「SEO外部対策って何なの?」
「内部対策はわかるけど、外部対策はどんなことをすればいい?」
と、SEOの外部対策の具体的な取り組みやSEO的な効果があるのか気になりますよね。
SEO対策をする上で欠かせないのが”SEO外部対策”ですが、取り組み方に関してしっかり理解できている人は多くありません。
このページでは、複数のサイトを運営し、SEOについて多くの仮説検証を行ってきた筆者が以下のことを解説します。
- SEO外部対策とは?内容と方法
- SEO外部対策と内部対策の違い
- SEO外部対策のメリット・デメリット
- SEO外部対策する際の注意点
- SEO外部対策のためのおすすめツール
記事を最後までお読みいただければ、SEO外部対策についての理解が深まり、よりよいSEO施策が打てるようになります。
内容を簡単にまとめると…
- SEO外部対策とは被リンクの施策などサイトの外部のSEO対策のこと
- 被リンクでサイトの評価を上げるには、量と質が大切
- 被リンクはサイト同士の関連性も非常に重要。関係性の薄いサイトからの被リンクは逆効果になる可能性がある
目次
SEO外部対策とは?
SEO外部対策とは、その名の通りSEO対策を自身のサイトの外部で行うことを意味します。
Googleは、サイトのコンテンツ以外に被リンクの質や量を評価基準としているため、SEO外部対策とはいわば「被リンク対策」といっても過言ではありません。
ここでいう「被リンク」とは、外部のサイトに張りつけられている自身のサイトのURLリンクのことを指します。
被リンクを受ける際には、できるだけ自身のサイトとの関連性を確認することが大切です。ジャンルのかけ離れた外部サイトのコンテンツに被リンクを張られてしまうと、自身のサイトの評価を落としかねないので注意しましょう。
SEO外部対策だけでなく、SEO対策について体系的に学びたい方は「【2021年最新】SEO対策とは?基本と具体的な方法を解説」を読んでみてください。
SEO外部対策は被リンクの量と質が大切
SEO外部対策とは、具体的にいえば「良質な被リンクを増やすこと」をいいます。
そのため、SEO外部対策では被リンクをもらいやすくするための施策が必要です。
Googleは「被リンク=外部からの評価」と判断するため、Googleから高い評価を受けている外部サイトからの被リンクや、関係性(ジャンル)の強いサイトからの良質な被リンクが多ければ高評価となり、検索順位も上がりやすくなります。
たとえば、あなたのサイトがダイエット関連のサイトであるならば、ダイエット関連の情報サイトから被リンクをもらえば関連キーワードで上位検索が取りやすくなるのです。逆にダイエットとは関係のない、金融関係などの外部サイトから被リンクをもらっても効果は薄いでしょう。
また、自サイトについている被リンクを確認する方法は以下の記事で詳しく解説しています。
SEO外部対策の方法
ここでは、SEO外部対策として被リンクを獲得する具体的な方法を紹介します。
具体的な方法としては、以下の5つがあります。
- 相互リンク
- 広報として価値のあるコンテンツを作る
- SNSの活用で拡散を狙う
- シェアされる記事を書く
- サテライトサイトの作成を行い流入を狙う
これらのSEO外部対策ができれば、ライバルサイトに差をつけることができます。
サイト運営初心者の方にはわかりにくいと思いますので、以下からそれぞれを詳しく見ていきましょう。
相互リンク
相互リンクとは、外部のサイトと自サイトが相互にリンクし合っている状態のことです。
相互リンクをもらう際には、できるだけ自身のサイトの関連性が高い外部サイトから被リンクをもらうことが重要となります。
また、適切な文脈の中で自然にリンクを飛ばしてもらうことが重要でしょう。関連性が高く、検索順位を上げたいと思っている記事へリンクしてもらえればベストです。
「参考になるサイト一覧」といったサイト紹介ページからではなく、コンテンツの関連性が高いページからリンクをもらうようにしましょう。
リンクに表示されるアンカーテキストは「○○のページはこちら」といった誘導文ではなく、自身が狙っているキーワードを含めるとSEOの観点では有効です。
広報として価値のあるコンテンツを作成する
2つ目のSEO外部対策として被リンクを獲得するには、企業や商品の広報として価値のあるコンテンツを作成する方法があります。
具体的には、徹底的に作り込んだ商品紹介ページを作成し、公式サイトから被リンクをもらう施策です。
商品紹介メディアとして地位を確立すれば、公式サイトからの信頼を得て被リンクを獲得できるうえにサイト評価の向上も見込めるでしょう。
「個人サイトではハードルが高い」と思われるかもしれませんが、商品やサービスを適切に紹介してくれるサイトを探している企業は少なくありません。営業をかけてみるとスムーズに話が進む可能性もあります。
しかし、広報としての記事はクオリティを可能な限り上げなくてはなりません。また商品の販売元が「してほしい紹介のしかた」「して欲しくない紹介のしかた」をしっかりと理解しておかなければ、被リンクの獲得は難しいでしょう。
「自分だけで記事を高クオリティの作成するのは難しい」「1記事に対してそんなに時間はかけられない」という場合には、プロのライターに依頼するのがおすすめです。
プロのライターと制作チームの記事で
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SNSの活用で拡散を狙う
3つ目のSEO外部対策のやり方として「SNSの活用で拡散を狙う」方法があります。
SNSでの拡散は一見「大量の被リンクを獲得できるのでは?」と思いやすいのですが、構造上「nofollow(SEO の効果なし)」であり、被リンクの効果はないといわれています。
ただし、近年ではGoogleがnofollowの被リンクでもサイトを評価することを公言しているため、SNSなどで大量に拡散されるとサイトの評価が上がる傾向にあります。
拡散されることで多くのアクセス数を稼げる上、SNSで注目が集まることにより外部サイトから被リンクをもらえる可能性が高まるでしょう。
シェアされる記事を書く
4つ目のSEO外部対策のやり方は「シェアされる記事を書く」ことです。
人が他人の記事をシェアする際の理由としては、以下のようなことが挙げられます。
- 自身の気持ちを代弁してくれたとき
- 話題をみんなに共有したいとき
- 単純に情報を教えてあげたいとき
また、多くの人が興味を持っていることでも作成に手間がかかり、記事が作成されていないサイトもシェアされやすいようです。具体例を挙げると「Google検索アルゴリズムリスト」や「家事効率をよくする100の小ワザ」といった記事がシェアされやすいといえます。
サテライトサイトからリンクを当てる
最後に紹介するSEO外部対策の方法はサテライトサイトからリンクを当てるという方法です。
メインのサイトとは別に関連性の高いサイトからリンクを当て、メインサイトの被リンク数を増やします。
しかし注意したいのが、関連性の薄い複数のサテライトサイトから被リンクを集める方法は今やブラックハットSEOといわれる悪手になっているということです。関連性が薄いサイトから多くの被リンクを受けていると、ペナルティを受ける恐れがあります。
ここでいうサテライトサイトとはもちろんそういったものではなく、関連性が高く優れたサイトを作成する必要があります。公式サイトとオウンドメディア関係をイメージするとわかりやすいでしょう。
サテライトサイトを使った施策については「サテライトサイトのSEO効果は?ペナルティ対象とならない条件とは」の記事で詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。
SEO外部対策はいつから行うべき?
サイトを作ってまもない時期はサイトの内の記事数が少ないため、SEO外部対策を行うことが困難です。
そのため、サイト内の記事を充実させて、記事に検索順位がつき始めた頃がSEO外部対策の始めどきになります。
また、検索順位はネットに記事を公開してから2〜3ヶ月程度でつくようになるので、最低でもサイトを作成してから3ヶ月間は様子をみた方がよいでしょう。
まずは、サイト内の記事数が充実していないとSEO外部対策を行なっても効果が薄いので、最初はそちらから取り組み、検索順位がつき始めてからSEO外部対策を行なってみてください。
弊社ではサイトを作成して2ヶ月半くらいからSEO外部対策を行っています。
SEO外部対策と内部対策の違い
SEO対策には前述したように、”外部対策”と”内部対策”が存在しています。
これら両方を含めてSEO対策といわれることが多く、両者ともに重要なことなのでサイト運営者はしっかりとおさえておきましょう。
ここでいうSEO内部対策とは、自身のサイト内で行うSEO的な施策のことをいいます。
具体的な例を挙げると、
- 記事タイトルにキーワードを含ませる
- 記事内に内部リンクを張る
- 読みやすく分かりやすい質の高い記事を書く
- サイトの見た目を良くし、ユーザーにとって使いやすくする
などが内部対策になりますね。
外部対策は被リンクのことですから、基本的には個人でできるのは内部対策だけです。
両方の対策を狙うのであれば質の高い記事を量産し、外部サイトに被リンクを自然に貰えるようなサイト運営が大切になってきます。
SEO外部対策、内部対策と聞くと一見どちらも違うもののように思えます。しかし、関係性はとても深く、より質の高い被リンクをもらうためにも、サイト運営者はまず内部対策から真剣に取り組む必要性があるでしょう。
SEO外部対策するメリットとデメリット
ここではSEO外部対策する際のメリットとデメリットに関して詳しくみていきましょう。
SEO対策を行う上で外部対策はとても重要なことである上に、サイトで稼ぐことを目的として場合には必ず必要になる施策です。
具体的なメリットとデメリットをしっかりと把握して取り組むのと、何もメリットやデメリットが分からずに取り組むのでは取り組み方が変わってきますので、サイト運営初心者の方はしっかりとここでおさえておきましょう。
以下からそれぞれわかりやすく解説していきますね。
SEO外部対策するメリット
- 自身のサイトの評価が上がる
- 関連性が高いサイトから被リンクをもらい続けると、関連キーワードで上位表示しやすくなる
- 購買意欲が高いユーザーを集客できる
- 自身のサイトのドメインパワー(サイトの強さを表す指標)が強くなる
SEO外部対策のメリットの中でも特に重要なのは、サイトのドメインパワー を強くして関連キーワードで上位表示しやすくすることです。
関連キーワードで上位表示するには、扱っているジャンルと関連性が高い外部サイトから被リンクをもらう必要性があります。
より質の高い被リンクを多くもらうことで、ライバルサイトよりも評価が上がり検索で上位表示しやすくなるわけですね。
サイトでより多く稼ぎたいと思うのであれば、SEO外部対策は必要不可欠といっても過言ではないでしょう。
SEO外部対策するデメリット
- 自然な被リンクをもらうまでには時間がかかる
- 自身で取り組むのが難しい
SEO外部対策のデメリットとしては、「自然な被リンクをもらうまでには時間がかかる」ことです。
あくまでも外部対策は外部のサイトから被リンクをもらうことなので、自身で取り組むのには限界があります。SEO外部対策はあくまでも長期的な目線でみて取り組むものであり、短期的に考えて取り組むものではありません。
被リンクを獲得しようと焦ってしまわないようにしましょう。
SEO外部対策する際の注意点
SEO外部対策する際の注意点としては以下のようなことが挙げられます。
- 被リンク業者には頼まない
- SNS流入中心のサイトが何個か飛んでいる
これだけだとわかりにくいので、以下からそれぞれ詳しく解説していきます。
被リンク業者には頼まない
SEO外部対策として被リンクが効果的なのは、昔も今も変わりありません。
そのためサイト運営者はライバルサイトに勝つために被リンクの量を増やそうとするのですが、中にはそういったサイト運営者をだます悪徳業者がいます。クラウドソーシングやスキル販売サイトでは「ワンコインで被リンク数を数千から数万個つける」というサービスが売られていることもあるのです。
これらはほとんどSEO外部対策としての効果が期待できず、購入しても意味がありません。被リンクを購入しても意味がなく、お金の無駄ですので絶対に行わないようにしましょう。
また、SEO外部対策としての効果がないばかりか、Googleからペナルティを受けてしまいサイト運営に関する努力が水の泡になってしまう恐れもあります。
SNS流入中心のサイトが何個か飛んでいる
「検索からの流入がないにも関わらず、なぜかユーザーの流入が大量にあるサイト」はGoogleから不自然と思われて、サイトの評価を落とされる恐れがあります。
SEO外部対策を取り組む上でSNSなどでの拡散も重要な施策の1つではありますが、あくまでも流入は検索がメインであり、SNSだけに頼ったサイト運営は思わぬ低評価に繋がりかねないので注意が必要です。
SEO外部対策のためのおすすめのツール
ここではSEO外部対策のためのおすすめのツールを紹介します。
- Google Search Console
- Majestic SEO
- Ahrefs
- Moz
- AIアナリスト
ツールを有効活用することで自身のサイトにどの程度被リンク数がついているのか、どのような外部サイトから被リンクを受けているのかなどを明確に把握することができます。
また、ライバルサイトの分析に使えるツールもあるので活用してみてください。
以下からそれぞれ詳しくツールの特徴に関して紹介します。
Google Search Console
「Google Search Console(グーグルサーチコンソール)」は、Googleが提供している公認の無料SEOツールです。
サイト運営されている方なら一度は利用したことがあるツールだと思われますが、サーチコンソールを利用することはSEO対策をする上で必須といっても過言ではありません。
また、サーチコンソールで把握できる被リンクに関する分析データとしては、
- 上位のリンクされているページ
- 上位のリンク元サイト
- 上位のリンク元テキスト
などになります。
優れたツールである上に無料で使えるので、利用していない方はサイト登録してみてくださいね。
「サーチコンソールって?」という方や使い方がわからない方は「Googleサーチコンソールの登録方法!基本の設定も優しく解説!」を読んでみてください。
Majestic SEO
全ての機能を活用するには有料になってしまいますが、無料版でも十分使えるSEOツール「Majestic SEO」。
その特徴は何と言ってもURLを入力するだけで、分析結果が見れるところにあります。
SEO外部対策に関して網羅的にデータを見ることができるので、試しに利用してみてくださいね。
また、データの抽出などもできるようになっているので、エクセルなどで個人データ管理することも可能です。
Majestic SEO
Ahrefs
ウクライナとシンガポールの企業がタイアップして開発・運用しているSEOツール「Ahrefs」。
こちらも操作はとても簡単で、調べたいサイトのURLを入力するだけで、分析結果をみることが可能です。
こちらのツールの特徴は圧倒的なデータ量にあり、他のツールと比較しても詳細なデータまで確認できます。
ただし有料となっているため、コストをできるだけかけたくない方には不向きかもしれません。
気になる方は、2週間の無料体験期間を利用してみてください。
Ahrefs
Moz
アメリカの企業が開発したSEOツール「Moz」。
こちらは海外のSEOツールの中でも、認知度と信頼性が高いことで有名なSEOツールの1つですね。
自社サイトの分析はもちろんのこと、競合サイトの分析なども行うことができる上に、SEO外部対策の効果測定以外にもさまざまなツールが利用可能となっています。
また、一度アカウントを作成するとツールの一部は無料で使えるようになっているので、試してみるとよいでしょう。
Moz
AIアナリスト
AIアナリストは、AIがサイトの分析を行ってくれるSEOツールです。
こちらのツールではサイトの分析はもとより、それにもとづいた的確な改善提案をAIが行ってくれます。
AIアナリストはGoogleアナリティクスと連携することで利用可能となっており、AIが的確なアドバイスを行ってくれるので、サイト初心者の方にもおすすすめのSEOツールの一つです。
まとめ:SEO外部対策とは?取り組む際のポイントとやり方
SEO外部対策とは何なのかと、SEO外部対策のやり方などについて解説しました。
このページの要点は以下になります。
SEO外部対策とは、”SEO対策を自身のサイトの外部で行うこと”です。
【SEO外部対策のやり方】
- 相互リンク
- mybest方式
- SNSの活用で拡散を狙う
- シェアされる記事を書く
- サテライトサイトの作成を行い流入を狙う
SEO外部対策はサイトを運営する上ではとても大切なことであり、その仕組みに関してしっかりとした理解と取り組み方に関して知っておくことで、より良い施策が打てるようになります。
SEO外部対策とは何なのか、SEO外部対策のやり方などについて、まだよくわからないところがあるという方は、もう一度解説部分を見返してみてください。
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記事を拝見しました。ドメインレベルが低い関連したサイトとの相互リンクは、有効でしょうか。
オンラインカジノ関連で相互リンク先を探していますが、効果あるのか疑問です。
コメントありがとうございます。
関連性の高いサイトからのナチュラルリンクであればSEOにはプラスの効果があると考えられますが、相互リンクの場合こちらからのリンク効果が抜けるため、ナチュラルリンクほどではありませんが多少なりともリンク効果はあると考えられます。ただし、それよりも同じグループにあるサイトと判定されやすくなる点をご留意ください。
もし同じKWで上位表示を目指していた場合、例えばそのグループ内で一番関連性の高いサイトは出すかもしれませんが、自社サイトだけで検索結果を占拠するのが困難なように、Googleは同じグループのサイトをいくつも検索結果に出すようにはできていないからです。
ご返答ありがとうございます。となると相互リンクしてしまった場合、どんなに頑張っても目指していたキーワードで上位表示ができなくなってしまう可能性があるということですね。
それだと上位表示を狙っているキーワード検索で上位表示しているサイトとは相互リンクしない方がいいようですね。
参考になりました。ありがとうございます。