この記事の監修SEO会社

株式会社NEXER
2005年にSEO事業を開始し、計5,000社以上にSEOコンサルティング実績を持つSEOの専門会社。
自社でSEO研究チームを持ち、「クライアントのサイト分析」「コンテンツ対策」「外部対策」「内部対策」「クライアントサポート」全て自社のみで提供可能なフルオーダーSEOを提供している。
SEOのノウハウを活かして、年間数百万PVの自社メディアを複数運営。
物価の上昇や高齢化社会などの社会問題もあり、国土交通省の資料を見ても、持ち家・分譲住宅の新設住宅着工戸数も大幅に減少しています。実際、平成16年が71.6万戸だったのに比べて、令和5年には45.5万戸へとなっています。
このように、現在の傾向を見る限り、今後もマイホーム離れが加速すると考えられます。したがって、注文住宅を手がける工務店・ハウスメーカーは少ないパイの奪い合いの状況となり、集客の強化を意識する必要があります。
実店舗での営業活動の他に、SEO対策も強化することで効率的に見込み客を集客することが可能です。この記事では注文住宅業界に特化したSEO対策についてまとめます。
SEO対策を成功させて、効率的に集客をしていきましょう!
・注文住宅業界は特にSEO対策をした方がいい
・キーワードの検索意図を意識すると成功しやすい
・問い合わせ数が8倍になった事例もある
株式会社NEXER執行役員 山岡翔吾
2012年に入社以来、100社以上のコンサルティングを担当。現在はSEO対策・広告運用・コンテンツマーケティングなど、より幅広いWEB集客施策を実施中。
目次
注文住宅業界こそSEO対策をするべき理由
冒頭でお伝えした通り、注文住宅を手がける工務店やハウスメーカーにとって、注文住宅を建てたいお客様を見つけることが生命線となりますが、残念ながら統計を見る限り、新築戸建てを建てる方の数は年々減少しています。
一方で、注文住宅購入者のうち、情報収集にインターネットを使用した世帯は全国で77.0%、三大都市圏で74.6%となり、説明会や内覧にお問い合わせの申込みにインターネットを使用した割合も全国で36.0%に上っています。
参考:『令和5年度 住宅市場動向調査報告書 国土交通省 住宅局』
つまり、約8割程度のユーザーが注文住宅を購入する前に、WEBで情報収集をしていることになり、コンバージョンの4割程度がWEBから発生していることになります。そして、この状況を作り出すための手法がSEO対策ということです。

後ほど詳細に説明しますが、キーワードを工夫することで、自社の注文住宅を購入する可能性のあるユーザーのみを集めることが可能なので、本格的に取り組む方はぜひ参考にしてください。
注文住宅メーカーがSEO対策を行うメリット
注文住宅を購入する客数が減少していることは先述の通りですが、SEO対策を成功させることで、注文住宅業界の企業にとって多くのメリットが存在します。簡単にメリットをまとめてみました。
- 見込み客だけを集客できる
- WEB広告に比べてコスパが良い
- 利益率の向上につながる
この3つが主なメリットです。これが実現すれば「特定のエリアで注文住宅を購入したい」というユーザーだけを集客することができる上に、自社サイトにアクセスを呼び続ける重要な資産となります。
見込み客だけを集客できる
SEO対策はキーワードの考え方がメインとなります。そのため、キーワード選定の際に注文住宅に興味のあるユーザーに向けたキーワードを選定しておけば、サイトに見込み客だけを集客できるようになります。
もちろん購買意欲の高い低いはありますが、少なからず注文住宅に興味を持つユーザーのみを集めることができるので、効率的な集客手段といえます。
WEB広告に比べてコスパが良い
SEO対策は初動から時間がかかる集客手段であり、効果を実感するまで3か月から半年程度かかることが一般的です。しかし作成したコンテンツが上位をキープできれば、その間は見込み客からのアクセスが流入し続けることになります。
リスティングのようないわゆるWEB広告は、出稿を止めれば何も残らないのに対して、SEO対策はそのまま資産として残り続けます。そのため、SEOはトータルで見るとコストパフォーマンスが優れた手法です。
>>SEO対策の費用はどれくらい?相場とコスパ良く成果を出す方法を解説
利益率の向上につながる
上記のように、WEB広告はお金が継続的にかかり続けるのに対して、SEO対策が成功すれば経費が大きく下がり、利益率が向上することになります。
また、SEO対策では見込み客が調べるキーワードのみを選定するため、少なからずユーザーは購買意欲を持っています。
そのため、駅前で通行人にティッシュを渡したり、過去に接点を持ったリストに電話をかけるような「攻め型」ではなく、お客さんの方から勝手に問い合わせをしてくれるような状況を構築できます。

このように、SEO対策に取り組むことで受けられる恩恵は多いです。
実際に注文住宅を購入した人の8割弱が事前にインターネットで情報収集を行っていることを考えると、SEO対策は必須と考えられます。
キーワード選定の考え方
SEO対策の内訳について説明する前に、先にキーワードについて説明します。なぜならSEO対策とはキーワードについて考えることを指すので、この方が全体的な理解度が高くなります。
SEO業界では昨今、キーワードの検索意図が特に重視されるようになっています。特定のキーワードを検索する際には、何かしらの意図を持っています。そのため、その検索意図を理解した上でコンテンツの作成を行う必要があります。
検索クエリの種類を知る
SEO業界では「キーワード」と「クエリ」という違いがあり、「キーワード」は我々のようなSEO業者が設定している語句のことで、「クエリ」はユーザーが実際に検索窓に打ち込む語句のことを指します。大まかには同じものと考えて問題ありません。
この検索クエリによって、ユーザーの趣味趣向、そして購買意欲の高い低いが判断できるようになります。検索意図によって、検索クエリは大きく4つに区分されます。
knowクエリ
「何かを知りたい」という意図を持って検索されるクエリのことです。購買意欲は比較的低いですが、情報収集層が調べるクエリであり、その分キーワードボリューム(月間検索数)は最も大きいゾーンです。
例えば「注文住宅 相場」であれば、「注文住宅を購入する際の相場が知りたい」という検索意図を持って検索されるキーワードです。
また、「注文住宅 ヌック」であれば「ヌックがある注文住宅を建てたくて、実際の施工事例の写真を見て検討したい」というユーザーが多いように見受けられます。
doクエリ
「何かをしたい」という検索意図で検索されるクエリのことです。
「注文住宅 完成見学会 予約」や「注文住宅 資金計画 相談」など、具体的に何かをしたいと考えて検索しているクエリです。先ほどのknowクエリに比べると検索ボリュームは下がりますが、コンバージョンに少し近づいたキーワードと言えます。
buyクエリ
「何かを購入したい」と思うユーザーが検索するクエリのことです。
「注文住宅 渋谷区」「●●工務店 口コミ」「名古屋市 注文住宅 比較」等、比較検討の最終段階に近いユーザーが検索するキーワードです。エリア名を含んだキーワードは特に「その地域で注文住宅を建てたい」と思うユーザーが検索するので、確実に狙っていくことをおすすめします。
しかしそれは競合他社にとっても同じであり、激戦区となっているキーワードともいえます。
goクエリ
「どこかに行きたい」「どこかのホームページに訪れたい」という検索意図を持って検索されるクエリです。
「●●工務店 千葉駅前店」「■■建築事務所 伊勢崎店 営業時間」等、具体的に相談先を決めた状態で検索されるキーワードです。そのため、ユーザーから既に貴社サービスが認知されており、相談したいという意欲を持ったクエリです。
この段階まで至ることは難しいですが、まずは貴社サービスを認知してもらうためにエリアキーワードで上位表示させることを第一目標とするといいでしょう。
検索意図を深堀りする
ユーザーの検索クエリを検索意図によって区分してきましたが、当然ながらキーワードごとに検索意図が異なります。そのため、作成するコンテンツの中に必ず検索意図へのアンサーとなる情報を埋め込み、そこに補足情報まで含めて作成する必要があります。
例えば、「注文住宅 ヌック」というキーワードで上位表示させたいのであれば、必ず自社で建築した注文住宅内のヌックの施工事例を含めないといけません。
というのも「注文住宅 ヌック」の検索意図は「ヌックがある注文住宅を建てたくて、施工事例の写真を見て検討したい」だからです。したがって、施工事例の写真を見て、具体的に注文住宅の施工先を検討したい人に対して、ウィキペディアのように「ヌックとは何か」をテキストでつらつらと書いても、それは検索意図とかけ離れています。
ひと昔前では文字数やリンクを工夫すれば上位表示は可能でしたが、今のGoogleは「検索意図を満たしているか」どうかを評価基準に組み込んでおり、正確に見極めないと上位表示は難しくなっています。
これによって、かつて上位表示できていたコンテンツの順が下がってしまうことも考えられますので、気になる順位下落があった方はぜひご相談いただければと思います。
ペルソナを定める
ペルソナとは、自社製品を購入する可能性が高い架空の人物モデルです。注文住宅が商材であれば、ペルソナはざっくりと以下のようになるかと思います。
年齢:30代
性別:男性(世帯主)
職業:会社員
家族構成:妻、中学生以下の子供1人
世帯年収:年収600~800万円
重視するポイント:メーカー・工務店への信頼、子育て環境
国土交通省の『令和5年度 住宅市場動向調査報告書』の内容から上記を算出しました。資料内には多くの調査項目があり、注文住宅を購入した人物の要素として、各項目内で最も割合が大きかったものを抽出した結果です。
先にも書いたように、キーワード=感情なので、ある程度ユーザーの特徴を定めておくことで、どのような検索クエリに至るか逆算しやすくなります。もちろん、地域性や企業ごとに異なるので、自社の住宅を購入してくれた顧客情報から逆算しておくといいでしょう。

1つ注意点ですが、ペルソナは厳密に決めすぎると、逆にコンテンツの内容が限定されすぎてしまうこともあるので、上記のペルソナ例程度の抽象度に抑えておくと良いかと思います!
できる限り多く、かつ確度の高いユーザーを具体化しておくとサイト運営も進めやすくなりますよ!
ツールを使う
Google AnalyticsやSearch Consoleなどのツールの他、Ahrefs(エイチレフス)やUbersugeest(ウーバーサジェスト)などのSEOツールを導入することも重要です。
これらのツールでは、キーワードごとの検索ボリューム・検索意図・競合サイト情報の抽出等、SEO対策に必須な機能がすべて備わっています。NEXERのようなSEO業者にとっては必要不可欠なツールですが、機能が多すぎて正しい使い方が分からないことも多いかと思います。
また本格的なツールは有料となり、毎月安くはないランニングコストがかかります。
NEXERでもAhrefsを使ってサイト情報を分析し、企業様のSEO対策に貢献しております。WEB集客を始めたいが何からすればいいのか分からない、研修する時間がとれない、人材も不足しているなどのお悩みを多くいただいております。
上記に該当する場合にはぜひ無料相談も実施しておりますので、以下のページからご検討ください。
注文住宅業界おすすめキーワード
このように、SEO対策においてキーワードは非常に重要であり、すべての根幹となります。ここまである程度理解できたら、次は実際に上位表示を狙うキーワードを決めていきます。
対策の順番としておすすめなのは、コンバージョンに近いキーワードから順に選定していくことです。次第に潜在層向けにペルソナを広げ、サイト全体のアクセス数を伸ばしていく戦略がおすすめです。
エリア名を含むキーワード
注文住宅業界において、エリア名を含むキーワードは非常にCVR(成約率)が高いものとして鉄板となっています。「特定のエリアで注文住宅を建てたい」と心の中で決定した上での検索クエリなので、確度の高いアクセスが見込めます。
エリア 注文住宅
例えば「前橋市 注文住宅」であれば、検索意図は「前橋市で注文住宅を建てたい。だから注文住宅を建てられる工務店、ハウスメーカーを探したい」という検索意図が含まれます。
そのため、「エリア名+注文住宅」はまず初めに狙っていくべきキーワードです。
エリア 工務店(ハウスメーカー)
「前橋市 工務店」「世田谷区 ハウスメーカー」などのクエリの検索意図は「特定のエリアで家を建てられる工務店、ハウスメーカーを探したい」というものです。
つまりは「エリア 注文住宅」と同様に、既に住宅購入を決心したうえで、依頼先となる企業を探している確度が高いものになります。
コンセプトやこだわりを重視したキーワード
また、自社の強みを前面に出したキーワードも有効であり、ペルソナとなるユーザーの好みと一致した場合、より確度が高くなります。
エリア 注文住宅 耐震
「津市 注文住宅 耐震」のように、住宅性能を含めたキーワードはユーザーの趣向を含むため、同様に確度が高いものになります。
ご存じの通り、日本は地震の多い国であり、地震に対する恐怖意識が定期的に高くなる傾向にあります。
- 1995年 阪神淡路大震災
- 2011年 東日本大震災
- 2016年 熊本地震
- 2024年 能登半島沖地震
このような大地震の直後にはタワマンの需要が低くなり、逆に耐震性能を重視する傾向が高まるので、耐震住宅を押し出しているのであれば、キーワードに「耐震」を含めておくといいでしょう。
エリア 注文住宅 自然素材
同様に「自然素材」を用いた注文住宅を建てたいという検索意図を持つユーザー向けのクエリであり、自然素材を使っていることを訴求している場合には、キーワードを含めてコンテンツを作成してみてください。
ライフスタイルを重視したキーワード
ユーザーの家族構成やライフスタイルによって、住宅規模や間取りを意識する方も多いです。そのため、自社のペルソナに多い属性向けにキーワードを意識することも重要です。
エリア 注文住宅 二世帯住宅
特定のエリアで注文住宅を建てたくて、かつ二世帯住宅を検討している属性が検索するクエリです。
例えば、顧客に二世帯住宅をご希望の方が多かったり、両親と同居する世帯が多い地域を商圏としている場合には「二世帯住宅」のコンテンツを作成するといいでしょう。
エリア 注文住宅 子育て
「特定のエリアで注文住宅を建てたくて、かつ子育てがしやすい住宅構造を検討したい」というペルソナ向けのクエリになります。
冒頭で引用した国土交通省の『令和5年度 住宅市場動向調査報告書 国土交通省 住宅局』によると、令和5年に注文住宅を購入した世帯の中で、54.6%が子育て世帯ということが分かっています。
住宅購入者の半数以上がペルソナになるので、子育て世帯向けのキーワードでも対策しておくことが無難と言えるでしょう。

このように、特定のペルソナをめがけたキーワードでコンテンツを作成する手法を「コンテンツマーケティング」と呼びます。
NEXERではコンテンツ作成に特化したコンテンツマーケティングサービスもあるので、弊社マーケターにご相談ください。
>>コンテンツマーケティングとは?やり方のコツと成功事例を紹介
注文住宅業界向け具体的なSEO対策
ここまで書いてきた内容はキーワードについての内容でした。そしてここからは、キーワードと検索意図、そしてペルソナの知識を踏まえて、具体的なSEO対策について解説していきます。
SEO対策は主に、以下の3つに分類されることが一般的です。
- コンテンツ作成
- 内部対策
- 外部対策
順番に解説していきます。
コンテンツ作成
まず初めに、ユーザーの求めている情報を含めたコンテンツを作成することで、検索上位を狙います。先ほど説明したように、ユーザーの検索意図に対するアンサーとなるコンテンツを作成することで、Googleから「価値あるページ」と判断されやすくなります。
また、コンテンツを作る際には「ユーザーにとって価値にあたるかどうか」を判断基準にしてください。「これが入っていると順位が上がるから」と、SEOを考えて作成したコンテンツはGoogleも推奨していません。あくまで「ユーザーのために」作成されたコンテンツを上位にあげるとGoogle検索セントラルでも明言されています。
- コンテンツは検索エンジンからのアクセスの増加を主な目的として作成されたものですか。
- いずれかが検索結果の上位に表示されることを期待して、さまざまなトピックで多くのコンテンツを制作していますか。
それでは、ユーザーの価値となる鉄板のコンテンツをご紹介します。
施工の流れ
注文住宅を購入しようと検討しているユーザーは、住宅を購入するのは初めてである可能性が高いです。人生で最も高い買い物と言われることもあるので、住宅購入の一連の流れについて説明することで、前もって全体像が把握できるので、ユーザーも安心して依頼ができるでしょう。
実際の施工事例
注文住宅はカスタマイズ性が高いので、逆に完成形が具体的にイメージしづらいことも多いです。そのため、過去に建築した住宅の施工事例写真を多く掲載することで、ユーザーから見てもミスマッチがなく、依頼ができることと思います。
また、施工事例の写真は他社との明確な差別化になるため、コンテンツ内の独自要素と評価されることも多いため、可能な限り多く掲載することをおすすめします。
スタッフの紹介
実際にどんな人が自分の家を建ててくれるのか、気になる方も多いようです。実際に名前と顔が分かっているだけで信頼感は大きく上昇し、安心してお任せできるユーザーも多いです。
また、先ほどの施工事例とともに紹介することで、よりユーザーの安心感を高めることができるでしょう。
お客様の声
実際に貴社で注文住宅を建てた方の口コミがあると、第三者のリアルな声は、これから住宅購入を検討している方にとっては非常に重要な情報です。もちろんポジティブな面ばかりではないかもしれませんが、ネガティブな部分も含めて知りたいと考えるユーザーは多いです。
また、アンケートによる統計は他社にはない独自情報となるため、より上位表示の可能性は高くなります。
Q&Aページ
よく記事の最下部に「よくある質問」として、いくつかのFAQが掲載されていることがあると思います。この部分も重要なコンテンツです。
過去のお客様から多かった質問は、現在・未来のお客様も同じ疑問を抱いている可能性があります。そのため、FAQページがあることで、住宅購入前に疑問を解決する一助となり、ユーザーの疑問を解決してあげる価値となります。
エリアに特化した情報
例えば、名古屋市を中心に展開しているとしたら、名古屋市に特化したページを作成することで、「名古屋市で注文住宅を建てたい」と思っているユーザーにとっては大きな価値になります。
- 過去に名古屋市で建築した施工事例
- 名古屋市で家を建てたお客様の口コミ
- 名古屋市で家を建てる際に使える補助金情報
上記は一例ですが、特に補助金情報があればユーザーの心理的、金銭的負担を軽減させることができます。そのため、対応しているエリアごとのページを作成することをおすすめします。
内部対策
次にサイト内部の調整、すなわち内部対策も行います。
ユーザーの目に見える部分もあれば、そうでない部分もあります。
- タイトル・見出しにキーワードを含める
- 各ページのSEO設定を最適化
順番に説明していきます。
タイトル・見出しにキーワードを含める
地域密着型の注文住宅・工務店にとって、地元のお客様との接点は生命線です。その重要な第一歩となるのが、Webサイトのタイトルと見出しに「エリア名」を戦略的に組み込む内部対策です。
例えば「注文住宅 相場」というキーワードのように、エリア名が入っていないキーワードであれば、これは日本全国が対象となり、確度の低いキーワードとなります。
各ページのSEO設定を最適化
注文住宅や工務店のWebサイトでは、情報を検索エンジンに正確に伝え、より効果的にアピールするために、構造化マークアップが重要です。特に、FAQや会社情報の構造化は、集客力向上に大きく貢献します。
構造化マークアップを行うと、検索結果が「リッチスニペット」として表示される可能性が高まります。リッチスニペットとは、星評価、画像、質問と回答などが検索結果に表示される特別な形式のことです。これにより、ユーザーの目を引き、クリック率の大幅な向上に繋がります。
GoogleのJohn Muller氏により、構造化マークアップの設定がされているからといって、SEO順位が上がるわけではないと明言されています。しかし、上位表示されていることで、ユーザーがサイトを訪問する回数が多くなり、改善のコツを見つけやすくなります。
外部対策
3つ目の外部対策とは、SEO対策をしているサイトの外部からの影響を得るための施策であり、よりよい影響が生まれる可能性があります。
- 被リンクの獲得
- サイテーションの獲得
主にこの3つが外部対策と位置付けられており、サイトの露出度に直接的に関わってくるため、意識しておいてください。
被リンクの獲得
外部対策として重要な指標として、被リンクの数と質があります。
被リンクとは、外部のサイトから自社サイトに貼られているリンクのことです。これはGoogleも『Google が掲げる 10 の事実』にて明言しています。
特許を取得した PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最も良い情報源として投票されているかを分析します。
要するに、被リンクが張られているということは、他のサイト運営者から「このサイトは素晴らしい情報を載せています」という「投票」とみなしているわけです。
特に、Googleから評価されているサイトから被リンクをもらえれば、その分SEO効果も大きくなります。
例えばウィキペディアから被リンクをもらえたとすると、それは小説の帯に日本文学界の巨匠から推薦をもらえたようなもので、その分自社サイトのドメインランク(サイトのレベルのようなもの)も高まり、上位表示の可能性が高まります。
そのため、被リンクをもらえるような独自情報を含めたレポートや、自社で調査した統計などを公開し、「引用する場合はdofollow(リンクパワーが有効な被リンク)で引用元を明記してください」と記載しておくことで、自然な形で被リンクが増えていきます。
サイテーション
また、被リンクと似た概念にサイテーションがあります。
サイテーションとは、WEB上で言及されている数のことを指します。WEB上で多くの人に言及されている、話題になっていることで、検索エンジンもそのキーワードについての理解度が高まると言われています。
しかし、Googleから公式に「サイテーションが増えるとSEO効果がある」と明言されているわけではありません。
しかし、MEO(Googleマップ上で上位表示させるための対策)においては効果があるとGoogleビジネスプロフィールヘルプで明言されていたり、サイテーションが多いサイトの方が上位表示されやすいという研究結果もあるため、SEOにおいてもサイテーションは重要なのではないかと言われています。
なお、SNSでの言及もサイテーションに含まれるので、いわゆるバズった時には大量のサイテーションを獲得できることになります。少し専門的な話になりますが、SNSからのリンクにはnofollow属性が付与されており、被リンク効果はありません。
しかしサイテーションとしては機能するため、SEO対策と同時にSNS戦略も意識するといでしょう。
注文住宅業界の成功事例
ここまでは注文住宅業界WEB担当者様向けに、取り組むべきSEO対策について解説してきました。そしてここからは、弊社にSEO対策をご依頼いただいて、大きな成果になった企業様の実例をご紹介します。
株式会社リューケンハイム
長野県佐久市と軽井沢町で注文住宅販売を行う株式会社リューケンハイム様は、機能性はもちろんデザイン性にもこだわっている工務店です。
元々SEO業者に依頼していたものの順位が上がらず、資料請求も増えず、という状況からアクセス数が8倍になり、WEBサイト経由で月の問い合わせ数も0件から6件へと増加することができました。またNEXERでSEO対策を始めてから、お客様から電話問い合わせが発生し始めたとおっしゃっていただきました。
それが元で、案件が増えすぎてお忙しくされていたとのことです。

タイトルやディスクリプション、タグ回りの調整を行い、次に対応エリアごとにページを作成したことがうまくいったかと思ってます。
元々問い合わせの大部分が「軽井沢の別荘」ということだったので、競合サイトの状況を見て軽井沢に特化したページを作成したことが功を奏したかと思いますね!
株式会社リューケンハイム様のインタビュー記事はこちら
有限会社クリアライフ R+ハウス徳島西
有限会社クリアライフ様は、徳島県の吉野川市・阿波市・美馬市・三好市を中心に展開するデザインと性能を重視している工務店です。
2015年から新築住宅事業を開始されましたが、当初のホームページには流入がほとんどなく、問い合わせにつながっていなかったそうです。そこから認知度拡大のため、NEXERにご依頼いただきました。
2021年8月にご契約いただき、そこから2か月ほどで100位以下だった順位が10位以内にランクインすることができていました。主な対策として、外部リンク・内部リンクの調整、ユーザビリティの高いコンテンツの作成、CRO施策、SNS戦略まで、トータルでサポートさせていただいた結果、大きな成果につながりました。

比較的早いタイミングで結果につながってよかったです!
基本的なSEO対策から始めて、順位が上がった後にはCRO(成約率改善)を行い、大きな結果となりました。このようにトータルでサポートさせていただければと思います!
有限会社クリアライフ R+ハウス徳島西様のインタビュー記事はこちら
株式会社HOUSE LABO
株式会社HOUSE LABO様は東京都八王子市を拠点とする一級建築事務所です。元々チラシ等の紙媒体からの集客方法に限界を感じており、コロナショックを機に、本格的にWEB集客に取り組まれたタイミングでNEXERにご依頼いただきました。
タグ回りとディスクリプションの修正から始まり、該当ページのヘッダーとフッターのデザインの修正、MEOの強化、CRO施策を実施した結果、対策キーワードである「八王子 自然素材」「八王子 デザイン住宅」でいずれも1位表示を達成できています。

時々事務所にご訪問させていただいて、実際のお声を聴いて対策に生かしております。
お客様の要望を直接聞くことで、双方の認識のずれがないように意識して、近い距離感で伴走させていただいてます!
株式会社HOUSE LABO様のインタビュー記事はこちら
まとめ
先ほど紹介した企業様のように、紙媒体での集客に限界を感じていたり、元々アクセスはあったけれどもコンバージョンにつながっていなかったり、WEB集客の方法が分からなかったりするお客様からお問い合わせは非常に多いです。
冒頭でも紹介した通り、注文住宅の新設着工戸数は年々減少傾向にあり、残ったパイを取り合う時代になってきています。
NEXERではマーケターの95%以上がWEB解析士資格を取得しており、日々多くの企業様のサポートをさせていただいております。SEOとは何か、という基本的な部分から専門的な部分まで、費用に応じてご提案させていただきます。
これからSEO対策を始めようと思っている企業様は、NEXERのSEOサービスをご検討ください。10社様限定で、弊社マーケターが無料でサイト診断を実施しておりますので、以下のバナーから日程が空いているかご確認いただければと思います。