンに繋がりそうなキーワードは対策するという取捨選択は必須でしょう。
定期的な見直し
競合分析は一度実施したら終わりではなく、定期的な見直しが必要です。競合サイトは順位の上昇を目指して、コンテンツの改善を繰り返します。また検索アルゴリズムも日々変化しており、数か月に一度大規模なアップデートが実施されます。
アップデートでは重視される指標が変わることも多いため、順位変動に対応するために各サイトではコンテンツの改善が行われます。最新の状況に合わせてコンテンツは常に改善されていくため、競合分析は定期的に継続していく必要があります。
また競合分析をもとに実施した自社のコンテンツ改善についても、定期的な見直しが必要です。これは自社サイトを対象に、サイト改善の効果の程度を計測します。分析内容の妥当性の判断根拠にもなるため、こちらも実施後に継続的なデータ計測を行います。
競合分析をおこない、検索順位を改善するには、Googleの自動システム(検索順位を決定しているアルゴリズム)に競合サイトよりも高い評価を得る必要があります。
Google の自動システムは、さまざまな要因に基づいて優れたコンテンツをランク付けするように設計されています。関連するコンテンツを特定した後、最も役に立つと判断されたコンテンツに高い優先順位を付けます。
自社で競合分析&SEO対策した成功事例
弊社で実際にSEO対策を行った事例をご紹介します。
注文住宅のキーワードで検索上位を獲得
ジャンル | 注文住宅 |
対策開始日 | 2022年9月1日 |
対策前の検索順位 | 30万円程度 |
対策内容 | 競合分析、内部対策、コンテンツ対策 |
対策前の検索順位 | キーワードA(エリア+注文住宅系):31位 キーワードB(エリア+注文住宅系):15位 キーワードC(エリア+注文住宅系):37位 |
サイトの説明
中国地方に展開している注文住宅系のメーカー。
二世帯住宅や平屋、ガレージハウスなど、様々な商品ラインナップを展開。
対策内容の詳細
・内部ソースの最適化。
・検索上位サイトを競合調査し、比較しながら有益と思われるコンテンツを追加。
・適切な構造化データの設置。
SEO対策後の検索順位結果
キーワードA(エリア+注文住宅系):31位→4位【月間検索ボリューム:720】
キーワードB(エリア+注文住宅系):15位→4位【月間検索ボリューム:110】
キーワードC(エリア+注文住宅系):37位→8位【月間検索ボリューム:90】
SEO対策後のオーガニックセッション数
2022年6月 | 2023年6月 |
2,142セッション | 3,992セッション |
自社の見解
私が契約当初の2022年9月からサポートさせていただいているクライアントです。
もともとSEO対策に興味はあったものの、要望としては内部を主に整えたいとのことで、要望に沿った業者がなかなか見つからなかったところに弊社からのご提案があり、受注にいたりました。
主に競合調査を基に内部コンサルの対応を行い、毎月1回ミーティングにて前月の施策と当月行うべき施策をご報告するという流れで進めております。
順位は順調に上昇し、一番のメインキーワードでも5位以内に入ることも増えてきたため、セッション数も昨年と比べて増加してきております。
今後はCVの増加も含めてさらなる数値の上昇を目指してサポートしてまいります。
まとめ
検索順位が相対評価で決まる以上、SEOでの競合調査は非常に重要性が高いです。効果的な施策を進めていくためにも、ポイントを絞った効率的な調査は必須といえるでしょう。競合サイトを複数設定した場合、それぞれに対して手動で調査を進めるのは非常に煩雑です。
SEO分析ツールを使用することで効率化を行い、施策をより素早く実施することが重要です。
SEO分析ツールは、無料で公開されているものも数多くあり、効果的に活用することで高い効果を得られます。
機能面でも有料版と変わらないものも多数あるため、まずは無料版を導入しながら、必要な機能にあわせて有料版の購入を検討するとよいでしょう。競合サイトへの対策は、ただ手を動かすだけではよい結果に結びつきません。データにもとづいた、確実性の高いものから優先的に実施することが重要です。
膨大なデータを手際よくさばくためにも、ツールを使いながら効率的な競合調査を実施してきましょう。
関連記事
・SEO対策とは?検索上位表示を狙う方法まとめ!
・【Google公式情報あり】SEOのE-E-A-Tとは?重要性と対策を解説
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SEOコンサルタントが貴社サイトの課題を洗い出し、最適なSEO対策を一緒に考えます。
SEO無料相談はこちら監修者プロフィール
NEXER 工藤6つのオウンドメディアの運営責任者
2017年NEXERに入社。前職はスマートフォンの販売員。
NEXER入社後はSEOコンサルティング営業部、クライアントマーケティング事業部を経て、現在はオウンドメディアを6つ運営&管理の責任者を任されている。
新規で1から立ち上げた2つのサイトは年間100万PV以上のメディアに成長。
既存のオウンドメディアと、サイト買収をおこなった3つのサイトは、運用当初に比べて3倍~5倍の収益を出すメディアに成長。
さらに、2022年12月より新規でもう1サイトに挑戦中。